JPH08240033A - 免震構造物 - Google Patents

免震構造物

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JPH08240033A
JPH08240033A JP7066705A JP6670595A JPH08240033A JP H08240033 A JPH08240033 A JP H08240033A JP 7066705 A JP7066705 A JP 7066705A JP 6670595 A JP6670595 A JP 6670595A JP H08240033 A JPH08240033 A JP H08240033A
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rolling
upper structure
foundation
rolling element
seismic isolation
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Fumiaki Arima
文昭 有馬
Norikatsu Takase
憲克 高瀬
Hiroshi Egashira
寛 江頭
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 地盤上に基礎を介して構築される構造物で
あって、上部構造体の基礎に対する固有振動周期が長
く、上部構造体に大きな地震動が伝達されるのを回避す
ることができる免震構造物を提供する。 【構成】 基礎1上に鉛直支持機構3を設置して上部
構造体2を支持する。この鉛直支持機構3は滑らかな支
持面上に載置された球又は円柱状の転動体を介して鉛直
荷重を支持し、上部構造体の水平移動を許容する。これ
により、上部構造体2に大きな地震力が伝達されるのを
回避する。また、基礎1と上部構造体2の基礎梁2aと
の間にはゴムを主材料とする復元・減衰機構4が介挿さ
れている。この復元・減衰機構4は鉛直荷重を支持する
必要はなく、柔軟に変形可能なものを用いることができ
るので上部構造体2の固有周期を長くすることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建築物・土木構造物
等、地盤上に基礎を介して構築される構造物に係り、特
に地震時に地盤から上部構造体に大きな地震動が伝達さ
れるのを回避することができる免震構造物に関する。
【0002】
【従来の技術】我が国は地震が多発する国であり、建築
物や土木構造物は、大きな地震にも絶え得るように設計
されなければならない。このため、地震動に対する設計
の手法がいくつか提案されており、その一つに、上部構
造体に大きな地震動のエネルギーが伝達されないように
した構造、すなわち免震構造物とする手法がある。この
免震構造物は、基本的な機能として 地震動が上部構造
体に伝達されるのを遮断する機能(アイソレート)と、
上部構造体に復元力を付与する機能(トリガー)と、
上部構造体の震動を減衰させる機能(ダンパー)とを
有するものである。このような機能を有するものとし
て、これまでに具体化されているものは、基礎上に積層
ゴムや摩擦スライド支承を介して上部構造体を支持する
ものが一般的であり、地震動が直接に上部構造体に伝達
されるのを回避するようになっている。
【0003】上記積層ゴムを用いるものは次のような構
成を有する。ネオプレーンゴム等の合成ゴムと補強材と
を交互に積層接着した弾性支承が基礎上に載置され、そ
の上に上部構造体が構築される。上部構造体の自重等す
べての鉛直荷重は上記積層ゴムからなる支承によって支
持される。また、必要に応じて水平方向の震動に対する
復元力・震動の減衰を付与する装置が用いられる。この
ような構造物では、上部構造体が積層ゴムを介して支持
されるので、積層ゴムのせん断変形によって基礎と上部
構造体との間で水平方向の相対変位が許容され、大きな
地震動が上部構造体に伝達されない。また、鉛直方向の
地震動も積層ゴムの変形によって吸収され、上部構造体
には大きな震動が伝わらない。
【0004】一方、摩擦スライド支承を用いた免震構造
物は、フッ素樹脂等による摺動面を備えた支承を介して
上部構造体を支持するものであり、小さな地震動に対し
ては基礎と上部構造体とが一体となって挙動するが、大
きな地震動に対しては上記摺動面で滑動し、上部構造体
へは大きな地震動が伝達されないようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の免震構造物では次のような問題点がある。
一般に免震構造物の理想は、上部構造体全体の固有周期
を無限大又はこれに近い長周期とすることであり、これ
が実現できれば上部構造体へ入力される地震動をほとん
ど無くすることができる。しかし、積層ゴムを用いて上
部構造体を支持するものでは、上部構造体からの全鉛直
荷重を積層ゴムで支持するために、積層ゴムの硬度をあ
る程度高くする必要がある。また支圧面積も大きくしな
ければならない。このため、上部構造体の固有周期を大
きくすることができず、せいぜい2〜3秒程度となる。
このため、地震時に建築物の各層間で発生するせん断力
が過大となったり、転倒に対する安全性を維持するため
の装置が必要となったりして、高層化が困難になるとい
う問題がある。
【0006】また、摩擦スライド支承を用いるものでは
摺動面での滑動が生じるときと生じないときとで構造系
が異なり、地震動が入力されるときに構造系が時々刻々
と変化し、挙動が複雑となる。そのため、設計および安
全性を確認するための解析が困難になるという問題があ
る。
【0007】本発明は、上述のような問題点に鑑みてな
されたものであり、その目的は、上部構造体の基礎に対
する固有振動周期が長く、上部構造体へ大きな地震動が
伝達されるのを有効に回避することができ、低層から高
層の建築物に適用することができる免震構造物を提供す
ることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、請求項1に記載の発明に係る免震構造物は、基礎
上に滑らかな支持面を設け、 この支持面上に球状の転
動体を載置し、この転動体を介して上部構造体の鉛直荷
重を支持するものとする。
【0009】請求項2に記載の発明は 請求項1に記
載の免震構造物において、 前記支持面又は前記上部
構造体側に設けられて前記転動体に当接される上部当接
面の、少なくともいずれか一方が、凹状の曲面となって
いるものとする。
【0010】請求項3に記載の発明に係る免震構造物
は、 第1の上枠と第1の下枠との間に転動体が介挿
され、ほぼ水平な面内の一方向に、前記上枠と下枠との
相対移動が可能な第1の転動機構と、 第2の上枠と第
2の下枠との間に転動体を有し、前記第1の転動機構の
相対移動方向と直角方向に第2の上枠と第2の下枠との
相対移動が可能な第2の転動機構とをを有し、 基礎上
に重ね合わされた第1の転動機構と第2の転動機構とを
介して上部構造体の鉛直荷重を支持するものとする。
【0011】請求項4に記載の発明は、 請求項3に
記載の免震構造物において、 前記第1の転動機構が有
する転動体が所定の方向に転がる転動面と、前記第2の
転動機構の転動面とが、初期設定位置への復元力を付与
するように凹状の曲面となっているものとする。
【0012】請求項5に記載の発明に係る免震構造物
は、 基礎上に設けられた平滑な支持面上に、複数の
円柱状の転動体を平行に配列した第1の転動体列を載置
し、前記第1の転動体列に、該第1の転動体列と直角方
向に円柱状の転動体を複数本配列した第2の転動体列を
載置し、 前記第1の転動体列と第2の転動体列とを介
して上部構造体の鉛直荷重を支持するものとする。
【0013】請求項6に記載の発明は、 請求項1か
ら請求項5までに記載の免震構造物において、 前記転
動体の転動により基礎に対して移動した上部構造体が初
期位置に復元するように、基礎と前記上部構造体との間
に水平力を付与する復元機構を有するものとする。
【0014】請求項7に記載の発明は、 請求項1か
ら請求6までに記載の免震構造物において、 前記転動
体の転動により基礎に対して水平移動する上部構造体に
粘性抵抗力を付与する減衰機構を有するものとする。
【0015】請求項2に記載の免震構造物において、第
1の上枠と第2の下枠、又は第2の上枠と第1の下枠と
は、一体に形成されたものであってもよい。また、上記
上枠と下枠とは、レール状部材とこれに係合される枠体
や重ね合わされた版状部材等、様々な形状とすることが
可能である。
【0016】
【作用】請求項1に記載の免震構造物では、基礎上に滑
らかな支持面が設けられ、この上に載置された転動体を
介して上部構造体の鉛直荷重が支持されているので、構
造物の基礎部分に地震動が伝わっても、地震動の初期の
段階から転動体が転がり、水平方向の地震動がほとんど
上部構造体に伝達されない。このため上部構造体は大き
くゆれることがなく、地震時の安全性が維持される。ま
た転動体は球状に形成されており、水平方向の全方向に
転動することができ、地震動の方向を問わず上部構造体
へ伝達される地震動を大幅に低減することが可能とな
る。
【0017】請求項2に記載の免震構造物では、上記球
状の転動体の上部又は下部に当接される面のいずれか一
方が凹状の曲面となっているので、転動体が転がった後
に上部構造体に作用する重力で初期位置へ復元しようと
する。一般にバネやゴム等の弾性体を用いて復元力を付
与すると、この弾性体と上部構造体とで形成される振動
系の振動周期T(sec)は、 T=2π√(m/k) m:上部構造体の全質量 k:剛性弾性定数 となり、上部構造体の質量と弾性体の剛度によって周期
Tが決まる。しかし、本発明の免震構造物では、転動体
が転がる曲面によって復元力が付与されるので振動周期
Tは、 T=2π√(R/g) R:転動体が転がる曲面の曲率半径 g:重力加速度 で示され、質量とは無関係に定まる。このため、転動体
に当接される曲面の曲率を適切に設定することによっ
て、上部構造体の規模等に関係なく適切な振動周期を持
つ構造とすることができる。
【0018】請求項3に記載の免震構造物では、水平面
内の一方向に相対移動を許容する第1の転動機構と、こ
れと直角方向に相対移動を許容する第2の転動機構とが
重ね合わされ、これらを介して上部構造体が支持されて
いるので、水平な任意の方向の地震動が基礎に入力され
ても、上部構造体に伝達される地震動を大幅に低減する
ことが可能となる。
【0019】請求項4に記載の免震構造物では、第1の
転動機構の転動面と第2の転動機構の転動面とが凹状の
曲面をなし、上部構造体が移動したときに重力によっ
て、上部構造体を初期設定位置に復元するようになって
いるので、請求項2に記載の免震構造物と同様に、上部
構造体全体の振動周期を、その質量に関係なく設定する
ことができる。従って、上部構造体の規模や質量に関係
なく、適切な振動周期を持つ構造物とすることができ
る。
【0020】請求項5に記載の免震構造物では複数の円
柱状の転動体からなる第1の転動体列と、これと直角方
向に配列された第2の転動体列とを重ね合わせて載置
し、これらを介して上部構造体の鉛直荷重が支持されて
いるので、請求項3に記載の免震構造物と同様に、水平
面内の任意の方向の地震動が基礎に入力されても、上部
構造体に伝達される地震動を大幅に低減することができ
る。
【0021】請求項6に記載の免震構造物では、請求項
1から請求項5までに記載のような転動体を介して上部
構造体の鉛直荷重が支持され、この他に上部構造体と基
礎との間に水平方向の復元力を付与する復元機構が備え
られているので、この復元機構は、上部構造体の鉛直荷
重に関係なくバネ剛性等を設定することができ、上部構
造物の全体の振動周期を適切な値に設定することが容易
となる。
【0022】請求項7に記載の免震構造物では、基礎に
対して水平移動する上部構造体に粘性抵抗力を付与する
減衰機構を備えているので、上部構造体に伝達された地
震動のエネルギーは減衰機構によって吸収され、上部構
造体の震動が過大となるのが防止される。
【0023】
【実施例】以下、上記発明の実施例を図に基づいて説明
する。図1は、請求項1、請求項6又は請求項7に記載
の発明の一実施例である免震構造物を示す概略構成図で
ある。この免震構造物は基礎1の上に多層ラーメンの上
部構造体2を構築したものであり、上部構造体2は各柱
の下端が、球状の転動体を有する鉛直支持機構3によっ
て支持されている。また柱下端部を連結する基礎梁2a
と基礎1との間には、水平方向の復元力と減衰との双方
を付与する復元・減衰機構4が介挿されている。
【0024】図2は、上記鉛直支持機構3を示す概略断
面図である。この鉛直支持機構3は、基礎1上に載置さ
れる下板31と、この上面を転がる球状の転動体32
と、多数の小球35を介して上部構造体の鉛直荷重を球
状の転動体32に伝達する枠体33と、この枠体33と
上部構造体2との間に介挿される上板34とで主要部が
構成されている。上記小球35は転動体32と枠体33
との間の摩擦を低減するために介挿されるものであり、
この小球35が回転することによって転動体32が枠体
33に対して自由に回転できるようになっている。
【0025】図3は、上記復元・減衰機構4を示す概略
断面図である。この復元・減衰機構4は、ネオプレンゴ
ム等からなる弾性円柱体42の両端面に鋼板41が接着
されたものであり、弾性円柱体42の中心軸位置には、
鉛からなる円柱状の芯材43が埋め込まれている。ま
た、弾性円柱体42内には、水平方向に複数の金属補強
材44が埋設されている。この復元・減衰機構4は、上
部構造体2が水平方向に移動したときに、弾性円柱体4
2がせん断変形し、その弾性力によって上部構造体2に
復元力を付与するものである。また鉛からなる芯材43
の塑性変形によって水平震動が減衰される。
【0026】このような装置は、一般に鉛直方向の荷重
を支持するために用いられるものであるが、本実施例で
は図2に示す鉛直支持機構3によって鉛直方向の荷重は
支持されており、図3に示す装置は復元力の付与及び震
動の減衰のために用いられている。従って弾性円柱体4
2の断面積は、鉛直荷重を支持する場合に比べて大幅に
低減することができ、せん断変形に対する弾性定数を小
さくして、上部構造体2の振動周期を長く設定すること
が可能となる。
【0027】図4は、請求項2に記載の発明の一実施例
である免震構造物で用いられる鉛直支持機構の一例を示
す概略断面図である。この鉛直支持機構5が備える下板
51の上面は、凹状の球曲面になっており、この曲面上
を球状の転動体52が転がるようになっている。この鉛
直支持機構5の他の構成、つまり転動体52、小球5
3、枠体54および上板55は図2に示す鉛直支持機構
5と同じものが用いられている。また、上記下板51の
周縁には立上部51aが設けられ、浅い容器状になって
おり、この内側に粘性流体が充たされている。この粘性
流体は、転動体52が地震動で転がるときに、減衰を付
与するものであり、転動体52及び小球53の防錆効果
をも有している。このような鉛直支持機構5では、鉛直
方向の荷重を支持するとともに復元力を付与し、減衰効
果をも期待することができる。
【0028】図5は請求項3、請求項6又は請求項7に
記載の発明の一実施例である免震構造物を示す概略構成
図である。この免震構造物は、図1に示す実施例と同様
に、基礎1上に多層ラーメンの上部構造体2が支持され
るものであり、上部構造体2の柱の下端が直動スライド
を用いた鉛直支持機構6によって支持されている。ま
た、柱下端部を連結する基礎梁2aと基礎1との間には
水平方向の復元力を付与するとともに上部構造体2の震
動を減衰させる復元・減衰機構7が設けられている。
【0029】図6は、図5に示す実施例で用いられてい
る鉛直支持機構6の側面図である。この鉛直支持機構6
は、いわゆる直動スライドを、その移動方向が互いに直
角となるように二層に重ねて用いたものであり、第1の
転動機構を構成するレール状部材62(第1の転動機構
の下枠)が下板61を介して基礎1に固定されている。
このレール状部材62の頭部を抱き込むように上枠63
が係合されており、この上枠63とレール状部材62と
の間には小さな鋼球67(転動体)が多数介挿されてい
る。この鋼球67が転動することにより、上枠63はレ
ール状部材62の軸線方向に、極めて小さい抵抗で移動
が可能となっている。
【0030】一方、第2の転動機構を構成するレール状
部材65(第2の転動機構の上枠)は上板66を介して
上部構造体2の下面に固定されており、その軸線の方向
は、前記第1の転動機構のレール状部材62と直角とな
る方向に設定されている。このレール状部材65の下部
を抱き込むように下枠64が係合され、このレール状部
材65と下枠64との間に多数の小さい鋼球67が介挿
され、下枠64がレール状部材65の軸線方向に容易に
移動できるようになっている。そして、上枠63と第2
の転動機構の下枠64とが固着され、上記第1の転動機
構のレール状部材62、鋼球67、上枠63、および第
2の転動機構の下枠64、鋼球67、レール状部材65
を介して、上記構造体2の鉛直荷重が基礎1によって支
持される。また、上記下枠64および上枠63はレール
状部材65,62の頭部を抱き込むように係合されてい
るので、上記構造体2に作用する揚力に抵抗することも
でき、転倒を防止する効果も有している。
【0031】図7は、図5に示す実施例で用いられてい
る復元・減衰機構7の概略断面図である。この復元・減
衰機構7は、基礎1に固定された下板71と、上部構造
体2の下面に固定された上板73と、両端がそれぞれ上
板73と下板71とに接合される多数の鋼棒72とで主
要部が構成されており、鋼棒72は、上板73および下
板71に穿設された穴に挿入することによって接合され
ている。また、下板71の周縁部には円筒形の周壁71
aが形成され、容器状となって内側に粘性流体が充たさ
れている。
【0032】このような復元・減衰機構7では、上部構
造体2と基礎1との間に相対的な変位が生じると鋼棒7
2に曲げ変形が生じ、そのときの弾性力が上部構造体2
を初期設定位置へ復元しようとする力となる。また、鋼
棒72の周囲に粘性流体が充たされており、鋼棒72が
変形するときの粘性抵抗により、上記構造体2の震動を
減衰させることになる。
【0033】図8、図9は実際に5層のラーメン構造を
図6に示すような鉛直支持機構6で支持するとともに、
図7に示すような復元・減衰機構7を備えるものとし
て、実際の地震動を観測した結果を示すものである。図
8はX方向、図9はY方向(いずれも水平方向)の振動
加速度の記録であり、いずれも上図が上部構造体2の最
上層で観測した結果を、下図が基礎1において観測した
結果を示すものである。これらの図から解るように、上
部構造体2の震動は基礎1に比べて著しく小さくなって
おり、基礎1から上部構造体2へはわずかしか地震動が
伝達されておらず、すぐれた免震構造となっていること
が理解できる。
【0034】図10は、請求項3に記載の発明の他の実
施例で用いられる鉛直支持機構の正面図および側面図で
ある。この鉛直支持機構8は3枚の支持版を介して上部
構造体2の鉛直荷重を支持するものであり、最下層にあ
る第1の支持版82は下板81を介して基礎1上に固定
されている。この第1の支持版の上面には山形断面のレ
ール状凸部82aが平行となるように2本設けられてい
る。第2の支持版83の下面には、上記レール状凸部8
2aと対向する位置にV形の断面を有する溝3aが設け
られており、レール状凸部82aと溝83aの内面との
間に小さな円柱状の転動体86が多数介挿されている。
この転動体86が転がることにより、第1の支持版82
と第2の支持版83とは極めて小さい力でレール状凸部
82aの軸線方向に相対移動するようになっている。
【0035】また、第2の支持版83の上面には、上記
第1の支持版82の上面に設けられたレール状凸部82
aの方向と直角方向に、同様のレール状凸部83bが設
けられている。第3の支持版84の下面にはこのレール
状凸部83bと対向するように溝84aが設けられ、レ
ール状凸部83bと溝84aとの間には円柱状の転動体
86が介挿されて、第2の支持版83と第3の支持版8
4とは、第1の支持版82と第2の支持版83との相対
移動方向と直角方向に相対移動が可能となっている。そ
して、第3の支持版84は上板85を介して上部構造体
2に接合されており、これら支持版間の相対移動により
上部構造体2が水平面内の全方向に移動可能となってい
る。したがって基礎1に水平方向の地震動が入力されて
も上部構造体へ伝達される地震動が低減され、上部構造
体2の安全性が維持される。
【0036】図11は請求項4に記載の発明の一実施例
である免震構造物で用いることができる鉛直支持機構の
正面図および側面図である。この鉛直支持機構9は図6
に示す鉛直支持機構6と同様に直動スライドを二つ重ね
て用い、移動可能な方向が互いに直角となるように設定
されているが、基礎1に固定された第1のレール状部材
92及び上部構造体2の下面に固定された第2のレール
状部材95が鉛直方向に凹状となるように湾曲してい
る。そして、これらのレール状部材92,95と鋼球9
7(転動体)を介挿して接合された枠体93,94が凹
状となる円弧に沿って移動するようになっている。これ
らの枠体93,94がレール状部材92,95に沿って
移動することによって転動面の角度が変わるため、二つ
の枠体93,94は球座98を介して接合されている。
【0037】このような鉛直支持機構9では任意の方向
の水平地震動に対して上部構造体2へ伝わる地震動を低
減することができるとともに、レール状部材92,95
の転動面が凹状に湾曲しているので、上部構造体2の重
量によって初期設定位置への復元力が生じる。また、こ
のようにして形成される振動系の振動周期は上部構造体
2の質量の影響を受けず、構造物の振動周期Tを容易に
長周期化することができる。
【0038】なお、図11に示すような鉛直支持機構9
を用いた免震構造物では、基礎1との上部構造体2とが
水平方向に相対移動することによって、上部構造体2は
多少上下に変位する。このため、減衰機構として例えば
図12に示す装置が用いられる。この減衰機構10は、
基礎に固定された下板101が球面状の底を有する容器
状に形成されており、粘性流体103が充たされてい
る。一方、底面が凸状球面となった円形板102が上部
構造体2に支持され、粘性流体内で上記容器状の下板1
01の底面と間隔をおいて対向する位置に設定されてい
る。
【0039】また、図11に示すような鉛直支持機構9
において、レール状部材92,95を湾曲させたことに
よる復元力のみでは、充分でない場合には、別途に復元
機構を付加することもでき、上部構造体に多少の上下動
が生じても水平方向の復元力を付与することができる装
置として、例えば図13に示すように、上部構造体2と
基礎1との間にほぼ水平方向にコイルバネ111を介挿
するもの等を用いることができる。
【0040】図14は、請求項5に記載の発明の一実施
例である免震構造物で用いられる鉛直支持機構の側面図
である。この鉛直支持機構12は、基礎1上に載置され
た下板121の上面が平滑に形成され、その上に平行な
四本の鋼円柱体122からなる第1の転動体列が配置さ
れている。さらにこの上に同数の鋼円柱体123が第1
の転動体列と直角方向に載置され、第2の転動体列とな
っており、この上に当接される上板124を介して上部
構造体2を支持するようになっている。このような鉛直
支持機構12を用いた免震構造物においても、基礎1か
ら上部構造体2に入力される水平方向の地震動を大幅に
低減することができ、上部構造体2の安全性が維持され
る。
【0041】以上に説明した図1、図5、図10、図1
1、図14に示す実施例はいずれも転動体を介して上部
構造体を支持する鉛直支持機構を備え、復元力又は減衰
を付与する装置を併用することができるが、復元機構、
減衰機構は前記実施例で用いられるものに限らず、様々
な態様のものを用いることができ、そのいくつかの例を
以下に説明する。
【0042】図15および図16は復元力と減衰との双
方を付与することができる装置の例を示すものである。
図15に示す装置13は、直角三角形のフレーム131
の直角をなす頂角が支持軸132によって回動可能に支
持され、上方の頂角には水平方向のロッド133が回動
可能に結合されて上部構造体2の水平移動が伝達される
ようになっている。側方の頂角には鉛直方向に配置され
たコイルバネ134の上端が接合され、このコイルバネ
134の下端は基礎1に固定されている。また、このコ
イルバネ134は粘性流体を収容した容器135内に配
置されており、コイルバネ134の変位に対して粘性抵
抗が作用するようになっている。このような装置13で
は、上部構造体2の水平移動が直角三角形のフレーム1
31の回動によって鉛直方向の変位に変換され、コイル
バネ134によって復元力が付与される。また上記粘性
流体によって減衰が付与される。
【0043】図16に示す装置14は、図7に示した復
元・減衰機構7とほぼ同様のものであるが、この装置で
は、複数の鋼棒72に代えて、下板141と上板143
との間に複数の板状部材142を鉛直に配置している。
このような装置では板状部材142と板状部材142と
の間に粘性流体144が充たされており、接触面接が大
きく減衰効果が大きい。ただし、板状部材142を用い
ることによって方向性が生じるため、水平面内の全方向
の震動に対して減衰を付与するためには、互いに直角方
向となるように配置された二基の装置を用いる必要があ
る。
【0044】図17から図21までに示す装置は水平方
向の復元力を付与する装置の例を示すものである。図1
7に示す装置15は、上部構造体2の鉛直面と基礎1の
鉛直面との間に箱型の断面を有するゴム材を介挿するも
のである。このゴム材はさん橋等において防舷材として
用いられるものとほぼ同じものであり、金属網等の補強
材151aが埋設されている。図18に示す装置16
は、図15に示す装置13とほぼ同様のものであるが、
この装置ではコイルバネ161が粘性流体中に配置され
ておらず、復元力のみを付与するようになっている。
【0045】図19に示す装置17は、上部構造体2の
鉛直面と基礎1の鉛直面とが対向する間隙に、皿状のバ
ネ171を複数枚重ねて介挿したものであり、上部構造
体2の移動によって皿状のバネ171が偏平に変形し、
このときの反発力で上部構造体に復元力を付与するもの
である。図20に示す装置18は、図3に示す装置4と
ほぼ同じものであるが、この装置では鉛からなる芯材が
用いられておらず、主に復元力を付与するために用いら
れる。
【0046】図21に示す装置19は、下板191を介
して基礎に固定された基部192aから複数の板状部材
192bが立設された下部材192と、上板194を介
して上部構造体2に固定された基部193aから複数の
板状部材193bが下方へ突き出すように設けられた上
部材193とで主要部が構成され、下部材192および
上部材193の板状部材が交互にかみ合うように設置さ
れている。この装置19では、上部構造体2と基礎1と
が水平方向に変位すると板状部材192b,193bに
曲げ変形が生じ、この板状部材が元の形状に戻ろうとす
る力によって上部構造体2に復元力が付与される。
【0047】図22に示す装置20は、減衰を付与する
装置であり、図12に示す装置10とほぼ同じ構成を有
している。しかし、この装置では粘性流体が貯留された
容器201の底面は平坦になっており、上部構造体2に
支持されて前記底面と対向する円形板202の下面も平
らに形成されている。このような装置は上部構造体2が
上下方向に変位を生じない構造物に用いられ、容器底面
と円板の下面との間の粘性流体によって減衰が付与され
る。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の免震構造
物では、以下のような効果を有する。請求項1に記載の
発明に係る免震構造物では、基礎上に滑らかな支持面が
設けられ、この上に載置された球状の転動体を介して上
部構造体の鉛直荷重が支持されているので、構造物の基
礎部分にいかなる方向の水平地震動が伝わっても、地震
動の初期の段階から転動体が転がり、水平方向の地震動
がほとんど上部構造体に伝達されず、上部構造体の安全
性が維持される。
【0049】請求項2に記載の免震構造物では、上記球
状の転動体の上部又は下部に当接される面のいずれか一
方が凹状の曲面となっているので、転動体が転がった後
に重力の作用によって初期位置へ復元しようとする力が
作用する。このような復元機構によって構成される構造
系の振動周期は、上部構造体の質量に影響されず、上部
構造物の規模に関係なく振動周期を設定することがで
き、上部構造体の固有振動周期を長くすることが容易と
なる。
【0050】請求項3に記載の免震構造物では、水平面
内の一方向に相対移動を許容する第1の転動機構と、こ
れと直角方向に相対移動を許容する第2の転動機構とが
重ね合わされ、これらを介して上部構造体が支持されて
いるので、水平面内の任意の方向の地震動が基礎に入力
されても、上部構造体に伝達される地震動を大幅に低減
することが可能となる。
【0051】請求項4に記載の免震構造物では、第1の
転動機構の転動面と第2の転動機構の転動面とが凹状の
曲面をなし、上部構造体が移動したときに重力によっ
て、上部構造体を初期設定位置に復元するようになって
いるので、請求項2に記載の免震構造物と同様に、上部
構造体全体の振動周期を、その質量に関係なく設定する
ことができる。従って、上部構造体の規模や質量に関係
なく、適切な振動周期を持つ構造物とすることができ
る。
【0052】請求項5に記載の免震構造物では複数の円
柱状の転動体からなる第1の転動体列と、これと直角方
向に配列された第2の転動体列とを重ね合わせて載置
し、これらを介して上部構造体の鉛直荷重が支持されて
いるので、請求項3に記載の免震構造物と同様に、水平
面内の任意の方向の地震動が基礎に入力されても、上部
構造体に伝達される地震動を大幅に低減することができ
る。
【0053】請求項6に記載の免震構造物では、請求項
1から請求項5までに記載のような転動体を介して上部
構造体の鉛直荷重が支持され、この他に上部構造体と基
礎との間に水平方向の復元力を付与する復元機構が備え
られているので、この復元機構は、上部構造体の鉛直荷
重に関係なくバネ剛性等を設定することができ、上部構
造物全体の固有振動周期を適切な値の設定することを容
易となる。
【0054】請求項7に記載の免震構造物では、基礎に
対して水平移動する上部構造体に粘性抵抗力を付与する
減衰機構を備えているので、上部構造体に伝達された地
震動のエネルギーは減衰機構によって吸収され、上部構
造体の震動が過大となるのが防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1に記載の発明の一実施例である免震構
造物を示す概略構成図である。
【図2】図1に示す実施例で用いられる鉛直支持機構を
示す概略断面図である。
【図3】図1に示す実施例で用いられる復元・減衰機構
を示す概略断面図である。
【図4】請求項2に記載の発明に係る免震構造物で用い
られる鉛直支持機構の一例を示す概略断面図である。
【図5】請求項3に記載の発明の一実施例である免震構
造物を示す概略構成図である。
【図6】図5に示す実施例で用いられる鉛直支持機構を
示す概略断面図である。
【図7】図5に示す実施例で用いられる復元・減衰機構
を示す概略断面図である。
【図8】図5に示す実施例の基礎および上部構造体で記
録された地震波を示す図である。
【図9】図5に示す実施例の基礎および上部構造体で記
録された地震波を示す図である。
【図10】請求項3に記載の発明の他の実施例で用いら
れる鉛直支持機構の正面図および側面図である。
【図11】請求項4に記載の発明の一実施例である免震
構造物で用いることができる鉛直支持機構の正面図およ
び側面図である。
【図12】図11に記載の鉛直支持機構を用いた免震構
造物で用いることができる減衰機構の一例を示す概略断
面図である。
【図13】復元機構の例を示す概略構成図である。
【図14】請求項5に記載の発明の一実施例である免震
構造物で用いることができる鉛直支持機構を示す概略構
成図である。
【図15】復元・減衰機構の例を示す概略構成図であ
る。
【図16】復元・減衰機構の例を示す概略構成図であ
る。
【図17】復元機構の例を示す概略構成図である。
【図18】復元機構の例を示す概略構成図である。
【図19】復元機構の例を示す概略構成図である。
【図20】復元機構の例を示す概略構成図である。
【図21】復元機構の例を示す概略構成図である。
【図22】減衰機構の例を示す概略構成図である。
【符号の説明】
1 基礎 2 上部構造体 3,5,6,8,9,12 鉛直支持機構 4,7,13,14 復元・減衰機構 10,20 減衰機構 11,15,16,17,18,19 復元機構 32,52,86,122,123 転動体 33,54 枠体 35,53 小球 42 弾性円柱体 43 芯材 44 金属補強材 62,65,92,95 レール状部材 63,93 上枠 64,94 下枠 67,97 鋼球(転動体) 72 鋼棒 74 粘性流体 98 球座 102 円形板 103 粘性流体

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基礎上に滑らかな支持面を設け、 この支持面上に球状の転動体を載置し、 この転動体を介して上部構造体の鉛直荷重を支持するこ
    とを特徴とする免震構造物。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の免震構造物におい
    て、 前記支持面又は前記上部構造体側に設けられて前記転動
    体に当接される上部当接面の、少なくともいずれか一方
    が、凹状の曲面となっていることを特徴とする免震構造
    物。
  3. 【請求項3】 第1の上枠と第1下枠との間に転動体
    が介挿され、ほぼ水平な一方向に、前記第1の上枠と第
    1の下枠との相対移動が可能な第1の転動機構と、 第2の上枠と第2の下枠との間に転動体を有し、前記第
    1の転動機構の相対移動方向と直角方向に第2の上枠と
    第2の下枠との相対移動が可能な第2の転動機構とを有
    し、 基礎上に重ね合わされた第1の転動機構と第2の転動機
    構とを介して上部構造体の鉛直荷重を支持することを特
    徴とする免震構造物。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の免震構造物におい
    て、 前記第1の転動機構が有する転動体が所定の方向に転が
    る転動面と、前記第2の転動機構の転動面とが、初期設
    定位置への復元力を付与するように凹状の曲面となって
    いることを特徴とする免震構造物。
  5. 【請求項5】 基礎上に設けられた平滑な支持面上
    に、複数の円柱状の転動体を平行に配列した第1の転動
    体列を載置し、 前記第1の転動体列に、該第1の転動体列と直角方向に
    円柱状の転動体を複数本配列した第2の転動体列を載置
    し、 前記第1の転動体列と第2の転動体列とを介して上部構
    造体の鉛直荷重を支持することを特徴とする免震構造
    物。
  6. 【請求項6】 請求項1から請求項5までに記載の免
    震構造物において、 前記転動体の転動により基礎に対して移動した上部構造
    体が初期位置に復元するように、基礎と前記上部構造体
    との間に水平力を付与する復元機構を有することを特徴
    とする免震構造物。
  7. 【請求項7】 請求項1から請求6までに記載の免震
    構造物において、 前記転動体の転動により基礎に対して水平移動する上部
    構造体に粘性抵抗力を付与する減衰機構を有することを
    特徴とする免震構造物。
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