JPH112439A - 冷凍サイクル装置用圧縮機の固定構造 - Google Patents

冷凍サイクル装置用圧縮機の固定構造

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JPH112439A
JPH112439A JP9297244A JP29724497A JPH112439A JP H112439 A JPH112439 A JP H112439A JP 9297244 A JP9297244 A JP 9297244A JP 29724497 A JP29724497 A JP 29724497A JP H112439 A JPH112439 A JP H112439A
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雅彦 杉野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 信頼性の高い圧縮機固定構造を提供するこ
と、また部品点数削減による組立て工程及びコストを低
減し、省スペース化を図れるようにすること。 【解決手段】 この冷凍装置用圧縮機の固定構造は、基
板3上に突設され細径のボルトネジ部を上部に有する段
付きボルト3aと、基板3上に設置される防振材5と、
段付きボルト3aの段部で支持される圧縮機固定板9
と、圧縮機固定板9の下方に配備されて圧縮機1、2の
圧縮機取付足1a、2aを防振材5との間で挟接して弾
性支持する防振スペーサ10とを備え、これらを共通の
段付きボルト3aに挿通しナット7でネジ止めして圧縮
機固定板9を段部に固定するとともに、圧縮機取付足1
a、2aの外周面との間に小さなクリアランスを有して
外周面の外方に配置され圧縮機取付足1a、2aの横方
向の変位を規制する横振動規制手段9e、9eを圧縮機
固定板9に設けたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、空気調和装置や
冷凍装置などに代表されるように、冷媒回路を備えた冷
凍サイクル装置の運転起動時および停止時などに発生す
る圧縮機の振動を緩和するようにした冷凍サイクル装置
用圧縮機の固定構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図18、図19は複数台の圧縮機を搭載
した冷凍装置において起動時や停止時に生じる圧縮機振
動緩和のための従来構造を示し、図18は従来の圧縮機
固定構造を示す要部分解斜視図、図19は前記圧縮機固
定構造の要部を示す縦断面図である。各図において、
1、2はそれぞれ圧縮機、1a、2aは圧縮機1、2の
下部にそれぞれ垂設され側断面上向きに陥入して形成さ
れた逆凹陥状の圧縮機取付足、3は冷凍サイクル装置の
冷媒回路部品(アキュムレータ、室外側熱交換器など)
が取付けられている基板、3aは基板3の下面から挿通
されて溶接付けされた段付きボルト、4は基板3とは別
個独立の圧縮機取付用ベース、4aは圧縮機取付用ベー
ス4の下面から挿通されて溶接付けされたボルト、5は
ゴム製などの防振材、6は剛体からなる強固なスペー
サ、7はナット、8は圧縮機1、2間を連通する冷媒配
管(均油管)、10はゴム製などの防振スペーサであ
り、これらにより従来の圧縮機固定構造が構成されてい
る。
【0003】この圧縮機固定構造では、圧縮機取付足1
a、2aがスペーサ6とナット7によって圧縮機取付用
ベース4に一体に固定されている。また、圧縮機取付用
ベース4は、基板3の段付きボルト3aに挿通された防
振材5上に弾性支持されており、防振スペーサ10およ
びナット7によって取付けられている。
【0004】ところで、複数台の圧縮機1、2を搭載す
る冷凍サイクル装置の場合、圧縮機1、2に必要な油を
圧縮機間で均等に通油させるようになっていることか
ら、冷媒配管8で接続されているのが常である。そのた
め、起動時や停止時の圧縮機1、2の振動による変位に
よってその冷媒配管8には過大な応力が発生する。ま
た、一般に圧縮機には、インバータを用いて駆動させる
ものと、商用電源そのもので駆動させるものがあるが、
特に後者の場合は起動時や停止時に発生する圧縮機回転
方向(横方向)の大きな変位が問題となる。
【0005】そこで、圧縮機複数台搭載型式における従
来の圧縮機固定構造は上記のように構成されており、圧
縮機1、2はスペーサ6、ボルト4a、およびナット7
で圧縮機取付用ベース4に一体化されることにより全体
として剛性をもたせるようにしてあるので、起動時にお
ける圧縮機1、2の振動は、圧縮機1、2および圧縮機
取付用ベース4全体で一体的に吸収される構造となって
いる。つまり、これは圧縮機間に連結されている冷媒配
管8の応力発生を防ぐためのものであり、圧縮機取付用
ベース4単位での振動が防振材5で吸収されるのであ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
に圧縮機を複数台搭載した従来の冷凍サイクル装置にお
いて、圧縮機の振動を緩和させる構造、つまり圧縮機
1、2間に接続された冷媒配管8の応力緩和を図るため
の構造では、圧縮機取付用ベース4、スペーサ6、ボル
ト4aが必要となって部品点数が嵩むことから、多くの
組立て工程や部品コストを必要とする。また、圧縮機搭
載部における高さ方向のスペースが必要であり、かさ高
くなるという問題点がある。
【0007】この発明は、上述の問題点を解決するため
になされたものであり、信頼性の高い圧縮機固定構造を
提供すること、また部品点数削減による組立工程及びコ
ストを低減し、かつ省スペース化を図れるようにするこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前述の目的を達成するた
めに、第1の発明に係る冷凍サイクル装置用圧縮機の固
定構造は、圧縮機の本体下部に形成された逆凹陥伏の圧
縮機取付足を、冷凍サイクル装置の基板上に弾性支持す
ることにより、圧縮機を基板に固定する固定構造であっ
て、基板上に突設されボルトネジ部を上部に有する段付
きボルトと、基板上に設置される防振材と、段付きボル
トの段部で支持される圧縮機固定板と、圧縮機固定板の
下方に配備されて圧縮機取付足を防振材との間で挟接し
て弾性支持する防振スペーサとを備え、防振材、防振ス
ペーサ、圧縮機固定板にそれぞれボルト挿通孔を形成
し、圧縮機取付足には段付きボルトと非接触となる孔径
の大径ボルト挿通孔を形成し、防振材、圧縮機取付足、
防振スペーサ、圧縮機固定板を共通の段付きボルトに順
に上積みして挿通しボルトネジ部にナットをネジ止めし
て圧縮機固定板を段部に固定するとともに、圧縮機取付
足の外周面との間に小さなクリアランスを有して外周面
の外方に配置され圧縮機取付足の横方向の変位を規制す
る第1横振動規制手段を圧縮機固定板に設けたものであ
る。
【0009】また、第2の発明に係る冷凍サイクル装置
用圧縮機の固定構造は、前述の構成における圧縮機固定
板の下面に防振スペーサを一体的に固着したものであ
る。
【0010】そして、第3の発明に係る冷凍サイクル装
置用圧縮機の固定構造は、前述の各構成における段付き
ボルトの段部上方外周部を所定形状に形成するととも
に、圧縮機固定板のボルト挿通孔を段部上方外周部と嵌
合する形状に形成したものである。
【0011】更に、第4の発明に係る冷凍サイクル装置
用圧縮機の固定構造は、前述の各構成における圧縮機固
定板および第1横振動規制手段、ならびに防振スペーサ
を、側断面上向きに陥入した逆凹陥状で、かつ、圧縮機
取付足を密着状に被える形状に形成したものである。
【0012】また、第5の発明に係る冷凍サイクル装置
用圧縮機の固定構造は、圧縮機の本体下部に形成された
逆凹陥状の圧縮機取付足を、冷凍サイクル装置の基板上
に弾性支持することにより、圧縮機を基板に固定する固
定構造であって、基板上に突設されボルトネジ部を上部
に有する段付きボルトと、基板上に設置される防振材
と、段付きボルトの段部で支持される圧縮機固定板と、
圧縮機固定板の下方に配備されて圧縮機取付足を防振材
との間で挟接して弾性支持する防振スペーサとを備え、
防振材、防振スペーサ、圧縮機固定板にそれぞれボルト
挿通孔を形成し、圧縮機取付足には段付きボルトと非接
触となる孔径の大径ボルト挿通孔を形成し、防振材、圧
縮機取付足、防振スペーサ、圧縮機固定板を共通の段付
きボルトに順に上積みして挿通しボルトネジ部にナット
をネジ止めして圧縮機固定板を段部に固定するととも
に、圧縮機取付足の横方向の変位を規制する第2横振動
規制手段が、少なくとも圧縮機取付足の外周面に密着し
た状態で防振スペーサまたは圧縮機固定板に設けられて
いるものである。
【0013】そして、第6の発明に係る冷凍サイクル装
置用圧縮機の固定構造は、前述の構成において、防振材
とは硬度の異なる防振スペーサが用いられたものであ
る。
【0014】更に、第7の発明に係る冷凍サイクル装置
用圧縮機の固定構造は、前述の各構成において、圧縮機
取付足ごとにそれぞれ硬度の異なる防振スペーサが配備
されているものである。
【0015】また、第8の発明に係る冷凍サイクル装置
用圧縮機の固定構造は、前述の各構成における防振材は
圧縮機取付足の逆凹陥形状部分に嵌合される形状に形成
されているとともに、防振材と防振スペーサとの間で圧
縮機取付足が挟持されたものである。
【0016】そして、第9の発明に係る冷凍サイクル装
置用圧縮機の固定構造は、前述の各構成において、圧縮
機取付足下方に一定の上下クリアランスを有する位置
で、かつ、防振材外周面の外方位置に、円形スペーサが
緩衝材を介して配備されたものである。
【0017】更に、第10の発明に係る冷凍サイクル装
置用圧縮機の固定構造は、前述の各構成における防振材
は圧縮機取付足の逆凹陥形状部分に嵌合される形状に形
成されているとともに、圧縮機取付足下方に一定の上下
クリアランスを有する位置で、かつ、防振材外周面に、
防振材の外周形状に沿った形状のスペーサが配備された
ものである。
【0018】また、第11の発明に係る冷凍サイクル装
置用圧縮機の固定構造は、前述の各構成における第2横
振動規制手段は、少なくとも圧縮機取付足の外周面に密
着した状態で配備されるとともに、基板に対して一定の
上下クリアランスを有する寸法に形成されているもので
ある。
【0019】
【発明の実施の形態】引続き、この発明による実施の形
態を図面に基づいて詳しく説明する。
【0020】発明の実施の形態1.図1はこの発明の実
施の形態1による圧縮機固定構造を示す要部分解斜視
図、図1は前記圧縮機固定構造の要部を示す縦断面図、
図3は前記圧縮機固定構造に用いられる圧縮機固定板を
裏面から見た斜視図である。尚、図18、19に示した
従来構造と同様の部分は同一部分を付して詳述は省略す
る。
【0021】図1において、この実施形態による圧縮機
固定構造は、空気調和装置や冷凍装置などに代表される
冷凍サイクル装置の基板3上に突設され細径のボルトネ
ジ部3cを上部に有する段付きボルト3aと、基板3上
に設置される防振材5と、段付きボルト3aの段部3d
で支持される圧縮機固定板9と、圧縮機固定板9の下方
に配備されて圧縮機取付足1a、2aを防振材5との間
で挟接して弾性支持する防振スペーサ10とを有して構
成されている。更に、防振材5、防振スペーサ10、圧
縮機固定板9には、それぞれボルト挿通孔5a、10
a、9dが形成されており、圧縮機取付足1a、2aに
は段付きボルト3aと非接触となる大孔径の大径ボルト
挿通孔1b、2bがそれぞれ形成されている。
【0022】そうして、防振材5、圧縮機取付足1a、
2a、防振スペーサ10、圧縮機固定板9が共通の段付
きボルト3aに下から順に上積みして挿通されボルトネ
ジ部3cにナット7がネジ止めされることにより、圧縮
機固定板9が段付きボルト3aの段部3dに固定される
ようになっている。すなわち、冷媒配管8(均油管)に
よって連通されている圧縮機1、2は、基板3に固定さ
れた段付きボルト3aに防振材5を介して弾性支持され
ており、その上に防振スペーサ10、圧縮機固定板9を
取付け、ナット7で固定されている。一方、板状で1対
の第1横振動規制手段9e、9eが圧縮機固定板9の両
側縁部に垂下して設けられている。これらの第1横振動
規制手段9e、9eは、圧縮機取付足1a、2aの外周
面との間に小さなクリアランスcを有して当該外周面の
外方に配置され、圧縮機取付足1a、2aの横方向の変
位を規制するようになっている。
【0023】ここで、図2のように、圧縮機固定板9の
ボルト挿通孔9dの穴径d1、段付きボルト3aのボル
ト部3cの外径d2、および段部3dの外径d3は、
「d3>d1>d2」となる寸法関係にされている。段
付きボルト3aの段部3dは圧縮機取付足2a(または
1a)よりも上部にあるため、圧縮機固定板9が圧縮機
取付足2a(または1a)の上部と直接接触することは
ない。また、図3のように、圧縮機固定板9および第1
横振動規制手段9e、9eの内面には、圧縮機取付足2
aの外面と直接接触することを防ぐために、薄手の緩衝
用ゴム9aが貼り付けられている。
【0024】上記のように構成された圧縮機固定構造に
よれば、圧縮機1、2の起動時や停止時などの大きな振
動でも圧縮機取付足1a、2aは第1横振動規制手段9
e、9eとの間の横方向のクリアランスcのみの変位に
規制され、上下方向の振動は防振スペーサ10や防振材
5などによって吸収される。従って、冷媒配管8に生じ
る応力を緩和することができる。すなわち、横方向の変
位は極めて小さなクリアランスcの範囲内に規制される
と同時に、横向きの力は縦方向に変えられて防振材5お
よび防振スペーサ10により吸収されるので、結果的
に、圧縮機1、2の振動が別個独立であっても冷媒配管
8に生じる応力は大きくならない。加えて、従来構造に
用いたような圧縮機取付用ベース4(図18、19参
照)を廃止することができる。尚、上記では圧縮機固定
板9および第1横振動規制手段9e、9eの内面全体に
わたって緩衝用ゴム9aを貼り付けてあるが、この緩衝
用ゴム9aを省略し、起動時や停止時における圧縮機取
付足1a、2aを第1横振動規制手段9e、9eの内面
に直接当接させて、それらの横方向変位を規制するよう
にしても、本発明の作用効果は奏し得る。
【0025】発明の実施の形態2.図4はこの発明の実
施の形態2または4による圧縮機固定構造の要部を示す
縦断面図である。図において、この圧縮機固定構造では
特に、圧縮機固定板9の下面に、防振スペーサ10bが
一体的に固着されている。すなわち、防振スペーサ10
bは、先の実施の形態1における緩衝用ゴム9aと、防
振スペーサ10とを一体にしたようなものである。この
場合、防振スペーサ10bと、圧縮機固定板9および第
1横振動規制手段9e、9eとが一体に構成されている
ので、独立した部品の点数が一層少なくなり、組立て作
業を簡略化することができる。
【0026】発明の実施の形態3.図5はこの発明の実
施の形態3による圧縮機固定構造を示す要部分解斜視図
である。図において、段付きボルト3aの段部上方外周
部3bは六角形状(多角形状)に形成されており、圧縮
機固定板9側のボルト挿通孔9cは前記の段部上方外周
部3bと嵌合可能な六角形状に形成されている。従っ
て、段付きボルト3aヘの取付けにあたり、圧縮機固定
板9の挿入方向を限定して、圧縮機固定板9のラジアル
方向の位置決め精度を向上させることができるので、位
置決めにかかる作業性も向上する。但し、このボルト挿
通孔や段部上方外周部は上記のような六角形のものに限
らず、例えば他の多角形や楕円形などでもよい。
【0027】発明の実施の形態4.図6はこの発明の実
施の形態4による圧縮機固定構造の要部を示す部分平面
図である。図6および先出の図4のように、ここでは特
に、圧縮機固定板9および第1横振動規制手段9e、9
e、ならびに防振スペーサ10bが、側断面上向きに陥
入した逆凹陥状で、かつ、圧縮機取付足2a(または1
a)を密着状に被える形状に形成されている。すなわ
ち、圧縮機固定板9および第1横振動規制手段9e、9
e、ならびに防振スペーサ10bは、圧縮機取付足2a
(または1a)の上面および両側面と近似した形状にさ
れ、しかも圧縮機取付足2a(または1a)を密着状に
被うようになっている。これにより、圧縮機固定板9お
よび第1横振動規制手段9e、9eと、圧縮機取付足2
a(または1a)との当たり部分11を広くとることが
できる。従って、圧縮機2(または1)の起動時や停止
時に生じる応力を分散させて緩和することができるので
ある。
【0028】尚、以上述べたような各々の圧縮機固定構
造では、圧縮機用防振材の特徴を損なわずして、運転起
動時や停止時に発生する変位のみを抑制でき配管応力を
軽減できるため、図18、19に示した従来の圧縮機取
付ベース4、ボルト4a、スペーサ6、ナット7(ひと
つ分)を用意する必要がなく、高さ方向のスペースも小
さくなる。また、部品点数を削減できるため、組立て工
程およびコストの低減化が可能となる。
【0029】また、上記の実施の形態1〜4では、圧縮
機を複数台搭載した冷凍サイクル装置における圧縮機固
定構造について述べたが、圧縮機1台のみを搭載したユ
ニットについても当然起動時や停止時の振動は問題にな
っている。そこで、その対策として従来冷媒配管を延長
したり、トラップを設けることで応力緩和を行ってきた
圧縮機の圧縮機取付足に、上記圧縮機固定板および第1
横振動規制手段を取付けることにより、容易に運転起動
時や停止時に発生する変位を抑制することもできる。つ
まり、従来の防振構造では、1台の圧縮機につながる冷
媒配管に圧縮機起動時や停止時は応力がかかっていた
が、本構造によれば圧縮機固定板および第1横振動規制
手段により、振動を緩和できるため冷媒配管への応力が
小さくなる。
【0030】これまて述べてきたように、実施の形態1
〜4による圧縮機の固定構造は、横方向変位を緩和する
うえで有用なものであるが、以下にそれぞれ示した問題
点を更に改善すれば、いっそう優れた構造を提供でき
る。すなわち、一般に圧縮機には、インバータを用いて
駆動させるものと、商用電源そのもので駆動させるもの
があることを既に述べたが、特に後者の場合は、起動時
および停止時に発生する回転方向(すなわち、横方向)
の大きな変位のみならず、倒れ方向(すなわち、上下方
向)の大きな変位も問題となる。
【0031】そこで、実施の形態1〜4における圧縮機
固定構造では、圧縮機1、2の起動時および停止時の振
動を、防振材5および圧縮機固定板9によって吸収する
構造を採用している。つまり、これは圧縮機1、2間に
連結されている冷媒配管8の応力発生を防ぐためのもの
であり、圧縮機1、2の振動を圧縮機固定板9で吸収す
るようにしていたのである。
【0032】他方で、上記のように圧縮機の振動を緩和
させる構造、つまり圧縮機1、2間に接続された冷媒配
管8の応力緩和を図るための構造では、圧縮機固定板
9、その内側に接着されている薄手の緩衝用ゴム9a、
および小さなクリアランスcの作用により、圧縮機1、
2の回転方向の変位規制を行ってきた。しかしながら、
薄手の緩衝用ゴム9aの厚さに制限があり、最適に変位
を決定することが難しいという問題があった。また、こ
れらの圧縮機固定構造では全ての圧縮機取付足1a、2
aに種々の部品を取付ける必要があるが、特に圧縮機
1、2背面側の圧縮機取付足1a、2aに装着する場合
の作業が極めて困難になるという問題がある。
【0033】そして、これらの圧縮機固定構造ではクリ
アランスcが小さいため、このクリアランスcの管理が
難しく、圧縮機の回転方向の変位(起動・停止時におけ
る横方向変位)がばらつくという問題があった。更に、
これらの圧縮機固定構造では、起動・停止時における回
転方向の変位を規制するだけであり、倒れ方向(正確に
は、上下方向に対して幾分角度を持った方向)の変位
(すなわち、起動・停止時に圧縮機の上部が振れること
により発生する変位)については規制することができな
いという問題もあった。そこで、これから詳述する実施
の形態5〜9では、前述の問題点を解消するようにした
技術を示す。
【0034】発明の実施の形態5.図7はこの発明の実
施の形態5による圧縮機固定構造を示す要部分解斜視
図、図8は前記実施の形態5の圧縮機固定構造の要部を
示す縦断面図、図9は前記実施の形態5の圧縮機固定構
造の要部を示す要部分解斜視図である。尚、図1、図2
に示した実施の形態1の構造と同様の部分は、同一符号
を付して詳述は省略する。図7から図9において、この
実施形態による圧縮機固定構造は、冷凍サイクル装置の
基板3上に突設され、細径のボルトネジ部3cを上部に
有する段付きボルト3aと、基板3上に設置される防振
材5と、段付きボルト3aの段部3dに挿通される防振
スペーサ20と、段部3d上で支持されて防振スペーサ
20を固定する圧縮機固定板9とから構成されている。
この場合、防振スペーサ20は、防振材5とは硬度の異
なる弾性材を原料とし、圧縮機固定板9の内面に装着さ
れる寸法で圧縮機固定板9とほぼ同じ形状に形成されて
いる。これらの防振材5、防振スペーサ20、圧縮機固
定板9には、それぞれボルト挿通孔5a、20d、9d
がそれぞれ形成されている。圧縮機取付足1a、2aに
は、段付きボルト3aと非接触となるボルト挿通孔1
b、2bがそれぞれ形成されている。ここで、防振スペ
ーサ20のボルト挿通孔20dは、図8のように、段付
きボルト3aの段部3dの外径d3よりも若干大きな径
に設定されて、段部3dに挿通できるようになってい
る。
【0035】そうして、防振材5、圧縮機取付足2a
(または1a)、防振スペーサ20、圧縮機固定板9が
共通の段付きボルト3aに下から順に上積みして挿通さ
れたのち、ボルトネジ部3cにナット7がネジ止めされ
ることにより、圧縮機固定板9が段付きボルト3aの段
部3dに固定させるようになっている。すなわち、冷媒
配管8(均油管)によって連通されている圧縮機1、2
は、基板3上に固定された段付きボルト3aに防振材5
を介して弾性支持されており、その上に防振スペーサ2
0、圧縮機固定板9が取付けられてナット7で固定され
ている。一方、防振スペーサ20の両側縁部には、第2
横振動規制手段20e(厳密には、防振スペーサ20の
外周面)が垂下して設けられている。防振スペーサ20
の内周面は圧縮機取付足2a(または1a)の外周面と
密着して固定されている。更に、この第2横振動規制手
段20eは、圧縮機固定板9の第1横振動規制手段9e
(厳密には、圧縮機固定板9の内周面)とも密着して固
定されている。
【0036】そこで、この固定構造では、まず防振スペ
ーサ20の第2横振動規制手段20eにより圧縮機2
(または1)の変位が小さくされ、更に圧縮機固定板9
の第1横振動規制手段9eにより防振スペーサ20の第
2横振動規制手段20eの変位が規制され、この両手段
の作用から、圧縮機取付足2a(または1a)の横方向
の変位を規制するようになっている。かかる構成によ
り、圧縮機2(または1)の起動時および停止時などに
生じる大きな振動があっても、圧縮機取付足2a(また
は1a)は第2横振動規制手段20eを有する防振スペ
ーサ20または圧縮機固定板9による剛性によって、横
方向の変位が規制される。これにより、冷媒配管8に生
じる応力を緩和することができる。
【0037】ところで、圧縮機の上部には種々の配管
(吐出配管、吸入配管、その他の配管)が接続されてお
り、しかもこれらの配管は非対称な位置にある場合が多
い。また、これらの配管は圧縮機に対してバネの効果を
持っている。従って、圧縮機の上部で非対称のバネ(配
管)の影響により、圧縮機取付足の部分においても大き
な力を受ける防振材と、小さな力しか受けない防振材が
存在することになる。そこで、大きな力を受ける防振材
を硬めの材料で構成しておくことにより、各圧縮機取付
足ごとの変位量を均等にすることができ、振動をうまく
抑えられるのである。すなわち、上述の構造において、
防振材5とは硬度の異なる材質の防振スペーサ20を用
いたことにより、通常の運転時には基板3に振動を伝え
ることがなく、圧縮機2(または1)の起動時および停
止時における大きな振動を規制することができる。これ
により、騒音問題を発生させることがない。
【0038】また、上述の構造において、圧縮機取付足
2a、2a、・・(または1a、1a、・・)ごとにそ
れぞれ硬度の異なる防振スペーサ20を配備することも
可能である。その場合は、圧縮機2(または1)に接続
されている冷媒配管8の剛性などを考慮した設計がで
き、最適に振動を抑えることができる。尚上記では、第
2横振動規制手段を防振スペーサ20側に設けた例を示
したが、本発明はそれに限定されるものではなく、例え
ば圧縮機固定板9の内面側に第2横振動規制手段を設け
たものであっても適用できる。
【0039】発明の実施の形態6.図10はこの発明の
実施の形態6による圧縮機固定構造の要部を示す縦断面
図、図11は前記実施の形態6の圧縮機固定構造に用い
られる防振材を裏面から見た斜視図である。尚、図7、
図8、図9に示した構造と同様の部分は同一符号を付し
て詳述は省略する。図10、図11において、この圧縮
機固定構造では、特に防振材13の形状が圧縮機取付足
2a(または1a)の内面形状とほぼ同じ形状にされ、
圧縮機取付足2a(または1a)の内面2f(または1
f)と密着して接触させる構造となっている。尚、符号
13dは防振材13のボルト挿通孔である。
【0040】上記の防振材13の外周面13eは、圧縮
機取付足2a(または1a)の内周面2f(または1
f)と接している。加えて、防振スペーサ20の内周面
20fも圧縮機取付足の外周面2e(または1e)と接
しているので、防振材13と防振スペーサ20により圧
縮機取付足2a(または1a)を密着して挟み込む構造
となっている。かかる構成により、圧縮機2(または
1)の起動時および停止時における横方向の変位を規制
することができる。これにより、特に振動の大きな圧縮
機に好適に用いることができる。
【0041】発明の実施の形態7.図12はこの発明の
実施の形態7による圧縮機固定構造の要部を示す縦断面
図、図13は前記実施の形態7の圧縮機固定構造に用い
られる緩衝材を介した円形スペーサを表面から見た斜視
図である。尚、図7、図8、図9に示した構造と同様の
部分は同一符号を付して詳述は省略する。図12、図1
3において、防振材5の外周面5eの一部と緩衝材15
の内周面15fとが接し、更にこの緩衝材15の外周面
15eと例えば金属製の円形スペーサ14の内周面14
fとが接している。防振材5、円形スペーサ14、およ
び緩衝材15は基板3上に設置されており、更に円形ス
ペーサ14の上部14gは圧縮機取付足2a(または1
a)の底部2h(または1h)と小さな隙間sを介して
面している。かかる構成によって、圧縮機2(または
1)の起動時および停止時における圧縮機取付足2a
(または1a)の横方向の変位だけでなく、倒れ方向の
変位も規制することができる。
【0042】発明の実施の形態8.図14はこの発明の
実施の形態8による圧縮機固定構造の要部を示す縦断面
図、図15は前記実施の形態8の圧縮機固定構造に用い
られるスペーサを表面から見た斜視図である。尚、図
7、図8、図9に示した構造と同様の部分は同一符号を
付して詳述は省略する。図14、図15において、防振
材13の外周面13eの一部と、例えば金属製で鞍型の
スペーサ16の内周面16fとが接している。防振材1
3およびスペーサ16は基板3上に設置されており、更
にスペーサ16の上部16gは圧縮機取付足の底部2h
(または1h)と小さな隙間sを介して面している。か
かる構成によって、圧縮機2(または1)の起動時およ
び停止時における横方向の変位を規制することができ
る。そして、防振材13の外周形状に沿った形状のスペ
ーサ16を防振材13の周りに取付けたことによって、
圧縮機取付足2a(または1a)の倒れ方向の変位をい
っそう規制することができる。
【0043】発明の実施の形態9.図16はこの発明の
実施の形態9による圧縮機固定構造の要部を示す縦断面
図である。尚、図7、図8、図9に示した構造と同様の
部分は同一符号を付して詳述は省略する。基本構造は発
明の実施の形態5と同様である。構成の異なる点は、防
振スペーサ20および圧縮機固定板9の高さ方向の寸法
を大きくしたことである。防振スペーサ20の底部20
hおよび圧縮機固定板9の底部9hは小さな隙間tを介
して基板3と対面している。かかる構成により、防振ス
ペーサ20の第2横振動規制手段20eおよび圧縮機固
定板9の作用により、圧縮機2(または1)の倒れ方向
の変位を規制することができる。尚、図17のように、
防振材13の外周面13eが圧縮機取付足2a(または
1a)の内面と接触している場合についても、本発明の
作用効果は奏し得る。
【0044】また、上記の各実施形態では、圧縮機を複
数台搭載した冷凍サイクル装置における圧縮機固定構造
について述べたが、圧縮機1台のみを搭載した装置につ
いても同様の効果が得られるのはいうまでもない。
【0045】
【発明の効果】以上詳述した通り、第1の発明に係る冷
凍サイクル装置用圧縮機の固定構造によれば、段付きボ
ルトが基板上に直に突設され、この共通の段付きボルト
に防振材、圧縮機取付足、防振スペーサ、圧縮機固定板
が順に上積みして挿通されたのち、段付きボルトのボル
トネジ部にナットがネジ止めされることにより、第1横
振動規制手段を有する圧縮機固定板が段付きボルトの段
部に固定されるようになっているので、圧縮機起動時お
よび停止時などの大きな振動でも圧縮機取付足は第1横
振動規制手段との間の横方向のクリアランスのみの変位
に規制され、上下方向の変位は防振スペーサなどによっ
て吸収される。従って、従来構造に用いたような圧縮機
取付用ベースを廃止することができる。その結果、圧縮
機1台搭載ユニットと同様に1枚の基板を用いた構造を
採用できるので、高さ方向についての省スペース化が図
られるとともに、組立て作業が容易になり部品点数も低
減化することができる。そして、圧縮機交換時において
も冷凍サイクル装置の基板に圧縮機取付用ベースが取付
けられていないことから、交換作業の邪魔にならず作業
性が極めてよい。
【0046】また、第2の発明構造によれば、防振スペ
ーサが圧縮機固定板の下面に固着されて防振スペーサと
圧縮機固定板とが一体に構成されているので、独立した
部品の点数をより一層少なくすることができ、組立て作
業も簡略化できる。
【0047】そして、第3の発明構造によれば、段付き
ボルトの段部上方外周部が多角形などの所定形状に形成
されており、圧縮機固定板のボルト挿通孔も段部上方外
周部と嵌合する多角形などの形状に形成されているの
で、段付きボルトへ取付けるにあたり、圧縮機固定板の
ラジアル方向の位置決め精度を向上させることができ
る。また、位置決めにかかる作業性も向上する。
【0048】更に、第4の発明構造によれば、圧縮機固
定板および第1横振動規制手段、ならびに防振スペーサ
が、圧縮機取付足の上面および側面と近似した形状にさ
れ、しかも圧縮機取付足を密着状に被えるように形成さ
れているので、圧縮機固定板および第1横振動規制手段
と、圧縮機取付足との当たり部分を広くとることができ
る。従って、圧縮機起動時および停止時に生じる応力を
分散させて緩和できる。
【0049】また、第5の発明の発明構造によれば、圧
縮機の起動時および停止時などに生じる大きな振動があ
っても、圧縮機取付足は第2横振動規制手段を有する防
振スペーサまたは圧縮機固定板による剛性によって横方
向の変位が規制される。従って、冷媒配管に生じる応力
を緩和することができる。この場合、防振スペーサを用
いることにより、硬度を自由に選定でき、圧縮機の振動
に応じた設計が可能となる。従って、第1乃至第4の発
明のようにクリアランスが小さいために薄手の板状のゴ
ムを使わざるを得なかった場合よりも、設計の幅が広く
なる。これにより、圧縮機の振動を最適に低減できる。
【0050】そして、第6の発明構造によれば、防振材
とは硬度の異なった防振スペーサを用いたことにより、
通常の運転時には基板に振動を伝えることがなく、起動
時および停止時には大きな振動を規制することができ、
騒音問題を発生させることがない。
【0051】更に、第7の発明構造によれば、圧縮機取
付足ごとにそれぞれ硬度の異なる防振スペーサを用いた
ことにより、圧縮機に接続されている配管の剛性などを
考慮した設計ができ、最適に振動を抑えることができ
る。
【0052】また、第8の発明構造によれば、防振材が
圧縮機取付足内の逆凹陥状部分に嵌合する形状となって
おり、更にこの防振材と防振スペーサおよび圧縮機固定
板により圧縮機取付足を挟み込むようになっているた
め、起動時および停止時における横方向の変位を規制す
ることができる。従って、振動の大きな圧縮機について
も対応ができる。
【0053】そして、第9の発明構造によれば、防振材
の周りに緩衝材を介して円形スペーサが配備された構造
を採用してあるので、起動時および停止時における圧縮
機取付足の横方向の変位だけでなく、倒れ方向の変位も
規制することができる。このため、ばね定数の大きな配
管が圧縮機に接続されているような場合についても、配
管応力を低減できる。尚、円形スペーサの上部と圧縮機
取付足とは、一定のクリアランスを有して配置されてい
るので、互いに接触することはない。
【0054】更に、第10の発明構造によれば、防振材
の形状を圧縮機取付足内の逆凹陥状部分に嵌合する形状
となっており、更にこの防振材と防振スペーサおよび圧
縮機固定板により圧縮機取付足を挟み込むようになって
いるので、起動時および停止時における横方向の変位を
規制することができる。そして、防振材の外周形状に沿
った形状のスペーサを防振材の周りに取付けたことによ
って、圧縮機取付足の倒れ方向の変位を規制することが
できる。尚、スペーサの上部と圧縮機取付足とは、一定
のクリアランスを有して配置されているので、互いに接
触することはない。
【0055】また、第11の発明構造によれば、防振ス
ペーサの第2横振動規制手段および圧縮機固定板によ
り、倒れ方向の変位を規制することができる。これによ
り、部品点数を少なくすることができ、組立作業も簡略
化できるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による圧縮機固定構
造を示す要部分解斜視図である。
【図2】 前記圧縮機固定構造の要部を示す縦断面図で
ある。
【図3】 前記圧縮機固定構造に用いられる圧縮機固定
板を裏面から見た斜視図である。
【図4】 この発明の実施の形態2または4による圧縮
機固定構造の要部を示す縦断面図である。
【図5】 この発明の実施の形態3による圧縮機固定構
造を示す要部分解斜視図である。
【図6】 この発明の実施の形態4による圧縮機固定構
造の要部を示す部分平面図である。
【図7】 この発明の実施の形態5による圧縮機固定構
造を示す要部分解斜視図である。
【図8】 前記実施の形態5の圧縮機固定構造の要部を
示す縦断面図である。
【図9】 前記実施の形態5の圧縮機固定構造の要部を
示す要部分解斜視図である。
【図10】 この発明の実施の形態6による圧縮機固定
構造の要部を示す縦断面図である。
【図11】 前記実施の形態6の圧縮機固定構造に用い
られる防振材を裏面から見た斜視図である。
【図12】 この発明の実施の形態7による圧縮機固定
構造の要部を示す縦断面図である。
【図13】 前記実施の形態7の圧縮機固定構造に用い
られる緩衝材を介した円形スペーサを表面から見た斜視
図である。
【図14】 この発明の実施の形態8による圧縮機固定
構造の要部を示す縦断面図である。
【図15】 前記実施の形態8の圧縮機固定構造に用い
られるスペーサを表面から見た斜視図である。
【図16】 この発明の実施の形態9による圧縮機固定
構造の要部を示す縦断面図である。
【図17】 この発明の実施の形態9による別の圧縮機
固定構造の要部を示す縦断面図である。
【図18】 従来の圧縮機固定構造を示す要部分解斜視
図である。
【図19】 前記従来の圧縮機固定構造の要部を示す縦
断面図である。
【符号の説明】
1 圧縮機、1a 圧縮機取付足、1b 大径ボルト挿
通孔、2 圧縮機、2a 圧縮機取付足、2b 大径ボ
ルト挿通孔、3 基板、3a 段付きボルト、3b 段
部上方外周部、3c ボルトネジ部、3d 段部、5
防振材、5aボルト挿通孔、7 ナット、9 圧縮機固
定板、9c ボルト挿通孔、9d ボルト挿通孔、9e
第1横振動規制手段、9f 圧縮機固定板外周面、1
0 防振スペーサ、10a ボルト挿通孔、10b 防
振スペーサ、13 防振材、13e 防振材外周面、1
4 円形スペーサ、15 緩衝材、16 スペーサ、2
0 防振スペーサ、20e 第2横振動規制手段、c
クリアランス、s クリアランス、t クリアランス。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機の本体下部に形成された逆凹陥状
    の圧縮機取付足を、冷凍サイクル装置の基板上に弾性支
    持することにより、前記圧縮機を前記基板に固定する固
    定構造であって、前記基板上に突設されボルトネジ部を
    上部に有する段付きボルトと、前記基板上に設置される
    防振材と、前記段付きボルトの段部で支持される圧縮機
    固定板と、前記圧縮機固定板の下方に配備されて前記圧
    縮機取付足を前記防振材との間で挟接して弾性支持する
    防振スペーサとを備え、前記防振材、前記防振スペー
    サ、前記圧縮機固定板にそれぞれボルト挿通孔を形成
    し、前記圧縮機取付足には前記段付きボルトと非接触と
    なる孔径の大径ボルト挿通孔を形成し、前記防振材、前
    記圧縮機取付足、前記防振スペーサ、前記圧縮機固定板
    を共通の前記段付きボルトに順に上積みして挿通し前記
    ボルトネジ部にナットをネジ止めして前記圧縮機固定板
    を前記段部に固定するとともに、前記圧縮機取付足の外
    周面との間に小さなクリアランスを有して前記外周面の
    外方に配置され前記圧縮機取付足の横方向の変位を規制
    する第1横振動規制手段を前記圧縮機固定板に設けたこ
    とを特徴とする冷凍サイクル装置用圧縮機の固定構造。
  2. 【請求項2】 圧縮機固定板の下面に防振スペーサを一
    体的に固着したことを特徴とする請求項第1項に記載の
    冷凍サイクル装置用圧縮機の固定構造。
  3. 【請求項3】 段付きボルトの段部上方外周部を所定形
    状に形成するとともに、圧縮機固定板のボルト挿通孔を
    前記段部上方外周部と嵌合する形状に形成したことを特
    徴とする請求項第1項または第2項に記載の冷凍サイク
    ル装置用圧縮機の固定構造。
  4. 【請求項4】 圧縮機固定板および第1横振動規制手
    段、ならびに防振スペーサを、側断面上向きに陥入した
    逆凹陥状で、かつ、圧縮機取付足を密着状に被える形状
    に形成したものであることを特徴とする請求項第1項乃
    至第3項のいずれかに記載の冷凍サイクル装置用圧縮機
    の固定構造。
  5. 【請求項5】 圧縮機の本体下部に形成された逆凹陥状
    の圧縮機取付足を、冷凍サイクル装置の基板上に弾性支
    持することにより、前記圧縮機を前記基板に固定する固
    定構造であって、前記基板上に突設されボルトネジ部を
    上部に有する段付きボルトと、前記基板上に設置される
    防振材と、前記段付きボルトの段部で支持される圧縮機
    固定板と、前記圧縮機固定板の下方に配備されて前記圧
    縮機取付足を前記防振材との間で挟接して弾性支持する
    防振スペーサとを備え、前記防振材、前記防振スペー
    サ、前記圧縮機固定板にそれぞれボルト挿通孔を形成
    し、前記圧縮機取付足には前記段付きボルトと非接触と
    なる孔径の大径ボルト挿通孔を形成し、前記防振材、前
    記圧縮機取付足、前記防振スペーサ、前記圧縮機固定板
    を共通の前記段付きボルトに順に上積みして挿通し前記
    ボルトネジ部にナットをネジ止めして前記圧縮機固定板
    を前記段部に固定するとともに、前記圧縮機取付足の横
    方向の変位を規制する第2横振動規制手段が、少なくと
    も前記圧縮機取付足の外周面に密着した状態で前記防振
    スペーサまたは前記圧縮機固定板に設けられていること
    を特徴とする冷凍サイクル装置用圧縮機の固定構造。
  6. 【請求項6】 防振材とは硬度の異なる防振スペーサが
    用いられることを特徴とする請求項第5項に記載の冷凍
    サイクル装置用圧縮機の固定構造。
  7. 【請求項7】 圧縮機取付足ごとにそれぞれ硬度の異な
    る防振スペーサが配備されていることを特徴とする請求
    項第5項または請求項第6項に記載の冷凍サイクル装置
    用圧縮機の固定構造。
  8. 【請求項8】 防振材は圧縮機取付足の逆凹陥形状部分
    に嵌合される形状に形成されているとともに、前記防振
    材と防振スペーサとの間で圧縮機取付足が挟持されるこ
    とを特徴とする請求項第5項乃至請求項第7項のいずれ
    かに記載の冷凍サイクル装置用圧縮機の固定構造。
  9. 【請求項9】 圧縮機取付足下方に一定の上下クリアラ
    ンスを有する位置で、かつ、防振材外周面の外方位置
    に、円形スペーサが緩衝材を介して配備されていること
    を特徴とする請求項第5項乃至請求項第7項のいずれか
    に記載の冷凍サイクル装置用圧縮機の固定構造。
  10. 【請求項10】 防振材は圧縮機取付足の逆凹陥形状部
    分に嵌合される形状に形成されているとともに、前記圧
    縮機取付足下方に一定の上下クリアランスを有する位置
    で、かつ、前記防振材外周面に、前記防振材の外周形状
    に沿った形状のスペーサが配備されていることを特徴と
    する請求項第6項乃至請求項第8項のいずれかに記載の
    冷凍サイクル装置用圧縮機の固定構造。
  11. 【請求項11】 第2横振動規制手段は、少なくとも圧
    縮機取付足の外周面に密着した状態で配備されるととも
    に、基板に対して一定の上下クリアランスを有する寸法
    に形成されていることを特徴とする請求項第5項乃至請
    求項第7項のいずれかに記載の冷凍サイクル装置用圧縮
    機の固定構造。
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