JP2001173544A - エンジンのスタータ取付構造 - Google Patents

エンジンのスタータ取付構造

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JP2001173544A
JP2001173544A JP35849999A JP35849999A JP2001173544A JP 2001173544 A JP2001173544 A JP 2001173544A JP 35849999 A JP35849999 A JP 35849999A JP 35849999 A JP35849999 A JP 35849999A JP 2001173544 A JP2001173544 A JP 2001173544A
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JP
Japan
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starter
engine
cylinder block
mounting structure
vibration
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JP35849999A
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Inventor
Hisashi Ozawa
恒 小澤
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Isuzu Motors Ltd
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Isuzu Motors Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】スタータ取付部分に設けたダンパにより振動エ
ネルギーを吸収することにより、エンジンとトランスミ
ッションから成るパワープラントの振動を低減できるス
タータの取付構造を提供する。 【解決手段】エンジンEのスタータ1に、フライホイー
ルハウジング2側に固定部12を、また、シリンダブロッ
ク3側に連結部13を設け、前記スタータ1を前記固定部
12で前記フライホイールハウジング2に固定すると共
に、前記シリンダブロック3と前記連結部13との間に振
動エネルギーを減衰するダンパ部材4を介在させて連結
して構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンに標準的
に装着しているスタータの取付構造に関するものであ
り、より詳細には、エンジンとトランスミッションから
なるパワープラントの振動を低減することができるスタ
ータの取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の車体の吸音・遮音技術の発達によ
り、直接透過してくるエンジン騒音のレベルを非常に低
く抑えることができ、車室内のエンジンの主成分は振動
伝達音となって来ており、特に、エンジンとトランスミ
ッションとからなるパワープラント(動力源装置)振動
が問題となっている。また、エンジン振動により発生し
た音が車体を音響的に加振する「空気伝搬音」も問題と
なっている。
【0003】特に、500Hz以下のエンジンの振動現
象に関しては、エンジントランスミッションから成るパ
ワープラント構造の固有振動(グローバルモード)が実
働時の振動現象における基本特性となるので、この周波
数領域における低振動化が重要であり、パワープラント
構造の改良がなされてきている。
【0004】なかでも、パワープラント構造の内、特
に、エンジンとトランスミッションの間の結合剛性が重
要であり、従来技術においては、図3に示すように、フ
ライホイールハウジング2とシリンダブロック3の間に
スティフナ9等の補強部品を用いて結合剛性の向上を図
ってきている。なお、図3の8はオイルパンを示す。
【0005】しかしながら、これらのスティフナ等の補
給部品を追加すると重量増加およびコストアップになる
という問題がある。
【0006】一方、図4に示すように、エンジンEのス
タータ1Aが、通常はフライホイール外周のリングギヤ
を経由して動力を伝達し、エンジンを始動するため、フ
ライホイール外周のリングギヤと噛み合う必要上からエ
ンジンの後端に配置され、トランスミッション側のフラ
イホイールハウジング2に片持ち状態で取り付けられて
いることが多い。
【0007】そして、エンジンとトランスミッションの
振動をモード解析した結果、車内音に大きく寄与する縦
曲げ2次モードにおいては、図5に示すような変形をし
ており、特に、スタータ1Aとシリンダブロック3との
間の相対変位が特に大きい事が分かった。
【0008】この点に注目して、実開平3−56837
号公報においては、このスタータモータ取付部分にエン
ジンブロックとミッションケースとを連結する補強手段
を、スタータモータ自体と、このスタータモータの自由
端部分をエンジンブロックに連結する剛性の連結部材と
から構成し、フライホイールハウジング側だけでなく、
シリンダブロック側にも固定することにより、ミッショ
ンケース側とシリンダブロック側との結合剛性を高める
スティフナ機能を持たせて、パワープラントの振動を低
減する構造が提案されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このエ
ンジンブロック側とスタータとの相対変位は大きいの
で、エンジンブロック側とスタータとの連結を強くする
と、この補強手段の連結部材に繰り返し応力が作用し、
疲労破壊が発生し易いという問題がある。
【0010】また、この相対変位に対して、大きな剛性
の連結部材を配置して、この相対変位を封じこめようと
すると、連結部材の重量が増加し、エンジン重量も増加
してしまうという問題がある。
【0011】そこで、本発明者は、エンジンとスタータ
の相対変位が大きいことに着目して、この相対変位を利
用すれば、振動エネルギーを効率よく吸収できると考
え、この相対変位の大きい部分に、振動エネルギーを吸
収するダンパを配設すれば、パワープラントの振動エネ
ルギーを吸収して、振動を抑制できると考えるに至っ
た。
【0012】本発明は、上述の知見を得て、従来技術の
問題を解決するためになされたものであり、その目的
は、スタータ取付部分に設けたダンパにより振動エネル
ギーを吸収することにより、エンジンとトランスミッシ
ョンから成るパワープラントの振動を低減できるスター
タの取付構造を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】以上のような目的を達成
するためのエンジンのスタータ取付構造は、次のように
構成される。
【0014】1)エンジンのスタータに、フライホイー
ルハウジング側に固定部を、また、シリンダブロック側
に連結部を設け、前記スタータを前記固定部で前記フラ
イホイールハウジングに固定すると共に、前記シリンダ
ブロックと前記連結部との間に振動エネルギーを減衰す
るダンパ部材を介在させて連結して構成する。
【0015】この振動エネルギーを減衰するダンパ部材
としては、通常の防振に使用されるマウンティングラバ
ーやポリイミドや後述するナイロン等の摩擦子が使用さ
れるが、他にも、振動エネルギーを吸収できるものであ
ればよい。
【0016】この構成によれば、パワープラントの振動
に際して、シリンダブロックに連結される連結部は、シ
リンダブロックとの相対変位が大きいので、振動エネル
ギーの減衰機構を付加した場合、その効果が得られ易
く、振動低減効果が大きい。
【0017】2)そして、上記のエンジンのスタータ取
付構造において、前記連結部をスタータの先端側に配置
すると共に、前記ダンパ部材を、金属面に対して摩擦係
数の大きいナイロン等の摩擦子で形成する。
【0018】この摩擦子は、クーロン摩擦を利用した摩
擦ダンパであって、摺動することにより摩擦を生じさせ
る部品である。そして、ナイロン等の繊維を編んだ薄板
形状のもので、金属表面との摩擦係数が大きいため、こ
の接触面で摩擦熱を発生して振動エネルギーを吸収する
と共に、薄板の両面に変位が生じた時に、内部の繊維の
摩擦により、更に振動エネルギーを吸収する。
【0019】以上の構成によれば、シリンダブロックと
スタータ先端のフランジ面との間に金属面に対して摩擦
係数の大きいナイロン等の摩擦子を挿入して、摩擦によ
るエネルギー消費を利用しているので、構造がより単純
化され、重量増加も比較的少なくて済む。
【0020】3)また、上記のエンジンのスタータ取付
構造において、前記連結部にボルト挿通孔を設け、該ボ
ルト挿通孔に、バネ部材を介して連結ボルトを遊嵌し、
該連結ボルトをシリンダブロック側に形成したボルト孔
に螺合して、前記連結部をシリンダブロック側に連結し
て構成する。
【0021】以上の構成によれば、連結部の固定におい
て、バカ孔のボルト挿通孔にスプリングワッシャやコイ
ルバネ等のバネ部材を介してボルト締めして、ナイロン
等の摩擦子を適切な荷重により押さえつけることによ
り、適度な摩擦を生じさせて、効率良く振動を減衰させ
ることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明のエンジンのスター
タ取付構造の実施の形態を図面を用いて説明する。
【0023】図1と図2は、本発明に係るエンジンのス
タータ取付構造を示す側面図と、図1のA方向及びB方
向から見た図であり、パワープラントのトランスミッシ
ョン側のフライホイールハウジング2と、エンジンE側
のシリンダブロック3の接続部分を示している。
【0024】エンジンEのスタータ1は、フライホイー
ルハウジング2側となる後部に第1フランジ(固定部)
12を、また、シリンダブロック3側となる側部に第2フ
ランジ(連結部)13を設けて形成する。この第2フラン
ジは、スタータ1の先端側に設け、連結ボルト5を挿通
しても振動変位を許すように、バカ孔または長孔で形成
したボルト挿通孔13hを有して形成される。
【0025】このスタータ1は、第1フランジ12をフラ
イホイールハウジング2に当接し、固定ボルト7で固定
され、また、第2フランジ13とシリンダブロック3と間
に、振動エネルギーを減衰する、金属面に対して摩擦係
数の大きいナイロン等の摩擦子4を介在させて、ボルト
挿通孔13hに遊嵌される連結ボルト5で、シリンダブロ
ック3に連結される。
【0026】この第2フランジ13の部分では、ボルト挿
通孔13hが連通ボルト5の径より大きく形成され、振動
変位を許すので、パワープラントが振動した時に、第2
フランジ13とシリンダブロック3とが相対変位する。そ
のため、間に挟まれた摩擦子4が摩擦面4aと4bでシ
リンダブロック3と第2フランジ13と相対変位し摩擦を
発生する。この摩擦により振動エネルギーを吸収する。
【0027】この摩擦子は、クーロン摩擦を利用した摩
擦ダンパであって、摺動することにより摩擦を生じさせ
る部品であり、ナイロン以外にもポリイミド等の合成樹
脂を使用することができる。そして、これらのナイロン
等の繊維を編んだ薄板形状のもので、金属表面との摩擦
係数が大きいため、この接触面で摩擦熱を発生して振動
エネルギーを吸収すると共に、薄板の両面に変位が生じ
た時に、内部の繊維の摩擦により、更に振動エネルギー
を吸収するものである。
【0028】また、連通ボルト5と第2フランジ13との
間にスプリングワッシャー(バネ部材)6を介在させる
ことにより、連通ボルト5の締め付け具合で、スプリン
グワッシャー6のバネ力を変化させて第2フランジ13が
摩擦子4を押圧する力を調整できるようにし、最適な振
動エネルギー吸収効果を奏することができるように構成
する。
【0029】このスプリングワッシャー6の代わりにス
プリングコイルを使用してもよく、第2フランジ13で摩
擦子4を押圧する力を調整できるものであれば、スプリ
ングワッシャー6の代わりに用いることができる。
【0030】以上の構成のエンジンのスタータ取付構造
によれば、スタータ1の取付部分に振動減衰機能を発揮
するナイロン等のような金属面に対して摩擦係数の大き
い摩擦子4を有しているので、エンジン重量の大幅な増
加なく、パワープラントの振動の減衰特性を向上でき、
パワープラント構造の低振動化を図ることができる。
【0031】更に、図5に示すようなエンジン振動によ
り発生した音が車体を音響的に加振する「空気伝搬音」
についても効果がある。
【0032】
【発明の効果】以上のように、本発明によるエンジンの
スタータ取付構造は、スタータとシリンダブロックの連
結部分に振動減衰機能を発揮できるダンパ部材を設けて
いるので、パワープラント構造の低振動化を図ることが
でき、室内騒音を低減できる。
【0033】また、ナイロン等のような金属面に対して
摩擦係数の大きい摩擦子を使用することにより、エンジ
ン重量の大幅な増加なく、パワープラントの振動の減衰
特性を向上できる。
【0034】更に、エンジン振動により発生した音が車
体を音響的に加振する「空気伝搬音」についても有効と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスタータ取付構造の実施の形態を
示す側面図である。
【図2】図1のスタータ取付構造を示す図で、(a)は
図1のA方向から見た一部断面を含む図で、(b)は図
1のB方向から見た図である。
【図3】従来技術の補強部材であるスティフナの取付状
態を示す図で、(a)は右側面図で、(b)は左側面図
である。
【図4】従来技術のスタータ取付構造をを示す側面図で
ある。
【図5】従来技術のパワープラントのスタータ取付構造
の縦曲げ2次モード振動のモード解析の結果を示す図
で、(a)は変形を示す図で、(b)は変形方向を示す
図である。
【符号の説明】
1 スタータ 2 フライホイールハウジング 3 シリンダブロック 4 ダンパ部材 12 固定部 13 連結部 E エンジン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンのスタータに、フライホイール
    ハウジング側に固定部を、また、シリンダブロック側に
    連結部を設け、前記スタータを前記固定部で前記フライ
    ホイールハウジングに固定すると共に、前記シリンダブ
    ロックと前記連結部との間に振動エネルギーを減衰する
    ダンパ部材を介在させて連結したことを特徴とするエン
    ジンのスタータ取付構造。
  2. 【請求項2】前記連結部をスタータの先端側に配置する
    と共に、前記ダンパ部材を、金属面に対して摩擦係数の
    大きいナイロン等の摩擦子で形成したことを特徴とする
    請求項1記載のエンジンのスタータ取付構造。
  3. 【請求項3】前記連結部にボルト挿通孔を設け、該ボル
    ト挿通孔に、バネ部材を介して連結ボルトを遊嵌し、該
    連結ボルトをシリンダブロック側に形成したボルト孔に
    螺合して、前記連結部をシリンダブロック側に連結する
    ことを特徴とする請求項1又は2記載のエンジンのスタ
    ータ取付構造。
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