JP2001057919A - 昇降椅子 - Google Patents

昇降椅子

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JP2001057919A
JP2001057919A JP11234181A JP23418199A JP2001057919A JP 2001057919 A JP2001057919 A JP 2001057919A JP 11234181 A JP11234181 A JP 11234181A JP 23418199 A JP23418199 A JP 23418199A JP 2001057919 A JP2001057919 A JP 2001057919A
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chair
casters
support
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floor
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JP11234181A
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Tatsuo Hamaguchi
達夫 浜口
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HAMA SEISAKUSHO KK
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HAMA SEISAKUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 立ち上がり動作時や座り動作時の安定性が得
られるとともに、コストアップや操作数の多さによる面
倒さを来すことなく座った状態での移動が任意にできる
ようにする。 【解決手段】 支持体4に椅子本体6が昇降可能に設け
られ、椅子本体6は昇降手段8により昇降される。椅子
本体6は昇降手段8の図示しないねじ送り機構に連結さ
れている。昇降手段8による昇降を補強する摺動軸3
0,32が設けられ、摺動軸30,32に係合した摺動
ブラケット34,36が椅子本体6に接続されている。
摺動ブラケット34,36にはキャスター42,44が
固定され、椅子本体6の座面部22の下面にも2つのキ
ャスター46が固定されている。椅子本体6が下降して
キャスター42,44,46が床面に着地すると、支持
体4が床面から離れ、座椅子状態で移動可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に年寄りや体の
不自由な人(足腰の弱い人)の立ち上がり動作や座り動
作の補助機能を有する昇降椅子に関し、詳しくは、電気
モータ等の駆動力で座面高さを調整可能な昇降椅子に関
する。
【0002】
【従来の技術】座面部が床面にじかに接触する座椅子は
足を伸ばしてくつろぐことができ、また、コタツに入っ
た状態で背もたれすることができる利点があるが、年寄
りや足腰の弱い人が座椅子から立ち上がったり、立った
状態から座椅子に座るのは、足腰の大きな曲げ動作を伴
うため非常に困難である。一方、脚を有する通常の椅子
では座面部が所定の高さに設けられているので、年寄り
や足腰の弱い人でも立ち上がり動作、座り動作が座椅子
に比べて楽であるが、足を伸ばしてくつろぐなどの、年
寄りなどに最も好まれる座椅子の利点が得られない。ま
た、座面部の最適な高さは使用者の身長等によって異な
るため、座面部の高さが固定されている通常の脚付き椅
子では使用性の観点から満足できるものではなかった。
【0003】このような状況に鑑み、近年においては、
立ち上がり動作及び座り動作をスムーズに行えるととも
に座椅子の機能をも併せ持つ椅子が開発され、提供され
ている。これは、床面に固定的に載置された支持体に座
椅子状の椅子本体を支持し、昇降手段で椅子本体を昇降
させて座面高さを任意に調整するもので、「昇降椅
子」、「電動昇降座椅子」などと呼ばれている。立ち上
がる場合には座面高さが座椅子のレベルから立ち上がり
動作をスムーズに行えるレベルになるように椅子本体を
上昇させ、その状態で立ち上がるようになっている。座
る場合には、座面高さを座り動作をスムーズに行えるレ
ベルにした状態で座り、その後椅子本体を下降させて座
椅子の状態にするようになっている。もちろん、座った
後に、下降させずにそのままの座面高さのまま使用する
こともできる。立ち上がる場合や座る場合には椅子をは
ねのけるような力が作用するので、椅子がぐらついて不
安定とならないように、あるいは椅子が急に離れて使用
者が転倒したりすることがないようにしなければならな
い。かかる観点から、一般に、支持体はキャスター等の
床面に対する移動機能を有しておらず、立ち上がり動作
や座り動作に伴う変動負荷を安定的に受け止められる形
状・構成を有している。
【0004】椅子本体の昇降操作は、肘掛け等に設けら
れたボタンスイッチや、リモコンスイッチ等により行う
ようになっている。椅子本体を昇降させる方式として
は、支持体に対して椅子本体をスライド昇降させる方式
や、支持体に対して椅子本体をパンタグラフ態様の機構
で昇降させるリフト方式等がある。支持体に運搬用のキ
ャスターを設け、全体を傾斜させた状態で手押し車態様
で移動させるものもある。昇降手段の駆動源としては、
電気モータや油圧シリンダ等が用いられている。また、
キャスターを有する車椅子型の構成で座面部を昇降させ
るものもあり、座ったままで室内を自由に移動できるよ
うになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、立ち上
がり動作や座り動作に伴う転倒等の危険を防止するため
に、一般に支持体は床面に対する移動機能を有しておら
ず、床面に固定的に載置される。しかしながら、日常生
活において椅子の使用位置が所定の位置に定められてい
るとは限らず、移動せざるを得ない場合も少なくない。
従来において移動する場合には、全体を持ち上げて移動
するか、全体を傾斜させた状態で押すこととなるので、
周囲に手伝ってくれる人がいない場合には、年寄りや足
腰の弱い人にとっては大きな労力となる。また、コタツ
を使用する場合、適当な入り込み位置を得るために、あ
るいはコタツから出るときにコタツにぶつからないよう
に椅子本体を上昇させるために、コタツに対して全体を
ずらさなければならない場合もあるが、座ったままで床
面に接触している支持体をずらすことは非常に困難であ
り、年寄りや足腰の弱い人の力からすれば不可能に近
い。
【0006】キャスターを有する車椅子型の場合には、
座ったままで室内を自由に移動できるが、立ち上がり動
作時や座り動作時には使用者の転倒等の危険を防止する
ために、レバーの回動操作によりキャスター機能をロッ
クする必要があり、昇降操作に加えて、これよりも労力
の大きいレバー回動操作を強要することになる。もちろ
ん、キャスターロックを電動化することも可能である
が、このようにした場合コストアップを来すとともに、
操作数の多さによる面倒さは依然として残ることにな
る。
【0007】そこで、本発明は、立ち上がり動作時や座
り動作時の安定性が得られるとともに、コストアップや
操作数の多さによる面倒さを来すことなく座った状態で
の移動が任意にできる昇降椅子の提供を、その目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、椅子本体側にキャスターを設け、椅子本
体の昇降動作によって、キャスターが床面に着地して支
持体が床面から離れた移動可能な状態と、支持体が床面
に着地してキャスターが床面から離れた固定的状態を、
椅子本体と支持体の相対的移動構成を利用して任意に得
ることができるようにした。
【0009】具体的には、請求項1記載の発明では、床
面に載置される支持体と、少なくとも座面部を有し上記
支持体に昇降可能に支持された椅子本体と、この椅子本
体を昇降させる昇降手段を有し、上記座面部の高さ調整
が可能な昇降椅子において、上記椅子本体が複数個のキ
ャスターを有し、該椅子本体の所定の下降位置で上記キ
ャスターが床面に着地するとともに上記支持体が床面か
ら離れ、上記キャスターにより全体が床面を移動可能で
ある、という構成を採っている。
【0010】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
構成において、床面を移動可能な状態における上記座面
部の高さを調整可能に、上記各キャスターが上下方向に
位置調整可能に設けられている、という構成を採ってい
る。
【0011】請求項3記載の発明では、請求項1又は2
記載の構成において、上記椅子本体が背もたれ部を有
し、この背もたれ部を介して上記支持体に支持されてい
る、という構成を採っている。
【0012】請求項4記載の発明では、請求項1又は2
記載の構成において、上記支持体が上記椅子本体の背も
たれ部を兼ねる、という構成を採っている。
【0013】請求項5記載の発明では、請求項1,2,
3又は4記載の構成において、上記昇降手段がねじ送り
構成を有している、という構成を採っている。
【0014】請求項6記載の発明では、請求項5記載の
構成において、上記ねじ送り構成におけるねじ軸が複数
本並列に設けられている、という構成を採っている。
【0015】請求項7記載の発明では、請求項1,2,
3,4,5又は6記載の構成において、上記支持体が、
上記昇降手段による上記椅子本体の昇降を補強する摺動
軸を有し、上記椅子本体には上記摺動軸に係合する摺動
ブラケットが取り付けられている、という構成を採って
いる。
【0016】請求項8記載の発明では、請求項7記載の
構成において、上記摺動ブラケットに上記キャスターの
うちの幾つかが取り付けられ、残りのキャスターが上記
座面部に取り付けられている、という構成を採ってい
る。
【0017】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図に基づいて説明
する。図1に示すように、本実施例における昇降椅子2
は、床面に接触摩擦によって固定的に載置される支持体
4と、この支持体4に昇降可能に支持された椅子本体6
と、この椅子本体6を昇降させる昇降手段8を有してい
る。支持体4は、床面にじかに接触する2本の略平行な
下部縦フレーム10、12と、下部縦フレーム10、1
2から傾斜して立ち上がる上部垂直フレーム16,18
と、上部垂直フレーム16,18の下端部を接続する下
部横フレーム14と、上部垂直フレーム16,18の上
端部を接続する上部横フレーム20を有している。昇降
手段8の下端部は下部横フレーム14に支持され、その
上端部は上部横フレーム20に支持されている。下部縦
フレーム10、12と上部垂直フレーム16,18の接
続部は補強片21により補強されている。
【0018】椅子本体6は、座面部22と、背もたれ部
24と、背もたれ部24の両側に固定された肘掛け2
6,28を有している。上記上部垂直フレーム16,1
8の傾斜角度は背もたれ部24に略平行となるように設
定されている。本実施例では、肘掛け26,28は背も
たれ部24に対して固定して取り付けてあるが、座面部
22から横方向に出られるように、上方に回動可能に取
り付けてもよい。昇降手段8の両側には、昇降手段8に
よる椅子本体6の昇降を機械的に補強するための2本の
摺動軸30,32が上部垂直フレーム16,18に略平
行に設けられ、それぞれ下端部を下部横フレーム14
に、上端部を上部横フレーム20に支持されている。
【0019】摺動軸30,32には、それぞれ摺動ブラ
ケット34,36が嵌合状態に係合しており、摺動ブラ
ケット34,36は後述するように椅子本体6の背もた
れ部24の背面に固定されている。摺動ブラケット3
4,36には、それぞれ略垂直に下方に延びる軸38,
40が固定されており、軸38,40の下端部にはそれ
ぞれキャスター42,44が取り付けられている。椅子
本体6の座面部22の下面にはキャスター42,44に
対応する2つのキャスター46が下部横フレーム14の
長手方向に間隔をおいて取り付けられている。
【0020】昇降手段8は、図2に示すように、ハウジ
ング48と、ハウジング48内に固定された昇降駆動源
としての電気モータ50と、電気モータ50の回転軸に
固定されたウォームギア52と、椅子本体6の背もたれ
部24に略平行に上下に延びるねじ軸54と、このねじ
軸54に螺合された移動ナット56と、この移動ナット
56を収容・支持するジョイントブロック58と、ねじ
軸54の下端部に固定されウォームギア52と噛み合う
ウォームホイール60等を有している。ねじ軸54のね
じが切られていない下端部は軸受62,64により回転
自在に支持されている。図示しないが、ねじ軸54の上
端部は、上部横フレーム20に軸受を介して回転自在に
支持されている。
【0021】移動ナット56はジョイントブロック58
に下面側から挿入した後図示しないねじで固定するよう
になっており、ジョイントブロック58は、椅子本体6
の背もたれ部24に固定されるジョイントブラケット6
6にねじ68で固定されている。すなわち、本実施例に
おける昇降手段8は、ねじ送り構成を有している。チェ
ーンやスプロケット等による昇降機構としてもよいが、
ねじ送り構成とすれば、駆動源(電気モータ50)の急
停止による椅子本体6の落下等の危険を防止できる利点
がある。
【0022】図3は、図2において矢印A側から見た図
である。図3に示すように、各摺動軸30,32の下端
部は、下部横フレーム14にねじ70で固定されてお
り、上端部も上部横フレーム20に対して同様に固定さ
れている。椅子本体6の背もたれ部24には、支持体4
側へ突出するブラケット72が下部横フレーム14の長
手方向に間隔をおいて固定されている。このブラケット
72,72がジョイントブラケット66の両側面部66
a,66aにボルト74で固定されることにより,椅子
本体6と昇降手段8の移動ナット56とが一体に移動可
能となっている。また、ジョイントブラケット66と摺
動ブラケット34,36は、ジョイントブラケット66
に形成された孔66bを介して図示しない止めねじで固
定されている。なお、図3の左側ではこの構成を省略
し、摺動軸32と摺動ブラケット36との関係を表示し
ている。
【0023】ウォームホイール60は、ねじ孔60aを
介して図示しないねじでねじ軸54に回り止めされた状
態で固定されている。ウォームホイール60の固定はキ
ーでもよい。ハウジング48の下部には、椅子本体6の
下限位置(座椅子位置)を決めるリミットスイッチ74
が設けられ、上部には椅子本体6の上限位置(安全上の
上限位置)を決めるリミットスイッチ76が設けられて
いる。移動ナット56を収容するジョイントブロック5
8には、リミットスイッチ74,76を動作させる接触
片58aが一体に形成されており、接触片58aがリミ
ットスイッチ74,76に接触すると、それぞれの位置
で電気モータ50がオフして椅子本体6が停止する。図
3は、下限位置で停止した状態を示している。リミット
スイッチ74,76に代えて、フォトセンサを用いても
よい。
【0024】図4に示すように、椅子本体6の座って右
側に位置する肘掛け28には、操作スイッチ78が面フ
ラット状態に設けられている。操作スイッチ78は、椅
子本体6を上昇させる上昇用ボタンスイッチ78aと、
下降用ボタンスイッチ78bを有しており、これらのボ
タンスイッチを押している間は電気モータ50が回転し
て椅子本体6が上昇又は下降し、離すと停止するように
なっている。上昇用ボタンスイッチ78a又は下降用ボ
タンスイッチ78bが連続的に押されても、椅子本体6
が上限位置又は下限位置に達すると、上述のようにリミ
ットスイッチ76又はリミットスイッチ74が動作して
電気モータ50の回転が自動的に停止するようになって
いる。固定取付タイプの操作スイッチ78に代えて、リ
モコンスイッチで操作するようにしてもよい。
【0025】次に、本実施例における昇降椅子2の使用
動作を、図5及び図6に基づいて説明する。なお、昇降
手段8等は省略している。図5は、立ち上がり動作時や
座り動作時の座面部22の高さを示している。この場合
の座面部22の高さH1は、使用する者の身長等によっ
て異なり、上記操作スイッチ78によりその最適高さが
設定されるものである。この状態で立ち上がっても、椅
子本体6は床面Fに固定的に載置された支持体4によっ
て支えられるので、加えられた力によって全体が移動す
ることはなく、使用者は安全に離れることができる。ま
た、使用者の体に合った高さであるので、足腰の曲げが
少なく、体に負担の少ない労力で立ち上がることができ
る。座る場合も同様の効果を得ることができる。ここ
で、床面Fとは、フローリング、畳面、絨毯、タイル
面、コンクリート面等の意味を包含するものである。な
お、立ち上がり時の座面部22の高さと、座り時の座面
部22の高さを同一にせず、使用者の好みに合わせて変
えて使用してもよい。
【0026】図5に示す座り込んだ状態で、操作スイッ
チ78の下降用ボタンスイッチ78bを押すと、ねじ軸
54の回転に伴う移動ナット56の下降移動により、椅
子本体6が下降する。図6に示すように、椅子本体6側
のキャスター42,44、46,46が床面Fに着地す
ると、昇降対象が相対的に切り替わり、支持体4が上昇
する。支持体4の下部縦フレーム10、12が床面Fか
ら離れると、支持体4による固定的支持機能は無くな
り、キャスター42,44,46,46による走行機能
及び、足を伸ばせる座椅子機能が得られることになる。
下部縦フレーム10、12が床面Fから所定距離d離れ
ると、下限のリミットスイッチ74が動作し、電気モー
タ50が停止する。
【0027】本実施例では、座面部22の高さH2が1
5cm程度になるようにキャスター42,44,46,
46の高さを固定しているので、使用者は座ったまま移
動し、例えばコタツ80に入ることもできる。コタツ8
0から出る場合には、かかとで床面Fをかるく蹴るだけ
で全体が後方に移動するので、立ち上がる場合にはこの
状態で操作スイッチ78の上昇用ボタンスイッチ78a
を押せばよい。椅子本体6が上昇して図5に示す立ち上
がり動作に最適な位置になると、椅子本体6を停止さ
せ、この状態で立ち上がる。立ち上がる場合、床面Fに
は支持体4の下部縦フレーム10、12が接触してキャ
スター機能は無くなっているので、従来の車椅子型のよ
うにキャスターをロックする操作は不要で、そのまま立
ち上がることができる。
【0028】なお、操作スイッチ78の上昇用ボタンス
イッチ78a又は下降用ボタンスイッチ78bを一度押
せば、立ち上がり動作時(座り動作時)の最適位置、又
は座椅子態様の位置に自動的に移動してリミットスイッ
チ76又はリミットスイッチ74の動作により位置付け
られるようにしてもよい。このようにすれば、操作が極
めて簡単となり、年寄りや足腰の弱い人でも操作が容易
となる。リモコンスイッチにおいても同様にすることが
できる。
【0029】次に、図7に基づいて他の実施例を説明す
る。全体的構成は上記実施例と同一であり、異なる点は
キャスターの高さを調整できることである。摺動ブラケ
ット34には軸ホルダ82が固定されており、この軸ホ
ルダ82に軸84が挿通されて止めねじ86により任意
の上下位置で固定できるようになっている。従って、キ
ャスター42の高さを調整できるようになっている。摺
動ブラケット36においても同様の構成となっている。
一方、座面部22の下面には2つの軸ホルダ88が固定
されており、この軸ホルダ88に軸90が挿通されて止
めねじ92により任意の上下位置で固定できるようにな
っている。座面部22の下面側では調整距離があまりと
れないので、軸90は座面部22の内方まで移動できる
ようになっている。このようにすれば、座面部22が高
い位置でキャスター42,44,46による移動機能を
得ることができ、且つ、その高さを任意に変えることが
できるので、通常の脚付椅子レベルで移動でき、立ち上
がる時や座る時だけ動かないようにするなど、使用者の
多様なニーズに応えることができる。
【0030】上記各実施例では椅子本体6が背もたれ部
24を有している構成としたが、座面部22自体を昇降
手段8により直接昇降させる構成とし、支持体4に背も
たれ部24を形成してもよい。この場合、肘掛け26,
28は座面部22に一体に固定すればよい。また、昇降
手段8におけるねじ軸54を1本としたが、2本並列に
設ける構成としてもよい。この場合、ウォームギア52
は2つのウォームホイール60に同時に噛み合う長さと
なる。このようにすれば、使用者の体重負荷による変形
によるねじ軸54と移動ナット56の噛み合いの不安を
解消でき、安定した昇降機能を得ることができる。
【0031】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、椅子本体
の所定の下降位置でキャスターが床面に着地するととも
に支持体が床面から離れる構成としたので、立ち上がり
動作時や座り動作時の安定性を確保できるとともに、昇
降操作のみで固定状態と移動可能状態を得ることがで
き、コストアップを来すことなく使用性の向上を図るこ
とができる。
【0032】請求項2記載の発明によれば、床面を移動
可能な状態における座面部の高さを調整可能な構成とし
たので、使用者の多様なニーズに応えることができる。
【0033】請求項3記載の発明によれば、椅子本体が
背もたれ部を有し、この背もたれ部を介して支持体に支
持されている構成としたので、市販の椅子をそのまま利
用することができ、製造コストの低減を図ることができ
る。
【0034】請求項4記載の発明によれば、支持体が椅
子本体の背もたれ部を兼ねる構成としたので、部品点数
の低減を図ることができ、製造コストの低減を図ること
ができる。
【0035】請求項5記載の発明によれば、昇降手段が
ねじ送り構成を有している構成としたので、駆動源の急
な停止による椅子本体の落下事故を防止することができ
る。
【0036】請求項6記載の発明によれば、ねじ送り構
成におけるねじ軸が複数本並列に設けられている構成と
したので、昇降機能の安定化を図ることができる。
【0037】請求項7記載の発明によれば、椅子本体の
昇降を補強する摺動軸を有する構成としたので、昇降機
能の安定化を図ることができる。
【0038】請求項8記載の発明によれば、摺動ブラケ
ットにキャスターのうちの幾つかが取り付けられ、残り
のキャスターが座面部に取り付けられている構成とした
ので、椅子本体と支持体を含む全体構成を安定に支持す
ることができ、移動機能を有する状態での安定性を向上
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る昇降椅子の斜視図であ
る。
【図2】昇降手段の要部断面図である。
【図3】支持体と椅子本体のジョイント構成を示す概要
断面図である。
【図4】操作スイッチを示す斜視図である。
【図5】立ち上がり動作時又は座り時初期の使用状態を
示す側面図である。
【図6】座椅子態様での使用状態を示す側面図である。
【図7】他の実施例を示す概要側面図である。
【符号の説明】 F 床面 4 支持体 6 椅子本体 8 昇降手段 22 座面部 24 背もたれ部 30,32 摺動軸 34,36 摺動ブラケット 42,44,46 キャスター 54 ねじ軸

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】床面に載置される支持体と、少なくとも座
    面部を有し上記支持体に昇降可能に支持された椅子本体
    と、この椅子本体を昇降させる昇降手段を有し、上記座
    面部の高さ調整が可能な昇降椅子において、 上記椅子本体が複数個のキャスターを有し、該椅子本体
    の所定の下降位置で上記キャスターが床面に着地すると
    ともに上記支持体が床面から離れ、上記キャスターによ
    り全体が床面を移動可能であることを特徴とする昇降椅
    子。
  2. 【請求項2】請求項1記載の昇降椅子において、 床面を移動可能な状態における上記座面部の高さを調整
    可能に、上記各キャスターが上下方向に位置調整可能に
    設けられていることを特徴とする昇降椅子。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載の昇降椅子において、 上記椅子本体が背もたれ部を有し、この背もたれ部を介
    して上記支持体に支持されていることを特徴とする昇降
    椅子。
  4. 【請求項4】請求項1又は2記載の昇降椅子において、 上記支持体が上記椅子本体の背もたれ部を兼ねることを
    特徴とする昇降椅子。
  5. 【請求項5】請求項1,2,3又は4記載の昇降椅子に
    おいて、 上記昇降手段がねじ送り構成を有していることを特徴と
    する昇降椅子。
  6. 【請求項6】請求項5記載の昇降椅子において、 上記ねじ送り構成におけるねじ軸が複数本並列に設けら
    れていることを特徴とする昇降椅子。
  7. 【請求項7】請求項1,2,3,4,5又は6記載の昇
    降椅子において、 上記支持体が、上記昇降手段による上記椅子本体の昇降
    を補強する摺動軸を有し、上記椅子本体には上記摺動軸
    に係合する摺動ブラケットが取り付けられていることを
    特徴とする昇降椅子。
  8. 【請求項8】請求項7記載の昇降椅子において、 上記摺動ブラケットに上記キャスターのうちの幾つかが
    取り付けられ、残りのキャスターが上記座面部に取り付
    けられていることを特徴とする昇降椅子。
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