JP3111187B1 - 小型滑走艇 - Google Patents
小型滑走艇Info
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- JP3111187B1 JP3111187B1 JP11334071A JP33407199A JP3111187B1 JP 3111187 B1 JP3111187 B1 JP 3111187B1 JP 11334071 A JP11334071 A JP 11334071A JP 33407199 A JP33407199 A JP 33407199A JP 3111187 B1 JP3111187 B1 JP 3111187B1
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- B63B—SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; EQUIPMENT FOR SHIPPING
- B63B5/00—Hulls characterised by their construction of non-metallic material
- B63B5/24—Hulls characterised by their construction of non-metallic material made predominantly of plastics
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- B63—SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
- B63B—SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; EQUIPMENT FOR SHIPPING
- B63B3/00—Hulls characterised by their structure or component parts
- B63B3/14—Hull parts
- B63B3/70—Reinforcements for carrying localised loads, e.g. propulsion plant, guns
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- B63—SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
- B63B—SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; EQUIPMENT FOR SHIPPING
- B63B34/00—Vessels specially adapted for water sports or leisure; Body-supporting devices specially adapted for water sports or leisure
- B63B34/10—Power-driven personal watercraft, e.g. water scooters; Accessories therefor
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B63—SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
- B63B—SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; EQUIPMENT FOR SHIPPING
- B63B3/00—Hulls characterised by their structure or component parts
- B63B3/14—Hull parts
- B63B3/56—Bulkheads; Bulkhead reinforcements
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- Ocean & Marine Engineering (AREA)
- Exhaust Silencers (AREA)
- Vibration Prevention Devices (AREA)
Abstract
【要約】
【課題】 船体の剛性および組立性を維持しつつ、軽量
化を図った小型滑走艇を得る。 【解決手段】 船体1の下部を形成するハル2の内面
に、船体1の全長の一部分を占める長さのハル内側部材
8が接合されている。このハル内側部材8は、エンジン
20を支持するエンジンマウント部9と、エンジン20
により駆動される推進機22の回転軸23を支持する回
転軸支持部15と、船体1の横方向に延びてハル2の内
面に接合された壁状のバルクヘッド部10,11とを有
する。
化を図った小型滑走艇を得る。 【解決手段】 船体1の下部を形成するハル2の内面
に、船体1の全長の一部分を占める長さのハル内側部材
8が接合されている。このハル内側部材8は、エンジン
20を支持するエンジンマウント部9と、エンジン20
により駆動される推進機22の回転軸23を支持する回
転軸支持部15と、船体1の横方向に延びてハル2の内
面に接合された壁状のバルクヘッド部10,11とを有
する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、船体構造を改良し
た小型滑走艇に関するものである。
た小型滑走艇に関するものである。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】小型
滑走艇では、ハルとデッキの間に補強用のバルクヘッド
を接合したものがある。この構造によれば、船体を軽量
に維持しながら補強効果を上げることができる。しかし
ながら、エンジンと、推進機の回転軸の支持部(軸受
部)は、バルクヘッドを利用せずに、直接ハルに取り付
けられるので、取付位置の精度確保が難しい。
滑走艇では、ハルとデッキの間に補強用のバルクヘッド
を接合したものがある。この構造によれば、船体を軽量
に維持しながら補強効果を上げることができる。しかし
ながら、エンジンと、推進機の回転軸の支持部(軸受
部)は、バルクヘッドを利用せずに、直接ハルに取り付
けられるので、取付位置の精度確保が難しい。
【0003】小型滑走艇の他の船体構造としては、例え
ば特許第2826273号に開示されているものがあ
る。この船体構造は、型成形されて船体下部を構成する
外部ハルと、型成形されて外部ハルの底壁内面のみに対
向する内部ハルとを備え、この内部ハルは、外部ハルの
前後左右に延在し、その両側に形成されたリブで外部ハ
ルの底面に接合されている。この構成により、船体強度
の向上が図れるとともに、内部ハルに、エンジン、燃料
タンク、水マフラ、推進機の回転軸を支持する軸受、電
装ボックス等を搭載するように構成されているので、そ
れらのマウント部の寸法出しが一度にできるため、取付
位置の精度確保が容易で、組立性が向上する。しかし、
この外部ハルと内部ハルの二重構造ハルでは、船体重量
が増すことになる。
ば特許第2826273号に開示されているものがあ
る。この船体構造は、型成形されて船体下部を構成する
外部ハルと、型成形されて外部ハルの底壁内面のみに対
向する内部ハルとを備え、この内部ハルは、外部ハルの
前後左右に延在し、その両側に形成されたリブで外部ハ
ルの底面に接合されている。この構成により、船体強度
の向上が図れるとともに、内部ハルに、エンジン、燃料
タンク、水マフラ、推進機の回転軸を支持する軸受、電
装ボックス等を搭載するように構成されているので、そ
れらのマウント部の寸法出しが一度にできるため、取付
位置の精度確保が容易で、組立性が向上する。しかし、
この外部ハルと内部ハルの二重構造ハルでは、船体重量
が増すことになる。
【0004】本発明は、上記課題を解決し、船体剛性お
よび組立性を高く維持しながら船体重量を軽量化できる
小型滑走艇の船体構造を提供することを目的とする。
よび組立性を高く維持しながら船体重量を軽量化できる
小型滑走艇の船体構造を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る小型滑走艇は、船体の下部を形成する
ハルの内面に、船体の中央部から後部にかかる部分にわ
たって、ハル内側部材が接合され、前記ハル内側部材
は、エンジンを支持するエンジンマウント部と、エンジ
ンにより駆動される推進機の回転軸を支持する回転軸支
持部と、船体の横方向に延びる壁状のバルクヘッド部と
を有し、前記バルクヘッド部はデッキに接合されている
ものである。
に、本発明に係る小型滑走艇は、船体の下部を形成する
ハルの内面に、船体の中央部から後部にかかる部分にわ
たって、ハル内側部材が接合され、前記ハル内側部材
は、エンジンを支持するエンジンマウント部と、エンジ
ンにより駆動される推進機の回転軸を支持する回転軸支
持部と、船体の横方向に延びる壁状のバルクヘッド部と
を有し、前記バルクヘッド部はデッキに接合されている
ものである。
【0006】上記構成によれば、ハル内側部材は船体の
中央部から後部にかかる部分にわたるのみの短いもので
あるから重量が軽量となるが、船体の横方向に延びる壁
状のバルクヘッド部がハルの内面に接合されて船体を複
数の小区画に区分するので、船体の剛性が向上する。ま
た、ハル内側部材はエンジンマウント部と回転軸支持部
とを有しているので、エンジンとエンジンの回転軸の取
付位置の精度が向上する結果、両者間の芯出しが容易と
なり、組立性が向上する。さらに、バルクヘッド部がデ
ッキに接合されているから、ハルとデッキが補強され
る。
中央部から後部にかかる部分にわたるのみの短いもので
あるから重量が軽量となるが、船体の横方向に延びる壁
状のバルクヘッド部がハルの内面に接合されて船体を複
数の小区画に区分するので、船体の剛性が向上する。ま
た、ハル内側部材はエンジンマウント部と回転軸支持部
とを有しているので、エンジンとエンジンの回転軸の取
付位置の精度が向上する結果、両者間の芯出しが容易と
なり、組立性が向上する。さらに、バルクヘッド部がデ
ッキに接合されているから、ハルとデッキが補強され
る。
【0007】本発明の好ましい実施形態においては、さ
らに、前記ハルの内面に、前記ハル内側部材から前後方
向に離間した位置で、船体の横方向に延びる壁状のバル
クヘッドが接合されている。上記構成によれば、ハル内
側部材の壁状のバルクヘッド部から船体の前または後方
向の離れた位置に壁状のバルクヘッドを外部ハルに接合
して船体をさらに小区画に区分したので、船体剛性を高
めることができる。
らに、前記ハルの内面に、前記ハル内側部材から前後方
向に離間した位置で、船体の横方向に延びる壁状のバル
クヘッドが接合されている。上記構成によれば、ハル内
側部材の壁状のバルクヘッド部から船体の前または後方
向の離れた位置に壁状のバルクヘッドを外部ハルに接合
して船体をさらに小区画に区分したので、船体剛性を高
めることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は本実施形態に係る小型滑走艇
のデッキを透かして見た平面図、図2はハルおよびデッ
キを透かして見た側面図である。図2において、小型滑
走艇の船体1は、船体1の下部を形成する樹脂製のハル
2と、船体1の上部を形成する樹脂製のデッキ3とを、
図1に明示する外周フランジ部4で接合して形成されて
いる。また、図2に示すデッキ3の中央上部には、搭乗
シートSを装着するシート台5が形成され、その両側に
搭乗者の足が載るステップ部(床)6が設けられてい
る。ハル2の後部中央には、ダクト部31が斜め後ろ上
がり状の凹入部として一体形成され、このダクト部31
の後側に、水ジェットポンプ型の推進機22が装着され
ている。この推進機22は、船体1内に搭載されたエン
ジン20により駆動される。
基づいて説明する。図1は本実施形態に係る小型滑走艇
のデッキを透かして見た平面図、図2はハルおよびデッ
キを透かして見た側面図である。図2において、小型滑
走艇の船体1は、船体1の下部を形成する樹脂製のハル
2と、船体1の上部を形成する樹脂製のデッキ3とを、
図1に明示する外周フランジ部4で接合して形成されて
いる。また、図2に示すデッキ3の中央上部には、搭乗
シートSを装着するシート台5が形成され、その両側に
搭乗者の足が載るステップ部(床)6が設けられてい
る。ハル2の後部中央には、ダクト部31が斜め後ろ上
がり状の凹入部として一体形成され、このダクト部31
の後側に、水ジェットポンプ型の推進機22が装着され
ている。この推進機22は、船体1内に搭載されたエン
ジン20により駆動される。
【0009】一方、ハル2の内面には、図3(a)の分
解斜視図に示すように、船首寄りの位置に横方向に延在
する樹脂製の壁状バルクヘッド7と、船体1の中央部か
ら後部に延在する樹脂製のハル内側部材8とが、接着に
より接合されている。ハル内側部材8は、型成形されて
おり、前後方向の中央部に形成されたエンジンマウント
部9と、このエンジンマウント部9の前側に形成されて
船体1の横方向に延びる壁状の第1のバルクヘッド部1
0と、エンジンマウント部9の後側に形成されて船体1
の横方向に延びる壁状の第2のバルクヘッド部11とを
有している。
解斜視図に示すように、船首寄りの位置に横方向に延在
する樹脂製の壁状バルクヘッド7と、船体1の中央部か
ら後部に延在する樹脂製のハル内側部材8とが、接着に
より接合されている。ハル内側部材8は、型成形されて
おり、前後方向の中央部に形成されたエンジンマウント
部9と、このエンジンマウント部9の前側に形成されて
船体1の横方向に延びる壁状の第1のバルクヘッド部1
0と、エンジンマウント部9の後側に形成されて船体1
の横方向に延びる壁状の第2のバルクヘッド部11とを
有している。
【0010】前記第2のバルクヘッド部11は、右舷側
に半円形に凹入して形成されている消音器支持部12
と、左舷側に形成されてバッテリー等の電源を収容する
第1の電装品支持部13Aと、この第1の電装品支持部
13Aの後方に形成されて電装ボックスを収容する第2
の電装品支持部13Bと、エンジン20(図2)の排気
制御用バルブを駆動するモータのような駆動機が取り付
けられる駆動機取付部13Cと、左右方向中央の後部に
形成されて吸入ダクト31に接合されるダクト接合部1
4とを備えている。さらに、第2のバルクヘッド部11
には、図6に示すように、ダクト接合部14の前方に位
置する回転軸支持部15が設けられており、この回転軸
支持部15が、推進機22の回転軸23を、軸受24を
介して支持している。
に半円形に凹入して形成されている消音器支持部12
と、左舷側に形成されてバッテリー等の電源を収容する
第1の電装品支持部13Aと、この第1の電装品支持部
13Aの後方に形成されて電装ボックスを収容する第2
の電装品支持部13Bと、エンジン20(図2)の排気
制御用バルブを駆動するモータのような駆動機が取り付
けられる駆動機取付部13Cと、左右方向中央の後部に
形成されて吸入ダクト31に接合されるダクト接合部1
4とを備えている。さらに、第2のバルクヘッド部11
には、図6に示すように、ダクト接合部14の前方に位
置する回転軸支持部15が設けられており、この回転軸
支持部15が、推進機22の回転軸23を、軸受24を
介して支持している。
【0011】図4の平面図に示すように、第1のバルク
ヘッド部10は左右対称であり、エンジンマウント部9
もほぼ左右対称である。回転軸支持部14の後部には、
貫通孔からなる点検窓17が設けられている。図5の側
面図に明示するように、第1および第2のバルクヘッド
部10,11の頂面はダクト接続部14よりも高く設定
され、ダクト接続部14の頂面はエンジンマウント部9
よりも高く設定されている。ハル内側部材8の第1およ
び第2のバルクヘッド部10,11の船体の前後方向の
断面形状は、図3(a)のIII −III 線断面図である図
3(b)に示すように、下側の開放端部に外方に延在す
るフランジ部16を有するほぼコの字形に形成されてお
り、フランジ部16はハル2の内面の一部を形成する底
面および両舷の内壁面に接合されている。
ヘッド部10は左右対称であり、エンジンマウント部9
もほぼ左右対称である。回転軸支持部14の後部には、
貫通孔からなる点検窓17が設けられている。図5の側
面図に明示するように、第1および第2のバルクヘッド
部10,11の頂面はダクト接続部14よりも高く設定
され、ダクト接続部14の頂面はエンジンマウント部9
よりも高く設定されている。ハル内側部材8の第1およ
び第2のバルクヘッド部10,11の船体の前後方向の
断面形状は、図3(a)のIII −III 線断面図である図
3(b)に示すように、下側の開放端部に外方に延在す
るフランジ部16を有するほぼコの字形に形成されてお
り、フランジ部16はハル2の内面の一部を形成する底
面および両舷の内壁面に接合されている。
【0012】図1に示すように、ハル内側部材8をハル
2の内面に接合したのち、図6の平面図および図7の側
面図に示すように、エンジン20をハル内側部材8のエ
ンジンマウント部9にボルト(図示せず)で取り付け、
さらに、ダクト部31(図2)に推進機22を取り付
け、推進機22の回転軸23の前部を、ハル内側部材8
の回転軸支持部15にボルト35および埋込みナット3
6で取り付けられた軸受24に支持する。回転軸23の
前端部とエンジン回転軸の後端部とをカップリング25
により連結する。こうしてエンジン20と推進機22と
が連結される。前記回転軸23は回転軸支持部15に固
定された第1の筒状カバー37と、その後方でハル2に
固定された第2の筒状カバー38と、両カバー37,3
8を接続する筒状のゴム継手39とで覆われており、こ
のゴム継手39による両カバー37,38の接続作業が
前記点検窓17を通して行われる。なお、図7では、回
転軸23および後方の第2の筒状カバー38が貫通する
タクト31の上壁の肉厚を二点鎖線で示している。
2の内面に接合したのち、図6の平面図および図7の側
面図に示すように、エンジン20をハル内側部材8のエ
ンジンマウント部9にボルト(図示せず)で取り付け、
さらに、ダクト部31(図2)に推進機22を取り付
け、推進機22の回転軸23の前部を、ハル内側部材8
の回転軸支持部15にボルト35および埋込みナット3
6で取り付けられた軸受24に支持する。回転軸23の
前端部とエンジン回転軸の後端部とをカップリング25
により連結する。こうしてエンジン20と推進機22と
が連結される。前記回転軸23は回転軸支持部15に固
定された第1の筒状カバー37と、その後方でハル2に
固定された第2の筒状カバー38と、両カバー37,3
8を接続する筒状のゴム継手39とで覆われており、こ
のゴム継手39による両カバー37,38の接続作業が
前記点検窓17を通して行われる。なお、図7では、回
転軸23および後方の第2の筒状カバー38が貫通する
タクト31の上壁の肉厚を二点鎖線で示している。
【0013】図6に示すハル内側部材8の消音器支持部
12には、エンジン20の排気管26に接続された水マ
フラのような消音器27が取り付けられる。また、第1
の電装品支持部13Aにはバッテリー28が、第2の電
装品支持部13Bには電気回路を内蔵した電装ボックス
29が、それぞれ取り付けられる。
12には、エンジン20の排気管26に接続された水マ
フラのような消音器27が取り付けられる。また、第1
の電装品支持部13Aにはバッテリー28が、第2の電
装品支持部13Bには電気回路を内蔵した電装ボックス
29が、それぞれ取り付けられる。
【0014】図8はハル2とデッキ3とハル内側部材8
の接合状態を示す図で、図8(A)は図2中のA−A線
に沿った断面図、図8(B)は図2中のB−B線に沿っ
た断面図、図8(C)は図2中のC−C線に沿った断面
図である。30は船体1のキール部である。図8(A)
に示すように、第1のバルクヘッド部10はデッキ3の
ステップ部6の内面に接着層41を介して接合され、図
8(C)に示すように、第2のバルクヘッド部11も接
着層41を介してステップ部6の内面に接合されてい
る。こうして、第1のバルクヘッド部10と第2のバル
クヘッド部11により、ハル2とデッキ3が補強され
る。ハル内側部材8の全体は、図8(B)に示すエンジ
ンマウント部9も含めて、ハル2の内面に接着層42を
介して接合されている。
の接合状態を示す図で、図8(A)は図2中のA−A線
に沿った断面図、図8(B)は図2中のB−B線に沿っ
た断面図、図8(C)は図2中のC−C線に沿った断面
図である。30は船体1のキール部である。図8(A)
に示すように、第1のバルクヘッド部10はデッキ3の
ステップ部6の内面に接着層41を介して接合され、図
8(C)に示すように、第2のバルクヘッド部11も接
着層41を介してステップ部6の内面に接合されてい
る。こうして、第1のバルクヘッド部10と第2のバル
クヘッド部11により、ハル2とデッキ3が補強され
る。ハル内側部材8の全体は、図8(B)に示すエンジ
ンマウント部9も含めて、ハル2の内面に接着層42を
介して接合されている。
【0015】上記構成によれば、図1に示すハル2は、
バルクヘッド7とハル内側部材8の第1および第2のバ
ルクヘッド部10,11とで、船体1を船首部と中央部
と船尾部の3つの小区画に分割されているので、船体1
に必要なねじれ剛性を確保することができる。しかも、
ハル内側部材8は、図3に示すエンジンマウント部9と
回転軸支持部15とを有しているから、図1のエンジン
20と推進機22の回転軸23の取付位置の精度が、ハ
ル内側部材8の型成形の寸法精度と同じにまで高められ
るので、エンジン20と回転軸23との間の芯出しが容
易となり、組立て精度が向上する。また、ハル内側部材
8は船体1の中央部から後部に延在する、つまり、船体
1の全長の一部分にわたる程度の短いものであるから、
ハル内側部材8の小形化により船体重量を軽減すること
ができる。なお、船体の縦剛性は、図8に示したハル2
のキール部30の肉厚を厚くすることで確保することが
できる。
バルクヘッド7とハル内側部材8の第1および第2のバ
ルクヘッド部10,11とで、船体1を船首部と中央部
と船尾部の3つの小区画に分割されているので、船体1
に必要なねじれ剛性を確保することができる。しかも、
ハル内側部材8は、図3に示すエンジンマウント部9と
回転軸支持部15とを有しているから、図1のエンジン
20と推進機22の回転軸23の取付位置の精度が、ハ
ル内側部材8の型成形の寸法精度と同じにまで高められ
るので、エンジン20と回転軸23との間の芯出しが容
易となり、組立て精度が向上する。また、ハル内側部材
8は船体1の中央部から後部に延在する、つまり、船体
1の全長の一部分にわたる程度の短いものであるから、
ハル内側部材8の小形化により船体重量を軽減すること
ができる。なお、船体の縦剛性は、図8に示したハル2
のキール部30の肉厚を厚くすることで確保することが
できる。
【0016】また、前記実施形態では、ハル内側部材8
の船首側に第1のバルクヘッド部10、船尾側に第2の
バルクヘッド部11を設けたが、いずれか一方のバルク
ヘッド部をハル内側部材8とは別体に構成してもよく、
また、船体の剛性に余裕があれば、いずれか一方を省略
してもよい。さらに、別体のバルクヘッド7も省略され
る場合がある。
の船首側に第1のバルクヘッド部10、船尾側に第2の
バルクヘッド部11を設けたが、いずれか一方のバルク
ヘッド部をハル内側部材8とは別体に構成してもよく、
また、船体の剛性に余裕があれば、いずれか一方を省略
してもよい。さらに、別体のバルクヘッド7も省略され
る場合がある。
【0017】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明に係る小型
滑走艇は、船体の下部を形成するハルの内面に、船体の
中央部から後部にかかる部分を占める長さのハル内側部
材が接合されており、このハル内側部材は、エンジンを
支持するエンジンマウント部と、エンジンにより駆動さ
れる推進機の回転軸を支持する回転軸支持部と、船体の
横方向に延びてハルの内面に接合された壁状のバルクヘ
ッド部とを有し、バルクヘッド部はデッキに接合されて
いるものであるから、船体の必要な剛性および組立性を
維持しつつ、船体の軽量化が達成される。
滑走艇は、船体の下部を形成するハルの内面に、船体の
中央部から後部にかかる部分を占める長さのハル内側部
材が接合されており、このハル内側部材は、エンジンを
支持するエンジンマウント部と、エンジンにより駆動さ
れる推進機の回転軸を支持する回転軸支持部と、船体の
横方向に延びてハルの内面に接合された壁状のバルクヘ
ッド部とを有し、バルクヘッド部はデッキに接合されて
いるものであるから、船体の必要な剛性および組立性を
維持しつつ、船体の軽量化が達成される。
【図1】本発明の一実施形態である小型滑走艇を、その
デッキを透かして見た平面図である。
デッキを透かして見た平面図である。
【図2】同小型滑走艇のハルとデッキを透かして見た側
面図である。
面図である。
【図3】(a)は同小型滑走艇の船体を形成するハルと
ハル内側部材を示す分解斜視図、(b)は(a)のIII
−III 線断面図である。
ハル内側部材を示す分解斜視図、(b)は(a)のIII
−III 線断面図である。
【図4】同小型滑走艇のハル内側部材の平面図である。
【図5】同小型滑走艇のハル内側部材の側面図である。
【図6】ハル内側部材にエンジン、マフラ、推進機およ
び軸受を装着した状態を示す平面図である。
び軸受を装着した状態を示す平面図である。
【図7】ハル内側部材にエンジン、マフラ、推進機およ
び軸受を装着した状態を示す一部破断した側面図であ
る。
び軸受を装着した状態を示す一部破断した側面図であ
る。
【図8】(A),(B)および(C)は、ハルとハル内
側部材およびデッキの接合状態を示す図2中のA−A,
B−BおよびC−C線に沿った断面図である。
側部材およびデッキの接合状態を示す図2中のA−A,
B−BおよびC−C線に沿った断面図である。
1…船体、2…ハル、3…デッキ、4…外周フランジ
部、5…シート台、6…ステップ部、7…バルクヘッ
ド、8…ハル内側部材、9…エンジンマウント部、10
…第1のバルクヘッド部、11…第2のバルクヘッド
部、12…消音器支持部、13A…第1の電装品支持
部、13B…第2の電装品支持部、13C…駆動機取付
部、14…ダクト接合部、15…回転軸支持部、16…
フランジ部、17…点検窓、20…エンジン、22…推
進機、23…回転軸、24…軸受、25…カップリン
グ、26…排気管、27…消音器、28…電池、29…
電装ボックス、30…キール部、31…ダクト部、4
1,42…接着層
部、5…シート台、6…ステップ部、7…バルクヘッ
ド、8…ハル内側部材、9…エンジンマウント部、10
…第1のバルクヘッド部、11…第2のバルクヘッド
部、12…消音器支持部、13A…第1の電装品支持
部、13B…第2の電装品支持部、13C…駆動機取付
部、14…ダクト接合部、15…回転軸支持部、16…
フランジ部、17…点検窓、20…エンジン、22…推
進機、23…回転軸、24…軸受、25…カップリン
グ、26…排気管、27…消音器、28…電池、29…
電装ボックス、30…キール部、31…ダクト部、4
1,42…接着層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中島 丈博 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工 業株式会社 明石工場内 (56)参考文献 特許2826273(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B63B 35/73 B63H 21/30
Claims (2)
- 【請求項1】 船体の下部を形成するハルの内面に、船
体の中央部から後部にかかる部分にわたって、ハル内側
部材が接合され、 前記ハル内側部材は、エンジンを支持するエンジンマウ
ント部と、エンジンにより駆動される推進機の回転軸を
支持する回転軸支持部と、船体の横方向に延びる壁状の
バルクヘッド部とを有し、前記バルクヘッド部はデッキ
に接合されている小型滑走艇。 - 【請求項2】 請求項1において、さらに、前記ハルの
内面に、前記ハル内側部材から前後方向に離間した位置
で、船体の横方向に延びる壁状のバルクヘッドが接合さ
れている小型滑走艇。
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