JP2000300611A - 起立介助椅子 - Google Patents
起立介助椅子Info
- Publication number
- JP2000300611A JP2000300611A JP11111307A JP11130799A JP2000300611A JP 2000300611 A JP2000300611 A JP 2000300611A JP 11111307 A JP11111307 A JP 11111307A JP 11130799 A JP11130799 A JP 11130799A JP 2000300611 A JP2000300611 A JP 2000300611A
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- Japan
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- standing
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- Chairs For Special Purposes, Such As Reclining Chairs (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 座部が上昇したとき、使用者の横方向への移
動を容易にすること。 【解決手段】 起立介助椅子10は、脚部支持フレーム
12、背当て14、肘掛16、座部18、及び、リンク
機構20を有してなる。肘掛16は、脚部支持フレーム
12と一体に設けられている。脚部支持フレーム12に
は、リンク機構20を介して座部18が取り付けられて
いる。座部18は、アクチュエータ22によって、脚部
支持フレーム12及び肘掛16と独立して昇降する。腰
掛け姿勢において、前側の旋回リンク40に取り付けら
れた前部可動部54と、対向リンク44に取り付けられ
た後部可動部56は、略々水平姿勢にある。アクチュエ
ータ22が起動すると、前部可動部54は旋回動作のみ
を行い、後部可動部56は実質的に水平姿勢を維持しな
がら上昇動作を行う。上昇位置において、座部18の後
部可動部56は、実質的に水平姿勢にあり、肘掛16の
上面と略々等しい高さになる。
動を容易にすること。 【解決手段】 起立介助椅子10は、脚部支持フレーム
12、背当て14、肘掛16、座部18、及び、リンク
機構20を有してなる。肘掛16は、脚部支持フレーム
12と一体に設けられている。脚部支持フレーム12に
は、リンク機構20を介して座部18が取り付けられて
いる。座部18は、アクチュエータ22によって、脚部
支持フレーム12及び肘掛16と独立して昇降する。腰
掛け姿勢において、前側の旋回リンク40に取り付けら
れた前部可動部54と、対向リンク44に取り付けられ
た後部可動部56は、略々水平姿勢にある。アクチュエ
ータ22が起動すると、前部可動部54は旋回動作のみ
を行い、後部可動部56は実質的に水平姿勢を維持しな
がら上昇動作を行う。上昇位置において、座部18の後
部可動部56は、実質的に水平姿勢にあり、肘掛16の
上面と略々等しい高さになる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、腰掛け姿勢から起
立姿勢への動作、及び、起立姿勢から腰掛け姿勢への動
作を介助するための起立介助椅子に関する。より詳細に
は、本発明は、起立姿勢に対応する座部の上昇時に、使
用者が前方のみならず横方向へも容易に移動できるよう
にした起立介助椅子に関する。
立姿勢への動作、及び、起立姿勢から腰掛け姿勢への動
作を介助するための起立介助椅子に関する。より詳細に
は、本発明は、起立姿勢に対応する座部の上昇時に、使
用者が前方のみならず横方向へも容易に移動できるよう
にした起立介助椅子に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、特開平6−253939号及び
実開平7−22729公報に記載された従来の起立介助
椅子は、脚部支持フレームに背当てと肘掛と座部とが一
体ユニットとして設けられており、アクチュエータ等に
よりユニットが昇降し、使用者の起立動作を介助するも
のである。また、例えば、特開平7−275295号公
報に記載された従来の起立介助椅子は、脚部支持フレー
ムに背当てと肘掛が一体に設けられており、アクチュエ
ータ等により脚部支持フレームを中心に平坦な座部が旋
回し、使用の起立動作を介助するものである。
実開平7−22729公報に記載された従来の起立介助
椅子は、脚部支持フレームに背当てと肘掛と座部とが一
体ユニットとして設けられており、アクチュエータ等に
よりユニットが昇降し、使用者の起立動作を介助するも
のである。また、例えば、特開平7−275295号公
報に記載された従来の起立介助椅子は、脚部支持フレー
ムに背当てと肘掛が一体に設けられており、アクチュエ
ータ等により脚部支持フレームを中心に平坦な座部が旋
回し、使用の起立動作を介助するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】起立介助椅子の使用者
は、通常、日常生活に介護を必要とすることが多い。例
えば、ベッドに横たわった状態から椅子に移る際にも、
使用者のみならず、介護者の負担を軽減することが望ま
れる。ところが、従来の起立介助椅子では、使用者を安
心させて起立補助することが十分でなく、さらに、横方
向への移動や横方向からの介護にかなりの障害がある。
例えば、特開平6−253939号及び実開平7−22
729公報に記載された従来の起立介助椅子は、座部と
肘掛が一体になって昇降する。従って、使用者は上体が
固定された上体で起立姿勢への向うため、前方へ転倒す
るような不安定な姿勢を使用者に強いることになる。ま
た、ベッドから座部への移動の際、又は、座部からベッ
ドへの移動の際、肘掛が障壁になる。さらに、介護者が
起立介助椅子の横方向から介護をする際には、肘掛が邪
魔になって、使用者の補助を十分に行うことができな
い。また、特開平7−275295号公報に記載された
従来の起立介助椅子は、平坦な座部が傾斜して使用者を
起立姿勢へ案内するので、起立時には、脚腰に負担がか
かったり、臀部が滑りやすかったりすることに加えて、
腰掛け時には、平坦な座部上において奥行方向の臀部の
位置が定まらず、座部の下降動作に伴い背当てに臀部や
背中が当って座り直さなければならない負担を生じる。
また、起立時には使用者は前傾姿勢になるので、ベッド
から座部への移動の際、又は、座部からベッドへの移動
の際、姿勢をもう一度変えなければならず、使用者に負
担なくベッドとの間での移動を行うことが困難である。
は、通常、日常生活に介護を必要とすることが多い。例
えば、ベッドに横たわった状態から椅子に移る際にも、
使用者のみならず、介護者の負担を軽減することが望ま
れる。ところが、従来の起立介助椅子では、使用者を安
心させて起立補助することが十分でなく、さらに、横方
向への移動や横方向からの介護にかなりの障害がある。
例えば、特開平6−253939号及び実開平7−22
729公報に記載された従来の起立介助椅子は、座部と
肘掛が一体になって昇降する。従って、使用者は上体が
固定された上体で起立姿勢への向うため、前方へ転倒す
るような不安定な姿勢を使用者に強いることになる。ま
た、ベッドから座部への移動の際、又は、座部からベッ
ドへの移動の際、肘掛が障壁になる。さらに、介護者が
起立介助椅子の横方向から介護をする際には、肘掛が邪
魔になって、使用者の補助を十分に行うことができな
い。また、特開平7−275295号公報に記載された
従来の起立介助椅子は、平坦な座部が傾斜して使用者を
起立姿勢へ案内するので、起立時には、脚腰に負担がか
かったり、臀部が滑りやすかったりすることに加えて、
腰掛け時には、平坦な座部上において奥行方向の臀部の
位置が定まらず、座部の下降動作に伴い背当てに臀部や
背中が当って座り直さなければならない負担を生じる。
また、起立時には使用者は前傾姿勢になるので、ベッド
から座部への移動の際、又は、座部からベッドへの移動
の際、姿勢をもう一度変えなければならず、使用者に負
担なくベッドとの間での移動を行うことが困難である。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は、脚部
支持フレームと、前記脚部支持フレームの後部の背当て
と、前記脚部支持フレームの左右の肘掛と、前記脚部支
持フレームにリンク機構を介して取り付けられ前記肘掛
と独立して実質的に水平姿勢を維持して昇降する座部と
を有し、前記座部の上昇時において前記座部の少なくと
も一部の上面が前記肘掛の上面より上昇すること起立介
助椅子により前記課題を解決した。
支持フレームと、前記脚部支持フレームの後部の背当て
と、前記脚部支持フレームの左右の肘掛と、前記脚部支
持フレームにリンク機構を介して取り付けられ前記肘掛
と独立して実質的に水平姿勢を維持して昇降する座部と
を有し、前記座部の上昇時において前記座部の少なくと
も一部の上面が前記肘掛の上面より上昇すること起立介
助椅子により前記課題を解決した。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の起立介助椅子では、少な
くとも肘掛が脚部支持フレームに固定されている。背当
てが脚部支持フレームに固定されていてもよい。そし
て、座部は脚部支持フレーム及び肘掛と独立して動作を
行う。座部は、脚部支持フレームに対してリンク機構を
介して昇降動作する。このリンク機構により、座部は水
平姿勢を維持した状態で昇降する。このようなリンク機
構として、てこクランクやダブルクランク等の4節リン
ク機構があるが、他のリンク機構も利用することができ
る。以上のように、座部は、脚部支持フレーム及び肘掛
と独立して、なおかつ、実質的に水平姿勢を維持して昇
降するので、使用者は肘掛や背当てに上体を拘束される
ことがなく、腰掛け姿勢のまま起立姿勢へと案内され
る。例えば、リンク機構は、脚部支持フレームを固定リ
ンクとして、一対の揺動リンクのそれぞれの一端部が固
定リンクに軸着され、前記揺動リンクのそれぞれの他端
部が対向リンクに軸着されている。そして、座部は対向
リンクに取り付けられており、座部は対向リンクの動作
に応じて、水平な腰掛け姿勢から、実質的に水平な起立
姿勢に移動する。なお、座部が実質的に水平姿勢を維持
して脚部支持フレームの前方へ旋回しながら上昇し、起
立姿勢に対応する上昇時に、僅かに前傾するように動作
させることが好ましい。こうすることにより、腰掛け姿
勢の使用者を安定して起立姿勢に案内することができ
る。
くとも肘掛が脚部支持フレームに固定されている。背当
てが脚部支持フレームに固定されていてもよい。そし
て、座部は脚部支持フレーム及び肘掛と独立して動作を
行う。座部は、脚部支持フレームに対してリンク機構を
介して昇降動作する。このリンク機構により、座部は水
平姿勢を維持した状態で昇降する。このようなリンク機
構として、てこクランクやダブルクランク等の4節リン
ク機構があるが、他のリンク機構も利用することができ
る。以上のように、座部は、脚部支持フレーム及び肘掛
と独立して、なおかつ、実質的に水平姿勢を維持して昇
降するので、使用者は肘掛や背当てに上体を拘束される
ことがなく、腰掛け姿勢のまま起立姿勢へと案内され
る。例えば、リンク機構は、脚部支持フレームを固定リ
ンクとして、一対の揺動リンクのそれぞれの一端部が固
定リンクに軸着され、前記揺動リンクのそれぞれの他端
部が対向リンクに軸着されている。そして、座部は対向
リンクに取り付けられており、座部は対向リンクの動作
に応じて、水平な腰掛け姿勢から、実質的に水平な起立
姿勢に移動する。なお、座部が実質的に水平姿勢を維持
して脚部支持フレームの前方へ旋回しながら上昇し、起
立姿勢に対応する上昇時に、僅かに前傾するように動作
させることが好ましい。こうすることにより、腰掛け姿
勢の使用者を安定して起立姿勢に案内することができ
る。
【0006】本発明では、座部の上昇時において、座部
の上面の一部は、肘掛の上面よりも上位に位置する。例
えば、座部の上面と肘掛の上面が面一となるように座部
の上昇位置を定めてもよく、座部の上面を僅かに前傾さ
せ、座部の後側が肘掛の上面より上位に位置するよう
に、座部の上昇位置を定めてもよい。こうすることによ
り、起立姿勢に対応する上昇位置において、使用者は、
起立介助椅子の横方向への移動が容易になる。例えば、
ベッドへの移動時、ベッドからの移動時、肘掛が邪魔に
なず、横たわった姿勢を大きく変えることなく起立介助
椅子に移動することができる。また、介護者にとって肘
掛が邪魔にならず、起立介助椅子の前方のみならず、側
方から使用者を補助することができる。さらに、使用者
は起立姿勢において体の向きを変えるだけで、起立介助
椅子の側方へ立ち上がることができる。
の上面の一部は、肘掛の上面よりも上位に位置する。例
えば、座部の上面と肘掛の上面が面一となるように座部
の上昇位置を定めてもよく、座部の上面を僅かに前傾さ
せ、座部の後側が肘掛の上面より上位に位置するよう
に、座部の上昇位置を定めてもよい。こうすることによ
り、起立姿勢に対応する上昇位置において、使用者は、
起立介助椅子の横方向への移動が容易になる。例えば、
ベッドへの移動時、ベッドからの移動時、肘掛が邪魔に
なず、横たわった姿勢を大きく変えることなく起立介助
椅子に移動することができる。また、介護者にとって肘
掛が邪魔にならず、起立介助椅子の前方のみならず、側
方から使用者を補助することができる。さらに、使用者
は起立姿勢において体の向きを変えるだけで、起立介助
椅子の側方へ立ち上がることができる。
【0007】さらに、座部の後端部に後方への滑りを防
止する腰掛け位置規制用突起を設けることが好ましい。
座部が脚部支持フレームのみならず、肘掛及び背当てと
独立して昇降するので、座部を基準とて使用者の前後の
位置をできるだけ正確に定めることが望ましい。上記の
ように、腰掛け位置規制用突起を設けることで、起立姿
勢の状態で座部に腰を降ろしたとき、腰掛け姿勢まで下
降した際の適正な位置を定めることができるので、座部
が腰掛け姿勢に下降した後に改めて姿勢を変える必要が
なくなる。また、座部は肘掛及び背当てと独立して昇降
するので、起立姿勢に対応する上昇位置において、使用
者は後方へ滑りそうな感覚を覚える。腰掛け位置規制用
突起は、実際には使用者の腰掛け姿勢を定めるが、それ
に加えて、使用者の不安感を解消する効果もある。特
に、座部を前方へ旋回しながら上昇するリンク機構を利
用した場合、起立姿勢に対応する上昇位置において、座
部は、背当てから離れており、かつ、肘掛の上面と略同
じ高さにある。使用者は、心理的な不安感を覚えるが、
腰掛け位置規制用突起を設けることにより、腰掛けたと
き、及び、座部が昇降するときにも不安感をなくすこと
ができる。
止する腰掛け位置規制用突起を設けることが好ましい。
座部が脚部支持フレームのみならず、肘掛及び背当てと
独立して昇降するので、座部を基準とて使用者の前後の
位置をできるだけ正確に定めることが望ましい。上記の
ように、腰掛け位置規制用突起を設けることで、起立姿
勢の状態で座部に腰を降ろしたとき、腰掛け姿勢まで下
降した際の適正な位置を定めることができるので、座部
が腰掛け姿勢に下降した後に改めて姿勢を変える必要が
なくなる。また、座部は肘掛及び背当てと独立して昇降
するので、起立姿勢に対応する上昇位置において、使用
者は後方へ滑りそうな感覚を覚える。腰掛け位置規制用
突起は、実際には使用者の腰掛け姿勢を定めるが、それ
に加えて、使用者の不安感を解消する効果もある。特
に、座部を前方へ旋回しながら上昇するリンク機構を利
用した場合、起立姿勢に対応する上昇位置において、座
部は、背当てから離れており、かつ、肘掛の上面と略同
じ高さにある。使用者は、心理的な不安感を覚えるが、
腰掛け位置規制用突起を設けることにより、腰掛けたと
き、及び、座部が昇降するときにも不安感をなくすこと
ができる。
【0008】
【実施例】以下、図面を参照して本発明による起立介助
椅子の実施例を説明する。起立介助椅子10は、図1及
び図2に示されるように、脚部支持フレーム12、背当
て14、肘掛16、座部18、及び、リンク機構20を
有してなる。背当て14及び肘掛16は、脚部支持フレ
ーム12と一体に設けられている。そして、脚部支持フ
レーム12に、リンク機構20を介して座部18が取り
付けられている。座部18は、アクチュエータ22によ
って、脚部支持フレーム12、背当て14及び肘掛16
と独立して昇降する。脚部支持フレーム12は、前後左
右の4本の脚24と、前後に延びる左右一対の縦行梁2
6と、前後一対の横行梁28,30と、座部支持梁32
と、後貫34とを有する。背当て14は、上方に延びる
後部の脚24の間に取り付けられている。肘掛16は、
上方に延びる後部の脚24から前方に延び、左右一対の
縦行梁26に立設した肘掛支柱36に固定されている。
椅子の実施例を説明する。起立介助椅子10は、図1及
び図2に示されるように、脚部支持フレーム12、背当
て14、肘掛16、座部18、及び、リンク機構20を
有してなる。背当て14及び肘掛16は、脚部支持フレ
ーム12と一体に設けられている。そして、脚部支持フ
レーム12に、リンク機構20を介して座部18が取り
付けられている。座部18は、アクチュエータ22によ
って、脚部支持フレーム12、背当て14及び肘掛16
と独立して昇降する。脚部支持フレーム12は、前後左
右の4本の脚24と、前後に延びる左右一対の縦行梁2
6と、前後一対の横行梁28,30と、座部支持梁32
と、後貫34とを有する。背当て14は、上方に延びる
後部の脚24の間に取り付けられている。肘掛16は、
上方に延びる後部の脚24から前方に延び、左右一対の
縦行梁26に立設した肘掛支柱36に固定されている。
【0009】図3及び図4に示されるように、リンク機
構20は4節リンクである。脚部支持フレーム12の前
部横行梁28及び座部支持梁32に取り付けられた固定
リンク38と、この固定リンク38の前後端に軸着され
た前後一対の揺動リンク40,42と、これらの揺動リ
ンク40,42の他端に軸着された対向リンク44から
構成される。固定リンク38を最短リンクとすることに
より、揺動リンク40,42の所定の旋回範囲内におい
て、対向リンク44は旋回しながら僅かに前傾姿勢及び
後傾姿勢をとる。アクチュエータ22は、シリンダ4
6、ロッド48及びモータ50よりなる。シリンダ46
は脚部支持フレーム12の後貫34に金具52を介して
揺動自在に取り付けられ、ロッド48の突出端は前側の
旋回リンク40に軸着されている。モータ50を起動し
てシリンダ46からロッド48を突出させると、アクチ
ュエータ22はリンク機構20を作動させ、対向リンク
44を旋回昇降する。アクチュエータ22の起動停止
は、脚部支持フレーム12に設けられたスイッチのON
・OFFにより行われる。
構20は4節リンクである。脚部支持フレーム12の前
部横行梁28及び座部支持梁32に取り付けられた固定
リンク38と、この固定リンク38の前後端に軸着され
た前後一対の揺動リンク40,42と、これらの揺動リ
ンク40,42の他端に軸着された対向リンク44から
構成される。固定リンク38を最短リンクとすることに
より、揺動リンク40,42の所定の旋回範囲内におい
て、対向リンク44は旋回しながら僅かに前傾姿勢及び
後傾姿勢をとる。アクチュエータ22は、シリンダ4
6、ロッド48及びモータ50よりなる。シリンダ46
は脚部支持フレーム12の後貫34に金具52を介して
揺動自在に取り付けられ、ロッド48の突出端は前側の
旋回リンク40に軸着されている。モータ50を起動し
てシリンダ46からロッド48を突出させると、アクチ
ュエータ22はリンク機構20を作動させ、対向リンク
44を旋回昇降する。アクチュエータ22の起動停止
は、脚部支持フレーム12に設けられたスイッチのON
・OFFにより行われる。
【0010】座部18は、前部可動部54と後部可動部
56より構成される。前部可動部54は、前側の旋回リ
ンク40に取り付けられており、後部可動部56は対向
リンク44に取り付けられている。座部18は、使用者
の大腿部と臀部に対応して分割され、起立動作に合わせ
て、それぞれの可動部が大腿部と臀部を支持する。腰掛
け姿勢において、前側の旋回リンク40に取り付けられ
た前部可動部54と、対向リンク44に取り付けられた
後部可動部56は、略々水平姿勢にある。前部可動部5
4は僅かに前傾しており、後部可動部56は僅かに後傾
している。アクチュエータ22が起動すると、座部18
は上昇を始める。前部可動部54は旋回動作のみを行
い、後部可動部56は上昇動作を行いながら、僅かに旋
回動作を行う。ただし、後部可動部56は、実質的に水
平姿勢を維持するようになっている。後部可動部56の
上昇動作と前方への旋回動作によって、腰掛け姿勢にあ
る使用者は、起立姿勢へと案内される。起立姿勢に対応
する上昇位置において、座部18の後部可動部56は、
実質的に水平姿勢にあり、僅かながら6°程度前傾した
状態にある。この状態において、後部可動部56の上面
は、肘掛16の上面と略々等しい高さにある。詳細に
は、後部可動部56の後方の上面が肘掛16の上面より
僅かに上位に位置し、後部可動部56の前部の上面が、
肘掛16の上面より僅かに下位に位置する。このよう
に、使用者は座部18上において、前方のみならず、肘
掛16を乗り越えて側方へも移動することができように
なる。
56より構成される。前部可動部54は、前側の旋回リ
ンク40に取り付けられており、後部可動部56は対向
リンク44に取り付けられている。座部18は、使用者
の大腿部と臀部に対応して分割され、起立動作に合わせ
て、それぞれの可動部が大腿部と臀部を支持する。腰掛
け姿勢において、前側の旋回リンク40に取り付けられ
た前部可動部54と、対向リンク44に取り付けられた
後部可動部56は、略々水平姿勢にある。前部可動部5
4は僅かに前傾しており、後部可動部56は僅かに後傾
している。アクチュエータ22が起動すると、座部18
は上昇を始める。前部可動部54は旋回動作のみを行
い、後部可動部56は上昇動作を行いながら、僅かに旋
回動作を行う。ただし、後部可動部56は、実質的に水
平姿勢を維持するようになっている。後部可動部56の
上昇動作と前方への旋回動作によって、腰掛け姿勢にあ
る使用者は、起立姿勢へと案内される。起立姿勢に対応
する上昇位置において、座部18の後部可動部56は、
実質的に水平姿勢にあり、僅かながら6°程度前傾した
状態にある。この状態において、後部可動部56の上面
は、肘掛16の上面と略々等しい高さにある。詳細に
は、後部可動部56の後方の上面が肘掛16の上面より
僅かに上位に位置し、後部可動部56の前部の上面が、
肘掛16の上面より僅かに下位に位置する。このよう
に、使用者は座部18上において、前方のみならず、肘
掛16を乗り越えて側方へも移動することができように
なる。
【0011】後部可動部56は、図5に示されるよう
に、合板58に高弾性ウレタンフォーム60及び低弾性
ウレタンフォーム62を積層し、その上面を張布64に
覆った構造である。そして、後部可動部56の後端部に
おいて、上方に延びるL字状の腰掛け位置規制用突起6
6を有する。後部可動部56は上昇時において、肘掛1
6と実質的に水平となり、しかも、前方へ旋回動作して
背当て14から離れる。腰掛け位置規制用突起66を設
けることで、起立姿勢における基準となる位置が定めら
れ、使用者は腰掛け姿勢における適正な位置で座部に臀
部を当てるだけで知ることができる。従って、座部18
が腰掛け姿勢に下降した後に改めて姿勢を変える必要が
なくなる。また、座部18の後部可動部56は、肘掛1
6及び背当て14から離反した状態にあるので、腰掛け
位置規制用突起66は使用者にとって心理的に滑りそう
な感覚を解消する。
に、合板58に高弾性ウレタンフォーム60及び低弾性
ウレタンフォーム62を積層し、その上面を張布64に
覆った構造である。そして、後部可動部56の後端部に
おいて、上方に延びるL字状の腰掛け位置規制用突起6
6を有する。後部可動部56は上昇時において、肘掛1
6と実質的に水平となり、しかも、前方へ旋回動作して
背当て14から離れる。腰掛け位置規制用突起66を設
けることで、起立姿勢における基準となる位置が定めら
れ、使用者は腰掛け姿勢における適正な位置で座部に臀
部を当てるだけで知ることができる。従って、座部18
が腰掛け姿勢に下降した後に改めて姿勢を変える必要が
なくなる。また、座部18の後部可動部56は、肘掛1
6及び背当て14から離反した状態にあるので、腰掛け
位置規制用突起66は使用者にとって心理的に滑りそう
な感覚を解消する。
【0012】
【発明の効果】請求項1の発明では、座部が肘掛と独立
して、かつ、実質的に水平姿勢を維持した状態で昇降
し、さらに、腰掛け姿勢に対応する上昇位置において、
座部の少なくとも一部の上面が肘掛の上面より上位に位
置するので、起立姿勢において使用者は前方だけでな
く、側方への移動が可能であり、介護者も側方から使用
者を補助することができる。例えば、使用者は、肘掛に
邪魔されることなく、ベッドから起立介助椅子への移動
や、起立介助椅子からベッドへの移動を容易に行うこと
ができ、この際、介護者は、起立介助椅子の前方からで
も側方からでも使用者を補助することができる。また、
使用者自身が、体の向きを変えることにより、起立介助
椅子の前方のみならず、側方へも立ち上がることがで
き、自立した日常生活を営むこともできる。
して、かつ、実質的に水平姿勢を維持した状態で昇降
し、さらに、腰掛け姿勢に対応する上昇位置において、
座部の少なくとも一部の上面が肘掛の上面より上位に位
置するので、起立姿勢において使用者は前方だけでな
く、側方への移動が可能であり、介護者も側方から使用
者を補助することができる。例えば、使用者は、肘掛に
邪魔されることなく、ベッドから起立介助椅子への移動
や、起立介助椅子からベッドへの移動を容易に行うこと
ができ、この際、介護者は、起立介助椅子の前方からで
も側方からでも使用者を補助することができる。また、
使用者自身が、体の向きを変えることにより、起立介助
椅子の前方のみならず、側方へも立ち上がることがで
き、自立した日常生活を営むこともできる。
【0013】請求項2の発明では、座部の後端部に後方
への滑りを防止する腰掛け位置規制用突起を設けたの
で、起立姿勢の状態で座部に腰を降ろしたとき、腰掛け
姿勢まで下降した際の適正な位置を定めることができ
る。従って、起立姿勢から腰掛け姿勢に下降した際、使
用者は改めて姿勢を変える必要がない。また、座部は肘
掛と独立して昇降するので、使用者は心理的に不安感を
覚えるが、腰掛け位置規制用突起が後方への滑りを防止
するので、その不安感を解消する効果がある。
への滑りを防止する腰掛け位置規制用突起を設けたの
で、起立姿勢の状態で座部に腰を降ろしたとき、腰掛け
姿勢まで下降した際の適正な位置を定めることができ
る。従って、起立姿勢から腰掛け姿勢に下降した際、使
用者は改めて姿勢を変える必要がない。また、座部は肘
掛と独立して昇降するので、使用者は心理的に不安感を
覚えるが、腰掛け位置規制用突起が後方への滑りを防止
するので、その不安感を解消する効果がある。
【図1】 本発明による起立介助椅子の実施例を示し、
使用者の腰掛け姿勢に対応する座部下降位置における起
立介助椅子の側面図。
使用者の腰掛け姿勢に対応する座部下降位置における起
立介助椅子の側面図。
【図2】 本発明による起立介助椅子の実施例を示し、
使用者の起立姿勢に対応する座部上昇位置における起立
介助椅子の側面図。
使用者の起立姿勢に対応する座部上昇位置における起立
介助椅子の側面図。
【図3】 座部を外した状態の本発明による起立介助椅
子を上方から見た斜視図。
子を上方から見た斜視図。
【図4】 座部を外した状態の本発明による起立介助椅
子の下方から見た斜視図。
子の下方から見た斜視図。
【図5】 座部の後部可動部の断面図。
10 起立介助椅子 12 脚部支持
フレーム 14 背当て 16 肘掛 18 座部 20 リンク機
構 22 アクチュエータ 32 座部支持
梁 38 固定リンク 40,42 旋回リン
ク 44 対向リンク 46 シリンダ 48 ロッド 50 モータ 52 金具 54 前部可動
部 56 後部可動部 66 腰掛け位
置規制用突起
フレーム 14 背当て 16 肘掛 18 座部 20 リンク機
構 22 アクチュエータ 32 座部支持
梁 38 固定リンク 40,42 旋回リン
ク 44 対向リンク 46 シリンダ 48 ロッド 50 モータ 52 金具 54 前部可動
部 56 後部可動部 66 腰掛け位
置規制用突起
フロントページの続き (72)発明者 小原 光史 大阪府大阪市鶴見区鶴見4丁目17番96号 株式会社椿本チエイン内 (72)発明者 東 庄豪 岐阜県高山市松本町140 株式会社キタニ 内
Claims (2)
- 【請求項1】 脚部支持フレームと、前記脚部支持フレ
ームの後部の背当てと、前記脚部支持フレームの左右の
肘掛と、前記脚部支持フレームにリンク機構を介して取
り付けられ前記肘掛と独立して実質的に水平姿勢を維持
して昇降する座部とを有し、前記座部の上昇時において
前記座部の少なくとも一部の上面が前記肘掛の上面より
上昇することを特徴とする、起立介助椅子。 - 【請求項2】 前記座部の後端部に、後方への滑りを防
止する腰掛け位置規制用突起が設けられている、請求項
1の起立介助椅子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11111307A JP2000300611A (ja) | 1999-04-19 | 1999-04-19 | 起立介助椅子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11111307A JP2000300611A (ja) | 1999-04-19 | 1999-04-19 | 起立介助椅子 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000300611A true JP2000300611A (ja) | 2000-10-31 |
Family
ID=14557919
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11111307A Pending JP2000300611A (ja) | 1999-04-19 | 1999-04-19 | 起立介助椅子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000300611A (ja) |
Cited By (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
1999
- 1999-04-19 JP JP11111307A patent/JP2000300611A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040330 |