JP2713086B2 - 3次元免震装置及びその設置並びに回収方法 - Google Patents

3次元免震装置及びその設置並びに回収方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は水平と鉛直の3次元方
向の振動を絶縁する3次元免震装置とその設置及び回収
方法に関するものである。
【0002】
【従来技術及び発明が解決しようとする課題】構造物の
免震装置として一般に使用される積層ゴム支承には現
在、絶縁機能のみを持つ積層ゴムの他、ダンパ機能を併
せ持つ鉛入り積層ゴムや高減衰積層ゴムがあるが、いず
れも絶縁の対象が水平方向の振動に限られている。鋼板
と積層化されるゴムの肉厚を大きくし、鉛直方向の固有
振動数を低くすることにより鉛直振動を絶縁する方法も
あるが、ゴムのクリープによる変形の増大を防止する必
要と水平振動の絶縁機能も同時に持たせる必要から、支
持荷重に限度があり、絶縁可能な振動も微振動に限定さ
れる。
【0003】免震床ではボールベアリングや滑り部材
と、コイルスプリングや空気バネを併用することにより
水平と鉛直のいずれの振動も二重床への伝達を絶縁する
免震装置が既に実用化されているが、支持荷重と共に摩
擦力が増大し、根底から見直しが必要になるため構造物
用へは対応が効かない。
【0004】特開平2-113144号には中空の積層ゴムとコ
イルスプリングを組み合わせて3次元方向の振動に対し
て機能する構造物用の免震装置が提案されているが、中
空積層ゴムの鉛直荷重による座屈防止上、鉛直荷重を分
担させるために両者を並列に接続していることから、コ
イルスプリングが鉛直方向と水平方向のいずれの振動に
対しても機能するため、免震装置の鉛直と水平の固有振
動数の設定が難しく、また鉛直支持荷重が軽量構造物に
限定される他、過大な水平変形が生じた場合に鉛直荷重
をほとんど支持しない積層ゴムに座屈を生じさせ易い。
【0005】この発明は上記背景を踏まえてなされたも
ので、鉛直方向と水平方向の各固有振動数を設計目標通
りに設定可能で、重量構造物まで支持可能な免震装置を
新たに提案しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明では鉛直剛性が小
さく、鉛直荷重を負担しながら鉛直振動を絶縁する、経
年変化特性の極めて少ない皿バネ,あるいはコイルスプ
リングからなる鉛直免震装置と、水平剛性が小さく、鉛
直荷重を負担しながら水平振動を絶縁する水平免震装置
を直列に接続し、鉛直振動と水平振動が同時に生じた場
合にもそれぞれの免震装置を独立して機能させることに
より両振動が個別に生じた場合と同様にこれを絶縁す
る。
【0007】鉛直免震装置は上下のいずれか一方の構造
物に接続され、水平免震装置は他方の構造物に固定さ
れ、両免震装置間には剛性部材が介在し、鉛直免震装置
に接続されると同時に、水平免震装置に固定される。
【0008】剛性部材は鉛直振動時には水平免震装置側
の構造物と共に鉛直免震装置側の構造物に対して鉛直方
向に相対変位することにより鉛直免震装置を振動させ、
水平振動時には鉛直免震装置側の構造物に水平方向に係
合し、鉛直免震装置側の構造物と共に水平免震装置側の
構造物に対して水平方向に相対変位することにより鉛直
免震装置に振動を生じさせることなく、水平免震装置に
振動を生じさせる。
【0009】剛性部材によって鉛直と水平の各振動が鉛
直免震装置と水平免震装置に個別に伝達されることによ
り各免震装置の機能が独立し、鉛直方向と水平方向の各
固有振動数の、設計通りの設定が可能になる。
【0010】3次元免震装置の構造物間への設置は、例
えば鉛直免震装置にその側の構造物に固定されるフラン
ジを接続するとともに、剛性部材に鉛直免震装置に接続
したフランジを貫通する引張材を鉛直に挿通し、引張材
に引張力を導入し、鉛直免震装置にこれが使用状態で負
担する鉛直荷重に相当する圧縮力を与えることにより行
われる。この場合、設置後には引張材の引張力が解放さ
れることによりそのまま鉛直免震装置に上部構造物の鉛
直荷重が伝達されると同時に、鉛直免震装置が接続した
構造物と剛性部材が鉛直方向に切り離され、両者間の鉛
直相対変位が自由になる。
【0011】3次元免震装置の回収は、例えば上記のフ
ランジと剛性部材を貫通する引張材に改めて引張力を導
入し、鉛直免震装置にこれが使用状態で負担する鉛直荷
重より大きい圧縮力を与え、鉛直免震装置を鉛直荷重負
担時より圧縮させることにより行われる。
【0012】
【実施例】以下本発明を一実施例を示す図面に基づいて
説明する。
【0013】この発明の3次元免震装置1は図1に示す
ように上下のいずれか一方の構造物5に接続される、皿
バネ,あるいはコイルスプリングからなる鉛直免震装置
2と、他方の構造物6に固定される水平免震装置3と、
両免震装置2,3間に介在する剛性部材4から構成さ
れ、鉛直免震装置2と水平免震装置3を剛性部材4を介
して直列に接続することによりそれぞれを独立して機能
させ、3次元の任意の方向の振動を絶縁するものであ
る。
【0014】実施例では鉛直免震装置2を上部の構造物
5に接続しているが、各免震装置2,3が接続する構造
物5,6の側は問われない。また鉛直免震装置2側の構
造物5の、水平免震装置3側の構造物6に対する水平変
位時に水平力を剛性部材4に伝達し、水平免震装置3に
水平変形を生じさせるために、構造物5に剛な突起51を
突設し、これに鉛直免震装置2を接続すると同時に、剛
性部材4の縦断面形状を突起51を包囲する凹状に形成し
ているが、鉛直免震装置2を直接構造物5に接続すると
同時に、突起51を鉛直免震装置2を包囲する形で筒状に
突設し、突起51によって剛性部材4を包囲することによ
っても構造物5から剛性部材4への水平力の伝達が可能
である。その場合、鉛直免震装置2は構造物5の下面や
構造物6の上面に接続されるが、いずれの場合も突起51
は水平振動時に剛性部材4に水平に係合することにより
剛性部材4と水平免震装置3側の構造物6との間に相対
水平変位を生じさせ、鉛直振動時には剛性部材4の、鉛
直免震装置2側の構造物5に対する変位時のガイドとな
る。
【0015】鉛直免震装置2は1個,もしくは複数個の
コイルスプリング,または皿バネ21から構成され、鉛直
剛性が小さく、鉛直荷重を負担しながら鉛直振動を絶縁
する。実施例では3次元免震装置1を後述するように、
部分的に切り離すことなく一括して上下の構造物5,6
間へ設置するために上記の突起51を構造物5から分離
し、その上面に構造物5へのボルト7による接合のため
のフランジ52を一体化し、突起51を鉛直免震装置2側へ
付属させている。突起51はそのフランジ52が構造物5に
接合されることにより構造物5の一部となる。
【0016】水平免震装置3は積層ゴムで構成され、水
平剛性が小さく、鉛直荷重を負担しながら水平振動を絶
縁する。水平免震装置3の上面と下面には剛性部材4と
構造物6への接合のためのフランジ31,31が接着され
る。剛性部材4側のフランジ31は予め剛性部材4に接合
され、構造物6側のフランジ31はボルト7によって構造
物6に接合される。
【0017】剛性部材4は鉛直免震装置2に接続される
と同時に、水平免震装置3に、フランジ31が接合される
ことにより固定され、下部の構造物6の水平振動時に鉛
直免震装置2が接続した構造物5の突起51に係合するこ
とにより構造物6に対して相対変位し、水平免震装置3
に振動を生じさせる。実施例では上記の通り、鉛直免震
装置2を突起51に接続したことに伴い、剛性部材4を突
起51を包囲する形状にしているが、剛性部材4の形状は
鉛直免震装置2側の構造物5の形状によって決まり、突
起51が筒状に鉛直免震装置2を包囲して突設される場合
にはそれに包囲される形状に形成される。剛性部材4
と、突起51に一体化したフランジ52との間には上下の構
造物5,6間の鉛直相対変位を見込んだクリアランスが
確保される。図1中、剛性部材4の外周寄りに鉛直に挿
通する引張材9は後述する、3次元免震装置1の設置時
に使用される。
【0018】剛性部材4は鉛直免震装置2に対して鉛直
方向に相対移動自在にその側の構造物5の突起51に外
接,または内接、もしくはそれに近い状態で水平に係合
し、構造物5の構造物6に対する相対水平変位時に構造
物5から水平力が伝達される。
【0019】図3は鉛直免震装置2が接続した突起51の
外周と剛性部材4の内周に鋼板53,41を接着して互いに
密着させ、メタルタッチによって水平力を伝達させる場
合、図4は両者間に軸を水平に向けて積層ゴム8を介在
させ、積層ゴム8を挟んで水平力を伝達させる場合の接
触例をそれぞれ示している。後者の場合、鉛直免震装置
2はそのバネ定数と積層ゴム8のバネ定数の組み合わせ
の振動数で振動する。また積層ゴム8に高減衰積層ゴム
を使用すれば鉛直振動時に振動を減衰させる効果が得ら
れる。
【0020】剛性部材4は鉛直免震装置2側の構造物5
との間に鉛直相対変位を生ずることから、図示するよう
に平面上のスペースを利用し、鉛直振動時に粘性減衰力
を発生する減衰装置10を剛性部材4の外周等に設置する
ことが可能である。減衰装置10は図1の横断面図である
図2に示すように剛性部材4の外周の他、剛性部材4の
断面内で引張材9と干渉しない位置や、突起51との空間
内で鉛直免震装置2と干渉しない位置に設置される。減
衰装置10は図2に示す全位置,またはその一部に設置さ
れる。
【0021】下部の構造物6の鉛直振動時には突起51と
剛性部材4が鉛直相対変位を生じ、鉛直免震装置2が固
有の振動数で振動することにより鉛直振動の、上部の構
造物5への伝達を絶縁する。このとき、水平免震装置3
は鉛直剛性が高いため構造物6や剛性部材4と共に挙動
し、機能しない。
【0022】構造物6の水平振動時には突起51が剛性部
材4に係合し、剛性部材4が鉛直免震装置2側の構造物
5と共に水平免震装置3側の構造物6に対して変位する
ことにより水平免震装置3が水平変形し、振動を絶縁す
る。このとき、突起51と剛性部材4間には相対変位が生
じないため鉛直免震装置2は変形を生ぜず、鉛直免震装
置2と水平免震装置3はそれぞれ鉛直振動時と水平振動
時にのみ独立して機能する。
【0023】図9,図10は水平免震装置3を上部の構造
物5側に位置させ、鉛直免震装置2を下部の構造物6の
突起61の外周に配置し、また剛性部材4を井桁状に組み
立てられた鋼材42から構成した場合の実施例を示したも
のである。
【0024】この実施例では、地震動で3次元免震装置
1に作用する転倒モーメントが大きくなる場合に、隣接
する3次元免震装置1,1の各剛性部材4,4を鋼材14
で互いに接続することによって複数個の3次元免震装置
1を一体的に挙動させ、転倒モーメントに対する免震層
全体の剛性を高め、抵抗力を上げることが可能になる。
この場合、剛性部材4はフランジ31に明けられた貫通孔
311 を挿通するボルト7によって水平免震装置3に接合
され、水平免震装置3からの水平力が剛性部材4に伝達
され、剛性部材4からの水平力は突起61から構造物6へ
伝達される。鋼材14はスプライスプレート15を渡し、ボ
ルト接合によって剛性部材4に1箇所,または複数箇所
で接続される。
【0025】次に請求項3記載の発明を図5〜図7によ
り説明する。この発明は請求項1記載の3次元免震装置
1を上下の構造物5,6間に設置する方法である。
【0026】図5は3次元免震装置1の設置前の状態を
示すが、この状態では鉛直免震装置2は鉛直方向には変
形を生じていない。鉛直免震装置2には構造物5から分
離し、構造物5に固定されるフランジ52が一体化した突
起51が接続され、剛性部材4にはフランジ52を貫通する
引張材9が鉛直に挿通する。引張材9はナット91によっ
てフランジ52に接続され、水平免震装置3のフランジ31
から突出した部分に螺合するナット92によって引張力が
与えられる。
【0027】鉛直免震装置2には、フランジ31側のナッ
ト92を締め付け、引張材9に引張力を与えることにより
使用状態で負担する鉛直荷重に相当する圧縮力が与えら
れ、3次元免震装置1は図5に鎖線で示すように鉛直免
震装置2が圧縮された状態で構造物5,6間に差し込ま
れる。このとき、図6に示すように水平免震装置3の水
平変形による設置誤差の発生を防止するために、3次元
免震装置1の回りには剛性部材4の構造物6に対する水
平移動を拘束する支持部材11が設置され、3次元免震装
置1が周囲から保持される。
【0028】3次元免震装置1の差し込み後、突起51の
フランジ52を、構造物5に埋め込まれるプレート54に重
ね、両者を貫通するボルト7によって構造物5に、水平
免震装置3の下部のフランジ31を、これを貫通するボル
ト7によって構造物6にそれぞれ固定し、更に図7に示
すように引張材9のナット92を外して引張材9の引張力
を解放することにより構造物5と剛性部材4を鉛直方向
に切り離し、両者間の相対変位を自由にすると同時に、
構造物5の鉛直荷重を鉛直免震装置2に負担させた状態
で据え付けが完了する。引張材9は使用状態では鉛直振
動時の突起51の剛性部材4に対するガイドの役目を持
ち、また回収時にも使用されるため一端が構造物5に接
続したまま残される。
【0029】続いて請求項5記載の発明を説明する。こ
の発明は上記発明によって構造物5,6間に据え付けら
れた3次元免震装置1を回収する方法である。
【0030】回収は、各フランジ52,31のボルト7を外
した後、引張材9にナット92を螺合して引張力を与え、
鉛直免震装置2にその使用状態で負担している鉛直荷重
より大きい圧縮力を与えてこれ圧縮させ、図8に示すよ
うに突起51のフランジ52と構造物5間、及び水平免震装
置3の下部のフランジ31と構造物6間に空隙を形成し、
3次元免震装置1を水平に移動させることにより行われ
る。3次元免震装置1の移動は図示するようにフランジ
31と構造物6間にころ12等を差し込むことにより円滑に
行われる。
【0031】鉛直免震装置2の圧縮はまた、図8に破線
で示すようにフランジ31と構造物6との間に油圧シリン
ダ13を設置し、フランジ31に構造物5側へ圧力を加える
ことによっても行われる。
【0032】回収後の新たな3次元免震装置1の設置方
法は前記発明で説明した通りである。
【0033】請求項1では鉛直荷重を負担しながら鉛直
振動を絶縁する、皿バネ,あるいはコイルスプリングか
らなる鉛直免震装置と、鉛直荷重を負担しながら水平振
動を絶縁する水平免震装置を剛性部材を介して直列に接
続し、剛性部材によって鉛直と水平の各振動を鉛直免震
装置と水平免震装置に個別に伝達させることで、それぞ
れを独立して機能させるため、鉛直方向と水平方向の各
固有振動数を独立に、目標通りに設定することが可能で
あり、3次元の任意の方向の振動を絶縁することができ
る。鉛直免震装置は皿バネ,あるいはコイルスプリング
からなるため、特性の経年変化が少なく、安定した免震
効果が期待できる。
【0034】請求項2〜5では鉛直免震装置にその側の
構造物に固定されるフランジを接続し、剛性部材に鉛直
免震装置が接続したフランジを貫通する引張材を挿通
し、引張材に鉛直免震装置が負担する鉛直荷重に相当す
る、あるいはそれを超える引張力を与え、鉛直免震装置
を圧縮させることにより構造物間への設置と回収を容易
に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】3次元免震装置の構造物間への設置状態を示し
た縦断面図である。
【図2】図1の横断面図である。
【図3】突起と剛性部材を直接接触させた場合を示す縦
断面図である。
【図4】突起と剛性部材を積層ゴムを挟んで接触させた
場合を示す縦断面図である。
【図5】3次元免震装置の設置前の状態を示した縦断面
図である。
【図6】3次元免震装置の設置時の様子を示した縦断面
図である。
【図7】3次元免震装置の据え付け完了時の様子を示し
た縦断面図である。
【図8】3次元免震装置の回収時の様子を示した縦断面
図である。
【図9】水平免震装置を鉛直免震装置の上側に配置した
場合の、3次元免震装置の構成例を示した縦断面図であ
る。
【図10】図9の平面図である。
【符号の説明】
1……3次元免震装置、2……鉛直免震装置、21……皿
バネ、3……水平免震装置、31……フランジ、311 ……
貫通孔、4……剛性部材、41……鋼板、42……鋼材、5
……構造物、51……突起、52……フランジ、53……鋼
板、54……プレート、6……構造物、61……突起、7…
…ボルト、8……積層ゴム、9……引張材、91……ナッ
ト、92……ナット、10……減衰装置、11……支持部材、
12……ころ、13……油圧シリンダ、14……鋼材、15……
スプライスプレート。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下のいずれか一方の構造物に接続さ
    れ、鉛直剛性が小さく、鉛直荷重を負担しながら鉛直振
    動を絶縁する、皿バネ,あるいはコイルスプリングより
    なる鉛直免震装置と、他方の構造物に固定され、水平剛
    性が小さく、鉛直荷重を負担しながら水平振動を絶縁す
    る水平免震装置と、両免震装置間に介在し、鉛直免震装
    置に接続されると同時に、水平免震装置に固定され、鉛
    直振動時に鉛直免震装置が接続した構造物に対して鉛直
    方向に相対変位して鉛直免震装置に振動を生じさせ、水
    平振動時に鉛直免震装置側の構造物に水平方向に係合
    し、鉛直免震装置側の構造物と共に水平免震装置側の構
    造物に対して水平方向に相対変位して水平免震装置に振
    動を生じさせる剛性部材から構成される3次元免震装
    置。
  2. 【請求項2】 鉛直免震装置に、これが使用状態で負担
    する鉛直荷重に相当する圧縮力を与えた状態で、請求項
    1記載の3次元免震装置を上下の構造物間に設置する3
    次元免震装置の設置方法。
  3. 【請求項3】 鉛直免震装置にはその側の構造物に固定
    されるフランジが接続され、剛性部材には鉛直免震装置
    に接続したフランジを貫通する引張材が鉛直に挿通して
    おり、引張材に引張力を導入して鉛直免震装置に圧縮力
    を与え、設置後に引張材の引張力を解放する請求項2記
    載の3次元免震装置の設置方法。
  4. 【請求項4】 鉛直免震装置に、これが使用状態で負担
    する鉛直荷重より大きい圧縮力を与えた状態で請求項1
    記載の3次元免震装置を上下の構造物間から回収する3
    次元免震装置の回収方法。
  5. 【請求項5】 鉛直免震装置にはその側の構造物に固定
    されるフランジが接続され、剛性部材には鉛直免震装置
    に接続したフランジを貫通する引張材が鉛直に挿通して
    おり、引張材に引張力を導入して鉛直免震装置に圧縮力
    を与える請求項4記載の3次元免震装置の回収方法。
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