JPH10176436A - 減衰機構及びこれを用いた免震構造並びに減衰装置 - Google Patents
減衰機構及びこれを用いた免震構造並びに減衰装置Info
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Abstract
スに減衰機構を構築することを課題とする。 【解決手段】 床スラブ12が左方向へ移動すると、相
対的に二重床材16が右方向へ移動し、球体14は床ス
ラブ12と二重床材16の間を右方向へ転がり始める。
このとき、球体14によって圧縮変形された減衰板1
1、13は、球体14との面摩擦力及び球体14の押圧
力によってせん断変形するので、減衰力を発揮し、さら
に、球体14が転がるときの減衰板11、13との摩擦
抵抗も同時に減衰力として作用するので、これらの組み
合わせによって高い減衰効果を発揮する。一方、床スラ
ブ12が、上下方向へ振動しても、減衰板11、13が
せん断変形して振動を減衰する。
Description
える減衰機構及びこれを用いた免震構造並びに減衰装置
に関する。
しての鉄球は、主として上部構造体を滑り易く支持する
支承材兼ベアリング材として使用されるだけで、振動を
減衰させる機構は、外部に設けられたダンパーに依存し
ている。
合、ダンパーを配置するために、ある程度の床高が必要
となり、階高が既に決まっている既存の建物を免震床と
するには無理があった。
常、基礎コンクリートの上に鉄球を敷き並べ、この鉄球
の上に建物が構築される支持スラブをスライド可能に載
置するようになっている。
ブ面に不陸があると、鉄球との間に隙間が生じ建物が安
定して支持されない。また、別途ダンパーを取付ける必
要があるので、装置が大掛かりになり、高さ方向に一定
のスペースが必要となる。
慮し、別途ダンパーを設けることなく、狭いスペースに
減衰機構や免震構造を構築し、また、回転体の転がりを
利用して、ストロークの大きい減衰装置を得ることを課
題とする。
は、減衰材が、互いに相対移動可能な移動部材の対向面
の少なくとも一方に固着されている。移動部材は、回転
体を挟持しており、回転体と対応する減衰材の部位が圧
縮変形している。
ることによって、回転体と減衰材とが面接触する。ここ
で、移動部材が振動等によって面と平行に相対移動する
と、回転体が移動部材の間を転がり始め、回転体と減衰
材との面摩擦及び回転体の押圧力により、減衰材がせん
断変形するので、減衰力が発揮される。さらに、回転体
が転がるときの減衰材との摩擦抵抗も同時に減衰力とし
て作用するので、これらの組み合わせによって高い減衰
効果を発揮する。
減衰材との摩擦力を大きくすることによって、回転体が
転がり始めるまでの、転がり抵抗又転がるときの摩擦抵
抗を調整することもできる。また、減衰材によって、防
振効果も期待できる。
を拡狭する方向へ相対移動しても、減衰材によって振動
が減衰される。
天然ゴム、粘弾性体、鉛、又は極低降伏点鋼のような塑
性変形に優れた金属)を、対象となる構造体の振動特性
に合ったものに変えることによって、理想的な減衰機構
を構築することができる。
に剛性の薄板材が固着され、この薄板材と回転体が当接
している。この薄板材がシール材として機能し、減衰材
が、熱や経年変化等で粘着性を帯びても、或いは常温に
おいて粘着性を帯びている減衰材であっても、回転体の
回転を阻害しない。
面に固着された減衰板の上に回転体が載置されている。
この回転体は、下面に減衰板が固着された床材を支承
し、床スラブ及び床材の減衰板との当接部を圧縮変形さ
せている。また、一端が構造体に固定された保持部材の
他端が床材に連結され、床材の位置が保持されている。
として機能し、床スラブ及び床材に固着された減衰板が
せん断変形して、上下及び水平方向の振動を減衰するダ
ンパーとして機能するので、従来の免震床構造と比較し
て、狭いスペースにも設置できる。このため、新設の建
物は無論、既設の建物への応用も可能となる。
に保持盤が載置されており、この保持盤は床材と非当接
状態となっている。この保持盤には、保持部が形成され
ており、床材を支えている回転体が取り囲まれている。
て、回転体の配置が容易になり、また、床材が上下移動
したとき、回転体が飛び跳ねて位置がズレることがな
い。
を押しながら移動する。これによって、保持盤が回転体
と伴に移動し、保持盤と床スラブに固着された減衰板と
の間に摩擦抵抗が発生し、減衰板自体の減衰効果と相ま
って、高い減衰効果を発揮する。
に減衰板が固着され、この減衰板の上に回転体が載置さ
れている。この回転体は、上面に建物が構築され下面に
減衰板が固着された支持スラブを支承している。これに
よって、減衰板の回転体との当接部は圧縮変形してい
る。
となり、減衰板が上下及び水平方向の振動を減衰するダ
ンパーとして機能するので、従来の免震構造と比較し
て、狭いスペースに設置できる。また、基礎面及び支持
スラブに多少の不陸があり、固着した減衰板に凹凸が生
じても、圧縮変形して回転体を挟持するので、従来のよ
うに、鉄球のコロを敷き詰めた構造と比較すると、回転
体と基礎面及び支持スラブとの間に隙間が生じることが
なく、安定した構造となる。
挿入されている。この外筒の内周壁には、減衰性能を備
えた外部減衰層が形成され、また、内筒の外周壁には、
減衰性能を備えた内部減衰層が形成されている。外部減
衰層と内部減衰層との間には、回転体が挟持されてお
り、外部減衰層及び内部減衰層を圧縮変形させている。
と、回転体が転がる。この回転体が転がるときに、外部
減衰層及び内部減衰層に生じるせん断変形、及び外部減
衰層及び内部減衰層と回転体との摩擦抵抗の組合わせに
よって、減衰作用を発揮する。また、内筒を外筒に対し
て回転させることによっても、減衰効果を得ることがで
きる。
による減衰力を利用しているため、減衰可能な変位量に
制限がなく、大変形ストロークのダンパーを構成するこ
とができる。
が固着された中板の外側に、減衰板が固着された一対の
外板が配置されている。この中板の減衰板と外板の減衰
板との間には回転体が挟持されている。そして、外板同
士は拘束手段によって締め付けられ、回転体が減衰板を
押圧して、当接部位を圧縮変形させている。また、この
拘束手段は、中板が外板に対して平面2軸方向、すなわ
ち、中板が長手方向及び幅方向に移動できるような箇所
を締め付けている。
の振動に対して減衰効果を発揮させることができる。
底板に底部減衰板が固着されており、この底部減衰板の
上に第1回転体が載置されている。この第1回転体は、
両面に中部減衰板が固着され支持板を支承している。そ
して、支持板の中部減衰板と天板に固着された天部減衰
板との間に第2回転体を挟持することにより、第1回転
体及び第2回転体が、中部減衰板、天部減衰板、及び底
部減衰板を圧縮変形させている。また、支持板からは、
受け部が突設されており、天板に形成された開口から突
出している。
クリートの上にセットし、受け部に建物の床梁を支持す
るだけで、簡単に免震構造の建物を構築することができ
る。このように、回転体の転がりを利用した減衰装置を
ユニット化することによって、持ち運びが容易で、建築
コストの安い免震建物を構築することができる。
る減衰機構が用いられた免震床構造が示されている。こ
の免震床構造では、柱10に架設されたコンクリート製
等の床スラブ12の上面に、パネル状の減衰板11(高
減衰ゴム、天然ゴム、粘弾性体、鉛、又は極低降伏点鋼
のような塑性変形に優れた金属等で成形されている)が
貼り詰められている。この減衰板11の上には、回転体
として鉄製又は硬質プラスチック等で成形された球体1
4が所定の間隔で敷き並べられている。
の重量のある部材で形成され下面にパネル状の減衰板1
3(高減衰ゴム、天然ゴム、粘弾性体、鉛、又は極低降
伏点鋼のような塑性変形に優れた金属等で成形されてい
る)が貼り詰められた二重床材16が載置される。これ
によって、球体14は、減衰板11、13の間に挟持さ
れ、二重床材16の荷重によって、減衰板11、13と
の当接部位を圧縮変形させて面接触している。
0に固定された弾性ばね18に連結されており、弾性ば
ね18の復元力によって、二重床材16のセット位置が
保持されている。
に示す状態において、地震等によって、床スラブ12が
左方向へ移動すると、図2に示すように、相対的に二重
床材16が右方向へ移動し、球体14は床スラブ12と
二重床材16の間を右方向へ転がり始める。このとき、
球体14によって圧縮変形された減衰板11、13は、
球体14との面摩擦力及び球体14の押圧力によってせ
ん断変形するので、減衰力を発揮し、さらに、球体14
が転がるときの減衰板11、13との摩擦抵抗も同時に
減衰力として作用するので、これらの組み合わせによっ
て高い減衰効果を発揮する。
ても、減衰板11、13がせん断変形して振動を減衰す
る。さらに、上述した減衰機構は、地震対策だけでな
く、交通振動障害(建物の持つ固有周期によって生じる
共振)をなくし、また、上階の子ども等が飛び跳ねるこ
とによって、下階に伝わる固体伝播音を消音することも
できる。
大きさを、二重床材16の重量を調整することによって
変え、球体14との摩擦力を大きくすることによって、
球体14が転がり始めるまでの、転がり抵抗及び転がる
ときの摩擦抵抗を調整することもできる。また、減衰板
は、必ずしも、二重床材と床スラブの両方に貼着する必
要はなく、減衰効果は低下するが、何方か一方でもよ
い。
弾性ばね18の復元力によって保持したが、図3に示す
ように、二重床材16を吊り材150で吊すことによっ
て、元の位置に戻るようにしてもよい。
重床材16の対向面をフラットにしたが、図4示すよう
に、円錐形の溝152、154を形成して減衰板11、
13に溝を設け、振動が終了したときに、一番安定した
位置に球体14が戻るようにすることもできる。また、
図5示すように、所定の曲率を持った凹部156と凸部
158を形成して、球体14が元の位置に戻るようにし
てもよい。
る。図6に示すように、第2形態では、第1形態と同様
に、免震床構造に適用されており、基本的には第1形態
と同様であるが、床スラブ12の上に保持盤20が載置
されている点が異なる。
に、硬質プラスチック又は軽量コンクリート、PC版等
で成形された板材で、二重床材16に当接しない板厚に
設計されている。また、保持盤20には、所定の間隔を
置いて上下面を貫通する円形の保持部22が形成されて
いる。この保持部22の内径は、球体14の外径より大
きくされており、球体14が非接触状態で取り囲まれて
いる。これによって、球体14が転がり始めたときに、
初めて保持部22に当たるようになっている。
よって、球体14の敷き並べ作業が容易になり、また、
二重床材16が上下振動したとき、球体14が飛び跳ね
て位置ズレすることがない。
な機能は第1形態と同様であるが、本形態では、球体1
4が転がり始めると、保持部22を押しながら移動する
ので、保持盤20と床スラブ12との間に摩擦抵抗が発
生し、減衰板11、13の減衰作用と相まって、高い減
衰効果を発揮する。
直に切り立っているが、図9に示す保持部160のよう
に、底部160Aが拡幅するように切り開いてもよい。
これによって、球体14が保持盤20の下面に潜り込
み、大きくせん断変形する。また、図10に示す保持部
162では、天部が球体14を包み込むように拡縮され
ているので、球体14が保持部162から飛び出すこと
がない。
でなく、図11に示すように、1つの架構162内に設
けられた腰壁164及び垂れ壁166と柱10との間に
球体14を挟み、架構162を制振することもできる。
る。第3形態では、図12に示すように、減衰板11、
13に鉄製の薄板材15が固着され、この薄板材15に
球体14が挟持されている。この薄板材15がシール材
として機能し、減衰板11、13が熱等で粘着性を帯び
ても、減衰板11、13が常温において粘着性を帯びて
いるものであっても、球体14の回転を阻害しない。
る。図13に示すように、コンクリートが打設され平坦
に均された基礎面24に、パネル状の減衰板17が貼り
詰められている。この減衰板17の上には、球体14が
敷き並べられている。球体14の上には、下面に減衰板
19が貼り詰められた支持スラブ26が載置されてお
り、この支持スラブ26の上に戸建ての建物28が構築
されている。そして、球体14が食い込むような恰好
で、減衰板17、19を圧縮変形させている。
る支承として機能し、また、減衰板17、19がせん断
変形して、上下及び水平方向の振動を減衰するダンパー
として機能する。このため、従来の免震構造と比較する
と、狭いスペースに設置できる。
多少の不陸があっても、減衰板17、19は圧縮変形し
て球体14と当接するので、隙間が生じることがなく、
安定した構造となる。
ゴムを利用した減衰装置は、単位面積当たりある所定以
上の荷重が作用しないと機能しない。
量なので、免震構造とすることは困難であったが、本形
態の免震構造を適用すれば、建物の重量等に応じて、球
体の球径や球数、及び減衰板の材質や板厚を変えること
によって、理想的な免震構造を得ることができる。
(図8参照)を減衰板17の上に載置して、減衰板17
との間に摩擦抵抗を発生させるようにしてもよい。さら
に、図15に示すように、基礎面36の上面に減衰板2
1を、スラブ30の下面に減衰板23を貼着して、その
間に鉄や硬質プラスチックで成形された球34を挟持す
れば、高層ビル32等を簡単に免震構造とすることがで
きる。
る。図16及び図17に示すように、本形態に係る減衰
装置40は、底板42Aと天板42Bとを備えた円筒状
のケーシング42を備えており、据え付けが容易なよう
にユニット化されている。
減衰板25が貼り詰められている。この減衰板25の上
には、球体44が環状に敷き並べられている。この球体
44の上には、両面に減衰板27が貼り詰められた円板
状の支持板46が載せられている。また、天板42Bの
下面には、板状の減衰板29が貼り詰められており、減
衰板27との間に、環状に配置された球体48を挟持し
ている。
間に球体48を挟持することによって、支持板46が押
圧され、全体として、球体44、48によって、減衰板
25、27、29が圧縮変形する。
受け部50が突設されており、天板42Bの中央部に形
成された開口部52から上方へ突出している。開口部5
2の開口縁部には、下方へ屈曲した環状のストッパー5
4が設けられており、また、支持板46の外周部にも、
環状のストッパー56が設けられている。このように、
ストッパー54、56を設けることによって、球体4
4、48が支持板46から抜け落ちない。
対象となる構造物の設計最大変形量に対応して、支持板
46のスライド動作を干渉しない位置に設けられてい
る。
適用された例を説明する。図18に示すように、床スラ
ブ12の上に減衰装置40が載置され、受け部50で二
重床材16を支承している。これにより、床スラブ12
が振動して、支持板46とケーシング42とが相対移動
すると、球体44、48の転がりによって生じる減衰板
25、27、29のせん断変形よる減衰力と、球体4
4、48が転がるときの減衰板25、27、29との摩
擦抵抗によって、高い減衰効果を発揮する。
によって、据え付け工事が容易となり、免震床の建築コ
スト及び工程が削減できる。
に、多段状に球体52及び減衰板55が貼り詰められた
支持板54を積み重ねることによって、それぞれの球体
52と減衰板55とが減衰作用を発揮するので、必要と
される減衰力に応じた減衰装置を構築できる。また、ケ
ーシング及び支持板は円形である必要なく、平面視にて
多角形であってもよい。
が、戸建ての建物28の免震構造に適用された例が示さ
れている。基礎面24に、ケーシング42が置かれ、受
け部50が床梁54を支持している。
不要となり、また、基礎面24に平坦性が余り要求され
ないので、施工が容易となる。
軸部170が中央に突設された回転板172と、下方に
軸部174が突設された回転板176との対向面に減衰
板177が貼られており、球体178が減衰板177に
挟持されている。そして、軸部170に連結されたアー
ム180と軸部174に連結されたアーム182が相対
回転すると、減衰板177がせん断変形して減衰作用を
発揮する。
2に示す減衰装置183のように、減衰板が両面に貼ら
れた回転板184の上下面に球体186を配置するよう
にしてもよく、また、図23に示す減衰装置188のよ
うに、減衰板が貼られた回転板190と回転板192と
の対向面で球体194を挟持し、さらに、回転板19
0、192の外面へ球体194を配置し、円筒状のケー
ス196で取り囲むように構成してもよい。
設けられた軸部198、回転板192に設けられた軸部
200、及びケース196へそれぞれアーム202、2
04、206を連結することにより、アーム202、2
04、206を一度に振動制御できる。
る。図24及び図25に示すように、本形態に係る減衰
装置56は、外筒58と、この外筒58へ挿入され往復
移動可能とされた内筒60を備えている。外筒58の内
周壁には、高減衰ゴム等で形成された減衰層33が、ま
た、内筒68の外周壁には、高減衰ゴム等で形成された
減衰層35が、形成されている。この減衰層33と減衰
層35との間には、鉄製又は硬質プラスチック等の球体
62が周方向及び軸方向に沿って配置され、減衰層3
3、35との当接部位を圧縮変形させた状態で挟持され
ている。
け落ち防止用のストッパー37が形成されている。ま
た、球体62の配置間隔は、必要とされる減衰力を発揮
するために、実験的に決められるものである。
する。例えば、図25から図26に示すように、内筒6
0を固定し、相対的に外筒58を左方向へ移動させる
と、球体62が左方向へ転がり、減衰層33、35のせ
ん断変形、また、減衰層33、35と球体62との摩擦
抵抗の組合わせによって、減衰作用が発揮される。そし
て、この減衰装置56は、減衰層を圧縮変形させる球体
62の転がりを利用しているため、内筒60が外筒58
を貫通可能となっており、減衰可能な変位量に制限がな
く、大変形ストロークのダンパーを構成することができ
る。
体62を直接挟持したが、図27に示す減衰装置110
のように、減衰層33を鉄製等の薄板43で、減衰層3
5を鉄製等の薄板41で被覆し、薄板41と薄板43で
球体62を挟持するようにしてもよい。これによって、
減衰層33、35が熱等で粘着性を帯びても、減衰層3
3、35が常温において粘着性を帯びているものであっ
ても、球体62の回転が阻害されない。
に、内筒64、中筒66、及び外筒68というように、
多段状に筒体を設け、筒体の周壁に減衰層45を固着し
て、球体70を挟持するような構成でもよい。これによ
って、外筒68と内筒64を一方の移動部材へ、中筒6
6を他方の移動部材へ連結することにより、減衰効果を
向上させることができる。
に、矩形状の内筒76及び外筒78であってよく、必ず
しも、円筒である必要はない。
小の円筒体210を多段状に重ね合わせ、それぞれの円
筒体210の内周壁及び外周壁に減衰層212を形成
し、球体214を挟持して、一方向のストロークが長い
減衰装置216を構成することもできる。この減衰装置
216では、円筒体210の内周壁や外周壁に形成する
減衰層212の材質や、球体214の個数を調整するこ
とによって、円筒体210が伸長する順番を決めること
ができる。
218のように、有底の筒体220と軸体222とで球
体224を挟持し、軸体222を梁226へ、筒体22
0を柱228へ固定し、図34に示すような、地震時等
の変形を制御する制振装置として利用することもでき
る。
る。図35に示す減衰装置90では、鉄板、硬質プラス
チック、又はエンジニアリングプラスチック等で成形さ
れた中板80の両面にパネル状の減衰板47が貼着され
ている。この減衰板47の外側には、鉄製又は硬質プラ
スチック等の球体82を挟むようにして、対向する面に
減衰板49が固着された鉄製又は硬質プラスチック等の
外板84が配置されている。この外板84同士は、ボル
ト86とナット88で締め付けられており、球体82を
介して減衰板47、49を圧縮変形させている。
幅は、外板84より狭くされており、ボルト86とナッ
ト88は、中板80の板幅方向への移動を干渉しない位
置に取付けられている。
減衰装置90が制振装置として用いられた例を説明す
る。
の外板84が固定され、中板80が左側のビル94の屋
上に固定されている。地震等によって、2つのビル9
2、94が相対移動すると、制振装置90によって制振
される。なお、中板80が長手方向及び幅方向に移動で
きるようになっており、すなわち、水平2軸方向に制振
可能となっているので、それぞれの軸方向に減衰装置を
設ける必要がなくなる。
中板100、外板98を多段状に組み合わせて減衰装置
96を構成してもよい。このように、本発明の減衰装置
では、減衰板及び球体を組み合わせて段数を増やしてい
くことによって、各々の部材間で減衰作用が発揮される
ので、要求される減衰性能を容易に満足させることがで
きる。
合、上下の板を挟み付けるような構造とすることによっ
て、ボルト及びナットを省略することも可能である。
場合で説明したが、ゴム球のような軟質球であっても減
衰効果を発揮することができる。
パーを設けることなく、狭いスペースに減衰機構や免震
構造を構築できる。また、回転体の転がりを利用して、
ストロークの大きい減衰装置を構成することができる。
示す断面図である。
示す断面図である。
変形例を示す断面図である。
である。
である。
示す断面図である。
示す断面図である。
使用された保持盤の平面図である。
した例を示し断面図である。
を示す断面図である。
用された例を示す立面図である。
戸建ての建物に適用した例を示した立面図である。
れた例を示す立面図である。
斜視図である。
る。
された例を示す断面図である。
図である。
震構造に適用された例を示す断面図である。
図である。
図である。
図である。
向に切断した断面図である。
た断面図である。
断面図である。
図である。
図である。
図である。
断面図である。
側断面図である。
側断面図である。
付けられた状態を示す平面図である。
付けられた状態を示す立面図である。
ルの屋上に取付けられた状態を示す立面図である。
図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 互いに相対移動可能で対向する面の少な
くとも一方に減衰材が固着された移動部材と、前記移動
部材に挟持され前記減衰材を圧縮変形させる回転体と、
を有することを特徴とする減衰機構。 - 【請求項2】 前記減衰材の表面に剛性の薄板材が固着
され、この薄板材に前記回転体が挟持されたことを特徴
とする請求項1に記載の減衰機構。 - 【請求項3】 床スラブと、前記床スラブの上面に固着
された減衰板と、前記減衰板の上に載置された回転体
と、下面に減衰板が固着され前記回転体に支承される床
材と、一端が構造体に固定され他端が前記床材に連結さ
れて床材の位置を保持する保持部材と、を有することを
特徴とする免震構造。 - 【請求項4】 前記床スラブの上に載置され、前記床材
と非当接状態とされた保持盤と、前記保持盤を貫通し前
記回転体を取り囲む保持部と、を有することを特徴とす
る請求項3に記載の免震構造。 - 【請求項5】 基礎面に固着された減衰板と、前記減衰
板の上に載置された回転体と、下面に減衰板が固着され
前記回転体に支承された支持スラブと、前記支持スラブ
の上に構築された建物と、を有することを特徴とする免
震構造。 - 【請求項6】 外筒と、前記外筒の内周壁に形成され減
衰性能を備えた外部減衰層と、前記外筒へ挿入され軸方
向へ往復移動可能な内筒と、前記内筒の外周壁に形成さ
れ減衰性能を備えた内部減衰層と、前記外部減衰層と前
記内部減衰層との間に挟持されて外部減衰層及び内部減
衰層を圧縮変形させる回転体と、を有することを特徴と
する減衰装置。 - 【請求項7】 両面に減衰板が固着された中板と、前記
中板の外側に配置され対向面に減衰板が固着された一対
の外板と、前記中板材の減衰板と前記外板材の減衰板と
の間に挟持される回転体と、前記外板同士を締め付け前
記回転体を介して前記減衰板を圧縮変形させると共に、
外板に対する前記中板の平面2軸方向への移動を許容す
る拘束手段と、を有することを特徴とする減衰装置。 - 【請求項8】 底板と開口が形成された天板とを備えた
ケーシングと、前記底板に固着された底部減衰板と、前
記天板に固着された天部減衰板と、前記底部減衰板の上
に載置された第1回転体と、両面に中部減衰板が固着さ
れ前記第1回転体に支承された支持板と、前記中部減衰
板と前記天部減衰板との間に挟持され中部減衰板及び天
部減衰板を圧縮変形させると共に、前記第1回転体を介
して前記中部減衰板及び前記底部減衰板を圧縮変形させ
る第2回転体と、前記開口から突出するように、前記支
持板から突設された受け部と、を有することを特徴とす
る減衰装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34024196A JP3390316B2 (ja) | 1996-12-19 | 1996-12-19 | 減衰機構及びこれを用いた免震構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34024196A JP3390316B2 (ja) | 1996-12-19 | 1996-12-19 | 減衰機構及びこれを用いた免震構造 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002155910A Division JP3977148B2 (ja) | 2002-05-29 | 2002-05-29 | 減衰装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10176436A true JPH10176436A (ja) | 1998-06-30 |
JP3390316B2 JP3390316B2 (ja) | 2003-03-24 |
Family
ID=18335055
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34024196A Expired - Fee Related JP3390316B2 (ja) | 1996-12-19 | 1996-12-19 | 減衰機構及びこれを用いた免震構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3390316B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002147054A (ja) * | 2000-11-09 | 2002-05-22 | Shimizu Corp | 免震装置および建物ならびに粘弾性体ダンパーの製造方法 |
JP2009024473A (ja) * | 2007-07-20 | 2009-02-05 | Kanazawa Seisakusho:Kk | 制震装置 |
US8182910B2 (en) | 2005-02-23 | 2012-05-22 | Kikuo Sugita | Tip-resistant sheet for standing articles |
JP5801977B1 (ja) * | 2015-04-22 | 2015-10-28 | 雅之 竹丸 | 免震装置 |
CN109537971A (zh) * | 2018-12-28 | 2019-03-29 | 北京筑信润捷科技发展有限公司 | 一种摩擦耗能阻尼器 |
-
1996
- 1996-12-19 JP JP34024196A patent/JP3390316B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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---|---|
JP3390316B2 (ja) | 2003-03-24 |
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