JP2718509B2 - 船外機のカウリング - Google Patents

船外機のカウリング

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JP2718509B2 JP63101690A JP10169088A JP2718509B2 JP 2718509 B2 JP2718509 B2 JP 2718509B2 JP 63101690 A JP63101690 A JP 63101690A JP 10169088 A JP10169088 A JP 10169088A JP 2718509 B2 JP2718509 B2 JP 2718509B2
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    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B61/00Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing
    • F02B61/04Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は船外機のカウリングに係り、特にエンジンを
覆うトップカウリングとこのトップカウリングに装着さ
れるモールディングの構造に関する。
[従来の技術] 従来の船外機においては、エンジンを覆うトップカウ
リングの上面であって、やや後方寄りに吸気口が設けら
れ、この吸気口に直接水分を含んだ空気が流入しないよ
うにするために、その上方位置にモールディングが装着
され、このモールディングはトップカウリングに対して
ボルトなどによって固定されている。このように従来に
おいては、船外機のトップカウリングの上面後方寄りに
はモールディングがボルト固定されているために比較的
強度が高いが、前方寄りの天面はトップカウリングその
ものが存在するだけであり、その剛性は高くない。
しかるに、船外機が大型になれば、それだけ船外機の
天面すなわちトップカウリングは乗員などの踏み台とし
て使用される可能性が高く、この場合特にトップカウリ
ングの中央から前方寄りの部分は乗員などが踏み台とし
て使用するには剛性が不足しているとうい問題がある。
[発明が解決しようとする課題] ここで、トップカウリングの剛性を補うためにトップ
カウリング上面とこのトップカウリングが覆うエンジン
上面との間に補強構造を設けることも考えられるが、ス
ペース上およびエンジンの構造上実用的ではない。
本発明はこのような従来技術の問題点に鑑みなされた
もので、その目的とするところは、船外機の天面の剛性
を高めて例え踏み台として使用されても良いような強度
を持たせ、かつスペース上など実翁的に問題のないよう
にした船外機のカウリングを提供するにある。
[課題を解決するための手段] 本発明は、このような目的を達成するために、エンジ
ンを覆うトップカウリングの上面略後方位置に吸気口が
形成され、少なくとも吸気口の上方を覆うようにモール
ディングが固定装着されている船外機において、トップ
カウリングとモーリングとは、吸気口の近傍および吸気
口の前方の各々に設けられた突起部により、それぞれ互
いに当接して固定され、モールディングの前方下端およ
び後方下端は、トップカウリングの上端に達し、該モー
ルディングと該トップカウリングとを接合した際に、モ
ールディングの後方端面とトップカウリングの後方端面
とが面一をなすような接合構造に、該トップカウリング
とモールディングが構成されている。
[作用] 本発明の構成によれば、船外機の天面はモールディン
グとトップカウリングとの二重構造になり、モールディ
ングとトップカウリングとを吸気口の近傍と前方でそれ
ぞれ支持させたので、船外機の天面を形成するモールデ
ィングを無理なく鋼性の高いものとすることができる。
また、モールディングの前方下端と後方下端とがトッ
プカウリングの上端に達するので、モールディングの形
状を前方方向に長くすることができ、乗員が踏み台とし
て使用できる領域を広くすることができる。
また、モールディングの後方端面とトップカウリング
の後方端面とが面一をなすような接合構造なので、この
面に凹凸がなく、乗員が踏み台として使用し易くなる。
以下本発明を図面に示す実施例に基いて説明する。
第1図において船外機10のアッパケーシング12はスイ
ベルブラケット14およびクランプブラケット16を介して
船体の船尾板18に取付けられ、これによって船外機10は
船体に対して上下に傾動可能に、かつ左右に揺動可能に
取付けられている。アッパケーシング12の下方には、プ
ロペラ20を有するロアケーシング22が連結され、アッパ
ケーシング12の上部には、ボトムカウリング24、トップ
カウリング26によて覆われた図示しないエンジンが載置
されている。そしてトップカウリング26の上部に該トッ
プカウリング26の上面の略全体を覆うモールディング28
が装着されている。第2図にも示すように、モールディ
ング28の下縁の後側とトップカウリング26の後面との間
には第1開口30が形成され、同様にしてモールディング
28の前面の下縁とトップカウリング26の前面の間に第2
開口32が形成されている。34、36はそれぞれ後面側、前
面側のエンブレム、38は前記開口の中央部を延在するル
ーバーである。
第3図に示すように、トップカウリング26は全体とし
て上方に向かってやや細くなる形状とされ、上下方向中
央部において前後面それぞれに僅かな第1陥没部40、42
を有し、これら第1陥没部40、42の上端にはそれぞれ第
2陥没部44、46が形成されている。前記前面側の第1陥
没部40にはエンブレム36がトップカウリング26の外壁と
面一となるように貼着され、後面側の第1陥没部42にも
同様にしてエンブレム34がトップカウリング26の外壁と
面一となるように貼着されている。トップカウリング26
の上部に装着されるモールディング28の下端部外周はト
ップカウリング26の外壁と略面一となる形状であるた
め、トップカウリング26の前面側の第2陥没部44の存在
によりこの第2陥没部44とモールディング28の前面側下
縁との間に前記第2開口32が形成されることになる。同
様にしてモールディング28の後面側下縁と第2陥没部46
との間に前記第1開口30が形成される。
前記第2陥没部46の上端はトップカウリング26の上面
後方部に連なり、ここに上方に向かって立上がる吸気口
48が形成され、この吸気口48の上端は開口していてモー
ルディング28の裏面との間の空間を介して前記第1開口
30に連通している。この第1開口30から吸気口48に至る
通路は一旦立上げられるようになっているため、吸入さ
れる空気に水分が含まれていても、水分は直接吸気口48
に侵入することを防止される。トップカウリング26の上
面中央部は最も高く位置して上方に立上がるリブ50で終
端し、平面より見て円形に開口している。このリブ50に
はゴムなどからなる環状のシール52が装着され、このシ
ール52を介してモールディング28の裏面中央部に形成さ
れたリブ54が載置当接され、これによってモールディン
グ28全体が充分な剛性をもってトップカウリング26の上
部に装着される。更に詳しくは、第4、5図をも参照
し、モールディング28をトップカウリング26に対して植
込ボルト56、ナット58によって固定する際、シール52は
圧縮状態とする。これにより、モールディング28が剛性
をもって装着されることになり、共振を防止することも
できる。ここで、モールディングはリブ50を囲繞するよ
うにトップカウリング26に固定しているので、前記植込
ボルト56による固定と相まって剛性が前面に渡って増大
し、人がこの上に乗っても支障はない。
トップカウリング26の前記開口したリブ50には、フラ
イホイールマグネト60を覆うカバー62の頂部が臨み、こ
のカバー62はモールディング28を利用して外部から保護
され、これによって必要以上に船外機の天面の高さを高
くしないよう配慮されている。
モールディング28はトップカウリング26の上部をほぼ
全て覆うが、トップカウリング26の上面との間には間隙
64が残されており、従って、モールディング28の前面側
の第2開口32はこの間隙64を介して前記吸気口48に連通
している。なお、第3図において66はトップカウリング
26を図示しないボトムカウリング24に連結するためのフ
ック、68はゴム製の吸音材である。
前方側の第2開口32が形成されて、トップカウリング
26の吸気口48に連通するので、エンジンからの騒音が逆
に吸気口48から間隙64を介して第2開口32を通って船体
に向かって漏れる恐れがある。この騒音を極力減少させ
るための返音部材70が第4図に示すようにトップカウリ
ング26の前方寄り上面に複数配置されている。各返音部
材70はトップカウリング26の上面から一体的に立上がる
一対の立上がりリブ72によって構成され、この一対の立
上がりリブ72は、互いに対称に、かつトップカウリング
26の前方中央に向かって対向間隙が徐々に少なくなるよ
うに配置されている。このような構造の返音部材70が複
数箇所に配置されることにより、後方位置にかる吸気口
48からのエンジン音は間隙64を介して前方に伝達されて
も、第4図に矢印Aで示すように、これら返音部材70に
よって反射を繰返して後方に向かって戻されるようにな
る。また、この立上がりリブ72は、人がモールディング
28に乗る場合にモールディング28が該リブ72に当接する
まで変形すると、該リブ72によってその荷重を支えると
いう機能をする。
以上の構造により、モールディング28はその周縁部に
おいてボルト56、ナット58によってトップカウリング26
に固定されるので、これら部分の剛性は高く維持されて
いる。またその中央部においては、トップカウリング26
のリブ50にシール52を介してモールディング28の裏面の
リブ54が載置された構造となっているので剛性が高く維
持される。従って、船外機の天面を形成するモールディ
ング28は全ての範囲において剛性が高く、踏み台として
使用されても支障はない。
また、この実施例によれば、トップカウリング26の上
面中央部を開口した状態でここにフライホイールマグネ
ト60のカバー62上端部を臨ませ、これをモールディング
28を利用して覆っている。これを、トップカウリング26
を開口させずに該トップカウリング26によって前記カバ
ー62を覆い、これをモールディング28によって二重に覆
うような構造に比較すると、船外機の天面の高さは極め
て低く抑えることができるという効果がある。
さらに、前記エンブレム34、36は、従来においてはト
ップカウリング26の外壁からその厚み分だけ外方に飛び
出した状態で取付けられていた。これは、従来において
は、船外機の天面がトップカウリング26自体によって形
成されていたため、その中央部のみを陥没させることは
鋳型の割り工程が増大するために困難であり、従って単
にエンブレムをトップカウリング26の外壁に取付けるこ
とを余儀なくされていたからである。しかし、上記本実
施例によれば、船外機の天面はトップカウリング26とは
別体のモールディング28によって形成するので、トップ
カウリング鋳造時における上下方向の型割り工程におい
ても前記第1陥没部40、42を無理なく形成することがで
き、これによって該第1陥没部40、42にエンブレム34、
36を整合させれば全体として面一となるエンブレムを提
供することができるようになった。
[効果] 以上説明したように、本発明によれば、モールディン
グとトップカウリングとを吸気口の近傍と前方でそれぞ
れ支持させたので、船外機の天面を形成するモールディ
ングを無理なく鋼性の高いものとすることができ、乗員
が踏み台にしたり座ったりしてもへこまないという効果
を奏する。
また、モールディングの前方下端と後方下端とがトッ
プカウリングの上端に達するので、モールディングの形
状を前後方向に長くすることができ、乗員が踏んだり座
ったりできる領域が広くなるという効果を奏する。
また、該モールディングと該トップカウリングとを接
合した際に、モールディングの後方端面とトップカウリ
ングの後方端面とが面一をなすような接合構造を有する
ので、面一となることによって凹凸がなくなるので、乗
員が踏み易く、また座り易くなるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明が適用される船外機の一実施例を示す側
面図、第2図は同実施例のトップカウリングおよびモー
ルディング部分を示す背面図、第3図は本発明に係る船
外機のカウリングの構造の一実施例を拡大して示す断面
図、第4図は同実施例におけるトップカウリングの平面
図、第5図は第4図のV−V線に沿う断面図である。 10……船外機 26……トップカウリング 28……モールディング 48……吸気口 50……リブ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンを覆うトップカウリングの上面略
    後方位置に吸気口が形成され、少なくとも該吸気口の上
    方を覆うようにモールディングが固定装着されている船
    外機において、 該トップカウリングと該モールディングとは、該吸気口
    の近傍および該吸気口の前方の各々に設けられた突起部
    により、それぞれ互いに当接して固定され、 該モールディングの前方下端および後方下端は、該トッ
    プカウリングの上端に達し、該モールディングと該トッ
    プカウリングとを接合した際に、該モールディングの後
    方端面と該トップカウリングの後方端面とが面一となる
    ような接合構造に、該トップカウリングと該モールディ
    ングが構成されていること、を特徴とする船外機のカウ
    リング。
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