JPH0596580U - 防振装置 - Google Patents

防振装置

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JPH0596580U
JPH0596580U JP3643992U JP3643992U JPH0596580U JP H0596580 U JPH0596580 U JP H0596580U JP 3643992 U JP3643992 U JP 3643992U JP 3643992 U JP3643992 U JP 3643992U JP H0596580 U JPH0596580 U JP H0596580U
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JP
Japan
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vibration
rubber
vibrating body
sleeve
compressor
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Withdrawn
Application number
JP3643992U
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Inventor
久雄 岩田
太 細貝
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は振動体の大変位に対しては強いバネ
特性を示し、小変位に対しては弱いバネ特性を満たす防
振装置を提供することを目的とする。 【構成】 本考案は振動体から他の構造体への振動伝播
を防止するため振動体と構造体との間に振動方向に可及
的に中空軸穴を直交する姿勢で筒状の防振ゴムを介在さ
せ上記中空軸穴にスリーブを介して挿通したボルト体で
振動体と防振ゴムと構造体とを一体的に固定した防振装
置において、上記防振ゴムの中空軸穴内周の少なくとも
振動方向となる側に設けられた複数の溝を具備してなる
ことを特徴とする防振装置を構成とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は空気調和機の圧縮機その他に用いる防振装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の空気調和機の圧縮機用防振装置の一例を図3に示す。
【0003】 即ち、基板7にボルト6を垂直に立て、このボルト6に片側の外径が小さい段 付中空円筒状の防振ゴム5の中空部51に中空のスリーブ4を通した状態で嵌め 、防振ゴム5の小径部52を圧縮機20の脚3に設けた穴部にボルト6と共に通 し、押えゴム2ではさみ、ナット1で固定して、圧縮機20を支持する。この種 の防振装置に於て、圧縮機20が起動あるいは停止する時等、回転速度が急変す るとき、圧縮機20の回転方向の変位は定常運転時のそれに対し、20倍もの大 きさに達する。その際、図示しない配管の配管応力が過大になり、配管が損傷す るのを防止するために上述の通り、防振ゴム5にスリーブ4を入れてスリーブ4 をボルト6に当て、起動時の大変位を防止して、配管応力の過大を起させない様 にしているのである。しかし、これにより、防振ゴム5の横方向バネ定数Kは非 常に高くなり(図2の(c))、定常運転時の小変位時において圧縮機20の振 動が基板7に伝播しやすくなり、装置全体が振動して騒音を高め、問題となる。 又、逆に防振ゴム5にスリーブ4を入れないと圧縮機20の定常運転時には防振 ゴム5の横方向バネ定数Kは小さいので圧縮機20の振動は伝播しにくく有利だ が、圧縮機20の起動停止時の大変形に対し、防振ゴム5は非線形の挙動を示し て横方向バネ定数Kが大きく低下し(図2の(b))、圧縮機20が大きく変位 する。これにより配管応力が過大となり配管が損傷するという問題がある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
上記従来の防振装置には解決すべき次の課題があった。
【0005】 即ち、圧縮機の起動・停止時の大変位に伴う配管応力過大を防ぐ為には防振ゴ ムにスリーブを入れて大変位時にボルトとスリーブを当てることが必要である。 しかし、このスリーブにより防振ゴムの横方向バネ定数Kがスリーブなしに比べ 、前述の通り高くなりこの結果、定常運転時に圧縮機の振動が基板へ伝播しやす くなり、装置を振動させるという問題があった。
【0006】 本考案は上記問題解決のため、振動体の大変位に対しては強いバネ特性を示し 、小変位に対しては弱いバネ特性を満たす、防振装置を提供することを目的とす る。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案は上記課題の解決手段として、振動体から他の構造体への振動伝播を防 止するため振動体と構造体との間に振動方向に可及的に中空軸穴を直交する姿勢 で筒状の防振ゴムを介在させ上記中空軸穴にスリーブを介して挿通したボルト体 で振動体と防振ゴムと構造体とを一体的に固定した防振装置において、上記防振 ゴムの中空軸穴内周の少なくとも振動方向となる側に設けられた複数の溝を具備 してなることを特徴とする防振装置を提供しようとするものである。
【0008】 ここに「筒状の防振ゴム」とは筒軸に垂直断面の形状が円形は勿論、長円形、 楕円形、角形、多角形等の防振ゴムを含むものとする。
【0009】
【作用】
本考案は上記のように構成されるので次の作用を有する。
【0010】 即ち、振動体と構造体との間に振動方向に可及的に中空軸穴を直交する姿勢で 筒状の防振ゴムを介在させ、中空軸穴にスリーブを介して挿通したボルト体で振 動体と防振ゴムと構造体とを一体的に固定した防振装置の上記防振ゴムの中空軸 穴内周の少なくとも防振方向となる側に複数の溝を設けるので、振動体の振動が 小さく、振幅が小さい場合は防振ゴムの溝の頂部(山)がスリーブに当接して振 動を吸収するので、防振ゴムは小さいバネ定数で作用し、防振効果が高い。
【0011】 また、振動体の振動が大きく振幅が大きい場合は上記溝の頂部は十分に押圧変 形され、防振ゴムのほぼ内周の振動方向の側の全域がスリーブを介してボルト体 と当接するので、振幅は制限される。
【0012】
【実施例】
本考案の一実施例を図1及び図2により説明する。なお、従来例と同様の構成 部材には同符号を付して必要ある場合を除き説明を省略する。
【0013】 図1は本実施例に係る防振装置の縦断面図、図2は従来例と本実施例のバネ特 性の比較線図である。
【0014】 図1において、一部を示す圧縮機20は、図の紙面に平行な面内で回転するも のとし、その主たる振動方向は図の左右方向とする。50は防振ゴムで、中空部 51の、圧縮機20の脚部3に近い内周面の振動方向となる側、即ち、左右側に は中空部51の穴軸に直交方向に複数条の溝53が図示のように刻設されている 。その他の構成は従来例と同様である。
【0015】 次に上記構成の作用について説明する。
【0016】 圧縮機20が定常運転される時はそのトルク変動は小さいから、圧縮機20の 回転方向(図の左右方向)の変位振幅は小さく、図1の左右方向の変位、特に中 空部51の上部近傍における変位は防振ゴム50の波状の溝53で吸収支持され る。即ち、溝53の各頂部で振動変位を負担するため、押圧力(振動力)に対す る受圧面積が小さく微視的には力に対する面積が小さく、従って、回転方向のバ ネ特性はスリーブ4のない時に近いバネ特性となる。
【0017】 一方、起動または停止時のように、圧縮機20の大きなトルク変動がある時は 防振ゴム50の回転方向の変位は大変位となり、防振ゴム50の変形は、脚部3 から遠い位置まで達し、バネ剛性は大となる。
【0018】 以上の挙動の結果、防振ゴム50の回転方向バネ特性は図2(a)の様になり 、小変位に対し、低剛性、大変位に対して大剛性のバネ特性を得る。かくして、 基板7への圧縮機20の振動伝播が効果的に防止され、騒音も低減すると同時に 大振幅が制限されるので配管応力過大防止も果たされる。
【0019】 なお、図2中、(a)は本実施例の、(b)は従来例のスリーブなしの場合の 、(c)は従来例のスリーブありの場合の各バネ定数曲線を示す。
【0020】 なお、本実施例では溝53を防振ゴム50の中空部51の振動方向となる側の 内周に設ける例で説明したが、勿論、全周に設けてもよい。また、本実施例は、 変位の最も大きい中空部51の上方にのみ溝53を設ける例で説明したが、勿論 、上下方向の全域に設けてもよい。
【0021】 また、複数の溝とは中空部51の穴軸と直交方向にのみ設けられる溝を言うも のではなく、たとえば、穴軸と平行方向に、或は穴軸と傾斜方向に即ち、ピッチ の粗いネジ山状に設けられる溝をも含むものである。
【0022】 また、本実施例は圧縮機20の防振装置の例で説明したが対象は圧縮機にのみ 限定されるものではなく、たとえば、オートバイエンジンと車体構造との結合、 自動車エンジンとシャーシとの結合等他、航空機、船舶、発電設備、工場その他 、振動体と構造体との間に防振を望まれる如何ような対象に用いられてもよい。
【0023】 以上の通り、本実施例によれば、防振ゴム50の内周に溝53を設けて、微振 は溝53の山によって、強振は防振ゴム50の中空部51の横方向のほぼ全域が 押圧するスリーブ4とボルト6との当接によって、それぞれ振動変位を喰止める ので、通常の圧縮機20の運転振動に対しては恰もスリーブ4がない場合に相当 する程ソフトな防振を果たし、かつ、これによって静穏な運転を行ない、圧縮機 20の起動・停止時の大きな振動に対しては従来通り、大きな剛性によって振幅 を有効に制限し、配管の過大応力発生を防止するという利点がある。
【0024】
【考案の効果】
本考案は上記のように構成されるので次の効果を有する。
【0025】 即ち、防振ゴムの中空軸穴内周の少なくとも振動方向となる側に複数の溝を設 けるので、小さい振動の場合は溝の山で振幅を吸収するため、バネ剛性が著しく 小さくなって振動がよく吸収され、騒音も減る。
【0026】 また、大きい振動の場合は溝は十分に押圧され、スリーブを介してボルトに当 接するため、振幅が制限されてたとえば配管の応力過大化を防止する等の効果を 奏する。
【0027】 即ち、一つの防振装置によって、防振ゴムとボルトとの間にスリーブが介在し ない場合と介在する場合の二つの効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係る防振装置の縦断面図、
【図2】従来例と上記実施例のバネ特性比較線図、
【図3】従来の防振装置の縦断面図である。
【符号の説明】
1 ナット 2 押さえゴム 3 脚部 4 スリーブ 6 ボルト 7 基板(構造体) 20 圧縮機(振動体) 50 防振ゴム 51 中空部 52 小径部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動体から他の構造体への振動伝播を防
    止するため振動体と構造体との間に振動方向に可及的に
    中空軸穴を直交する姿勢で筒状の防振ゴムを介在させ上
    記中空軸穴にスリーブを介して挿通したボルト体で振動
    体と防振ゴムと構造体とを一体的に固定した防振装置に
    おいて、上記防振ゴムの中空軸穴内周の少なくとも振動
    方向となる側に設けられた複数の溝を具備してなること
    を特徴とする防振装置。
JP3643992U 1992-05-29 1992-05-29 防振装置 Withdrawn JPH0596580U (ja)

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JP3643992U JPH0596580U (ja) 1992-05-29 1992-05-29 防振装置

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH112439A (ja) * 1997-04-15 1999-01-06 Mitsubishi Electric Corp 冷凍サイクル装置用圧縮機の固定構造
KR20040040864A (ko) * 2002-11-08 2004-05-13 엘지전자 주식회사 공기조화기의 압축기 진동 방지 장치
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