JPS63156171A - 能動制御型動吸振器 - Google Patents

能動制御型動吸振器

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JPS63156171A
JPS63156171A JP30103786A JP30103786A JPS63156171A JP S63156171 A JPS63156171 A JP S63156171A JP 30103786 A JP30103786 A JP 30103786A JP 30103786 A JP30103786 A JP 30103786A JP S63156171 A JPS63156171 A JP S63156171A
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vibration
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mass
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俊一 山田
小堀 鐸二
功 西村
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は地震や風等、建物に作用する振動外力の影響
を低減させるための動吸振器に関するものである。
〔従来の技術〕
動吸振器(ダイナミックダンパー)は構造物の振動を抑
える目的で、第6図のモデルに示すように付加マスaを
バネCとダンパーdで構造物すにつなげたもので、付加
マスaの方に振動を吸収させることにより、構造物すの
振動を低減させる装置である。
風や地震等、非定常的な振動を受ける建物への適用例と
しては千葉ポートタワーの例が知られている(日経アー
キテクチュア1986年5月5日号、日経マグロウヒル
社、136頁〜141頁)。
第7図(a)〜(e)は千葉ポートタワーの頂部に設置
された動吸振器の図である。図中X方向のレール26に
沿って摺動する質量M、の第1付加マス21とY方向の
レール27に沿って摺動する71 ffi M 2の第
2付加マス22を、それぞれX方向、Y方向のバネ24
.25  (バネ定数KX+KV)で支持し、それぞれ
第2付加マス22および建物に固定された基礎フレーム
23につないである。建物が加振されると、建物と共振
して第1付加マス21は第2付加マス22上のレール2
6に沿って摺動し、所定の減衰定数Cxを与えるダンパ
ー28によりエネルギーを吸収して振動を減衰させる。
ダンパー28は第1付加マス21の側面に設けたラック
29と円筒状の容器に設けたビニオン30との噛み合わ
せによりピニオン30が回転し、これに接続した抵抗板
(鉛直方向)に対する容器内の粘性流体の抵抗によって
振動を減衰させるようになっている。Y方向についても
同様に、建物の振動と共振して第2付加マス22が、基
礎フレーム23上のレール27に沿って摺動し、所定の
減衰定数07を与えるダンパー31によりエネルギーを
吸収して振動を減衰させる。
機械の分野における動吸振器の設計において、主振動系
の振幅倍率の最大値を最小にするためには、動吸振器と
主振動系に次のような関係があればよいことが知られて
いる(「動吸振器の実用性(1)J、背戸−登2機械の
研究筒36巻筒4号、 1984年、第477頁〜第4
78頁)。
ζ=  μ 8(1+μ)  ・・・ ・・・ (2)
ここで、 Ω7=rUAr :主振動系の固有振動数ωn =FY
71 :吸振器系の固有振動数μ=m/M  :吸振器
系と主振動系の質量比ζ=c/2F1F :吸振器系の
減衰率上記の千葉ポートタワーの例では建物の固有周期
(−次)の計算値、X方向2.3秒(実測2.3秒)、
Y方向2.7秒(実測2.3秒)に対し、X方向につい
ての質量M+=10tで、建物の有効質量120分の1
(μ=1/120)、バネ定数Kx =0.081 t
/am、固を周期2.2秒とし、Y方向についての質量
M++Mz = 15.4Lで、建物の有効質量の80
分の1(μ= 1/80)、バネ定数Kv =0.09
3t/cm、固有周期2.6秒としている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上述のように構造物における動吸振器は振動を制御しよ
うとする構造物に付加マスをバネとダンパーで結合した
もので付加マス系の固有周期を構造物の制御しようとす
る固有周期に合わせて、その固有周期成分の構造物の振
動を吸収しようとするものである。しかし、振動が定常
状態であればその効果が大きいが、構造物の揺れ始めに
ついては付加マスの振動がまだ十分に増幅されない状態
にあるので効果が小さい。従って、地震のように揺れ始
めに大きな波が来る場合、動吸振器が十分能力を発揮し
ないうちに、構造物が損傷を受ける可能性がある。
この発明は上述のような問題点を解決することを目的と
したものである。
〔問題点を解決するための手段〕
第1図はこの発明の動吸振器の基本構造を示したもので
、付加マスaをバネCおよびダンパーdで構造物すに結
合させてなる動吸振器本体Aにさらに加振装置Bを設け
、付加マスaを加振できるようになっている。加振装置
Bは動吸振器本体Aの付加マスaに、構造物すや付加マ
スaからその運動が拘束を受けない補助的な付加マスe
(子付加マスと呼ぶ)を設け、この子付加マスeを反力
にして付加マスaを加振するようにしたものである。こ
の加振装置Bにはコンピューターによる自動制御装置り
を設けることにより、地震等による構造物すの揺れをセ
ンサーiで感知して、即座に付加質量aへの加振の方向
と大きさを判断し、油圧、電動または電6n式のアクチ
ュエーターfで子付加質量eを反力にとって付加質量a
の動きを制御することができる。そして揺れ始めのみな
らず、途中においても、また地震等の振動源がなくなっ
た後の構造物の自由振動の減衰のスピード化にも効果が
発揮できる。
なお、動吸振器本体A部分については、前述の従来例を
含め、従来考えられているものを利用することもでき、
これに子付加5ite、アクチュエーターr、制御装置
り等からなる加振装置Bを付は加えればよい。
〔実施例〕
次に、図示した実施例について説明する。
第2図(a)〜(e)は動吸振器本体Aの一例を示した
もので、建物に固定した支持装置9、支持装置9に摺動
可能に配された支持台2、支持装置9と支持台2間を連
結するバネ3、支持装置9内に充填された粘性流体5お
よび支持台−2に取付けた抵抗板6等からなる。
支持台2には例えば建物重量の1150あるいは171
00程度の質量を有するマス1が載置される。マス1と
しては鋼材あるいは鉛等の金属が利用できる。なお、設
計上は支持台2の重量もマスlの重量に加える。
バネ3としては所定のバネ定数を有するコイルバネ、そ
の他のバネが利用できる。
バネ3は、この発明においては、マスlの中立位置から
両方に変位した時、中立位置付近のバネ定数が完全な線
形となるよう相対向するバネを互に必要変位分子め緊張
しておく。バネ定数はマス1が共振するように、例えば
上述の(1)式等により算定する。
粘性流体5内には支持台2に取付けた水平な抵抗板6が
浸されている。この抵抗板6は支持台2に対し、ボルト
7およびナツト8あるいは油圧シリンダー等により昇降
可能とされ、抵抗板6の大きさが決まれば第3図に示す
ように抵抗板6と支持装置9の底との距離りを調整する
ことにより粘性抵抗を調整することができる。
この粘性抵抗は抵抗板6と支持装置9の底との間の隙間
に生ずる粘性せん断抵抗であり、粘性せん断抵抗力(F
)は、粘性流体の粘性係数(η)、粘性流体を介して相
対運動する二面の面積(A)、その相対速度(V)にそ
れぞれ比例し、二面の隙間距離(D)に反比例するもの
で、これを式で示せば次のとおりである。
減衰率に関しては上述の(2)式等により適当な値が算
定される。ただし、上述の(11,(2)式は定常振動
に関しては効果が鋭敏であるのに対し、地震動のような
非定常振動ではそれほど鋭敏でないと考えられ、わずか
なずれはあまり問題とならない。
なお、この例では支持台2をフレーム10とレール11
とからなる支持装置9のレール11方向に可動とし、フ
レームlO端部の立上り部との間を両側各4本のコイル
バネ3で連結し、フレームlO内で水平横方向に振動で
きるようになっている。支持台2の摺動に関してはこの
他、テフロン板あるいはボールベアリング等のすべり材
を介して支持装置9内を摺動するような構造も考えられ
る。
第4図(a)〜(c)は加振装置Bの一例を示したもの
で、動吸振器本体Aの付加マスaに制御力としての振動
を与えるアクチュエーターrとして電磁式のアクチュエ
ーターを採用したものである。この加振装置Bは磁石を
固定し、N極とS極が平面どうしで向き合う狭い空間を
形成する磁石支持体41と、前記空間を通るように巻い
たコイル48を支持し、前記空間における磁界の方向お
よびコイル48を流れる電流方向に対し、直角方向に摺
動可能としたコイル支持体47とを有し、前記磁石支持
体41と前記コイル支持体47のいずれか一方を動吸振
器本体Aの付加マスaに固定する。他方は付加マスaに
加振力を与える際、反力をとるための子付加マスeとな
る。そのため、子付加マスe側には必要に応じ所要量の
マスを付は加え、子付加マスe全体としての重量を調整
する。
N極とS極が向き合う平面間において磁界の方向は向き
合う平面に対し直角の方向であり、コイル支持体47の
コイル48に電流を通すことにより、磁界の方向および
コイル48を流れる電流の方向に対し、直角に電磁力が
生じ、磁面支持体41とコイル支持体47が相対的に移
動する。電磁力の方向は左手の法則によって与えられる
。この動きを振動センサーi等からのデーターを判断し
たコンピューターで制御して、付加マスaと子付加マス
eとの間で相対運動を生じさせ、動吸振器本体Aによる
建物すの振動減衰効果を高めることができる。
図示した例ではコイル支持体47をベースプレート50
を介して、上述の第2図(a)〜(e)に示した動吸振
器本体Aのマスlに固定し、磁石支持体51を子付加マ
スb側とする。なお、この場合、動吸振器本体Aの付加
マスaにはマスl、支持台2および加振装置Bの重量が
含まれることになる。磁石支持体41は同じ極どうしく
図ではN極どうし)で向き合う上下一対の平板状の永久
磁石42.43を所定の間隔をおいて固定するとともに
向き合う平板状の永久磁石42゜43の間にそれぞれの
磁石42.43から同じ間隔に配置される挿入部41“
を有する金物からなる。
一方、コイル支持体47は磁石支持体41と接触するこ
となく両側から挟み込むように設けられ、相対的に水平
移動可能となっている。このコイル支持体47には相対
的な移動方向と直角な方向に磁石支持体1の挿入部41
″を取り巻くような形で、かつ磁石支持体41の上下の
磁石42.43と挿入部41’間の狭い空間においてこ
れらと接触することな(コイル48が巻いてあり、この
コイル48に電流を流すことにより、電磁力が生じ、磁
石支持体41との間に相対的な運動が生じる。
磁石支持体41の両端にはコイル支持体47およびコイ
ル48が上下の磁石42.43および挿入部41”接す
ることがないように、非磁性体により電磁的に絶縁した
エンドフレーム44.45を設け、相対的な移動方向に
棒状のレール46を支持させ、コイル支持体47の側部
に設けたスライダー49をこのレール46に通し、相互
の動きのガイドとしである。
また、コイル支持体47はこのスライダー49とベース
プレート50間をつなぐ取付治具51を介してマス1に
対し固定状態となっている。
運動の方向や加速度等はコイル48内を通る電流の向き
や大きさをコンピューターで自動制御して変化させるこ
とができ、建物の振動を効果的に減衰させるための最適
な振動を動吸振器本体Aのマスl(または付加マスa)
に与えて、共振による建物すの大きな変形を抑制するこ
とができる。
なお、例えば第7図(a)〜(e)の動吸振器を利用す
る場合にも、この加振装置Bを第1付加マス21または
第2付加マス22の上面または側面にベースプレート5
0を介して取り付ければよい。
〔発明の効果〕
■ 動吸振器本体に子付加マスを存する加振装置を設け
、子付加マスに反力をとって動吸振器本体の付加マスの
動きを制御することにより、地震等による揺れ始めの大
きな振動外力に対しても建物の振動を振動外力に応じた
最適な条件で減衰させることができ、建物の変形や損、
傷を効果的に防止することができる。
■ 揺れ始めのみならず、振動の途中においても、また
地震等の振動源がなくなった後の自由振動の状態におい
ても減衰のスピード化に効果が発揮できる。
■ 既存の動吸振器にも加振装置の制御機構を組み込む
ことができる。
■ コンピューターにより制御することにより、個々の
地震特性に応じた最適な制御が可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の動吸振器の基本構造をモデル化して
示した説明図、第2図(a) 、 (b) 、 (C)
 。 (d) 、 (e)はそれぞれ動吸振器本体部分の一例
を示す平面図、抵抗板位置のバネ方向の継断面図、レー
ル位置のレール方向の鉛直断面図、抵抗板位置のバネと
直角方向の鉛直断面図、および水平断面図、第3図は抵
抗板の位置と粘性抵抗との関係を示す説明図、第4図(
a) 、 (b) 、 (c)はそれぞれ起振装置の一
例を示す正面図、水平断面図、および鉛直断面図、第5
図(a) 、 (b)はそれぞれ子付加マスの付加マス
に対する相対的な動きを示す正面図および平面図、第6
図は従来の動吸振器をモデル化して示した説明図、第7
図(a) 、 (b) 、 (c) 、 (d) 、 
(e)はそれぞれ従来例の斜視図、下段の水平断面図、
Y方向の鉛直断面図、上段の水平断面図、およびX方向
の鉛直断面図である。 A・・・動吸振器本体、B・・・加振装置、a・・・付
加マス、b・・・+i造物、c・・・バネ、d・・・ダ
ンパー、e・・・子付加マス、f・・・アクチュエータ
ー、g・・・バネ、h・・・制御装置、i・・・センサ
ー、l・・・マス、支持台、3・・・バネ、4・・・粘
性流体槽、5・・・粘性流体、6・・・抵抗板、7・・
・ボルト、8・・・ナツト、9・・・支持装置、lO・
・・フレーム、11・・・レール、12・・・レールガ
イド、13・・・補強リブ、41・・・磁石支持体、4
1’・・・挿入部、42.43・・・磁石、44.45
・・・エンドフレーム、46・・・レール、47・・・
コイル支持体、48・・・コイル、49・・・スライダ
ー、50・・・ベースプレート、51・・・取付治具。 第1図 第6図 第5図 (b)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)振動を制御しようとする構造物に所定のバネ定数
    を有するバネと所定の減衰性能を有するダンパーにより
    付加マスを結合してなる動吸振器において、前記付加マ
    スに付加マスおよび前記構造物により運動を拘束されな
    い子付加マスと、該子付加マスに反力をとって前記付加
    マスに振動を与え、子付加マスと付加マスとの間で相対
    運動を生じさせる加振装置を設けたことを特徴とする動
    吸振器。
  2. (2)加振装置は構造物の揺れを判断するコンピュータ
    ーによって制御される特許請求の範囲第1項記載の動吸
    振器。
  3. (3)加振装置は電磁式のアクチュエーターからなる特
    許請求の範囲第1項または第2項記載の動吸振器。
  4. (4)加振装置は油圧式または電動式のアクチュエータ
    ーからなる特許請求の範囲第1項または第2項記載の動
    吸振器。
JP30103786A 1986-12-17 1986-12-17 能動制御型動吸振器 Granted JPS63156171A (ja)

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