JP4069602B2 - 船外機のチルトアップハンドル - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エンジンを収容したエンジンカバー内に外気を取り入れるための船外機のチルトアップハンドルに関する。
【0002】
【従来の技術】
図13は、従来の一般的な船外機の側面図、図14は、エンジンカバーをなす上,下側カバーのうち、上側カバーの断面図である。
図13に示す船外機1は、例えば水冷4サイクルエンジン(以下、単にエンジンという)2を覆うエンジンカバー3の下部に、ドライブシャフトハウジング4とギヤケース5とを順に連結した外観構成になっているものである。
【0003】
エンジンカバー3は、上側カバー3aと下側カバー3bとからなる上下2分割構造になっており、それらのうち上側カバー3aの後側上部には、外気導入路3c′を鉛直向きに突設したチルトアップハンドル取付け部3cが凹設され、また、そのチルトアップハンドル取付け部3cに、船の進行方向β後方に開設した後側開口6にルーバ7を装着してなるチルトアップハンドル8を取り付けている。
【0004】
上記従来のチルトアップハンドル8は、エンジンカバー3の表面の一部をなすように、当該表面から突出することなく形成されているとともに、ルーバ7及びこれに形成した吸気孔7a,7aが水平よりもやや上向きになっている。
【0005】
上記のように、ルーバ7及びこれに形成した吸気孔7a,7aがやや上向きになっている場合、その吸気孔7a,7aを介してチルトアップハンドル本体6内に水滴や、水滴が吸気孔7a,7a近傍に滴下して生ずるミストが浸入しやすい。
【0006】
そこで、従来においては、上記水滴等がチルトアップハンドル8内に侵入することを阻止するために、上記ルーバ7の吸気孔7a,7aの開口面積を小さくしたり、上記外気導入路3c′の導入口3c″を高くして、ルーバ7の吸気孔7a,7aから吸い込まれた水滴等がエンジンカバー3内に浸入しないようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、水滴等の浸入を阻止するために、ルーバ7の吸気孔7a,7aの開口面積を小さくすると、エンジンカバー3内への外気取込み量が減少して必要な空気量を確保できないばかりか、外気(空気)の吸込み速度が増加して、却ってミストがエンジンカバー3内に浸入しやすくなる。
【0008】
また、外気導入路3c′の空気取入れ口3c″を高くすると、上記の場合と同様にしてエンジンカバー3内への外気取込み量が減少して、必要な空気量を確保できない。
【0009】
さらに、チルトアップハンドル8内に上述した水滴等を分離する構造を設けることで、そのチルトアップハンドル8自体の構造が複雑になり、加工が難しくなるとともにコスト高の原因となる。
【0010】
そこで本発明は、チルトアップハンドル構造の複雑化を招くことなく、エンジンカバー内への水滴の浸入を防止し、また、ミストの発生を防ぐことができる船外機のチルトアップハンドルを提供しようとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明は次の構成を有する。
すなわち、本発明は、エンジンを収容するエンジンカバーの後側上部に配設され、かつ、船の進行方向後方に向けて後側開口を開設した船外機のチルトアップハンドルにおいて、
チルトアップハンドルは、左右壁面及び上部壁面からなる下向きの略横長コ字形状に形成され、前側開口および後側開口を有し、エンジンカバーの後側上部に配設された状態で前側開口の上側縁部より後側開口の上側縁部が高い位置に形成され、
この後側開口にルーバが装着されると共に、
このルーバには船の進行方向後方かつ斜め下方に向けた吸気孔配設面が形成され、
この吸気孔配設面の上側縁部に船の進行方向後方に向けて庇部が突設され、
この庇部の先端部を上記エンジンカバーの後部壁面よりも船の進行方向後方に突出させて形成する一方、
上記エンジンカバーの後側上部に形成された上記チルトアップハンドルの取付け部に外気導入路を形成し、この外気導入路の導入口を上記ルーバに形成される吸気孔の上端部とほぼ同じ高さに形成したことを特徴とする船外機のチルトアップハンドルである。
【0013】
上記においては、チルトアップハンドルの上部壁面を、船の進行方向前方から後方に向けて、エンジンカバーの上部壁面から次第に上方に膨出させて形成することにより、チルトアップハンドルの内容積を増加させることができる。
【0017】
また、上記においては、チルトアップハンドルについて、左右壁面及び上部壁面からなる下向きの略横長コ字形に形成し、そのチルトアップハンドルの左右壁面のうち、少なくとも一方に換気口形成るとともに、そのチルトアップハンドル内に換気用ファンを配設することにより、たとえ水滴やミストがチルトアップハンドル内に吸い込まれたとしても、それらを外部へ迅速に排出することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。図1は、第1の実施形態に係るチルトアップハンドルを採用した船外機の側面図、図2は、上,下側カバーからなるエンジンカバーの平面図、図3は、その上側カバーの断面図、図4は、図3に包囲線Iで示す部分の拡大図である。
【0019】
船外機Aは、図3に示す例えば水冷4サイクルエンジン(以下、単にエンジンという)9を覆うエンジンカバー10の下部に、ドライブシャフトハウジング11とギヤケース12とを順に連結した構成になっている。
【0020】
エンジン9は、図示しないクランク軸を直立させた状態でエンジンカバー10内のエンジンホルダ(図示しない)に載置されており、そのエンジン9の上部には、サイレントダクト13が配設されている。
【0021】
サイレントダクト13は、これの前端部が上記エンジン9の前側上部に配置されたキャブレータ15に連結され、かつ、後瑞部に空気吸込み口13aを斜め下方に向けて開設したものである。
【0022】
空気吸込み口13aは、後述する外気導入路21bの導出口21b″の下方に近接して位置させることにより、空気(外気)を吸い込みやすくするとともに、斜め下方に向けて開設することにより、たとえ外気導入路21bを介して水滴やミスト等がエンジンカバー10内に吸い込まれることがあっても、その水滴等を吸い込みにくいようにしている。
【0023】
上記エンジン9の図示しないクランク軸の下端部には、ドライブシャフトハウジング11に挿通され、かつ、ギヤケース12内に達する長さのドライブシャフト(図示しない)が回転一体に連結されている。
【0024】
ギヤケース12内には、図示しないプロペラシャフトが前後(水平)方向に軸支され、そのプロペラシャフトの後端部に、スクリュープロペラ14が回転一体に設けられている。
【0025】
ドライブシャフトハウジング11の上部には、図示しないスイベル軸を介して、当該船外機Aを船尾23aに固定するためのクランプブラケット24が左右回動自在に軸支されている。
【0026】
従って、船外機Aは、ドライブシャフトハウジング11の上部に取り付けられるハンドル(図示しない)の操向操作に従って、スイベル軸を軸心として左右へ回動し、これにより船(船体)23の操舵を行えるようになっている。
【0027】
次に、上記エンジンカバー10の構成について説明する。
エンジンカバー10は、上側カバー16と下側カバー17とからなる上下2分割構造になっており、それらは、図2に示すように、船の進行方向βに長い平面視略楕円形になっている。
【0028】
上側カバー16は、図3にも示すように、エンジン9全体をほぼ覆う容積にして形成されており、これの後側上部には、詳細を後述するチルトアップハンドル20を取り付けるためのチルトアップハンドル取付け部(以下、単に取付け部という)21が形成されている。
【0029】
取付け部21は、上側カバー16の上部壁面16aよりも2段階に低く、かつ、図2に示すように、平面視において略台形の輪郭にして凹設されているものである。
この取付け部21の前側段差面21aには、図3,4に示すように、外気導入路21bが鉛直にして形成されており、また、後側段差面21cには、チルトアップハンドル20を固定するためのステー21dが突設されている。
なお、18はステー21dとこれに対応してチルトアップハンドル20側に配設されたステー20cとを連結するボルトである。
【0030】
外気導入路21bは、図2に示すように、平面視において略C字形に開設されており、これの導入口21b′は、前側段差面21aよりもやや上方に突出した位置に、かつ、やや後側に傾斜して開口され、また、導出口21b″は、その前側段差面21aと後側段差面21cとの中間の高さ位置に配設されている。
【0031】
導入口21b′は、本実施形態においては、上側ケース16の上部壁面16a下面に近接した高さにして形成されている。換言すると、後述するルーバ19とほぼ同じ高さに外気導入路21bの導入口21b′が形成されている。これにより、チルトアップハンドル20内に吸い込まれた外気をエンジンカバー10内に良好に導入できる。
【0032】
チルトアップハンドル20は、図1,3〜5に示すように、左右壁面20a,20a及び上部壁面20bからなる下向きの略横長コ字形に形成されており、その上部壁面20bを、船の進行方向β前方から後方に向けて、エンジンカバー10の上部壁面、すなわち、上側カバー16の上部壁面16aから次第に上方に膨出させて形成している。
換言すると、上部壁面20bを、前側開口20′から、それよりもやや幅狭にした外気取入れ口である後側開口20″に向け、上側カバー16の上部壁16a上方に次第に膨出させて形成している。
【0033】
前側開口20′は、チルトアップハンドル20を上記取付け部21に固定したとき、これの上側縁部が、上側カバー16の上部壁面16aにほぼ一致して形成されているとともに、左右側縁部は、側面視において、上側部分から下側部分に向けて後下がりに傾斜して形成されている。
【0034】
後側開口20″は、これの上側縁部が、前側開口20′の上側縁部よりも高い位置に形成されているとともに、左右側縁部は、側面視において、上側部分から下側部分に向けて前下がりに傾斜して形成され、かつ、下側縁部付近においてほぼ垂直となるように曲成されている。
【0035】
上記左右壁面20a,20aのうちの一方には、換気口である前後に長い3つの横長換気用溝部22…が互いに平行にして形成されており、これの内側方には換気用ファンFが配設されている。
この換気用ファンFは、エンジン9の駆動に連動して回転駆動するようにしてもよく、また、後述するバッファ室α内に水滴等を検知するセンサ(図示しない)を配設しておき、そのセンサにより水滴等を検知したときにだけ回転駆動されるようにしてもよい。
なお、換気用溝部22…は、左右壁面のうちの一方にだけ形成することに限るものではなく、両壁面に形成してもよい。
【0036】
ルーバ19は、上記チルトアップハンドル20の、外気取入れ口である後側開口20″に装着されているものであり、それは、後側開口20″の輪郭に合わせて、平面視において、上側縁部19a,下縁部19bが中央部分から左右側部に向けて後側から前側に反った弓形に形成されている。
なお、本実施形態においては、チルトアップハンドル20の後側開口20″にルーバ19を挿着することにより、チルトアップハンドル20内に区画形成される内部空間をバッファ室αとする。
【0037】
下側縁部19bは、図9,10に示すように、側面視において直線的に形成されているとともに、上側縁部19aは、中央部分から左右側方に向け、下側縁部19bに向けて次第に下り勾配となるように傾斜して形成されている。
【0038】
上側縁部19aと下側縁部19bとの間の吸気孔配設面19cには、左右一対の横長吸気孔19d,19d、…が上下2段に形成されているとともに、それら上段側の横長吸気孔19d,19dの上側縁部には、庇部19eが船の進行方向β後方に向けて突設されている。
【0039】
本実施形態においては、上記庇部19eの先端部が、エンジンカバー10の後部壁面16b、詳しくは、側面視において、上側カバー16の後部壁面16bに接する鉛直線V上に位置するように突出させている。
換言すると、図2に示すように、平面視において、上記庇部19eの先端部が上側カバー16の後部壁面16bにほぼ重合するように突出されている。
【0040】
上記吸気孔配設面19cは、ルーバ19をチルトアップハンドル20の後側開口20″に装着したときに、船の進行方向β後方であって斜め下向きになるように形成されている。
吸気孔配設面19cを船の進行方向β後方の斜め下向きになるように形成することにより、チルトアップハンドル20の表面を流下する水滴等が、横長吸気孔19d,19d、…を介してチルトアップハンドル20内、すなわち、バッファ室α内に浸入することを防止できる。
【0041】
上記の構成からなる船外機のチルトアップハンドル20の作用は、次の通りである。
船外機側面視において、外気取入れ口である後側開口20″を、エンジンカバー10の後部壁面、すなわち上側カバー16の後部壁面16bに接する鉛直線V上にほぼ一致するように突出して形成しているので、エンジンカバー10又はチルトアップハンドル20の表面に沿って流れ落ちる水滴は、後側開口20″付近に滴下して飛散することなく、エンジンカバー10の後部壁面に沿って流下する。
従って、エンジンカバー10内への水滴の浸入を簡易な構成によって防止することができるとともに、水滴が後側開口20″付近に滴下して飛散することによるミストの発生もない。
【0042】
これにより、水滴等のチルトアップハンドル20内への浸入を阻止するために、ルーバ19の開口面積を小さくする必要がないので、エンジンカバー10内への外気取込み量の減少を招くことがなく、必要な空気量を十分に確保できる。
また、外気(空気)の吸込み速度を増加させることがないので、たとえミストが発生したとしても、そのミストがエンジンカバー10内に浸入することも防止できる。
【0043】
さらに、たとえ水滴やミストがバッファ室α内に浸入したとしても、換気用ファンFを回転駆動することにより、チルトアップハンドル20に形成した換気口である横長換気用溝部22…を介し、その浸入した水滴等を外部に強制的に排出させられる。従って、水滴やミストがバッファ室αからエンジンカバー10内に浸入することを防止できる。
【0044】
次に、参考例に係るチルトアップハンドルについて説明する。なお、本参考例を採用した船外機の構成は、上記のものと同等であるので、上記の実施形態において説明したものと同等のものには同一の符号を付して説明を省略する。
【0045】
参考例に係るチルトアップハンドル25は、左右壁面25a,25a(一方は図示しない)及び上部壁面25bからなる下向きの略横長コ字形に形成されており、これの前側開口25′から、それよりもやや幅狭にした空気取入れ口である後側開口25″に向け、次第に後下がりとなるように形成されている。
換言すると、上記実施形態とは異なりルーバを設けず、また、上方に向けて膨出することなく形成されている。
【0046】
後側開口25″は、これを区画形成する上下側縁部及び左右縁部のうち、上側縁部をなす上側壁部25bの後瑞部25b′を、エンジンカバー10の後部壁面、すなわち上側カバー16の後部壁面16bに接する垂直線V上にほぼ一致するように庇状に突設したものである。
【0047】
上側壁部25bの後瑞部25b′を、上側カバー16の後部壁面16bに接する垂直線V上にほぼ一致するように突設することにより、チルトアップハンドル25の表面を伝わって流下した水滴等は、庇状に突設した上側壁部25bの後瑞部25b′に遮られて、後側開口25″からバッファ室α内に浸入することがない。
【0048】
なお、本発明は前述した実施形態に限るものではなく、次のような変形実施が可能である。
上記においては、外気取入れ口をエンジンカバーの後部壁面にほぼ一致させた構成を例として説明したが、外気取入れ口をエンジンカバーの後部壁面よりも船の進行方向後方に突出させた構成にしてもよい。
【0049】
【発明の効果】
発明によれば、チルトアップハンドルが、前側開口の上側縁部より後側開口の上側縁部が高い位置に形成され、この後側開口にルーバが装着されると共に、このルーバには船の進行方向後方かつ斜め下方に向けた吸気孔配設面が形成され、この吸気孔配設面の上側縁部に船の進行方向後方に向けて庇部が突設され、この庇部の先端部を上記エンジンカバーの後部壁面よりも船の進行方向後方に突出させて形成するので、エンジンカバー又はチルトアップハンドルの表面に沿って流れ落ちる水滴は、ルーバ付近に滴下することなく、エンジンカバーの後部壁面に沿って流下する。
従って、エンジンカバー内への水滴の浸入を簡易な構成によって防止することができるとともに、水滴が外気取入れ口付近に滴下して飛散することによるミストの発生もない。
また、船の進行方向後方に向けて開設された後側開口に、船の進行方向後方かつ斜め下方に向けた吸気孔配設面が形成されて、外気を斜め下方から吸い込むようにしたルーバを装着することにより、外気の流れを容易に調整することができるようになり、エンジンカバー内への水滴の浸入を防止する上で有効である。
また、ルーバの吸気孔配設面を斜め下方に向けて形成するので、そのルーバの上方からの水滴が吸気孔配設面を伝って流れ落ちることを回避でき、エンジンカバー内への水滴の浸入を防止する上でより効果的である。
さらに、吸気孔配設面の上側縁部に、船の進行方向後方に向けて庇部を突設するので、庇部によって水滴が吸気孔配設面にあたることを防ぐことができる。
【0050】
発明で得られる上記共通の効果に加え、各請求項記載の発明によれば次の効果を得ることができる。
本発明においては、上記チルトアップハンドルの上部壁面を、船の進行方向前方から後方に向けて、エンジンカバーの上部壁面から次第に上方に膨出させて形成することにより、チルトアップハンドルの内容積を増加させることができる。
【0054】
また、本発明においては、チルトアップハンドルについて、左右壁面及び上部壁面からなる下向きの略横長コ字形に形成し、そのチルトアップハンドルの左右壁面のうち、少なくとも一方に換気口を形成するとともに、そのチルトアップハンドル内に換気用ファンを配設すれば、たとえ水滴やミストがチルトアップハンドル内に吸い込まれたとしても、それらを外部へ迅速に排出することができる。
従って、水滴等がエンジンカバー内に浸入することを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施形態に係るチルトアップハンドルを採用した船外機の側面図である。
【図2】 上,下側カバーからなるエンジンカバーの平面図である。
【図3】 上側カバーの断面図である。
【図4】 図3に包囲線Iで示す部分の拡大図である。
【図5】 チルトアップハンドル本体とルーバとを分離させて示す側面図である。
【図6】 チルトアップハンドル本体の正面図である。
【図7】 その下面図である。
【図8】 ルーバの部分平面図である。
【図9】 その正面図である。
【図10】 その断面図である。
【図11】 参考例に係るチルトアップハンドルを採用した船外機の側面図である。
【図12】 参考例の上側カバーの断面図である。
【図13】 従来の一般的な船外機の側面図である。
【図14】 エンジンカバーをなす上,下側カバーのうち、上側カバーの断面図である。
【符号の説明】
9 エンジン
10 エンジンカバー
16 上側カバー
16a 上部壁面
16b 後部壁面
18″ 後側開口(外気取入れ口)
19 ルーバ
19a 上側縁部
19b 下側縁部
19c 吸気孔配設面
19d 横長吸気孔
19e 庇部
20 チルトアップハンドル
20′ 前側開口
20″ 後側開口
20a 左右壁面
20b 上部壁面
21 取付け部
21b 外気導入路
22 換気口
A 船外機
F 換気用ファン
直線
β 船の進行方向

Claims (3)

  1. エンジンを収容するエンジンカバーの後側上部に配設され、かつ、船の進行方向後方に向けて後側開口を開設した船外機のチルトアップハンドルにおいて、
    チルトアップハンドルは、左右壁面及び上部壁面からなる下向きの略横長コ字形状に形成され、前側開口および後側開口を有し、エンジンカバーの後側上部に配設された状態で前側開口の上側縁部より後側開口の上側縁部が高い位置に形成され、
    この後側開口にルーバが装着されると共に、
    このルーバには船の進行方向後方かつ斜め下方に向けた吸気孔配設面が形成され、
    この吸気孔配設面の上側縁部に船の進行方向後方に向けて庇部が突設され、
    この庇部の先端部を上記エンジンカバーの後部壁面よりも船の進行方向後方に突出させて形成する一方、
    上記エンジンカバーの後側上部に形成された上記チルトアップハンドルの取付け部に外気導入路を形成し、この外気導入路の導入口を上記ルーバに形成される吸気孔の上端部とほぼ同じ高さに形成したことを特徴とする船外機のチルトアップハンドル。
  2. 上記チルトアップハンドルの上部壁面を、船の進行方向前方から後方に向けて、エンジンカバーの上部壁面から次第に上方に膨出させて形成している請求項1記載の船外機のチルトアップハンドル。
  3. チルトアップハンドルは、左右壁面及び上部壁面からなる下向きの略横長コ字形に形成されており、その左右壁面のうちの少なくとも一方に換気口を形成するとともに、そのチルトアップハンドル内に換気用ファンを配設している請求項1または2に記載の船外機のチルトアップハンドル。
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