JP2994900B2 - リニアモーター式制振装置 - Google Patents

リニアモーター式制振装置

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JP2994900B2
JP2994900B2 JP5023312A JP2331293A JP2994900B2 JP 2994900 B2 JP2994900 B2 JP 2994900B2 JP 5023312 A JP5023312 A JP 5023312A JP 2331293 A JP2331293 A JP 2331293A JP 2994900 B2 JP2994900 B2 JP 2994900B2
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秀秋 原田
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潤 平井
靖夫 尾木
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高層構造物の振動防止
に好適なリニアモーター式制振装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の高層構造物用の制振装置の一例を
図5側面図に示すと、1は高層構造物の上部の床2上に
固着した固定支持枠、3,4は固定支持枠1内に同心的
に形成し、固定支持枠1からロープ5,6で順に吊支し
た可動支持枠であり、7は内部の可動支持枠4にロープ
8で吊支した制振用の重錘すなわち制振マス、9は制振
マス7の直下の高層構造物の床2上に配置し同マス7を
同構造物の振動減衰方向へ移動させる駆動部である。固
定支持枠1,可動支持枠3,4及び制振マス7には順次
相互に固有周期調節部が介装され、制振マス7が高層構
造物固有周期と同じ周期で揺動するように設けられる。
図6斜視図は駆動部9の一例であり、駆動部9は、X,
Y方向のサーボモーター50,51で駆動される立体交
叉のねじ軸52,53と、同ねじ軸52,53により推
進力を与えられ床2上のガイドレール54,55上を移
動できる立体交叉のXビーム56とYビーム57と、同
ビーム56,57内のガイドレール58,59に係合し
両ビーム56,57の交点位置で両ビーム56,57沿
いに摺動する可動台60からなり、可動台60上の自在
継手61で制振マス7の下面部に水平力を伝えるように
構成されている。
【0003】しかして構造物に取付けた振動検出センサ
62・・・の信号を制御用コンピューター63に取込
み、構造物の振動を減衰する方向へ制振マス7を移動さ
せるに必要な制御信号をコンピューター63からサーボ
モーター50,51へ送り、サーボモーター50,51
の組合わせ駆動で、ねじ軸52,53,X,Yビーム5
6,57,ガイドレール58,59,可動台60,自在
継手61を経て、制振用マス7を必要な方向へ必要距
離、必要とする周期で移動させることにより、構造物に
発生する振動の大きさを減少させる。しかしながらこの
ような制振装置は、高層のビルの頂部に生ずる振動の大
きさを1/2〜1/3程度に減少し、高層ビルの住居又
はオフィスの居住性と作業性を改善するのに役立ってい
るが、駆動部9の機械的な動作部の摩擦力やすべりなど
により、微小レベルの振動及び大きいレベルの振動に対
し作動性が低下して来る問題を残している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情に鑑みて提案されたもので、制振マス駆動系の機械
的な摩擦や間隙による駆動エネルギの伝達ロス,作動の
遅れ,微小振動への作動性の不良を解消し、構造物に生
ずる微小振動,大振動に対しても鋭敏に作動でき、ひい
ては制振マスの作動応答性の高い利用範囲の大きいリニ
アモーター式制振装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のリニアモーター
式制振装置は、制振すべき構造物の振動周期に一致させ
て同構造物上に設けた制振マスと、同制振マスを前記構
造物の振動を減衰させる方向へ移動させる駆動手段とか
らなる。そして、前記振動マスが移動するための軌道を
具えた第1軌道部と、該第1軌道部が移動するための軌
道を具えた第2 軌道部とを有し、前記駆動手段は、前記
振動マスと前記第1軌道部との間、及び該第1軌道部と
前記第2軌道部との間に、何れか一方にリニアモータ
ー、他方にリアクションプレートが設けられて構成され
ている。
【0006】
【作用】本発明のリニアモーター式制振装置において
は、制振マスと第1軌道部,第1軌道部と第2軌道部と
の間の推進駆動がリニアモーター推進となっているの
で、接触摩擦を小さくすることができ、微小振動に対応
する制振マスの小振幅駆動,大振動に対応する制振マス
の大振幅駆動においても、機械的ロスがなくなって、作
動応答性が改善される。その結果、制振効果が大きくな
り、広い振幅レベルに使用範囲を拡げることができるよ
うになる。また駆動系の部品の種類と数が減少しコスト
低減につながる。しかも、リニアモーター推進を、リニ
アモーターおよびリアクションプレートで行っているの
で、制振マスが第1軌道部から離脱する方向に移動して
も、リニアモーターの隙間を極力一定とすることができ
る。
【0007】
【実施例】本発明リニアモーター式制振装置の実施例を
図面について説明すると、図1は第1実施例における駆
動手段の斜視図、図2は図1のII−II矢視に沿う側
面図、図3は第2実施例における駆動手段の斜視図、図
4は図3のIV−IV矢視に沿う側面図である。
【0008】図1,図2の第1実施例において、10は
本制振装置の駆動手段を示し、制振装置の他の構成は図
5に示す従来のものと同様であり、同一要素は同一の符
号で示す。11は構造物の床2に固定設置した2列の溝
を備える第2軌道部としてのX方向軌道部、12はX方
向軌道部11をまたいだ形で同軌道部11と平行に床2
上に固定設置したリニアガイド13上にベアリング部1
4を介して乗り、X方向軌道部11の両外側面に複数の
ガイドローラー15で接し上面に2列の溝を備える第1
軌道部としてのY方向軌道部である。
【0009】16は制振マス7の下面にY方向軌道部1
2の両外側面に接するよう設けた複数個のガイドローラ
ー、17はX方向軌道部11及びY方向軌道部12の各
2列の溝の側面全長に装着したリニアモーター、18は
X,Y方向軌道部11,12の各溝内のリニアモーター
17,17間隔部に位置するようY方向軌道部12の下
面及び制振マス7の下面に突設した走行力発生用のリア
クションプレートである。
【0010】制振マス7は、図1に示すように、ロープ
8を介し制振装置の可動枠4に重量を支持して吊支えら
れ、ガイドローラー16を介しY方向軌道部12に沿っ
て移動可能である。またY方向軌道部12は重量をベア
リング部14を介しリニアガイド13上に支持され、か
つガイドローラー15を介しX方向軌道部11に沿って
移動可能である。制御用コンピューター63の制御信号
がリニアモーター制御部19へ送られ、リニアモーター
制御部19がX方向軌道部11のリニアモーター17と
Y方向軌道部12のリニアモーター17のX方向,Y方
向の必要駆動量を制御し、それによって制御マス7がX
方向,Y方向の合成された振動減衰方向へ直線的に必要
な速度,距離往復駆動される。このとき、駆動系はリニ
アモーター17とリアクションプレート18が非接触で
駆動推進され、またガイドローラー15,16にそれぞ
れベアリングローラーを用いると、制振マス7の駆動に
際して機械的な摩擦,間隙等によるエネルギ及び時間の
ロスが解消され、構造物に発生する微小振動,大振動の
何れに対しても優れた作動応答が可能になる。また駆動
手段10を構成する部品の数及び種類が従来に比較し著
しく減少し、組立てとメンテナンスが容易になる。
【0011】さらに、制振マス7はロープ8で吊り下げ
られており、制振マス7が左右前後に振られると、制振
マス7は振幅運動とともに、上下方向(すなわちY方向
軌道部12から離脱する方向)に往復動する。そして、
リアクションプレート18は鉛直方向に配置されている
ので、リニアモーター17が上下方向に移動しても、リ
ニアモーター17の隙間(すなわち、リアクションプレ
ート18との間隔)は略一定に保つことができる。
【0012】次に図3,図4の第2実施例において、構
造物の床2に一端を下段旋回ベアリング21a上に定点
支持し、他端を円弧状ガイド21b上にローラー21c
を介し転動可能に支持した第2軌道部としての下段旋回
軌道部21を設けるとともに、同下段旋回軌道部21を
またいで一端を上段旋回ベアリング23上に旋回自由に
定点支持し他端を旋回ベアリング23を中心とする円弧
状ガイド24上にローラー25を介し転動可能に支持し
第1軌道部としての上段旋回軌道部22を設ける。再
軌道部21,22には溝形の側壁をリアクションプレー
ト28として設け、同軌道部21,22の上面及び外側
面に接するローラー26a,26bを介し長手方向へ移
動可能にまたがる台車29,29′にリニアモーター2
7を装着し、下段台車29の中央部は、図4に示すよう
に、自在継手30を介し上段軌道部22の下面中央部
に、かつ上段台車29′の中央部は、自在継手30′を
介し制振マス7の下面中央部に、それぞれ水平力を伝達
可能に接続して設ける。
【0013】制振マス7の吊支方法は第1実施例の場合
と同様な方法による。図1に示したリニアモーター制御
部19により、台車29,29′のリニアモーター27
が必要な速度,距離往復駆動されると、台車29の移動
で上段旋回軌道部22が下段固定軌道部21上を左右に
旋回移動し、かつ上段台車29′の移動で制振マス7が
上段旋回軌道部22の長手方向へ往復移動し、両台車2
9,29′の合成された移動で、制振マス7を構造物の
振動を減衰させる方向へ直線的に必要とする速度,距離
自由に往復駆動させることができ、第1実施例の場合と
同様の効果が得られる。
【0014】上述した実施例において、上下軌道部の溝
列,リニアモーターの列数は、制振に使用するマス7の
重量,振幅の大きさ,設定する振動周期に対応して適当
に選定されて良く、上下軌道部の構成,形状も実施例と
して示したものに限定されず、更に任意の形式,組合わ
せで実施し得るものである。
【0015】
【発明の効果】本発明によれば、駆動手段は、前記振動
マスと前記第1軌道部との間、及び該第1軌道部と前記
第2軌道部との間に、何れか一方にリニアモーター、他
方にリアクションプレートが設けられて構成されている
ので、制振マス駆動系の機械的な摩擦や間隙による駆動
エネルギの伝達ロス,作動の遅れ,微小振動への作動性
の不良を解消し、構造物に生ずる微小振動,大振動に対
しても鋭敏に作動でき、ひいては制振マスの作動応答性
の高い利用範囲の大きいリニアモーター式制振装置を得
るから、本発明は産業上極めて有益なものである。しか
も、リニアモーター推進は、リニアモーターとリアクシ
ョンプレートとで行われており、制振マスが第1軌道部
から離脱する方向に移動しても、リニアモーターの隙間
を極力一定とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明リニアモーター式制振装置の第1実施例
における駆動手段の斜視図である。
【図2】図1のII−II矢視に沿う側面図である。
【図3】本発明の第2実施例における駆動手段の斜視図
である。
【図4】図3のIV−IV矢視に沿う側面図である。
【図5】従来の制振装置の側面図である。
【図6】同上における駆動手段の斜視図である。
【符号の説明】
1 支持枠 2 構造物の床 3,4 可動枠 5,6,8 吊りロープ 7 制振マス 10 駆動手段 11 X方向軌道部(第2軌道部) 12 Y方向軌道部(第1軌道部) 17 リニアモーター 18 リアクションプレート 21 下段旋回軌道部(第2軌道部) 21a 下段旋回ベアリング 21b 円弧状ガイド 21c ローラー 22 上段旋回軌道部(第1軌道部) 24 円弧状ガイド 26a ローラー 26b ローラー 27 リニアモーター 28 リアクションプレート 29 下段台車 29′上段台車 30 自在接手 30′自在接手
フロントページの続き (72)発明者 平井 潤 広島市西区観音新町四丁目6番22号 三 菱重工業株式会社 広島研究所内 (72)発明者 尾木 靖夫 広島市西区観音新町四丁目6番22号 三 菱重工業株式会社 広島製作所内 (56)参考文献 特開 平3−33526(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16F 15/00 - 15/32 E04H 9/02 341

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制振すべき構造物の振動周期に一致させ
    て同構造物上に設けた制振マスと、同制振マスを前記構
    造物の振動を減衰させる方向へ移動させる駆動手段とか
    らなる制振装置において、前記振動マスが移動するため
    の軌道を具えた第1軌道部と、該第1軌道部が移動する
    ための軌道を具えた第2軌道部とを有し、前記駆動手段
    は、前記振動マスと前記第1軌道部との間、及び該第1
    軌道部と前記第2軌道部との間に、何れか一方にリニア
    モーター、他方にリアクションプレートが設けられて構
    成されていることを特徴とするリニアモーター式制振装
    置。
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