JP3355222B2 - 乗用車用空気入りラジアルタイヤ - Google Patents
乗用車用空気入りラジアルタイヤInfo
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- JP3355222B2 JP3355222B2 JP16465293A JP16465293A JP3355222B2 JP 3355222 B2 JP3355222 B2 JP 3355222B2 JP 16465293 A JP16465293 A JP 16465293A JP 16465293 A JP16465293 A JP 16465293A JP 3355222 B2 JP3355222 B2 JP 3355222B2
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- Japan
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- bead
- tire
- height
- radial
- filler
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-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60C—VEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
- B60C15/00—Tyre beads, e.g. ply turn-up or overlap
- B60C15/06—Flipper strips, fillers, or chafing strips and reinforcing layers for the construction of the bead
- B60C15/0603—Flipper strips, fillers, or chafing strips and reinforcing layers for the construction of the bead characterised by features of the bead filler or apex
- B60C15/0607—Flipper strips, fillers, or chafing strips and reinforcing layers for the construction of the bead characterised by features of the bead filler or apex comprising several parts, e.g. made of different rubbers
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、乗用車用空気入りラ
ジアルタイヤ、なかでもそのビード部構造に関するもの
であり、とくには、操縦安定性を十分高く維持しつつ、
車両の燃費効率を有効に向上させるものである。
ジアルタイヤ、なかでもそのビード部構造に関するもの
であり、とくには、操縦安定性を十分高く維持しつつ、
車両の燃費効率を有効に向上させるものである。
【０００２】
【従来の技術】乗用車用空気入りラジアルタイヤのビー
ド部構造としては、ビード部に所要の剛性を付与すべ
く、ラジアルカーカスの本体部分と巻上げ部分との間
に、比較的体積の大きいビードフィラーを配設するとと
もに、そのビード部のリムずれを防止すべく、前記巻上
げ部分の外側にチェーファを配設したものがある。
ド部構造としては、ビード部に所要の剛性を付与すべ
く、ラジアルカーカスの本体部分と巻上げ部分との間
に、比較的体積の大きいビードフィラーを配設するとと
もに、そのビード部のリムずれを防止すべく、前記巻上
げ部分の外側にチェーファを配設したものがある。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年におい
ては車両の高性能化に加えて、燃費の向上が強く要求さ
れるに至っており、タイヤにおいてもかかる要求に応え
るべく、トレッド部、サイドウォール部などの構造に変
更を加えて燃費の向上を図る技術が各種提案されてい
る。
ては車両の高性能化に加えて、燃費の向上が強く要求さ
れるに至っており、タイヤにおいてもかかる要求に応え
るべく、トレッド部、サイドウォール部などの構造に変
更を加えて燃費の向上を図る技術が各種提案されてい
る。
【０００４】しかしながら、タイヤビード部は、操縦安
定性にとくに大きな影響を及ぼす部分であることから、
未だ十分な構造改善が行われていない状況にある。
定性にとくに大きな影響を及ぼす部分であることから、
未だ十分な構造改善が行われていない状況にある。
【０００５】そこでこの発明は、上述したような従来の
ビード部構造に大きな変更を加えて燃費の向上を図るこ
とにより、その従来構造によってもたらされる操縦安定
性を損ねることなしに、タイヤ全体として燃費を効果的
に向上させることができる乗用車用空気入りラジアルタ
イヤを提供する。
ビード部構造に大きな変更を加えて燃費の向上を図るこ
とにより、その従来構造によってもたらされる操縦安定
性を損ねることなしに、タイヤ全体として燃費を効果的
に向上させることができる乗用車用空気入りラジアルタ
イヤを提供する。
【０００６】なお、燃費を向上させるためには、タイヤ
各部の歪エネルギー、ロスタンジェント、体積などを低
減させて、タイヤの転がり抵抗を小ならしめることが有
効であるので、ここではとくに、タイヤビード部の内部
ロスの低減をもってそれの実現を図ることとする。
各部の歪エネルギー、ロスタンジェント、体積などを低
減させて、タイヤの転がり抵抗を小ならしめることが有
効であるので、ここではとくに、タイヤビード部の内部
ロスの低減をもってそれの実現を図ることとする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】この発明の乗用車用空気
入りラジアルタイヤは、少なくとも一枚のカーカスプラ
イからなるラジアルカーカスと、このラジアルカーカス
の、本体部分と巻上げ部分との間で、ビードコアの外周
側に配設したビードフィラーと、前記巻上げ部分の外側
に配設したビード補強ゴムと、その巻上げ部分とビード
補強ゴムとの間に配設したビード補強層とを具えるもの
であって、前記ビードフィラーのショアＡ硬度を75〜99
度とするとともに、そのビードフィラーの、ビードコア
内周面からの半径方向高さを、タイヤ断面高さの0.14〜
0.35倍とし、
入りラジアルタイヤは、少なくとも一枚のカーカスプラ
イからなるラジアルカーカスと、このラジアルカーカス
の、本体部分と巻上げ部分との間で、ビードコアの外周
側に配設したビードフィラーと、前記巻上げ部分の外側
に配設したビード補強ゴムと、その巻上げ部分とビード
補強ゴムとの間に配設したビード補強層とを具えるもの
であって、前記ビードフィラーのショアＡ硬度を75〜99
度とするとともに、そのビードフィラーの、ビードコア
内周面からの半径方向高さを、タイヤ断面高さの0.14〜
0.35倍とし、
【０００８】前記ビード補強ゴムのショアＡ硬度を65〜
80度とし、このビード補強ゴムの、ビードコア内周面か
らの半径方向高さを、タイヤ断面高さの0.28〜0.6 倍と
するとともに、前記ビードフィラーの同様高さの1.5 〜
3.5 倍とし、また、ビード補強ゴムの体積をビードフィ
ラーのそれの1.5 〜10倍とし、
80度とし、このビード補強ゴムの、ビードコア内周面か
らの半径方向高さを、タイヤ断面高さの0.28〜0.6 倍と
するとともに、前記ビードフィラーの同様高さの1.5 〜
3.5 倍とし、また、ビード補強ゴムの体積をビードフィ
ラーのそれの1.5 〜10倍とし、
【０００９】前記ビード補強層を、840 〜1500d/2 の繊
維コードにて形成し、そのビード補強層の半径方向内端
をビードコアの近傍部分に位置させるとともに、それの
半径方向外端を、ビードコア内周面からタイヤ断面高さ
の0.3 〜0.5 倍の位置に配置したものである。
維コードにて形成し、そのビード補強層の半径方向内端
をビードコアの近傍部分に位置させるとともに、それの
半径方向外端を、ビードコア内周面からタイヤ断面高さ
の0.3 〜0.5 倍の位置に配置したものである。
【００１０】
【作用】この発明の乗用車用空気入りタイヤでは、ビー
ド部を、ビードフィラーの他、ビード補強ゴムおよびビ
ード補強層をもって補強することにより、ロスタンジェ
ントの大きいビードフィラーの体積を十分小ならしめる
ことができ、この結果として、タイヤの転がり抵抗が有
効に低下されることになる。
ド部を、ビードフィラーの他、ビード補強ゴムおよびビ
ード補強層をもって補強することにより、ロスタンジェ
ントの大きいビードフィラーの体積を十分小ならしめる
ことができ、この結果として、タイヤの転がり抵抗が有
効に低下されることになる。
【００１１】ところで、ここにおいてビードフィラーの
ショアＡ硬度を75〜99度とするのは、75度未満ではタイ
ヤの横剛性が低下して操縦正が悪化し、逆に99度を越え
る値としたときは乗心地が悪化することによる。
ショアＡ硬度を75〜99度とするのは、75度未満ではタイ
ヤの横剛性が低下して操縦正が悪化し、逆に99度を越え
る値としたときは乗心地が悪化することによる。
【００１２】また、それの半径方向高さをタイヤ断面高
さの0.14〜0.35倍とするのは、それが0.14倍未満では、
ビード補強ゴムの体積を大きくしてもなお十分なビード
部剛性を確保することができず、また、0.35倍を越える
と、ビードフィラーの高さが高くなりすぎて転がり抵抗
を十分低下させ得ないことによる。
さの0.14〜0.35倍とするのは、それが0.14倍未満では、
ビード補強ゴムの体積を大きくしてもなお十分なビード
部剛性を確保することができず、また、0.35倍を越える
と、ビードフィラーの高さが高くなりすぎて転がり抵抗
を十分低下させ得ないことによる。
【００１３】またここでは、ビード補強ゴムを、カーカ
スの巻上げ部の外側に配設することによって、ビード部
の耐カット性を効果的に高めることができ、それのショ
アＡ硬度を65〜80度とすることによって、操縦安定性と
乗心地との両性能を両立させることができる。
スの巻上げ部の外側に配設することによって、ビード部
の耐カット性を効果的に高めることができ、それのショ
アＡ硬度を65〜80度とすることによって、操縦安定性と
乗心地との両性能を両立させることができる。
【００１４】そして、そのビード補強ゴムの半径方向高
さを、タイヤ断面高さの0.28〜0.6倍とするとともに、
ビードフィラーの同様の高さの1.5 〜3.5 倍とすること
により、ビード部の歪エネルギーを低下させて転がり抵
抗を下げると共に、高い操縦安定性を確保することがで
きる。
さを、タイヤ断面高さの0.28〜0.6倍とするとともに、
ビードフィラーの同様の高さの1.5 〜3.5 倍とすること
により、ビード部の歪エネルギーを低下させて転がり抵
抗を下げると共に、高い操縦安定性を確保することがで
きる。
【００１５】さらに、ビード補強ゴムの体積をビードフ
ィラーのそれの1.5 〜10倍とすることによって、ビード
部全体の体積を従来構造のそれと大きく変えることなく
タイヤを作ることができる。
ィラーのそれの1.5 〜10倍とすることによって、ビード
部全体の体積を従来構造のそれと大きく変えることなく
タイヤを作ることができる。
【００１６】しかも、このタイヤでは、カーカスの巻上
げ部分とビード補強ゴムとの間にビード補強層を配設す
ることにより、ビード部の横剛性を確保し、またカーカ
スを保護することが可能となる。
げ部分とビード補強ゴムとの間にビード補強層を配設す
ることにより、ビード部の横剛性を確保し、またカーカ
スを保護することが可能となる。
【００１７】また、そのビード補強層を、 840〜1500d/
2 の繊維コードで形成することによって、ビードフィラ
ーの体積を小ならしめたことによる横剛性の低下を補
い、耐カット性も良化させることができる。
2 の繊維コードで形成することによって、ビードフィラ
ーの体積を小ならしめたことによる横剛性の低下を補
い、耐カット性も良化させることができる。
【００１８】そしてさらには、ビード補強層の半径方向
内端をビードコアの近傍部分に位置させるとともに、そ
れの半径方向外端を、ビードコア内周面からタイヤ断面
高さの0.3 〜0.5 倍の位置に配置することによって、必
要十分な横剛性を確保できる。
内端をビードコアの近傍部分に位置させるとともに、そ
れの半径方向外端を、ビードコア内周面からタイヤ断面
高さの0.3 〜0.5 倍の位置に配置することによって、必
要十分な横剛性を確保できる。
【００１９】
【実施例】以下にこの発明の実施例を図面に基づいて説
明する。図１はこの発明の一実施例を示す、タイヤ幅方
向の略線断面図であり、図中１は一枚のカーカスプライ
からなるラジアルカーカスを、２は、そのカーカス１の
クラウン部の外周側に配設した二層のベルト層からなる
ベルトを、そして３は、ベルト２のさらに外周側に配設
したトレッド部をそれぞれ示す。
明する。図１はこの発明の一実施例を示す、タイヤ幅方
向の略線断面図であり、図中１は一枚のカーカスプライ
からなるラジアルカーカスを、２は、そのカーカス１の
クラウン部の外周側に配設した二層のベルト層からなる
ベルトを、そして３は、ベルト２のさらに外周側に配設
したトレッド部をそれぞれ示す。
【００２０】ここでは、全体としてトロイド状をなすラ
ジアルカーカス１の側端部分を、ビード部４に配設した
ビードコア５の周りで内側から外側に巻上げるととも
に、ビードコア５の外周側で、ラジアルカーカスの本体
部分１ａと巻上げ部分１ｂとの間にビードフィラー６
を、また、その巻上げ部分１ｂの外側にはビード補強ゴ
ム７をそれぞれ配設し、さらに、このビード補強ゴム７
と巻上げ部分１ｂとの間にビード補強層８を配設する。
ジアルカーカス１の側端部分を、ビード部４に配設した
ビードコア５の周りで内側から外側に巻上げるととも
に、ビードコア５の外周側で、ラジアルカーカスの本体
部分１ａと巻上げ部分１ｂとの間にビードフィラー６
を、また、その巻上げ部分１ｂの外側にはビード補強ゴ
ム７をそれぞれ配設し、さらに、このビード補強ゴム７
と巻上げ部分１ｂとの間にビード補強層８を配設する。
【００２１】ここにおいて、ビードフィラー６は、ショ
アＡ硬度が75〜99度のゴム組成物にて形成して、そのビ
ードフィラー６の、ビードコア内周面からの半径方向高
さをタイヤ断面高さＨの0.14〜0.35倍とし、また、ビー
ド補強ゴム７は、ショアＡ硬度が65〜80度のゴム組成物
にて形成して、そのビード補強ゴム７の、ビードコア内
周面からの半径方向高さを、タイヤ断面高さＨの0.28〜
0.6 倍とするとともに、ビードフィラー６の同様高さの
1.5 〜3.5 倍とし、そして、ビード補強ゴム７の体積を
ビードフィラーのそれの1.5 〜10倍とする。
アＡ硬度が75〜99度のゴム組成物にて形成して、そのビ
ードフィラー６の、ビードコア内周面からの半径方向高
さをタイヤ断面高さＨの0.14〜0.35倍とし、また、ビー
ド補強ゴム７は、ショアＡ硬度が65〜80度のゴム組成物
にて形成して、そのビード補強ゴム７の、ビードコア内
周面からの半径方向高さを、タイヤ断面高さＨの0.28〜
0.6 倍とするとともに、ビードフィラー６の同様高さの
1.5 〜3.5 倍とし、そして、ビード補強ゴム７の体積を
ビードフィラーのそれの1.5 〜10倍とする。
【００２２】さらに、ビード補強層８を、840 〜1500d/
2 の繊維コードにて形成し、このビード補強層８の半径
方向の内端をビードコア５の近傍部分に、そしてその外
端を、ビードコア内周面からタイヤ断面高さＨの0.3 〜
0.5 倍の高さに位置させる。
2 の繊維コードにて形成し、このビード補強層８の半径
方向の内端をビードコア５の近傍部分に、そしてその外
端を、ビードコア内周面からタイヤ断面高さＨの0.3 〜
0.5 倍の高さに位置させる。
【００２３】このように構成して成る空気入りラジアル
タイヤによれば、前述したように、操縦安定性を高く維
持して、車両の燃費を有効に向上させることができる。
タイヤによれば、前述したように、操縦安定性を高く維
持して、車両の燃費を有効に向上させることができる。
【００２４】図２はこの発明の他の実施例を示す略線断
面図であり、これは、ビード補強ゴム７を、タイヤ幅方
向の内外に二分割し、その内側部分７ａを、ショアＡ硬
度が65〜80度のゴム組成物にて形成して、そのビードコ
ア内周面からの半径方向高さを、タイヤ断面高さＨの0.
28〜0.6 倍とするとともに、ビードフィラー６の同様高
さの 1.5〜3.5 倍とし、そして、ビード補強ゴムの内側
部分７ａの体積をビードフィラーのそれの 1.2〜7.5 倍
とする一方、外側部分７ｂを、ショアＡ硬度が75〜99度
のゴム組成物にて形成して、そのビードコア内周面から
の半径方向高さを、タイヤ断面高さＨの0.24〜0.4 倍と
するとともに、ビードフィラー６の同様高さの 1.5〜3.
0 倍とし、そして、ビード補強ゴムの外側部分７ｂの体
積をビードフィラーのそれの 1.0〜3.5 倍としたもので
ある。
面図であり、これは、ビード補強ゴム７を、タイヤ幅方
向の内外に二分割し、その内側部分７ａを、ショアＡ硬
度が65〜80度のゴム組成物にて形成して、そのビードコ
ア内周面からの半径方向高さを、タイヤ断面高さＨの0.
28〜0.6 倍とするとともに、ビードフィラー６の同様高
さの 1.5〜3.5 倍とし、そして、ビード補強ゴムの内側
部分７ａの体積をビードフィラーのそれの 1.2〜7.5 倍
とする一方、外側部分７ｂを、ショアＡ硬度が75〜99度
のゴム組成物にて形成して、そのビードコア内周面から
の半径方向高さを、タイヤ断面高さＨの0.24〜0.4 倍と
するとともに、ビードフィラー６の同様高さの 1.5〜3.
0 倍とし、そして、ビード補強ゴムの外側部分７ｂの体
積をビードフィラーのそれの 1.0〜3.5 倍としたもので
ある。
【００２５】この例によれば、上述したところに加え、
ビード補強ゴム７の上述したような構成に基づき、操縦
安定性を高く維持し、なおかつ耐カット性においてもす
ぐれた効果をもたらすことができる。
ビード補強ゴム７の上述したような構成に基づき、操縦
安定性を高く維持し、なおかつ耐カット性においてもす
ぐれた効果をもたらすことができる。
【００２６】（比較例）以下に、発明タイヤと比較タイ
ヤとの転がり抵抗および横剛性に関する比較試験につい
て説明する。
ヤとの転がり抵抗および横剛性に関する比較試験につい
て説明する。
【００２７】◎供試タイヤ サイズが175/70 Ｒ13のタイヤ ・発明タイヤ 図１に示す構成を有するタイヤであって、ビードフィラ
ーを、硬度90度、高さ20mm（0.2 Ｈ）とし、ビード補強
ゴムを、硬度70度、高さ55mm（0.55Ｈ）とするととも
に、その体積をビードフィラー体積の 4.5倍とし、ビー
ド補強層を、840d/2のナイロン繊維コードで形成すると
ともに、その上端の高さを45mm（0.45Ｈ）としたもの。 ・比較タイヤ 図３に示す構成を有するタイヤであって、ビードフィラ
ーを、硬度90度、高さ50mm（0.5 Ｈ）とし、ビード補強
ゴムを、硬度70度、高さ40mm（0.4 Ｈ）とするととも
に、その体積をビードフィラー体積の0.75倍とし、ビー
ド補強層を配設しないもの。
ーを、硬度90度、高さ20mm（0.2 Ｈ）とし、ビード補強
ゴムを、硬度70度、高さ55mm（0.55Ｈ）とするととも
に、その体積をビードフィラー体積の 4.5倍とし、ビー
ド補強層を、840d/2のナイロン繊維コードで形成すると
ともに、その上端の高さを45mm（0.45Ｈ）としたもの。 ・比較タイヤ 図３に示す構成を有するタイヤであって、ビードフィラ
ーを、硬度90度、高さ50mm（0.5 Ｈ）とし、ビード補強
ゴムを、硬度70度、高さ40mm（0.4 Ｈ）とするととも
に、その体積をビードフィラー体積の0.75倍とし、ビー
ド補強層を配設しないもの。
【００２８】◎試験方法 転がり抵抗については、スチール平滑面を有する、外径
が1707.6mm, 幅が350mm の回転ドラムを用い、 300kgの
荷重の作用下で、０〜180km/h の速度で回転させたとき
の惰行法をもって測定して評価し、横剛性については、
表面があや目ｍ＝0.3 のローレット加工を施した鋼製の
路面においてタイヤに路面に対して直角方向に荷重をか
け、タイヤ回転軸と平行に移動する路面との相対変位量
に対して発生する力を測定して評価した。
が1707.6mm, 幅が350mm の回転ドラムを用い、 300kgの
荷重の作用下で、０〜180km/h の速度で回転させたとき
の惰行法をもって測定して評価し、横剛性については、
表面があや目ｍ＝0.3 のローレット加工を施した鋼製の
路面においてタイヤに路面に対して直角方向に荷重をか
け、タイヤ回転軸と平行に移動する路面との相対変位量
に対して発生する力を測定して評価した。
【００２９】◎試験結果 速度80km/hにおいて、発明タイヤでは、転がり抵抗を比
較タイヤに比して約10％改善することができた。なお横
剛性は、両タイヤともにほぼ同等であった。
較タイヤに比して約10％改善することができた。なお横
剛性は、両タイヤともにほぼ同等であった。
【００３０】
【発明の効果】上記比較例からも明らかなように、この
発明によれば、とくには、ビード部の構造に変更を加え
てビードフィラーの体積を有効に低減させることによっ
て、操縦安定性を十分高く維持しつつ、転がり抵抗を低
減させて車両の燃費を効果的に向上させることができ
る。
発明によれば、とくには、ビード部の構造に変更を加え
てビードフィラーの体積を有効に低減させることによっ
て、操縦安定性を十分高く維持しつつ、転がり抵抗を低
減させて車両の燃費を効果的に向上させることができ
る。
【図１】この発明の実施例を示すタイヤ幅方向の略線断
面図である。
面図である。
【図２】この発明の他の実施例を示すタイヤ幅方向の略
線断面図である。
線断面図である。
【図３】比較タイヤを例示するタイヤ幅方向の略線断面
図である。
図である。
１ ラジアルカーカス １ａ 本体部分 １ｂ 巻上げ部分 ２ ベルト ３ トレッド ４ ビード部 ５ ビードコア ６ ビードフィラー ７ ビード補強ゴム ８ ビード補強層 Ｈ タイヤ断面高さ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平４−55108（ＪＰ，Ａ) 特開 平２−286406（ＪＰ，Ａ) 特開 昭60−248410（ＪＰ，Ａ) 特開 昭55−83606（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) B60C 15/06
Claims (1)
- 【請求項１】 少なくとも一枚のカーカスプライからな
るラジアルカーカスと、このラジアルカーカスの、本体
部分と巻上げ部分との間で、ビードコアの外周側に配設
したビードフィラーと、前記巻上げ部分の外側に配設し
たビード補強ゴムと、その巻上げ部分とビード補強ゴム
との間に配設したビード補強層とを具え、 前記ビードフィラーのショアＡ硬度を75〜99度とすると
ともに、そのビードフィラーの、ビードコア内周面から
の半径方向高さを、タイヤ断面高さの0.14〜0.35倍と
し、 前記ビード補強ゴムのショアＡ硬度を65〜80度とし、こ
のビード補強ゴムの、ビードコア内周面からの半径方向
高さを、タイヤ断面高さの0.28〜0.6 倍とするととも
に、前記ビードフィラーの同様高さの1.5 〜3.5 倍と
し、また、ビード補強ゴムの体積をビードフィラーのそ
れの1.5 〜10倍とし、 前記ビード補強層を、840 〜1500d/2 の繊維コードにて
形成し、そのビード補強層の半径方向内端をビードコア
の近傍部分に位置させるとともに、それの半径方向外端
を、ビードコア内周面からタイヤ断面高さの0.3 〜0.5
倍の位置に配置してなる乗用車用空気入りラジアルタイ
ヤ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16465293A JP3355222B2 (ja) | 1993-07-02 | 1993-07-02 | 乗用車用空気入りラジアルタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16465293A JP3355222B2 (ja) | 1993-07-02 | 1993-07-02 | 乗用車用空気入りラジアルタイヤ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0717219A JPH0717219A (ja) | 1995-01-20 |
| JP3355222B2 true JP3355222B2 (ja) | 2002-12-09 |
Family
ID=15797254
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16465293A Expired - Fee Related JP3355222B2 (ja) | 1993-07-02 | 1993-07-02 | 乗用車用空気入りラジアルタイヤ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3355222B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| TW401354B (en) | 1997-07-01 | 2000-08-11 | Sumitomo Rubber Ind | The heavy-duty radial tire for the heavy loading |
| KR100393476B1 (ko) * | 2001-03-20 | 2003-08-02 | 금호산업주식회사 | 비드부를 보강한 공기입 타이어 |
| KR100405124B1 (ko) * | 2001-03-20 | 2003-12-01 | 금호타이어 주식회사 | 비드부를 보강한 공기입 타이어 |
| US7478658B2 (en) * | 2006-07-31 | 2009-01-20 | Bridgestone Firestone North American Tire, Llc | Tire having a carcass ply turn-up portion with a concave segment |
| JP5366566B2 (ja) * | 2009-01-23 | 2013-12-11 | 株式会社ブリヂストン | 空気入りタイヤ |
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