JP2921634B2 - 防水型シールドコネクタ - Google Patents

防水型シールドコネクタ

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JP2921634B2
JP2921634B2 JP29620193A JP29620193A JP2921634B2 JP 2921634 B2 JP2921634 B2 JP 2921634B2 JP 29620193 A JP29620193 A JP 29620193A JP 29620193 A JP29620193 A JP 29620193A JP 2921634 B2 JP2921634 B2 JP 2921634B2
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waterproof
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好弘 村上
利正 吉儀
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Yazaki Sogyo KK
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  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)
  • Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両の電気配線に使用
される防水型のシールドコネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の防水型のシールドコネクタには、
たとえば、実開平5−25678号公報に記載があるよ
うに、組付け作業を容易にするためアウターハウジング
とインナーハウジングの2個のハウジング等から構成さ
れた組立式シールドコネクタが提案されている。
【0003】上記の組立式シールドコネクタの概略は、
図8に示すように、アウターハウジングaの内側に金属
シェルbが挿入され、その内側にインナーハウジングc
およびインナーハウジングcに被せる金属シェルdが挿
入され、インナーハウジングc内には端子eを接続した
シールド電線fが収容され、シールド電線fは電線押さ
え用のキャップgを介して防水栓hを備えた後部保持具
iから外部へ導出されるように構成されている。
【0004】このようなシールドコネクタは、通常、端
子eを接続したシールド電線fをやや長めに設定し、イ
ンナーハウジングcに挿着した後、シールド電線fのシ
ールド部jを金属シェルbおよびdで挟み込んで導通さ
せ、電線押さえ用のキャップgを後方から嵌め込み、さ
らに後部保持具iを押し込んで組付けを行うようにして
いる。シールド電線fの係止は主としてキャップgによ
って押さえることにより行っているが、構造上その係止
力が不十分となり、シールド電線fが後方に引っ張られ
た場合などにおいて、シールド部分の接続が外れて障害
が発生する問題点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
点に着目してなされたもので、シールド電線の係止が確
実でコネクタの組付け工程の作業性が優れ、信頼性の高
い防水型シールドコネクタを提供することを課題とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の課題を達成するた
め、請求項1に記載した発明は、筒状の電気絶縁性アウ
ターハウジングと、該アウターハウジング内に挿入さ
れ、複数の端子収容室を有する電気絶縁性インナーハウ
ジングと、該アウターハウジングと該インナーハウジン
グとの間に介在させるシールド体と、該アウターハウジ
ングの後部に装着する防水栓を備えた後部保持具と、該
後部保持具を貫通して導入され、該端子収容室内に収容
される端子を接続したシールド電線とから成る防水型シ
ールドコネクタにおいて、該後部保持具に保持脚を立設
し、該防水栓に保持脚収容部を凹設すると共に該シール
ド体と導通するシールド端子を覆設し、該保持脚収容部
に該後部保持具の保持脚を挿入して該防水栓を保持する
と共に、該シールド端子に該シールド電線のシールド部
を接続してなることを特徴とする。
【0007】請求項2に記載した発明は、筒状の電気絶
縁性アウターハウジングと、該アウターハウジング内に
挿入され、複数の端子収容室を有する電気絶縁性インナ
ーハウジングと、該アウターハウジングと該インナーハ
ウジングとの間に介在させるシールド体と、該アウター
ハウジングの後部に装着する防水栓を備えた後部保持具
と、該後部保持具を貫通して導入され、該端子収容室内
に収容される端子を接続したシールド電線とから成る防
水型シールドコネクタにおいて、該インナーハウジング
に防水栓側に向かって延びる突起を設けてなることを特
徴とする。
【0008】
【作用】請求項1に記載した発明の防水型シールドコネ
クタは、後部保持具に保持脚を設け、防水栓に凹設した
保持脚収容部に該保持脚を挿入して防水栓を保持するよ
うにしているため、シールド電線に引張りの応力が加え
られても防水栓の変形が少なく、ハウジング内の電線や
端子に引張りの悪影響が及ぶことがなくなり、コネクタ
の防水性および信頼性が向上する。
【0009】請求項2に記載した発明の防水型シールド
コネクタは、インナーハウジングに突起を設けることに
より、アウターハウジングに対するインナーハウジング
の挿着が容易かつ確実になり、ハウジング挿着作業の生
産性の向上および不完全挿入による障害の発生を未然に
防止することができる。また、シールド電線に引張りの
応力が加えられた際に、突起がシールド端子に当接して
ストッパーの働きをするので、ハウジング内の電線や端
子に引張りの悪影響が及ぶことがなくなり、コネクタの
防水性および信頼性が向上する。
【0010】
【実施例】図1は、本発明の実施例に係わる防水型シー
ルドコネクタAを分離して示した斜視図である。防水型
シールドコネクタAは、電気絶縁性の合成樹脂材を筒状
に成形加工して形成したアウターハウジング1、アウタ
ーハウジング1内に挿入されるインナーハウジング2
(図1矢印参照)、インナーハウジング2の後部に装着
される防水栓3を備えた後部保持具4、および多芯構造
のシールド電線5などから構成されている。
【0011】アウターハウジング1の内側には、図2に
示すように、金属板を筒状に形成したシールド体6が挿
入されている。インナーハウジング2は、複数の端子収
容室7を有し、後部保持具4および防水栓3を貫通して
導入されたシールド電線5に内蔵された各被覆電線8の
末端部に接続された端子9を端子収容室7内に収容する
ようにしている。
【0012】防水栓3は、ゴムなどの弾性材で略円板状
に形成されており、後部保持具4と鍔状に形成されたシ
ールド端子10との間で挟持された状態でインナーハウ
ジング2の後部に装着することにより、インナーハウジ
ング2内を密封するようにしている。また、防水栓3に
は、図4に示すように、後部保持具4に接する面に複数
の保持脚収容部3aを凹設してある。
【0013】シールド端子10は、シールド電線5のシ
ールド部5aを接続するシールド体であり、アウターハ
ウジング1内にインナーハウジング2を挿入した際に、
アウターハウジング1のシールド体6と導通してインナ
ーハウジング2の後部をシールドするためのものであ
る。
【0014】後部保持具4は、図3および図4に示すよ
うに、電気絶縁性の合成樹脂材を成形加工により円板状
に形成されたもので、基板部4aの中心部にシールド電
線5を挿通するための電線挿通孔4bが設けられ、電線
挿通孔4aを挟んで複数の保持脚11が立設されてい
る。保持脚11を、図中の矢印に示すように、防水栓3
の保持脚収容部3aに挿入することにより、防水栓3を
後部保持具4に固定し、防水栓3にシールド端子10を
被せて、図5に示すように、アウターハウジング1の後
部に装着する。
【0015】シールド電線5が、図5の矢印P方向に引
っ張られると、シールド電線5のシールド部5aと接続
されたシールド端子10も同方向に引っ張られるが、後
部保持具4の保持脚11によって、防水栓3の変形が抑
制されるのでシールド電線5内の被覆電線8が延伸され
ることが殆どなくなり、端子収容室7内の端子に悪影響
を及ぼすことが防止される。防水栓3の保持脚収容部3
aは、深く凹設した方が防水栓3の変形を少なくするこ
とができるが、極端に深くすると防水栓3を貫通して防
水性を損なうことがあるので適宜な深さに設定すること
が好ましい。
【0016】次に、インナーハウジングに設けた突起の
作用について説明する。図6は、本発明の他の実施例に
係わり、アウターハウジング12とインナーハウジング
13とを有する防水型シールドコネクタを示す説明図で
あるが、インナーハウジング13には突起を設けていな
い。14は後部保持具であり、防水栓15を保持してい
る。16はシールド電線である。
【0017】インナーハウジング13のハウジング長さ
2 は、シールド電線16に接続される端子の挿着を考
慮して、アウターハウジング12のハウジング長さL1
よりかなり短く設定する必要がある。そのため、アウタ
ーハウジング12にインナーハウジング13を挿着する
に際して、作業者がインナーハウジング13を手で把持
してアウターハウジング12の嵌合基準面12aまでイ
ンナーハウジング13の嵌合面14aを挿入する作業が
困難となる問題点がある。
【0018】そこで、前記図1に示したインナーハウジ
ング2には、アウターハウジング1に対する挿着を容易
にするため、ハウジングの外郭2aの後端部から後部保
持具4側に向かって延びる一対の突起17を設けてい
る。突起17の長さは、図7に示すように、アウターハ
ウジング1にインナーハウジング2を挿着したときの、
インナーハウジング2の嵌合面2bからシールド端子1
0の表面までの長さに設定してある。
【0019】アウターハウジング1にインナーハウジン
グ2を挿入するときは、突起17を把持してアウターハ
ウジング1内に挿入(図中矢印方向)すれば、容易かつ
確実に挿着できる。また、後部保持具4を押し込むこと
により、防水栓3およびシールド端子10を介して突起
17が押圧されるので、さらに挿着が確実となる。ま
た、シールド電線5に引張りの応力が加えられた際に
は、突起17がシールド端子10に当接してストッパー
の働きをするので、インナーハウジング2内の電線や端
子に引張りの悪影響が及ぶことがなくなる。
【0020】
【発明の効果】請求項1に記載した発明の防水型シール
ドコネクタは、防水栓に凹設した保持脚収容部に後部保
持具の保持脚を挿入して防水栓を保持するようにしてい
るため、シールド電線に引張りの応力が加えられても防
水栓の変形が少なく、ハウジング内の電線や端子に引張
りの悪影響が及ぶことがなくなり、コネクタの防水性お
よび信頼性が向上する。
【0021】請求項2に記載した発明の防水型シールド
コネクタは、インナーハウジングに突起を有するため、
ハウジング挿着作業が容易かつ確実となり、ハウジング
の不完全挿入による障害の発生を未然に防止することが
でき、生産性が著しく向上する。また、シールド電線に
引張りの応力が加えられた際には、突起がシールド端子
に当接してストッパーの働きをするので、ハウジング内
の電線や端子に引張りの悪影響が及ぶことがなくなり、
信頼性が向上するなどの利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係わる防水型シールドコネク
タを分離して示した斜視図である。
【図2】図1の防水型シールドコネクタの縦断面図であ
る。
【図3】図1の防水栓および後部保持具の斜視図であ
る。
【図4】図3の防水栓および後部保持具の断面図であ
る。
【図5】図4の防水栓および後部保持具をアウターハウ
ジングに装着した状態を示す断面図である。
【図6】本発明の他の実施例に係わる防水型シールドコ
ネクタにおけるアウターハウジングにインナーハウジン
グを挿着する作業の説明図である。
【図7】図1のインナーハウジングの突起の作用を示す
説明図である。
【図8】従来の防水型シールドコネクタを分解して示す
斜視図である。
【符号の説明】
A 防水型シールドコネクタ 1 アウターハウジング 2 インナーハウジング 3 防水栓 3a 保持脚収容部 4 後部保持具 5 シールド電線 6 シールド体 9 端子 10 シールド端子 11 保持脚 17 突起
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01R 13/56 - 13/72 H01R 13/52 301

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状の電気絶縁性アウターハウジング
    と、該アウターハウジング内に挿入され、複数の端子収
    容室を有する電気絶縁性インナーハウジングと、該アウ
    ターハウジングと該インナーハウジングとの間に介在さ
    せるシールド体と、該アウターハウジングの後部に装着
    する防水栓を備えた後部保持具と、該後部保持具を貫通
    して導入され、該端子収容室内に収容される端子を接続
    したシールド電線とから成る防水型シールドコネクタに
    おいて、該後部保持具に保持脚を立設し、該防水栓に保
    持脚収容部を凹設すると共に該シールド体と導通するシ
    ールド端子を覆設し、該保持脚収容部に該後部保持具の
    保持脚を挿入して該防水栓を保持すると共に、該シール
    ド端子に該シールド電線のシールド部を接続してなるこ
    とを特徴とする防水型シールドコネクタ。
  2. 【請求項2】 筒状の電気絶縁性アウターハウジング
    と、該アウターハウジング内に挿入され、複数の端子収
    容室を有する電気絶縁性インナーハウジングと、該アウ
    ターハウジングと該インナーハウジングとの間に介在さ
    せるシールド体と、該アウターハウジングの後部に装着
    する防水栓を備えた後部保持具と、該後部保持具を貫通
    して導入され、該端子収容室内に収容される端子を接続
    したシールド電線とから成る防水型シールドコネクタに
    おいて、該インナーハウジングに防水栓側に向かって延
    びる突起を設けてなることを特徴とする防水型シールド
    コネクタ。
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