JP2015075199A - 同調型吸振器の制振効果向上装置 - Google Patents

同調型吸振器の制振効果向上装置 Download PDF

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小形 慶治
Keiji Ogata
慶治 小形
禎昌 西山
Yoshimasa Nishiyama
禎昌 西山
暢浩 仁井山
Nobuhiro Niiyama
暢浩 仁井山
彰太 山野
Shota Yamano
彰太 山野
泰敬 田川
Yasuyoshi Tagawa
泰敬 田川
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Abstract

【課題】本発明は、同調型吸振器に比較して充分に小型・軽量で、小さなエネルギー消費量でありながら主系の制振が可能で、制振効果向上のための追加対策が容易である同調型吸振器の制振効果向上装置を提供する。
【解決手段】本発明に係る同調型吸振器の制振効果向上装置は、制振対象である主系21に設置されているTMD11の錘12に直列に付加されてTMD11の制振効果を向上させるTMD11の制振効果向上装置1であって、主系21の振動を検出するセンサ6と、TMD11の錘12に制振力を作用させるアクチュエータ3と、アクチュエータ3から錘12に作用させる制振力の反力を支持するとともにTMD11としての制振性能を維持できる程度の質量を有する小型軽量の錘体2と、センサ6の検出信号に基づき、主系21の振動を低減させるようにアクチュエータ3の動作制御を行う制御手段5とを有するものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、同調型吸振器の制振効果向上装置に関し、詳しくは、同調型吸振器に比較して充分に小型・軽量で、小さなエネルギー消費量でありながら主系の制振が可能で、制振効果向上のための追加対策が容易である同調型吸振器の制振効果向上装置に関するものである。
従来から振動の低減が求められる様々な場所で同調型吸振器(TMD:Tuned Mass Damper)が多く使用されている。
図8は、制振対象とする主系21が例えば建物の床31である場合を例としたTMD11の一般的な取り付け例を示す図であり、床31、固有振動モードで変形した床31A、その固有振動モードの腹部の位置に設置されているTMD11を概略的に示している。前記TMD11は、錘12、バネ要素13、減衰要素14及び支持部15を備えている。
建物の用途変更などによって振動環境が変化し、TMD11の設置後に前記床31に対する制振効果を更に向上させることが必要となることがある。
その場合は追加対策を行うことになるが、従来技術では次の
(1)(2)(3)のような追加対策が考えられる。
(1)TMDの増設
図9の設置イメージに示すように、床31上に既にTMD11が設置されている場合に、TMD11の周囲に同様な構成に係るTMD11Aの増設を行って、主系21とTMD11、11Aとの質量比を上げて制振効果を向上させる方法。
図9は、TMD11Aを増設した場合で、床31上に10台の追加設置されたTMD11Aを表している。
図9から明らかなように、10台のTMD11Aを増設した場合は、これらの設置スペースが平面上に広がっていくため、固有振動モードの腹部の位置から離れてしまい、追加設置された各TMD11Aの制振効果は小さくなってしまう。
(2)AMD(アクティブマスダンパ):(減衰器:Active Mass Damper)を新設
図10の設置イメージに示すように、支持部17、アクチュエータ18、錘19及び図示しない制御系を備え、同程度の錘質量のTMD11に比較して制振効果の大きいAMD16を新規に設置する方法である。
図10は、既存の一台のTMD11の隣に、一台のAMD16を配置したものである。同図から明らかなように、AMD16を新設した場合は、既設のTMD11を移設してAMD16と入れ替えしない限り、効率的に制振効果が得られない。
(3)TMD11の改造(AMD化)
図示しないが、TMDの錘と主系の間に、TMD11のバネ要素13、減衰要素14と並列にアクチュエータを取り付け、制御系を追加することで、TMDをAMDに改造する方法である。
これら(1)(2)(3)の従来技術のうち、前記(1)TMD11Aの増設は、相当台数を追加設置することになり、設置スペースが平面上に広がっていくため、制振対象となる主系21の振動モードの腹部(振幅が最も大きい領域)から離れて追加設置されたTMD11Aほどその制振効果は小さくなってしまう。
また、制振対象となる主系21が、建築物や床31等の構造体で質量が大きい場合、増設するTMD11Aの質量も相当大きくなるため、輸送・設置工事の工数が大きくなってしまい設置コストが上昇してしまうという問題がある。
前記(2)AMD16の新設は、TMD11Aの増設よりは追加設置台数は少なくて済むが、前記TMD11が主系21の振動モードの腹部に最も近い位置に既に設置されていることが多いために、入れ替えしない限りは最も効率的に制振効果の得られる場所から外れることになるし、一般的にTMD11は重量物であるため容易には移設出来ない。
更に、AMD16の新設は、エネルギー消費量が大きくなるという問題もある。
次に、前記(3)TMDの改造(AMD化)の場合は、TMDへアクチュエータを取り付ける施工方法が煩雑になるため、追加対策として行うには現実的に困難である。
特許文献1には、TMDに関連する制振構造として、建物内の任意の層間に中段階として使用する中間層を設置し、中間層の躯体を上層及び下層の躯体に対してそれぞれ上下の支持部材を介して水平変位可能に支持し、中間層と上層または下層との間には付加バネを介装し、中間層と上下の支持部材と付加バネにより構成される付加振動系を建物内に設け、中間層の質量と、中間層と上層との間の層剛性と、中間層と下層との間の層剛性と、付加バネのバネ定数とにより定まる付加振動系の固有振動数を、建物の固有振動数に同調させる構成とし、TMDと同様な機能を有し、充分な応答低減効果が得られる制振構造が提案されている。
しかしながら、この特許文献1の制振構造を含め、同調型吸振器に比較して充分に小型・軽量で、小さなエネルギー消費量でありながら主系の制振が可能であり、制振効果向上のための追加対策が容易であるような技術は見たらないのが現状である。
特開2009−7916号公報
本発明が解決しようとする問題点は、同調型吸振器に比較して充分に小型・軽量で、小さなエネルギー消費量でありながら主系の制振が可能で、制振効果向上のための追加対策が容易であるような同調型吸振器の制振効果向上装置が存在しない点である。
本発明は、制振対象である主系に設置されている同調型吸振器の錘に直列に付加されて前記同調型吸振器の制振効果を向上させる同調型吸振器の制振効果向上装置であって、前記主系の振動を検出するセンサと、前記同調型吸振器の錘に制振力を作用させるアクチュエータと、前記アクチュエータから前記錘に作用させる制振力の反力を支持するとともに前記同調型吸振器としての制振性能を維持できる程度の質量を有する小型軽量の錘体と、前記センサの検出信号に基づき、前記主系の振動を低減させるように前記アクチュエータの動作制御を行う制御手段と、を有することを最も主要な特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、同調型吸振器としての制振性能を維持できる程度の質量を有する小型軽量の錘体を備える構成の基に、制振対象である主系に設置されている同調型吸振器の錘に直列に設置され、その錘に制振力を作用させるものであるから、同調型吸振器の振動特性を活用でき、小さなエネルギー消費量で主系の制振を行うことが可能となるとともに、装置自体を小型・軽量にすることが可能で、輸送・設置工事のコスト低減、施工方法の簡略容易化、制振効果向上のための追加対策の容易化等、優れた効果を発揮する同調型吸振器の制振効果向上装置を実現し提供することができる。
請求項2記載の発明によれば、同調型吸振器の錘の1/10程度の質量を有する小型軽量の錘体を備える構成の基に、請求項1記載の発明の場合と同様な効果を奏する同調型吸振器の制振効果向上装置を実現し提供することができる。
請求項3記載の発明によれば、主系の振動方向が鉛直方向の場合に対応して、同調型吸振器の錘の上面又は下面に制振方向を鉛直方向として配置する構成の基に、請求項1又は2記載の発明の場合と同様な効果を奏する同調型吸振器の制振効果向上装置を実現し提供することができる。
請求項4記載の発明によれば、主系の振動方向が水平方向の場合に対応して、同調型吸振器の錘の上面又は下面に制振方向を水平方向として配置する構成の基に、請求項1又は2記載の発明の場合と同様な効果を奏する同調型吸振器の制振効果向上装置を実現し提供することができる。
請求項5記載の発明によれば、主系の振動方向が鉛直方向の場合で、かつ、同調型吸振器の錘の上面にスペースが無い場合に対応して、同調型吸振器の錘の両側面の一方又は双方に制振方向を鉛直方向として配置する構成の基に、請求項1又は2記載の発明の場合と同様な効果を奏する同調型吸振器の制振効果向上装置を実現し提供することができる。
請求項6記載の発明によれば、主系の振動方向が水平方向の場合で、かつ、同調型吸振器の錘の上面にスペースが無い場合に対応して、同調型吸振器の錘の両側面の一方又は双方に制振方向を水平方向として配置する構成の基に、請求項1又は2記載の発明の場合と同様な効果を奏する同調型吸振器の制振効果向上装置を実現し提供することができる。
図1は本実施例に係る同調型吸振器の制振効果向上装置を主系上の既設のTMDの錘上に設置した状態を示す概略構成図である。 図2は主系に対する一台のTMDの設置後において制振効果を更に向上させるために本実施例に係る同調型吸振器の制振効果向上装置をTMD上に直列に配置した例を示す概略平面図及び概略正面図である。 図3は主系のみ、主系+TMD、及び、主系+TMD+本実施例に係る同調型吸振器の制振効果向上装置に関して各々測定した周波数−アクセレランス特性を示すグラフである。 図4は本実施例に係る同調型吸振器の制振効果向上装置を主系の振動方向が鉛直方向の場合に対応して既設のTMDの錘上に設置した状態を示す設置形態図である。 図5は本実施例に係る同調型吸振器の制振効果向上装置を主系の振動方向が水平方向の場合に対応して既設のTMDの錘上に設置した状態を示す設置形態図である。 図6は本実施例に係る同調型吸振器の制振効果向上装置を主系の振動方向が鉛直方向の場合で、かつ、TMDの錘の上面にスペースが無い場合に対応してその左右の側面に設置した状態を示す設置形態図である。 図7本実施例に係る同調型吸振器の制振効果向上装置を主系の振動方向が水平方向の場合で、かつ、TMDの錘の上面にスペースが無い場合に対応してその前後の側面に設置した状態を示す設置形態図である。 図8は制振対象とする主系が建物の床である場合を例としたTMDの一般的な取り付け例を示す概略平面図及び概略正面図である。 図9は主系に対する一台のTMDの設置後において制振効果を更に向上させるために10台のTMDを追加設置した例を示す概略平面図及び概略正面図である。 図5は主系に対する一台のTMDの設置後において制振効果を更に向上させるためにTMDの隣に一台のAMDを配置した例を示す概略平面図及び概略正面図である。
本発明は、同調型吸振器に比較して充分に小型・軽量で、小さなエネルギー消費量でありながら主系の制振が可能で、制振効果向上のための追加対策が容易であるような同調型吸振器の制振効果向上装置を提供するという目的を、制振対象である主系に設置されている同調型吸振器の錘に直列に付加されて前記同調型吸振器の制振効果を向上させる同調型吸振器の制振効果向上装置であって、前記主系の振動を検出するセンサと、前記同調型吸振器の錘に制振力を作用させるアクチュエータと、前記アクチュエータから前記錘に作用させる制振力の反力を支持するとともに前記同調型吸振器の錘の1/10程度の質量を有する小型軽量の錘体と、前記センサの検出信号に基づき、前記主系の振動を低減させるように前記アクチュエータの動作制御を行う制御手段と、を有する構成により実現した。
以下、本発明の実施例に係る同調型吸振器の制振効果向上装置について、図1乃至図7を参照して詳細に説明する。
なお、本実施例において、図8乃至図10に示す従来技術と同一の要素には同一の符号を付して説明する。
本実施例の同調型吸振器(以下「TMD」という)11の制振効果向上装置1は、図1に示すように、制振対象である主系21上に設置されているTMD11に直列に付加されて前記TMD11の制振効果を向上させるものである。
前記主系21は、建物の床31上に、バネ要素42、減衰要素43を介して主系錘41を配置したモデルとして以下の説明を行う。
また、前記TMD11は、既述した場合と同様、主系錘41上に支持部15を密着させ、支持部15上にバネ要素13、減衰要素14を並列配置し、前記バネ要素13、減衰要素14により錘12を支持して同調型の制振作用を発揮させる構成としている。
本実施例に係るTMD11の制振効果向上装置1は、図1に示すように、前記主系錘41の振動を検出する例えば加速度センサからなるセンサ6と、前記TMD11の錘12に対して密着した支持部4を介して制振力を作用させるアクチュエータ3と、前記アクチュエータ3から前記錘12に作用させる制振力の反力を支持する(受け止める)錘体2と、前記センサ6の検出信号に基づき、前記主系21の振動を低減させるように前記アクチュエータ3の動作制御を行う制御手段5と、を有している。
前記制御手段5は、主系21の振動をセンサ6により検出して、これを基に前記主系21の振動を低減させるために前記アクチュエータ3に対する動作制御信号を生成するが、更にTMD11の錘12の振動及び前記制振効果向上装置1自体の振動を同時に検知して、より高度な制御を行うように構成することも可能である。
図2は、一台のTMD11の錘12上に、本実施例に係るTMD11の制振効果向上装置1を直列に配置したものであり、この場合には、図9に示す場合と異なり設置スペースが平面上に広がることはなく、省スペースの態様で最も効率的に制振効果を得ることが可能となる。
図3は、本実施例のTMD11の制振効果向上装置1による制振効果を検証するために、主系21のみ、主系21+TMD11、及び、主系21+TMD11+本実施例に係る制振効果向上装置1について各々測定した周波数(Hz)−アクセレランス(dB)特性を示すものである。
この場合、本実施例のTMD11の制振効果向上装置1は、前記錘体2の錘質量を、TMD11の錘12の1/10程度の仕様として測定を行った。
本実施例においては、前記錘体2の錘質量は、TMD11の錘12に比較して十分に小型・軽量であり、容易に追加対策が可能な質量を選定するものである。
ここで、TMD11の錘12に比較して十分に小型・軽量な質量とは、本実施例のTMD11の制振効果向上装置1をTMD11に付加しても、TMD11としての制振性能を維持できる程度の質量を意味するものである。
前記錘体2の質量を、TMD11における錘12の質量の1/10程度にすれば、TMD11としての性能は支障なく維持できることをシミュレーションで確認している。
図3に示すように、例えば主系の共振周波数である5(Hz)における制振効果は、主系21+TMD11の場合はおおよそ15(dB)、本実施例の制振効果向上装置1を取り付けた場合はおおよそ25(dB)となって、本実施例の制振効果向上装置1を取り付けた場合、主系21+TMD11の場合に比較し大幅に制振効果が向上することが判明した。
また、本実施例におけるTMD11の制振効果向上装置1の場合、主系21+TMD11の構成で、そのTMD11の錘12の質量を通常の10倍とした場合と同等の制振効果が得られることが確認できた。
次に、本実施例に係る制振効果向上装置1における既設のTMD11の錘12に対する各種設置形態について図4乃至図7を参照して説明する。
図4は、主系21の振動方向が鉛直方向の場合に対応して、TMD11の錘12の上面に前記制振効果向上装置1を配置した例を示すものである。
なお、図4において、前記制振効果向上装置1に付した矢印は既設のTMD11の錘12に対して力を作用させる方向を表している。
図4に示す場合の他、TMD11の錘12の下面に前記制振効果向上装置1を配置することもできる。
図5は、主系21の振動方向が水平方向の場合に対応して、このTMD11の錘12の上面に、前記制振効果向上装置1における制振方向を水平方向として配置した例を示すものである。
なお、図5において、前記制振効果向上装置1に付した矢印は既設のTMD11の錘12に対して力を作用させる方向を表している。
図5に示す場合の他、TMD11の錘12の下面に前記制振効果向上装置1を配置することもできる。
図6は主系21の振動方向が鉛直方向の場合で、かつ、TMD11の錘12の上面にスペースが無い場合に対応して、TMD11の錘12の図6において左右の側面に前記制振効果向上装置1を固定する設置形態としたものである。
この場合に、TMD11の錘12がロッキング現象等を起こすことが懸念される場合には、図6に示すように左右両側面の2台1組の構成として加力位置のバランスを取る態様とする。
この他、TMD11の錘12の左右両側面のうちのいずれか一方に前記制振効果向上装置1を固定する設置形態とすることもできる。
図7は主系21の振動方向が水平方向の場合で、かつ、TMD11の錘12の上面にスペースが無い場合に対応して、TMD11の錘12の図7において前後の側面に前記制振効果向上装置1を制振方向を水平方向として固定する設置形態としたものである。
この場合に、TMD11の錘12がロッキング現象等を起こすことが懸念される場合には、前後両側面の2台1組の構成として加力位置のバランスを取る態様とする。
なお、図7においては、TMD11の錘12の後面側に設置した制振効果向上装置1については図示省略している。
この他、TMD11における錘12の前後両側面のうちのいずれか一方に前記制振効果向上装置1を固定する設置形態とすることもできる。
本実施例に係るTMD11の制振効果向上装置1によれば、前記錘体2の質量をTMD11における錘12の質量の1/10程度とした構成の基に、制振対象である主系21に設置されている既存のTMD11の錘12に直列に設置され、その錘12に力を作用させる構造になっているため、前記TMD11の振動特性を活用でき、小さなエネルギー消費量で主系21の制振を行うことが可能となる。
この結果として、本実施例に係るTMD11の制振効果向上装置1自体を小型・軽量にすることが可能で、TMD11の増設に比較して輸送・設置工事のコストを下げられる。
また、TMD11の錘12に本実施例に係る制振効果向上装置1の支持部15を固定して設置するため、TMD11の改造(AMD化)に比べて施工方法が簡略容易となり、制振効果向上のための追加対策が容易となる。
本実施例に係る前記TMD11の制振効果向上装置1によって、従来の方法に比べて十分に小型・軽量な装置構成で、効率的にTMD11の制振効果を向上させることが可能となり、特に既設のTMD11に対する追加対策としての施工も簡略容易となる。
本発明のTMDの制振効果向上装置は、建物或いはビルディング等の床に設置したTMD、橋梁等の土木構造物に設置したTMD等に対する制振効果向上対策として広範に適用可能である。
1 TMDの制振効果向上装置
2 錘体
3 アクチュエータ
4 支持部
5 制御手段
6 センサ
11 TMD
12 錘
13 バネ要素
14 減衰要素
15 支持部
21 主系
31 床
31A 床
41 主系錘
42 バネ要素
43 減衰要素

Claims (6)

  1. 制振対象である主系に設置されている同調型吸振器の錘に直列に付加されて前記同調型吸振器の制振効果を向上させる同調型吸振器の制振効果向上装置であって、
    前記主系の振動を検出するセンサと、
    前記同調型吸振器の錘に制振力を作用させるアクチュエータと、
    前記アクチュエータから前記錘に作用させる制振力の反力を支持するとともに前記同調型吸振器としての制振性能を維持できる程度の質量を有する小型軽量の錘体と、
    前記センサの検出信号に基づき、前記主系の振動を低減させるように前記アクチュエータの動作制御を行う制御手段と、
    を有することを特徴とする同調型吸振器の制振効果向上装置。
  2. 制振対象である主系に設置されている同調型吸振器の錘に直列に付加されて前記同調型吸振器の制振効果を向上させる同調型吸振器の制振効果向上装置であって、
    前記主系の振動を検出するセンサと、
    前記同調型吸振器の錘に制振力を作用させるアクチュエータと、
    前記アクチュエータから前記錘に作用させる制振力の反力を支持するとともに前記同調型吸振器の錘の1/10程度の質量を有する小型軽量の錘体と、
    前記センサの検出信号に基づき、前記主系の振動を低減させるように前記アクチュエータの動作制御を行う制御手段と、
    を有することを特徴とする同調型吸振器の制振効果向上装置。
  3. 前記主系の振動方向が鉛直方向の場合に、前記同調型吸振器の錘の上面又は下面に制振方向を鉛直方向として配置されることを特徴とする請求項1又は2記載の同調型吸振器の制振効果向上装置。
  4. 前記主系の振動方向が水平方向の場合に、前記同調型吸振器の錘の上面又は下面に制振方向を水平方向として配置されることを特徴とする請求項1又は2記載の同調型吸振器の制振効果向上装置。
  5. 前記主系の振動方向が鉛直方向の場合で、かつ、同調型吸振器の錘の上面にスペースが無い場合に、前記同調型吸振器における錘の両側面の一方又は双方に制振方向を鉛直方向として配置されることを特徴とする請求項1又は2記載の同調型吸振器の制振効果向上装置。
  6. 前記主系の振動方向が水平方向の場合で、かつ、同調型吸振器の錘の上面にスペースが無い場合に、前記同調型吸振器における錘の両側面の一方又は双方に制振方向を水平方向として配置されることを特徴とする請求項1又は2記載の同調型吸振器の制振効果向上装置。
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