JP2001124142A - 積層ゴムによる免震装置の取付け方法及び取付け構造 - Google Patents
積層ゴムによる免震装置の取付け方法及び取付け構造Info
- Publication number
- JP2001124142A JP2001124142A JP29866299A JP29866299A JP2001124142A JP 2001124142 A JP2001124142 A JP 2001124142A JP 29866299 A JP29866299 A JP 29866299A JP 29866299 A JP29866299 A JP 29866299A JP 2001124142 A JP2001124142 A JP 2001124142A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- isolation device
- seismic isolation
- mounting
- flange plate
- bolt
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Vibration Prevention Devices (AREA)
- Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 免震装置が引張り軸力の作用を受けない取付
け方法及び取付け構造を提供する。 【解決手段】 免震装置の下部フランジプレートを下部
構造体へ予め固定する。少なくとも引張り軸力の作用を
解消する長さのケーシング内の下部にスリーブを固定
し、前記上部フランジプレート及びスリーブを貫通させ
た取付けボルトの上端のナットと前記スリーブとの間に
初期応力付与用のバネを介在させて成るボルト取付け用
ユニットを、上部フランジプレートの上面に設ける。前
記上部フランジプレートの上に上部構造体のコンクリー
ト打設を行い、そのコンクリート中に前記ボルト取付け
用ユニットを埋め込み固定する。
け方法及び取付け構造を提供する。 【解決手段】 免震装置の下部フランジプレートを下部
構造体へ予め固定する。少なくとも引張り軸力の作用を
解消する長さのケーシング内の下部にスリーブを固定
し、前記上部フランジプレート及びスリーブを貫通させ
た取付けボルトの上端のナットと前記スリーブとの間に
初期応力付与用のバネを介在させて成るボルト取付け用
ユニットを、上部フランジプレートの上面に設ける。前
記上部フランジプレートの上に上部構造体のコンクリー
ト打設を行い、そのコンクリート中に前記ボルト取付け
用ユニットを埋め込み固定する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、鉄筋コンクリー
ト造の免震構造物において地震時の振動エネルギーの入
力を抑制ないし低減する積層ゴムによる免震装置の取付
け方法及び取付け構造の技術分野に属し、更に云えば、
免震装置が引張り軸力の作用を受けない取付け方法及び
取付け構造に関する。
ト造の免震構造物において地震時の振動エネルギーの入
力を抑制ないし低減する積層ゴムによる免震装置の取付
け方法及び取付け構造の技術分野に属し、更に云えば、
免震装置が引張り軸力の作用を受けない取付け方法及び
取付け構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、地震時に免震構造物に入る振動エ
ネルギーを抑制ないし低減する免震装置としては、鋼板
とゴムシートとを交互に積層し貼り合わせた構成の積層
ゴムが多く採用されている。
ネルギーを抑制ないし低減する免震装置としては、鋼板
とゴムシートとを交互に積層し貼り合わせた構成の積層
ゴムが多く採用されている。
【0003】免震構造物は一般的に免震層において水平
振動するが、例えばアスペクト比が大きい建物において
は、所謂ロッキング振動が優勢となり、免震装置が大き
な引張り軸力を受ける場合がある。
振動するが、例えばアスペクト比が大きい建物において
は、所謂ロッキング振動が優勢となり、免震装置が大き
な引張り軸力を受ける場合がある。
【0004】ところが、前記した積層ゴムによる免震装
置は、鋼板とゴムシートとを交互に積層し貼り合わせた
構成であるが故に、大きな引張り軸力を受けると、復元
力特性に悪影響を及ぼし免震効果が阻害される。そのた
め、積層ゴムによる免震装置の取付け方法及び取付け構
造を工夫して、同免震装置に極力引張力を伝達させない
ようにする対策が種々考えられている。
置は、鋼板とゴムシートとを交互に積層し貼り合わせた
構成であるが故に、大きな引張り軸力を受けると、復元
力特性に悪影響を及ぼし免震効果が阻害される。そのた
め、積層ゴムによる免震装置の取付け方法及び取付け構
造を工夫して、同免震装置に極力引張力を伝達させない
ようにする対策が種々考えられている。
【0005】従来、積層ゴムによる免震装置へ引張力を
極力伝達させない取付け方法及び取付け構造としては、
例えば下記した〜の発明等が公知である。
極力伝達させない取付け方法及び取付け構造としては、
例えば下記した〜の発明等が公知である。
【0006】 特開平10−306616号公報に
は、シアキー(伝達部材)を形成したベースプレートを
免震装置の上部フランジプレートに接合し、これを上部
構造体に嵌合して取り付けたり、或いはスプリングワッ
シャーへ通したボルトにより免震装置の上部フランジプ
レートを上部構造体に設けたベースプレートへ取り付け
た構成の免震装置の取付け方法及び取付け構造が開示さ
れている。
は、シアキー(伝達部材)を形成したベースプレートを
免震装置の上部フランジプレートに接合し、これを上部
構造体に嵌合して取り付けたり、或いはスプリングワッ
シャーへ通したボルトにより免震装置の上部フランジプ
レートを上部構造体に設けたベースプレートへ取り付け
た構成の免震装置の取付け方法及び取付け構造が開示さ
れている。
【0007】 特開平10−317715号公報に
は、2段重ねにした免震装置としての積層ゴムの間にシ
アキーを設けたものを上下の構造体へ取り付けた構成の
免震装置の取付け方法及び取付け構造が開示されてい
る。
は、2段重ねにした免震装置としての積層ゴムの間にシ
アキーを設けたものを上下の構造体へ取り付けた構成の
免震装置の取付け方法及び取付け構造が開示されてい
る。
【0008】 特開平11−153191号公報に
は、ゴムシート等のクッション材に通したボルトにより
免震装置のフランジプレートを上下の構造体へ取り付け
た構成の免震装置の取付け方法及び取付け構造が開示さ
れている。
は、ゴムシート等のクッション材に通したボルトにより
免震装置のフランジプレートを上下の構造体へ取り付け
た構成の免震装置の取付け方法及び取付け構造が開示さ
れている。
【0009】その他、免震装置としての積層ゴム自体を
引張力に強い高強度ゴム材料により構成することなども
研究されている。
引張力に強い高強度ゴム材料により構成することなども
研究されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術の免震装置の取付け方法及び取付け構造は、シ
アキーを形成したり、或いはスプリングワッシャーに通
したボルトを取り付けたりするベースプレートの加工が
煩雑なので、一般的な免震装置の取付け方法及び取付け
構造に比べてコストが高くつき、免震装置の適用範囲の
拡大の妨げとなる欠点がある。
来技術の免震装置の取付け方法及び取付け構造は、シ
アキーを形成したり、或いはスプリングワッシャーに通
したボルトを取り付けたりするベースプレートの加工が
煩雑なので、一般的な免震装置の取付け方法及び取付け
構造に比べてコストが高くつき、免震装置の適用範囲の
拡大の妨げとなる欠点がある。
【0011】上記従来技術の免震装置の取付け方法及
び取付け構造は、1つの取付け箇所につき免震装置とし
ての積層ゴムを2体使用する上、その間にシアキーを設
ける加工が煩雑なので、やはり、一般的な免震装置の取
付け方法及び取付け構造に比べてコストが高くつき、免
震装置の適用範囲の拡大の妨げとなる欠点がある。
び取付け構造は、1つの取付け箇所につき免震装置とし
ての積層ゴムを2体使用する上、その間にシアキーを設
ける加工が煩雑なので、やはり、一般的な免震装置の取
付け方法及び取付け構造に比べてコストが高くつき、免
震装置の適用範囲の拡大の妨げとなる欠点がある。
【0012】上記従来技術の免震装置の取付け方法及
び取付け構造は、ゴムシート等のクッション材が有する
弾塑性だけで大きな引張り軸力を解消できるか甚だ疑問
である。
び取付け構造は、ゴムシート等のクッション材が有する
弾塑性だけで大きな引張り軸力を解消できるか甚だ疑問
である。
【0013】また、免震装置としての積層ゴム自体を高
強度ゴム材料により構成する場合には、前記高強度ゴム
材料のコストが高い上に、その引張強度を超える大きな
引張り軸力を受ける箇所へは適用できない問題がある。
強度ゴム材料により構成する場合には、前記高強度ゴム
材料のコストが高い上に、その引張強度を超える大きな
引張り軸力を受ける箇所へは適用できない問題がある。
【0014】従って、本発明の目的は、免震装置自体の
構成は従来一般の積層ゴムによるものを使用でき、免震
装置を上部構造体へ取り付けるボルトの軸周り構造を工
夫することで、免震装置に極力引張力を生じさせない構
成を実現し、ひいては免震装置の適用範囲の拡大に貢献
する、積層ゴムによる免震装置の取付け方法及び取付け
構造を提供することである。
構成は従来一般の積層ゴムによるものを使用でき、免震
装置を上部構造体へ取り付けるボルトの軸周り構造を工
夫することで、免震装置に極力引張力を生じさせない構
成を実現し、ひいては免震装置の適用範囲の拡大に貢献
する、積層ゴムによる免震装置の取付け方法及び取付け
構造を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ための手段として、請求項1記載の発明に係る積層ゴム
による免震装置の取付け方法は、引張り軸力を受ける免
震装置を上下の構造体へボルトにより取り付ける方法に
おいて、免震装置の下部フランジプレートを下部構造体
へ予め固定し、少なくとも引張り軸力の作用を解消する
長さのケーシング内の下部にスリーブを固定し、前記上
部フランジプレート及びスリーブを貫通させた取付けボ
ルトの上端のナットと前記スリーブとの間に初期応力付
与用のバネを介在させて成るボルト取付け用ユニット
を、上部フランジプレートの上面に設け、前記上部フラ
ンジプレートの上に上部構造体のコンクリート打設を行
い、そのコンクリート中に前記ボルト取付け用ユニット
を埋め込み固定することを特徴とする。
ための手段として、請求項1記載の発明に係る積層ゴム
による免震装置の取付け方法は、引張り軸力を受ける免
震装置を上下の構造体へボルトにより取り付ける方法に
おいて、免震装置の下部フランジプレートを下部構造体
へ予め固定し、少なくとも引張り軸力の作用を解消する
長さのケーシング内の下部にスリーブを固定し、前記上
部フランジプレート及びスリーブを貫通させた取付けボ
ルトの上端のナットと前記スリーブとの間に初期応力付
与用のバネを介在させて成るボルト取付け用ユニット
を、上部フランジプレートの上面に設け、前記上部フラ
ンジプレートの上に上部構造体のコンクリート打設を行
い、そのコンクリート中に前記ボルト取付け用ユニット
を埋め込み固定することを特徴とする。
【0016】請求項2記載の発明に係る積層ゴムによる
免震装置の取付け構造は、引張り軸力を受ける免震装置
を上下の構造体へボルトにより取り付ける構造におい
て、免震装置の下部フランジプレートがアンカーボルト
を介して下部構造体へ固定され、同免震装置の上部フラ
ンジプレートは、その上面に設けたボルト取付け用ユニ
ットのケーシングが上部構造体のコンクリート中に埋め
込み固定されていること、前記ボルト取付け用ユニット
は、少なくとも引張り軸力の作用を解消する長さのケー
シング内の下部にスリーブを固定し、前記上部フランジ
プレート及びスリーブを貫通させた取付けボルトの上端
のナットと前記スリーブとの間に初期応力付与用のバネ
を介在させた構成であることを特徴とする。
免震装置の取付け構造は、引張り軸力を受ける免震装置
を上下の構造体へボルトにより取り付ける構造におい
て、免震装置の下部フランジプレートがアンカーボルト
を介して下部構造体へ固定され、同免震装置の上部フラ
ンジプレートは、その上面に設けたボルト取付け用ユニ
ットのケーシングが上部構造体のコンクリート中に埋め
込み固定されていること、前記ボルト取付け用ユニット
は、少なくとも引張り軸力の作用を解消する長さのケー
シング内の下部にスリーブを固定し、前記上部フランジ
プレート及びスリーブを貫通させた取付けボルトの上端
のナットと前記スリーブとの間に初期応力付与用のバネ
を介在させた構成であることを特徴とする。
【0017】
【発明の実施形態及び実施例】図1は、請求項2に記載
した発明に係る積層ゴムによる免震装置の取付け構造の
実施形態を示している。
した発明に係る積層ゴムによる免震装置の取付け構造の
実施形態を示している。
【0018】この取付け構造は、図3又は図4に示した
取付け方法(請求項1記載の発明)によって実現され
る。
取付け方法(請求項1記載の発明)によって実現され
る。
【0019】構造物のロッキング振動等により引張り軸
力を受ける構造体、例えば鉄筋コンクリート造柱4、5
の免震層へ積層ゴムによる免震装置1をボルト6…、7
…により取り付けるにあたり、免震装置1は先ず、下部
柱5へ予め埋設したボルト(アンカーボルト)6…で下
部フランジプレート3を強固に固定する。
力を受ける構造体、例えば鉄筋コンクリート造柱4、5
の免震層へ積層ゴムによる免震装置1をボルト6…、7
…により取り付けるにあたり、免震装置1は先ず、下部
柱5へ予め埋設したボルト(アンカーボルト)6…で下
部フランジプレート3を強固に固定する。
【0020】同免震装置1の上部フランジプレート2の
上面には、図3に示したように、引張り軸力の作用を解
消する長さのケーシング8内の下部にスリーブ9を固定
し、上部フランジプレート2及びスリーブ9を貫通させ
た取付けボルト7の上端のナット10と前記スリーブ9
との間に前記取付けボルト7の抜け落ちを防止する程度
の初期応力を付与するバネ11を介在させた構成のボル
ト取付け用ユニット12を、図1Bに示すような配置で
複数個垂直に固定して設ける。
上面には、図3に示したように、引張り軸力の作用を解
消する長さのケーシング8内の下部にスリーブ9を固定
し、上部フランジプレート2及びスリーブ9を貫通させ
た取付けボルト7の上端のナット10と前記スリーブ9
との間に前記取付けボルト7の抜け落ちを防止する程度
の初期応力を付与するバネ11を介在させた構成のボル
ト取付け用ユニット12を、図1Bに示すような配置で
複数個垂直に固定して設ける。
【0021】そして、図3に示したように、上部フラン
ジプレート2の外周及び上方に上部柱4のコンクリート
型枠15を組立て、コンクリート打設を行って、図1A
に示したように上部フランジプレート2の上に上部柱4
を構築し、そのコンクリート中に前記ボルト取付け用ユ
ニット12…を埋め込み固定する。因みに、前記取付け
用ユニット12のケーシング8の外周面には、図示は省
略したが、コンクリートとの一体性を確保するアンカー
等を設けることも好ましい。
ジプレート2の外周及び上方に上部柱4のコンクリート
型枠15を組立て、コンクリート打設を行って、図1A
に示したように上部フランジプレート2の上に上部柱4
を構築し、そのコンクリート中に前記ボルト取付け用ユ
ニット12…を埋め込み固定する。因みに、前記取付け
用ユニット12のケーシング8の外周面には、図示は省
略したが、コンクリートとの一体性を確保するアンカー
等を設けることも好ましい。
【0022】したがって、地震時に浮き上がりを生じた
上部柱4の下端と、上部フランジプレート2の間に「浮
き上がり境界面」が生じ、平常時には図2Aに示した態
様のスリーブ9とナット10の関係が、図2Bに示した
ように、バネ11を圧縮して相対変位し、免震装置1へ
の引張力の入力を阻止する。前記ナット10は、上部柱
4の過度な鉛直方向上方への相対変位量を制御するスト
ッパーとしても働く。
上部柱4の下端と、上部フランジプレート2の間に「浮
き上がり境界面」が生じ、平常時には図2Aに示した態
様のスリーブ9とナット10の関係が、図2Bに示した
ように、バネ11を圧縮して相対変位し、免震装置1へ
の引張力の入力を阻止する。前記ナット10は、上部柱
4の過度な鉛直方向上方への相対変位量を制御するスト
ッパーとしても働く。
【0023】免震装置1と上部柱4との間の地震時の水
平力は、前記ボルト7とスリーブ9との間の側圧によっ
て伝達される。構造物の長期鉛直荷重は、一般的な免震
装置の取付け構造の場合と同様、上下の柱4、5からフ
ランジプレート2、3を介して積層ゴムによる免震装置
1に直接伝達される。
平力は、前記ボルト7とスリーブ9との間の側圧によっ
て伝達される。構造物の長期鉛直荷重は、一般的な免震
装置の取付け構造の場合と同様、上下の柱4、5からフ
ランジプレート2、3を介して積層ゴムによる免震装置
1に直接伝達される。
【0024】以上は新築構造物を免震化する場合の実施
形態であるが、図4は、既存構造物の既設構造体(既設
柱)に免震層を設けて、免震装置1で免震化する場合の
実施形態を示している。
形態であるが、図4は、既存構造物の既設構造体(既設
柱)に免震層を設けて、免震装置1で免震化する場合の
実施形態を示している。
【0025】この場合には先ず、予め免震装置1を、既
設の上下の柱4’、5’の間に挿入し載置する。
設の上下の柱4’、5’の間に挿入し載置する。
【0026】本実施形態の場合、上下の柱4’、5’の
外径に比して、免震装置1の上下のフランジプレート
2、3の外径は大きく、ボルト6、7は柱4’、5’の
外周に配置される。
外径に比して、免震装置1の上下のフランジプレート
2、3の外径は大きく、ボルト6、7は柱4’、5’の
外周に配置される。
【0027】続いて、免震装置1の上部フランジプレー
ト2の上面に、上記した実施形態と同様にボルト取付け
ユニット12…を設ける。
ト2の上面に、上記した実施形態と同様にボルト取付け
ユニット12…を設ける。
【0028】そして、既設の上部柱4’の増打ち部分4
aの型枠16を組立て、コンクリートを打設し、増打ち
部分4aを構築して、そのコンクリート中に前記ボルト
取付け用ユニット12…を埋め込み固定する。
aの型枠16を組立て、コンクリートを打設し、増打ち
部分4aを構築して、そのコンクリート中に前記ボルト
取付け用ユニット12…を埋め込み固定する。
【0029】なお、下部フランジプレート3の既設の下
部柱5’への取付けは、下部フランジプレート3のボル
ト取付け孔にアンカーボルト6…を通しておき、既設の
下部柱5’の増打ち部分5aの型枠17を組立て、コン
クリートを打設して増打ち部分5aを構築し、そのコン
クリート中に前記アンカーボルト6…を埋め込み固定し
て行われる。
部柱5’への取付けは、下部フランジプレート3のボル
ト取付け孔にアンカーボルト6…を通しておき、既設の
下部柱5’の増打ち部分5aの型枠17を組立て、コン
クリートを打設して増打ち部分5aを構築し、そのコン
クリート中に前記アンカーボルト6…を埋め込み固定し
て行われる。
【0030】
【発明の奏する効果】請求項1、2に記載した発明に係
る積層ゴムによる免震装置の取付け方法及び取付け構造
は、免震装置自体は従来一般の積層ゴムによるものを使
用でき、免震装置を上部構造体へ取り付けるボルトの軸
周り構造を主に工夫した構成であるので、免震装置に極
力引張力を生じさせない構成を容易且つ低コストで実現
することができ、ひいては免震装置の適用範囲の拡大に
貢献する。
る積層ゴムによる免震装置の取付け方法及び取付け構造
は、免震装置自体は従来一般の積層ゴムによるものを使
用でき、免震装置を上部構造体へ取り付けるボルトの軸
周り構造を主に工夫した構成であるので、免震装置に極
力引張力を生じさせない構成を容易且つ低コストで実現
することができ、ひいては免震装置の適用範囲の拡大に
貢献する。
【図1】Aは本発明の積層ゴムによる免震装置の取付け
構造の実施形態を示した立面図であり、BはAのa−a
線矢視における半断面図である。
構造の実施形態を示した立面図であり、BはAのa−a
線矢視における半断面図である。
【図2】Aは前記図1のボルト取付けユニットの構成を
示した概要図であり、Bは前記ボルト取付けユニットの
地震時の変形動作を示した概要図である。
示した概要図であり、Bは前記ボルト取付けユニットの
地震時の変形動作を示した概要図である。
【図3】本発明の積層ゴムによる免震装置の取付け方法
を新築構造物に適用した場合の実施形態を示した立面図
である。
を新築構造物に適用した場合の実施形態を示した立面図
である。
【図4】本発明の積層ゴムによる免震装置の取付け方法
を既存構造物に適用した場合の実施形態を示した立面図
である。
を既存構造物に適用した場合の実施形態を示した立面図
である。
1 免震装置 2 上部フランジプレート 3 下部フランジプレート 4、4’ 上部構造体(上部柱) 5、5’ 下部構造体(下部柱) 6 ボルト(アンカーボルト) 7 ボルト(取付けボルト) 8 ケーシング 9 スリーブ 10 ナット 11 初期応力付与用バネ 12 ボルト取付け用ユニット
Claims (2)
- 【請求項1】引張り軸力を受ける免震装置を上下の構造
体へボルトにより取り付ける方法において、 免震装置の下部フランジプレートを下部構造体へ予め固
定し、 少なくとも引張り軸力の作用を解消する長さのケーシン
グ内の下部にスリーブを固定し、前記上部フランジプレ
ート及びスリーブを貫通させた取付けボルトの上端のナ
ットと前記スリーブとの間に初期応力付与用のバネを介
在させて成るボルト取付け用ユニットを、上部フランジ
プレートの上面に設け、 前記上部フランジプレートの上に上部構造体のコンクリ
ート打設を行い、そのコンクリート中に前記ボルト取付
け用ユニットを埋め込み固定することを特徴とする、積
層ゴムによる免震装置の取付け方法。 - 【請求項2】引張り軸力を受ける免震装置を上下の構造
体へボルトにより取り付ける構造において、 免震装置の下部フランジプレートがアンカーボルトを介
して下部構造体へ固定され、同免震装置の上部フランジ
プレートは、その上面に設けたボルト取付け用ユニット
のケーシングが上部構造体のコンクリート中に埋め込み
固定されていること、 前記ボルト取付け用ユニットは、少なくとも引張り軸力
の作用を解消する長さのケーシング内の下部にスリーブ
を固定し、前記上部フランジプレート及びスリーブを貫
通させた取付けボルトの上端のナットと前記スリーブと
の間に初期応力付与用のバネを介在させた構成であるこ
とを特徴とする、積層ゴムによる免震装置の取付け構
造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29866299A JP2001124142A (ja) | 1999-10-20 | 1999-10-20 | 積層ゴムによる免震装置の取付け方法及び取付け構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29866299A JP2001124142A (ja) | 1999-10-20 | 1999-10-20 | 積層ゴムによる免震装置の取付け方法及び取付け構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001124142A true JP2001124142A (ja) | 2001-05-08 |
Family
ID=17862650
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29866299A Pending JP2001124142A (ja) | 1999-10-20 | 1999-10-20 | 積層ゴムによる免震装置の取付け方法及び取付け構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001124142A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003106099A (ja) * | 2001-09-28 | 2003-04-09 | Okumura Corp | ボックスカルバートトンネルの脱着型応力開放装置並びに該装置のボックスカルバートトンネルへの取付け施工方法 |
JP2009057754A (ja) * | 2007-08-31 | 2009-03-19 | Sansei Kenki Kk | 免震構造物対応の柱体ユニット接続装置 |
JP2012002296A (ja) * | 2010-06-17 | 2012-01-05 | Toyo Tire & Rubber Co Ltd | 免震支承具 |
CN102434007A (zh) * | 2011-12-21 | 2012-05-02 | 宿迁华夏建设(集团)工程有限公司 | 一种楼间隔震支座安装施工工艺 |
CN108798169A (zh) * | 2018-07-25 | 2018-11-13 | 北京工业大学 | 内嵌式弹性隔震装置、内嵌式弹性隔震系统及其使用方法 |
CN113175095A (zh) * | 2021-03-27 | 2021-07-27 | 慈溪市庵东建筑安装工程有限公司 | 一种建筑隔震层及其施工方法及其预埋板预固定结构 |
CN114411539A (zh) * | 2022-02-16 | 2022-04-29 | 中震华创(韶关)技术有限公司 | 一种增强型抗拉隔震橡胶支座 |
-
1999
- 1999-10-20 JP JP29866299A patent/JP2001124142A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003106099A (ja) * | 2001-09-28 | 2003-04-09 | Okumura Corp | ボックスカルバートトンネルの脱着型応力開放装置並びに該装置のボックスカルバートトンネルへの取付け施工方法 |
JP2009057754A (ja) * | 2007-08-31 | 2009-03-19 | Sansei Kenki Kk | 免震構造物対応の柱体ユニット接続装置 |
JP2012002296A (ja) * | 2010-06-17 | 2012-01-05 | Toyo Tire & Rubber Co Ltd | 免震支承具 |
CN102434007A (zh) * | 2011-12-21 | 2012-05-02 | 宿迁华夏建设(集团)工程有限公司 | 一种楼间隔震支座安装施工工艺 |
CN108798169A (zh) * | 2018-07-25 | 2018-11-13 | 北京工业大学 | 内嵌式弹性隔震装置、内嵌式弹性隔震系统及其使用方法 |
CN113175095A (zh) * | 2021-03-27 | 2021-07-27 | 慈溪市庵东建筑安装工程有限公司 | 一种建筑隔震层及其施工方法及其预埋板预固定结构 |
CN114411539A (zh) * | 2022-02-16 | 2022-04-29 | 中震华创(韶关)技术有限公司 | 一种增强型抗拉隔震橡胶支座 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100725875B1 (ko) | 구조물용 면진 베어링장치 | |
US7987639B2 (en) | Fork configuration dampers and method of using same | |
KR102144308B1 (ko) | 강재용 고전단 링앵커 | |
JP2001124142A (ja) | 積層ゴムによる免震装置の取付け方法及び取付け構造 | |
JP3803434B2 (ja) | 建築構造物の施工における免震装置の取付工法 | |
JP3124502B2 (ja) | 鉛入り積層ゴム支承の構造 | |
JPH10169245A (ja) | 制振ダンパー | |
JP3579811B2 (ja) | 既設構造物への免震装置の設置方法およびそれに用いる免震装置 | |
JP2022063477A (ja) | アンボンドプレキャストプレストレスコンクリート柱の柱脚構造 | |
JPH06212833A (ja) | 建造物の振動抑制装置 | |
JP2010037906A (ja) | 制震装置、制震ブレース、付帯設備支持構造、及び制震装置を備える建物 | |
KR200384918Y1 (ko) | 구조물용 면진 베어링장치 | |
JPH05156839A (ja) | 制振骨組構造 | |
JP3093003U (ja) | アンカーボルトに取り付ける制震装置 | |
JP2002070357A (ja) | 制振装置 | |
JPS6245836A (ja) | 免震装置 | |
KR102092412B1 (ko) | 이중 강판으로 구성된 제진 장치를 이용하는 구조물의 내진 보강 공법 | |
KR102097821B1 (ko) | 이중 강판을 이용한 댐퍼를 이용하여 내진 보강한 구조물 | |
JPH10306616A (ja) | 積層ゴムを用いた免震装置 | |
JP2001254532A (ja) | 免震装置の取付構造および取付方法 | |
JP4807786B2 (ja) | 制震壁の取付方法 | |
JPH09125412A (ja) | 橋脚基礎の免震構造 | |
JP2002201818A (ja) | 制震建物 | |
JPH09256510A (ja) | 床・梁振動の制御方法および粘弾性ダンパー付きタイポスト | |
JP3767312B2 (ja) | 制振装置の取り付け方法及び制振装置の取り付け治具 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040618 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060518 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060523 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060926 |