JP3316665B2 - 軽荷重用免震装置 - Google Patents

軽荷重用免震装置

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JP3316665B2 JP04763896A JP4763896A JP3316665B2 JP 3316665 B2 JP3316665 B2 JP 3316665B2 JP 04763896 A JP04763896 A JP 04763896A JP 4763896 A JP4763896 A JP 4763896A JP 3316665 B2 JP3316665 B2 JP 3316665B2
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  • Vibration Prevention Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、軽荷重用免震装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】免震装置としては、例えば、図9に示す
ように、ゴム板90と金属板91とを交互に積層固着
(以下、この部分をアイソレータという)すると共にこ
れらの上下部に取付板93,94を固着して構成された
ものがある。この装置は、上側取付板93を構造物A
に、下側取付板94を地盤側基礎体Bに、それぞれ取り
付けるようにして設置される。
【0003】したがって、地盤側に水平方向の振動が発
生すると、アイソレータ部分が剪断変形し、これにより
地盤側基礎体Bから構造物A側に伝達される振動エネル
ギーが吸収されることとなる。
【0004】しかしながら、上記構成の免震装置を軽荷
重の構造物に採用した場合には、アイソレータ部分の剪
断バネ定数が大きいことから上記振動エネルギーの吸収
が十分でないという問題があり、また、アイソレータ部
分の剪断バネ定数を減少させるべく受圧面積を小さくす
る(縦長にする)と図10に示す如く座屈現象が発生
し、装置としての機能を全く果たさなくなるという問題
がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、この発明で
は、振動エネルギーを十分に緩和でき、座屈現象が発生
しない軽荷重用免震装置を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
複数の単位免震装置Uを上下に重ね止めして形成された
軽荷重用免震装置であって、前記単位免震装置Uは、間
隔を設けて上下に配置された一対の硬質板材1aと、前
記硬質板材1a,1a相互間に配置された弾性体2と、
前記硬質板材1a,1a相互間に配置された支承3とか
ら成り、前記弾性体2の上下面はそれぞれ対面する硬質
板材1a,1aに固着されていると共に、支承3と硬質
板材1a,1aとの対面部分のうち一方は相対移動不能
に、他方は摺動可能に、それぞれしてある。
【0007】請求項2記載の発明の軽荷重用免震装置
は、上記請求項1記載の発明に関し、弾性体2が断面視
環状に形成されており、前記弾性体2の内部に支承3が
配置されている。
【0008】請求項3記載の発明の軽荷重用免震装置
は、上記請求項1記載の発明に関し、支承3の周りを囲
むようにして複数の弾性体2を配置させてある。
【0009】請求項4記載の発明の軽荷重用免震装置
は、上記請求項1記載の発明に関し、支承3が断面視環
状に形成されており、前記支承3の内部に弾性体2が配
置されている。
【0010】請求項5記載の発明の軽荷重用免震装置
は、上記請求項1記載の発明に関し、弾性体2の周りを
囲むようにして複数の支承3を配置させてある。
【0011】これら軽荷重用免震装置は先行技術と同様
に構造物と地盤側基礎体相互間に設置して使用される。
【0012】上記発明の軽荷重用免震装置では、地盤側
に水平方向の振動が発生すると、支承3が硬質板材1に
対して摺動すると共に弾性体2が剪断変形して装置全体
が剪断変形状態となり、これにより振動エネルギーは吸
収される。この際、構造物の荷重は支承3により受けら
れているから、装置に座屈が発生するようなことはな
い。また、許容剪断変形量や装置の高さを必要に応じて
自由にかえることができるという優れた機能を有する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に従って説明する。 (参考形態1) この軽荷重用免震装置は、図1や図3に示すように、戸
建当の軽量の構造物Aと地盤側基礎体Bとの間に設置さ
れ、基本的には、間隔を設けて上下に配置された複数の
硬質板材1と、前記硬質板材1,1相互間に配置された
環状の弾性体2と、前記硬質板材1,1相互間であって
弾性体2の内部空間に配置された支承3とから構成され
ている。
【0014】硬質板材1は、図1に示すように、平面視
円形状に形成されたステンレス板(ミガキがかけられて
いる)により構成されており、最上下部のものにはその
外周部近傍に複数のボルト挿通孔(図示せず)が形成さ
れている。
【0015】弾性体2は、図1や図3に示すように、上
記硬質板材1よりも少し小さな外径の円環状のゴム材に
より形成されており、ゴム材としては、天然ゴム、イソ
プレンゴム、スチレンゴム、ウレタンゴム、シリコンゴ
ム等が使用でき、更に所謂高減衰ゴム(ゴム分子が持つ
バネ要素と、分子同志がこすれる摩擦要素と、粘性減衰
要素とを有しており、これら要素の相乗効果により振動
エネルギーの吸収率が高いゴム材)が使用できる。な
お、弾性体2は、ゴム板と鋼板とを交互に積層固着した
ものとすることもでき、この場合、構造物Aの重量はこ
の弾性体2と支承3とにより分担支持されることにな
る。
【0016】支承3は、図1に示すように、円柱状に形
成された合成樹脂材により成るものとしてあり、この参
考形態では、これの上面を滑動面としてある。なお、硬
質板材1を鋼板にテフロン樹脂板を貼ったものとした場
合には支承3は鋼材で構成されたものとする必要があ
る。
【0017】ここで、この参考形態では、上記した弾性
体2の上下面はそれぞれ対面する硬質板材1,1に固着
してあり、支承3はその下面を下側の硬質板材1に対し
て相対移動不能に固着すると共に上面を上側の硬質板材
1に対して滑動可能にしてある。
【0018】この軽荷重用免震装置は上記のような構成
であり、支承3は主として構造物Aの荷重を受けると共
に硬質板材1との摩擦により水平振動エネルギーを吸収
する機能を有するものとなり、他方、弾性体2は主とし
てその弾性復帰力により図1に示す状態に復帰させる機
能を有するものとなる。したがって、図1の状態におい
て地盤側に水平方向の振動が発生すると、支承3が硬質
板材1に対して滑ると共に各弾性体2が剪断変形して図
2に示す如く装置全体として剪断変形することとなる
が、支承3と硬質板材1の上記した各機能により水平振
動エネルギーは吸収されると共に座屈が発生するような
ことはない。
【0019】なお、支承3については、その上面を上側
の硬質板材1に対して相対移動不能に固着すると共に下
面を下側の硬質板材1に対して滑動可能にした構成を採
用することもできる。 (参考形態2) この軽荷重用免震装置は、図4に示すように、間隔を設
けて上下に配置された複数の硬質板材1と、前記硬質板
材1,1相互間に配置された環状の支承3と、前記硬質
板材1,1相互間であって支承3の内部空間に配置され
た弾性体2とから構成されている。そして、前記弾性体
2の上下面はそれぞれ対面する硬質板材1,1に固着さ
れていると共に、支承3と硬質板材1,1との対面部分
のうち一方は相対移動不能に、他方は摺動可能に、それ
ぞれしてある。なお、硬質板材1、弾性体2及び支承3
については、参考形態1と同様の材質のものを使用する
ことができる。 (実施形態1) この軽荷重用免震装置は、図6に示すように、複数の単
位免震装置Uを上下に重ねる態様でボルト止めして形成
されている。
【0020】この軽荷重用免震装置では、図4の状態に
おいて地盤側に水平方向の振動が発生すると、支承3の
内部空間に配置された弾性体2が図5に示す如く剪断
し、これにより振動が吸収される。この際、構造物の荷
重は図5に示すように、支承3により受けられているか
ら、従来の装置のように座屈が発生するようなことはな
い。 (実施形態3)この軽荷重用免震装置は、図6に示すよ
うに、複数の単位免震装置Uを上下に重ねる態様でボル
ト止めして形成されたものである。
【0021】単位免震装置Uは、図6に示すように、間
隔を設けて上下に配置された一対の硬質板材1aと、前
記硬質板材1a,1a相互間に配置された環状の弾性体
2と、前記硬質板材1a,1a相互間であって弾性体2
の内部空間に配置された支承3とから構成されている。
【0022】硬質板材1aは、参考形態1の硬質板材1
の2/3程度の厚みを有する平面視円形の鋼板により形
成されており、図6に示すように、外周円近傍にはボル
ト挿入孔が形成されている。
【0023】弾性体2及び支承3は、参考形態1におい
て硬質板材1,1相互間に設けられているものと全く同
一のものが使用されている。
【0024】ここで、上記した弾性体2の上下面はそれ
ぞれ対面する硬質板材1a,1aに固着してあり、支承
3と硬質板材1a,1aとの対面部分のうち一方は相対
移動不能に固着されていると共に、他方は摺動可能に、
それぞれしてある。
【0025】したがって、複数の単位免震装置Uを上下
に重ねてボルト止めした状態では参考形態1とほぼ同様
の構造の免震装置となり、同様の機能を有したものとな
ると共に許容剪断変形量や装置の高さを必要に応じて自
由にかえることができるものとなる (実施形態2) この軽荷重用免震装置は参考形態2の免震装置を、図7
に示すように、複数の単位免震装置Uを上下に重ねる態
様でボルト止めするようにして形成したものであり、弾
性体2及び支承3は、図7に示すように参考形態2にお
いて硬質板材1,1相互間に設けられているものと全く
同一のものが使用されている。 (実施形態3) 上記した実施形態の弾性体2を、図8に示すように、支
承3を囲む複数の円柱状の弾性体2にかえることもでき
る。
【0026】同様に、上記した実施形態の支承3を、弾
性体2を囲む複数の円柱状の支承3にかえることもでき
る。
【0027】
【発明の効果】この発明は上記構成を有するものである
から以下の効果を奏する。
【0028】発明の実施の形態の欄に記載したことから
も明らかなように、振動エネルギーを十分に緩和でき、
座屈現象が発生しない軽荷重用免震装置を提供できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】参考形態1の軽荷重用免震装置を構造物と地盤
側基礎体との間に設置した状態を示す断面図。
【図2】地盤側基礎体に水平振動が作用した場合におけ
る前記軽荷重用免震装置の状態を示す断面図。
【図3】前記軽荷重用免震装置の水平断面図。
【図4】参考形態2の軽荷重用免震装置を構造物と地盤
側基礎体との間に設置した状態を示す断面図。
【図5】地盤側基礎体に水平振動が作用した場合におけ
る前記軽荷重用免震装置の状態を示す断面図。
【図6】この発明の実施形態1の軽荷重用免震装置を構
造物と地盤側基礎体との間に設置した状態を示す断面
図。
【図7】この発明の実施形態2の軽荷重用免震装置を構
造物と地盤側基礎体との間に設置した状態を示す断面
図。
【図8】この発明の実施形態3の軽荷重用免震装置を説
明した断面図。
【図9】従来の軽荷重用免震装置を構造物と地盤側基礎
体との間に設置した状態を示す断面図。
【図10】地盤側基礎体に水平振動が作用した場合にお
ける従来の軽荷重用免震装置の状態を示す断面図。
【符号の説明】 U 単位免震装置 1a 硬質板材 2 弾性体 3 支承
フロントページの続き (56)参考文献 実公 平2−17227(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04H 9/02 331 E04B 1/36 F16F 15/04

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の単位免震装置(U)を上下に重ね
    止めして形成された軽荷重用免震装置であって、前記単
    位免震装置(U)は、間隔を設けて上下に配置された一
    対の硬質板材(1a)と、前記硬質板材(1a)(1
    a)相互間に配置された弾性体(2)と、前記硬質板材
    (1a)(1a)相互間に配置された支承(3)とから
    成り、前記弾性体(2)の上下面はそれぞれ対面する硬
    質板材(1a)(1a)に固着されていると共に、支承
    (3)と硬質板材(1a)(1a)との対面部分のうち
    一方は相対移動不能に、他方は摺動可能に、それぞれし
    てあることを特徴とする軽荷重用免震装置。
  2. 【請求項2】 弾性体(2)が断面視環状に形成されて
    おり、前記弾性体(2)の内部に支承(3)が配置され
    ていることを特徴とする請求項1記載の軽荷重用免震装
    置。
  3. 【請求項3】 支承(3)の周りを囲むようにして複数
    の弾性体(2)を配置させてあることを特徴とする請求
    項1記載の軽荷重用免震装置。
  4. 【請求項4】 支承(3)が断面視環状に形成されてお
    り、前記支承(3)の内部に弾性体(2)が配置されて
    いることを特徴とする請求項1記載の軽荷重用免震装
    置。
  5. 【請求項5】 弾性体(2)の周りを囲むようにして複
    数の支承(3)を配置させてあることを特徴とする請求
    項1記載の軽荷重用免震装置。
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JP2000193027A (ja) * 1998-12-24 2000-07-14 Toyo Tire & Rubber Co Ltd 軽量構造物用免震装置
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