JPH08184214A - 制振装置 - Google Patents

制振装置

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Publication number
JPH08184214A
JPH08184214A JP32753994A JP32753994A JPH08184214A JP H08184214 A JPH08184214 A JP H08184214A JP 32753994 A JP32753994 A JP 32753994A JP 32753994 A JP32753994 A JP 32753994A JP H08184214 A JPH08184214 A JP H08184214A
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JP
Japan
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axis
axis side
force
movable mass
vibration
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Application number
JP32753994A
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English (en)
Inventor
Masashige Kawakubo
政茂 川久保
Toshihiro Hayashida
敏弘 林田
Masahiko Kimura
正彦 木村
Tatsuhiko Imaoka
達彦 今岡
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Tokyu Construction Co Ltd
Original Assignee
Tokyu Construction Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 付加質量の振動を電気エネルギーに変換する
ことが可能になり、オイルダンパーや摩擦を利用した減
衰器に比較して、維持管理がし易いし、また、減衰力発
生時に高い振動数が発生しないし、さらには設計に即し
た減衰力を得る機構が製作し易いものとなる制振装置を
提供する。 【構成】 弾性支持体2に支持された付加質量Mx、M
yと、付加質量MxのX軸方向の加力を行うと共に、前
記付加質量Mxの振動を電気エネルギーに変換してこの
電気エネルギーを電力として回生するX軸側加力・回生
手段22と、前記付加質量MyのY軸方向の加力を行う
と共に、前記付加質量Myの振動を電気エネルギーに変
換してこの電気エネルギーを電力として回生するY軸側
加力・回生手段23とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種建築・土木構造物
等における、強風時及び地震時の制振対策として採用さ
れる構造物のハイブリッド型の制振装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】制振装置としてTMD(Tuned M
ass Damper)は、高層建物或いは塔状建物な
どの、主に風に対する一次振動を低減するために用いら
れるものである。このTMDの原理は、図25の質点系
モデルに示すように主構造物(構造物質量)Sの固有周
期(一次固有周期)と等しい固有周期をもつ錘(可動質
量)Mを弾性支持体(ばね)200で支持し、主構造物
Sと錘Mとの間にダンパー201を介在させて、前記錘
Mに適切な減衰をもたせ、主構造物Sが一次固有周期で
揺れると、その上部の錘Mが共振することにより、主構
造物Sの揺れと逆方向の力を作用させて、主構造物Sの
揺れを低減させるものである。
【0003】このようなTMDに図26に示すように駆
動装置202を取り付けて、より効果的に錘Mを動かし
て制振性能を増大させるものとしてHMD(Hybri
dMass Damper)がある。そして、前記駆動
装置202としては、例えばサーボモータと、このサー
ボモータの駆動により回転するボールねじと、錘Mに取
り付けられてボールねじに螺合するボールナットとで構
成される場合がある。
【0004】そして、強風時、地震時に主構造物Sが振
動した場合、主構造物S、錘Mにセットされたセンサー
が振動(人が感じる程度に振動)をキャッチし、その情
報を元にコンピュータで最適な制御力を出すように前記
サーボモータに指令を送り、このサーボモータを駆動し
てボールねじを回転しボールナットをねじ送りして前記
錘Mを水平方に運動させ、主構造物Sの振動を吸収す
る。
【0005】そして、このダンパー201としては、従
来ではオイル・ダンパーのように油を利用するものや摩
擦力を利用するものが使用されていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ダンパ
ー201としては、オイル・ダンパーのように油を利用
したものでは、所期の性能を得るため油の維持管理に対
して労力が多くいるという問題点があった。
【0007】また、摩擦力を利用するダンパー201の
場合、一定の摩擦力を得るためには押し付ける力が一定
である必要があり、調整が困難であるし、また、摩擦面
の維持管理が困難であり、さらには摩擦力の方向が変わ
るときに高い振動数が発生し、制振効果に悪影響を及ぼ
すという問題点があった。
【0008】本発明は上記の問題点を解消するものであ
り、その第1の目的とするところは、前記可動質量の振
動を電気エネルギーに変換することが可能になり、オイ
ルダンパーや摩擦を利用した減衰器に比較して、維持管
理がし易いし、また、減衰力発生時に高い振動数が発生
しないし、さらには設計に即した減衰力を得る機構が製
作し易いものとなる制振装置を提供することにある。
【0009】また、本発明の第2の目的とするところ
は、前記可動質量の振動を電気エネルギーに変換するこ
とが可能になり、オイルダンパーや摩擦を利用した減衰
器に比較して、維持管理がし易いし、また、減衰力発生
時に高い振動数が発生しないし、さらには設計に即した
減衰力を得る機構が製作し易いものとなるばかりか、減
衰手段が発電した電気エネルギーを電力として回生する
ことが可能になり、この回生された電力の利用ができる
制振装置を提供することにある。
【0010】また、本発明の第3の目的とするところ
は、可動質量のX軸、Y軸の水平2方向の振動の加力
と、可動質量のX軸、Y軸の水平2方向の減衰(可動質
量の振動を電気エネルギーに変換しての減衰)とを実施
することが可能になる制振装置を提供することにある。
【0011】また、本発明の第4の目的とするところ
は、加力と減衰力が同一の装置でできて、制振装置の機
構が単純化されるし、回生手段が回生した電力を電動機
に使用することができる制振装置を提供することにあ
る。
【0012】また、本発明の第5の目的とするところ
は、X軸側加力・回生手段によりX軸方向の可動質量の
X軸方向の加力を行うと共に、X軸方向の可動質量の振
動を電気エネルギーに変換してこの電気エネルギーを電
力として回生することができて、X軸方向の可動質量の
振動を減衰することができ、前記Y軸側加力・回生手段
によりY軸方向の可動質量のY軸方向の加力を行うと共
に、Y軸方向の可動質量の振動を電気エネルギーに変換
してこの電気エネルギーを電力として回生することがで
きて、Y軸方向の可動質量の振動を減衰することができ
る制振装置を提供することにある。
【0013】また、本発明の第6の目的とするところ
は、通電時には、電動機で発生した電気エネルギーを電
力として回生することができるばかりか、停電時におい
ても、電動機で発生した電気エネルギーを電力として回
生することができる制振装置を提供することにある。
【0014】また、本発明の第7の目的とするところ
は、2基のサーボモータを加力及び振動の減衰に使用で
きるばかりか、1基のサーボモータを加力に使用し、他
の1基のサーボモータを振動の減衰に使用することがで
きる制振装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の第1の目的を達成
するために、本発明に係わる制振装置は、可動質量を加
力する加力手段と、前記可動質量の振動を電気エネルギ
ーに変換してこの可動質量の振動を減衰する減衰手段と
を備えたことを特徴とする。
【0016】また、上記の第2の目的を達成するため
に、本発明に係わる制振装置は、可動質量を加力する加
力手段と、前記可動質量の振動を電気エネルギーに変換
してこの可動質量の振動を減衰する減衰手段と、この減
衰手段が発電した電気エネルギーを電力として回生する
回生手段とを備えたことを特徴とする。
【0017】また、上記の第3の目的を達成するため
に、本発明に係わる制振装置は、請求項1又は請求項2
記載の制振装置において、前記加力手段がX軸、Y軸の
水平2方向の加力手段であり、前記減衰手段がX軸、Y
軸の水平2方向の減衰手段であるようにした。
【0018】また、上記の第4の目的を達成するため
に、本発明に係わる制振装置は、請求項1又は請求項2
又は請求項3記載の制振装置において、前記減衰手段
に、前記加力手段に用いる電動機を利用した。
【0019】また、上記の第5の目的を達成するため
に、本発明に係わる制振装置は、支持された可動質量
と、前記可動質量のX軸方向の加力を行うと共に、前記
可動質量の振動を電気エネルギーに変換してこの電気エ
ネルギーを電力として回生するX軸側加力・回生手段
と、前記可動質量のY軸方向の加力を行うと共に、前記
可動質量の振動を電気エネルギーに変換してこの電気エ
ネルギーを電力として回生するY軸側加力・回生手段と
を備えたことを特徴とする。
【0020】また、上記の第5の目的を達成するため
に、本発明に係わる制振装置は、ベースの上面部に弾性
支持体を介して支持された錘と、前記ベース上にX軸方
向に移動可能に設けられたX軸側フレームとこの前記X
軸側フレームに弾性連結保持機構を介して設けられてY
軸方向に移動可能なY軸側フレームとを有する可動フレ
ームユニットと、前記ベース上に設けられて前記可動フ
レームユニットのX軸側フレームのX軸方向の移動を案
内するX軸側ガイド機構と、前記錘に設けられて前記可
動フレームユニットのY軸側フレームのY軸方向の移動
を案内するY軸側ガイド機構と、前記錘と可動フレーム
ユニットとY軸側加力・回生手段との合計質量からなる
X軸方向の可動質量と、前記錘からなるY軸方向の可動
質量と、前記ベースと前記可動フレームユニットのX軸
側フレームとの間に設けられてX軸方向の可動質量のX
軸方向の加力を行うと共に、X軸方向の可動質量の振動
を電気エネルギーに変換してこの電気エネルギーを電力
として回生するX軸側加力・回生手段と、Y軸方向の可
動質量と前記可動フレームユニットのY軸側フレームと
の間に設けられてY軸方向の可動質量のY軸方向の加力
を行うと共に、Y軸方向の可動質量の振動を電気エネル
ギーに変換してこの電気エネルギーを電力として回生す
るY軸側加力・回生手段とを備えたことを特徴とする。
【0021】また、上記の第4の目的を達成するため
に、本発明に係わる制振装置は、請求項5又は請求項6
又は請求項7記載の制振装置において、前記X、Y軸側
加力・回生手段を、可動質量の振動発生時に電動機の駆
動により回転−直線運動変換機構を介してこの可動質量
を加力すると共に、前記可動質量の振動で回転−直線運
動変換機構を介して電動機の回転子を回転させる加力装
置と、この加力装置の電動機の回転子の回転で発生した
電気エネルギーを電力として回生する回生装置とで構成
した。
【0022】また、上記の第6の目的を達成するため
に、本発明に係わる制振装置は、請求項8記載の制振装
置において、前記回生装置の制御部が、電源からの供給
電流により作動して電動機に発生した電気エネルギーを
電流に変換制御する制御回路部と、この制御回路部の出
力側に接続されて前記電動機に発生した電気エネルギー
を電流に変換する抵抗器と、前記電動機と制御回路部と
の接続回路に設けられて停電時に作動して前記電動機の
出力端子を前記抵抗器に接続する切換スイッチとを有し
ている。
【0023】また、上記の第7の目的を達成するため
に、本発明に係わる制振装置は、請求項8記載の制振装
置において、前記加力装置を、ベースに固設された2基
のサーボモータと、これらのサーボモータの駆動により
回転するボールねじと、一方のサーボモータの回転のボ
ールねじへの伝達の断接を行う一方のクラッチと、他方
のサーボモータの回転のボールねじへの伝達の断接を行
う他方のクラッチと、前記ボールねじの回転を可動質量
の移動に変換する回転−直線運動変換機構とで構成し
た。
【0024】また、上記の第7の目的を達成するため
に、本発明に係わる制振装置は、請求項8記載の制振装
置において、前記加力装置をX軸側加力機構とY軸側加
力機構とで構成し、前記X軸側加力機構が、ベースに固
設された2基のX軸側サーボモータと、これらのX軸側
サーボモータの駆動により回転するX軸側ボールねじ
と、一方のX軸側サーボモータの回転のX軸側ボールね
じへの伝達の断接を行う一方のX軸側クラッチと、他方
のX軸側サーボモータの回転のX軸側ボールねじへの伝
達の断接を行う他方のX軸側クラッチと、前記X軸側フ
レームに取り付けられたX軸側ナット保持部材に保持さ
れて、前記X軸側ボールねじが螺合するX軸側ボールナ
ットとを備えており、前記Y軸側加力機構が、前記可動
質量に固設された2基のY軸側サーボモータと、これら
のY軸側サーボモータの駆動により回転するY軸側ボー
ルねじと、一方のY軸側サーボモータの回転のY軸側ボ
ールねじへの伝達の断接を行う一方のY軸側クラッチ
と、他方のY軸側サーボモータの回転のY軸側ボールね
じへの伝達の断接を行う他方のY軸側クラッチと、前記
Y軸側フレームに取り付けられたY軸側ナット保持部材
に保持されて、前記Y軸側ボールねじが螺合するY軸側
ボールナットとを備えている。また、可動質量のX軸方
向の両側を保持して可動質量のX軸方向への移動時に伸
縮するX軸側の周期調整ばねと、可動質量のY軸方向の
両側を保持して可動質量のY軸方向への移動時に伸縮す
るY軸側の周期調整ばねとを備えてもよい。
【0025】
【作用】請求項1に係わる制振装置にあっては、前記可
動質量の振動を電気エネルギーに変換することが可能に
なり、オイルダンパーや摩擦を利用した減衰器に比較し
て、維持管理がし易いし、また、減衰力発生時に高い振
動数が発生しないし、さらには設計に即した減衰力を得
る機構が製作し易いものとなる。
【0026】また、請求項2に係わる制振装置にあって
は、前記可動質量の振動を電気エネルギーに変換するこ
とが可能になり、オイルダンパーや摩擦を利用した減衰
器に比較して、維持管理がし易いし、また、減衰力発生
時に高い振動数が発生しないし、さらには設計に即した
減衰力を得る機構が製作し易いものとなる。しかも、前
記回生手段が減衰手段が発電した電気エネルギーを電力
として回生することが可能になり、この回生された電力
の利用ができる。
【0027】また、請求項3に係わる制振装置にあって
は、前記加力手段がX軸、Y軸の水平2方向の加力手段
であり、前記減衰手段がX軸、Y軸の水平2方向の減衰
手段であるようにすることにより、可動質量のX軸、Y
軸の水平2方向の振動の加力と、可動質量のX軸、Y軸
の水平2方向の減衰(前記可動質量の振動を電気エネル
ギーに変換しての減衰)とを実施することが可能にな
る。
【0028】また、請求項4に係わる制振装置にあって
は、前記減衰手段に、前記加力手段に用いる電動機を利
用することにより、加力と減衰力が同一の装置ででき
て、制振装置の機構が単純化されるし、前記回生手段が
回生した電力を電動機に使用することができる。
【0029】また、請求項5に係わる制振装置にあって
は、前記可動質量の振動を電気エネルギーに変換するこ
とが可能になり、オイルダンパーや摩擦を利用した減衰
器に比較して、維持管理がし易いし、また、減衰力発生
時に高い振動数が発生しないし、さらには設計に即した
減衰力を得る機構が製作し易いものとなる。しかも、前
記回生手段が減衰手段が発電した電気エネルギーを電力
として回生することが可能になり、この回生された電力
の利用ができる。しかも、可動質量のX軸、Y軸の水平
2方向の振動の加力と、可動質量のX軸、Y軸の水平2
方向の減衰(前記可動質量の振動を電気エネルギーに変
換しての減衰)とを実施することが可能になる。
【0030】また、請求項7に係わる制振装置にあって
は、X軸側加力・回生手段によりX軸方向の可動質量の
X軸方向の加力を行うと共に、X軸方向の可動質量の振
動を電気エネルギーに変換してこの電気エネルギーを電
力として回生することができて、X軸方向の可動質量の
振動を減衰することができ、前記Y軸側加力・回生手段
によりY軸方向の可動質量のY軸方向の加力を行うと共
に、Y軸方向の可動質量の振動を電気エネルギーに変換
してこの電気エネルギーを電力として回生することがで
きて、Y軸方向の可動質量の振動を減衰することができ
る。
【0031】また、請求項8に係わる制振装置にあって
は、加力と減衰力が同一の装置でできることが可能にな
り、制振装置の機構が単純かされるし、前記回生手段が
回生した電力を電動機に使用することができる。
【0032】また、請求項9に係わる制振装置にあって
は、通電時には、前記制御回路部と抵抗とにより電動機
で発生した電気エネルギーを電力として回生することが
できるばかりか、停電時においても、前記切換スイッチ
により前記電動機の出力端子が前記抵抗器に接続される
ために、電動機で発生した電気エネルギーを電力として
回生することができる。このために、通電時のみなら
ず、停電時においても、負荷質量の振動の減衰を行うこ
とができる。
【0033】また、請求項10に係わる制振装置にあっ
ては、双方のクラッチを接続状態して一方及び他方のサ
ーボモータを加力と振動の減衰に使用することができる
し、一方及び他方のいずれかのクラッチを切って1基の
サーボモータを加力及び振動の減衰に使用することがで
きる。
【0034】また、請求項11及び請求項12に係わる
制振装置にあっては、X軸側加力機構、Y軸側加力機構
ともどもX軸側クラッチとY軸側クラッチとの断接操作
により一方及び他方のX軸側、Y軸側サーボモータを加
力と振動に減衰に使用することができるし、1基のX軸
側、Y軸側サーボモータを加力に使用し、他の1基のX
軸側、Y軸側サーボモータを振動の減衰に使用すること
ができる。
【0035】
【実施例】本発明の実施例を図面を参照して詳述する。
図1は本発明に係わる制振装置を主構造物に取り付けた
状態の説明図であり、この制振装置は主構造物Sの屋上
に設置されるものであって、弾性支持体2に支持された
可動質量M(Mx、My)と、この可動質量M(Mx、
My)を加力する加力手段及び前記可動質量M(Mx、
My)の振動を電気エネルギーに変換してこの可動質量
M(Mx、My)の振動を減衰する減衰手段Tとを備え
ている。
【0036】(実施例1)図2は本発明に係わる制振装
置の一部省略した平面図、図3は同制振装置の正面図、
図4は同制振装置の側面図、図5はX軸側加力・回生手
段の構成説明図、図6はY軸側加力・回生手段の構成説
明図、図7は加力装置の制御部の構成説明図、図8は回
生装置の制御部の構成説明図である。
【0037】そして、制振装置は図2乃至図4に示すよ
うにベース1を備えており、このベース1の上面部に
は、平面視で正方形の四隅に位置させて多層積層ゴムか
ら成る弾性支持体2が立設してあり、これらの弾性支持
体2の上端部には平面視で正方形状の錘3が載置固定し
てある。前記弾性支持体2は、多層積層ゴムに限らずス
プリングで構成してもよい。
【0038】そして、図2において前記錘3の中心Oを
通る前後方向をX軸方向とし、中心Oを通る左右方向を
Y軸方向とすると、前記ベース1の上面部には、X軸イ
を挟んだ左右に位置させてX軸側リニヤガイドレール4
がそれぞれ設けてあり、また、前記錘3の下面部にはY
軸ロを挟んだ前後にY軸リニヤガイドレール5がそれぞ
れ設けてある。
【0039】そして、前記ベース1の上面部には、X軸
側リニヤガイドレール4上をX軸方向に移動可能な可動
フレームユニット6が設けてある。この可動フレームユ
ニット6は、大略、平面視でX軸方向に長い長方形状の
X軸側フレーム7と、平面視でY軸方向に長い長方形状
のY軸側フレーム8と、X軸側フレーム7とY軸側フレ
ーム8とを連結する弾性連結保持機構9とを備えてい
る。
【0040】そして、X軸側フレーム7の前、後端部
(X軸方向の両端部)の下側には図4に示すように脚フ
レーム10、11がそれぞれ一対取り付けてあり、これ
らの脚フレーム10、11の下端部のガイド10a、1
1aが前記X軸側リニヤガイドレール4に載せてあり、
これらでX軸側ガイド機構Aを構成している。また、X
軸側フレーム7の前、後端部の上部には中間フレーム1
2、13がそれぞれ一対固着してある。そして、前側の
中間フレーム12の後面部12aと前記Y軸側フレーム
8の前面部8aとは弾性連結体(ガイドゴム)14で互
いに連結してあり、後側の中間フレーム13の前面部1
3aと前記Y軸側フレーム8の後面部8bとは弾性連結
体(ガイドゴム)15で互いに連結してある。
【0041】また、前記Y軸側フレーム8の左、右端部
の下側には中間フレーム16、17がそれぞれ一対固設
してあり、左の中間フレーム16の右面部16aとX軸
側フレーム7の左面部7aとは弾性連結体(ガイドゴ
ム)18で互いに連結してあり、右の中間フレーム17
の左面部17aとX軸側フレーム7の右面部7bとは弾
性連結体(ガイドゴム)19で互いに連結してある。そ
して、前記中間フレーム12、13、16、17及び弾
性連結体14、15、18、19とで前記弾性連結保持
機構9を構成している。
【0042】また、前記Y軸側フレーム8の前、後端部
の上側には図4に示すように脚フレーム20、21がそ
れぞれ一対上方に向けて取り付けてあり、これらの脚フ
レーム20、21の上端部のガイド20a、21aが前
記錘3の下面のY軸側ガイドレール5に当接していて、
これらでY軸側ガイド機構Bを構成している。
【0043】前記ベース1の上面部には、X軸イ上に位
置させてX軸側加力・回生手段22が配置してあり、ま
た、前記Y軸側フレーム8には、Y軸ロ上に位置させて
Y軸側加力・回生手段23が配置してある。
【0044】すなわち、X軸側加力・回生手段22は、
加力手段である加力装置(X軸側加力装置)と、回生手
段である回生装置(X軸側回生装置)とから構成してあ
る。
【0045】そして、このX軸側加力・回生手段22
は、図5に示すように前記ベース1の上面部に固設され
た前後2基の電動機であるX軸側サーボモータ24A、
24Bを有し、前側(一方)のX軸側サーボモータ24
Aの駆動軸25Aaはカップリング26を介して一方の
X軸側クラッチ(電磁クラッチ)27の一方の回転部
(図示せず)に連結してあり、このX軸側クラッチ27
の他方の回転部(図示せず)にはX軸側ボールねじ28
の前端部が連結してある。また、後側(他方)のX軸側
サーボモータ24Bの駆動軸25bはカップリング29
を介して他方のX軸側クラッチ(電磁クラッチ)30の
一方の回転部(図示せず)に連結してあり、このX軸側
クラッチ30の他方の回転部(図示せず)には前記X軸
側ボールねじ28の後端部が連結してある。なお、電動
機としては、サーボモータ24A、24Bに限らずリニ
ヤモータも使用可能である。
【0046】そして、このX軸側ボールねじ28はその
前、後部において、前記ベース1に固設された軸支体3
1、32にベアリング(図示せず)を介して支持されて
いる。また、前記X軸側フレーム7の下面部の中央には
X軸側ナット保持部材33が固設してあり、このX軸側
ナット保持部材33はX軸側ボールナット34を保持し
ていて、このX軸側ボールナット34に前記X軸側ボー
ルねじ28が螺合していて、回転−直線動変換機構Cを
構成している。
【0047】また、前記Y軸側加力・回生手段23は加
力手段である加力装置(Y軸側加力装置)と、回生手段
である回生装置(Y軸側回生装置)とから構成してあ
る。
【0048】そして、前記Y軸側加力・回生手段23
は、図6に示すように前記錘3の下面部に固設された左
右2基の電動機であるY軸側サーボモータ35A、35
Bを備えており、左側(一方)のY軸側サーボモータ3
5Aの駆動軸50aはカップリング51を介して一方の
Y軸側クラッチ(電磁クラッチ)52の一方の回転部
(図示せず)に連結してあり、このY軸側クラッチ52
の他方の回転部(図示せず)にはY軸側ボールねじ53
の左端部が連結してある。また、右側(他方)のY軸側
サーボモータ35Bの駆動軸50bはカップリング54
を介して他方のY軸側クラッチ(電磁クラッチ)55の
一方の回転部(図示せず)に連結してあり、このY軸側
クラッチ55の他方の回転部(図示せず)には前記Y軸
側ボールねじ53の右端部が連結してある。なお、電動
機としては、サーボモータ35A、35Bに限らずリニ
ヤモータも使用可能である。
【0049】そして、このY軸側ボールねじ53はその
左、右部において、前記Y軸側フレーム8の上面部に固
設された軸支体56、57にベアリング(図示せず)を
介して支持されている。また、前記Y軸側フレーム8の
上面部の中央にはY軸側ナット保持部材58が固設して
あり、このY軸側ナット保持部材58はY軸側ボールナ
ット59を保持していて、このY軸側ボールナット59
に前記Y軸側ボールねじ53が螺合していて、回転−直
線動変換機構Dを構成している。
【0050】したがって、X軸方向の可動質量(可動マ
ス質量)Mxは、前記可動フレームユニット6全体と前
記Y軸側加力・回生手段23と前記錘3との合計質量で
あり、Y軸方向の可動質量(可動マス質量)Myは、前
記錘3の質量である。
【0051】また、図7において35は前記可動質量M
xの移動位置等を検出する状態検知センサであり、36
は主構造物Sの各階における振動状態検知センサであ
り、37は制御部である。そして、この制御部37は、
入力側が前記振動状態検知センサ35に接続された増幅
器38と、この増幅器38の出力側に接続されたA/D
変換器39と、入力側が前記振動状態検知センサ36に
接続されたA/D変換器40と、入力側がA/D変換器
39、40に接続されて各センサ35、36からの信号
に基づいて前記可動質量Mxの変位方向、変位量、速
度、加速度等を算出する演算装置41と、この演算装置
41からの指令により前記X軸側、Y軸側サーボモータ
24A、24B、35A、35Bに駆動電流を供給する
サーボコントローラ42とを備えており、また、43は
回生装置の制御部である。
【0052】この回生装置の制御部43は、電源44か
らの供給電流により作動して前記X軸側、Y軸側サーボ
モータ24A、24B、35A、35Bに発生した電圧
を電流に変換制御する制御回路部45と、出力側が接地
されて停電時に前記サーボモータ24A、24B、35
A、35Bに発生した電圧を電流に変換する抵抗器47
と、前記X軸側、Y軸側サーボモータ24A、24B、
35A、35Bと制御回路部45との接続回路48に設
けられて、停電時にオン作動して、前記X軸側、Y軸側
サーボモータ24A、24B、35A、35Bの出力端
子を前記抵抗器47に接続する切換スイッチ49とを有
している。
【0053】次に、上記のように構成された制振装置の
作動を説明する。 (X軸方向の加力及び振動の減衰)例えば、地震発生ま
たは風圧の作用により主構造物SがX軸方向に振動した
場合、主構造物Sの各階ではそれぞれ異なる変位量、加
速度の振動が発生する。このような主構造物Sの振動
(人が感じる程度に振動)は各振動状態検知センサ36
により検出され、この検出信号はA/D変換器40を介
して演算装置41に入力される。また、前記可動質量M
xの移動位置等は状態検知センサ35により検出され、
この検出信号35はA/D変換器39を介して演算装置
41に入力される。そして、各センサ35、36からの
信号に基づいて前記可動質量Mxの変位方向、変位量、
速度、加速度等が演算装置41により算出される。そし
て、この演算装置41からの指令によりサーボコントロ
ーラ42がX軸側サーボモータ24A、24Bに駆動電
流を供給する。
【0054】したがって、前記X軸側加力・回生手段2
2においては、前記X軸側クラッチ27、30が「入
り」の状態で、2基のX軸側サーボモータ24A、24
Bを正、逆いずれかの方向に同期回転駆動することによ
り、カップリング26、29、X軸側クラッチ27、3
0を介して前記X軸側ボールねじ28を正、逆転いずれ
かの方向に回転させて、前記X軸側ボールナット34の
送りにより、上記したX軸方向の可動質量MxをX軸方
向に移動(加力)させる。この場合、前記X軸側フレー
ム7の前、後端部の下側の脚フレーム10、11の下端
部のガイド10a、11aは前記X軸側リニヤガイドレ
ール4上を摺動する。
【0055】このように、上記したX軸方向の可動質量
MxをX軸方向に移動(加力)させることにより前記主
構造物SのX軸方向の振動を抑える。
【0056】しかし、主構造物Sの振動が大きく上記し
た加力では振動を押さえられない状態になると、前記制
御装置37が働き、前記X軸側加力・回生手段22の動
作を停止させる。
【0057】このために、前記可動質量MxのX軸方向
の移動は、前記可動フレームユニット6全体をX軸方向
に移動させて、前記X軸側ボールナット34が前記X軸
側ボールねじ28がX軸方向に移動し、このX軸側ボー
ルナット34の移動により前記X軸側ボールねじ28が
正、逆転いずれかの方向に回転し、前記X軸側クラッチ
27、30及びカップリング26、29を介して2基の
X軸側サーボモータ24A、24Bの回転子を正、逆い
ずれかの方向に同期回転することにより、回生(発電)
が行なわれる。
【0058】この回生(発電)は一種の減衰であり、前
記X軸側サーボモータ24A、24Bがダンパーの役目
を果たし、前記主構造物SのX軸方向の振動を抑える。
このようにして発生した電流は回収される。
【0059】上記した回生(発電)は通電時に行われる
が、停電時には、前記切換スイッチ47が自動的に切換
えられて前記X軸側サーボモータ24A、24Bの出力
端子を抵抗器46に接続する。このために、回生(発
電)は可能になり、通電時と同じように前記X軸側加力
・回生手段22が作動して回生(発電)が行われて前記
主構造物SのX軸方向の振動を抑える。
【0060】(Y軸方向の加力及び振動の減衰)また、
地震発生または風圧の作用により主構造物SがY軸方向
に振動した場合、X軸方向の加力の場合と同じように、
演算装置41からの指令によりサーボコントローラ42
がY軸側サーボモータ35A、35Bに駆動電流を供給
する。
【0061】したがって、前記Y軸側加力・回生手段2
3においては、前記Y軸側クラッチ52、55が「入
り」の状態で、2基のY軸側サーボモータ35A、35
Bを正、逆いづれかの方向に同期回転駆動することによ
り、カップリング51、54、Y軸側クラッチ52、5
5を介して前記Y軸側ボールねじ53を正、逆いづれか
の方向に回転させて、前記Y軸側ボールナット59の送
りにより、上記したY軸方向の可動質量MyをY軸方向
に移動させる。この場合、前記Y軸側フレーム8の前、
後端部の脚フレーム20、21の上端部のガイド20
a、21aは前記Y軸側リニヤガイドレール5を摺動す
る。
【0062】また、Y軸方向の可動質量MyのY軸方向
の移動に対して相対的に移動する前記Y軸側フレーム8
の動きは、前記弾性連結保持機構9の弾性連結体14、
15、18、19があるために、前記X軸側フレーム7
には伝達されることがない。このように、上記したY軸
方向の可動質量MyをY軸方向に移動(加力)させるこ
とにより前記主構造物SのY軸方向の振動を抑える。
【0063】しかし、主構造物Sの振動が大きく上記し
た加力では振動を押さえられない状態になると、前記制
御装置37が働き、前記Y軸側加力・回生手段23の動
作を停止させる。
【0064】このために、前記可動質量MyのY軸方向
の移動は、前記Y軸側サーボモータ35A、35BをY
軸方向に移動させる。このために、前記Y軸側ボールね
じ53がY軸方向に移動し、このY軸側ボールねじ53
が前記Y軸側ボールナット59により正、逆転いずれか
の方向の回転力が与えられて、前記Y軸側クラッチ5
2、55及びカップリング51、54を介して2基のY
軸側サーボモータ35A、35Bの回転子を正、逆いず
れかの方向に同期回転することにより、回生(発電)が
行なわれる。
【0065】この回生(発電)は一種の減衰であり、前
記Y軸側サーボモータ35A、35Bがダンパーの役目
を果たし、前記主構造物SのY軸方向の振動を抑える。
このようにして発生した電流は回収される。
【0066】上記した回生(発電)は通電時に行われる
が、停電時には、前記切換スイッチ47が切換えられて
前記Y軸側サーボモータ35A、35Bの出力端子を抵
抗器46に接続する。このために、回生(発電)は可能
になり、通電時と同じように前記Y軸側加力・回生手段
23が動作して回生(発電)が行われて前記主構造物S
のY軸方向の振動を抑える。
【0067】なお、X、Y軸方向の加力時には前記X
軸、Y軸側クラッチ27、30、52、55のうち、例
えばX軸、Y軸側クラッチ30、55を「切り」の状態
にして一方のX軸、Y軸側サーボモータ24A、35A
を加力動作に使用し、X、Y軸方向の回生(発電)時に
は前記X軸、Y軸側クラッチ27、30、52、55の
うち、例えばX軸、Y軸側クラッチ27、52を「切
り」の状態にして他方のX軸、Y軸側サーボモータ24
B、35Bを回生(発電)動作に使用するようにしても
よい。この場合の前記X軸、Y軸側クラッチ27、3
0、52、55の「入」、「切り」は制御装置43にク
ラッチ制御部を設けて、このクラッチ制御部の指令によ
り行うようになされる。
【0068】上記の実施例にあっては、前記ベース1の
上面部に弾性支持体2を介して支持された錘3と、前記
ベース1上にX軸方向に移動可能に設けられたX軸側フ
レーム7とこの前記X軸側フレーム7に弾性連結保持機
構9を介して設けられてY軸方向に移動可能なY軸側フ
レーム8とを有する可動フレームユニット6と、前記ベ
ース1上に設けられて前記可動フレームユニット6のX
軸側フレーム7のX軸方向の移動を案内するX軸側ガイ
ド機構Aと、前記錘3に設けられて前記可動フレームユ
ニット6のY軸側フレーム8のY軸方向の移動を案内す
るY軸側ガイド機構Bと、前記錘3と可動フレームユニ
ット6とY軸側加力・回生手段23との合計質量からな
るX軸方向の可動質量Mxと、前記錘3からなるY軸方
向の可動質量Myと、前記ベース1と前記可動フレーム
ユニット6のX軸側フレーム7との間に設けられてX軸
方向の可動質量MxのX軸方向の加力を行うと共に、X
軸方向の可動質量Mxの振動を電気エネルギーに変換し
てこの電気エネルギーを電力として回生するX軸側加力
・回生手段22と、Y軸方向の可動質量Myと前記可動
フレームユニット6のY軸側フレーム8との間に設けら
れてY軸方向の可動質量MyのY軸方向の加力を行うと
共に、Y軸方向の可動質量Myの振動を電気エネルギー
に変換してこの電気エネルギーを電力として回生するY
軸側加力・回生手段23とを備えることにより、前記X
軸側加力・回生手段22によりX軸方向の可動質量Mx
のX軸方向の加力を行うと共に、X軸方向の可動質量M
xの振動を電気エネルギーに変換してこの電気エネルギ
ーを電力として回生することができて、X軸方向の可動
質量Mxの振動を減衰することができ、前記Y軸側加力
・回生手段23によりY軸方向の可動質量MyのY軸方
向の加力を行うと共に、Y軸方向の可動質量Myの振動
を電気エネルギーに変換してこの電気エネルギーを電力
として回生することができて、Y軸方向の可動質量My
の振動を減衰することができる。
【0069】また、前記X、Y軸側加力・回生手段2
2、23を、可動質量Mx、Myの振動発生時にX軸、
Y軸側サーボモータ24A、24B、35A、35Bの
駆動により回転−直線運動変換機構C、Dを介して可動
質量Mx、Myを加力すると共に、可動質量Mx、My
の振動を回転−直線運動変換機構C、Dを介してX軸、
Y軸側サーボモータ24A、24B、35A、35Bの
回転子を回転させる加力装置と、X軸、Y軸側サーボモ
ータ24A、24B、35A、35Bの回転子の回転で
発生した電気エネルギーを電力として回生する回生装置
とで構成することにより、加力と減衰力が同一の装置で
できることが可能になり、制振装置の機構が単純化され
るし、前記回生装置が回生した電力をX軸、Y軸側サー
ボモータ24A、24B、35A、35Bに使用するこ
とができる。
【0070】また、前記回生装置が、電源44からの供
給電流により作動してX軸、Y軸側サーボモータ24
A、24B、35A、35Bに発生した電気エネルギー
を電流に変換制御する制御回路部45と、この制御回路
部45の出力側に接続されて前記X軸、Y軸側サーボモ
ータ24A、24B、35A、35Bに発生した電気エ
ネルギーを電流に変換する抵抗器47と、前記X軸、Y
軸側サーボモータ24A、24B、35A、35Bと制
御回路部45との接続回路48に設けられて停電時に作
動して前記X軸、Y軸側サーボモータ24A、24B、
35A、35Bの出力端子を前記抵抗器47に接続する
切換スイッチ49とを有しているから、通電時には、前
記制御回路部45と負荷46とによりX軸、Y軸側サー
ボモータ24A、24B、35A、35Bで発生した電
気エネルギーを電力として回生することができるばかり
か、停電時においても、前記切換スイッチ49により前
記X軸、Y軸側サーボモータ24A、24B、35A、
35Bの出力端子が前記抵抗器47に接続されるため
に、X軸、Y軸側サーボモータ24A、24B、35
A、35Bで発生した電気エネルギーを電力として回生
することができる。このために、通電時のみならず、停
電時においても、負荷質量Mx、Myの振動の減衰を行
うことができる。
【0071】(実施例2)図9乃至図24に本発明の他
の実施例を示す。この実施例2における制振装置は平面
視で6角形状の下部架台であるベース51を備えてお
り、このベース51の上面部には、これの四隅に位置さ
せて多層積層ゴムから成る弾性支持体52が立設してあ
り、これらの弾性支持体52の上端部には平面視で6角
形状の上部架台51Aが設けてあり、この上部架台51
Aに錘53が載置固定してある。前記弾性支持体52
は、多層積層ゴムに限らずスプリングで構成してもよ
い。
【0072】そして、図12において前記錘3の中心O
を通る前後方向をX軸方向とし、中心Oを通る左右方向
をY軸方向とすると、前記ベース51の上面部には、X
軸イを挟んだ左右に位置させてX軸側リニヤガイドレー
ル54がそれぞれ設けてあり、また、前記錘3の下面部
には、図15に示すようにY軸ロを挟んだ前後にY軸リ
ニヤガイドレール55がそれぞれ設けてある。
【0073】そして、前記ベース51の上面部には、図
14に示すようにX軸側リニヤガイドレール54上をX
軸方向に移動可能な可動フレームユニット56が設けて
ある。この可動フレームユニット56は、大略、平面視
でX軸方向に長い長方形状のX軸側フレーム57と、平
面視でY軸方向に長い長方形状のY軸側フレーム58
と、X軸側フレーム57とY軸側フレーム58とを連結
する弾性連結保持機構59とを備えている。
【0074】そして、X軸側フレーム57の下側には図
17及び図20に示すように脚フレーム60、61がそ
れぞれ複数対取り付けてあり、これらの脚フレーム6
0、61の下端部のガイド60a、61aが前記X軸側
リニヤガイドレール54に載せてあり、これらでX軸側
ガイド機構Aを構成している。また、X軸側フレーム5
7の前、後端部の上部には中間フレーム62、63がそ
れぞれ一対固着してある。そして、前側の中間フレーム
62の後面部と前記Y軸側フレーム58の前面部58a
とは弾性連結体(ガイドゴム)64で互いに連結してあ
り、後側の中間フレーム63の前面部と前記Y軸側フレ
ーム58の後面部とは弾性連結体(ガイドゴム)65で
互いに連結してある。
【0075】また、前記Y軸側フレーム58の左、右端
部の下側には中間フレーム66、67がそれぞれ一対固
設してあり、左の中間フレーム66の右面部とX軸側フ
レーム57の左面部とは弾性連結体(ガイドゴム)68
で互いに連結してあり、右の中間フレーム67の左面部
とX軸側フレーム57の右面部とは弾性連結体(ガイド
ゴム)69で互いに連結してある。そして、前記中間フ
レーム62、63、66、67及び弾性連結体64、6
5、68、69とで前記弾性連結保持機構59を構成し
ている。
【0076】また、前記Y軸側フレーム58の上側には
図17に示すように脚フレーム70、71が複数対上方
に向けて取り付けてあり、これらの脚フレーム70、7
1の上端部のガイド70a、71aが前記上部架台51
Aの下面のY軸側ガイドレール55に当接していて、こ
れらでY軸側ガイド機構Bを構成している。
【0077】前記ベース51の上面部には、図13に示
すようにX軸イを挟んだ左右に位置させて一対のX軸側
加力・回生手段72が配置してあり、また、図15に示
すように前記Y軸側フレーム58には、Y軸ロを挟んだ
左右に位置させて一対のY軸側加力・回生手段73が配
置してある。
【0078】すなわち、X軸側加力・回生手段72は、
加力手段である加力装置(X軸側加力装置)と、回生手
段である回生装置(X軸側回生装置)とから構成してあ
る。
【0079】そして、このX軸側加力・回生手段72
は、図13に示すように前記ベース51の上面部に固設
された前後2基の電動機であるX軸側サーボモータ74
A、74Bを有し、前側(一方)のX軸側サーボモータ
74Aの駆動軸はカップリング76を介して一方のX軸
側クラッチ(電磁クラッチ)77の一方の回転部(図示
せず)に連結してあり、このX軸側クラッチ77の他方
の回転部(図示せず)にはX軸側ボールねじ78の前端
部が連結してある。また、後側(他方)のX軸側サーボ
モータ74Bの駆動軸はカップリング79を介して他方
のX軸側クラッチ(電磁クラッチ)80の一方の回転部
(図示せず)に連結してあり、このX軸側クラッチ80
の他方の回転部(図示せず)には前記X軸側ボールねじ
78の後端部が連結してある。
【0080】また、前記X軸側フレーム57の左、右側
面部の中央にはX軸側ナット保持部材83が固設してあ
り、このX軸側ナット保持部材83はX軸側ボールナッ
ト84を保持していて、このX軸側ボールナット84に
前記X軸側ボールねじ78が螺合していて、回転−直線
動変換機構Cを構成している。
【0081】また、前記Y軸側加力・回生手段73は加
力手段である加力装置(Y軸側加力装置)と、回生手段
である回生装置(Y軸側回生装置)とから構成してあ
る。
【0082】そして、前記Y軸側加力・回生手段73
は、図15に示すように前記錘53の下面部に固設され
た左右2基の電動機であるY軸側サーボモータ85A、
85Bを備えており、左側(一方)のY軸側サーボモー
タ85Aの駆動軸はカップリング91を介して一方のY
軸側クラッチ(電磁クラッチ)92の一方の回転部(図
示せず)に連結してあり、このY軸側クラッチ92の他
方の回転部(図示せず)にはY軸側ボールねじ93の左
端部が連結してある。また、右側(他方)のY軸側サー
ボモータ85Bの駆動軸はカップリング94を介して他
方のY軸側クラッチ(電磁クラッチ)95の一方の回転
部(図示せず)に連結してあり、このY軸側クラッチ9
5の他方の回転部(図示せず)には前記Y軸側ボールね
じ93の右端部が連結してある。
【0083】また、前記Y軸側フレーム58の左、右側
面部の中央にはY軸側ナット保持部材98が固設してあ
り、このY軸側ナット保持部材98はY軸側ボールナッ
ト99を保持していて、このY軸側ボールナット99に
前記Y軸側ボールねじ93が螺合していて、回転−直線
動変換機構Dを構成している。
【0084】したがって、X軸方向の可動質量(可動マ
ス質量)Mxは、前記可動フレームユニット56全体と
前記Y軸側加力・回生手段73と前記上部架台51Aと
前記錘53との合計質量であり、Y軸方向の可動質量
(可動マス質量)Myは、前記部架台51Aと前記錘5
3の質量である。
【0085】前記ベース51の前後には、図13に示す
ようにX軸イ上に位置させてばね受部材101、102
が固着してあり、前側のばね受部材101とX軸側フレ
ーム57の前端部との間にX軸側の周期調整ばね103
が介装してあり、後側のばね受部材102とX軸側フレ
ーム57の後端部との間にX軸側の周期調整ばね104
が介装してある。
【0086】また、前記ベース51の前後にはX軸イを
挟んだ左右に位置させてそれぞれ一対のオイルバッフア
105、106が配置してあり、前側のオイルバッフア
105の可動部105aはX軸側フレーム57の前端部
に対向しており、後側のオイルバッフア106の可動部
106aはX軸側フレーム57の後端部に対向してい
る。
【0087】前記上部架台51Aの下面部の左右には、
図15に示すようにY軸ロ上に位置させてばね受部材1
07、108が固着してあり、左側のばね受部材107
とY軸側フレーム58の左端部との間にY軸側の周期調
整ばね109が介装してあり、右側のばね受部材108
とY軸側フレーム58の右端部との間にY軸側の周期調
整ばね110が介装してある。
【0088】また、前記上部架台51Aの下面部の左右
にはY軸ロを挟んだ左右に位置させてそれぞれ一対のオ
イルバッフア111、112が配置してあり、左側のオ
イルバッフア111の可動部111aはY軸側フレーム
58の左端部に対向しており、右側のオイルバッフア1
12の可動部112aはY軸側フレーム58の右端部に
対向している。
【0089】次に、上記のように構成された制振装置の
作動を説明する。 (X軸方向の加力及び振動の減衰)例えば、地震発生ま
たは風圧の作用により主構造物SがX軸方向に振動した
場合、主構造物Sの各階ではそれぞれ異なる変位量、加
速度の振動が発生する。このような主構造物Sの振動
(人が感じる程度に振動)は各振動状態検知センサ36
により検出され、この検出信号はA/D変換器40を介
して演算装置41に入力される。また、前記可動質量M
xの移動位置等は状態検知センサ35により検出され、
この検出信号35はA/D変換器39を介して演算装置
41に入力される。そして、各センサ35、36からの
信号に基づいて前記可動質量Mxの変位方向、変位量、
速度、加速度等が演算装置41により算出される。そし
て、この演算装置41からの指令によりサーボコントロ
ーラ42がX軸側サーボモータ74A、74Bに駆動電
流を供給する。
【0090】したがって、前記X軸側加力・回生手段7
2においては、前記X軸側クラッチ77、80が「入
り」の状態で、2基のX軸側サーボモータ74A、74
Bを正、逆いずれかの方向に同期回転駆動することによ
り、カップリング76、79、X軸側クラッチ77、8
0を介して前記X軸側ボールねじ78を正、逆転いずれ
かの方向に回転させて、前記X軸側ボールナット84の
送りにより、上記したX軸方向の可動質量MxをX軸方
向に移動(加力)させる。この場合、前記X軸側フレー
ム57の前、後端部の下側の脚フレーム60、61の下
端部のガイド60a、61aは前記X軸側リニヤガイド
レール54上を摺動する。
【0091】このように、上記したX軸方向の可動質量
MxをX軸方向に移動(加力)させることにより前記主
構造物SのX軸方向の振動を抑える。この場合、図23
に示すようにX軸方向の可動質量Mxが後方(図23で
は右方)に移動すると、弾性支持体52は後方向に変位
し、前側の周期調整ばね103が伸長状態になると共
に、後側の周期調整ばね104は圧縮状態になって、前
記バッフア106の可動部106aはX軸側フレーム5
7の後端面部に当接する。また、可動質量Mxが前方に
移動すると、弾性支持体52は前方向に変位し、前側の
周期調整ばね103が圧縮状態になると共に、後側の周
期調整ばね104は伸長状態になって、前記バッフア1
05の可動部105aはX軸側フレーム57の前端面部
に当接する。
【0092】しかし、主構造物Sの振動が大きく上記し
た加力では振動を押さえられない状態になると、前記制
御装置37が働き、前記X軸側加力・回生手段72の動
作を停止させる。
【0093】このために、前記可動質量MxのX軸方向
の移動は、前記可動フレームユニット56全体をX軸方
向に移動させて、前記X軸側ボールナット84が前記X
軸側ボールねじ78がX軸方向に移動し、このX軸側ボ
ールナット84の移動により前記X軸側ボールねじ78
が正、逆転いずれかの方向に回転し、前記X軸側クラッ
チ77、80及びカップリング76、79を介して2基
のX軸側サーボモータ74A、74Bの回転子を正、逆
いずれかの方向に同期回転することにより、回生(発
電)が行なわれる。
【0094】この回生(発電)は一種の減衰であり、前
記X軸側サーボモータ74A、74Bがダンパーの役目
を果たし、前記主構造物SのX軸方向の振動を抑える。
このようにして発生した電流は回収される。
【0095】上記した回生(発電)は通電時に行われる
が、停電時には、前記切換スイッチ47が自動的に切換
えられて前記X軸側サーボモータ74A、74Bの出力
端子を抵抗器46に接続する。このために、回生(発
電)は可能になり、通電時と同じように前記X軸側加力
・回生手段72が作動して回生(発電)が行われて前記
主構造物SのX軸方向の振動を抑える。
【0096】(Y軸方向の加力及び振動の減衰)また、
地震発生または風圧の作用により主構造物SがY軸方向
に振動した場合、X軸方向の加力の場合と同じように、
演算装置41からの指令によりサーボコントローラ42
がY軸側サーボモータ85A、85Bに駆動電流を供給
する。
【0097】したがって、前記Y軸側加力・回生手段7
3においては、前記Y軸側クラッチ92、95が「入
り」の状態で、2基のY軸側サーボモータ85A、85
Bを正、逆いづれかの方向に同期回転駆動することによ
り、カップリング91、94、Y軸側クラッチ92、9
5を介して前記Y軸側ボールねじ93を正、逆いづれか
の方向に回転させて、前記Y軸側ボールナット99の送
りにより、上記したY軸方向の可動質量MyをY軸方向
に移動させる。この場合、前記Y軸側フレーム58の
前、後端部の脚フレーム70、71の上端部のガイド7
0a、71aは前記Y軸側リニヤガイドレール55を摺
動する。
【0098】また、Y軸方向の可動質量MyのY軸方向
の移動に対して相対的に移動する前記Y軸側フレーム5
8の動きは、前記弾性連結保持機構59の弾性連結体6
4、65、68、69があるために、前記X軸側フレー
ム57には伝達されることがない。このように、上記し
たY軸方向の可動質量MyをY軸方向に移動(加力)さ
せることにより前記主構造物SのY軸方向の振動を抑え
る。この場合、図24に示すようにY軸方向の可動質量
Myが右方に移動すると、弾性支持体52は右方向に変
位し、左側の周期調整ばね109が圧縮状態になると共
に、右側の周期調整ばね110は伸長状態になって、前
記バッフア111の可動部111aはY軸側フレーム5
8の左端面部に当接する。また、可動質量Myが左方に
移動すると、弾性支持体52は左方向に変位し、左側の
周期調整ばね109が伸長状態になると共に、右側の周
期調整ばね110は圧縮状態になって、前記バッフア1
12の可動部112aはY軸側フレーム58の右端面部
に当接する。
【0099】しかし、主構造物Sの振動が大きく上記し
た加力では振動を押さえられない状態になると、前記制
御装置37が働き、前記Y軸側加力・回生手段73の動
作を停止させる。
【0100】このために、前記可動質量MyのY軸方向
の移動は、前記Y軸側サーボモータ85A、85BをY
軸方向に移動させる。このために、前記Y軸側ボールね
じ93がY軸方向に移動し、このY軸側ボールねじ93
が前記Y軸側ボールナット99により正、逆転いずれか
の方向の回転力が与えられて、前記Y軸側クラッチ9
2、95及びカップリング91、94を介して2基のY
軸側サーボモータ95A、95Bの回転子を正、逆いず
れかの方向に同期回転することにより、回生(発電)が
行なわれる。
【0101】この回生(発電)は一種の減衰であり、前
記Y軸側サーボモータ85A、85Bがダンパーの役目
を果たし、前記主構造物SのY軸方向の振動を抑える。
このようにして発生した電流は回収される。
【0102】上記した回生(発電)は通電時に行われる
が、停電時には、前記切換スイッチ47が切換えられて
前記Y軸側サーボモータ85A、85Bの出力端子を抵
抗器46に接続する。このために、回生(発電)は可能
になり、通電時と同じように前記Y軸側加力・回生手段
73が動作して回生(発電)が行われて前記主構造物S
のY軸方向の振動を抑える。
【0103】なお、X、Y軸方向の加力時には前記X
軸、Y軸側クラッチ77、80、92、95のうち、例
えばX軸、Y軸側クラッチ80、95を「切り」の状態
にして一方のX軸、Y軸側サーボモータ74A、75A
を加力動作に使用し、X、Y軸方向の回生(発電)時に
は前記X軸、Y軸側クラッチ77、80、92、95の
うち、例えばX軸、Y軸側クラッチ77、92を「切
り」の状態にして他方のX軸、Y軸側サーボモータ74
B、85Bを回生(発電)動作に使用するようにしても
よい。この場合の前記X軸、Y軸側クラッチ77、8
0、92、95の「入」、「切り」は制御装置43にク
ラッチ制御部を設けて、このクラッチ制御部の指令によ
り行うようになされる。
【0104】上記の実施例にあっては、前記ベース51
の上面部に弾性支持体52を介して支持された錘53
と、前記ベース51上にX軸方向に移動可能に設けられ
たX軸側フレーム57とこの前記X軸側フレーム57に
弾性連結保持機構59を介して設けられてY軸方向に移
動可能なY軸側フレーム58とを有する可動フレームユ
ニット56と、前記ベース51上に設けられて前記可動
フレームユニット56のX軸側フレーム57のX軸方向
の移動を案内するX軸側ガイド機構Aと、前記錘53に
設けられて前記可動フレームユニット56のY軸側フレ
ーム58のY軸方向の移動を案内するY軸側ガイド機構
Bと、前記錘53と可動フレームユニット56とY軸側
加力・回生手段73との合計質量からなるX軸方向の可
動質量Mxと、前記上部架台51Aと前記錘53からな
るY軸方向の可動質量Myと、前記ベース51と前記可
動フレームユニット56のX軸側フレーム57との間に
設けられてX軸方向の可動質量MxのX軸方向の加力を
行うと共に、X軸方向の可動質量Mxの振動を電気エネ
ルギーに変換してこの電気エネルギーを電力として回生
するX軸側加力・回生手段72と、Y軸方向の可動質量
Myと前記可動フレームユニット56のY軸側フレーム
58との間に設けられてY軸方向の可動質量MyのY軸
方向の加力を行うと共に、Y軸方向の可動質量Myの振
動を電気エネルギーに変換してこの電気エネルギーを電
力として回生するY軸側加力・回生手段73とを備える
ことにより、前記X軸側加力・回生手段72によりX軸
方向の可動質量MxのX軸方向の加力を行うと共に、X
軸方向の可動質量Mxの振動を電気エネルギーに変換し
てこの電気エネルギーを電力として回生することができ
て、X軸方向の可動質量Mxの振動を減衰することがで
き、前記Y軸側加力・回生手段73によりY軸方向の可
動質量MyのY軸方向の加力を行うと共に、Y軸方向の
可動質量Myの振動を電気エネルギーに変換してこの電
気エネルギーを電力として回生することができて、Y軸
方向の可動質量Myの振動を減衰することができる。
【0105】また、前記X、Y軸側加力・回生手段7
2、73を、可動質量Mx、Myの振動発生時にX軸、
Y軸側サーボモータ74A、74B、85A、85Bの
駆動により回転−直線運動変換機構C、Dを介して可動
質量Mx、Myを加力すると共に、可動質量Mx、My
の振動を回転−直線運動変換機構C、Dを介してX軸、
Y軸側サーボモータ74A、74B、85A、85Bの
回転子を回転させる加力装置と、X軸、Y軸側サーボモ
ータ74A、74B、85A、85Bの回転子の回転で
発生した電気エネルギーを電力として回生する回生装置
とで構成することにより、加力と減衰力が同一の装置で
できることが可能になり、制振装置の機構が単純化され
るし、前記回生装置が回生した電力をX軸、Y軸側サー
ボモータ74A、74B、85A、85Bに使用するこ
とができる。
【0106】なお、上記実施例では、弾性支持体に多層
積層ゴムを用いたが、X軸方向の可動質量Mx、Y軸方
向の可動質量Myともどもその荷重調整をリニヤガイド
等で行い、これら、X、Y軸方向の周期調整はコイルば
ねで調整するようにしても良い。
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係わる制
振装置は、可動質量を加力する加力手段と、前記可動質
量の振動を電気エネルギーに変換してこの可動質量の振
動を減衰する減衰手段とを備えたから、前記可動質量の
振動を電気エネルギーに変換することが可能になり、オ
イルダンパーや摩擦を利用した減衰器に比較して、維持
管理がし易いし、また、減衰力発生時に高い振動数が発
生しないし、さらには設計に即した減衰力を得る機構が
製作し易いものとなる。
【0107】また、本発明に係わる制振装置は、可動質
量を加力する加力手段と、前記可動質量の振動を電気エ
ネルギーに変換してこの可動質量の振動を減衰する減衰
手段と、この減衰手段が発電した電気エネルギーを電力
として回生する回生手段とを備えたから、前記可動質量
の振動を電気エネルギーに変換することが可能になり、
オイルダンパーや摩擦を利用した減衰器に比較して、維
持管理がし易いし、また、減衰力発生時に高い振動数が
発生しないし、さらには設計に即した減衰力を得る機構
が製作し易いものとなる。しかも、前記回生手段が減衰
手段が発電した電気エネルギーを電力として回生するこ
とが可能になり、この回生された電力の利用ができる。
【0108】また、前記加力手段がX軸、Y軸の水平2
方向の加力手段であり、前記減衰手段がX軸、Y軸の水
平2方向の減衰手段であるようにすることにより、可動
質量のX軸、Y軸の水平2方向の振動の加力と、可動質
量のX軸、Y軸の水平2方向の減衰(前記可動質量の振
動を電気エネルギーに変換しての減衰)とを実施するこ
とが可能になる。
【0109】また、前記減衰手段に、前記加力手段に用
いる電動機を利用することにより、加力と減衰力が同一
の装置でできることが可能になり、制振装置の機構が単
純かされるし、前記回生手段が回生した電力を電動機に
使用することができる。
【0110】また、本発明に係わる制振装置は、可動質
量と、前記可動質量のX軸方向の加力を行うと共に、前
記可動質量の振動を電気エネルギーに変換してこの電気
エネルギーを電力として回生するX軸側加力・回生手段
と、前記可動質量のY軸方向の加力を行うと共に、前記
可動質量の振動を電気エネルギーに変換してこの電気エ
ネルギーを電力として回生するY軸側加力・回生手段と
を備えたから、前記可動質量の振動を電気エネルギーに
変換することが可能になり、オイルダンパーや摩擦を利
用した減衰器に比較して、維持管理がし易いし、また、
減衰力発生時に高い振動数が発生しないし、さらには設
計に即した減衰力を得る機構が製作し易いものとなる。
しかも、前記回生手段が、減衰手段が発電した電気エネ
ルギーを電力として回生することを可能にし、この回生
された電力の利用ができる。しかも、可動質量のX軸、
Y軸の水平2方向の振動の加力と、可動質量のX軸、Y
軸の水平2方向の減衰(前記可動質量の振動を電気エネ
ルギーに変換しての減衰)とを実施することが可能にな
る。
【0111】また、本発明に係わる制振装置は、ベース
の上面部に弾性支持体を介して支持された錘と、前記ベ
ース上にX軸方向に移動可能に設けられたX軸側フレー
ムとこの前記X軸側フレームに弾性連結保持機構を介し
て設けられてY軸方向に移動可能なY軸側フレームとを
有する可動フレームユニットと、前記ベース上に設けら
れて前記可動フレームユニットのX軸側フレームのX軸
方向の移動を案内するX軸側ガイド機構と、前記錘に設
けられて前記可動フレームユニットのY軸側フレームの
Y軸方向の移動を案内するY軸側ガイド機構と、前記錘
と可動フレームユニットとY軸側加力・回生手段との合
計質量からなるX軸方向の可動質量と、前記錘からなる
Y軸方向の可動質量と、前記ベースと前記可動フレーム
ユニットのX軸側フレームとの間に設けられてX軸方向
の可動質量のX軸方向の加力を行うと共に、X軸方向の
可動質量の振動を電気エネルギーに変換してこの電気エ
ネルギーを電力として回生するX軸側加力・回生手段
と、Y軸方向の可動質量と前記可動フレームユニットの
Y軸側フレームとの間に設けられてY軸方向の可動質量
のY軸方向の加力を行うと共に、Y軸方向の可動質量の
振動を電気エネルギーに変換してこの電気エネルギーを
電力として回生するY軸側加力・回生手段とを備えたか
ら、前記X軸側加力・回生手段によりX軸方向の可動質
量のX軸方向の加力を行うと共に、X軸方向の可動質量
の振動を電気エネルギーに変換してこの電気エネルギー
を電力として回生することができて、X軸方向の可動質
量の振動を減衰することができ、前記Y軸側加力・回生
手段によりY軸方向の可動質量のY軸方向の加力を行う
と共に、Y軸方向の可動質量の振動を電気エネルギーに
変換してこの電気エネルギーを電力として回生すること
ができて、Y軸方向の可動質量の振動を減衰することが
できる。
【0112】前記X、Y軸側加力・回生手段を、可動質
量の振動発生時に電動機の駆動により回転−直線運動変
換機構を介してこの可動質量を加力すると共に、前記可
動質量の振動で回転−直線運動変換機構を介して電動機
の回転子を回転させる加力装置と、この加力装置の電動
機の回転子の回転で発生した電気エネルギーを電力とし
て回生する回生装置とで構成することにより、加力と減
衰力が同一の装置でできることが可能になり、制振装置
の機構が単純かされるし、前記回生手段が回生した電力
を電動機に使用することができる。
【0113】また、前記回生装置の制御部が、電源から
の供給電流により作動して電動機に発生した電気エネル
ギーを電流に変換制御する制御回路部と、この制御回路
部の出力側に接続されて前記電動機に発生した電気エネ
ルギーを電流に変換する抵抗器と、前記電動機と制御回
路部との接続回路に設けられて停電時にオン作動して前
記電動機の出力端子を前記抵抗器に接続する切換スイッ
チとを有しているから、通電時には、前記制御回路部と
負荷とにより電動機で発生した電気エネルギーを電力と
して回生することができるばかりか、停電時において
も、前記切換スイッチにより前記電動機の出力端子が前
記抵抗器に接続されるために、電動機で発生した電気エ
ネルギーを電力として回生することができる。このため
に、通電時のみならず、停電時においても、負荷質量の
振動の減衰を行うことができる。
【0114】また、前記加力装置を、ベースに固設され
た2基のサーボモータと、これらのサーボモータの駆動
により回転するボールねじと、一方のサーボモータの回
転のボールねじへの伝達の断接を行う一方のクラッチ
と、他方のサーボモータの回転のボールねじへの伝達の
断接を行う他方のクラッチと、前記ボールねじの回転を
可動質量の移動に変換する回転−直線運動変換機構とで
構成したから、双方のクラッチを接続状態して一方及び
他方のサーボモータを加力と振動に減衰に使用すること
ができるし、一方及び他方のいずれかのクラッチを切っ
て1基のサーボモータを加力に使用し、他の1基のサー
ボモータを振動の減衰に使用することができる。
【0115】また、前記加力装置をX軸側加力・回生手
段とY軸側加力・回生手段とで構成し、前記X軸側加力
・回生手段が、ベースに固設された2基のX軸側サーボ
モータと、これらのX軸側サーボモータの駆動により回
転するX軸側ボールねじと、一方のX軸側サーボモータ
の回転のX軸側ボールねじへの伝達の断接を行う一方の
X軸側クラッチと、他方のX軸側サーボモータの回転の
X軸側ボールねじへの伝達の断接を行う他方のX軸側ク
ラッチと、前記X軸側フレームに取り付けられたX軸側
ナット保持部材に保持されて、前記X軸側ボールねじが
螺合するX軸側ボールナットとを備えており、前記Y軸
側加力・回生手段が、前記可動質量に固設された2基の
Y軸側サーボモータと、これらのY軸側サーボモータの
駆動により回転するY軸側ボールねじと、一方のY軸側
サーボモータの回転のY軸側ボールねじへの伝達の断接
を行う一方のY軸側クラッチと、他方のY軸側サーボモ
ータの回転のY軸側ボールねじへの伝達の断接を行う他
方のY軸側クラッチと、前記Y軸側フレームに取り付け
られたY軸側ナット保持部材に保持されて、前記Y軸側
ボールねじが螺合するY軸側ボールナットとを備えたか
ら、X軸側加力・回生手段、Y軸側加力・回生手段とも
どもX軸側クラッチとY軸側クラッチとの断接操作によ
り一方及び他方のX軸側、Y軸側サーボモータを加力と
振動に減衰に使用することができるし、1基のX軸側、
Y軸側サーボモータを加力に使用し、他の1基のX軸
側、Y軸側サーボモータを振動に減衰に使用することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる制振装置を主構造物に取り付け
た状態の説明図である。
【図2】本発明に係わる制振装置の一実施例(実施例
1)の一部省略した平面図である。
【図3】同制振装置の正面図である。
【図4】同制振装置の側面図である。
【図5】X軸側加力・回生手段の構成説明図である。
【図6】Y軸側加力・回生手段の構成説明図である。
【図7】加力装置の制御部の構成説明図である。
【図8】回生装置の制御部の構成説明図である。
【図9】本発明に係わる制振装置の他の実施例(実施例
2)の一部省略した平面図である。
【図10】図9のU方向からの矢視図である。
【図11】図9のV方向からの矢視図である。
【図12】図10のZ1−Z1線に沿う断面図である。
【図13】図10のZ2−Z2線に沿う断面図である。
【図14】図10のZ3−Z3線に沿う断面図である。
【図15】図10のZ4−Z4線に沿う断面図である。
【図16】図10のZ5−Z5線に沿う断面図である。
【図17】図9のX1−X1線に沿う断面図である。
【図18】図9のX2−X2線に沿う断面図である。
【図19】図9のX3−X3線に沿う断面図である。
【図20】図9のY1−Y1線に沿う断面図である。
【図21】図9のY2−Y2線に沿う断面図である。
【図22】図9のY3−Y3線に沿う断面図である。
【図23】X方向変位時の説明図である。
【図24】Y方向変位時の説明図である。
【図25】従来の制振装置を主構造物に取り付けた状態
の説明図である。
【図26】従来の他の制振装置を主構造物に取り付けた
状態の説明図である。
【符号の説明】
2 弾性支持体 22 X軸側加力・回生手段 23 Y軸側加力・回生手段 Mx、My 付加質量
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 今岡 達彦 東京都渋谷区1丁目16番14号 東急建設株 式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可動質量を加力する加力手段と、 前記可動質量の振動を電気エネルギーに変換してこの可
    動質量の振動を減衰する減衰手段とを備えたことを特徴
    とする制振装置。
  2. 【請求項2】 可動質量を加力する加力手段と、 前記可動質量の振動を電気エネルギーに変換してこの可
    動質量の振動を減衰する減衰手段と、 この減衰手段が発電した電気エネルギーを電力として回
    生する回生手段とを備えたことを特徴とする制振装置。
  3. 【請求項3】 前記加力手段がX軸、Y軸の水平2方向
    の加力手段であり、前記減衰手段がX軸、Y軸の水平2
    方向の減衰手段である請求項1又は請求項2記載の制振
    装置。
  4. 【請求項4】 前記減衰手段に、前記加力手段に用いる
    電動機を利用した請求項1又は請求項2又は請求項3記
    載の制振装置。
  5. 【請求項5】 可動質量と、 前記可動質量のX軸方向の加力を行うと共に、前記可動
    質量の振動を電気エネルギーに変換してこの電気エネル
    ギーを電力として回生するX軸側加力・回生手段と、 前記可動質量のY軸方向の加力を行うと共に、前記可動
    質量の振動を電気エネルギーに変換してこの電気エネル
    ギーを電力として回生するY軸側加力・回生手段とを備
    えたことを特徴とする制振装置。
  6. 【請求項6】 前記可動質量が弾性支持体で支持されて
    いる請求項1又は請求項2又は請求項3又は請求項4又
    は請求項5記載の制振装置。
  7. 【請求項7】 ベースの上面部に弾性支持体を介して支
    持された錘と、 前記ベース上にX軸方向に移動可能に設けられたX軸側
    フレームとこの前記X軸側フレームに弾性連結保持機構
    を介して設けられてY軸方向に移動可能なY軸側フレー
    ムとを有する可動フレームユニットと、 前記ベース上に設けられて前記可動フレームユニットの
    X軸側フレームのX軸方向の移動を案内するX軸側ガイ
    ド機構と、 前記錘に設けられて前記可動フレームユニットのY軸側
    フレームのY軸方向の移動を案内するY軸側ガイド機構
    と、 前記錘と可動フレームユニットとY軸側加力・回生手段
    との合計質量からなるX軸方向の可動質量と、 前記錘からなるY軸方向の可動質量と、 前記ベースと前記可動フレームユニットのX軸側フレー
    ムとの間に設けられてX軸方向の可動質量のX軸方向の
    加力を行うと共に、X軸方向の可動質量の振動を電気エ
    ネルギーに変換してこの電気エネルギーを電力として回
    生するX軸側加力・回生手段と、 Y軸方向の可動質量と前記可動フレームユニットのY軸
    側フレームとの間に設けられてY軸方向の可動質量のY
    軸方向の加力を行うと共に、Y軸方向の可動質量の振動
    を電気エネルギーに変換してこの電気エネルギーを電力
    として回生するY軸側加力・回生手段とを備えたことを
    特徴とする制振装置。
  8. 【請求項8】 前記X、Y軸側加力・回生手段を、可動
    質量の振動発生時に電動機の駆動により回転−直線運動
    変換機構を介してこの可動質量を加力すると共に、前記
    可動質量の振動で回転−直線運動変換機構を介して電動
    機の回転子を回転させる加力装置と、この加力装置の電
    動機の回転子の回転で発生した電気エネルギーを電力と
    して回生する回生装置とで構成した請求項5又は請求項
    6又は請求項7記載の制振装置。
  9. 【請求項9】 前記回生装置の制御部が、電源からの供
    給電流により作動して電動機に発生した電気エネルギー
    を電流に変換制御する制御回路部と、この制御回路部の
    出力側に接続されて前記電動機に発生した電気エネルギ
    ーを電流に変換する抵抗器と、前記電動機と制御回路部
    との接続回路に設けられて停電時に作動して前記電動機
    の出力端子を前記抵抗器に接続する切換スイッチとを有
    している請求項8記載の制振装置。
  10. 【請求項10】 前記加力装置を、ベースに固設された
    2基のサーボモータと、これらのサーボモータの駆動に
    より回転するボールねじと、一方のサーボモータの回転
    のボールねじへの伝達の断接を行う一方のクラッチと、
    他方のサーボモータの回転のボールねじへの伝達の断接
    を行う他方のクラッチと、前記ボールねじの回転を可動
    質量の移動に変換する回転−直線運動変換機構とで構成
    した請求項8記載の制振装置。
  11. 【請求項11】 前記加力装置をX軸側加力機構とY軸
    側加力機構とで構成し、前記X軸側加力機構が、ベース
    に固設された2基のX軸側サーボモータと、これらのX
    軸側サーボモータの駆動により回転するX軸側ボールね
    じと、一方のX軸側サーボモータの回転のX軸側ボール
    ねじへの伝達の断接を行う一方のX軸側クラッチと、他
    方のX軸側サーボモータの回転のX軸側ボールねじへの
    伝達の断接を行う他方のX軸側クラッチと、前記X軸側
    フレームに取り付けられたX軸側ナット保持部材に保持
    されて、前記X軸側ボールねじが螺合するX軸側ボール
    ナットとを備えており、前記Y軸側加力機構が、前記可
    動質量に固設された2基のY軸側サーボモータと、これ
    らのY軸側サーボモータの駆動により回転するY軸側ボ
    ールねじと、一方のY軸側サーボモータの回転のY軸側
    ボールねじへの伝達の断接を行う一方のY軸側クラッチ
    と、他方のY軸側サーボモータの回転のY軸側ボールね
    じへの伝達の断接を行う他方のY軸側クラッチと、前記
    Y軸側フレームに取り付けられたY軸側ナット保持部材
    に保持されて、前記Y軸側ボールねじが螺合するY軸側
    ボールナットとを備えている請求項8記載の制振装置。
  12. 【請求項12】 可動質量のX軸方向の両側を保持して
    可動質量のX軸方向への移動時に伸縮するX軸側の周期
    調整ばねと、可動質量のY軸方向の両側を保持して可動
    質量のY軸方向への移動時に伸縮するY軸側の周期調整
    ばねとを備えた請求項11記載の制振装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009062179A (ja) * 2007-09-07 2009-03-26 Toshiba Elevator Co Ltd エレベータ
JP2010139024A (ja) * 2008-12-12 2010-06-24 Shimizu Corp 発電型ダンパー
JP2012097767A (ja) * 2010-10-29 2012-05-24 Takenaka Komuten Co Ltd アクティブ免震装置、及びアクティブ免震構造

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