JP3187576B2 - 小型船舶の推進機設置部の構造 - Google Patents

小型船舶の推進機設置部の構造

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ジェット推進艇など
の小型船舶の推進機設置部の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、水上を滑走して種々の運動を行な
う小型船舶として、例えばジェット推進艇が知られてい
る。これは船尾船底部の凹所に設置されたジェット推進
機によって水を船底から吸引して船尾後方の所定の方向
に噴射させることにより推進力および旋回力を発生させ
るようにしている。またこのジェット推進機は、点検な
どのために凹所内で上昇させることができるようにして
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記構成においては、
推進機用凹所の前側には仕切り壁を隔ててエンジンルー
ムが形成されており、この仕切り壁はベニヤ板製のもの
をFRP製型成形品の船体部材とフロア部材とに取付け
ることにより構成していた。そしてジェット推進機は点
検の際に凹所内で上昇させるように構成されているため
に、取付け基準を上記仕切り壁にし、この仕切り壁に対
してジェット推進機の取付けフランジを取付けることに
より推進機を位置固定させるようにしている。しかしな
がら、この仕切り壁は船体に対して所定の精度で取付け
ることは困難であるとともに、表面の平滑度も粗く、こ
のため仕切り壁のフランジ取付け面にはペーストを塗布
して表面仕上げするという余分な作業が必要であった。
【0004】この発明は、このような従来の欠点を解消
するためになされたものであり、仕切り壁のフランジ取
付け面の余分な作業は必要なく、推進機を正確に取付け
ることができる小型船舶の推進機設置部の構造を提供す
ることを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、小型船舶の
船底部においてエンジンルームと推進機用凹所とが前後
に形成され、上記推進機用凹所の底壁とこれにほぼ直交
する立上り壁が一体に型成形によって形成され、この型
成形品は推進機用凹所側が型面となるように形成され、
この立上り壁に対して推進機の取付けフランジのフラン
ジ面が当接することにより取付けられているものであ
る。
【0006】上記推進機はジェット推進機で構成しても
よい。
【0007】さらに上記推進機は、船体幅方向に延びる
軸を中心に昇降可能に、または船体長さ方向に延びる軸
を中心に回転可能に船体に対して支持され、上記昇降ま
たは回転に伴って推進機の水導入口が船体の水導入口に
当接した状態と、船体の水導入口から離れた状態との間
で移動可能に構成してもよい。
【0008】
【作用】上記構成では、推進機用取付けフランジが取付
けられている仕切り壁は、立体形状であって剛性が大き
く型成形品で形成され、しかも取付けフランジが取付け
られる面が型面となっているために、垂直度などの精度
は正確に設定しやすいとともに取付け状態では安定して
おり、さらに取付けフランジが取付けられる表面は型面
となっているために平滑度も優れ、このため高精度に推
進機を設置することができる。したがって推進機の位置
決め固定は、単に取付けフランジを仕切り壁の所定の位
置に合わせてボルト締めなどで固定するだけでよく、従
来のような取付け面の設定のためのペーストの塗布など
の余分な作業は必要なく、推進機の設置作業を非常に容
易に行なうことができる。
【0009】
【実施例】図1〜図4において、ジェット推進艇の船体
10はFRP製の一体成形品からなる船体部材11とデ
ッキ部材12とがそれらの周縁部で互いに接合されてな
り、かつ船体部材11にはコックピットの床板13を構
成するフロア部材が取付けられている。上記床板13の
後端部には立上り壁131が形成されてその後側にはハ
ッチコーミング130が形成され、その下側には前側仕
切り壁21と後側仕切り壁41と両側壁22とによって
区画されたエンジンルーム20が形成され、このエンジ
ンルーム20中に幅方向一対のエンジン2が設置されて
いる。またハッチコーミング130の後側には立上り壁
16が形成され、この立上り壁16と両側部の立上り壁
14と後部の立上り壁15とによってハッチコーミング
17が形成され、このハッチコーミング17には図2に
示すようにデッキ部材12の内側端部121が重ねられ
ている。そしてその下側には上記仕切り壁41の後側に
推進機用凹所40が形成され、この凹所40中に幅方向
一対のジェット推進機3が設置され、各エンジン2と連
結されるドライブシャフト23が仕切り壁41を貫通し
ている。
【0010】この推進機用凹所40は、船尾板111の
上記ジェット推進機3に対応する部分にそれぞれ開口部
18が形成されることにより船尾後方に開口している。
そして図示しない船底の吸引口から水を吸引して船尾の
ノズル33を通して水を後方の所定方向に噴射させるこ
とにより推進力および旋回力を発生させるようにしてい
る。またこのジェット推進機3は、前端部の取付けフラ
ンジ31によって仕切り壁41に固定され、点検などの
際には図1仮想線に示すように推進機用凹所40内で前
端部付近を中心に回動させることにより上昇させること
ができるようにしている。
【0011】上記エンジンルーム20の上側のハッチコ
ーミング130にはハッチカバー5が取付けられ、この
ハッチカバー5にはより小さい開口部を形成するハッチ
コーミング51が中央部に形成され、このハッチコーミ
ング51に小型のハッチカバー50が取付けられてい
る。そしてこのハッチカバー5上には幅方向中央部およ
び両側部にクッションシート55および56が載置され
て、幅方向3個の座席が形成され、クッションシート5
5は上記ハッチカバー50と同じ排気に形成されてい
る。したがって、ハッチカバー50を開閉する際には発
し55のみを取外せばよく、ハッチカバー5を開閉する
際にはクッションシート55,56の全体を取外すよう
にしている。また推進機用凹所40の上側のハッチコー
ミング17にはハッチカバー6が取付けられている。
【0012】上記エンジンルーム20と推進機用凹所4
0とを仕切る仕切り壁41にはこれにほぼ直交する上記
凹所の底壁42および両側壁44が型成形によって形成
されて上方および後方が開いた箱型に一体成形品として
形成され、両側壁44はその上端部が上記立上り壁14
の下端部に接合され、後端部が船尾板111に接続され
ている。この型成形品は推進機用凹所40側が型面とな
るように形成されている。またこの仕切り壁41に対し
てジェット推進機3の取付けフランジ31が当接するこ
とにより位置決めして取付けられている。
【0013】上記底壁42の幅方向中央部は上方に突出
した突出部420が形成され、この突出部420は前後
方向に延び、その内部には発泡材43が充填されるとと
もに、前後方向に排水路8が形成され、エンジンルーム
20内のドレンがこの排水路8を通して船尾に導かれ、
後端部のドレンプラグ80を取外すことによりドレンを
船外に排出できるようにしている。このように排水路8
を船尾端付近まで延長させてドレンプラグ80を船尾端
付近に位置させることにより、ドレンプラグ80の着脱
作業を容易に行なうことができるようにしている。
【0014】図5はこの発明の別の実施例を示し、凹所
14中には底面を形成する底壁72とこれに直交する立
上り壁71とがFRPで一体に形成された型成形品77
が設置され、この型成形品77はその型面が凹所14側
になるように形成されている。そして船底板11上に底
壁72を重ねて設置することにより、船底板11に直交
する壁が立上り壁71によって形成され、これを基準と
して立上り壁71に適宜の板材410を取付け、その周
囲を船底板11などに対して固定させることにより凹所
14の前壁が形成される。そしてこの立上り壁71の型
面となる後面に対して取付けフランジ31を当接させて
ボルト310により締め付けることによりジェット推進
機300を固定させる。
【0015】また、凹所14中に設置された枠部材39
に対して一端部が結合されたシリンダ38によってジェ
ット推進機機300の中央部が連結され、このジェット
推進機機300はその前端部の船幅方向の軸を中心に昇
降可能に形成されている。またジェット推進機300
は、図示しないインペラー軸(船体長さ方向に伸びる
軸)回りに、モータ37によって回転可能に構成されて
いる。そして上記昇降あるいは回転によりジェット推進
機300の水導入口36が船体の水導入口35に当接し
た状態と、船体の水導入口35から離れた状態との間で
移動可能に構成されている。
【0016】上記図1〜図4の構成において、仕切り壁
41を備えた型成形品はそれ自体が立体形状であるため
に剛性が大きく、また船体部材11に対して底壁42が
重ねられるとともに、船尾板111およびフロア部材に
対しても結合されるために、仕切り壁41の垂直度など
の精度は正確に設定しやすく、また取付け状態では安定
しており、さらに取付けフランジ31が取付けられる表
面は型面となっているために平滑度も優れている。した
がってジェット推進機3の位置決め固定は、単に取付け
フランジ34を仕切り壁41の所定の位置に合わせてボ
ルト締めなどで固定するだけでよく、従来のような取付
け面の設定のためのペーストの塗布などの余分な作業は
必要ない。このためジェット推進機3の設置作業を非常
に容易に行なうことができる。
【0017】また図5の構成においては、型成形品77
によって凹所14の前壁の垂直度は容易かつ正確に設定
することができ、しかもジェット推進機300の取付け
フランジ31は前壁71の型面に対して当接することに
なるため、容易に正確な取付けを行なうことができる。
【0018】また推進機用凹所40の両側の区画には浮
体7を配置し、これによってこの区画内に浸水しても浮
力が大幅に減少しないようにしている。この浮体7は型
成形品である船体部材11およびデッキ部材12にそれ
ぞれ予め取付けておけば、両者の接合後に狭い空間内で
の取付け作業が必要なく、作業を容易に行なうことがで
きる。
【0019】また船体部材11に仕切り壁41を有する
成形品および仕切り壁21,22を取付け、それらの上
部にフロア部材(床板13、立上り壁14,15,16
など)を取付けると、エンジンルーム20および推進機
用凹所40が形成されるために、デッキ部材12の取付
けを行なう前にエンジン2やジェット推進機3を積み込
み、設置することができ、作業の容易化を図ることがで
きる。そしてその後にデッキ部材12を取付けてハッチ
コーミング17などの部分は接着剤で接着させればよ
い。
【0020】またエンジンハッチは、エンジン積み込み
用の大きな開口のハッチカバー5に小さな開口のハッチ
カバー50を設けているために、エンジン2の点検など
の作業の際には小さな開口のハッチカバー50のみを開
閉すればよく、作業を容易に行なうことができる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれば
推進機用取付けフランジが取付けられている仕切り壁
は、立体形状であって剛性が大きく型成形品で形成さ
れ、しかも取付けフランジが取付けられる面が型面とな
っているために、垂直度などの精度は正確に設定しやす
いとともに取付け状態では安定しており、さらに取付け
フランジが取付けられる表面は型面となっているために
平滑度も優れ、このため高精度に推進機を設置すること
ができる。したがって推進機の位置決め固定は、単に取
付けフランジを仕切り壁の所定の位置に合わせてボルト
締めなどで固定するだけでよく、従来のような取付け面
の設定のためのペーストの塗布などの余分な作業は必要
なく、推進機の設置作業を非常に容易に行なうことがで
きる。そして推進機がジェット推進機である場合には、
ジェット推進艇を凹所内でインペラー軸回りに回転さ
せ、あるいは前端部付近を中心に回動させて上下動させ
るために、取付けフランジの取付け精度が高いことがよ
り好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す船尾部の中央縦断面図
である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】図1のB−B線断面図である。
【図4】船体全体の平面配置図である。
【図5】この発明の別の実施例を示す凹所の部分断面側
面図である。
【符号の説明】
2 エンジン 3,300 ジェット推進機 5,6 ハッチカバー 10 船体 11 船体部材 12 デッキ部材 20 エンジンルーム 31 取付けフランジ 40 推進機用凹所 41,71 仕切り壁 42,72 底壁 44 側壁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B63B 9/00 B63B 35/73 B63H 11/08 B63H 20/08

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 小型船舶の船底部においてエンジンルー
    ムと推進機用凹所とが前後に形成され、上記推進機用凹
    所の底壁とこれにほぼ直交する立上り壁とが一体に型成
    形によって形成され、この型成形品は推進機用凹所側が
    型面となるように形成され、この立上り壁に対して推進
    機の取付けフランジのフランジ面が当接することにより
    取付けられていることを特徴とする小型船舶の推進機設
    置部の構造。
  2. 【請求項2】 上記推進機はジェット推進機で構成され
    ていることを特徴とする請求項1記載の小型船舶の推進
    機設置部の構造。
  3. 【請求項3】 上記推進機は、船体幅方向に延びる軸を
    中心に昇降可能に、または船体長さ方向に延びる軸を中
    心に回転可能に船体に対して支持され、上記昇降または
    回転に伴って推進機の水導入口が船体の水導入口に当接
    した状態と、船体の水導入口から離れた状態との間で移
    動可能に構成されていることを特徴とする請求項1また
    は2記載の小型船舶の推進機設置部の構造。
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