JP3440967B2 - 荷電粒子線装置 - Google Patents

荷電粒子線装置

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JP3440967B2 JP28519995A JP28519995A JP3440967B2 JP 3440967 B2 JP3440967 B2 JP 3440967B2 JP 28519995 A JP28519995 A JP 28519995A JP 28519995 A JP28519995 A JP 28519995A JP 3440967 B2 JP3440967 B2 JP 3440967B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、荷電粒子線装置(電子
顕微鏡、電子線プローブマイクロアナライザ、核磁気共
鳴装置、等)に関する。 【0002】 【従来の技術】前記電子顕微鏡等のような資料に対する
精密作業を行う荷電粒子線装置は、試料を微動させる装
置により、前記試料の水平面内および鉛直軸方向(光軸
方向)等の移動、回転等を高精度で行い、あらゆる方向
から観察したり、分析したりする必要がある。このよう
な荷電粒子線装置では、外部からの振動(すなわち、外
乱)が試料保持装置に伝達されると、観察結果、分析結
果等に悪影響を与えることになる。また、前記荷電粒子
線装置は、非常に微細な部分の分析を行うため、高精度
に製作されている。このため、外部からの振動の伝達は
精密に調整された装置に誤差を発生させる原因となる。 【0003】前記外乱要因としては次のようなものがあ
る。 (a)前記荷電粒子線装置が収容された建造物の付近を
通過する自動車による振動、(b)前記荷電粒子線装置
が収容された建造物の風による揺れ、および、付近の高
層建造物の風による揺れに基づく地面の揺れ、(c)近
くに配置された発電機等の振動源、前述の各外乱要因の
悪影響を避けるため、前記荷電粒子線装置では、従来か
ら、外部の振動が伝達されないようにする技術(すなわ
ち、振動の伝達を防止する防振技術)が種々提案されて
いる。 【0004】前記従来の防振技術としては、受動型のも
のと能動型のものが知られており、受動型のものとして
は下記の技術が有る。 (J01)実開昭53−179140号公報、実公平6−
24124号公報等に記載の技術 これらの公報に記載された技術は、床に設置された架台
上にエネルギー吸収部材(ばね)を介して、ベースプレ
ートを支持し、このベースプレート上に前記試料に対す
る精密作業を行うための試料保持装置および顕微鏡筒等
の部材を搭載するように構成されている。すなわち、床
および架台等から構成される固定部材に、エネルギー吸
収部材(ばね)を介して、ベースプレート、試料保持装
置および顕微鏡筒等から構成される可動部材が支持され
ている。 【0005】しかしながら、前記(J01)に示す受動型
の防振技術では次の問題点がある。 (前記(J01)の技術の問題点) 床上の架台(固定部材)から可動部材のベースプレート
への振動の伝達はエネルギー吸収部材を介して行われる
ので、共振周波数帯域以外の周波数部分では振動減衰効
果があるが、共振周波数帯域では振動が増幅される欠点
が有る。また、外部の振動(外乱)が大きい場合は、そ
れに応じてベースプレートへ伝達される振動も大きくな
る。したがって、外部の振動が大きい場合には荷電粒子
線装置に対しても大きな振動が伝達されることとなり、
常に満足できるような防振効果は得られない。前記可動
部材は、重心位置がベースプレートよりも上方に位置す
るため、水平方向に振動する場合、前記重心位置回りの
揺動が発生するという問題点もある。 【0006】前記従来の受動型の防振技術としては下記
の技術が有る。 (J02)特開昭63−78441号公報に記載の技術 この公報に記載された技術は、床に設置された架台(固
定部材)上に傾斜状態で配置した防振台(エネルギー吸
収部材)を介して、可動部材(ベースプレート、試料保
持装置および顕微鏡筒等)を支持している。そして、可
動部材を支持する力の作用線が可動部材の重心位置を通
るように設定されている。 【0007】前記(J02)の技術は、ベースプレートお
よびその上に搭載された部材等から構成される可動部材
の水平方向の振動も効果的に低減させることが可能であ
るが、受動型の防振技術であるので、前記(J01)と同
様に次の問題点がある。 (前記(J02)の技術の問題点) 外部の振動(外乱)が大きい場合は、それに応じてベー
スプレートへ伝達される振動も大きい。したがって、外
部の振動が大きい場合には荷電粒子線装置にも大きい振
動が伝達されることとなり、常に満足できるような防振
効果は得られない。また、可動部材を支持する力の作用
線が可動部材の重心位置を通るように防振台を構成する
ため、固定部材および可動部材の防振台との連結部を傾
斜面に構成しなければならず、製作が面倒となり、外観
も悪く、使用勝手も良くない。 【0008】また、従来の受動型の防振技術として、横
方向の振動を防止するための下記の技術が有る。 (J03)実公平63−82363号公報に記載の技術 この公報に記載には、床に設置された架台上に支持され
たベースプレートの横方向の振動を、狭い通路を流れる
流体の抵抗により低減させる防振技術が記載されてい
る。しかしながら、前記(J03)に示す技術も結局は受
動型の防振技術であり、前述と同様に、外部の振動が大
きい場合には荷電粒子線装置に大きい振動が伝達される
こととなり、常に満足できるような防振効果は得られな
い。また前記(J03)の技術は、装置が大型になるとい
う問題点もある。 【0009】前述の従来提案された荷電粒子線装置にお
ける受動型の防振技術は、前述したような問題点がある
ため、実際に実用化されていない。実際に実用化した防
振装置の例としては、下記の技術(J04),(J05)が
ある。 【0010】(J04)図13に示す技術 図13に示す荷電粒子線装置は、下置き大型タイプの受
動型防振装置を備えたものである。図13に示す装置
は、土台01上に基板02を支持し、前記基板02上に
振動エネルギ吸収部材03を介して床04を支持してい
る。そして、前記床04上に荷電粒子線装置05が支持
されている。この図13に示す装置は、床04およびそ
の上面に支持された荷電粒子線装置05により可動部材
06が構成されている。そして、前記エネルギ吸収部材
03が可動部材06を支持する点(可動部材支持点)の
位置の高さが、可動部材の重心G位置の高さと同じにな
るように、床04には下面側に重心高さ調節用の重り部
分04aが下方に突出する状態で設けられている。すな
わち、前記可動部材支持点および可動部材06の重心G
は、同一水平面上に配置されるように構成されている。
このような構成により外部で横方向(水平方向)の振動
が発生しても、可動部材06には重心G回りの回動が発
生しないようになっている。 【0011】(J05)図14に示す技術 図14に示す荷電粒子線装置は、懸垂タイプの受動型防
振装置を備えたものである。図14に示す装置は、土台
01上に支柱07を支持し、前記支柱07上に振動エネ
ルギ吸収部材03を介して床04を支持している。そし
て、前記床04上に荷電粒子線装置05が支持されてい
る。この図14に示す装置は、床04およびその上面に
支持された荷電粒子線装置05により可動部材06が構
成されている。そして、前記エネルギ吸収部材03が可
動部材06を支持する点(可動部材支持点)の位置の高
さが、可動部材06の重心Gの位置の高さと同じになる
ように、床04は中央部分が下側に凹んだ形状をしてい
る。すなわち、図14に示す装置も図13に示す装置と
同様に、前記可動部材支持点および可動部材06の重心
Gは、同一水平面上に配置されるように構成されてい
る。このような構成により外部で横方向(水平方向)の
振動が発生しても、可動部材06には重心G回りの回動
が発生しないようになっている。 【0012】前述の図13,14に示す装置は、外部で
水平方向の振動が発生しても、床04を含む可動部材0
6がその重心回りに回動することなく、水平移動する。
前記水平移動は、床04に立つ作業者および荷電粒子線
装置05も一緒に移動することとなるため、床04が固
定されて荷電粒子線装置05のみが移動する場合に比べ
て作業への悪影響は少ない。また、前記エネルギ吸収部
材03により可動部材に伝達される振動は低減されてい
る。すなわち、荷電粒子線装置の作業に悪影響を及ぼす
ような振動を低減することが可能である。しかしながら
図13,14に示す(J04),(J05)の技術には次の
問題点がある。 (J04),(J05)の問題点 装置が大掛かりとなって、大きなスペースが必要とな
り、また、コストが上昇するという問題点がある。 【0013】前述のように受動型の防振装置では防振効
果に限度がある。ところで一般的に、受動型の防振技術
では前述のような問題点があるため、多くの能動型の防
振装置が提案されている。特に、ビル等の建造物の防振
技術(揺れ防止技術)においては、前記受動型の防振装
置の代わりに、能動型の防振技術が多く提案されてい
る。 【0014】従来の能動型の防振装置としては下記の技
術が知られている。 (J06)特開平6−235439号公報記載の技術 この公報には、防振対象物の振動を低減するように作動
する加振手段(アクチュエータ)をフィードフォワード
制御信号およびフィードバック制御信号により制御する
方法および装置が記載されている。 【0015】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記
(J06)の技術には、本発明が対象とする、荷電粒子線
装置の防振装置に適用した場合の最適な方法および装置
(例えば、振動を低減させる加振装置(アクチュエー
タ)の配置位置等)については示されていない。すなわ
ち、防振技術は適用される技術分野毎に最適の適用形態
は当然異なるものであり、前記(J06)の技術をそのま
ま、荷電粒子線装置に適用しても、直ちに最適な防振装
置が得られるわけではない。 【0016】例えば、技術分野毎に、防振装置の構造、
減衰対象とする主な振動数やその振幅等が異なる。ま
た、技術分野毎に問題点とされる事柄も異なる。例え
ば、荷電粒子線装置では、可動部材の水平方向の振動が
可動部材の重心回りの回動を引き起こし、これが大きな
問題点となる可能性がある。したがって、荷電粒子線装
置において、可動部材の振動を抑制するためにアクチュ
エータにより可動部材に力を作用させる場合、アクチュ
エータの力の作用線が可動部材の重心位置からずれる
と、可動部材が重心位置回りに回動するのではないかと
いう心配がある。 【0017】そこで、前記図13,14に示す従来の荷
電粒子線装置において、可動部材に振動抑制用力を作用
させるアクチュエータを設け、その力の作用線を可動部
材の重心を通るように設定する方法が考えられる。この
方法は、確かに可動部材の振動を効果的に抑制すること
が可能であるが、装置が大掛かりとなって、大きなスペ
ースが必要となり、また、コストが上昇するという問題
点は残ったままである。 【0018】本発明者は前記問題点に鑑み、次のように
考えた。すなわち、荷電粒子線装置において、ベースプ
レート上に試料保持装置、電子顕微鏡筒等を搭載した場
合には、それらの部材から構成される可動部材の重心位
置はベースプレートより上方に配置される。前記可動部
材を固定部材により振動エネルギ吸収手段を介して支持
する場合、可動部材の支持位置を前記重心位置と同じ高
さで支持すると都合が良い。そのような支持を行うため
には、可動部材の被支持位置を可動部材の重心位置(ベ
ースプレートの上面位置よりも高い位置)の高さと同じ
高さに設定する方法が考えられる。その場合、ベースプ
レート上面の上方位置に前記被支持位置を配置する必要
があるので、ベースプレート上方に試料に対する精密作
業の邪魔になる部材が配置されることになる。したがっ
て、この方法は採用しずらい。 【0019】試料に対する精密作業を行うのに邪魔とな
らないベースプレートの下面側の位置で、且つ可動部材
の重心位置と同じ高さで可動部材を支持するためには、
前記ベースプレート下面側に重心位置調整用の重りを付
加しなければならない。この方法は、無駄な構成を付加
することとなり、採用しずらい。 【0020】そこで、可動部材の重心位置はベースプレ
ートの上方に配置された状態で、且つベースプレートの
下側部分を支持した状態で(すなわち、普通のベースプ
レートの支持方法で)能動型の防振装置により満足ので
きるような防振装置を得るための研究を行った。最初は
次のように考えた。すなわち、荷電粒子線装置に対して
能動型の防振装置を適用する場合には、振動発生時にア
クチュエータを作動させて可動部材に防振用の力を加え
る際、アクチュエータの力の作用線の方向が重心を通る
ようにする必要がある。その理由はアクチュエータの力
の作用線が可動部材の重心を通らない場合には、可動部
材がその重心回りに回転モーメントを受けて回動するこ
とになってしまうからである。前記最初の考えでは、ベ
ースプレート下面のアクチュエータの力の作用線をベー
スプレート上方の可動部材の重心を通るような構成とし
なければならない。しかしながら、そのような構成は、
複雑となりそうで、成功するかどうかも分からない。 【0021】次に前記可動部材の重心を通る水平な直交
する2軸X,Yおよび鉛直軸Zを定義し、ベースプレー
トの下側において固定部材と可動部材との間に配置され
たアクチュエータにより水平面内の振動のみを低減させ
る場合について考える。この場合、前記X軸と平行な方
向のアクチュエータ(X軸アクチュエータ)と前記Y軸
と平行な方向のアクチュエータ(Y軸アクチュエータ)
との少なくとも2つを用いる必要がある。その場合、そ
れら各アクチュエータが可動部材に加える力の作用線
を、可動部材の重心位置を通るように設定することは困
難であるが、アクチュエータを含む水平面内における前
記可動部材の重心のXY座標を通る(重心のZ軸座標は
通らない)ように設定することは容易である。 【0022】そのように設定することにより、アクチュ
エータが可動部材に力を加えても、前記可動部材には、
その重心を通る鉛直軸(前記水平なXY平面に垂直な
軸)Z回りの回転モーメントが生じることはない。した
がって、前記X軸アクチュエータおよびY軸アクチュエ
ータを適切に作用させることができれば、可動部材を前
記鉛直軸回りに回動させることなく、振動を抑制するこ
とができる。そして、仮にアクチュエータを最適に作動
させて可動部材を全く振動させずに停止位置に保持する
ことができれば、可動部材が停止するのであるから、可
動部材の重心を通る前記X軸およびY軸回りの回動も発
生しないことになる。 【0023】本発明は、前述の事情に鑑み、下記の記載
内容を課題とする。 (O01)荷電粒子線装置の振動を、簡素な構成で効率良
く防止すること。 【0024】 【課題を解決するための手段】次に、前記課題を解決す
るために案出した本発明を説明するが、本発明の要素に
は、後述の実施例の要素との対応を容易にするため、実
施例の要素の符号をカッコで囲んだものを付記する。ま
た、本発明を後述の実施例の符号と対応させて説明する
理由は、本発明の理解を容易にするためであり、本発明
の範囲を実施例に限定するためではない。 【0025】(第1発明) 前記課題を解決するために、本出願の第1発明の荷電粒
子線装置は、下記の要件を備えたことを特徴とする、 (Y01)固定された床(2)および床(2)に固定支持
された架台(3)を有する固定部材(1)、 (Y02)前記架台(3)に水平方向および鉛直方向の振
動を吸収する振動吸収手段(8)を介して水平に支持さ
れたベースプレート(10)と、このベースプレート
(10)に支持された試料保持装置(13)およびその
試料保持装置(13)に保持された試料に対する精密作
業を行う精密作業機器(12)とを有する精密作業用可
動部材(14)、 (Y03)前記架台(3)と前記ベースプレート(10)
との間に配置されて、架台(3)に対するベースプレー
ト(10)の相対的位置を水平な直交する2軸X,Yと
平行な2方向にそれぞれ強制的に移動させる力を発生す
るとともに、前記2方向の力の作用線が前記精密作業用
可動部材(14)の重心位置のXY座標を通るように設
定されたアクチュエータ(15,16)、 (Y04)前記固定部材(1)の前記直交する2方向の振
動をそれぞれ検出する固定部材振動検出手段(S1+2
1+22)、 (Y05)前記精密作業用可動部材(14)の前記直交す
る2方向の振動をそれぞれ検出する可動部材振動検出手
段(S2+23+24)、 (Y06)前記固定部材振動検出手段(S1+21+2
2)の検出信号(Xa,Ya)および可動部材振動検出手
段(S2+23+24)の検出信号(Xb,Yb)に基づ
いて前記ベースプレート(10)の振動を抑制するよう
に前記アクチュエータ(15,16)を作動させる振動
抑制信号(Cx,Cy)を出力する振動抑制信号出力手段
(28)、 (Y07)前記振動抑制信号(Cx,Cy)に基づいて前記
アクチュエータ(15,16)を作動させるアクチュエ
ータ駆動装置(30)。 【0026】(第1発明の実施態様1)また、本出願の
第1発明の実施態様1の荷電粒子線装置は、前記第1発
明の荷電粒子線装置において、下記の要件を備えたこと
を特徴とする、(Y001)予め前記床(2)の代わりに
振動を加えることが可能な加振台を有する固定部材
(1)を用いて前記加振台に種々の振動を与え、その時
に生じる前記固定部材振動検出手段(S1+21+2
2)および可動部材振動検出手段(S2+23+24)
の検出信号(Xa,YaおよびXb,Yb)に応じて前記ア
クチュエータ(15,16)をトライアンドトライアル
で作動させることにより定まる前記ベースプレート(1
0)の振動を効果的に小さくする振動抑制信号(Cx,
Cy)を記憶する振動抑制信号記憶手段と、前記加振台
の代わりに床(2)を有する固定部材(1)を用いたと
きに前記固定部材振動検出手段(S1+21+22)お
よび可動部材振動検出手段(S2+23+24)の検出
信号(Xa,YaおよびXb,Yb)に応じて前記振動抑制
信号記憶手段に記憶された前記振動抑制信号(Cx,C
y)を読出す振動抑制信号読出手段とを備えた前記振動
抑制信号出力手段。 【0027】(第2発明)また、本出願の第2発明の荷
電粒子線装置は、前記第1発明の荷電粒子線装置におい
て、下記の要件を備えたことを特徴とする、(Y08)前
記可動部材振動検出手段(S2+23+24)の検出信
号(Xb,Yb)に応じて前記ベースプレート(10)の
振動を小さくするように前記アクチュエータ(15,1
6)を作動させるフィードバック制御信号を出力するフ
ィードバック制御信号出力手段(26)、(Y09)前記
固定部材振動検出手段(S1+21+22)の検出信号
(Xa,Ya)に応じて前記ベースプレート(10)の振
動を小さくするように前記アクチュエータ(15,1
6)を作動させるフィードフォワード制御信号を出力す
るフィードフォワード制御信号出力手段(27)、(Y
010)前記フィードバック制御信号および前記フィード
フォワード制御信号に基づいて前記ベースプレート(1
0)の振動を抑制するように前記アクチュエータ(1
5,16)を作動させる振動抑制信号(Cx,Cy)を出
力する前記振動抑制信号出力手段(28)。 【0028】また、本出願の第3発明の荷電粒子線装置
は、前記第2発明の荷電粒子線装置において、下記の要
件を備えたことを特徴とする、(Y011)前記固定部材
振動検出手段(S1+21+22)の検出信号(Xa,Y
a)に応じて定まる前記ベースプレート(10)の振動
を効果的に小さくする前記フィードフォワード制御信号
(ai、i=0,1,2,…)を、前記検出信号(Xa,
Ya)と対応させて記憶するフィードフォワード制御信
号記憶手段(27a)と、前記固定部材振動検出手段
(S1+21+22)の検出信号(Xa,Ya)に応じて
前記フィードフォワード制御信号記憶手段(27a)に
記憶された前記フィードフォワード制御信号(ai、i
=0,1,2,…)を読出すフィードフォワード制御信
号読出手段(27b)とを備えた前記フィードフォワー
ド制御信号出力手段(27)。 【0029】(第3発明の補足説明)前記固定部材振動
検出手段(S1+21+22)の検出信号(Xa,Ya)
に応じて定まる前記ベースプレート(10)の振動を効
果的に小さくする前記フィードフォワード制御信号(a
i、i=0,1,2,…)(すなわち、前記検出信号
(Xa,Ya)と対応させてフィードフォワード制御信号
記憶手段(27a)に記憶させるフィードフォワード制
御信号)は、例えば次のようにして得られる。予め前記
床(2)の代わりに振動を加えることが可能な加振台
(41)を有する固定部材(1)を用いて前記加振台
(41)に低減したい種類の振動を与える。その時に生
じる前記固定部材振動検出手段(S1+21+22)の
検出信号(Xa,Ya)に応じて種々のフィードフォワー
ド制御信号により前記アクチュエータ(15,16)を
作動させる。その際、前記固定部材振動検出手段(S1
+21+22)の検出信号(Xa,Ya)に応じて、前記
ベースプレート(10)の振動を効果的に小さくする前
記フィードフォワード制御信号(ai、i=0,1,
2,…)を見つけることができる。すなわち、前記ベー
スプレート(10)の振動を効果的に小さくする前記フ
ィードフォワード制御信号(ai、i=0,1,2,
…)を前記固定部材振動検出手段(S1+21+22)
の検出信号(Xa,Ya)と対応させて定めることができ
る。前記「低減したい種類の振動」は、荷電粒子線装置
の設置予定場所で発生が予想される振動である。前記設
置予定場所は建造物の内部であり、建造物の振動の周波
数は数ヘルツ程度が多いと考えられる。また、大きな地
震が発生した場合に生じる振幅の大きな振動は前記「低
減したい種類の振動」には入らない。すなわち、「低減
したい種類の振動」は、振幅が比較的小さい振動であ
る。なお、荷電粒子線装置の設置予定場所に、予め固定
部材振動検出手段(S1+21+22)を数日間設置
し、そのときの検出信号を記録することにより前記「低
減したい種類の振動」の周波数、振幅等を正確に定める
ことが可能である。 【0030】(第4発明)また、本出願の第4発明の荷
電粒子線装置は、前記第1又は3発明のいずれかの荷電
粒子線装置において、下記の要件を備えたことを特徴と
する、(Y012)前記架台(3)およびベースプレート
(10)の一方に設けられた磁石(16b)と、これに
対向して他方に設けられ、前記振動抑制信号(Cx,C
y)に応じて作動する磁力制御可能な電磁コイル(16
a)とにより構成された前記アクチュエータ(15,1
6)。 【0031】 【作用】次に、前述の特徴を備えた本発明の作用を説明
する。 (第1発明の作用)前述の特徴を備えた本出願の第1発
明の荷電粒子線装置では、固定部材(1)は、固定され
た床(2)および床(2)に固定支持された架台(3)
により構成される。前記架台(3)には、水平方向およ
び鉛直方向の振動を吸収する振動吸収手段(8)を介し
て精密作業用可動部材(14)のベースプレート(1
0)が水平に支持される。このベースプレート(10)
には、精密作業用可動部材(14)の精密作業機器(1
2)が支持される。前記精密作業機器(12)におい
て、試料保持装置(13)およびその試料保持装置(1
3)に保持された試料に対する精密作業(例えば、電子
顕微鏡による観察等)が行われる。 【0032】固定部材振動検出手段(S1+21+2
2)は、前記固定部材(1)の前記直交する2方向の振
動をそれぞれ検出する。また、可動部材振動検出手段
(S2+23+24)は、前記精密作業用可動部材(1
4)の前記直交する2方向の振動をそれぞれ検出する。
振動抑制信号出力手段(28)は、前記固定部材振動検
出手段(S1+21+22)の検出信号(Xa,Ya)お
よび可動部材振動検出手段(S2+23+24)の検出
信号(Xb,Yb)に基づいて前記ベースプレート(1
0)の振動を抑制するように前記アクチュエータ(1
5,16)を作動させる振動抑制信号(Cx,Cy)を出
力する。前記振動抑制信号(Cx,Cy)に応じて、アク
チュエータ駆動装置(30)は、アクチュエータ(1
5,16)を駆動する。前記架台(3)と前記ベースプ
レート(10)との間に配置されたアクチュエータ(1
5,16)は、架台(3)に対するベースプレート(1
0)の相対的位置を水平な直交する2軸と平行な方向に
それぞれ強制的に移動させる力(すなわち、前記ベース
プレート(10)の振動を抑制するように作用する力)
を発生する。前記アクチュエータ(15,16)の前記
2方向の力の作用線が前記精密作業用可動部材(14)
の重心位置のXY座標を通るように設定されているの
で、前記2方向にそれぞれアクチュエータ(15,1
6)の力が作用した場合、その力によって前記ベースプ
レート(10)が水平面内で(前記精密作業用可動部材
(14)の重心を通る鉛直線回りに)回動することはな
い。 【0033】したがって、前記精密作業用可動部材(1
4)の重心のXY座標を通るように設定された水平な直
交する2軸XYと平行な2方向で且つ力の作用方向が前
記精密作業用可動部材(14)の重心のXY座標を通る
ように設定されたアクチュエータ(15,16)をそれ
ぞれ配置し、且つ前記固定部材振動検出手段(S1+2
1+22)の検出信号(Xa,Ya)および可動部材振動
検出手段(S2+23+24)の検出信号(Xb,Yb)
に基づいて得られる前記ベースプレート(10)の振動
を抑制するように前記アクチュエータ(15,16)を
作動させる振動抑制信号(Cx,Cy)を用いることによ
り、ベースプレート(10)の水平面内の振動を効果的
に低減させることができる。また、ベースプレート(1
0)の水平面内の振動が抑制されて移動しない場合に
は、精密作業用可動部材(14)は、その重心を通る水
平な直交する2直線の回りに回動することもない。 【0034】(第1発明の実施態様1の作用)前述の特
徴を備えた本出願の第1発明の実施態様1の荷電粒子線
装置では、その装置を製作した段階でユーザに納品する
前に、予め振動を加えることが可能な加振台(41)を
有する固定部材(1)を用いて前記加振台(41)に種
々の振動を与え、その時に生じる前記固定部材振動検出
手段(S1+21+22)および可動部材振動検出手段
(S2+23+24)の検出信号(Xb',Yb';Xb,Y
b)に応じて前記アクチュエータ(15,16)をトラ
イアンドトライアルで作動させることにより定まる前記
ベースプレート(10)の振動を効果的に小さくする前
記振動抑制信号(Cx,Cy)を求めることが可能であ
る。前記ベースプレート(10)の振動を効果的に小さ
くする前記振動抑制信号(Cx,Cy)は、前記振動抑制
信号記憶手段に記憶される。前記固定部材(1)が加振
台(41)の代わりに床(2)を有する場合(ユーザに
納品した場合)には、前記振動抑制信号読出手段は、前
記固定部材振動検出手段(S1+21+22)および可
動部材振動検出手段(S2+23+24)の検出信号
(Xb',Yb';Xb,Yb)に応じて前記振動抑制信号記
憶手段に記憶された前記振動抑制信号(Cx,Cy)を読
出す。 【0035】前記振動抑制信号出力手段(28)は、前
記読出された振動抑制信号(Cx,Cy)を出力する。前
記アクチュエータ駆動装置(30)は、前記振動抑制信
号(Cx,Cy)に基づいて前記アクチュエータ(15,
16)を作動させる。この第1発明の実施態様1では前
記振動抑制信号記憶手段(27a)に記憶された、前記
ベースプレート(10)の振動を効果的に小さくする前
記振動抑制信号(Cx,Cy)を用いてアクチュエータ
(15,16)を駆動するので、振動を効果的に抑制す
ることが可能となる。 【0036】(第2発明の作用)前述の特徴を備えた本
出願の第2発明の荷電粒子線装置では、フィードバック
制御信号出力手段(26)は、前記可動部材振動検出手
段(S2+23+24)の検出信号(Xb,Yb)に応じ
て前記ベースプレート(10)の振動を小さくするよう
に前記アクチュエータ(15,16)を作動させるため
のフィードバック制御信号を出力する。また、フィード
フォワード制御信号出力手段(27)は、前記固定部材
振動検出手段(S1+21+22)の検出信号(Xa,Y
a)に応じて前記ベースプレート(10)の振動を小さ
くするように前記アクチュエータ(15,16)を作動
させるためのフィードバック制御信号を出力する。振動
抑制信号出力手段(28)は、前記フィードフォワード
制御信号および前記フィードバック制御信号に基づいて
前記ベースプレート(10)の振動を抑制するように前
記アクチュエータ(15,16)を作動させる振動抑制
信号(Cx,Cy)を出力する。 【0037】前記振動抑制信号(Cx,Cy)に応じて、
アクチュエータ駆動装置(30)は、アクチュエータ
(15,16)を駆動する。前記架台(3)と前記ベー
スプレート(10)との間に配置されたアクチュエータ
(15,16)は、架台(3)に対するベースプレート
(10)の相対的位置を水平なXY平面内における前記
直交する2方向にそれぞれ強制的に移動させる力(すな
わち、前記ベースプレート(10)の振動を抑制するよ
うに作用する力)を発生する。前記アクチュエータ(1
5,16)の前記2方向の力の作用線が前記精密作業用
可動部材(14)の重心位置のXY座標を通るように設
定されているので、前記直交する2方向にそれぞれアク
チュエータ(15,16)の力が作用した場合でも、そ
の力によって前記ベースプレート(10)がXY平面内
で回動(鉛直軸Z回りに回動)することはない。したが
って、XY平面内の直交する2方向にアクチュエータ
(15,16)をそれぞれ配置し、且つ前記フィードフ
ォワード制御信号およびフィードバック制御信号を用い
ることにより、ベースプレート(10)のXY平面平面
内の振動を効果的に低減させることができる。 【0038】(第3発明の作用)前述の特徴を備えた本
出願の第3発明の荷電粒子線装置では、その装置を製作
した段階でユーザに納品する前に、予め振動を加えるこ
とが可能な加振台(41)を有する固定部材(1)を用
いて前記加振台(41)に低減したい種類の振動を与
え、その時に生じる前記固定部材振動検出手段(S1+
21+22)の検出信号(Xa,Ya)に応じて前記アク
チュエータ(15,16)をトライアンドトライアルで
作動させることにより定まる前記ベースプレート(1
0)の振動を効果的に小さくする前記フィードフォワー
ド制御信号(ai、i=0,1,2,…)を求めること
が可能である。前記ベースプレート(10)の振動を効
果的に小さくする前記フィードフォワード制御信号(a
i、i=0,1,2,…)は、前記フィードフォワード
制御信号記憶手段(27a)に記憶される。前記固定部
材(1)が加振台(41)の代わりに床(2)を有する
場合(ユーザに納品した場合)には、前記フィードフォ
ワード制御信号読出手段(27b)は、前記固定部材振
動検出手段(S1+21+22)の検出信号(Xa,Y
a)に応じて前記フィードフォワード制御信号記憶手段
(27a)に記憶された前記フィードフォワード制御信
号(ai、i=0,1,2,…)を読出す。 【0039】前記振動抑制信号出力手段(28)は、フ
ィードフォワード制御信号出力手段(27)のフィード
フォワード制御信号記憶手段(27a)から読出された
フィードフォワード制御信号(ai、i=0,1,2,
…)およびフィードバック制御信号出力手段(26)か
ら出力されるフィードバック制御信号(bj、j=0,
1,2,…)に基づいて振動抑制信号(Cx,Cy)を出
力する。前記アクチュエータ駆動装置(30)は、前記
振動抑制信号(Cx,Cy)に基づいて前記アクチュエー
タ(15,16)を作動させる。この第3発明では前記
フィードフォワード制御信号記憶手段(27a)に記憶
された、前記ベースプレート(10)の振動を効果的に
小さくする前記フィードフォワード制御信号(ai、i
=0,1,2,…)を用いてアクチュエータ(15,1
6)を駆動するので、効果的に振動を防止することが可
能となる。 【0040】(第4発明の作用)前述の特徴を備えた本
出願の第4発明の荷電粒子線装置では、前記アクチュエ
ータ(15,16)は、前記架台(3)およびベースプ
レート(10)の一方に設けられた磁石(16b)と、
これに対向して他方に設けられ、前記振動抑制信号(C
x,Cy)に応じて作動する磁力制御可能な電磁コイル
(16a)とにより構成されているので、従来の荷電粒
子線装置の架台(3)とベースプレート(10)との間
に容易に装着することが可能である。 【0041】 【実施例】次に図面を参照しながら、本発明の実施例の
荷電粒子線装置を説明するが、本発明は以下の実施例に
限定されるものではない。なお、以後の説明の理解を容
易にするために、図面において互いに直交する座標軸X
軸、Y軸、Z軸を定義し、矢印X方向を前方、矢印Y方
向を左方、 矢印Z方向を上方とする。この場合、X方
向と逆向き(−X方向)は後方、Y方向と逆向き(−Y
方向)は右方、Z方向と逆向き(−Z方向)は下方とな
る。また、X方向及び−X方向を含めて前後方向又はX
軸方向といい、Y方向及び−Y方向を含めて左右方向又
はY軸方向といい、Z方向及び−Z方向を含めて上下方
向又はZ軸方向ということにする。さらに図中、「○」
の中に「・」が記載されたものは紙面の裏から表に向か
う矢印を意味し、「○」の中に「×」が記載されたもの
は紙面の表から裏に向かう矢印を意味するものとする。 【0042】(実施例1)図1は本発明の荷電粒子線装
置の実施例1としてのSEM(Scaning ElectronMicros
cope、走査型電子顕微鏡)の全体説明図である。図2は
前記図1の制御コントローラMを機能ブロック図で示し
た図である。図3は同実施例における架台とベースプレ
ートとの関連の説明図で、図3Aはベースプレート上に
圧縮ばね(振動吸収手段)を介して架台を支持する構造
の説明図であり、図3Bはベースプレートを水平なXY
平面内で移動させるアクチュエータの説明図である。図
4は同実施例1における床の振動のSEMへの伝達率を
示す図である。図5は同実施例1の床およびSEMの振
動のパワースペクトル図であり、図5Aは床振動パワー
スペクトル図、図5BはSEMの振動パワースペクトル
図である。図6はSEM上の振動の時間変化を示す図で
ある。図7は同実施例のSEM像写真の模写図である。 【0043】図1,2において、固定部材1は、固定さ
れた床2およびこの床2上に固定支持された架台3から
構成されている。図1,2において、前記架台3は、平
面図でみて4辺形の4個の頂点にそれぞれ配置された4
本の鉛直な支柱4、および、4本の支柱4の上端部を互
いに連結する上部水平連結枠5および下部を連結する下
部水平連結枠6を有している。前記上部水平連結枠5
は、平面図で長方形の各辺に配置される4本の水平連結
部材により構成されている。そして、4本の各水平連結
部材は鉄製の中空角柱により構成されており、それらの
端部どうしを溶接して構成されている。なお、前記上部
水平連結枠5を構成する4本の水平連結部材のうち、前
側(矢印X側)の水平連結部材(すなわち、前側水平連
結部材)を符号5fで表し、右側(矢印(−Y)側)の
水平連結部材(すなわち、右側水平連結部材)を5rで
表すことにする。なお、前記下部水平連結枠6も、前記
上部水平連結枠5と同様に構成されている。 【0044】図3において、前記4本の支柱4のそれぞ
れの上端にはバネ受座7が設けられ、バネ受座7には圧
縮バネ(すなわち、振動吸収手段)8の下端部が支持さ
れている。圧縮バネ8の上端は、平面図で長方形のベー
スプレート10の4つの各角部の下面に設けられたバネ
受座11を支持している。すなわち、ベースプレート1
0は4つの角部の下面が、前記架台3の4本の支柱4上
面に前記圧縮バネ8を介して支持されており、水平面内
および上下に移動可能である。図1に示すように、前記
ベースプレート10上には走査型電子顕微鏡12および
試料保持装置13が支持されている。前記符号10〜1
3で示された要素から精密作業用の可動部材14が構成
されている。 【0045】図1,2および図3Bにおいて、上部水平
連結枠5の前側水平連結部材5fの左右方向(Y軸方
向)中間部には、架台3に対してベースプレート10を
X軸方向に強制的に移動させるX軸アクチュエータ15
が設けられている。また、右側水平連結部材5rの前後
方向(X軸方向)中間部には、架台3に対してベースプ
レート10をY軸方向に強制的に移動させるY軸アクチ
ュエータ16が設けられている。前記各アクチュアータ
15,16は同じ構成を有しているので、図3Bに示し
た右側水平連結部材5rの前後方向(X軸方向)中間部
に設けたY軸アクチュエータ16について説明する。 【0046】図3Bにおいて、Y軸アクチュエータ16
は、右側水平連結部材5rの前後方向中間部に固定した
固定側ブラケット17に固着された電磁コイル16a
と、前記ベースプレート10下面の前記電磁コイル(ア
クチュエータ)16aに対向する位置に可動側ブラケッ
ト18を介して固定された永久磁石16bにより構成さ
れている。そして、前記電磁コイル16aに通電する電
流の大きさおよび向きにより、前記永久磁石16bを吸
引したり、反発したりすることができるようになってい
る。すなわち、電磁コイル16aの電流を制御すること
により、架台3に対するベースプレート10のY軸方向
の強制的な移動(すなわち、ベースプレート10に作用
するY軸方向の力、すなわち、Y軸方向の振動を低減さ
せる力)を制御できるようになっている。 【0047】前記X軸アクチュエータ15も前記Y軸ア
クチュエータ16と同様に構成されており、前記電磁コ
イル15aに通電する電流の大きさおよび向きにより、
永久磁石15bを吸引したり、反発したりすることによ
り、架台3に対するベースプレート10のX軸方向の強
制的な移動(すなわち、ベースプレート10に作用する
X軸方向の力、すなわち、X軸方向の振動を低減させる
力)を制御できるようになっている。 【0048】固定部材1の床2には前記平面図でみて4
辺形の4個の頂点にそれぞれ配置された4本の支柱4の
平面図でみて中央あたりの位置に固定部材振動検出セン
サS1が配置されている。固定部材振動検出センサS1は
床2のX軸方向およびY軸方向の加速度を検出してい
る。固定部材振動検出センサS1の検出信号Xa',Ya'
は、センサアンプ21で増幅されてからA/Dコンバー
タ22でデジタル信号(固定部材振動検出信号)Xa,
Yaに変換される。このA/Dコンバータ22の出力す
る固定部材振動検出信号Xa,Yaはマイコン(マイクロ
コンピュータ)により構成された制御コントローラMに
入力される。前記符号S1,21,22で示された要素
から固定部材振動検出手段(S1+21+22)が構成
されている。また、前記精密作業用の可動部材14の試
料保持装置13には、可動部材振動検出センサS2が配
置されている。可動部材振動検出センサS2は可動部材
14のX軸方向およびY軸方向の加速度を検出してい
る。可動部材振動検出センサS2の検出信号Xb'および
Yb'は、センサアンプ23で増幅されてからA/Dコン
バータ24でデジタル信号(可動部材振動検出信号)X
b,Ybに変換される。このA/Dコンバータ24の出力
する可動部材振動検出信号Xb,Ybはマイコン(マイク
ロコンピュータ)により構成された制御コントローラM
に入力される。前記符号S2,23,24で示された要
素から可動部材振動検出手段(S2+23+24)が構
成されている。 【0049】図1において、制御コントローラMは、入
出力信号のレベルを調節するI/O(入出力インターフ
ェース)、制御プログラムが記憶されROM(リードオ
ンリメモリ)、前記ROMに記憶されたプログラムに従
った処理を実行するCPU(中央処理装置)、前記処理
の実行時にデータを一時的に記憶したりするのに使用す
るRAM(ランダムアクセスメモリ)、その他、クロッ
ク発振器等から構成されている。図2において、前記R
OMに記憶されたプログラムにより、図2に示したフィ
ードバック制御信号出力手段26、フィードフォワード
制御信号出力手段27、振動抑制信号出力手段28等の
各機能ブロックの機能を実現している。 【0050】フィードバック制御信号出力手段26は、
可動部材振動検出手段(S2+23+24)から入力さ
れる可動部材振動検出信号Xb,Ybを用いてフィードバ
ック制御信号を出力する。なお、前記フィードバック制
御信号はX軸用およびY軸用があり、それらの値は一般
に異なるが、以後X軸用についてのみ説明する。なおま
た、このフィードバック制御信号を得る制御方法として
は、従来公知の種々のフィードバック制御方法を採用す
ることが可能である。 【0051】図1,2において、フィードフォワード制
御信号出力手段27は、前記固定部材振動検出手段(S
1+21+22)から入力される信号Xa,Yaに対応し
て前記ベースプレート10の振動を効果的に小さくする
フィードフォワード制御信号を出力する。このフィード
フォワード制御信号は従来公知のフィードフォワード制
御により得ることができる。例えば、適応フィルタを用
いて適応アルゴリズムに基づきフィルタ係数を更新して
前記信号Xa,Yaを加工し、フィードフォワード制御信
号を形成する制御方法を採用することができる。振動抑
制信号出力手段28は、フィードバック制御信号、およ
びフィードフォワード制御信号に応じて、振動抑制信号
Cx,Cyを出力する機能を有している。 【0052】前記制御コントローラMの振動抑制信号出
力手段28の出力するX軸振動抑制信号Cx、Y軸振動
抑制信号Cyはそれぞれアクチュエータ駆動装置30に
入力される。アクチュエータ駆動装置30は前記X軸振
動抑制信号Cx、Y軸振動抑制信号Cyに応じて前記X軸
アクチュエータ15およびY軸アクチュエータ16を作
動させる機能を有している。 【0053】図4は、この実施例1における床の振動の
SEMへの伝達率を示す図であり、図4の点線は前記制
御コントローラMが作動しないときの振動の伝達率を示
し、図4の実線は前記制御コントローラMが作動して振
動抑制制御が行われるときの振動の伝達率を示す図であ
る。図4から分かるように、振動抑制制御が行われない
場合には共振(共振周波数約2Hz)が発生するが、振
動抑制制御が行われた場合には共振は発生しない。前記
共振周波数2Hzは、図3の符号7,8,11で示した
要素により構成される支持装置の共振周波数である。図
5は同実施例1の床およびSEMの振動のパワースペク
トル図であり、図5Aは床振動パワースペクトル図、図
5BはSEMの振動パワースペクトル図である。図5A
に示す床振動パワースペクトル図おいて、約9,13,
18Hzに見られる振動ピークは、近くに設置されてい
る回転機械の振動が床に伝搬してきていると考えられ
る。図5Bの点線は、前記制御コントローラMが作動し
ないときのSEMの振動パワースペクトルを示し、図5
Bの実線は、前記制御コントローラMが作動して振動抑
制制御が行われているときのSEMの振動パワースペク
トルを示す。図5Bから分かるように、前記共振周波数
2Hz付近の振動および床からSEMへ伝搬する9,1
3,18Hzの振動ピーク値が制御により大きく低減し
ていることが分かる。 【0054】(実施例1の作用)次に図1に示す本発明
の一実施例の荷電粒子線装置の作用を説明する。図1,
2において、床2が振動すると、固定部材振動検出手段
(S1+21+22)で検出されたX軸方向およびY軸
方向の加速度信号(固定部材振動検出信号)Xa,Yaお
よび可動部材振動検出手段(S2+23+24)で検出
された可動部材振動検出信号Xb,Ybは、制御コントロ
ーラMに入力される。制御コントローラMのフィードフ
ォワード制御信号出力手段27は、入力された信号X
a,Yaに応じたフィードフォワード制御信号を演算する
とともに、そのとき入力される可動部材振動検出信号X
b,Ybに応じたゲインのフィードフォワード制御信号を
出力する。 【0055】一方、制御コントローラMのフィードバッ
ク制御信号出力手段26は、入力された可動部材振動検
出信号Xb,Ybに所定の演算を行って、前記可動部材振
動検出信号Xb,Ybを「0」とするようにアクチュエー
タ15,16を作動させるフィードバック制御信号を振
動抑制信号出力手段28に出力する。 【0056】制御コントローラMの振動抑制信号出力手
段28は、前記フィードフォワード制御信号と、フィー
ドバック制御信号とを合成してX軸振動抑制信号Cxお
よびY軸振動抑制信号Cyをアクチュエータ駆動装置3
0に出力する。アクチュエータ駆動装置30は前記振動
抑制信号Cx,Cyに応じてアクチュエータ15,16を
作動させて精密作業用可動部材14の振動を効果的に抑
制する。 【0057】SEM上の振動の時間変化を示す図6にお
いて、振動抑制制御を行わない場合に比較して、振動抑
制制御を行った場合にはSEMの振動は小さくなる。ま
た、SEM像写真の模写図である図7において、振動抑
制制御を行わなかった場合の下半分の図では振動の影響
が現れているのに比べ、振動抑制制御を行った場合の上
半分の図では、振動の影響が見られない。 【0058】(実施例2)次に、図8〜12により本発
明の荷電粒子線装置の実施例2を説明する。図8は本発
明の実施例2の荷電粒子線装置の全体説明図で、前記実
施例1の図2に対応する図である。図9は同実施例2に
おけるフィードフォワード制御信号記憶手段の記憶デー
タの説明図である。図10は同実施例における振動抑制
信号出力手段の出力信号の説明図である。図11は同実
施例における振動抑制信号出力手段が演算に使用する重
み係数の説明図である。図12は前記図9に示す記憶デ
ータおよび図11に示す重み係数を得るための試験装置
の説明図である。なお、この実施例2の説明において、
前記実施例1の構成要素に対応する構成要素には同一の
符号を付して、その詳細な説明を省略する。この実施例
2は、制御コントローラMの構成が前記実施例1と相違
しているが、他の点では前記実施例1と同様に構成され
ている。 【0059】制御コントローラMは、入出力信号のレベ
ルを調節するI/O(入出力インターフェース)、制御
プログラムが記憶されROM(リードオンリメモリ)、
前記ROMに記憶されたプログラムに従った処理を実行
するCPU(中央処理装置)、前記処理の実行時にデー
タを一時的に記憶したりするのに使用するRAM(ラン
ダムアクセスメモリ)、その他、クロック発振器等から
構成されている。そして、前記ROMに記憶されたプロ
グラムにより、図8に示したフィードバック制御信号出
力手段26、フィードフォワード制御信号出力手段2
7、振動抑制信号出力手段28、および、前記固定部材
振動検出手段(S1+21+22)から入力される固定
部材振動検出信号Xa、Yaの変化から振動周波数を検出
する振動周波数検出手段29等の各機能ブロックの機能
を実現している。 【0060】フィードバック制御信号出力手段26は、
可動部材振動検出手段(S2+23+24)から入力さ
れる可動部材振動検出信号Xb,Ybに基づいて図10に
示すフィードバック制御信号「b0」,「b1」,
「b2」,…,「bj」を出力する。なお、前記フィード
バック制御信号「b0」,「b1」,「b2」,…,
「bj」はX軸用およびY軸用があり、それらの値は一
般に異なるが、以後X軸用についてのみ説明する。なお
また、このフィードバック制御信号を得る制御方法とし
ては、従来公知の種々のフィードバック制御方法を採用
することが可能である。 【0061】図8において、フィードフォワード制御信
号出力手段27は、フィードフォワード制御信号記憶手
段27aおよびフィードフォワード制御信号読出手段2
7bを有している。フィードフォワード制御信号記憶手
段27aには図10に示すように、固定部材振動検出手
段(S1+21+22)から入力される信号Xa,Yaの
デジタル値「0」,「1」,「2」,…(10進数)に
対応して前記ベースプレート10の振動を効果的に小さ
くするフィードフォワード制御信号のデジタル値
「a0」,「a1」,「a2」,…が、前記値「0」,
「1」,「2」,…と対応させて記憶されている。すな
わち、フィードフォワード制御信号記憶手段27aに
は、アドレス「0」(10進数)にはデータ「a0」が
記憶され、アドレス「1」にはデータ「a1」が記憶さ
れている。なお、前記Xa、Yaのデジタル値「0」,
「1」,「2」,…および前記フィードフォワード制御
信号「a0」,「a1」,「a2」,…はX軸用およびY
軸用があり、それらの値は一般に異なるが、以後X軸用
についてのみ説明する。また、フィードフォワード制御
信号記憶手段27aに記憶されているデータ「a0」,
「a1」,「a2」,…,「ai」の値については後述す
る。 【0062】フィードフォワード制御信号読出手段27
bは、前記固定部材振動検出手段(S1+21+22)か
ら入力される信号Xa,Yaの値「0」,「1」,
「2」,…(10進数)に応じて前記フィードフォワー
ド制御信号記憶手段27aに記憶された前記フィードフ
ォワード制御信号「a0」,「a1」,「a2」,…を読
出す機能を有している。 【0063】振動抑制信号出力手段28は、図1に示す
ように重み係数記憶手段28aを有している。重み係数
記憶手段28aには、図9に示すように、前記振動周波
数検出手段29から入力される振動周波数の値の範囲T
0〜T1,T1〜T2,…等に応じて所定の値K0,K1,
…,Knが記憶されている。前記振動抑制信号出力手段
28は、図8に示すように、前記振動周波数検出手段2
9から入力される振動周波数T0,…、フィードバック
制御信号「bj」(j=0,1,2,…)、およびフィー
ドフォワード制御信号「ai」(i=0,1,2,…)
に応じて、一般式が次式で表される振動抑制信号cji
出力する機能を有している。 cji=bj+kjii なお、前記cji,kjiはX軸用、Y軸用が有り、以後、
X軸用のcjiを総称してCxといい、Y軸用のcjiを総
称してCyということにする。また、前記式中k
ji(j,i=0,1,2,…)は重み係数であり、図1
1に示すように、振動周波数に応じて所定の値Kn(n
=0,1,2,…)が設定されている。この設定された
重み係数Kn(n=0,1,2,…)の定め方について
は後述する。 【0064】前記制御コントローラMの振動抑制信号出
力手段28の出力するX軸振動抑制信号Cx、Y軸振動
抑制信号Cyはそれぞれアクチュエータ駆動装置30に
入力される。アクチュエータ駆動装置30は前記X軸振
動抑制信号Cx、Y軸振動抑制信号Cyに応じて前記X軸
アクチュエータ15およびY軸アクチュエータ16を作
動させる機能を有している。 【0065】次に図12により、前記フィードフォワー
ド制御信号記憶手段27aに記憶させるフィードフォワ
ード制御信号ai(i=0,1,2,…)の定め方、お
よび前記図11の重み係数Kn(n=0,1,2,…)
の定め方について説明する。なお、前記ai,knはX軸
用、Y軸用についてそれぞれ定める必要があるが、それ
らはいずれも同様の方法により定められる。図12は、
前記図8に示す荷電粒子線装置が製作された段階で、前
記装置をユーザに納入する前に、前記図10に示すフィ
ードフォワード制御信号ai(i=0,1,2,…)の
適切な値、および図11に示す重み係数Kn(n=0,
1,2,…)の適切な値を定めるための装置の説明図で
ある。 【0066】図12において、前記図1に示す要素と同
じ要素は同一の符号が付けられている。図12の装置の
固定部材1は、前記床2の代わりに振動を加えることが
可能な加振台41を有している。また、制御コントロー
ラMは、重み係数記憶手段28aに記憶された重み係数
Kn(n=0,1,2,…)を書き換えるための重み係
数書換手段42を有している。また、制御コントローラ
Mは、前記フィードフォワード制御信号記憶手段27a
に記憶されたフィードフォワード制御信号ai(i=
0,1,2,…)を書き換えるためのフィードフォワー
ド制御信号書換手段43を有している。さらに、制御コ
ントローラMは、前記加振台41を振動させるためのX
軸加振台駆動信号DxおよびY軸加振台駆動信号Dyをそ
れぞれ出力する加振台駆動信号出力手段44を有してい
る。 【0067】また、図12の装置では、前記加振台駆動
信号出力手段44の出力信号に応じて前記加振台41を
X,Y軸方向に振動させるための加振台駆動装置45が
設けられている。また、制御コントローラMには信号入
力用のキーボード46が接続されている。キーボード4
6は、前記重み係数書換手段42またはフィードフォワ
ード制御信号書換手段43に書換指令信号を入力した
り、前記加振台駆動信号出力手段44からの信号の出力
を指令する信号を入力したりするのに使用するためのも
のである。 【0068】前記制御コントローラMのフィードフォワ
ード制御信号記憶手段27aおよび重み係数記憶手段2
8aには、最初、適当である思われる値ai(i=0,
1,2,…)およびKn(n=0,1,2,…)を記憶
させておく。前記適当であると思われる値としては、例
えば前回同じような装置を製作したときの値、または、
コンピュータでシミュレーション解析できる装置であれ
ば前記シミュレーション解析で得られた値等を採用する
ことが可能である。そして、制御コントローラMは、最
初は加振台駆動信号出力手段44からX軸加振台駆動信
号Dxを出力して前記加振台41にX軸方向の所定の振
動を与える。そのときに装置に与える振動は、前述した
「低減したい種類の振動」で且つX軸方向の振動であ
る。 【0069】制御コントローラMの振動抑制信号出力手
段28は、前記振動を与えた時に生じる前記固定部材振
動検出手段(S1+21+22)および可動部材信号検
出手段(S2+23+24)の検出信号と、前記最初に
記憶させたai(i=0,1,2,…)およびKn(n=
0,1,2,…)の値等に応じてX軸振動抑制信号Cx
を出力する。そのX軸振動抑制信号Cxにより精密作業
用可動部材14の振動が抑制されない場合には、フィー
ドフォワード制御信号記憶手段27aに記憶されたフィ
ードフォワード制御信号ai(i=0,1,2,…)の
値を変化させて最適の値を定める。フィードフォワード
制御信号ai(i=0,1,2,…)の値が定まった
ら、次に重み係数Kn(n=0,1,2,…)の値を同
様に変化させて最適の値を定める。前述のようにして、
X軸方向の振動抑制用のフィードフォワード制御信号a
i(i=0,1,2,…)の値および重み係数Kn(n=
0,1,2,…)の値を定めてから、Y軸方向の値を定
める。 【0070】このようにして、図8に示す荷電粒子線装
置が製作された段階で、前記装置をユーザに納入する前
に、図12に示す装置を用いた前記方法で、前記図9に
示すフィードフォワード制御信号ai(i=0,1,
2,…)の適切な値、および図11に示す設定された重
み係数K0,K1,…の適切な値を定める。そして、前記
適切な値が記憶された荷電粒子線装置は、ユーザに納入
されて図8に示す状態で使用される。 【0071】(実施例2の作用)次に図1に示す本発明
の一実施例の荷電粒子線装置の作用を説明する。図8に
おいて、床2が振動すると、固定部材振動検出手段(S
1+21+22)で検出されたX軸方向およびY軸方向
の加速度信号(固定部材振動検出信号)Xa,Yaは、制
御コントローラMに入力される。制御コントローラMの
振動周波数検出手段29は、入力された固定部材振動検
出信号XaまたはYaから固定部材1の振動周波数を検出
する。また、制御コントローラMのフィードフォワード
制御信号読出手段27bは、入力された信号Xa,Yaに
応じたフィードフォワード制御信号「ai」(図9参
照)をフィードフォワード制御信号記憶手段27aから
読出して振動抑制信号出力手段28に出力する。 【0072】一方、可動部材振動検出手段(S2+23
+24)で検出された可動部材振動検出信号Xb,Ybも
制御コントローラMに入力される。制御コントローラM
のフィードバック制御信号出力手段26は、所定の演算
を行って、前記可動部材振動検出信号Xb,Ybを「0」
とするようにアクチュエータ15,16を作動させるフ
ィードバック制御信号「bj」(図10参照)を振動抑
制信号出力手段28に出力する。 【0073】制御コントローラMの振動抑制信号出力手
段28は、前記振動周波数検出手段29が出力する振動
周波数に応じた重み係数「Kn」を重み係数記憶手段2
8aから読出し、その重み係数「Kn」と、前記フィード
フォワード制御信号「ai」と、フィードバック制御信
号「bj」とから、図10に示すような振動抑制信号Cj
i(すなわち、Cx,Cy)を算出する。そして、振動抑
制信号出力手段28はX軸振動抑制信号CxおよびY軸
振動抑制信号Cyをアクチュエータ駆動装置30に出力
する。アクチュエータ駆動装置30は前記振動抑制信号
Cx,Cyに応じてアクチュエータ15,16を作動させ
て精密作業用可動部材14の振動を効果的に抑制する。 【0074】(変更例)以上、本発明の実施例を詳述し
たが、本発明は、前記実施例に限定されるものではな
く、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内
で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更
実施例を下記に例示する。 【0075】(H01)アクチュエータ15,16は永久
磁石と電磁コイルとを用いる代わりに、両方共電磁コイ
ルを用いることが可能である。 (H02)アクチュエータ15,16としては、液圧アク
チュエータ、エアアクチュエータ等を用いることが可能
である。 (H03)アクチュエータはX軸、Y軸にそれぞれに平衡
に複数個づつ配置することが可能である。その場合、各
軸方向に作用する複数個のアクチュエータの配置を、そ
れらの合力の作用線が可動部材の重心のXY座標を通る
ように設定すればよい。 (H04)振動抑制信号Cx,Cyは、前記(J06)の従来
技術に記載された方法により出力することが可能であ
る。また、その他従来公知の種々のフィードバック制御
およびフィードフォワード制御を併用することも可能で
ある。 【0076】(H05)前記各実施例において、固定部材
振動検出センサS1、可動部材振動検出センサS2がそれ
ぞれ検出する直交する2方向の振動の方向とアクチュエ
ータ15,16の力の作用方向(直交する2方向)は必
ずしも一致させる必要はない。すなわち、固定部材振動
検出センサS1、可動部材振動検出センサS2が検出した
振動の方向がアクチュエータ15,16の力の作用方向
と角度θ1だけずれている場合は、固定部材振動検出セ
ンサS1、可動部材振動検出センサS2から検出した信号
からアクチュエータ15,16の力の作用方向の成分に
変換すればよい。前記固定部材振動検出センサS1、可
動部材振動検出センサS2から検出した振動の方向を固
定部材振動検出センサS1、可動部材振動検出センサS2
から検出した信号をもとに変換する手段は別途設けるこ
とが可能であるが制御コントローラMにより構成するこ
とが可能である。その場合は、制御コントローラMにお
いて前記固定部材振動検出センサS1、可動部材振動検
出センサS2から検出した振動の方向を固定部材振動検
出センサS1、可動部材振動検出センサS2から検出した
信号をもとに変換する手段を備えた構成とすることで可
能となる。また、固定部材振動検出センサS1が検出す
る直交する2方向の振動の方向と、可動部材振動検出セ
ンサS2が検出する直交する2方向の振動の方向は必ず
しも一致させる必要はない。すなわち、固定部材振動検
出センサS1が検出した振動の方向と可動部材振動検出
センサS2が検出した振動の方向がアクチュエータ1
5,16の力の作用方向とそれぞれ角度θ1,θ2だけず
れている場合は、固定部材振動検出センサS1、可動部
材振動検出センサS2から検出した信号からアクチュエ
ータ15,16の力の作用方向の成分に変換すればよ
い。固定部材振動検出センサS1、可動部材振動検出セ
ンサS2から検出した振動の方向を固定部材振動検出セ
ンサS1、可動部材振動検出センサS2から検出した信号
をもとに変換する手段は別途設けることが可能であるが
制御コントローラMにより構成することが可能である。
その場合は、制御コントローラMにおいて前記固定部材
振動検出センサS1、可動部材振動検出センサS2から検
出した振動の方向を固定部材振動検出センサS1、可動
部材振動検出センサS2から検出した信号をもとに変換
する手段を備えた構成とすることで可能となる。 【0077】(H06)固定部材振動検出センサS1およ
び可動部材振動検出センサS2は加速度を用いたセンサ
以外のセンサを用いることが可能である。 【0078】(H07)前記実施例2において、前記振動
抑制信号出力手段(28)は、実施例に示した構成の代
わりに、固定部材振動検出手段(S1+21+22)お
よび可動部材振動検出手段(S2+23+24)の検出
信号(Xa,YaおよびXb,Yb)に応じて前記アクチュ
エータ(15,16)をトライアンドトライアルで作動
させることにより定まる前記ベースプレート(10)の
振動を効果的に小さくする振動抑制信号(Cx,Cy)を
記憶する振動抑制信号記憶手段と、前記加振台の代わり
に床(2)を有する固定部材(1)を用いたときに前記
固定部材振動検出手段(S1+21+22)および可動
部材振動検出手段(S2+23+24)の検出信号(X
a,YaおよびXb,Yb)に応じて前記振動抑制信号記憶
手段に記憶された前記振動抑制信号(Cx,Cy)を読出
す振動抑制信号読出手段とを備えた構成とすることが可
能である。 【0079】 【発明の効果】前述の本発明の荷電粒子線装置は、下記
の効果を奏することができる。 (E01)荷電粒子線装置の振動を、簡素な構成で効率良
く防止することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】 図1は本発明の荷電粒子線装置の実施例1と
してのSEM(Scaning Electron Microscope、走査型
電子顕微鏡)の全体説明図である。 【図2】 図2は前記図1の制御コントローラMを機能
ブロック図で示した図である。 【図3】 図3は同実施例における架台とベースプレー
トとの関連の説明図で、図3Aはベースプレート上に圧
縮ばね(振動吸収手段)を介して架台を支持する構造の
説明図であり、図3Bはベースプレートを水平なXY平
面内で移動させるアクチュエータの説明図である。 【図4】 図4は同実施例1における床の振動のSEM
への伝達率を示す図である。 【図5】 図5は同実施例1の床およびSEMの振動の
パワースペクトル図であり、図5Aは床振動パワースペ
クトル図、図5BはSEMの振動パワースペクトル図で
ある。 【図6】 図6はSEM上の振動の時間変化を示す図で
ある。 【図7】 図7は同実施例のSEM像写真の模写図であ
る。 【図8】 図8は本発明の荷電粒子線装置の実施例2と
してのSEM(Scaning Electron Microscope、走査型
電子顕微鏡)の全体説明図で、前記実施例1の図2に対
応する図である。 【図9】 図9は同実施例におけるフィードフォワード
制御信号記憶手段の記憶データの説明図である。 【図10】 図10は同実施例における振動抑制信号出
力手段の出力信号の説明図である。 【図11】 図11は同実施例における振動抑制信号出
力手段が演算に使用する重み係数の説明図である。 【図12】 図12は前記図9に示す記憶データおよび
図11に示す重み係数を得るための試験装置の説明図で
ある。 【図13】 図13は荷電粒子線装置の従来の振動抑制
装置の説明図である。 【図14】 図14は従来の荷電粒子線装置の従来の他
の振動抑制装置の説明図である。 【符号の説明】 1…固定部材、2…床、3…架台、8…振動吸収手段
(圧縮バネ)、10…ベースプレート、12…精密作業
機器(電子顕微鏡)、13…試料保持装置、14…精密
作業用可動部材、15,16…アクチュエータ、16a
…電磁コイル、16b…磁石、26…フィードバック制
御信号出力手段、27…フィードフォワード制御信号出
力手段、27a…フィードフォワード制御信号記憶手
段、27b…フィードフォワード制御信号読出手段、2
8…振動抑制信号出力手段、30…アクチュエータ駆動
装置、41…加振台、(S1+21+22)…固定部材
振動検出手段、(S2+23+24)…可動部材振動検
出手段、Xa,Ya…前記固定部材振動検出手段(S1+
21+22)の検出信号、Xb,Yb…可動部材振動検出
手段(S2+23+24)の検出信号、Cx,Cy…振動
抑制信号、(ai、i=0,1,2,…)…フィードフ
ォワード制御信号、(bj、j=0,1,2,…)…フ
ィードバック制御信号、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上村 英助 東京都昭島市武蔵野3丁目1番2号 日 本電子株式会社内 (56)参考文献 特開 平8−326834(JP,A) 特開 平8−166043(JP,A) 特開 平6−94069(JP,A) 特開 平8−210432(JP,A) 特開 平8−195179(JP,A) 特開 平2−278030(JP,A) 特開 平6−235439(JP,A) 特開 昭63−78441(JP,A) 実開 昭55−96558(JP,U) 実公 平6−24124(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 37/16 F16F 15/02 F16F 15/03 G01N 1/28

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 下記の要件を備えたことを特徴とする荷
    電粒子線装置、 (Y01)固定された床および床に固定支持された架台を
    有する固定部材、 (Y02)前記架台に水平方向および鉛直方向の振動を吸
    収する振動吸収手段を介して水平に支持されたベースプ
    レートと、このベースプレートに支持された試料保持装
    置およびその試料保持装置に保持された試料に対する精
    密作業を行う精密作業機器とを有する精密作業用可動部
    材、 (Y03)前記架台と前記ベースプレートとの間に配置さ
    れて、架台に対するベースプレートの相対的位置を水平
    な直交する2軸X,Yと平行な2方向にそれぞれ強制的
    に移動させる力を発生するとともに、前記2方向の力の
    作用線が前記精密作業用可動部材の重心位置のXY座標
    を通るように設定されたアクチュエータ、 (Y04)前記固定部材の前記直交する2方向の振動をそ
    れぞれ検出する固定部材振動検出手段、 (Y05)前記精密作業用可動部材の前記直交する2方向
    の振動をそれぞれ検出する可動部材振動検出手段、 (Y06)前記固定部材振動検出手段の検出信号および可
    動部材振動検出手段の検出信号に基づいて前記ベースプ
    レートの振動を抑制するように前記アクチュエータを作
    動させる振動抑制信号を出力する振動抑制信号出力手
    段、 (Y07)前記振動抑制信号に基づいて前記アクチュエー
    タを作動させるアクチュエータ駆動装置。
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