JP2702482B2 - 2輪車用空気入りラジアルタイヤ - Google Patents

2輪車用空気入りラジアルタイヤ

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JP2702482B2 JP62269172A JP26917287A JP2702482B2 JP 2702482 B2 JP2702482 B2 JP 2702482B2 JP 62269172 A JP62269172 A JP 62269172A JP 26917287 A JP26917287 A JP 26917287A JP 2702482 B2 JP2702482 B2 JP 2702482B2
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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は2輪車用空気入りラジアルタイヤ特に、トレ
ッドの構造に関するものである。 (従来の技術) 従来、2輪車用空気入りラジアルタイヤは、一般に、
第3図に示すように、一対の環状ビード1間に跨って、
ゴム被覆されたコードが実質的にラジアル方向に配列さ
れた少なくとも一層のカーカスプライ2よりなるカーカ
ス3と、タイヤクラウン部4でカーカス3のラジアル方
向外側に、赤道面に対し0〜40゜のコード角度で配置さ
れた少なくとも一層のベルトプライ5と、このベルトプ
ライのラジアル方向外側に配置されたトップトレッド6
と、タイヤサイド部7でカーカス3の外側に位置するサ
イドトレッド8とを具えている。 従来、この種のラジアル構造のタイヤにおいて、ベル
トプライ5が赤道面に対して25゜以下のコード角度を有
するものは、カーカス3を予めトロイダル状に拡張後、
ベルトプライ5とトップトレッド6とを貼り付ける所謂
2ステージ成型を行っている。この場合の成型方法とし
ては、第3および4図に示すように、予めカーカスにサ
イドトレッド8を貼付け圧着したものをトロイダル状に
膨張し、ベルトプライ5およびトップトレッド6を貼付
け圧着するサイド先貼付け方式および第5および6図に
示すようにトロイダル状に膨張したカーカス3にベルト
プライ5およびトップトレッド6を貼付け圧着した後、
サイドトレッド8を貼付け圧着するサイド後貼り方式と
が用いられている。 近年の2輪車は高出力車の開発が進み、より高速での
走行並びに旋回時の高グリップを要求され、タイヤ形状
面では偏平率の低いタイヤサイズが新シリーズとして採
用されている。これと併行して2輪車用ラジアルタイヤ
のトップトレッドゴムAは高グリップ化の為に高オイ
ル、高カーボン配合に移行しており、レース用2輪車用
タイヤでは、ゴム分100に対して軟化剤、充填剤共に夫
々100以上の比率の配合が一般的に使用さており、公道
を走る2輪車用ラジアルタイヤでもこれを追従する方向
にある。 他方、2輪車用ラジアルタイヤのサイドトレッドゴム
Bは乗用車用ラジアルタイヤ、トラック用ラジアルタイ
ヤ等のラジアル構造のタイヤと同様にNR/BRの併用によ
り耐屈曲性能をおり、低オイル配合が一般的である。 (発明が解決しようとする問題点) しかしながら、上述したように高オイル配合のトップ
トレッド6と低オイル配合のサイドトレッド8とを組合
せて使用する場合、第3および4図に示す従来技術のサ
イド先貼り方式により、トップトレッド6として、第7
図に示すトップトレッドゴムAを貼り付けたものは製品
時第3図に示すようにサイドウォール部7の表面側で、
トップトレッドゴムAがサイドトレッドゴムBの上側に
配置される構造となり、高オイル配合のトップトレッド
ゴムAより低オイル配合のサイドトレッドゴムB側へオ
イルの移行が進行し、トップトレッドゴムAの脆化が進
み、トップトレッド6にクラックが生じ、特に、トップ
トレッドゴムが薄い部分でクラックが顕著に発生すると
いう問題がある。 また、第5および6図に示す従来技術のサイド後貼り
方式によるとオイル移行によるトップトレッド表面のク
ラック発生の問題は無いが、生産性が著しく悪く、この
ために製造費が高くなるという問題がある。 本発明の目的は、上述した従来のトップトレッド表面
のクラックの発生による性能上の問題および生産性の問
題を同時に解消しようとするものである。 (問題点を解決するための手段) 本発明によれば、第1図に示すように、一対の環状ビ
ード1間に跨って、ゴム被覆されたコードが実質的にラ
ジアル方向に配列された少なくとも一層のカーカスプラ
イ2よりなるカーカス3と、タイヤクラウン部4でカー
カス3のラジアル方向外側に、赤道面に対し0〜40゜の
コード角度で配置された少なくとも一層のベルトプライ
5と、このベルトプライのラジアル方向外側に配置され
たトップトレッド6と、非接地域であるタイヤサイド部
7でカーカス3の外側に位置する一対のサイドトレッド
8とを具え、ゴム分100に対し軟化剤が70以上の比率で
配合されたトップトレッドゴムAと、ゴム分100に対し
軟化剤が20以下の比率で配合されたサイドトレッドゴム
Bとのそれぞれで、トップトレッドおよびサイドトレッ
ドが形成され、断面ほぼ台形のトップトレッド部分の両
傾斜側面をトップトレッドゴムAとサイドトレッドゴム
Bの境界面として、両トレッド6,7が一体に押出し成形
されたトレッド部材13によってカーカス3の外側に貼り
付けられ、前記境界面11の、タイヤ外表面側Sがカーカ
ス側Cよりラジアル方向外方に位置していることを特徴
とする。 (作 用) 台形トップトレッド10の両傾斜側面をトップトレッド
ゴムとサイドトレッドゴムの境界面11としてトップトレ
ッド部分10とサイドトレッド部分12とを一体に有するト
ップおよびサイド一体押出トレッド部材13で構成し、上
記境界面11の、タイヤ外表面側Sがカーカス側Cより半
径方向外方に位置する構成としたことにより、サイドゴ
ムBと隣接するトップゴムAが、サイドゴムBとカーカ
スの間に位置することになり、高オイル配合のトップゴ
ムAから低オイル配合のサイドゴムBへのオイル移行で
脆化するトップゴムAがタイヤ表面に位置しないことに
よりクラック発生の危険が回避される。 また、成形時におけるトップトレッド6とサイドトレ
ッド8との貼り合せ工程が省かれ、これにより性能の向
上と生産性の向上とを同時に達成することができる。 第5および6図に示す従来技術のサイド後貼り方式に
よってもサイドゴムBと隣接するトップゴムAはサイド
ゴムBとカーカスの間に位置し、トップゴムAがタイヤ
表面に位置しないことによりオイル移行によるクラック
発生の危険が無いが、前述したように成型時に面倒な貼
り合せ工程を必要とし、生産性が著しく悪いという問題
がある。 (実施例) 第8図に示すようにトップゴムAによる断面ほぼ台形
のトップトレッド部分10と、この台形のトプトレッド部
分10の両傾斜側面を境界面11として台形トップトレッド
部分10の両側に延びるサイドゴムBによるサイドトレッ
ド部分12とを一体に押出し成形したトップおよびサイド
一体押出しトレッド部材13を、サイドゴムBのゴム分10
0に対する軟化剤の比率が18で、トップゴムAのゴム分1
00に対する軟化剤の比率が92,81,70の3種類を準備し
た。 これらのトップおよびサイド一体押出しトレッドを用
いて第2図に示す成形作業により、第1図に示す構成
の、タイヤサイズ110/70 R 17の本発明による実施例1
〜3の2輪車用空気入りラジアルタイヤを製造した。 第1図において、両トレッド6及び8の境界面11は、
タイヤ外表面側Sでカーカス側Cより半径方向外方とな
る方向に配設されている。 (発明の効果) 本発明の効果を確認するため、第1表に示すように、
上述の実施例1〜3と同じタイヤサイズのタイヤを同じ
トップゴムおよびサイドゴムを用いて第4図に示す先貼
り方法により第3図に示す構造の比較例1−1〜3−1
および第6図に示す後貼り方法による第5図に示す構造
の比較例1−2〜3−2の2輪車用空気入りタイヤを準
備し、本発明の実施例1〜3および比較例1−1〜3−
2のタイヤを内圧2.5kg/cm2でリム組し、1ケ月間放置
後、内圧2.5kg/cm2、荷重190kg、速度60km/Hの条件で屋
外ドラム試験機にて10000km走行させた。 第2表にその試験結果として成型能力指数並びに総合
評価に示す。 第2表の実施例1〜3で示すように本発明によれば、
ゴム分100に対し軟化剤を70以上の比率で配合したトッ
プトレッドゴムAと、ゴム分100に対し軟化剤を20以下
の比率で配合したサイドトレッドゴムBとを組合せにお
いて、トップトレッドゴムAの側端部分が、サイドトレ
ッドゴムBとカーカスとの間に位置することになり、高
オイル配合のトップトレッドゴムAから、低オイル配合
のサイドトレッドゴムBへのオイルの移行が生じても、
トップトレッド6の薄肉側端部分がサイドトレッド8に
て覆われていることから、タイヤの路面グリップ力を向
上させ、またタイヤサイド部の耐屈曲性能を高めてな
お、トップトレッド6へのクラックの発生を十分に防止
し、また、生産性を著しく改善することができる。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明によるトップおよびサイド一体押出トレ
ッド部材を用いて製造された2輪車用空気入りラジアル
タイヤのラジアル方向断面の半裁図、 第2図は第1図に示すタイヤの成型工程の概念図、 第3図は従来のサイド先貼り方式により製造されたタイ
ヤのラジアル方向断面の半裁図、 第4図は第3図に示すタイヤの成型工程の概念図、 第5図は従来のサイド後貼り方式により製造されたタイ
ヤのラジアル方向断面の半裁図、 第6図は第5図に示すタイヤの成型工程の概念図、 第7図は従来タイヤで用いられているトップトレッドの
例を示す線図的断面図、 第8図は本発明タイヤにおけるトップおよびサイド一体
押出トレッド部材の線図的断面図である。 1……環状ビード、2……カーカスプライ 3……カーカス、4……タイヤクラウン部 5……ベルトプライ、6……トップトレッド 7……タイヤサイド部、8……サイドトレッド 10……トップトレッド部、11……境界面 12……サイドトレッド部、13……トップおよびサイド一
体押出トレッド部材

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.一対の環状ビード間に跨って、ゴム被覆されたコー
    ドが実質的にラジアル方向に配列された少なくとも一層
    のカーカスプライ(2)よりなるカーカス(3)と、タ
    イヤクラウン部(4)でカーカス(3)のラジアル方向
    外側に、赤道面に対し0〜40゜のコード角度で配置され
    た少なくとも一層のベルトプライ(5)と、このベルト
    プライ(5)のラジアル方向外側に配置されたトップト
    レッド(6)と、非接地域であるタイヤサイド部(7)
    でカーカス(3)の外側に位置する一対のサイドトレッ
    ド(8)とを具え、 ゴム分100に対し軟化剤が70以上の比率で配合されたト
    ップトレッドゴムAと、ゴム分100に対し軟化剤が20以
    下の比率で配合されたサイドトレッドゴムBとのそれぞ
    れで、トップトレッド(6)およびサイドトレッド
    (7)が形成され、断面ほぼ台形のトップトレッド部分
    (10)の両傾斜側面をトップトレッドゴムAとサイドト
    レッドゴムBの境界面(11)として、両トレッドが一体
    に押出し成形されたトレッド部材(13)によってカーカ
    スの外側に貼り付けられ、前記境界面(11)の、タイヤ
    外表面側がカーカス側よりラジアル方向外方に位置して
    いる2輪車用空気入りラジアルタイヤ。
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