JP3176084B2 - 制振構造物 - Google Patents

制振構造物

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は制振構造物に係り、特
に、地震や風等の外乱による構造物の振動を抑制する制
振構造物に関する。
【0002】
【従来の技術】建造物等の主構造物の地震や風等の外乱
による振動を抑制するために、主構造物と基礎との間に
免震ゴムを介在させ免震ゴムによって主構造物の支持と
制振とを行わせるようにした制振構造物がある。この制
振構造物において、鉛直方向の剛性を低くした免震ゴム
を使用すると、外乱による主構造物の振動に、免震ゴム
の鉛直方向の変形に伴う主構造物の揺動、所謂ロッキン
グ振動が誘発されることになるので、主構造物を水平方
向のみに変位する1自由度系として取扱うことができな
くなる。また、大振幅時の免震ゴムの加速度応答低減の
効果が低下すると共に、免震ゴムの鉛直方向の変形量の
増大に伴い非線形系として取り扱う必要があるので、取
扱いが煩雑になる。このため、従来は免震ゴムの鉛直方
向の剛性を水平方向の剛性の1000倍以上として鉛直方向
の変形を抑制するようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例えば
地下鉄等の軌道空間の上方に建造物を設ける場合、この
建造物を上記のように鉛直方向の剛性の高い免震ゴムを
使用した制振構造物とすると、鉄道等の交通機関によっ
て誘起される鉛直方向の振動が減衰されることなく主構
造物に伝達されることになり、主構造物の日常的な居住
性が低下するという問題があった。
【0004】本発明は上記事実を考慮して成されたもの
で、免震ゴムの鉛直方向の剛性を低くした場合にも構造
物の水平方向の振動及びロッキング振動を抑制すること
ができる制振構造物を得ることが目的である。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
免震ゴムによって構造物を支持するようにした制振構造
物であって、第1の補助質量と、外乱により生ずる前記
構造物の振動に伴う構造物の水平方向運動による変位を
抑制する方向へ前記変位に正比例した移動量で前記第1
の補助質量を移動させる第1の移動手段と、第2の補助
質量と、前記構造物の振動に伴う構造物の回転運動によ
る変位を抑制する方向へ前記回転運動による変位に正比
例した移動量で前記第2の補助質量を移動させる第2の
移動手段と、を備えた制振機構が設けられていることを
特徴としている。
【0006】また、前記制振機構は、所定の減衰定数h
Cに対して、質量マトリックスM、減衰マトリックス
C、剛性マトリックスK、外乱の位置ベクトルiC及び
固有振動数ωCに、 (ωC)2・M・iC=K・iC 2hC・ωC・M・iC=C・iC の関係が成立するように減衰係数、前記第1の補助質量
及び前記第2の補助質量の大きさ、前記構造物の水平方
向運動による変位に対する第1の補助質量の移動量の比
及び構造物の回転運動に伴う変位に対する第2の補助質
量の移動量の比が設定されていることが好ましい。
【0007】
【作用】請求項1記載の発明では、免震ゴムによって構
造物を支持するように構成すると共に、外乱により生ず
る構造物の振動に伴う構造物の水平方向運動による変位
を抑制する方向へ、前記変位に正比例した移動量で第1
の補助質量を移動させ、前記構造物の振動に伴う構造物
の回転運動による変位、すなわちロッキング振動による
変位を抑制する方向へ前記変位に正比例した移動量で第
2の補助質量を移動させる制振機構を設け、構造物を制
振するようにしている。この制振機構を含む制振構造物
は、例として図1に示すように構成することができる。
【0008】すなわち、主構造物10と基礎12との間
には、主構造物10を支持する免震ゴム14が介在され
ている。また、制振構造物には制振機構16が設けられ
ている。制振機構16は第1の補助質量18を備えてい
る。第1の補助質量18にはリンク20の一端が連結さ
れ、リンク20の他端は主構造物10の下端近傍に連結
されている。また、リンク20の中間部は基礎12に固
定された支持部材22に軸支されている。従って、リン
ク20は第1の移動手段としての梃子として作用し、主
構造物10下端部の水平運動による変位を抑制する方向
へ、前記変位の変位量x1の梃子比倍、すなわち前記変
形量に正比例した移動量で第1の補助質量18を移動さ
せる。
【0009】また、主構造物10は免震ゴム14に支持
された部分近傍において、一端に第2の補助質量24が
取付けられたロッド26、28の中間部を軸支してい
る。ロッド26、28の他端は図示しない支持機構によ
り、基礎12からの距離が一定となるように支持されて
いる。従って、ロッド26、28は第2の移動手段とし
ての梃子として作用し、主構造物10に軸支されている
部分の回転運動による変位を抑制する方向へ、前記変位
の変位量の梃子比倍、すなわち前記変形量に正比例した
移動量で第2の補助質量24を移動させる。このよう
に、主構造物10の水平方向運動による変位は第1の補
助質量18によって抑制され、主構造物10の回転運動
による変位、すなわちロッキング振動による変位は第2
の補助質量24によって抑制されるので、鉄道等の交通
機関によって誘起される鉛直方向の振動を減衰させるた
めに免震ゴムの鉛直方向の剛性を低くした場合にも、主
構造物の水平方向の振動及びロッキング振動を抑制する
ことができる。
【0010】なお、制振機構は、所定の減衰定数hC
対して、質量マトリックスM、減衰マトリックスC、剛
性マトリックスK、外乱の位置ベクトルiC及び固有振
動数ωCに、 (ωC)2・M・iC=K・iC …(1) 2hC・ωC・M・iC=C・iC …(2) の関係が成立するように減衰係数、第1の補助質量及び
第2の補助質量の大きさ、構造物の水平方向運動による
変位に対する第1の補助質量の移動量の比及び構造物の
回転運動に伴う変位に対する第2の補助質量の移動量の
比が設定されていることが好ましい。
【0011】ここで、前記図1を参照して上記(1)、
(2)式の導出過程を説明する。主構造物10の質量を
m、底面積を矩形のb×B、高さをH、第1の補助質量
18の大きさをmH、第2の補助質量24の大きさを各
々mV/2、リンク20の梃子比(主構造物10の水平
方向運動による変位に対する第1の補助質量18の移動
量の比)をβ、ロッド26、28の梃子比(主構造物1
0の回転運動に伴う変位に対する第2の補助質量24の
移動量の比)をα、第1の補助質量18の移動に伴う減
衰係数をcH、単一の第2の補助質量24の移動に伴う
減衰係数をcV/2、主構造物10の水平方向運動によ
る変位量をx1、主構造物10の回転運動による変位角
をθ、それによって生ずる頂部変位Hθをx2、制振構
造物への水平方向入力をyとし、免震ゴム14の水平ば
ね定数をkH、鉛直ばね定数kVをkV=100kHとした場
合、振動方程式は以下のように表すことができる。
【0012】 Mx”+Cx’+Kx=−MiCy” …(3) ただし、Mは質量マトリックス、Cは減衰マトリック
ス、Kは剛性マトリックス、iCは外乱の位置ベクトル
であり、
【0013】
【数1】 ここで、前記(1)、(2)式が成立すれば、ある時間
関数q(t)でかつ振動モードiCで本発明の系が挙動
するものと仮定する。すなわち、 x=iC・q …(5) (5)式を(3)式に代入すれば次式になる。
【0014】 MiCq”+CiCq’+KiCq=−MiCy” (1)、(2)式の関係を上式に代入すれば次式を得
る。
【0015】 MiCq”+2hCωCMiCq’+(ωC)2 MiCq=−MiCy” 従って、(iC)Tを乗じ、(iC)TMiCで除せば、 q”+2hCωCq’+(ωC)2 q=−y” …(6) を得る。これは1自由度系の振動方程式に他ならない。
すなわち、(1)、(2)式さえ成立すれば、系の応答
xは振動モードiCを保持しつつ、あたかも1自由度系
のように振動することが分かる。しかもiCは、(4)
式からも分かるようにその大きさを調整可能であるの
で、ロッキング振動の成分を小さくする系も生成できる
ことになる。
【0016】実際の手順として(1)、(2)式を成立
させるためには、まず(1)式を展開してαもしくはβ
に関する高次方程式に変換し、これを満足する根を求
め、その中の任意の根を採用してαやβの具体的な値を
決定して質量マトリックスM、外乱の位置ベクトルiC
の値を決め、次に所定の減衰定数hCを与えたときに
(2)式が成立するように減衰マトリックスCの値を調
整すればよい。これにより、主構造物を1自由度系とし
て扱うことができるので、適切な減衰定数hCを与える
ことによって制振効果をより向上させることができ、鉄
道等の交通機関によって誘起される鉛直方向の振動を減
衰させるために免震ゴムの鉛直方向の剛性を低くした場
合にも、地震や風等の外乱によって生ずる主構造物の水
平方向の振動及びロッキング振動を抑制することができ
る。
【0017】なお、水平方向運動の補助質量比と梃子比
の積μHβをパラメータにして、回転運動に関する梃子
比αの関数を求めると、まず(1)式を展開して(ωC)
2について整理すれば、次の(7)、(8)式を得る。
【0018】
【数2】 (7)式と(8)式を等置すれば、bα2に関する2次
式である以下の(9)式を得る。
【0019】
【数3】 この(9)式が単一モードで振動させるために要求され
る上下方向の梃子比の二乗α2とその補助質量比μV(=m
V/m)の積μVα2の設計条件式となる。
【0020】次にμVα2が求まった場合、制御系の減衰
定数hCを保持するための条件式を示す。まず、本発明
の制振機構が取付けられていない場合の上下動と水平動
それぞれ独立のときの自由振動の系は(10)、(11)式
のように表現される。
【0021】 mdV”+cVV’+kVV=0 …(10) mdH”+cHH’+kHH=0 …(11) ここで、例えば免震ゴム14の鉛直方向成分のみの固有
振動数fV=5.0Hz、水平方向成分のみの固有振動数fH=
0.5Hzとした場合、刺激関数を以下のように表し、 iC T=〔i2、i1〕 …(12) 以下の(13)式、
【0022】
【数4】 及び前記(12)式を(2)式に代入すれば(14)式を得
る。
【0023】
【数5】 すなわち、制御系の減衰定数hCを得るためのhH、hV
を求めることができる。
【0024】なお、制振構造物に上下動入力yV”のみ
が入力された場合の振動方程式を次の(15)式に示す。
(15)式より明らかなように、減衰係数cVにα2が乗じ
ているためα2倍の減衰が得られ、さらに比(m+m
Vα)/(m+mVα2)により入力が低減されることが
理解できる。
【0025】 (m+mVα2)dV”+cVα2V’+kVV =−(m+mVα)yV” …(15)
【0026】なお、上記では図1に示すように、主構造
物と基礎との間に主構造物を支持する免震ゴムを介在さ
せた場合を例に説明したが、本発明はこれに限定される
ものではなく、例えば主構造物の上方に主構造物と別体
の展望台等を設け、主構造物と該展望台との間に鉛直方
向の剛性を低くした免震ゴムを介在させた場合について
も、前記展望台を構造物として本発明の制振機構を設
け、前記展望台の水平方向の振動及びロッキング振動を
抑制するよう構成することも可能である。
【0027】
【実施例】以下図面を参照して本発明の実施例を詳細に
説明する。なお、本発明は本実施例に記載した数値に限
定されるものではない。
【0028】〔第1実施例〕 最初に本発明の第1実施例を説明する。図2には本発明
に係る制振構造物30が示されている。制振構造物30
は主構造物32を備えており、主構造物32と基礎34
との間には免震ゴム36が介在されている。免震ゴム3
6は、従来の免震ゴムと比較して鉛直方向のばね定数、
すなわち剛性が小さくされている。例として従来の免震
ゴムの鉛直方向のばね定数kVが水平方向のばね定数kH
の1000倍以上であるのに対し、本第1実施例の免震ゴム
の鉛直方向のばね定数はkV=100kH程度とされてい
る。
【0029】また、主構造物32の下端近傍には制振機
構38が設けられている。制振機構38は第1の補助質
量としての剛体40を備えている。剛体40は基礎34
上にコロ42を介して配置されており、所定方向に移動
可能とされている。この剛体40に対応して主構造物3
2には、剛体40を囲むように剛体44が取付けられて
おり(図4も参照)、基礎34には剛体44を囲むよう
に剛体46が取付けられている。図3及び図4に示すよ
うに、剛体40にはx軸及びy軸に沿った4箇所の端部
に溝部48、50、52、54が設けられている。各溝
部48、50、52、54には各々剛体40に連結され
たリンク機構が収容されリンク機構にはパンタグラフ機
構が連結されている。剛体40は第1の移動手段を構成
するこのリンク機構及びパンタグラフ機構を介して剛体
44、46に連結されている。
【0030】このリンク機構及びパンタグラフ機構は各
々同様の構成であるので、図3及び図4を参照し溝部4
8に収容されたリンク機構及びこのリンク機構に連結さ
れたパンタグラフ機構を例に説明する。剛体40には溝
部48内に腕部材56、58の一端が回動可能に支持さ
れている(図4参照)。腕部材56の一端と腕部材58
の一端はロッド60を介して連結されている。ロッド6
0の中間部はピンによって剛体40に固定されている。
また、腕部材56、58の下方には同様に2つの腕部材
62が配置されており(図3参照)、腕部材62の一端
も前記と同様に溝部48内で剛体40に連結されてい
る。
【0031】腕部材56、58の中間部は剛体64を貫
通するロッド66、68の上端に各々軸支されている。
またロッド66、68の下端は腕部材62の中間部を軸
支している。従って、腕部材56、58、62が剛体4
0に対して回動された場合にも、剛体64及びロッド6
6、68によって各々の平行状態が保持される。腕部材
56、58、62の他端は揺動リンク70の一端に回動
可能に連結されており、揺動リンク70の他端は回動可
能に剛体72と連結されている。剛体72にはピン74
が突出している。剛体40には前記ピン74に対応し
て、y軸方向に沿って伸びる長溝76(図3参照)が設
けられており、ピン74及び剛体72は長溝76、すな
わちy軸に沿って移動可能とされている。
【0032】ここで、ロッド60中間部のピンの位置か
ら腕部材56との連結位置までの距離B1と、揺動リン
ク70両端の軸支位置間の距離B2と、の比B1/B
2は、腕部材56のロッド60との連結位置からピン6
6に軸支された位置までの距離A1と、前記ピン66に
軸支された位置から剛体72に連結された他端までの距
離A2と、の比A1/A2(腕部材56の梃子比)と同一
とされている。これにより、腕部材56の回動に伴う円
弧運動の影響を排除することができる(特開平2-300540
号公報参照)。
【0033】また、剛体72はロッド78を軸支してい
る。ロッド78は前記パンタグラフ機構を構成する4つ
のアーム80の一端を軸支している。アーム80の他端
は剛体44側に配置されたロッド82に各々軸支されて
いる。また。各アーム80は中間部にロッド84を介し
て中間アーム86の一端を軸支している。中間アーム8
6の他端は剛体44側に配置されたロッド88に各々軸
支されている。図3に示すように、中間アーム86を軸
支するロッド88は剛体44に取付けられている。一
方、アーム80の他端を軸支するロッド82は両端部が
長孔90に遊嵌されており、剛体44に対して上下方向
に沿ってスライド可能とされている。また、ロッド82
は引張コイルばね90により、ロッド88と近接する方
向へ付勢されている。
【0034】例えば、主構造物32及び剛体44がy軸
に沿って図4矢印A方向へ水平移動した場合、溝部48
の腕部56、58はピン66、68を中心として図4反
時計回りに回動し、溝部52の腕部56、58はピン6
6、68を中心として図4時計回りに回動する。これに
伴い、溝部50に対応するパンタグラフ機構はアーム8
0及び中間アーム86が回動されて全長が伸長され、溝
部54に対応するパンタグラフ機構は全長がアーム80
及び中間アーム86が回動されて全長が縮小され、剛体
40は剛体44及び主構造物32に対して図4矢印B方
向、すなわち主構造物32の移動方向と反対の方向へ相
対移動されることになる。なお、剛体40は、各腕部材
の剛体40に連結された一端から剛体64に連結された
中間部までの距離と、前記中間部から剛体72に連結さ
れた他端までの距離と、の比(梃子比)に応じた移動量
で移動される。また、主構造物32及び剛体44がx軸
に沿って水平移動した場合にも、同様に剛体40は主構
造物32及び剛体44の移動方向と反対の方向へ、主構
造物32の移動量に所定の比例定数(梃子比)を乗じた
所定距離だけ移動される。従って主構造物32の水平方
向運動による変位は剛体40によって抑制される。
【0035】一方、図2に示すように主構造物32は免
震ゴム36に支持された部分近傍において、一端に第2
の補助質量としてのウエイト94が取付けられたロッド
96、98の中間部を軸支している。ロッド96、98
の他端は図示しない支持機構により、基礎34からの距
離が一定となるように支持されている。従って、ロッド
96、98はウエイト94を移動させる梃子として作用
する。すなわち、図2に破線で示すように主構造物32
が回転運動をした場合、ロッド96、98の主構造物3
2に軸支された中間部は、基礎34からの距離が変化す
る。しかし、ロッド96、98の前記支持機構に支持さ
れた端部は、支持機構によって基礎34からの距離が一
定とされている。このため、ロッド96、98は主構造
物32の回転運動による鉛直方向の変位に応じて回動さ
れる。これによって前記ウエイト94も主構造物32の
回転運動による変位、すなわちロッキング振動による変
位を抑制する方向へ回動される。なお、このときのウエ
イト94の変位量は、主構造物32の回転運動による鉛
直方向の変位に、ロッド96の主構造物32に軸支され
た中間部からウエイトまでの距離D1と、前記中間部か
ら支持機構によって支持された端部までの距離D2と、
の比(梃子比)を乗じた距離に一致する。
【0036】ここで、本第1実施例では主構造物32の
変位に対して所定の減衰定数hCを与えたときに前記
(1)式及び(2)式が成立するように、剛体40の質
量、ウエイト94の質量、各腕部材の梃子比及びロッド
96、98の梃子比が設定されている。これにより、主
構造物32を1自由度系として扱うことができるので、
適切な減衰定数hCを与えることによって制振効果をよ
り向上させることができ、鉄道等の交通機関によって誘
起される鉛直方向の振動を減衰させるために、本実施例
のように鉛直方向の剛性の低い免震ゴム36を使用した
場合にも、主構造物32の水平方向の振動及びロッキン
グ振動を抑制することができる。
【0037】〔第2実施例〕 次に本発明の第2実施例を説明する。なお、第1実施例
と同一の部分には同一の符号を付し、説明を省略する。
【0038】図5に示すように、本第2実施例の制振構
造物30の主構造物32と基礎34との間には免震ゴム
106と免震ゴム108とが介在されている。図6に示
すように、免震ゴム106は、基礎34と一体とされた
基礎部材110の上に積層されて載置されている。免震
ゴム106は水平方向の剛性が小さく、鉛直方向の剛性
が非常に高く設計されている。免震ゴム106の上部に
は支持部材112が取付けられている。支持部材112
の両端部にはフランジ部112Aが形成されている。ま
た、支持部材112の上には積層された免震ゴム108
が複数組載置されている。免震ゴム108は第1実施例
の免震ゴム36と同様に鉛直方向の剛性が小さくされて
いる。免震ゴム108の上部には主構造物32と一体に
固定された支持部材114が取付けられている。支持部
材114の両端部にもフランジ部114Aが形成されて
いる。
【0039】前記のように免震ゴム108は鉛直方向の
剛性が小さくされているため、鉄道等の交通機関により
主構造物32に鉛直方向の振動が誘起されると、免震ゴ
ム108が変形し、支持部材112と支持部材114と
が鉛直方向に沿って相対移動されることになる。支持部
材112、114の両端に形成されたフランジ部112
A、114Aの間には、各々第2の補助質量としての剛
体116が配置されている。
【0040】図7に示すように、剛体116とフランジ
部112A及び剛体116とフランジ部114Aとの間
には各々コロ118が介在されており、剛体116はフ
ランジ部112A、114Aに対して相対移動可能とさ
れている。剛体116には鉛直方向に沿ってガイドレー
ル120が設けられている。ガイドレール120はピン
130をガイドレール120に沿って摺動可能に支持し
ている。ピン130は第1の梃子132の一端と第2の
梃子134の一端を揺動可能に連結している。第1の梃
子132の他端には第1の揺動リンク136の一端が連
結されており、第1の揺動リンク136の他端は支持部
材114のフランジ部114Aから突出するブラケット
138に連結されている。また、第1の梃子132の中
間部には第2の揺動リンク140の一端が連結されてい
る。第2の揺動リンク140は、第1の揺動リンク13
6と平行となるように、他端が剛体116に連結されて
いる。
【0041】一方、第2の梃子134の他端には第3の
揺動リンク142の一端が連結されており、第3の揺動
リンク142の他端は支持部材112のフランジ部11
2Aから突出するブラケット144に連結されている。
また、第2の梃子134の中間部には第4の揺動リンク
146の一端が連結されている。第4の揺動リンクは、
第3の揺動リンク142と平行になるように、他端が剛
体116に連結されている。なお第1の梃子132の梃
子比r2/(r1+r2)は、第2の揺動リンク140の
長さと第1の揺動リンク136の長さとの比に等しくな
るように設定されており、また、第2の梃子134の梃
子比r3/(r3+r4)は、第3の揺動リンク142の
長さと第4の揺動リンク146の長さとの比に等しくな
るように設定されている。
【0042】例えば、主構造物32の回転運動に伴う鉛
直方向の変位に伴って、支持部材114を支持部材11
2及び剛体116に対して鉛直方向に沿って図7の上方
へ相対移動させようとする力が加わると、第1の梃子1
32が回動しピン130がガイドレール120に沿って
図7の下方へ移動する。これに伴って第2の梃子134
も回動し、支持部材112に図7の上方へ移動させよう
とする力が作用する。従って支持部材114と支持部材
112との相対移動が抑制されると共に、剛体116が
主構造物32の回転運動による主構造物32及び支持部
材114の変位、すなわちロッキング振動による変位を
抑制する方向(上記では図7の下方)へ相対的に移動さ
れる。なお、剛体116は第1の梃子132及び第2の
梃子134によって移動されるので、その移動量は、主
構造物32の回転運動による主構造物32及び支持部材
114の鉛直方向の変位量に正比例する。
【0043】ここで、本第2実施例でも前記第1実施例
と同様に主構造物32の変位に対して所定の減衰定数h
Cを与えたときに前記(1)式及び(2)式が成立する
ように、剛体40の質量、剛体116の質量、各腕部材
の梃子比、第1の梃子132及び第2の梃子134の梃
子比が設定されている。これにより、主構造物32を1
自由度系として扱うことができるので、適切な減衰定数
Cを与えることによって制振効果をより向上させるこ
とができ、第1実施例と同様に主構造物32の水平方向
の振動及びロッキング振動を抑制することができる。
【0044】〔比較例〕 次に本発明の比較例を説明する。なお、第1実施例及び
第2実施例と同一の部分には同一の符号を付し、説明を
省略する。
【0045】図8に示すように、本比較例の制振構造物
30は制振機構38のリンク機構が省略されている。ま
た、剛体40は本発明の第1の補助質量と第2の補助質
量とを兼ねており、基礎34との間に間隙が生ずるよう
にパンタグラフ機構によって支持されている。従って、
比較例ではウエイト94及びロッド96、98が省略
されている。また、剛体40は前記パンタグラフ機構に
よって、第1実施例と同様に水平方向に移動可能で、か
つ図8に想像線で示すように鉛直方向に移動(任意の水
平軸を中心とした回動)可能とされている。
【0046】また、主構造物30には、主構造物30の
x軸方向の変位を検出する変位センサ100と、主構造
物30のy軸方向の変位を検出する変位センサ102
と、主構造物30のz軸方向の変位(主構造物30の鉛
直方向の変位)を検出する変位センサ104と、が取付
けられている。図9に示すように、変位センサ100、
102、104はA/D変換器108を介して制御回路
110の入力ポート112に接続されている。
【0047】制御回路110は入力ポート112、CP
U114、ROM116、RAM118、出力ポート1
20が互いに接続されて構成されている。出力ポート1
20には、D/A変換器122を介してアクチュエータ
124、126、128が接続されている。アクチュエ
ータ124は制御回路110からの指示に応じて剛体4
0をx軸方向に沿って移動させる。また、同様にアクチ
ュエータ126は剛体40をy軸方向に沿って移動さ
せ、アクチュエータ128は剛体40を任意の水平軸を
中心として回転させる。なお、アクチュエータ124、
126、128としてはダンパ、モータ等で構成するこ
とができる。
【0048】ここで、本比較例における前提条件とし
て、制御回路110は変位センサによって検出された変
位量に正比例した移動量だけ、剛体40を対応する方向
へ移動または回転させるように制御している。例えば、
主構造物32がx軸方向(水平方向)に沿って変位量d
だけ変位したことが変位センサ100によって検出され
た場合、x軸に沿った前記移動方向と反対の方向に変位
量dに所定の比例定数αを乗じた距離αdだけ剛体40
を移動させるようにしている。この前提条件により、
(3)式の振動方程式の各マトリックスの要素が、
(4)式に一致することになる。
【0049】また、制御回路110は所定の減衰定数h
Cに対して、質量マトリックスM、減衰マトリックス
C、剛性マトリックスK、外乱の位置ベクトルiC及び
固有振動数ωCに、前記(1)式及び(2)式が成立す
るように、前記比例定数αを設定している。これによ
り、主構造物32を1自由度系として扱うことができる
ので、適切な減衰定数hCを与えることによって制振効
果をより向上させることができ、鉄道等の交通機関によ
って誘起される鉛直方向の振動を減衰させるために、本
実施例のように鉛直方向の剛性の低い免震ゴム36を使
用した場合にも、主構造物32の水平方向の振動及びロ
ッキング振動を抑制することができる。
【0050】次に図1の制振構造物に具体的な数値を導
入し、本発明を実施するにあたっての適切な数値を検討
する。
【0051】パラメータとして水平動の梃子比β=1
0、5、3に、ν(=B/H)=0.5に設定し、水平動
の補助質量比μHと梃子比βの積μHβを0.0〜0.5に変化
させた場合の動特性を調べる。横軸をμHβとし、縦軸
を主構造物10下端の水平方向変位の刺激関数i1とし
たものを図10に、縦軸を回転運動による主構造物10
の下端と頂部との水平方向変位の刺激関数i2としたも
のを図11に示す。なお、図10及び図11において刺
激関数i1、i2の値はいずれも正であるが、本解析では
1次の振動モードに制御された結果であることが理解で
きる。また、μHβ=0におけるi1、i2の値は非制御
系の刺激関数の値であり、各々0.884、0.222であるμH
βの増大及びβの増大に伴って刺激関数値は低下してい
くが、回転運動成分よりも水平方向成分を低下させる効
果が高いことが明かである。このため、入力低減効果を
得るためにはμHβ及びβを大きな値に設定することが
考えられる。
【0052】一方、図12にはμHβを変化させたとき
のbα2の変化が示されている。図12に示すように、
ロッキング成分に関わって要求されるbα2の値はμHβ
の値が大きくなるに従って大きな値となる。例えば、b
α2の要求値が0.5の場合にはbα2=ν2μVα2/4より
μVα2=8、従って、α=10でμV=0.08、α=20でμV
=0.02という大きな値が要求される。図13はμHβの
増大に伴う制御系の固有振動数ωCの低下率を、縦軸ωC
/ω1に対して示したもので、μHβ及びβの増大と共に
低下の度合いが大きくなる。
【0053】図14及び図15には制御系の減衰を30%
としたときに要求される水平成分、回転成分に要求され
る粘性減衰量を、各々縦軸にhHβ2、hVα2をとって示
したもので、各々の値はμHβとβの増大に伴って大き
くなっている。ここでは設計の目安を得るため、μHβ
=0.02でβ=3の場合とβ=10の場合を例に、各図か
ら読み取った値を整理して要求される補助質量比、梃子
比等を次の表1に示す。
【0054】
【表1】 上記表1に示すように、βの値が大きいほどμH、μVα
2の値が大きくなっているが、刺激関数値i1、i2は逆
に小さくなっている。表1のβ=3及びβ=10で要求さ
れている値は、β=10かつα=10の場合を除いて実際に
設計可能であり、本発明が容易に実施可能であることは
明らかである。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
は、外乱により生ずる主構造物の振動に伴う主構造物の
水平方向運動による変位を抑制する方向へ前記変位に正
比例した移動量で第1の補助質量を移動させ、前記主構
造物の振動に伴う主構造物の回転運動による変位に正比
例した移動量で第2の補助質量を移動させるようにした
ので、免震ゴムの鉛直方向の剛性を低くした場合にも主
構造物の水平方向の振動及びロッキング振動を抑制する
ことができる、という優れた効果が得られる。
【0056】また、所定の減衰定数hCに対して、質量
マトリックスM、減衰マトリックスC、剛性マトリック
スK、外乱の位置ベクトルiC及び固有振動数ωCに、 (ωC)2・M・iC=K・iC 2hC・ωC・M・iC=C・iC の関係が成立するように制振機構の減衰係数、第1の補
助質量及び第2の補助質量の大きさ、主構造物の水平方
向運動による変位に対する第1の補助質量の移動量の比
及び主構造物の回転運動に伴う変位に対する第2の補助
質量の移動量の比を設定することにより、制振効果をよ
り向上させることができる、という優れた効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の作用を説明するための本発明に係る
制振構造物の概略図である。
【図2】 第1実施例に係る制振構造物を示す概略構成
図である。
【図3】 水平方向変位を抑制する制振機構を示す側面
図である。
【図4】 図3のIV−IV線に沿った矢視断面図である。
【図5】 第2実施例に係る制振構造物を示す概略構成
図である。
【図6】 第2実施例の制振構造物の免震ゴム周辺を示
す概略構成図である。
【図7】 第2実施例の剛体の移動機構を示す側面図で
ある。
【図8】 比較例に係る制振構造物を示す概略構成図で
ある。
【図9】 比較例の制振回路周辺の概略構成を示すブロ
ック図である。
【図10】 梃子比βをパラメータとしてμHβの値を
変化させたときの主構造物下端の水平方向変位の刺激関
数i1の変化を示す線図である。
【図11】 梃子比βをパラメータとしてμHβの値を
変化させたときの主構造物頂部と下端との水平方向変位
の刺激関数i2の変化を示す線図である。
【図12】 梃子比βをパラメータとしてμHβの値を
変化させたときのbα2の変化を示す線図である。
【図13】 梃子比βをパラメータとしてμHβの値を
変化させたときの制御系の固有振動数ωCの低下率を示
す線図である。
【図14】 制御系の減衰を30%とし、梃子比βをパラ
メータとしてμHβの値を変化させたときの水平成分に
要求される粘性減衰量hHβ2の変化を示す線図である。
【図15】 制御系の減衰を30%とし、梃子比βをパラ
メータとしてμHβの値を変化させたときの回転成分に
要求される粘性減衰量hVα2の変化を示す線図である。
【符号の説明】
10 主構造物 14 免震ゴム 16 制振機構 18 第1の補助質量 20 ロッド(第1の移動手段) 24 第2の補助質量 26 ロッド(第2の移動手段) 28 ロッド(第2の移動手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石丸 辰治 埼玉県草加市花栗4丁目11番17号 (72)発明者 新谷 隆弘 千葉県船橋市飯山満町2丁目872番地 (72)発明者 石丸 和子 埼玉県草加市花栗4丁目11番17号 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04H 9/02 F16F 15/02 - 15/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 免震ゴムによって構造物を支持するよう
    にした制振構造物であって、第1の補助質量と、外乱に
    より生ずる前記構造物の振動に伴う構造物の水平方向運
    動による変位を抑制する方向へ前記変位に正比例した移
    動量で前記第1の補助質量を移動させる第1の移動手段
    と、第2の補助質量と、前記構造物の振動に伴う構造物
    の回転運動による変位を抑制する方向へ前記回転運動に
    よる変位に正比例した移動量で前記第2の補助質量を移
    動させる第2の移動手段と、を備えた制振機構が設けら
    れていることを特徴とする制振構造物。
  2. 【請求項2】 前記制振機構は、所定の減衰定数hC
    対して、質量マトリックスM、減衰マトリックスC、剛
    性マトリックスK、外乱の位置ベクトルiC及び固有振
    動数ωCに、 (ωC)2・M・iC=K・iC 2hC・ωC・M・iC=C・iC の関係が成立するように減衰係数、前記第1の補助質量
    及び前記第2の補助質量の大きさ、前記構造物の水平方
    向運動による変位に対する第1の補助質量の移動量の比
    及び構造物の回転運動に伴う変位に対する第2の補助質
    量の移動量の比が設定されていることを特徴とする請求
    項1記載の制振構造物。
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