JP2719410B2 - 粉末密封透明容器の自動検査装置 - Google Patents

粉末密封透明容器の自動検査装置

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JP2719410B2
JP2719410B2 JP18683389A JP18683389A JP2719410B2 JP 2719410 B2 JP2719410 B2 JP 2719410B2 JP 18683389 A JP18683389 A JP 18683389A JP 18683389 A JP18683389 A JP 18683389A JP 2719410 B2 JP2719410 B2 JP 2719410B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、粉末密封透明容器の自動検査装置に関し、
詳しくは、アンプル、バイアル等の粉末を密封した透明
容器に対して、容器自体の外観検査および密封された粉
末中の異物検査を、自動的に連続して行うようにしたも
のである。
従来の技術 従来、粉末アンプルおよびバイアルの製造工程におい
ては、空容器に粉末を充填し、密封した後、トレーに収
納し、このトレーを無菌室外の検査工程に送り、トレー
から容器を取り出して、作業員が手検査を行っている。
該手検査は、通常、作業員が容器を手に持って目視によ
り容器の外観検査をした後、2個の容器を相互に軽く打
ち合わせて粉末を薄く広げて目視により粉末内に異物が
混入しているか否かを検査している。
上記手検査による場合、比重の大きさ異物の確認は容
易で、一般に、ガラス、金属、コゲ異物の順に確認でき
るが、80μ以下の場合には時間がかかると共に繊維等の
軽い異物については粉末との分離、浮上が困難で、偶然
に粉面上や底面のものが確認出来るだけであった。この
ように、従来の作業員による目視検査では、検査精度に
問題があると共に、効率が悪く生産性が低く、人件費に
よりコストアップが避けられない等の種々の問題があっ
た。
上記した問題より、近時、この種の検査を自動的に行
う装置が開発されつつある。例えば、バイヤル等の透明
容器に光をあてた状態で多方面より撮影して、コンピュ
ーターパターン認識を使用して容器の外観検査を行う方
法、あるいは、容器にヒビ割れ等があった場合には、異
常反射光を検知すること等により検査を行う方法等が提
案されている。
発明が解決しようとする課題 しかしながら、今まで提案されているバイヤルおよび
アンプル等の自動検査装置は、構造が極めて複雑で大型
であるため、価格が高く、しかも、検査の精度および速
度の点で十分ではなかった。
従って、本発明は、自動的かつ連続的にバイヤル等の
透明容器の外観検査、該容器内に密封された粉末内の異
物の検査を、精度良く、迅速に行えると共に、簡単な機
構からなり、スペースを採らず、価格を押さえることが
出来る自動検査装置を提供せんとするものである。
課題を解決するための手段 従って、本発明は、バイヤル、アンプル等の粉末密封
透明容器に対して容器自体の異常および粉末中の異物を
検査する装置であって、回転円盤の外周に、回転方向に
沿って間隔をあけて、夫々容器撮影用のカメラを設置し
た容器外観検査装置、比重の重い異物の検査装置、比重
の軽い異物の検査装置を順次設置すると共に、それらの
下流位置に不良品排除装置を設け、かつ、該回転円盤に
搬入される容器を自転させながら上記容器外観検査装置
に搬送する回転ローラと、容器頭部を吸着等で保持する
チャックとを回転円盤の円周上に配列し、該チャックで
容器頭部を保持した状態で、回転円盤の外周に配置した
第一振動器を経て上記比重の重い検査装置へ、さらに、
第二振動器を経て比重の軽い異物の検査装置へと搬送
し、上記第一振動器で密封容器の下面より底部方向に向
けて振動を加えて比重の重い異物を頭部に飛び出させる
ようにする一方、第二振動器では頭部方向に向けて振動
を加えて粉末を容器下部に薄く広げげ異物を粉面上に分
離浮上させるようにし、上記第一および第二振動器によ
る振動で異物の確認を容易とした状態で、上記カメラに
より撮影してカメラに接続した判定装置により判定し、
不良と判定された不良品を上記不良品排除装置で上記チ
ャックより外して自動的に経外へ排除する構成としてい
ることを特徴とする粉末密封透明容器の自動検査装置を
提供するものである。
尚、本発明に係わる自動検査装置は、上記構成に限定
されず、回転円盤上には第一振動器と比重の重い異物の
検査装置および第二振動器と比重の軽い異物の検査装置
を配置し、外観検査装置および異常が検出された不良品
排除装置は上記回転円盤上ではなく、別途に設けても良
い。
作用 上記したように、連続的に搬入される容器を回転円盤
上で支持して、該回転円盤の外周部に設置した外観検査
装置、比重の重い異物検査装置、比重の軽い異物検査装
置に順次通過させる構成としているため、容器自体の外
観検査、容器に密封した粉末中の比重の重い異物および
比重の軽い異物の検査を人手を全く介さずに、全自動的
に行うことが出来る。しかも、異物の検査装置の上流側
に夫々振動器を設置し、容器の底部側および容器の頭部
側に向けて傾斜して振動を与えて、比重の重い異物およ
び比重の軽い異物を飛び出させているため、これら異物
の確認が容易となる。かつ、カメラで撮影した映像信号
を判定装置で判定して、不良品は自動的に経外へ排除し
ているため、この不良品の仕分けにも人手が不要とな
り、作業能率が向上する。
実施例 以下、本発明を図面に示す実施例により詳細に説明す
る。
第1図および第2図は本発明に係わる自動検査装置の
全体を示し、図示のように1つの可搬式のユニットから
なり、該ユニットの基台1上に、主軸2で支持して水平
方向の回転円盤3を配置し、上記主軸2を基台1の内部
に収納している駆動機構(図示せず)で回転駆動するこ
とにより、上記回転円盤3を図中矢印方向に回転させて
いる。該回転円盤3の外周部は、第1図に示すように、
上記矢印方向に沿って、容器搬入位置P1、容器外観検査
位置P2、粉末中の比重の重い異物の検査位置P3、比重の
軽い異物の検査位置P4、不良品排除位置P5、容器搬出位
置P6としている。
上記した各位置に順次バイヤルを搬送するために、回
転円盤3の全円周上には、狭い隙間をあけて放射状に多
数の容器支持枠4を並設し、各支持枠4の先端に容器保
持用の吸着チャック5を取り付けている。該吸着チャッ
ク5は、第3図に示すように、バイヤル10の頭部10aを
内嵌する凹状部5aの底面部に空気穴5bを設け、該空気穴
5bを容器支持枠4中に形成した空気通路4aと連通してい
る。該空気通路4aは摺動弁座6の通路6aを介して供給管
7と接続し、該供給管7を電磁弁8を介して空気源(図
示せず)と接続している。該電磁弁8の操作により上記
吸着チャック5に真空を供給してバイヤル10の頭部を吸
着保持する一方、圧空を供給してバイヤル10を吸着チャ
ック5より取り外している。上記バイヤルの吸着保持の
際には、バイヤルの頭部を吸着チャック5側に押し込む
ようにバイヤルの底部を押圧する押し込みガイド(図示
せず)が設けられている。尚、吸着チャック5の凹状部
5aの内面には弾性材9を取り付けて、バイヤル10を弾性
保持するようにしている。
回転円盤3には、各容器支持枠4の下方に、該容器支
持枠4および回転円盤3と固定して回転ローラ取付枠11
を設置している。該回転ローラ取付枠11にはレバー12を
支軸13を介して回転自在に軸支し、該レバー12の先端に
ローラ取付板14を介して一対の回転ローラ15A、15Bを回
転自在に取り付けている。第4図および第5図に示すよ
うに、上記一対の回転ローラ15Aと15Bは上側の吸着チャ
ック5に対して先端側の両側に位置させており、回転ロ
ーラ15Aと15Bとでバイヤル10の外周面10bの両側を回転
支持し、かつ、バイヤル10の頭部10aを吸着チャック5
と対向して位置させている。上記回転ローラ15A、15Bの
下方に回転ベルト16を配置し、該回転ベルト16を上記回
転ローラ15A、15Bに接触させて夫々自転させ、上面に支
持しているバイヤル10を矢印で示すように自転させるよ
うにしている。
上記回転ローラ15A、15B上に支持してバイヤル10を自
転させながら搬送するのは、上記容器搬入位置P1から外
観検査位置P2を通過した直後の位置までの第1図中にX1
で示す工程の間である。その後から容器搬出位置P6まで
の間のX2で示す工程の間は、第6図に示すように、上記
吸着チャック5でバイヤル10を保持して搬送している。
該吸着チャック5で吸着保持する期間、上記回転ローラ
15A、15Bを支持しているレバー7を反時計方向に回転
し、回転ローラ15A、15Bを下方へ90度回転させて、バイ
ヤル10の下方位置から退避させている。上記レバー12の
回転は、下方に設置したカムレール17上に設けた連結軸
18とレバー12とを連結し、カムレール17を回転円盤3の
径方向に変位させていることにより、該カムレール17の
変位に応じてレバー12を支軸13を支点として回転して行
っている。
上記回転円盤3に対して、P1の位置で、バイヤル10を
搬入する容器搬入装置20は、回転円盤3の近傍までバイ
ヤル10を連続的に搬送してくる供給用スクリューコンベ
ヤ21と、該スクリューコンベヤ6と回転円盤3との間に
介在させる3個の供給スターホイール22とを備え、供給
用スクリューコンベヤ21により起立状態で搬送されてく
るバイヤル10を上記スターホイール22により回転円盤3
側に横向き水平状態として移し替えている。
回転円盤3の外周のP2の位置に設置するバイヤル容器
外観検査装置23では、上記回転ローラ15A、15B上で回転
支持されて搬送されてくるバイヤル10の真上の位置に、
連続撮影用の第一テレビカメラ24を設置し、かつ、該テ
レビカメラ24とバイヤル10の間にサークラインからなる
バイヤル照明用の光源25を設置している。該バイヤル容
器外観検査装置23では回転しているバイヤル10を連続撮
影することによりバイヤル10の外周面全体を撮影するよ
うにしている。
回転円盤3の外周P3の位置に設置する粉末中の比重の
重い異物の検査装置26および、次のP4の位置に設置する
粉末中の比重の軽い異物の検査装置27においても、上記
バイヤル容器外観検査装置23と同様に、バイヤル10の真
上の位置に第二テレビカメラ28、第三テレビカメラ29を
それぞれ設置し、かつ、これらテレビカメラとバイヤル
の間に光源30、31を設置している。
上記した各検査位置においてビデオカメラ24、28、29
による撮影時に、外乱光がカメラに入らないようにする
こと、光源からバイヤル10に投光される光量にバラツキ
が無いこと、および粉末中の異物や容器の異常を明暗で
はっきりさせられることが必要である。そのため、第7
図に概略的に光源25、30、31とカメラ24、28、29との間
に夫々遮光板32、33、34を設置し、光源からの光がカメ
ラに入らないようにしている。
尚、第8図に示すように、容器外観検査装置23では光
源25′をバイヤル10の真下に配置し、かつ、該光源25′
とバイヤル10との間に、高分子樹脂板等からなる拡散フ
イルター35を設置することが好ましい。同様に、異粒検
査装置28、29においても、第9図に示すように、カメラ
28あるいは29とバイヤル10との間に配置する光源30、31
と、バイヤル10の間に拡散フィルター36、37を設置する
ことが好ましい。上記のように拡散フィルター35、36、
37を設置すると、拡散され、バイヤル10への光量の照射
バラツキを無くすことが出来る。特に、バイヤル、アン
プル等の円筒型容器内の異物検査においては、容器から
の反射光を遮蔽する必要があるが、遮蔽すると異物検査
が不可能となるために、反射しない光源の当てることが
好ましく、よって、上記した光源とバイヤルとの間に拡
散フィルターを介設することが好ましい。
上記比重の重い異物検査装置26のP3位置と容器外観検
査位置P2の間、即ち、P3位置より上流位置に、バイヤル
10の下方位置に第一振動器40を設置している。該第一振
動器40はその振動板41の先端をバイヤル10の底部10c側
に向けて25〜35゜の角度で傾斜させており、よって、バ
イヤル10の底部側の外周面下側に対して、底部側に向け
て40〜60Hzの振動を2〜3秒与えるようにしている。こ
のように振動を底部側に向けて与えると、比重の重い異
物は頭部側へ容易に飛び出し、下流位置のP3で比重の重
い異物の確認が容易となる。
同様に、比重の軽い異物検査装置27の上流側、即ちP3
とP4の間の位置に、バイヤル10の下方位置に第二振動器
42を設置している。該第二振動器42はその振動板43の先
端をバイヤルの頭部10a側に向けて25〜35゜の角度で傾
斜させると共に、バイヤル10の外周下側面に対して40〜
60Hzの振動を頭部10a側に向けて2〜3秒程度与えるよ
うにしている。このように、振動を頭部10a側に向けて
与えると、粉末は容器の下側部で薄く拡がり、異物が粉
末の表面に分離浮上し、下流のP4での比重の軽い異物の
確認が容易となる。
上記比重の重いおよび軽い異物の検査装置26、27に夫
々設置するテレビカメラ28、29は第7図のブロック図に
示す検査判定装置50に接続している。尚、バイヤル容器
外観検査装置23のテレビカメラ24も第7図と同一の構成
の検査判定装置に接続し、後述する検査判定装置と同一
の作用により容器外観の異常を判定している。
上記検査判定装置50ではテレビカメラで撮影した第10
図に示す映像信号をアンプ51に出力して増幅し、該アン
プ51からの増幅した映像信号を波形処理器(波形処理回
路)52に入力している。一方、上記各検査位置P2,P3,P4
にバイアル検出用のセンサ53を設け、バイアル10が各検
査位置に位置した時にタイミングパルスを発生させ、該
タイミングパルスを同期信号発生器54に入力して同期信
号を発生させ、該同期信号を上記波形処理器52に出力さ
せている。該波形処理器52において第10図に示すよう
に、テレビカメラからの映像信号と上記同期信号とを同
期させて映像信号から検査ゾーンの信号を取り出し、該
検査ゾーンの信号の波形処理を行っている。該波形処理
器52で波形処理した信号を比較判定器55に出力し、前以
て入力している感度レベルLと比較し、感度レベル以上
の信号がある場合(即ち、異物信号あるいは容器異常信
号がある場合)に不良出力器56に出力し、該不良出力器
56で2値化処理し、不良出力信号をシフトレジスタ57に
出力している。該シフトレジスタ57では不良出力信号が
出されたバイアル10がP5の位置の不良品排除装置60に位
置した時に、上記電磁弁8に切り替え信号を出力し、吸
着チャック5に圧空を送り、吸着したバイアル10を外す
ようにしている。よって、上記不良品排除装置60には吸
着チャック5より離脱された不良のバイアル10を収納す
る不良品収納容器61を備えている。
上記不良品排除装置60から下流側の容器搬出位置P6
は、スターホイール62を回転円盤3の外周に連設して設
置し、該スターホイー62によりバイヤル10を水平状態よ
り起立状態に変位させ、連設している取出しスクリュー
63により搬出している。
上記した検査装置においては、基台1の上部に回転円
盤3の全体を覆うように遮光カバー70を設置し、上記テ
レビカメラによる撮影時の精度を上げるようにしてい
る。
次に、上記構造よりなる検査装置の作用を説明する。
上記した検査装置において、供給コンベヤ21よりスタ
ーホイール22を介して、回転円盤3の搬入位置P1にバイ
ヤル10は、第11図の→に示すように、起立状態より
水平倒伏状態とされて搬入される。該搬入位置では回転
円盤3に回転ローラ取付枠11、レバー12、回転ローラ取
付射た14を介して連結した一対の回転ローラ15A、15B上
に移し替えられ、回転ローラが回転円盤3の回転に従っ
て矢印方向に回転されるに応じて、バイヤル10も矢印方
向に回転(公転)すると共に、各回転ローラ15A、15Bの
回転に応じて矢印方向に自転している。該回転状態でバ
イヤル10は容器外観検査位置P2に達し、該位置で、第11
図に示すように外観検査装置23により外観検査され
る。その際、バイヤル10が自転していることにより、テ
レビカメラ24によりバイヤル10を連続撮影すると、バイ
ヤル10の外周全体が撮影されることとなる。
上記外観検査後に、電磁弁8が切換操作され、吸着チ
ャック5に負圧が導入され、バイヤル10の頭部10aを吸
着チャック5内に吸引し、バイヤル10を弾性保持する。
バイヤル10を吸着チャック5で保持した後、回転ローラ
15A、15Bはカムレール17の変位により下方へ回転し、バ
イヤル10の下方から退避する。該退避後、第11図で示
すように、第一振動器40の振動板41がバイヤル10の下面
に底部側に向けた振動を与える。このように振動を加る
ことにより、バイヤル10の粉末Fは第11図に示すよう
に底部10cに向けて移動され、粉末Fより比重の重い異
物Aが頭部10a側に飛び出ることとなる。この第一振動
器40で振動を与えた後に、検査位置P3で検査装置26によ
り第二テレビカメラ28でバイヤル10を撮影し、異物の有
無の確認を行う。
ついで、第二振動器42においてバイヤル10の下面に対
して頭部10a側に向けた振動を与える。該振動によりバ
イヤル10内の粉末Fはバイヤルの下部の全体にわたって
薄く分散されることとなる。よって、粉末Fより比重の
軽い繊維等の異物Aが粉末Fの粉面上に分離浮上する。
この第二振動器42で振動を与えた後に、検査位置P4で検
査位置27により第三テレビカメラ29でバイヤル10を撮影
し、異物の有無を確認する。
上記した各検査位置P2、P3、P4における検査位置のテ
レビカメラ24、28、29により撮影された映像は、第10図
に示すように、水平走査線So、S1、S2・・・より順次走
査することにより電気信号に変換され、アンプ51を介し
て波形処理器52に出力される。該波形処理器52では、一
つの水平走査信号Sjとして図示のような波形信号を形成
する。これら波形信号で容器管壁部分は波形信号が落ち
るため、この落ち込み部m、nを検出することにより、
検査ゾーンを把握することが出来る。この検査ゾーン内
において、波形信号に落ち込みがない場合には、異物が
ないこと及び容器に異常がないと判定される。一方、検
査ゾーン内の波形信号に落ち込みがある場合、波形処理
して感度レベルと比較し、感度レベル以上である場合に
は、異物が存在していたと判断し、あるいは、バイヤル
容器に異常があると判定される。
上記容器自体の異常により、或いは異物の混入により
不良と判定されたバイヤル10が位置P5に搬送されてくる
と、該位置で電磁弁8が切換操作され、第11図に示す
ように、吸着チャック5に圧空が導入され、吸着したバ
イヤル10を離脱させる。吸着チャック5より外れたバイ
ヤルは不良品収納容器61内に収納される。良品と判定さ
れたバイヤル10は搬出位置P6で吸着チャック5に圧空が
導入されて離脱され、スターホイール62へ移し替えられ
る。該スターホイール62で第11図に示すように水平状
態から起立状態とされ、取出しスクリュー63で次工程へ
と搬出される。
上記実施例では、被検査容器としてバイヤルを用いて
いるが、容器はバイヤルに限定されず、アンプル等の粉
末を密封する透明容器であれば、適宜に採用出来ること
は言うまでもない。また、バイヤルを保持するチャック
として吸着チャックを用いているが、吸着方法に限定さ
れず他の適宜な把持機構も採用し得る。
さらに、上記実施例においては、回転円盤上に容器外
観検査装置、粉末中の異物検査装置および不良品排除装
置を順次配置しているが、容器外観検査装置および不良
品排除装置を別途に設けてもよく、例えば、容器外観検
査装置は上記回転円盤より上流側の容器搬送経路に、ま
た、不良品排除装置は回転円盤より下流側の容器搬送経
路に夫々設置してもよい。
発明の効果 以上の説明より明らかなように、本発明に係わる検査
装置によれば、回転円盤の外周部に、容器外観検査装
置、比重の重い異物の検査装置、比重の軽い異物の検査
装置および、検査結果により不良品として判定された容
器の排除装置を一連に設け、回転円盤へ搬入されたバイ
ヤルあるいはアンプル等の容器を上記検査装置に順次搬
送する構成としているため、必要とされる容器自体の検
査および容器内の粉末中の異物検査が全ての容器につい
て、自動的に連続して行うことが出来る。
よって、従来の作業員による手検査と比較して、作業
速度および作業精度が大幅に向上し、かつ、1つの回転
円盤の外周に各種検査装置を配置しているため、大きな
スペースを採らない。しかも、1つのユニットとしてま
とめ、可搬式としているため、取り扱いが便利である等
の種々の利点を有するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係わる検査装置の概略平面図、第2図
は第1図のII−II線に沿って見た概略正面図、第3図は
第1図のX1工程におけるバイヤルの保持機構を示す断面
図、第4図は第3図の一部平面図、第5図は第4図の概
略左側面図、第6図は第1図のX2工程におけるバイヤル
の保持機構を示す側面図、第7図は各検査装置における
テレビカメラと接続した判定装置のブロック図、第8図
は容器外観検査装置における変形例を示す概略図、第9
図は異物検査装置における変形例を示す概略図、第10図
は判定装置における信号処理工程を示す図面、第11図は
本検査装置における作用を示す図面である。 1……基台、2……主軸、3……回転円盤、 4……容器支持枠、5……吸着チャック、 7……供給管、8……電磁弁、10……バイヤル、 12……レバー、15A、15B……回転ローラ、 20……容器搬入装置、23……容器外観検査装置、 24……第一テレビカメラ、 25、30、31……光源、 26……比重の重い異物検査装置、 27……比重の軽い異物検査装置、 28……第二テレビカメラ、 29……第三テレビカメラ、40……第一振動器、 41、43……振動板、42……第二振動器、 50……検査判定装置、60……非良品排除装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−152347(JP,A) 特開 平1−155238(JP,A) 特開 昭57−186159(JP,A) 特開 昭64−38640(JP,A) 特開 昭55−114940(JP,A) 特開 昭51−20897(JP,A)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】バイヤル、アンプル等の粉末密封透明容器
    に対して粉末中の異物を検査する装置であって、 回転円盤の外周に、回転方向に沿って間隔をあけて、夫
    々撮影用のカメラを設置した比重の重い異物の検査装
    置、比重の軽い異物の検査装置を順次設置し、かつ、該
    回転円盤上に搬入される容器の頭部を吸着等で保持する
    チャックを回転円盤の円周上に取り付け、該チャックで
    容器頭部を保持した状態で、回転円盤の外周に配置した
    第一振動器を経て上記比重の重い検査装置へ、さらに、
    第二振動器を経て上記比重の軽い異物の検査装置へと搬
    送し、上記第一振動器で密封容器の下面より底部方向に
    向けて振動を加えると共に、第二振動器では頭部方向に
    向けて振動を加える構成とし、かつ、上記カメラに接続
    した判定装置を設け、該判定装置で容器内に密封した粉
    末中の異物の有無を判定する構成としていることを特徴
    とする粉末密封透明容器の自動検査装置。
  2. 【請求項2】バイヤル、アンプル等の粉末密封透明容器
    に対して容器自体の異常および粉末中の異物を検査する
    装置であって、回転円盤の外周に、回転方向に沿って間
    隔をあけて、夫々容器撮影用のカメラを設置した外観検
    査装置、比重の重い異物の検査装置、比重の軽い異物の
    検査装置を順次設置すると共に、それらの下流位置に不
    良品排除装置を設け、かつ、該回転円盤上に搬入される
    容器を自転させながら上記容器外観検査装置に搬送する
    回転ローラと、容器頭部を吸着等で保持するチャックと
    を回転円盤の円周上に取り付け、該チャックで容器頭部
    を保持した状態で、回転円盤の外周に配置した第一振動
    器を経て上記比重の重い検査装置へ、さらに、第二振動
    器を経て比重の軽い異物の検査装置へと搬送し、上記第
    一振動器で密封容器の下面より底部方向に向けて振動を
    加えると共に、第二振動器では頭部方向に向けて振動を
    加える構成とし、かつ、上記カメラに接続した判定装置
    を設け、該判定装置で不良と判定された不良品を上記不
    良品排除装置で上記チャックより外して自動的に経外へ
    排除する構成としていることを特徴とする粉末密封透明
    容器の自動検査装置。
  3. 【請求項3】上記容器外観検査装置、比重の重い異物検
    査装置および比重の軽い異物検査装置においては、搬送
    されてくる容器の真上の位置にテレビカメラを設置する
    と共に、該テレビカメラと容器との間に容器に対して投
    光する光源を配置し、かつ、光源とテレビカメラとの間
    にテレビカメラへの外乱光が入らないように遮蔽カバー
    を設置していることを特徴とする請求項1あるいは2記
    載の装置。
  4. 【請求項4】上記回転円盤には、円周上に容器支持枠を
    隙間をあけて並設し、これら容器支持枠の先端に吸着チ
    ャックを取り付け、該吸着チャックに真空と圧空とを選
    択的に供給し、真空を供給することにより容器頭部を吸
    着保持する一方、圧空を供給することにより吸着した容
    器を離脱させる構成とし、かつ、上記各容器支持枠と対
    に回転ローラ支持枠を回転円盤に取り付け、該回転ロー
    ラ支持枠に一対の回転ローラを取り付け、これら回転ロ
    ーラにより容器を自転させて支持すると共に、該容器を
    上記吸着チャックで保持する場合に上記回転ローラを容
    器の下部より退避させる機構を設けていることを特徴と
    する請求項1あるいは2記載の装置。
  5. 【請求項5】上記第一振動器および第二振動器により、
    40〜60Hzで容器に対して振動を加える一方、第一振動器
    では容器底部に向けて25〜35゜傾斜させた振動板で振動
    を与え、比重の重い異物を容器頭部に飛び出させるよう
    にすると共に、第二振動器では容器頭部に向けて25〜35
    ゜傾斜させ振動板で振動を与え、粉末を容器底面に薄く
    拡げて粉面上に比重の軽い異物を分離浮上させる構成と
    していることを特徴とする請求項1あるいは2記載の装
    置。
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