JPH05202637A - 構造物の振動制御装置 - Google Patents
構造物の振動制御装置Info
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- JPH05202637A JPH05202637A JP4012743A JP1274392A JPH05202637A JP H05202637 A JPH05202637 A JP H05202637A JP 4012743 A JP4012743 A JP 4012743A JP 1274392 A JP1274392 A JP 1274392A JP H05202637 A JPH05202637 A JP H05202637A
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- mass body
- control device
- vibration
- vibration control
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-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16F—SPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
- F16F15/00—Suppression of vibrations in systems; Means or arrangements for avoiding or reducing out-of-balance forces, e.g. due to motion
- F16F15/02—Suppression of vibrations of non-rotating, e.g. reciprocating systems; Suppression of vibrations of rotating systems by use of members not moving with the rotating systems
-
- E—FIXED CONSTRUCTIONS
- E04—BUILDING
- E04H—BUILDINGS OR LIKE STRUCTURES FOR PARTICULAR PURPOSES; SWIMMING OR SPLASH BATHS OR POOLS; MASTS; FENCING; TENTS OR CANOPIES, IN GENERAL
- E04H9/00—Buildings, groups of buildings or shelters adapted to withstand or provide protection against abnormal external influences, e.g. war-like action, earthquake or extreme climate
- E04H9/02—Buildings, groups of buildings or shelters adapted to withstand or provide protection against abnormal external influences, e.g. war-like action, earthquake or extreme climate withstanding earthquake or sinking of ground
- E04H9/021—Bearing, supporting or connecting constructions specially adapted for such buildings
- E04H9/0215—Bearing, supporting or connecting constructions specially adapted for such buildings involving active or passive dynamic mass damping systems
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16F—SPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
- F16F7/00—Vibration-dampers; Shock-absorbers
- F16F7/10—Vibration-dampers; Shock-absorbers using inertia effect
- F16F7/1005—Vibration-dampers; Shock-absorbers using inertia effect characterised by active control of the mass
Abstract
(57)【要約】
【目的】 小さい制御力で作動し、地震等に対する構造
物の振動を効果的に抑制できるとともに、制御機構が簡
単で、かつ付加質量体の重量や装置の設置スペースに関
し無駄の少ない振動制御装置を提供する。 【構成】 内部に部屋を形成した第1付加質量体1を複
数の積層ゴム支承3で支持する。第1付加質量体1の内
部に、x方向に振動する第2付加質量体2a、2cと、
y方向に振動する第2付加質量体2b、2dを組み込
む。ACサーボモーター4によりシャフト5を回転さ
せ、ボールねじの原理で各第2付加質量体2a、2b、
2c、2dを駆動する。第1付加質量体1は構造物の固
有周期と同調する周期を有し、構造物の応答に応じて、
各第2付加質量体2a、2b、2c、2dを駆動、制御
することにより、1つの第1付加質量体1と、2方向の
第2付加質量体2a、2b、2c、2dで、構造物の応
答を水平面内の全方向について抑制することができる。
物の振動を効果的に抑制できるとともに、制御機構が簡
単で、かつ付加質量体の重量や装置の設置スペースに関
し無駄の少ない振動制御装置を提供する。 【構成】 内部に部屋を形成した第1付加質量体1を複
数の積層ゴム支承3で支持する。第1付加質量体1の内
部に、x方向に振動する第2付加質量体2a、2cと、
y方向に振動する第2付加質量体2b、2dを組み込
む。ACサーボモーター4によりシャフト5を回転さ
せ、ボールねじの原理で各第2付加質量体2a、2b、
2c、2dを駆動する。第1付加質量体1は構造物の固
有周期と同調する周期を有し、構造物の応答に応じて、
各第2付加質量体2a、2b、2c、2dを駆動、制御
することにより、1つの第1付加質量体1と、2方向の
第2付加質量体2a、2b、2c、2dで、構造物の応
答を水平面内の全方向について抑制することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は制御力を加えることによ
り地震や風等による構造物の応答を低減する能動型振動
制御装置に関するものである。
り地震や風等による構造物の応答を低減する能動型振動
制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】受動型の振動制御装置としては、ダイナ
ミックダンパー(以下、DDという)があり、構造物に
適用したものとしては、例えば特開昭63−76932
号公報や特開昭63−114773号公報に記載された
もの等がある。
ミックダンパー(以下、DDという)があり、構造物に
適用したものとしては、例えば特開昭63−76932
号公報や特開昭63−114773号公報に記載された
もの等がある。
【0003】図11は構造物に適用されるDDの振動モ
デルを示したものであり、図中、m1 は主振動系を構成
する構造物本体の質量、md は吸振系を構成する付加質
量体の質量である。また、k1 は構造物本体のバネ定数
であり、質量m1 の構造物本体と質量md の付加質量体
とが、バネ定数kd のバネと、減衰係数cd のダンパー
で連結されている。x1 は構造物の変位、xd は重りの
変位を表す。
デルを示したものであり、図中、m1 は主振動系を構成
する構造物本体の質量、md は吸振系を構成する付加質
量体の質量である。また、k1 は構造物本体のバネ定数
であり、質量m1 の構造物本体と質量md の付加質量体
とが、バネ定数kd のバネと、減衰係数cd のダンパー
で連結されている。x1 は構造物の変位、xd は重りの
変位を表す。
【0004】主振動系の固有角振動数は、 ω1 =(k1 /m1 )1/2 で与えられる。
【0005】DDにおいて、通常、吸振系の質量md は
主振動系の質量m1 との比が、 μ=md /m1 ≧0.01 程度となるよう設計されている。
主振動系の質量m1 との比が、 μ=md /m1 ≧0.01 程度となるよう設計されている。
【0006】このとき、吸振系の固有角振動数は、 ωd =(1/1+μ)ω1 となり、減衰係数cd 及び減衰定数hd は、 cd =2md ωd hd hd =〔3μ/8(1+μ)〕1/2 と表現される。
【0007】また、能動型の振動制御装置としては、例
えば特開平1−275866〜69号公報に記載された
もの〔以下、AMD(アクティブ・マス・ドライバーの
略)という〕等がある。
えば特開平1−275866〜69号公報に記載された
もの〔以下、AMD(アクティブ・マス・ドライバーの
略)という〕等がある。
【0008】図12はAMDの振動モデルを示したもの
であり、質量m1 の構造物本体と、質量md の付加質量
体との間に、アクチュエーターの油圧力あるいは電磁力
等による制御力u(t) を加え、構造物の振動を能動的に
抑制する。
であり、質量m1 の構造物本体と、質量md の付加質量
体との間に、アクチュエーターの油圧力あるいは電磁力
等による制御力u(t) を加え、構造物の振動を能動的に
抑制する。
【0009】AMDにおいては、通常、構造物本体と振
動制御装置を構成する付加質量体との間のバネを柔らか
い状態、すなわち、 ωd ≦(1/2)ω1 とし、制御力u(t) は例えば次式のような形で与えられ
る。
動制御装置を構成する付加質量体との間のバネを柔らか
い状態、すなわち、 ωd ≦(1/2)ω1 とし、制御力u(t) は例えば次式のような形で与えられ
る。
【0010】 u(t) =G1 (dx1 /dt)+G2 (dxd /dt) ここで、G1 は構造物の応答速度に対するAGC回路等
を含む回路のゲインであり、大入力から小入力までの対
応を図ったものである(ここで、G2 は負の値とな
る)。また、上式の第2項は付加質量体側の振動速度に
ゲインG2 をかけたものを制御力に加えることにより、
付加質量体側にも減衰性を与え、安定化を図ったもので
ある。
を含む回路のゲインであり、大入力から小入力までの対
応を図ったものである(ここで、G2 は負の値とな
る)。また、上式の第2項は付加質量体側の振動速度に
ゲインG2 をかけたものを制御力に加えることにより、
付加質量体側にも減衰性を与え、安定化を図ったもので
ある。
【0011】この他、上記AMDに対し、図13の振動
モデルで示すようにアクチュエーターによる制御力と並
列にバネ定数kd のバネを付加し、AMDに比べ少ない
制御力でAMDと同程度の振動制御効果を得ようとする
もの〔以下、ATMD(アクティブ・チューンド・マス
・ダンパーの略)という〕が研究されている。
モデルで示すようにアクチュエーターによる制御力と並
列にバネ定数kd のバネを付加し、AMDに比べ少ない
制御力でAMDと同程度の振動制御効果を得ようとする
もの〔以下、ATMD(アクティブ・チューンド・マス
・ダンパーの略)という〕が研究されている。
【0012】ATMDの場合には、バネ定数kd を付加
質量体の振動が構造物の振動と同期するよう、すなわ
ち、 ωd =ω1 となるよう設定し、制御力u(t) を例えば次式の形で与
える。
質量体の振動が構造物の振動と同期するよう、すなわ
ち、 ωd =ω1 となるよう設定し、制御力u(t) を例えば次式の形で与
える。
【0013】u(t) =G1 (dx1 /dt)+G2 (d
xd /dt)+G3 (x1 −xd ) ここで、G3 は負の符号を持つゲインであり、上式の第
3項により振動時に付加質量体に作用する慣性力の一部
をキャンセルし、少ない制御力で付加質量体を振動させ
られるようにしている。
xd /dt)+G3 (x1 −xd ) ここで、G3 は負の符号を持つゲインであり、上式の第
3項により振動時に付加質量体に作用する慣性力の一部
をキャンセルし、少ない制御力で付加質量体を振動させ
られるようにしている。
【0014】さらに、出願人は特開昭63−15617
1号公報記載の発明において、DDの付加質量体に対
し、それより小さい質量の第2の付加質量体をバネとア
クチュエーターを介して連結し、アクチュエーターから
第2の付加質量体に対して制御力を加えることにより、
地震等による構造物の振動を抑制する形式の能動型振動
制御装置を提案している。
1号公報記載の発明において、DDの付加質量体に対
し、それより小さい質量の第2の付加質量体をバネとア
クチュエーターを介して連結し、アクチュエーターから
第2の付加質量体に対して制御力を加えることにより、
地震等による構造物の振動を抑制する形式の能動型振動
制御装置を提案している。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上述した各振動制御装
置の制御方向に関しては、構造物に対する付加質量体の
支持方法あるいはバネの与え方等によって、通常、次の
2通りが考えられる。
置の制御方向に関しては、構造物に対する付加質量体の
支持方法あるいはバネの与え方等によって、通常、次の
2通りが考えられる。
【0016】(a) 1つの振動制御装置が全方向の制御を
行う場合 例えば、付加質量体を積層ゴム支承あるいはボールベア
リングで支持したり、自在継手等を用いて吊り材により
吊り支持する場合には付加質量体が水平面内の全方向に
振動し、1つの振動制御装置で全方向の制御が可能であ
る。
行う場合 例えば、付加質量体を積層ゴム支承あるいはボールベア
リングで支持したり、自在継手等を用いて吊り材により
吊り支持する場合には付加質量体が水平面内の全方向に
振動し、1つの振動制御装置で全方向の制御が可能であ
る。
【0017】(b) 1つの振動制御装置が1方向の制御の
みを行う場合 例えば、付加質量体をリニアガイド(直線レールや直線
的なガイド軸等)で支持して、水平方向のコイルスプリ
ングで構造物と連結したり、付加質量体を円弧状の軌道
にそって摺動させる場合、あるいは吊り材で吊り支持す
る場合において振動方向が限定される形式では付加質量
体の振動方向が1方向であり、1方向の制御のみ可能で
ある。
みを行う場合 例えば、付加質量体をリニアガイド(直線レールや直線
的なガイド軸等)で支持して、水平方向のコイルスプリ
ングで構造物と連結したり、付加質量体を円弧状の軌道
にそって摺動させる場合、あるいは吊り材で吊り支持す
る場合において振動方向が限定される形式では付加質量
体の振動方向が1方向であり、1方向の制御のみ可能で
ある。
【0018】ところで、構造物の振動制御において、十
分な振動抑制効果を得るためには、付加質量体の重量が
大きくなり、構造物の設計荷重や平面計画に対する影響
も大きくなる。
分な振動抑制効果を得るためには、付加質量体の重量が
大きくなり、構造物の設計荷重や平面計画に対する影響
も大きくなる。
【0019】この問題に対し、(a) の場合には、1つの
振動制御装置で全方向の制御が可能であるため(もちろ
ん複数用いることもできる)、付加質量体の質量につい
て無駄がないという利点がある反面、AMD、ATMD
に適用した場合には、制御力を与えるための機構や、そ
の制御が複雑となるといった問題がある。
振動制御装置で全方向の制御が可能であるため(もちろ
ん複数用いることもできる)、付加質量体の質量につい
て無駄がないという利点がある反面、AMD、ATMD
に適用した場合には、制御力を与えるための機構や、そ
の制御が複雑となるといった問題がある。
【0020】また、(b) の場合には、構造物について水
平面内の2方向について制御を行いたい場合(2方向の
制御の組合せにより水平変位に関しては、全方向の制御
が可能)等には、2方向ついて別個に振動制御装置を設
けなければならず、特定方向の振動制御に対しては、別
方向の振動制御装置の付加質量体が機能せず、その分構
造物の重量に対する全付加質量体の重量が大きくなると
ともに、振動制御装置が占めるスペースも大きくなる。
平面内の2方向について制御を行いたい場合(2方向の
制御の組合せにより水平変位に関しては、全方向の制御
が可能)等には、2方向ついて別個に振動制御装置を設
けなければならず、特定方向の振動制御に対しては、別
方向の振動制御装置の付加質量体が機能せず、その分構
造物の重量に対する全付加質量体の重量が大きくなると
ともに、振動制御装置が占めるスペースも大きくなる。
【0021】本発明は従来の振動制御装置における上述
のような問題点の解決を図ったもので、小さい供給エネ
ルギー、制御力で作動し、地震等に対する構造物の振動
を効果的に抑制できるとともに、制御機構が簡単で、か
つ付加質量体の重量や装置の設置スペースに関し無駄の
少ない振動制御装置を提供することを目的としたもので
ある。
のような問題点の解決を図ったもので、小さい供給エネ
ルギー、制御力で作動し、地震等に対する構造物の振動
を効果的に抑制できるとともに、制御機構が簡単で、か
つ付加質量体の重量や装置の設置スペースに関し無駄の
少ない振動制御装置を提供することを目的としたもので
ある。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明の振動制御装置は
DDの基本構成における付加質量体を第1付加質量体と
し、1つの第1付加質量体に対してAMDまたはATM
Dを構成する第2付加質量体を複数加えたものに相当
し、構造物に対し相対移動可能な所定質量の第1付加質
量体と、前記構造物と前記第1付加質量体との間に介在
し、前記第1付加質量体に対し前記構造物の固有周期と
同調する周期を与える支持手段と、前記第1付加質量体
に対し相対移動可能な所定質量の第2付加質量体と、前
記第1付加質量体と前記第2付加質量体との間に制御力
を作用させる駆動手段とからなる構造物の振動制御装置
において、1つの第1付加質量体に対し、所定方向に相
対移動可能な第2付加質量体を複数、2方向以上に設け
たものである。
DDの基本構成における付加質量体を第1付加質量体と
し、1つの第1付加質量体に対してAMDまたはATM
Dを構成する第2付加質量体を複数加えたものに相当
し、構造物に対し相対移動可能な所定質量の第1付加質
量体と、前記構造物と前記第1付加質量体との間に介在
し、前記第1付加質量体に対し前記構造物の固有周期と
同調する周期を与える支持手段と、前記第1付加質量体
に対し相対移動可能な所定質量の第2付加質量体と、前
記第1付加質量体と前記第2付加質量体との間に制御力
を作用させる駆動手段とからなる構造物の振動制御装置
において、1つの第1付加質量体に対し、所定方向に相
対移動可能な第2付加質量体を複数、2方向以上に設け
たものである。
【0023】本発明の振動制御装置において、駆動手段
と直結されていない第1付加質量体については、水平面
内の全方向に振動(変位)可能とすることにより、1つ
の第1付加質量体(振動制御装置を複数設ける場合はそ
れぞれの装置の第1付加質量体)で、水平面内の全方向
について振動抑制効果を得ることができる。
と直結されていない第1付加質量体については、水平面
内の全方向に振動(変位)可能とすることにより、1つ
の第1付加質量体(振動制御装置を複数設ける場合はそ
れぞれの装置の第1付加質量体)で、水平面内の全方向
について振動抑制効果を得ることができる。
【0024】第1付加質量体を水平面内の全方向に振動
可能とする支持手段としては、自在継手等を用いて吊り
材により吊り支持するものや、構造物の屋上や床面等に
分散配置した積層ゴム支承やボールベアリング支承によ
る支持手段、あるいはリニアガイド支承を2方向組み合
わせたもの(2方向のリニアガイドが相対移動可能とな
るようにする)等がある。
可能とする支持手段としては、自在継手等を用いて吊り
材により吊り支持するものや、構造物の屋上や床面等に
分散配置した積層ゴム支承やボールベアリング支承によ
る支持手段、あるいはリニアガイド支承を2方向組み合
わせたもの(2方向のリニアガイドが相対移動可能とな
るようにする)等がある。
【0025】なお、支持手段としての積層ゴム支承につ
いては、積層ゴムの軸部を中空として水平剛性を小さく
し、長周期としたものや、ゴム自体に大きな減衰性が期
待できる高減衰ゴムを用いることもできる。また、積層
ゴム支承とともに、構造物と第1付加質量体を水平方向
に連結するコイルバネを併用したり、ボールベアリング
支承、あるいはリニアガイド支承の場合には、中立位置
の確保やバネ定数の調整のための連結バネとして、積層
ゴムやコイルバネを組み合わせて支持手段を構成するこ
ともできる。
いては、積層ゴムの軸部を中空として水平剛性を小さく
し、長周期としたものや、ゴム自体に大きな減衰性が期
待できる高減衰ゴムを用いることもできる。また、積層
ゴム支承とともに、構造物と第1付加質量体を水平方向
に連結するコイルバネを併用したり、ボールベアリング
支承、あるいはリニアガイド支承の場合には、中立位置
の確保やバネ定数の調整のための連結バネとして、積層
ゴムやコイルバネを組み合わせて支持手段を構成するこ
ともできる。
【0026】また、駆動手段からの制御力を直接受ける
第2付加質量体については、振動方向を1方向に限定す
ることにより、駆動手段の機構や制御方法が簡単にな
り、地震等による構造物の応答等に対し、効率が良く、
精度の高い制御が可能となる。このような第2付加質量
体を1つの第1付加質量体に対し、複数、2方向(3方
向以上でもよい)に設けることにより、第1付加質量体
に対し、間接的に2方向の制御力を与えることになり、
構造物の応答を水平面内の全方向について抑制すること
ができる。
第2付加質量体については、振動方向を1方向に限定す
ることにより、駆動手段の機構や制御方法が簡単にな
り、地震等による構造物の応答等に対し、効率が良く、
精度の高い制御が可能となる。このような第2付加質量
体を1つの第1付加質量体に対し、複数、2方向(3方
向以上でもよい)に設けることにより、第1付加質量体
に対し、間接的に2方向の制御力を与えることになり、
構造物の応答を水平面内の全方向について抑制すること
ができる。
【0027】第2付加質量体を水平面内の特定方向に振
動可能とする支持手段としては、吊り材により振動方向
が限定される形で吊り支持するものや、リニアガイド支
承で支持してコイルスプリング等で第1付加質量体と第
2付加質量体とを連結するもの、第1付加質量体の上面
等に下向きに凸な円弧状の軌道を形成し、第2付加質量
体が位置エネルギーと慣性力により円弧状の軌道上を振
動可能とするもの等がある。
動可能とする支持手段としては、吊り材により振動方向
が限定される形で吊り支持するものや、リニアガイド支
承で支持してコイルスプリング等で第1付加質量体と第
2付加質量体とを連結するもの、第1付加質量体の上面
等に下向きに凸な円弧状の軌道を形成し、第2付加質量
体が位置エネルギーと慣性力により円弧状の軌道上を振
動可能とするもの等がある。
【0028】第2付加質量体に制御力を作用させる駆動
手段としては、例えば電動モーターを用いた駆動装置や
油圧式の駆動装置、リニアモーター等があり、地震や風
等の振動外力による構造物の応答、あるいは地震応答解
析等に基づいて制御される。
手段としては、例えば電動モーターを用いた駆動装置や
油圧式の駆動装置、リニアモーター等があり、地震や風
等の振動外力による構造物の応答、あるいは地震応答解
析等に基づいて制御される。
【0029】
【実施例】次に、図示した実施例について説明する。
【0030】図1(a) 、(b) は本発明の振動制御装置の
一実施例における装置の概要を示したものである。
一実施例における装置の概要を示したものである。
【0031】本実施例では振動制御装置を構成する第1
付加質量体1が部屋を形成しており、第1付加質量体1
の内部に、4つの第2付加質量体2a、2b、2c、2
dが組み込まれている。
付加質量体1が部屋を形成しており、第1付加質量体1
の内部に、4つの第2付加質量体2a、2b、2c、2
dが組み込まれている。
【0032】第1付加質量体1は支持手段としての複数
の積層ゴム支承3で支持されており、水平面内の全方向
に振動可能となっている。積層ゴム支承3は第1付加質
量体1に対し、構造物の固有周期に対応するバネ定数が
与えるよう設計されるが、構造物の固有周期が方向(例
えば、図に示すx方向及びy方向)によって大きく異な
る場合には、積層ゴム支承3の断面形状や支持方法を工
夫する等して対応させることも可能である。また、積層
ゴム支承3の積層ゴムとして高減衰積層ゴムを用い、積
層ゴム支承3に所定の減衰係数を与えるダンパーを兼ね
させることもできるが、積層ゴム支承3とは別個に、構
造物と第1付加質量体1との間にオイルダンパー、粘性
ダンパー、弾塑性ダンパー、その他適当なダンパーを介
在させても良い。
の積層ゴム支承3で支持されており、水平面内の全方向
に振動可能となっている。積層ゴム支承3は第1付加質
量体1に対し、構造物の固有周期に対応するバネ定数が
与えるよう設計されるが、構造物の固有周期が方向(例
えば、図に示すx方向及びy方向)によって大きく異な
る場合には、積層ゴム支承3の断面形状や支持方法を工
夫する等して対応させることも可能である。また、積層
ゴム支承3の積層ゴムとして高減衰積層ゴムを用い、積
層ゴム支承3に所定の減衰係数を与えるダンパーを兼ね
させることもできるが、積層ゴム支承3とは別個に、構
造物と第1付加質量体1との間にオイルダンパー、粘性
ダンパー、弾塑性ダンパー、その他適当なダンパーを介
在させても良い。
【0033】各第2付加質量体2a、2b、2c、2d
に対しては、駆動手段としてACサーボモーター4と、
ボールねじを構成する雄ねじを有するシャフト5が設け
られ、シャフト5の回転により各第2付加質量体2a、
2b、2c、2dがシャフト5の軸方向に駆動される。
すなわち、第2付加質量体2a、2b、2c、2dの移
動方向は、シャフト5の軸方向に限定され、2つの第2
付加質量体2a、2cが図中x方向に、他の2つの第2
付加質量体2b、2dがy方向に振動する。
に対しては、駆動手段としてACサーボモーター4と、
ボールねじを構成する雄ねじを有するシャフト5が設け
られ、シャフト5の回転により各第2付加質量体2a、
2b、2c、2dがシャフト5の軸方向に駆動される。
すなわち、第2付加質量体2a、2b、2c、2dの移
動方向は、シャフト5の軸方向に限定され、2つの第2
付加質量体2a、2cが図中x方向に、他の2つの第2
付加質量体2b、2dがy方向に振動する。
【0034】また、本実施例では各第2付加質量体2
a、2b、2c、2dの駆動、すなわちこれらに加えら
れる制御力を制御するための制御装置6も第1付加質量
体1の内部に納められ、さらに点検口7を設け、内部に
メンテナンスのための空間を確保している。
a、2b、2c、2dの駆動、すなわちこれらに加えら
れる制御力を制御するための制御装置6も第1付加質量
体1の内部に納められ、さらに点検口7を設け、内部に
メンテナンスのための空間を確保している。
【0035】また、本実施例では図示していないが、第
2付加質量体2a、2b、2c、2dに対しても、中立
位置を保つため、あるいはATMDのように少ない制御
力で所定の振動抑制効果を得られるようにするため、コ
イルスプリング等のばねをシャフト5と平行に設ける場
合もある。
2付加質量体2a、2b、2c、2dに対しても、中立
位置を保つため、あるいはATMDのように少ない制御
力で所定の振動抑制効果を得られるようにするため、コ
イルスプリング等のばねをシャフト5と平行に設ける場
合もある。
【0036】また、図中、8aは構造物の地上における
振動(地震動等)を検出するためのセンサー(振動
計)、8bは振動制御装置設置位置における構造物の応
答を検出するためのセンサー、8cは第1付加質量体の
振動を検出するためのセンサーである。なお、第2付加
質量体2a、2b、2c、2dについてもその振動を検
出するセンサーを設け、検出した値をフィードバックし
ながら制御を行うことができる。
振動(地震動等)を検出するためのセンサー(振動
計)、8bは振動制御装置設置位置における構造物の応
答を検出するためのセンサー、8cは第1付加質量体の
振動を検出するためのセンサーである。なお、第2付加
質量体2a、2b、2c、2dについてもその振動を検
出するセンサーを設け、検出した値をフィードバックし
ながら制御を行うことができる。
【0037】図2及び図3は本発明の振動制御装置の他
の実施例を示したものである。
の実施例を示したものである。
【0038】本実施例では鋼材等からなる溝形断面の第
1付加質量体11を4つの積層ゴム支承13で支持する
とともに、第1付加質量体11の下面中央部と各積層ゴ
ム支承13とを水平に配置したシリンダー型のダンパー
16で連結し、所定の減衰性を付加している。
1付加質量体11を4つの積層ゴム支承13で支持する
とともに、第1付加質量体11の下面中央部と各積層ゴ
ム支承13とを水平に配置したシリンダー型のダンパー
16で連結し、所定の減衰性を付加している。
【0039】本実施例では第1付加質量体11の溝形断
面形状を利用して、x方向の第2付加質量体12aとy
方向の第2付加質量体12bを上下に配置し、2つの第
2付加質量体12a、12bが互いに干渉しないように
している。
面形状を利用して、x方向の第2付加質量体12aとy
方向の第2付加質量体12bを上下に配置し、2つの第
2付加質量体12a、12bが互いに干渉しないように
している。
【0040】x方向の第2付加質量体12aの駆動につ
いて説明すると、第2付加質量体12aは第1付加質量
体11の上部に架け渡した架台17a上に設けられた2
本のx方向のレール18aに沿って摺動可能となってお
り、ACサーボモーター14の制御によりボールねじを
構成するシャフト15を回転させることで、x方向のレ
ール18a上で振動する。
いて説明すると、第2付加質量体12aは第1付加質量
体11の上部に架け渡した架台17a上に設けられた2
本のx方向のレール18aに沿って摺動可能となってお
り、ACサーボモーター14の制御によりボールねじを
構成するシャフト15を回転させることで、x方向のレ
ール18a上で振動する。
【0041】図中、19はシャフト15と平行に設けた
水平なコイルスプリングであり、第2付加質量体12a
に対し、所定のばね定数を与えている。単に、第2付加
質量体12aの中立位置を保つ目的では、このばね定数
は構造物の固有周期に比べ長い周期を与えるのが普通で
あるが、ATMD的な制御を行う場合には第1付加質量
体11の周期に同調させる。
水平なコイルスプリングであり、第2付加質量体12a
に対し、所定のばね定数を与えている。単に、第2付加
質量体12aの中立位置を保つ目的では、このばね定数
は構造物の固有周期に比べ長い周期を与えるのが普通で
あるが、ATMD的な制御を行う場合には第1付加質量
体11の周期に同調させる。
【0042】y方向の第2付加質量体12bの駆動に関
しても、基本的な構成はx方向と同じであり、y方向の
第2付加質量体12bは、架台17bを介して、第1付
加質量体11の溝内に収納された形で、y方向のレール
18b上を摺動する。
しても、基本的な構成はx方向と同じであり、y方向の
第2付加質量体12bは、架台17bを介して、第1付
加質量体11の溝内に収納された形で、y方向のレール
18b上を摺動する。
【0043】図4〜図9は本発明の振動制御装置におい
て、第1付加質量体31を水平面内の全方向に振動可能
とする支持手段と、第2付加質量体32を水平面内の特
定方向に振動可能とする第2支持手段の組み合わせパタ
ーンを示したもので、説明を簡単にするため、第2付加
質量体32を一方向のみ示しているが、実際には2方向
以上組み合わせることになる。
て、第1付加質量体31を水平面内の全方向に振動可能
とする支持手段と、第2付加質量体32を水平面内の特
定方向に振動可能とする第2支持手段の組み合わせパタ
ーンを示したもので、説明を簡単にするため、第2付加
質量体32を一方向のみ示しているが、実際には2方向
以上組み合わせることになる。
【0044】図4の例では第1付加質量体31及び第2
付加質量体32を、それぞれ支持フレーム33、34に
対し、吊り材35、36で吊り支持し、第2付加質量体
32に対し、アクチュエーター37で制御力を与える形
式となっている。第1付加質量体31の吊り支持に関し
ては自在継手を設ける等して全方向に振動可能とする。
第2付加質量体32に関しては一方向にのみ振動すれば
よいが、アクチュエーター37の作用方向によって振動
方向を限定することもできる。
付加質量体32を、それぞれ支持フレーム33、34に
対し、吊り材35、36で吊り支持し、第2付加質量体
32に対し、アクチュエーター37で制御力を与える形
式となっている。第1付加質量体31の吊り支持に関し
ては自在継手を設ける等して全方向に振動可能とする。
第2付加質量体32に関しては一方向にのみ振動すれば
よいが、アクチュエーター37の作用方向によって振動
方向を限定することもできる。
【0045】図5の例では第1付加質量体31の吊り支
持は図4の場合と同様であり、第2付加質量体32がロ
ーラー38等を介して第1付加質量31上を摺動するよ
うにしている。摺動方向は、ローラー38の回転方向
や、第2付加質量体32を結合するコイルスプリング3
9やアクチュエーター37の方向により限定することが
でき、また第2付加質量体32がレールに沿って摺動す
る形式でもよい。
持は図4の場合と同様であり、第2付加質量体32がロ
ーラー38等を介して第1付加質量31上を摺動するよ
うにしている。摺動方向は、ローラー38の回転方向
や、第2付加質量体32を結合するコイルスプリング3
9やアクチュエーター37の方向により限定することが
でき、また第2付加質量体32がレールに沿って摺動す
る形式でもよい。
【0046】図6の例も第1付加質量体31の吊り支持
は図4の場合と同様であり、第1付加質量体31の上面
に鉛直面内で円弧状となる円弧軌道40を形成し、この
円弧軌道40内で第2付加質量体32が振動できるよう
にしたものである。第2付加質量体32の駆動手段とし
ては、リニアモーター等が適するが、特に限定されるも
のではない。軌道40の円弧形状は制御方法に応じ、構
造物の固有周期より長い周期を与える場合(曲率半径を
大きくする)と、構造物の固有周期と同調する周期を与
える場合とがある。また、2方向の第2付加質量体32
が干渉しないようにするためには、その配置を平面的に
ずらしたり(図1の実施例参照)、あるいは軌道を上下
に立体交差させればよい(図2及び図3の実施例参
照)。
は図4の場合と同様であり、第1付加質量体31の上面
に鉛直面内で円弧状となる円弧軌道40を形成し、この
円弧軌道40内で第2付加質量体32が振動できるよう
にしたものである。第2付加質量体32の駆動手段とし
ては、リニアモーター等が適するが、特に限定されるも
のではない。軌道40の円弧形状は制御方法に応じ、構
造物の固有周期より長い周期を与える場合(曲率半径を
大きくする)と、構造物の固有周期と同調する周期を与
える場合とがある。また、2方向の第2付加質量体32
が干渉しないようにするためには、その配置を平面的に
ずらしたり(図1の実施例参照)、あるいは軌道を上下
に立体交差させればよい(図2及び図3の実施例参
照)。
【0047】図7の例は部屋を構成する第1付加質量体
31を積層ゴム支承41により支持し、第1付加質量体
31内に第2付加質量体32を吊り材36で吊り支持し
たものである。
31を積層ゴム支承41により支持し、第1付加質量体
31内に第2付加質量体32を吊り材36で吊り支持し
たものである。
【0048】図8の例は同じく部屋を構成する第1付加
質量体31を積層ゴム支承41により支持し、第1付加
質量体31内で第2付加質量体32が摺動するようにし
たもので、第1付加質量体31及び第2付加質量体32
がコイルスプリング39及びアクチュエーター37を介
して連結されている。
質量体31を積層ゴム支承41により支持し、第1付加
質量体31内で第2付加質量体32が摺動するようにし
たもので、第1付加質量体31及び第2付加質量体32
がコイルスプリング39及びアクチュエーター37を介
して連結されている。
【0049】図9の例は積層ゴム支承41によって支持
される第1付加質量体31の上面に、第2付加質量体が
走行する円弧軌道40を形成したものである。第1付加
質量体31は図7及び図8の例のように部屋を構成する
ものでもよい。
される第1付加質量体31の上面に、第2付加質量体が
走行する円弧軌道40を形成したものである。第1付加
質量体31は図7及び図8の例のように部屋を構成する
ものでもよい。
【0050】図10は本発明の振動制御装置を1方向
(x方向)のみについて振動モデルとして表したもの
で、従来の技術の項で述べたDDの付加質量体を第1付
加質量体とし、この第1付加質量体に対し、AMDまた
はATMDを構成する第2付加質量体を組み合わせたも
のに相当する。
(x方向)のみについて振動モデルとして表したもの
で、従来の技術の項で述べたDDの付加質量体を第1付
加質量体とし、この第1付加質量体に対し、AMDまた
はATMDを構成する第2付加質量体を組み合わせたも
のに相当する。
【0051】図中、m1 は主振動系を構成する構造物の
質量、ma は第1付加質量体の質量、mbxはx方向につ
いて機能する第2付加質量体の質量である。また、k1x
は構造物本体のx方向についてのバネ定数、kaxは支持
手段のx方向についてのバネ定数、caxは支持手段のx
方向についての減衰係数、kbxは第1付加質量体とx方
向について機能する第2付加質量体間のバネ定数、u
(t) x はx方向についての制御力である。x1 は構造物
の変位、xa は第1付加質量体の変位、xb は第2付加
質量体の変位を表す。本発明の装置としては、さらにy
方向(通常はx方向と直交する方向であるが、構造物の
断面形状等に応じて選択できる)について機能する質量
mbyの第2付加質量体が加わるが、x方向及びy方向で
それぞれ制御することにより、水平面内の全方向の制御
が可能である。
質量、ma は第1付加質量体の質量、mbxはx方向につ
いて機能する第2付加質量体の質量である。また、k1x
は構造物本体のx方向についてのバネ定数、kaxは支持
手段のx方向についてのバネ定数、caxは支持手段のx
方向についての減衰係数、kbxは第1付加質量体とx方
向について機能する第2付加質量体間のバネ定数、u
(t) x はx方向についての制御力である。x1 は構造物
の変位、xa は第1付加質量体の変位、xb は第2付加
質量体の変位を表す。本発明の装置としては、さらにy
方向(通常はx方向と直交する方向であるが、構造物の
断面形状等に応じて選択できる)について機能する質量
mbyの第2付加質量体が加わるが、x方向及びy方向で
それぞれ制御することにより、水平面内の全方向の制御
が可能である。
【0052】制御方法の一例を挙げると以下のようにな
る。なお、上述のようにx方向及びy方向でそれぞれ制
御することにより、水平面内の全方向の制御が可能であ
るので、以下単にx方向についてのみ説明する。
る。なお、上述のようにx方向及びy方向でそれぞれ制
御することにより、水平面内の全方向の制御が可能であ
るので、以下単にx方向についてのみ説明する。
【0053】第1付加質量体の質量は、構造物の規模、
振動特性、制御手段等に応じ、例えば構造物の質量の1
/50〜1/1000程度とする。また、第2付加質量
体の質量は、例えば第1付加質量体の質量の1/20〜
1/100程度とする。
振動特性、制御手段等に応じ、例えば構造物の質量の1
/50〜1/1000程度とする。また、第2付加質量
体の質量は、例えば第1付加質量体の質量の1/20〜
1/100程度とする。
【0054】図10におけるパラメーターを用いると、
主振動系、第1付加質量体及び第2付加質量体の角振動
数ω1x、ωax、ωbxは、 ω1x=(k1x/m1 )1/2 ωax=(kax/ma )1/2 ωbx=(kbx/mbx)1/2 と表される。
主振動系、第1付加質量体及び第2付加質量体の角振動
数ω1x、ωax、ωbxは、 ω1x=(k1x/m1 )1/2 ωax=(kax/ma )1/2 ωbx=(kbx/mbx)1/2 と表される。
【0055】これらの角振動数を同調させることで、次
式の関係が成立する。
式の関係が成立する。
【0056】ω1x≒ωax≒ωbx ただし、ωbxは同調させずに、ω1x、ωaxに比べ十分小
さい値に設定し、従来のAMD的な制御を行う場合もあ
る。
さい値に設定し、従来のAMD的な制御を行う場合もあ
る。
【0057】また、前述した構造物、第1付加質量体及
び第2付加質量体の質量の間の関係は、 ma /m1 =1/50〜1/1000 mbx/ma =1/10〜1/100 と表せる。
び第2付加質量体の質量の間の関係は、 ma /m1 =1/50〜1/1000 mbx/ma =1/10〜1/100 と表せる。
【0058】第2付加質量体である駆動体の動きを制御
するための制御力は、例えば次式によって規定される。
するための制御力は、例えば次式によって規定される。
【0059】u(t) x =G1 (dx1 /dt)+G
2 (xa −x1 )+G3 (dxb /dt)+G4 (xb
−xa ) ……(1) ここで、G1 、G2 、G3 、G4 は上記(1) 式の各項に
おけるゲイン(利得)である。
2 (xa −x1 )+G3 (dxb /dt)+G4 (xb
−xa ) ……(1) ここで、G1 、G2 、G3 、G4 は上記(1) 式の各項に
おけるゲイン(利得)である。
【0060】エネルギーは主として第1付加質量体に対
するダンパー機能(減衰係数cax)により消費する。
するダンパー機能(減衰係数cax)により消費する。
【0061】第1付加質量体の角振動数ωaxは主振動系
の角振動数ω1xに同期しているので、ダイナミックダン
パー(動吸振器)を形成している。しかし、第1付加質
量体に対する減衰係数caxはダイナミックダンパーの最
適設計値よりやや大きくするのが望ましい。
の角振動数ω1xに同期しているので、ダイナミックダン
パー(動吸振器)を形成している。しかし、第1付加質
量体に対する減衰係数caxはダイナミックダンパーの最
適設計値よりやや大きくするのが望ましい。
【0062】ここで、制御力u(t) x を加えて、第1付
加質量体(質量ma )を加振する。上記(1) 式の場合は
構造物の速度(dx1 /dt)をフィードバックしてお
り、第1付加質量体(質量ma )は通常のDD(ダイナ
ミックダンパー)の動きを増幅することができ、従って
振動制御効果が上がる。
加質量体(質量ma )を加振する。上記(1) 式の場合は
構造物の速度(dx1 /dt)をフィードバックしてお
り、第1付加質量体(質量ma )は通常のDD(ダイナ
ミックダンパー)の動きを増幅することができ、従って
振動制御効果が上がる。
【0063】制御力u(t) x の反力は第2付加質量体
(質量mbx=1/10ma 〜1/100ma )の慣性力
を利用して処理する。
(質量mbx=1/10ma 〜1/100ma )の慣性力
を利用して処理する。
【0064】上記(1) 式の第3項は作用、反作用の関係
を利用して第2付加質量体に対しても減衰性を与えるた
めの項であり、これにより第2付加質量体の振動の安定
化を図ることができる。
を利用して第2付加質量体に対しても減衰性を与えるた
めの項であり、これにより第2付加質量体の振動の安定
化を図ることができる。
【0065】また、前述したATMDの原理を利用して
第2付加質量体の角振動数ωbxも主振動系の角振動数ω
1xに同期させると、バネ力(バネ定数kbx)が制御に必
要なほとんどの力を吸収するので、制御に必要な力はさ
らに小さくなる。
第2付加質量体の角振動数ωbxも主振動系の角振動数ω
1xに同期させると、バネ力(バネ定数kbx)が制御に必
要なほとんどの力を吸収するので、制御に必要な力はさ
らに小さくなる。
【0066】すなわち、第2付加質量体には制御力〔u
(t) x 〕、慣性力〔mbx( dxb /dt)2 〕及びバネ力
〔kbx(xb −xa )〕が働いており、次の関係があ
る。
(t) x 〕、慣性力〔mbx( dxb /dt)2 〕及びバネ力
〔kbx(xb −xa )〕が働いており、次の関係があ
る。
【0067】〔制御力〕+〔慣性力〕+〔バネ力〕=0 従って、慣性力とバネ力がキャンセルし合うことで、制
御力を小さくすることができる。
御力を小さくすることができる。
【0068】
【発明の効果】 駆動手段と直結されていない第1付加質量体につい
ては、水平面内の全方向に振動可能としたことにより、
1つの第1付加質量体で、水平面内の全方向について振
動抑制効果を得ることができる。
ては、水平面内の全方向に振動可能としたことにより、
1つの第1付加質量体で、水平面内の全方向について振
動抑制効果を得ることができる。
【0069】 駆動手段からの制御力を直接受ける第
2付加質量体については、振動方向を1方向に限定した
ことにより、駆動手段の機構や制御方法が簡単になり、
地震等による構造物の応答等に対し、効率が良く、精度
の高い制御が可能となる。
2付加質量体については、振動方向を1方向に限定した
ことにより、駆動手段の機構や制御方法が簡単になり、
地震等による構造物の応答等に対し、効率が良く、精度
の高い制御が可能となる。
【0070】 第2付加質量体を1つの第1付加質量
体に対し、複数、2方向に設けることにより、第1付加
質量体に対し、間接的に2方向の制御力を与えることに
なり、構造物の応答を水平面内の全方向について抑制す
ることができ、かつ第2付加質量体の重量は第1付加質
量体の重量に比べ非常に小さいので、複数設けても振動
制御装置全体としての重量増大にはほとんど影響がな
い。
体に対し、複数、2方向に設けることにより、第1付加
質量体に対し、間接的に2方向の制御力を与えることに
なり、構造物の応答を水平面内の全方向について抑制す
ることができ、かつ第2付加質量体の重量は第1付加質
量体の重量に比べ非常に小さいので、複数設けても振動
制御装置全体としての重量増大にはほとんど影響がな
い。
【0071】 DDを基本構造としてこれに駆動体を
有するAMDまたはATMDの構成を加えたことで、極
めて小さな質量体の駆動により、大きな振動制御効果を
上げることができる。
有するAMDまたはATMDの構成を加えたことで、極
めて小さな質量体の駆動により、大きな振動制御効果を
上げることができる。
【0072】 駆動される第2付加質量体の重量が構
造物の重量に比べ非常に小さいこと等から、たとえ駆動
部の暴走があったとしても、構造物本体に与える影響は
極めて小さい。
造物の重量に比べ非常に小さいこと等から、たとえ駆動
部の暴走があったとしても、構造物本体に与える影響は
極めて小さい。
【図1】本発明の振動制御装置の一実施例における装置
の概要を示したもので、(a) は水平断面図、(b) は鉛直
断面図である。
の概要を示したもので、(a) は水平断面図、(b) は鉛直
断面図である。
【図2】本発明の振動制御装置の他の実施例を示す平面
図である。
図である。
【図3】図2の実施例における正面図である。
【図4】本発明の振動制御装置における支持手段及び第
2支持手段の組み合わせパターンの一例を示す概要図で
ある。
2支持手段の組み合わせパターンの一例を示す概要図で
ある。
【図5】支持手段及び第2支持手段の組み合わせパター
ンの他の例を示す概要図である。
ンの他の例を示す概要図である。
【図6】支持手段及び第2支持手段の組み合わせパター
ンのさらに他の例を示す概要図である。
ンのさらに他の例を示す概要図である。
【図7】支持手段及び第2支持手段の組み合わせパター
ンのさらに他の例を示す概要図である。
ンのさらに他の例を示す概要図である。
【図8】支持手段及び第2支持手段の組み合わせパター
ンのさらに他の例を示す概要図である。
ンのさらに他の例を示す概要図である。
【図9】支持手段及び第2支持手段の組み合わせパター
ンのさらに他の例を示す概要図である。
ンのさらに他の例を示す概要図である。
【図10】本発明の振動制御装置を1方向についてのみ
表した振動モデル図である。
表した振動モデル図である。
【図11】従来のDDの振動モデル図である。
【図12】従来のAMDの振動モデル図である。
【図13】従来のATMDの振動モデル図である。
1…第1付加質量体、2a、2b、2c、2d…第2付
加質量体、3…積層ゴム支承、4…ACサーボモータ
ー、5…シャフト、6…制御装置、7…点検口、8a、
8b、8c…センサー、11…第1付加質量体、12a
…x方向第2付加質量体、12b…y方向第2付加質量
体、13…積層ゴム支承、14…ACサーボモーター、
15…シャフト、16…ダンパー、17a、17b…架
台、18a…x方向レール、18b…y方向レール、1
9…コイルスプリング 31…第1付加質量体、32…第2付加質量体、33、
34…支持フレーム、35、36…吊り材、37…アク
チュエーター、38…ローラー、39…コイルスプリン
グ、40…円弧軌道、41…積層ゴム支承
加質量体、3…積層ゴム支承、4…ACサーボモータ
ー、5…シャフト、6…制御装置、7…点検口、8a、
8b、8c…センサー、11…第1付加質量体、12a
…x方向第2付加質量体、12b…y方向第2付加質量
体、13…積層ゴム支承、14…ACサーボモーター、
15…シャフト、16…ダンパー、17a、17b…架
台、18a…x方向レール、18b…y方向レール、1
9…コイルスプリング 31…第1付加質量体、32…第2付加質量体、33、
34…支持フレーム、35、36…吊り材、37…アク
チュエーター、38…ローラー、39…コイルスプリン
グ、40…円弧軌道、41…積層ゴム支承
フロントページの続き (72)発明者 佐々木 勝康 東京都港区元赤坂一丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内 (72)発明者 大類 哲 東京都港区元赤坂一丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内
Claims (10)
- 【請求項1】 構造物に対し相対移動可能な所定質量の
第1付加質量体と、前記構造物と前記第1付加質量体と
の間に介在し、前記第1付加質量体に対し前記構造物の
固有周期と同調する周期を与える支持手段と、前記第1
付加質量体に対し相対移動可能な所定質量の第2付加質
量体と、前記第1付加質量体と前記第2付加質量体との
間に制御力を作用させる駆動手段とからなる構造物の振
動制御装置において、1つの第1付加質量体に対し、所
定方向に相対移動可能な第2付加質量体を複数、2方向
以上に設けたことを特徴とする構造物の振動制御装置。 - 【請求項2】 前記支持手段は、前記構造物に対し前記
第1付加質量体を吊り支持する吊り材である請求項1記
載の構造物の振動制御装置。 - 【請求項3】 前記支持手段は、複数、分散配置した積
層ゴム支承である請求項1記載の振動制御装置。 - 【請求項4】 前記支持手段は、複数、分散配置したボ
ールベアリング支承と、前記構造物と前記第1付加質量
体を連結するバネ手段とからなる請求項1記載の振動制
御装置。 - 【請求項5】 前記支持手段は、複数配置したリニアガ
イド支承と、前記構造物と前記第1付加質量体を連結す
るバネ手段とからなる請求項1記載の振動制御装置。 - 【請求項6】 前記第1付加質量体と前記第2付加質量
体との間に、前記駆動手段とともに、前記第2付加質量
体に対し所定の周期を与える第2支持手段を設けた請求
項1、2、3、4または5記載の構造物の振動制御装
置。 - 【請求項7】 前記第1付加質量体と前記第2付加質量
体との間に、前記駆動手段とともに、前記第2付加質量
体に対し前記第1付加質量体の周期と同調する周期を与
える第2支持手段を設けた請求項1、2、3、4または
5記載の構造物の振動制御装置。 - 【請求項8】 前記第2支持手段は、前記第1付加質量
体に対し前記第2付加質量体を吊り支持する吊り材であ
る請求項6または7記載の構造物の振動制御装置。 - 【請求項9】 前記第2支持手段は、前記第1付加質量
体に対し前記第2付加質量体を支持するリニアガイド支
承と、前記第1付加質量体と前記第2付加質量体とを連
結するコイルスプリングからなる請求項6または7記載
の構造物の振動制御装置。 - 【請求項10】 前記第2支持手段は前記第1付加質量
体に形成された下向きに凸な円弧状の軌道である請求項
6または7記載の構造物の振動制御装置。
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