JP2706762B2 - 椅 子 - Google Patents
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- JP2706762B2 JP2706762B2 JP7152156A JP15215695A JP2706762B2 JP 2706762 B2 JP2706762 B2 JP 2706762B2 JP 7152156 A JP7152156 A JP 7152156A JP 15215695 A JP15215695 A JP 15215695A JP 2706762 B2 JP2706762 B2 JP 2706762B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は立ち上がり補助用の椅子
に関する。
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、人の立ち上がりを補助できる椅子
としては、背部と座部がその後方に立設された支持部材
に昇降可能に取付けられ、かつ、背部と座部の上昇に伴
って座部が前方下傾となるようにその座部の後端部をベ
ルト機構にて吊り上げる構造のものが公知であった。
としては、背部と座部がその後方に立設された支持部材
に昇降可能に取付けられ、かつ、背部と座部の上昇に伴
って座部が前方下傾となるようにその座部の後端部をベ
ルト機構にて吊り上げる構造のものが公知であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の従来の
椅子は、ベルト機構が複雑であり製造が困難であった。
また、背部の傾動可能角度が小さいという欠点があっ
た。さらに、背部は鉛直状乃至前傾状とはならないた
め、老人や病人等が立ち上がる際には、上体を起すのが
困難となってスムースに立ち上がることができない場合
があった。
椅子は、ベルト機構が複雑であり製造が困難であった。
また、背部の傾動可能角度が小さいという欠点があっ
た。さらに、背部は鉛直状乃至前傾状とはならないた
め、老人や病人等が立ち上がる際には、上体を起すのが
困難となってスムースに立ち上がることができない場合
があった。
【0004】そこで、本発明は、上述の問題を解決し
て、構造が簡単であると共に、座り心地が良く、かつ、
人が楽に立ち上がることができる椅子を提供することを
目的とする。
て、構造が簡単であると共に、座り心地が良く、かつ、
人が楽に立ち上がることができる椅子を提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに本発明に係る椅子は、相互に平行な下方の基台と上
方水平部材及び相互に平行な前縦部材と後縦部材とをも
って平行リンクを形成し、かつ、該平行リンクにて背部
の骨格を前後傾動可能に形成し、座部の後端部に座部取
付部を後方延伸状に設け、該座部を、上記背部の骨格
に、上記座部取付部とそれに枢着されると共に上記前縦
部材と後縦部材に夫々転動昇降可能な前・後転動ローラ
とを介して該骨格の前傾状態に於いて座部が上昇位置に
て前方下傾となるように、取付けたものである。
めに本発明に係る椅子は、相互に平行な下方の基台と上
方水平部材及び相互に平行な前縦部材と後縦部材とをも
って平行リンクを形成し、かつ、該平行リンクにて背部
の骨格を前後傾動可能に形成し、座部の後端部に座部取
付部を後方延伸状に設け、該座部を、上記背部の骨格
に、上記座部取付部とそれに枢着されると共に上記前縦
部材と後縦部材に夫々転動昇降可能な前・後転動ローラ
とを介して該骨格の前傾状態に於いて座部が上昇位置に
て前方下傾となるように、取付けたものである。
【0006】なお、背部の骨格が鉛直状に起立した状態
に於いて、該骨格の平行リンクの後縦部材に対応する後
転動ローラを、該平行リンクの前縦部材に対応する前転
動ローラよりも上方に配置するも好ましい。
に於いて、該骨格の平行リンクの後縦部材に対応する後
転動ローラを、該平行リンクの前縦部材に対応する前転
動ローラよりも上方に配置するも好ましい。
【0007】また、背部の骨格を前後に傾動駆動させる
リクライニング駆動機構と、座部を昇降駆動させる昇降
駆動機構と、座部の高さ寸法Hが所定値よりも大きいと
きは背部の傾斜角度θを−5°〜15°の間で規制しかつ
座部の高さ寸法Hが上記所定値以下のときは背部の傾斜
角度θを15°〜45°の間で規制する傾動規制手段と、を
備えているのも望ましい。
リクライニング駆動機構と、座部を昇降駆動させる昇降
駆動機構と、座部の高さ寸法Hが所定値よりも大きいと
きは背部の傾斜角度θを−5°〜15°の間で規制しかつ
座部の高さ寸法Hが上記所定値以下のときは背部の傾斜
角度θを15°〜45°の間で規制する傾動規制手段と、を
備えているのも望ましい。
【0008】
(請求項1によれば)平行リンクにて背部の骨格を前後
傾動可能に形成したので、背部の傾動可能角度を大きく
設定することができる。このため、背部の傾斜角度の調
整範囲が広くなる。背部が前傾するので、立ち上がる際
に背部が人の背中を支持して上体を楽に起こすことがで
きる。さらに、背部(骨格)の前傾状態に於いて座部が
上昇位置にて前方下傾となるので、自然に中腰状態とな
り、立ち上がりが楽である。
傾動可能に形成したので、背部の傾動可能角度を大きく
設定することができる。このため、背部の傾斜角度の調
整範囲が広くなる。背部が前傾するので、立ち上がる際
に背部が人の背中を支持して上体を楽に起こすことがで
きる。さらに、背部(骨格)の前傾状態に於いて座部が
上昇位置にて前方下傾となるので、自然に中腰状態とな
り、立ち上がりが楽である。
【0009】(請求項2によれば)座部にかかる荷重に
より、前・後ローラが背部の骨格の前縦部材と後縦部材
に、夫々前後方向内方へ圧接して、座部の姿勢が維持さ
れる。後転動ローラの高さ位置が前転動ローラの高さ位
置よりも高いほど、前・後ローラが前縦部材と後縦部材
に圧接する力が小さくなる。このため、本椅子では、前
・後ローラの高さ位置が略同一の場合に比して、前・後
ローラの圧接力及びその反力が小さくなり、前・後ロー
ラが、座部にかかる荷重に耐え得る。
より、前・後ローラが背部の骨格の前縦部材と後縦部材
に、夫々前後方向内方へ圧接して、座部の姿勢が維持さ
れる。後転動ローラの高さ位置が前転動ローラの高さ位
置よりも高いほど、前・後ローラが前縦部材と後縦部材
に圧接する力が小さくなる。このため、本椅子では、前
・後ローラの高さ位置が略同一の場合に比して、前・後
ローラの圧接力及びその反力が小さくなり、前・後ロー
ラが、座部にかかる荷重に耐え得る。
【0010】(請求項3によれば)座部の高さ寸法が所
定値以下のときは座部に着座して、背部の傾斜角度を15
°〜45°の間で調整できる。かつ、背部の傾斜角度が15
°よりも小さくならないので、上体が起き過ぎたり前へ
倒れる虞が無い。また、座部を上昇させて高さ寸法を所
定値よりも大きくすれば、背部の傾斜角度が−5°〜15
°の間で規制されるので、立ち上がる際に人の背中が前
方に押されて上体が自然に起き上がる。かつ、腰の位置
が高くなると共に座部が前方下傾斜となるので、立ち上
がりが著しく楽になる。
定値以下のときは座部に着座して、背部の傾斜角度を15
°〜45°の間で調整できる。かつ、背部の傾斜角度が15
°よりも小さくならないので、上体が起き過ぎたり前へ
倒れる虞が無い。また、座部を上昇させて高さ寸法を所
定値よりも大きくすれば、背部の傾斜角度が−5°〜15
°の間で規制されるので、立ち上がる際に人の背中が前
方に押されて上体が自然に起き上がる。かつ、腰の位置
が高くなると共に座部が前方下傾斜となるので、立ち上
がりが著しく楽になる。
【0011】
【実施例】以下、実施例を示す図面に基づき本発明を詳
説する。
説する。
【0012】図1と図2は、本発明に係る椅子の一実施
例を示し、この椅子は、基台1と、その基台1に前後傾
動可能に取付けられた背部2と、その背部2に昇降可能
に取付けられた座部3と、座部3と一体に昇降する肘か
け4,4と、を備えている。なお、理解し易くするた
め、全体の骨組のみを図示したが、実際は、所定の部分
にクッション材や張り材等が付設される。
例を示し、この椅子は、基台1と、その基台1に前後傾
動可能に取付けられた背部2と、その背部2に昇降可能
に取付けられた座部3と、座部3と一体に昇降する肘か
け4,4と、を備えている。なお、理解し易くするた
め、全体の骨組のみを図示したが、実際は、所定の部分
にクッション材や張り材等が付設される。
【0013】基台1は、左右一対の側方支持部材9,9
とその側方支持部材9,9を相互に連結する連結部材10
と、その連結部材10の上面に固着された正面視L字状の
枢支部材11, 11と、を備える。
とその側方支持部材9,9を相互に連結する連結部材10
と、その連結部材10の上面に固着された正面視L字状の
枢支部材11, 11と、を備える。
【0014】平行リンク8は、基台1と、その基台1の
枢支部材11の鉛直片部の前部に左右方向の水平軸心廻り
に揺動自在として下端部が枢着される前縦部材6と、枢
支部材11の鉛直片部の後部に左右方向の水平軸心廻りに
揺動自在として下端部が枢着される後縦部材7と、前縦
部材6と後縦部材7の上端部に前端部と後端部が枢結さ
れる上方水平部材5と、をもって形成される。
枢支部材11の鉛直片部の前部に左右方向の水平軸心廻り
に揺動自在として下端部が枢着される前縦部材6と、枢
支部材11の鉛直片部の後部に左右方向の水平軸心廻りに
揺動自在として下端部が枢着される後縦部材7と、前縦
部材6と後縦部材7の上端部に前端部と後端部が枢結さ
れる上方水平部材5と、をもって形成される。
【0015】つまり、相互に平行な下方の基台1と上方
水平部材5及び相互に平行な前縦部材6と後縦部材7と
をもって平行リンク8を形成する。前縦部材6と後縦部
材7の中間高さ位置には、補助用の中間連結部材12が配
設される。
水平部材5及び相互に平行な前縦部材6と後縦部材7と
をもって平行リンク8を形成する。前縦部材6と後縦部
材7の中間高さ位置には、補助用の中間連結部材12が配
設される。
【0016】しかして、平行リンク8,8にて背部2の
骨格2aを前後傾動可能に形成する。具体的には、背部
2の骨格2aは、左右一対の平行リンク8,8の基台1
よりも上方の部分と、その平行リンク8,8の上端部を
相互に連結する水平連結部材13と、から成る。
骨格2aを前後傾動可能に形成する。具体的には、背部
2の骨格2aは、左右一対の平行リンク8,8の基台1
よりも上方の部分と、その平行リンク8,8の上端部を
相互に連結する水平連結部材13と、から成る。
【0017】また、座部3の後端部に座部取付部19, 19
を後方延伸状に設ける。座部取付部19, 19は、金属板か
ら成り、座部3の左右両端部後方に鉛直に配設される。
を後方延伸状に設ける。座部取付部19, 19は、金属板か
ら成り、座部3の左右両端部後方に鉛直に配設される。
【0018】さらに、図1と図3に示すように、座部取
付部19, 19を、前・後転動ローラ20…, 21…を介して、
平行リンク8,8の前縦部材6,6と後縦部材7,7
に、上下動自在に取付ける。かつ、骨格2aの前傾状態
に於いて座部3が上昇位置にて前方下傾となるように構
成する(図9参照)。
付部19, 19を、前・後転動ローラ20…, 21…を介して、
平行リンク8,8の前縦部材6,6と後縦部材7,7
に、上下動自在に取付ける。かつ、骨格2aの前傾状態
に於いて座部3が上昇位置にて前方下傾となるように構
成する(図9参照)。
【0019】つまり、座部3を、背部2の骨格2aに、
座部取付部19とそれに枢着されると共に前縦部材6と後
縦部材7に夫々転動昇降可能な前・後転動ローラ20, 21
とを介して骨格2aの前傾状態に於いて座部3が上昇位
置にて前方下傾となるように、取付ける。
座部取付部19とそれに枢着されると共に前縦部材6と後
縦部材7に夫々転動昇降可能な前・後転動ローラ20, 21
とを介して骨格2aの前傾状態に於いて座部3が上昇位
置にて前方下傾となるように、取付ける。
【0020】また、図3に示すように、平行リンク8の
前縦部材6と後縦部材7は、側外方の縦レール部6a,
7aと、内側の柱部6b,7bと、から成る。
前縦部材6と後縦部材7は、側外方の縦レール部6a,
7aと、内側の柱部6b,7bと、から成る。
【0021】前縦部材6の縦レール部6aのレール溝
に、前転動ローラ20が上下方向へ転動自在に嵌め込ま
れ、かつ、後縦部材7の縦レール部7aのレール溝に、
後転動ローラ21が上下方向へ転動自在に嵌め込まれる。
に、前転動ローラ20が上下方向へ転動自在に嵌め込ま
れ、かつ、後縦部材7の縦レール部7aのレール溝に、
後転動ローラ21が上下方向へ転動自在に嵌め込まれる。
【0022】さらに、背部2の骨格2aが鉛直状に起立
した状態に於いて、その骨格2aの平行リンク8の後縦
部材7に対応する後転動ローラ21を、平行リンク8の前
縦部材6に対応する前転動ローラ20よりも上方に配置す
る(図8参照)。
した状態に於いて、その骨格2aの平行リンク8の後縦
部材7に対応する後転動ローラ21を、平行リンク8の前
縦部材6に対応する前転動ローラ20よりも上方に配置す
る(図8参照)。
【0023】これにより、前・後転動ローラ20, 21と平
行リンク8(即ち前縦部材6と後縦部材7)の耐久性が
向上する。
行リンク8(即ち前縦部材6と後縦部材7)の耐久性が
向上する。
【0024】これを、図5の(イ),(ロ)に示す簡略
図にて説明する。座部3にかかる荷重Wによる前・後転
動ローラ20, 21の中間点P廻りのモーメントMはM=W
×L′である。また、前・後転動ローラ20, 21により平
行リンク8に作用する偶力NはN=F×H′であり、こ
の偶力Nは上記モーメントMと等しいため、W×L′=
F×H′の式が成立する。従って、力Fは前・後転動ロ
ーラ20, 21間の高さ寸法Hに反比例する。
図にて説明する。座部3にかかる荷重Wによる前・後転
動ローラ20, 21の中間点P廻りのモーメントMはM=W
×L′である。また、前・後転動ローラ20, 21により平
行リンク8に作用する偶力NはN=F×H′であり、こ
の偶力Nは上記モーメントMと等しいため、W×L′=
F×H′の式が成立する。従って、力Fは前・後転動ロ
ーラ20, 21間の高さ寸法Hに反比例する。
【0025】しかして、図5の(イ),(ロ)を比較す
れば明らかなように、(ロ)に於ける高さ寸法H′が
(イ)に於ける高さ寸法H′よりも小さいため、(ロ)
に於ける力Fは(イ)に於ける力Fよりも大きい。特
に、前・後転動ローラ20, 21が同一高さのとき(つまり
高さ寸法Hの数値が0のとき)は、平行リンク8と前・
後転動ローラ20, 21にきわめて大きな力(理論上は無限
に大きい力)が作用することとなり、平行リンク8と前
・後転動ローラ20, 21の変形や破損が起こる。
れば明らかなように、(ロ)に於ける高さ寸法H′が
(イ)に於ける高さ寸法H′よりも小さいため、(ロ)
に於ける力Fは(イ)に於ける力Fよりも大きい。特
に、前・後転動ローラ20, 21が同一高さのとき(つまり
高さ寸法Hの数値が0のとき)は、平行リンク8と前・
後転動ローラ20, 21にきわめて大きな力(理論上は無限
に大きい力)が作用することとなり、平行リンク8と前
・後転動ローラ20, 21の変形や破損が起こる。
【0026】逆にいえば、後転動ローラ21を前転動ロー
ラ20よりも上方に配置することにより、前後行リンク8
に作用する力及びその反力が小さくなり、平行リンク8
と前・後転動ローラ20, 21の変形や破損を防止すること
ができる。
ラ20よりも上方に配置することにより、前後行リンク8
に作用する力及びその反力が小さくなり、平行リンク8
と前・後転動ローラ20, 21の変形や破損を防止すること
ができる。
【0027】また、上記の如く後転動ローラ21を前転動
ローラ20よりも上方に配置することにより、背部2が図
8の鉛直状態から図9の前傾状態になるまでの僅かな角
度───即ち角度θ=−5°───に於いて、座部3が
前方下方へ傾斜する角度θ′の絶対値が大きくなる。こ
のため、着座していた人が容易に立ち上がることができ
る。
ローラ20よりも上方に配置することにより、背部2が図
8の鉛直状態から図9の前傾状態になるまでの僅かな角
度───即ち角度θ=−5°───に於いて、座部3が
前方下方へ傾斜する角度θ′の絶対値が大きくなる。こ
のため、着座していた人が容易に立ち上がることができ
る。
【0028】図1と図2にもどって、肘かけ4は、その
後端部に取付けられる肘かけ取付部材22と、その取付部
材22に枢着される前・後転動ローラ20, 21とを、介し
て、平行リンク8の前縦部材6と後縦部材7に、昇降可
能に取付けられる。即ち、その前・後転動ローラ20, 21
は、縦レール部6a,7aに転動自在に嵌め込まれる。
後端部に取付けられる肘かけ取付部材22と、その取付部
材22に枢着される前・後転動ローラ20, 21とを、介し
て、平行リンク8の前縦部材6と後縦部材7に、昇降可
能に取付けられる。即ち、その前・後転動ローラ20, 21
は、縦レール部6a,7aに転動自在に嵌め込まれる。
【0029】さらに、左右の前縦部材6,6の前面に、
4個の前転動ローラ20…を相互に所定間隔に保持する平
面視門型の前昇降保持部材23aが、配設される(図1と
図2と図3参照)。即ち、前昇降保持部材23aの左右両
片部の夫々の上下両端部を、前転動ローラ20…の枢支軸
が回転自在に貫通する。
4個の前転動ローラ20…を相互に所定間隔に保持する平
面視門型の前昇降保持部材23aが、配設される(図1と
図2と図3参照)。即ち、前昇降保持部材23aの左右両
片部の夫々の上下両端部を、前転動ローラ20…の枢支軸
が回転自在に貫通する。
【0030】同様に、左右の後縦部材7,7の後面に、
4個の後転動ローラ21…を相互に所定間隔に保持する平
面視門型の前昇降保持部材23bが、配設される(図1と
図3参照)。即ち、後昇降保持部材23bの左右両片部の
夫々の上下両端部を、後転動ローラ21…の枢支軸が回転
自在に貫通する。
4個の後転動ローラ21…を相互に所定間隔に保持する平
面視門型の前昇降保持部材23bが、配設される(図1と
図3参照)。即ち、後昇降保持部材23bの左右両片部の
夫々の上下両端部を、後転動ローラ21…の枢支軸が回転
自在に貫通する。
【0031】これにより、座部3と肘かけ4の左右両端
部を夫々同一高さに保持することができると共に、座部
3と肘かけ4を略一定の上下間隔をもって一体状に昇降
させることが可能となる。
部を夫々同一高さに保持することができると共に、座部
3と肘かけ4を略一定の上下間隔をもって一体状に昇降
させることが可能となる。
【0032】また、図2と図3と図4に示すように、こ
の椅子は、背部2の骨格2aを前後に傾動駆動させるリ
クライニング駆動機構Aと、座部3を昇降駆動させる昇
降駆動機構Bとを、備えている。
の椅子は、背部2の骨格2aを前後に傾動駆動させるリ
クライニング駆動機構Aと、座部3を昇降駆動させる昇
降駆動機構Bとを、備えている。
【0033】リクライニング駆動機構Aは、図2と図4
に示すように、平行リンク8,8の前縦部材6,6の上
端部近傍と略中間高さ部を夫々相互に連結すると共に中
間部にブラケット15aを有する取付保持部材14aと、後
縦部材7,7の上端部近傍と略中間高さ部を夫々相互に
連結すると共に中間部にブラケット15bを有する取付保
持部材14bと、上方の取付保持部材14aのブラケット15
aに左右方向の水平軸心廻りに揺動自在として上端部が
枢着されたアーム部16aとそのアーム部16aの下端に固
着された雌ねじ本体部16bとから成る揺動雌ねじ部材16
と、揺動雌ねじ部材16に螺進退自在に螺入される雄ねじ
杆17と、雄ねじ杆17の下端に出力軸が連動連結されると
共にモータ本体部が略中間高さ位置の取付保持部材14b
のブラケット15bに左右方向の水平軸心廻りに揺動自在
として枢着された傾動駆動モータ18と、を有している。
に示すように、平行リンク8,8の前縦部材6,6の上
端部近傍と略中間高さ部を夫々相互に連結すると共に中
間部にブラケット15aを有する取付保持部材14aと、後
縦部材7,7の上端部近傍と略中間高さ部を夫々相互に
連結すると共に中間部にブラケット15bを有する取付保
持部材14bと、上方の取付保持部材14aのブラケット15
aに左右方向の水平軸心廻りに揺動自在として上端部が
枢着されたアーム部16aとそのアーム部16aの下端に固
着された雌ねじ本体部16bとから成る揺動雌ねじ部材16
と、揺動雌ねじ部材16に螺進退自在に螺入される雄ねじ
杆17と、雄ねじ杆17の下端に出力軸が連動連結されると
共にモータ本体部が略中間高さ位置の取付保持部材14b
のブラケット15bに左右方向の水平軸心廻りに揺動自在
として枢着された傾動駆動モータ18と、を有している。
【0034】これにより、図4に実線にて示す背部2の
後傾状態に於いてモータ18を回転駆動させて雄ねじ杆17
を螺退させれば、背部2が前方へ揺動する。そして、仮
想線にて示す如く、背部2を前方傾斜状とすることがで
きる。このとき、上方と中間高さの取付保持部材14a,
14bの間の間隔寸法Lは、後方傾斜状態のときに比して
大きくなる。
後傾状態に於いてモータ18を回転駆動させて雄ねじ杆17
を螺退させれば、背部2が前方へ揺動する。そして、仮
想線にて示す如く、背部2を前方傾斜状とすることがで
きる。このとき、上方と中間高さの取付保持部材14a,
14bの間の間隔寸法Lは、後方傾斜状態のときに比して
大きくなる。
【0035】また、モータ18を回転駆動させて雄ねじ杆
17を螺進させれば、背部2が後方へ揺動する。
17を螺進させれば、背部2が後方へ揺動する。
【0036】昇降駆動機構Bは、図2と図3に示すよう
に、左右の平行リンク8,8の内側に固定状に設けられ
る昇降駆動用モータ26と、その平行リンク8,8の内側
に前・後縦部材6,7に平行として上下方向の軸心廻り
に回転自在に枢設される縦ねじ杆27と、モータ26の出力
軸と縦ねじ杆27の下端部とを連動連結する減速機構28
と、前記前昇降保持部材23aの内面に固着されると共に
縦ねじ杆27に螺進退自在に螺嵌される雌ねじ部材29と、
を有している。
に、左右の平行リンク8,8の内側に固定状に設けられ
る昇降駆動用モータ26と、その平行リンク8,8の内側
に前・後縦部材6,7に平行として上下方向の軸心廻り
に回転自在に枢設される縦ねじ杆27と、モータ26の出力
軸と縦ねじ杆27の下端部とを連動連結する減速機構28
と、前記前昇降保持部材23aの内面に固着されると共に
縦ねじ杆27に螺進退自在に螺嵌される雌ねじ部材29と、
を有している。
【0037】骨格2aの下部には、平行リンク8,8の
前縦部材6,6の下端部近傍を相互に連結する取付支持
部材25が、固定状に配設される。その取付支持部材25に
縦ねじ杆27の下端部が枢結され、かつ、前記取付保持部
材14aに縦ねじ杆27の上端部が枢支具24を介して枢結さ
れる。
前縦部材6,6の下端部近傍を相互に連結する取付支持
部材25が、固定状に配設される。その取付支持部材25に
縦ねじ杆27の下端部が枢結され、かつ、前記取付保持部
材14aに縦ねじ杆27の上端部が枢支具24を介して枢結さ
れる。
【0038】上述の構成により、モータ26を回転駆動さ
せれば、縦ねじ杆27が回転して雌ねじ部材29が上昇又は
下降する。これに伴って、前昇降保持部材23aと、前転
動ローラ20…と、後昇降保持部材23bと、後転動ローラ
21…と、座部取付部19と、座部3と、肘かけ取付部材22
と、肘かけ4とが上昇又は下降する。従って、座部3と
肘かけ4を略一定の上下間隔をもって昇降させることが
できる。
せれば、縦ねじ杆27が回転して雌ねじ部材29が上昇又は
下降する。これに伴って、前昇降保持部材23aと、前転
動ローラ20…と、後昇降保持部材23bと、後転動ローラ
21…と、座部取付部19と、座部3と、肘かけ取付部材22
と、肘かけ4とが上昇又は下降する。従って、座部3と
肘かけ4を略一定の上下間隔をもって昇降させることが
できる。
【0039】なお、図例では、減速機構28は、ベルトと
プーリから成るが、これ以外にも、複数のギヤーにて減
速機構28を構成するも好ましい。
プーリから成るが、これ以外にも、複数のギヤーにて減
速機構28を構成するも好ましい。
【0040】また、この椅子は、座部3の高さ寸法Hが
所定値よりも大きいときは背部2の傾斜角度θを−5°
〜15°の間で規制しかつ座部3の高さ寸法Hが所定値以
下のときは背部2の傾斜角度θを15°〜45°の間で規制
する傾動規制手段C、を備えている。
所定値よりも大きいときは背部2の傾斜角度θを−5°
〜15°の間で規制しかつ座部3の高さ寸法Hが所定値以
下のときは背部2の傾斜角度θを15°〜45°の間で規制
する傾動規制手段C、を備えている。
【0041】ここで、座部3の高さ寸法Hとは、背部2
の傾斜角度θを15°とした場合に於ける基台1の下面か
ら座部3の座面3aの先端部までの上下間隔と、定義す
る(図6と図7参照)。
の傾斜角度θを15°とした場合に於ける基台1の下面か
ら座部3の座面3aの先端部までの上下間隔と、定義す
る(図6と図7参照)。
【0042】しかして、(図2と図3にもどって)傾動
規制手段Cは、背部2の骨格2aの前縦部材6の所定高
さ位置に配設される高さ検出用リミットスイッチ30と、
リクライニング駆動機構Aの雄ねじ杆17に沿って上下に
配設される3個の傾斜角度検出用リミットスイッチ31
a,31b,31cと、そのリミットスイッチ30, 31a,31
b,31cからの信号によりリクライニング駆動機構Aの
モータ18と昇降駆動機構Bのモータ26の回転を制御する
図示省略の制御回路と、を備えている。
規制手段Cは、背部2の骨格2aの前縦部材6の所定高
さ位置に配設される高さ検出用リミットスイッチ30と、
リクライニング駆動機構Aの雄ねじ杆17に沿って上下に
配設される3個の傾斜角度検出用リミットスイッチ31
a,31b,31cと、そのリミットスイッチ30, 31a,31
b,31cからの信号によりリクライニング駆動機構Aの
モータ18と昇降駆動機構Bのモータ26の回転を制御する
図示省略の制御回路と、を備えている。
【0043】また、傾動規制手段Cの座部3の高さ寸法
Hの所定値を、 300mmに設定する。
Hの所定値を、 300mmに設定する。
【0044】高さ検出用リミットスイッチ30は、座部3
の高さ寸法Hが 300mm以下のとき(所定値以下のとき)
に、前昇降保持部材23aに接触してそれを検出し、か
つ、座部3の高さ寸法Hが 300mmよりも大きいとき(所
定値よりも大きいとき)に、前昇降保持部材23aから離
れて非検出状態となる位置に固定される。
の高さ寸法Hが 300mm以下のとき(所定値以下のとき)
に、前昇降保持部材23aに接触してそれを検出し、か
つ、座部3の高さ寸法Hが 300mmよりも大きいとき(所
定値よりも大きいとき)に、前昇降保持部材23aから離
れて非検出状態となる位置に固定される。
【0045】また、上端の傾斜角度検出用リミットスイ
ッチ31aは、背部2の傾斜角度θが(前傾状態である)
−5°に達するとリクライニング駆動機構Aの揺動雌ね
じ部材16の本体部16bに接触して検出状態となる位置に
固定される。
ッチ31aは、背部2の傾斜角度θが(前傾状態である)
−5°に達するとリクライニング駆動機構Aの揺動雌ね
じ部材16の本体部16bに接触して検出状態となる位置に
固定される。
【0046】中間の傾斜角度検出用リミットスイッチ31
bは、背部2の傾斜角度θが(後傾状態である)15°以
下のときに常に揺動雌ねじ部材16の本体部16bに接触し
て検出状態となり、かつ、傾斜角度θが15°よりも小さ
くなると揺動雌ねじ部材16の本体部16bから離れて非検
出状態となる位置に固定される。
bは、背部2の傾斜角度θが(後傾状態である)15°以
下のときに常に揺動雌ねじ部材16の本体部16bに接触し
て検出状態となり、かつ、傾斜角度θが15°よりも小さ
くなると揺動雌ねじ部材16の本体部16bから離れて非検
出状態となる位置に固定される。
【0047】下端の傾斜角度検出用リミットスイッチ31
cは、背部2の傾斜角度θが45°に達すると揺動雌ねじ
部材16の本体部16bに接触して検出状態となる位置に固
定される。
cは、背部2の傾斜角度θが45°に達すると揺動雌ねじ
部材16の本体部16bに接触して検出状態となる位置に固
定される。
【0048】しかして、図6と図1に示すように、座部
3の高さ寸法Hが 300mm以下のとき(所定値以下のと
き)は、前記高さ検出用リミットスイッチ30が検出状態
となり、その信号を受けた制御回路にて、背部2の傾斜
角度θが(図6の)15°〜(図1の)45°の範囲内とな
るように傾動駆動モータ18の回転駆動が規制される。
3の高さ寸法Hが 300mm以下のとき(所定値以下のと
き)は、前記高さ検出用リミットスイッチ30が検出状態
となり、その信号を受けた制御回路にて、背部2の傾斜
角度θが(図6の)15°〜(図1の)45°の範囲内とな
るように傾動駆動モータ18の回転駆動が規制される。
【0049】これにより、座部3に人が着座していると
きに、背部2の傾斜角度θが15°よりも小さくならない
ので、人が座部3から前方へ滑り落ちるのを防止できる
と共に座り心地が良好である。
きに、背部2の傾斜角度θが15°よりも小さくならない
ので、人が座部3から前方へ滑り落ちるのを防止できる
と共に座り心地が良好である。
【0050】なお、背部2の傾斜角度θを15°〜45°の
範囲内で自由に調整可能であり、傾斜角度θの調整可能
範囲が大きいといる利点がある。
範囲内で自由に調整可能であり、傾斜角度θの調整可能
範囲が大きいといる利点がある。
【0051】また、図7と図8と図9に示すように、座
部3の高さ寸法Hを 300mmよりも大きくすると(即ち所
定値よりも大きくなると)、高さ検出用リミットスイッ
チ30が非検出状態となり、その信号を受けた制御回路に
て、背部2の傾斜角度θが(図9の)−5°〜(図7
の)15°の範囲内となるように傾動駆動モータ18の回転
駆動が規制される。
部3の高さ寸法Hを 300mmよりも大きくすると(即ち所
定値よりも大きくなると)、高さ検出用リミットスイッ
チ30が非検出状態となり、その信号を受けた制御回路に
て、背部2の傾斜角度θが(図9の)−5°〜(図7
の)15°の範囲内となるように傾動駆動モータ18の回転
駆動が規制される。
【0052】これにより、人が立ち上がろうとする際
に、背部2の傾斜角度θが15°よりも大きくならない─
──即ち背部2が後方へ倒れ過ぎない───ので、背部
2の強度を確保できる。かつ、人が後ろへ倒れるのを防
止できて安全である。
に、背部2の傾斜角度θが15°よりも大きくならない─
──即ち背部2が後方へ倒れ過ぎない───ので、背部
2の強度を確保できる。かつ、人が後ろへ倒れるのを防
止できて安全である。
【0053】さらに、背部2が人の背中を支えるので楽
に上体を起こすことができると共に、座部3が上昇位置
にて前方下傾となるので、人が自然に中腰状態となる。
従って、老人や病人等の体が弱っている人や体が不自由
な人でも、楽に立ち上がることができる。
に上体を起こすことができると共に、座部3が上昇位置
にて前方下傾となるので、人が自然に中腰状態となる。
従って、老人や病人等の体が弱っている人や体が不自由
な人でも、楽に立ち上がることができる。
【0054】なお、本発明は、上述の実施例以外にも設
計変更可能であり、例えば、リミットスイッチ30, 31
a,31b,31cの取付け位置は、図2と図3に示した位
置以外の場所とするも自由であり、リミットスイッチの
個数を変更してもよい。また、リミットスイッチ以外の
センサーを用いるも自由である。
計変更可能であり、例えば、リミットスイッチ30, 31
a,31b,31cの取付け位置は、図2と図3に示した位
置以外の場所とするも自由であり、リミットスイッチの
個数を変更してもよい。また、リミットスイッチ以外の
センサーを用いるも自由である。
【0055】また、座部3の高さ寸法Hの所定値として
は、 300mm以外にも変更自由であり、 200mm〜 400mmの
範囲内に設定するのが望ましく、 250mm〜 350mmの範囲
内に設定するのが特に好ましい。なお、所定値が 200mm
よりも小さいと座部3が低過ぎて座り心地が悪くなる。
また、所定値が 400mmよりも大きいと、背が低い人の足
が浮いてしまうという欠点がある。
は、 300mm以外にも変更自由であり、 200mm〜 400mmの
範囲内に設定するのが望ましく、 250mm〜 350mmの範囲
内に設定するのが特に好ましい。なお、所定値が 200mm
よりも小さいと座部3が低過ぎて座り心地が悪くなる。
また、所定値が 400mmよりも大きいと、背が低い人の足
が浮いてしまうという欠点がある。
【0056】
【発明の効果】本発明は、上述の如く構成されるので、
次に記載する効果を奏する。
次に記載する効果を奏する。
【0057】請求項1記載の椅子によれば、着座状態に
於ける背部2の傾斜角度θの調整範囲が広くなり、老人
等が長時間快適に座ることができる。また、座部3を上
昇させて立ち上がる際に背部2を前傾させ得るので、背
部2が人の背中を支持して上体を楽に起こすことができ
る。かつ、座部3が上昇位置にて前方下傾となるので、
自然に中腰状態となり、病人や老人等の体が不自由な人
でも一人で楽に立ち上がることができる。さらに、構造
が簡単であり容易に製造できる。
於ける背部2の傾斜角度θの調整範囲が広くなり、老人
等が長時間快適に座ることができる。また、座部3を上
昇させて立ち上がる際に背部2を前傾させ得るので、背
部2が人の背中を支持して上体を楽に起こすことができ
る。かつ、座部3が上昇位置にて前方下傾となるので、
自然に中腰状態となり、病人や老人等の体が不自由な人
でも一人で楽に立ち上がることができる。さらに、構造
が簡単であり容易に製造できる。
【0058】請求項2記載の椅子によれば、請求項1記
載のものと同様の効果を奏すると共に、前・後ローラ2
0, 21と平行リンク8の前縦部材6と後縦部材7の変形
や破損を防止でき、耐久性に優れる。また、背部2が鉛
直状態から僅かな角度前傾するのみで、座部3を大きく
前方下方へ傾斜させることができ、立ち上がりが一層容
易となる。
載のものと同様の効果を奏すると共に、前・後ローラ2
0, 21と平行リンク8の前縦部材6と後縦部材7の変形
や破損を防止でき、耐久性に優れる。また、背部2が鉛
直状態から僅かな角度前傾するのみで、座部3を大きく
前方下方へ傾斜させることができ、立ち上がりが一層容
易となる。
【0059】請求項3記載の椅子によれば、請求項1又
は2記載のものと同様の効果を奏すると共に、座部3に
人が着座した状態に於いて、背部2の傾斜角度θを15°
〜45°の広い範囲で調整できるため、座り心地が良好と
なる。また、背部2の傾斜角度θが15°よりも小さくな
らないので、上体が起き過ぎたり体全体が前方へ滑り落
ちる等の虞が無い。さらに、座部3を上昇させて立ち上
がる際に、背部2の傾斜角度θが15°よりも大きくなら
ない───即ち背部2が後方へ倒れ過ぎない───の
で、人が後ろへ倒れるのを防止できて安全であると共
に、背部2の強度を確保できる。
は2記載のものと同様の効果を奏すると共に、座部3に
人が着座した状態に於いて、背部2の傾斜角度θを15°
〜45°の広い範囲で調整できるため、座り心地が良好と
なる。また、背部2の傾斜角度θが15°よりも小さくな
らないので、上体が起き過ぎたり体全体が前方へ滑り落
ちる等の虞が無い。さらに、座部3を上昇させて立ち上
がる際に、背部2の傾斜角度θが15°よりも大きくなら
ない───即ち背部2が後方へ倒れ過ぎない───の
で、人が後ろへ倒れるのを防止できて安全であると共
に、背部2の強度を確保できる。
【図1】本発明の一実施例を示す側面図である。
【図2】断面正面図である。
【図3】断面平面図である。
【図4】リクライニング駆動機構の作用説明図である。
【図5】要部の簡略説明図である。
【図6】座部下降状態を説明する側面図である。
【図7】座部上昇状態を説明する側面図である。
【図8】座部上昇状態を説明する側面図である。
【図9】立ち上がり可能状態を説明する側面図である。
1 基台 2 背部 2a 骨格 5 上方水平部材 6 前縦部材 7 後縦部材 8 平行リンク 13 水平連結部材 19 座部取付部 20 前転動ローラ 21 後転動ローラ A リクライニング駆動機構 B 昇降駆動機構 C 傾動規制手段 H 高さ寸法
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭57−42824(JP,U) 登録実用新案3004885(JP,U)
Claims (3)
- 【請求項1】 相互に平行な下方の基台1と上方水平部
材5及び相互に平行な前縦部材6と後縦部材7とをもっ
て平行リンク8,8を形成し、かつ、該平行リンク8,
8にて背部2の骨格2aを前後傾動可能に形成し、座部
3の後端部に座部取付部19, 19を後方延伸状に設け、該
座部3を、上記背部2の骨格2aに、上記座部取付部1
9, 19とそれに枢着されると共に上記前縦部材6と後縦
部材7に夫々転動昇降可能な前・後転動ローラ20, 21と
を介して該骨格2aの前傾状態に於いて座部3が上昇位
置にて前方下傾となるように、取付けたことを特徴とす
る椅子。 - 【請求項2】 背部2の骨格2aが鉛直状に起立した状
態に於いて、該骨格2aの平行リンク8の後縦部材7に
対応する後転動ローラ21を、該平行リンク8の前縦部材
6に対応する前転動ローラ20よりも上方に配置した請求
項1記載の椅子。 - 【請求項3】 背部2の骨格2aを前後に傾動駆動させ
るリクライニング駆動機構Aと、座部3を昇降駆動させ
る昇降駆動機構Bと、座部3の高さ寸法Hが所定値より
も大きいときは背部2の傾斜角度θを−5°〜15°の間
で規制しかつ座部3の高さ寸法Hが上記所定値以下のと
きは背部2の傾斜角度θを15°〜45°の間で規制する傾
動規制手段Cと、を備えている請求項1又は2記載の椅
子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7152156A JP2706762B2 (ja) | 1995-05-26 | 1995-05-26 | 椅 子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7152156A JP2706762B2 (ja) | 1995-05-26 | 1995-05-26 | 椅 子 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08317951A JPH08317951A (ja) | 1996-12-03 |
JP2706762B2 true JP2706762B2 (ja) | 1998-01-28 |
Family
ID=15534254
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7152156A Expired - Fee Related JP2706762B2 (ja) | 1995-05-26 | 1995-05-26 | 椅 子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2706762B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005118124A (ja) * | 2003-10-14 | 2005-05-12 | Nabtesco Corp | 手押し操作式車両及び操作装置 |
KR100757649B1 (ko) * | 2005-03-24 | 2007-09-10 | 김록곤 | 승강장치를 구비한 휠체어 |
JP4929941B2 (ja) * | 2006-09-13 | 2012-05-09 | アイシン精機株式会社 | 座椅子 |
-
1995
- 1995-05-26 JP JP7152156A patent/JP2706762B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08317951A (ja) | 1996-12-03 |
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Legal Events
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