JP2000145883A - 積層ゴム支承体 - Google Patents
積層ゴム支承体Info
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Abstract
可能で、積層ゴム体との間の隙間の発生を防止すること
ができるとともに、重量の増大を招くこともない、金属
プラグ入りの積層ゴム支承体を提供する。 【解決手段】 複数の剛性板13とゴム状弾性板12と
を交互に積層してなる上下に貫通する開口15を有する
積層ゴム体11と、この積層ゴム体11の開口15内に
圧入された金属プラグ16とを具備する積層ゴム支承体
において、金属プラグ16の両端面に金属プラグ16よ
り剛性の大きい材料からなる押え板17を当接配置す
る。
Description
に用いられる積層ゴム支承体に関する。
どの免震・除振部材として、図3に示すような、複数の
ゴム板1と鋼板2とを交互に積層した積層ゴム体3の中
央に、鉛等の軟質の金属からなる丸棒(金属プラグ)4
を挿入した金属プラグ入りの積層ゴム支承体が知られて
いる。図3中、5は、積層ゴム体3の上面および下面に
当接配置された固定用フランジ金具を示している。
築物などを安定に支持しながら、地震発生時には水平方
向に変形して地震エネルギを低減するという、従来の積
層ゴムと鋼材ダンパの機能を併せ持つことができ、設置
スペースを削減することができるとともに、施工性も向
上するという特長を有している。
ける免震・除振効果は、金属プラグ4の挿入状態に大き
く依存しており、金属プラグ4を挿入した時、金属プラ
グ4と積層ゴム体3との間に隙間があると、期待するよ
うな免震・除振効果が十分得られないことが知られてい
る。このため、金属プラグ4の外径を金属プラグ4を受
容するために設けた開口3aの直径にできるだけ近づけ
る(理想的には同径が望ましいが、その場合挿入は事実
上不可能である)とともに、金属プラグ4を開口3aに
圧入することにより、金属プラグ4と積層ゴム体3との
間にできるだけ隙間が生じないようにしている。
4(a)に示すように、金属プラグ4が変形しやすく、
圧入作業が困難になるばかりか、図4(b)に示すよう
に、変形により積層ゴム体3との間に隙間cが生ずるお
それがあった。
ように、積層ゴム体3の上下に位置する連結用鋼板2a
に溝vを設け、この溝vをガイド溝として押え板6によ
り圧入することも行われているが、連結用鋼板2aの厚
さを厚くしなければならないため、重量が増大する難点
があった。
金属プラグ入り積層ゴム支承体においては、金属プラグ
が変形しやすく、圧入が困難であるばかりか、金属プラ
グと積層ゴム体との間に変形による隙間が生じ、所期の
免震・除振効果が得られないおそれがあった。また、そ
の対策として連結用鋼板にガイド溝を設けたものも考案
されているが、重量が増大する難点があった。
なされたもので、金属プラグを変形させることなく容易
に圧入可能で、積層ゴム体との間の隙間の発生を防止す
ることができるとともに、重量の増大を招くこともな
い、金属プラグ入りの積層ゴム支承体を提供することを
目的とする。
は、複数の剛性板とゴム状弾性板とを交互に積層してな
る上下に貫通する開口を有する積層ゴム体と、この積層
ゴム体の前記開口内に圧入された金属プラグとを具備す
る積層ゴム支承体において、前記金属プラグの少なくと
も一端に、該金属プラグより剛性の大きい材料からなる
押え板を当接配置してなることを特徴としている。
プラグを、この金属プラグより剛性の大きい材料からな
る押え板を介して圧入することができるので、金属プラ
グを圧入する際の変形が防止される。したがって、金属
プラグを容易に圧入することができるうえ、開口内の隙
間の発生も防止され、良好な免震・除振効果を発揮する
ことができる。
部または凹部を設けた場合には、押え板の水平方向のず
れを防止することができるため、金属プラグの圧入作業
がより容易となり、金属プラグの変形をより確実に防止
することができる利点を有する。
とした場合には、圧入後にも該部を抜脱することにより
押え板を容易に取り外すことが可能になるため、金属プ
ラグの圧入量を容易に調節することができる利点を有す
る。
を用いて説明する。
示す断面図である。
この積層ゴム体11は、天然ゴムや合成ゴム等からなる
ゴム状弾性板12と、鋼板等の金属板(中間金属板)1
3とを非接着状態または接着状態で交互に積層するとと
もに、これらを上下両側から2枚の鋼板等の金属板(連
結金属板)14により挟持した構造を有している。
上下に貫通する円柱状開口15が設けられており、この
開口15には、開口15より僅かに小径の円柱状の鉛プ
ラグ16が、その両端面に鉛より剛性の大きい材料、例
えば鋼材( SS400、S45C等)等からなる押え板17が当
接されて圧入されている。
の中央には、互いに嵌合可能な凸部17aおよび凹部1
6aが設けられており、これらを嵌合させることによっ
て、押え板17の水平方向のずれが防止されるようにな
っている。
aは、押え板17の水平方向のずれを防止することがで
きれば、形状、数、位置等は特に限定されるものではな
く、また、例えば、凸部を鉛プラグ16側に、凹部を押
え板17側に設けるようにしてもよい。さらには、一方
に凸部および凹部を混在させたり、あるいは、一方を平
面とし、他方に設けた凸部をこの平面に打ち込むように
してもよい。
よび連結金属板14の表面が露出するようにしてもよい
が、これらの金属板、特に中間金属板13によって鉛プ
ラグ16が損傷するおそれがあることから、薄いゴム層
(図示を省略)で被覆されるようにすることが望まし
い。この場合、ゴム層は 2mm以下の厚さであることが望
ましく、0.5mm 以下であるとより望ましい。これは、あ
まり厚いと、ゴム層が荷重を吸収してしまい、鉛プラグ
16の機能が十分に発揮されないおそれがあるからであ
る。
れた積層ゴム体11の連結金属板14の外側には、構造
物などに固定するためのフランジ金具18が配置され、
ボルト(図示を省略)等により連結固定されている。
製造される。
え板17をそれぞれの凸部17aを鉛プラグ16の各凹
部16aに嵌合させて配置し、その一端側を積層ゴム体
11の中央の開口15に挿入し、他側を押え板17上か
ら油圧装置などを用いて開口15に向けて押圧するか、
または、開口15に、まず、 1枚の押え板17を挿入
し、次いで、鉛プラグ16を挿入するとともに、その上
端面に押え板17を配置して、その上から油圧装置など
を用いて開口15に向けて押圧する。鉛プラグ16は、
押え板17で挟持されているので、変形することなく円
滑に内周面との間にほとんど隙間を生ずることなく開口
15内に圧入される。次いで、必要ならば、連結金属板
14の外周をカシメた後、フランジ金具18を連結金属
板14にボルトにより連結固定する。
は溶接等の他の手段により固定するようにしてもよく、
また、予め一体に形成されていてもよい。但し、この場
合には、フランジ金具18に、鉛プラグ16を圧入する
ための開口15が設けられていなければならず、また、
したがって、押え板17をフランジ金具18(連結金属
板14)に、カシメ、溶接、溶着、接着、ネジ止めなど
の手段によって、固定する必要がある。
積層ゴム体11と鉛プラグ16の間に隙間がほとんどな
く、良好な免震・除振性能を発揮する。
おいては、鉛プラグ16の両端面に鉛より剛性の大きい
材料からなる押え板17を当接配置しているので、鉛プ
ラグ16圧入時の変形が防止され、鉛プラグ16を容易
に圧入することができるとともに、開口15内の隙間の
発生も防止され、良好な免震・除振性能を発揮すること
ができる。しかも、従来の連結金属板にガイド溝を設け
た場合のような重量の増大を招くこともない。
明においては、押え板17の厚さについては、連結金属
板14より薄く、また、押え板17の外径は、積層ゴム
体11内周面とのクリアランスが片側 0.1mm〜10mmとな
るようにすることが望ましい。押え板17の外径をこの
ような範囲にすることによって、圧入時、鉛がそのクリ
アランスに入り込み、前述したようなカシメなどの嵌合
作業を不要することができる利点も有する。押え板17
の外径のより好ましい範囲は、クリアランスが片側 0.1
mm〜5mm となる範囲であり、同クリアランスが片側 0.2
mm〜2mm となる範囲とするとよりいっそう望ましい。
プラグ16からなり、また、このような鉛プラグ16の
両端面に押え板17を配置している例であるが、本発明
はこのような例に限定されるものではなく、鉛プラグ1
6に代えて、銅等からなるものを使用するようにしても
よく、また、押え板17は鉛プラグ16の一端面にのみ
当接させるようにしてもよい。但し、鉛プラグ16の圧
入時の変形をより確実に防止することができる点で、押
え板17は鉛プラグ16の両端面に配置することが望ま
しい。また、上記の例では、鉛プラグ16を積層ゴム体
11の中心部 1箇所に圧入しているが、本発明において
は、複数箇所に圧入するようにしてもよい。この場合、
圧入箇所は積層ゴム体11に対し均等に位置させること
が望ましい。
ように、押え板17の少なくとも一部を脱着自在に構成
することもできる。これにより、鉛プラグ16圧入後に
も容易に押え板17を取り外すことが可能となり、鉛プ
ラグ圧入量を調整するときなどに有用である。すなわ
ち、押え板17の脱着自在な一部を抜き取り、この抜き
取った孔を利用して簡単に押え板17を開口15から取
り外すことができる。
が脱着自在とされており、押え板17の中央部に設けた
ネジ孔20に、外周にネジ溝を設けた凸部形成部19を
鉛プラグ16側に向けて螺合させた構成となっている。
なお、図2において、21は、凸部形成部19を脱着す
るためのジグ挿入用の孔を示している。
支承体によれば、金属プラグの少なくとも一端に、該金
属プラグより剛性の大きい材料からなる押え板を当接配
置するようにしたので、重量を増大させることなく、金
属プラグ圧入時の変形を防止することができ、圧入作業
の作業性を改善することができるとともに、積層ゴムと
の間の隙間の発生を防止して、免震・除振性能を向上さ
せることができる。
解断面図。
Claims (4)
- 【請求項1】 複数の剛性板とゴム状弾性板とを交互に
積層してなる上下に貫通する開口を有する積層ゴム体
と、この積層ゴム体の前記開口内に圧入された金属プラ
グとを具備する積層ゴム支承体において、 前記金属プラグの少なくとも一端に、該金属プラグより
剛性の大きい材料からなる押え板を当接配置してなるこ
とを特徴とする積層ゴム支承体。 - 【請求項2】 前記押え板の前記金属プラグとの当接面
に凸部または凹部が設けられていることを特徴とする請
求項1記載の積層ゴム支承体。 - 【請求項3】 前記押え板の少なくとも一部が脱着自在
とされていること特徴とする請求項1または2記載の積
層ゴム支承体。 - 【請求項4】 前記金属プラグが鉛からなり、かつ、前
記押え板が鋼材からなることを特徴とする請求項1乃至
3のいずれか 1項記載の積層ゴム支承体。
Priority Applications (1)
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Family Applications (1)
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Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001355677A (ja) * | 2000-06-09 | 2001-12-26 | Oiles Ind Co Ltd | 鉛プラグ入り積層ゴム支承装置 |
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CN114321270A (zh) * | 2021-11-30 | 2022-04-12 | 湖南航天机电设备与特种材料研究所 | 用于惯组的可变参数橡胶减振器 |
-
1998
- 1998-11-04 JP JP10313477A patent/JP2000145883A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN114321270B (zh) * | 2021-11-30 | 2024-05-28 | 湖南航天机电设备与特种材料研究所 | 用于惯组的可变参数橡胶减振器 |
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