JPS61220999A - 船外機のカウリング構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は船外機のカウリング構造であって、特に、吸
気通路の構造に関するものである。

従来の技術 船外機のエンジンを覆うカウリングは、一般に上部側の
トップカウリングと下部側のボトムカウリングとからな
る。このカウリングには、例えばトップカウリングにエ
ンジンの吸気取入口を形成するが、該カウリングを２重
壁構造として、該吸気取入口からエンジンの吸気側へ向
かう吸気通路を形成し、これによって吸気騒音を低減す
るようにしたものが考えられている（例えば特開昭５８
−１９４６９５号公報参照）、この場合、カウリング外
部に開口する吸気取入口は、カバープレートによって覆
われており、このカバープレートによって海水が該吸気
取入口内へ浸入するのを防止するようにしている。

発明が解決しようとする問題点 以上の如く、吸気取入口はカバープレートによって覆わ
れて、できるだけ海水が入り込まないよう構成されてい
るが、それでも、例えば追波を受けたような場合にはど
うしても海水が浸入するのを防止することはできない、
そのため、該吸気通路内に入った水が、この吸気通路内
に溜るとともに、カウリング内に開口する吸気出口より
エンジン側に浸入する虞れがある。

この発明は、かかる欠点を解消して、仮に吸気通路内に
海水が浸入した場合であっても、エンジン側に入る虞れ
の少ない吸気通路の構造を提供することを目的としてい
る。なお、従来、カウリング内に入った水を外部に排出
するための水抜きを設けたものがある（例えば特開昭５
５−８３６９６号公報）が、これはあくまでカウリング
内へ入った水を排出するのであって、カウリング内即ち
エンジン側への浸入自体を防止するこの発明とは根本的
に異なるものである。

問題点を解決するための手段 以上の目的を達成するため、この発明では、エンジン（
３）を覆うカウリング（４）の壁部に、該エンジン（３
）の吸気通路（２０）を形成するとともに、カウリング
（４）内に開口する吸気通路（２０）の出口部（１日）
より下位位置に、該吸気通路（２０）内に浸入した水を
カウリング（４）外部へ排出する排出口（２２）を形成
してなることを特徴とするものである。

作　　　用 この発明によれば、カウリング内に開口する吸気通路の
出口より下位位置に水を排出する排出口を設けているか
ら、仮に吸気通路内に海水が浸入した場合でもエンジン
側に海水が浸入する虞れが少ない。

実施例 以下、この発明の構成を図示の実施例に基づいて説明す
ると、第２図は、船外機の全体構造を示しており、図に
おいて（１１は船外機本体であって、この船外機本体（
１）は、動力伝達装置を内装するドライブユニット（２
）と、該ドライブユニット（２）上に搭載されたエンジ
ン（３）を有し、このエンジン（３）が、上部側のトッ
プカウリング（４）と下部側のボトムカウリング（５）
によって覆われている。また、この船外機本体（１１は
、スイベルブラケット（６）及びクランプブラケット（
７）等を介して、船体（８）へ取付けられている。

第１図が上記トップカウリング（４）の構造を示してい
る。（１１）はトップカウリング（４）の天井壁であり
、この天井壁（１１）の後部寄りの位置において吸気取
入口（１２）が開口しである。また、この吸気取入口（
１２）は、その上方及び外周部分がカバープレー１−　
（１３）によって覆われている。同じくトップカウリン
グ天井壁（１１）には、その下面に前記吸気取入口（１
２）から天井壁（１１）前端部に至るまで隙間（１３）
を形成するよう、第１の内壁プレート（１４）が固着さ
れている。また、上記内壁プレー）　（１４）の前端部
には通孔（１５）が形成され、この通孔（１５）部から
トップ力うリング（４）の前部壁（１６）と共に、隙間
（１９）を形成するよう垂直方向の第２の内壁プレー）
　（１７）が固着され、この内壁プレート（１７）の途
中に、エンジン（３）側に開口する吸気出口（１８）が
形成されている。また、この吸気出口（１８）はやや筒
状に形成されるとともに、その一方の端部が前記隙間（
１６）側に突出している。

そして、この実施例では、上記天井壁（１１）側の隙間
（１３）と前部壁（１６）側の隙間（１９）とによって
、吸気取入口（１２）から吸気出口（１８）に至る吸気
通路（２０）を形成し、この通路（２０）によってエン
ジン（３）側の吸気騒音を消音させるようにしている。

なお、前部側内壁プレート（１７）は、その下端が略水
平となるよう折曲げられて、前記吸気通路（２０）の底
部（２１）を形成している。この底部（２１）の近傍位
置であって、前記吸気出口（１８）よりも下位位置には
、トップカウリング（４）前部壁（１６）に、該吸気通
路（２０）と外部とを連通ずる水排出口（２２）が形成
され、これによって、該吸気通路（２０）内に入った海
水をカウリング（４）外部へ排出するようにしている。

（２３）は、排出口（２２）を覆うカバープレートで、
前記排出口（２２）から出た海水は、このカバ−プレー
ト　（２３）とトップカウリング（４）前部壁（１６）
との隙間を通って、下方へ流下し排出される。

即ち、仮に追波等を受けて海水が吸気通路（２０）内に
入った場合であっても、この海水は吸気出口（１８）よ
りエンジン（３）側へ入ることなく、前記排出口（２２
）より外部へ排出される。

発明の効果 この発明では、カウリング壁に沿って形成した吸気通路
の吸気出口よりも下位位置において、該通路内の水をカ
ウリング外部へ排出する排出口を設けているため、追波
等によって仮に海水や雨水が通路内へ入った場合であっ
ても、これらの水は前記排出口よりカウリング外部へ排
出されるため、エンジンが海水を浴びるといった不都合
が解消できる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はトップカウリングの要部拡大縦断面図、第２図
は船外機全体の側面図である。 （３）−エンジン、＋４１−　）ツブカウリング、（１
８）−＝吸気出口、（２０）−吸気通路、（２２）　−
一水排出口。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. エンジンを覆うカウリングの壁部に、該エンジンの吸気
   通路を形成するとともに、カウリング内に開口する吸気
   通路の出口部より下位位置に、該吸気通路内に浸入した
   水をカウリング外部へ排出する排出口を形成してなる船
   外機のカウリング構造。