JP5091599B2 - 空気入りタイヤ及びその製造方法 - Google Patents

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本発明は、グリーンタイヤを加硫成形する際に生ずるカーカスのコード配列の乱れを抑制しうる空気入りタイヤ及びその製造方法に関する。
一般に、空気入りタイヤを製造するに際しては、成形ドラムを用いて成形したグリーンタイヤt1(未加硫の生タイヤ)を、図7(A)、(B)に示すように、加硫金型b内で加硫成形することにより、リム組み状態に近い形状のタイヤt2に仕上げている。
このグリーンタイヤt1の段階では、同図の如く、サイドウォール部c及びビード部dが半径方向内方に向かってタイヤ軸方向外側にのびる裾開きの形状を有している。従って、グリーンタイヤt1を加硫成形する際には、ビードコアd1は、仕上がりタイヤt2におけるカーカス最大巾位置pをこえてタイヤ軸方向内側に大きく平行移動する必要がある。このとき、図8(A)に示す如く、カーカスeには、ビードコアd1がカーカス最大巾位置pを通過する時に略最大となる圧縮xが一時的に作用し、その結果、図8(B)に示す如く、カーカスコードe1に蛇行kが生ずるなどコード配列に乱れが発生し、ユニフォミティーを損ねるなど騒音性能及び操縦安定性能の低下原因となっていた。
そこで、下記の特許文献1には、図9に例示する如く、タイヤ内面tiがトレッド部aからサイドウォール部cをへてビード部dに至る間を半径方向内方に向かってタイヤ軸方向外側にのびる裾開き形状にて加硫成形された空気入りタイヤt3が提案されている。この裾開き形状のタイヤでは、加硫成型時、カーカスコードに圧縮力が作用しないため、前述のコード配列の乱れを防止することが可能となる。
特許第3133982号公報
この裾開き形状のタイヤは、リム組みによって従来的な裾閉じ形状となる。しかし、ビードコアd1として、図10(A)の如く、4〜6本のビードワイヤを埋設したストランドを渦巻き状に巻き重ねたテープビードタイプd1a、或いは図10(B)の如く、1本のビードワイヤを螺旋状に巻き重ねたシングルワインドタイプd1bを使用した場合には、ビードコアd1が捻りバネの如く機能するため、タイヤ単体では前述の裾開き形状が強く維持される。その結果、横積みでの安定性が悪くなり、タイヤの輸送性や保管性を著しく損ねるという問題がある。又リム組時に、ビード部dをタイヤ軸方向内側に押し込む際の反発力が大となるため、リム組性も著しく損なわれる。
なお本発明者の研究の結果、前記ビードコアd1としてケーブルビードを使用した場合には、捻りバネ力が小であるため、ビード部dをタイヤ軸方向内側に移行させたとき、サイドウォール部cからビード部dにかけての曲げ復帰力と、この復帰を阻止するビード部dの縮径側の反力とが釣り合い、タイヤ形状が安定するタイヤ安定形状が存在することが判明した。そして、このタイヤ安定形状ではタイヤが裾閉じ形状をなすため、タイヤの輸送性や保管性等を向上できる。
しかしながら、前記タイヤ安定形状を有した場合でも、このタイヤ安定形状におけるビードコアd1のコア中心巾が、リム組み状態のタイヤにおけるコア中心巾とある程度近接していなければ、エアーイン性能(リム組み時のエア充填作業のしやすさ)が不充分となって、リム組み性の向上が達成できないことが判明した。さらに又、リム組み状態のカーカスに応力が残留してしまうため、走行時のカーカスコードに作用する応力が不均一化し、カーカスコード配列の乱れが防止されるとはいえ、操縦安定性の向上効果が充分確保されないことも判明した。
そこで本発明は、前記タイヤ安定形状のタイヤにおけるコア中心巾WC1と、リム組み状態のタイヤにおけるコア中心巾WC0との差(WC1−WC0)を、0〜+25mmの範囲に規制することを基本として、裾開き形状で成形されたタイヤの欠点である横積み安定性、輸送性、保管性の問題を克服しながら、リム組み性及び操縦安定性の向上をより高レベルで達成しうる空気入りタイヤ及びその製造方法を提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本願請求項1の発明は、ビード部に埋設されたビードコアと、トレッド部からサイドウォール部をへてビード部の前記ビードコアで係止されるカーカスとを具え、かつトレッド部の外面がタイヤ赤道からトレッド端に向かって凸円弧状に湾曲してのびる空気入りタイヤであって、
前記ビードコアは、環状のコアと、このコアの周囲を螺旋状に巻付きながらタイヤ周方向に周回する少なくとも1本のシース線からなるシース層とを有するケーブルビードからなり、
金型から取り出されかつ非リム組み状態のタイヤ子午断面において、
前記空気入りタイヤは、タイヤ形状が安定して一定に保たれる2つのタイヤ安定形状を有し、
前記タイヤ安定形状は、タイヤ内面がトレッド部からサイドウォール部をへてビード部に至る間を半径方向内方に向かってタイヤ軸方向外側にのび、タイヤ内面の半径方向内端で、タイヤ内面のタイヤ軸方向の最大巾をもつ裾開き状の成形形状と、
ビード部が前記成形形状のタイヤのビード部よりもタイヤ軸方向内方となる内方位置に、タイヤ形状が安定して一定に保たれる内のタイヤ安定形状とであり、
前記内のタイヤ安定形状は、タイヤ内面のタイヤ軸方向の最大巾位置が、前記サイドウォール部に位置し、かつタイヤ内面が前記最大巾位置から前記半径方向内端に向かって、タイヤ軸方向内側にのびることにより、裾閉じ形状をなし、
しかも、この内のタイヤ安定形状のタイヤにおける前記ビードコアの断面中心間のコア中心巾WC1は、タイヤを正規リムにリム組みしたリム組み状態のタイヤにおけるコア中心巾WC0との差(WC1−WC0)が、−10〜+25mmの範囲であることを特徴としている。
又請求項2の発明では、前記タイヤは、前記内のタイヤ安定形状において、前記トレッド端間のタイヤ軸方向のトレッド巾がタイヤ最大巾をなす自動二輪車用タイヤであることを特徴としている。
又請求項3の発明では、前記カーカスの外側に、前記サイドウォール部の外面をなすサイドウォールゴムが配されるとともに、該サイドウォールゴムの最大ゴム厚さは1.5mm以下であることを特徴としている。
又請求項4の発明では、前記カーカスの外側に、前記サイドウォール部の外面をなすサイドウォールゴムが配されるとともに、該サイドウォールゴムの半径方向外端部は、前記トレッド部の外面をなすトレッドゴムのタイヤ軸方向外端部を被覆することを特徴としている。
又請求項5の発明では、前記カーカスの外側に、前記サイドウォール部の外面をなすサイドウォールゴムが配されるとともに、該サイドウォールゴムの半径方向外端部は、前記トレッド部の外面をなすトレッドゴムのタイヤ軸方向外端部により被覆され、かつ前記サイドウォールゴムの半径方向外端部とトレッドゴムのタイヤ軸方向外端部との境界面の外端は、タイヤ外面に配されかつ前記サイドウォールゴムとトレッドゴムとに跨って周方向にのびる帯状の保護ゴム層によって被覆されることを特徴としている。
又請求項6の発明は、請求項1〜5記載の空気入りタイヤを製造する製造方法であって、
ビード部にビードコアを埋設したグリーンタイヤを加硫金型に装着しかつブラダーにより加圧する加硫ステップを具え、
前記ビードコアは、環状のコアと、このコアの周囲に螺旋状に巻付きながらタイヤ周方向に周回する少なくとも1本のシース線からなるシース層とを有するケーブルビードからなるとともに、
前記加硫ステップは、タイヤ内面がトレッド部からサイドウォール部をへてビード部に至る間を半径方向内方に向かってタイヤ軸方向外側にのびる裾開き状の成形形状にて前記グリーンタイヤを加硫成形することを特徴としている。
又請求項7の発明では、前記加硫金型は、トレッド部の外面を形成するトレッド成形面部と、サイドウォール部の外面を形成するサイドウォール成形面部と、ビード部の外面を形成するビード成形面部とを有するタイヤ成形面を具えるとともに、前記ビード成形面部におけるタイヤ軸方向最大巾が、前記タイヤ成形面におけるタイヤ軸方向最大巾をなすことを特徴としている。又請求項8の発明では、前記成形形状における、前記コアのコア断面中心と前記内のタイヤ安定形状での前記タイヤ内面の前記最大巾位置とのタイヤ軸方向距離が、前記内のタイヤ安定形状における、前記コア断面中心と前記タイヤ内面の前記最大巾位置とのタイヤ軸方向距離と等しいことを特徴としている。さらに、請求項9の発明では、前記トレッド部の外面とタイヤ赤道との交点である赤道点から前記トレッド端までのタイヤ半径方向高さであるキャンバ量htが、前記赤道点から前記コアのコア断面中心までのタイヤ半径方向高さHtの40〜75%の範囲であることを特徴としている。
本発明は叙上の如く、裾開き状の成形形状を具えることで、加硫成形時におけるカーカスコードの蛇行等の配列乱れを防止しうる。又ビードコアとしてケーブルビードを用いることで、タイヤは、非リム組み状態において、タイヤ形状が安定して一定に保たれる裾閉じ状の内のタイヤ安定形状を持つことができ、前記裾開き状のタイヤが有する横積み安定性、輸送性、保管性に関する問題点を克服しうる。
又この内のタイヤ安定形状におけるコア中心巾WC1と、リム組み状態のタイヤにおけるコア中心巾WC0との差(WC1−WC0)を、−10〜+25mmの範囲に規制している。そのため、リム組時に、ビード部をリムに押し込む際の反発力を減じるだけでなく、優れたエアーイン性能をも確保できるなど、リム組み性を通常のタイヤレベルまで向上することができる。さらに、コア中心巾の差を前記範囲内としたため、リム組みによる残留応力の発生を低く抑えることが可能となり、走行時にカーカスコードに作用する応力を均一化でき、前述のカーカスコード配列の乱れ防止と相俟って、操縦安定性の向上をより高レベルで達成しうる。
以下、本発明の実施の一形態を、図示例とともに説明する。図1は、本発明の空気入りタイヤの成形形状を示す非リム組み状態のタイヤ子午断面図である。
図1に示すように、空気入りタイヤ1は、ビード部4に埋設されるビードコア5と、トレッド部2からサイドウォール部3をへてビード部4の前記ビードコア5で係止されるカーカス6とを具え、前記トレッド部2の外面2Sは、この外面2Sがタイヤ赤道Cと交わる赤道点C1からトレッド端Teに向かって凸円弧状に湾曲して延在している。前記空気入りタイヤ1は、本例では、自動二輪車用タイヤであって、前記赤道点C1からトレッド端Teまでのタイヤ半径方向高さであるキャンバ量htを、前記赤道点C1から前記ビードコア5の断面中心5p(以下にコア断面中心5pという場合がある)までの半径方向高さHt(以下にタイヤ断面高さHtという場合がある)の40〜75%の範囲とすることにより、車体を大きなバンク角で傾斜させる自動二輪車特有の旋回走行を可能としている。
前記カーカス6は、カーカスコードをタイヤ周方向に対して例えば75〜90°の角度で配列する1枚以上、本例では1枚のカーカスプライ6Aから形成される。このカーカスプライ6Aは、前記ビードコア5、5間に跨るプライ本体部6aの両端に、前記ビードコア5の廻りでタイヤ軸方向内側から外側に折り返されて係止されるプライ折返し部6bを一連に設けている。又該プライ本体部6aとプライ折返し部6bとの間には、ゴム硬度(デュロメータA硬さ)が例えば60〜90度の硬質ゴムからなり、前記ビードコア5からタイヤ半径方向外側に先細状にのびるビード補強用のビードエーペックス8が配置されている。
前記ビードエーペックス8は、その外端の前記コア断面中心5pからの半径方向高さh1は、前記トレッド端Teの前記コア断面中心5pからの半径方向高さhe(以下に、トレッド端高さheという場合がある)より小であり、好ましくは前記トレッド端高さheの20%〜60%の範囲としている。
又前記カーカス6の半径方向外側かつトレッド部2の内部には、バンド層7が配される。前記バンド層7は、バンドコードをタイヤ周方向に対して5°以下の角度で螺旋状に巻回させた1枚以上、本例では1枚のバンドプライ7Aにより形成される。このバンドプライ7Aは、継ぎ目のない所謂ジョイントレス構造をなすため、タイヤのユニフォミティに優れるとともに、トレッド部2への拘束力を高めてタガ効果を向上させる。なお前記バンド層7とカーカス6との間には、ベルトコードをタイヤ周方向に対して例えば15〜45°の角度で配列させた2枚のベルトプライを介在させることもできる。このとき、ベルトコードをプライ間相互で交差させることによりトレッド部2の曲げ剛性を高めることができ、特に大型自動二輪車用のタイヤにおける旋回性能を高めるのに役立つ。
次に、前記ビードコア5には、図5にその一部を拡大して示すように、環状のコア10と、このコア10の周囲を螺旋状に巻付きながらタイヤ周方向に周回する少なくとも1本のシース線11Aからなるシース層11とを具える断面円形状のケーブルビード12が用いられる。同図には、金属性のコア10の周囲を、1本の金属性のシース線11Aが螺旋状に巻付きながら7周回したものが例示されている。このケーブルビード12では、前記コア10に対してシース層11が動くことができるため、前述のテープビードタイプd1a(図10(A)に示す)、或いはシングルワインドタイプd1b(図10(B)に示す)のビードコアd1に比べ、捻れに対して柔軟であり、捻れ変形時の復帰力(バネ力)を小とすることができる。
又前記カーカス6の内側には、例えばブチルゴムなどの耐空気不透過性ゴムからなり、タイヤ内腔面であるタイヤ内面SIをなすことにより充填空気を気密に保持する薄いインナーライナゴム層9が、前記プライ本体部6aに沿ってビード部4、4間に架け渡される。なおカーカス6のトッピングゴムに耐空気不透過性ゴムを用いた場合には、前記インナーライナゴム層9を排除できる。
そして、前記非リム組み状態かつ無負荷のタイヤ子午断面において、本発明の空気入りタイヤ1は、前記タイヤ内面SIが裾開き状をなす成形形状Y1を具える。ここで、前記「成形形状Y1」とは、タイヤが加硫成形されたときのタイヤ形状であって、加硫金型内でのタイヤ形状に実質的に一致する。従って、この成形形状Y1において、タイヤ形状は安定して一定に保たれうる。
又前記「裾開き状」とは、トレッド部2からサイドウォール部3をへてビード部4に至る間を、前記タイヤ内面SIが、半径方向内方に向かってタイヤ軸方向外側に、実質的に傾斜してのびる外傾斜状態の形状を意味する。この「裾開き状」では、タイヤ赤道Cの両側で向き合うタイヤ内面SI間のタイヤ軸方向巾Wi(以下、タイヤ内面巾Wiという場合がある)は、半径方向内方に向かって次第に増加し、タイヤ内面SIの半径方向内端である所謂ビードトウ端4A、4A間で最大巾Wimax を持つ。前記「裾開き状」では、タイヤ内面SIに、タイヤ内面巾Wiが一定、即ちタイヤ赤道と平行な面部分を部分的に含むことができる。又空気入りタイヤ1では、前記インナーライナゴム層9が略一定の厚さを有することにより、前記タイヤ内面SIは、カーカス6のプライ本体部6aと実質的に平行であり、従って、このプライ本体部6aも裾開き状に形成されている。
そして前記空気入りタイヤ1では、前記ビードコア5がケーブルビード12で形成されることにより、前記成形形状Y1以外にも、タイヤ形状が安定して一定に保たれる内のタイヤ安定形状Y2を有することができる。この内のタイヤ安定形状Y2は、図2に示すように、ビード部4が、前記成形形状Y1のタイヤのビード部4よりもタイヤ軸方向内方となる内方位置にて形成される。これは、ケーブルビード12の捻りバネ力が非常に小であるため、成形形状Y1から、ビード部4をタイヤ軸方向内側に次第に移行して行くと、サイドウォール部3からビード部4にかけての曲げ復帰力と、この復帰を阻止するビード部4の縮径側の反力とが釣り合う位置が存在するからである。そしてこの釣り合う位置では、タイヤ形状が裾閉じ状で安定するため、横積み安定性、輸送性、保管性等に関する問題点を克服でき、一般タイヤと同等に取り扱うことができる。
前記内のタイヤ安定形状Y2では、タイヤ内面SIは、このタイヤ内面SIがタイヤ赤道Cと交わる赤道点C2から前記ビードトウ端4Aに至るまでの間にタイヤ内面巾Wiが最大値Wimax となる最大巾位置Piを有し、この最大巾位置Piからビードトウ端4Aまで、半径方向内方に向かってタイヤ軸方向内側にのびることにより、前記内のタイヤ安定形状Y2は、裾閉じ形状をなしている。またタイヤ安定形状Y2では、前記最大巾位置Piと同高さ位置に、カーカスプライ6Aの最大巾位置Pcが存在し、この最大巾位置Pcよりもタイヤ軸方向内方に、前記コア断面中心5pが位置している。これに対して、前記成形形状Y1では、前記最大巾位置Pcよりもタイヤ軸方向外方に、前記コア断面中心5pが位置している。なお前記最大巾位置Pcから成形形状Y1におけるコア断面中心5pまでのタイヤ軸方向距離Loは、前記最大巾位置Pcからタイヤ安定形状Y2におけるコア断面中心5pまでのタイヤ軸方向距離Liと略等しい。
さらに本発明では、前記内のタイヤ安定形状Y2のタイヤにおける前記コア断面中心5p、5p間のコア中心巾WC1と、タイヤを正規リムにリム組みしたリム組み状態Y0のタイヤにおけるコア中心巾WC0との差(WC1−WC0)を、−10〜+25mmの範囲に規制している。前記差(WC1−WC0)が−10mmより小の場合、リム組み時、エアー充填によってタイヤとリムとを嵌合させる際にエアー漏れが生じるなど所謂エアーイン性能が低下する。又前記差(WC1−WC0)が25mmより大の場合、リム組み状態のカーカスコードに応力が残留してしまうため、走行時、カーカスコードに作用する応力が不均一化する。そのため、裾開き状の成形形状Y1によってカーカスコード配列の乱れが防止されるとはいえ、操縦安定性の向上効果が充分確保されなくなる。このような観点から、前記差(WC1−WC0)の下限値は−5mm以上であるのがより好ましく、又上限値は13mm以下、さらには10mm以下であるのがより好ましい。なお前記内のタイヤ安定形状Y2のタイヤにおけるコア中心巾WC1は、成形形状Y1のタイヤにおけるコア中心巾、サイドウォール部3の曲げ弾性力、トレッド端高さhe等によって調整可能である。
次に、前記カーカス6のタイヤ軸方向外側には、前記サイドウォール部3の外面をなすサイドウォールゴム3Gが配されるとともに、前記バンド層7の半径方向外側には、前記トレッド部2の外面をなすトレッドゴム2Gが配される。本例では、前記サイドウォールゴム3Gの半径方向外端部3Geが、トレッドゴム2Gのタイヤ軸方向外端部2Geによって被覆されたTOS(トレッド・オーバー・サイドウォール)構造をなす場合が例示されている。
ここで、前記サイドウォールゴム3Gには、カーカス6を被覆保護する役目があり、四輪車用タイヤの場合、特に縁石等との擦れに対する耐カット性、及び耐候性が強く要求される。しかし自動二輪車用タイヤでは、前記内のタイヤ安定形状Y2において、前記トレッド端Te、Te間のタイヤ軸方向のトレッド巾TWがタイヤ最大巾をなすため、サイドウォールゴム3Gが縁石等と擦れて損傷する恐れがない。そのため耐カット性に対する重要性は低く、このサイドウォールゴム3Gを薄肉化して、重量低減を図ることが望まれる。しかしながら、裾閉じ形状では、サイドウォール部3に、タイヤ内面SIが半径方向内方に向かってタイヤ軸方向内方に傾斜するオーバハング部15が形成される。従って、従来の如く前記裾閉じ形状にてタイヤを加硫成形した場合には、ブラダー20(図6に示す)を介してタイヤ内面SIを加圧する際、前記オーバハング部15に充分な圧力がかからない。その結果、サイドウォールゴム3Gを薄肉化した場合には、ゴムの流動不足によって金型面との間に隙間がクラック状に形成されるなど、成形不良を招くという問題があった。このような理由により、従来の自動二輪車用タイヤにおいては、サイドウォールゴム3Gの薄肉化が困難であった。
しかしながら、本発明では、裾開き形状にて加硫成形されるため、オーバハング部15の形成がなく、タイヤ内面SI全体に充分な圧力を負荷できるなど、ゴムの流動不足を抑制しうる。その結果、成形不良を招くことなく、サイドウォールゴム3Gの最大ゴム厚さを1.5mm以下まで減じることが可能となる。しかしながらこの成形不良を確実に抑えるために、或いは充分な耐候性の確保の観点から前記最大ゴム厚さは0.5mm以上が好ましい。即ち前記最大ゴム厚さは0.5〜1.5mmの範囲が好ましい。前記内のタイヤ安定形状Y2において、前記最大巾位置Piとコア断面中心5pとを結ぶ直線の半径方向線に対する角度θが20°以上である場合、オーバハングの度合いが大きいため、本発明におけるゴム流動不足の抑制効果はより際立ったものとなる。
又従来の如く前記裾閉じ形状にてタイヤを加硫成形した場合、ブラダー20は、タイヤ赤道C側からトレッド端Te側に向かって順次接触して加圧していく。そのため、バンド層7のバンドコードがタイヤ軸方向外側に位置ずれする傾向となり、バンドコードが緩んで必要なテンション力が掛からないという問題がある。これに対して、本発明では裾開き形状をなすため、ブラダー20がトレッド部2全体をほぼ同時に接触して加圧していく。そのため、バンドコードの位置ずれ、及びそれに起因するテンション力不足を抑制することができ、操縦安定性のいっそうの向上を図りうる。
又本発明では、裾開き形状で形成されたタイヤを、裾閉じ形状にて使用する。従って、本例の如くTOS(トレッド・オーバー・サイドウォール)構造を有するタイヤの場合、前記裾開き形状から裾閉じ形状に移行する際、前記サイドウォールゴム3Gの外端部3Geとトレッドゴム2Gの外端部2Geとの境界面Jに引っ張り歪みが発生する、その結果、前記境界面Jがタイヤ外面で露出する露出点を起点としてクラック等の亀裂損傷を招く傾向となる。そこで本例では、図3に示すように、前記サイドウォールゴム3Gとトレッドゴム2Gとに跨って周方向にのびる帯状の保護ゴム層16をタイヤ外面に配している。これにより前記境界面Jの外端Jeを被覆保護し、亀裂損傷の発生を防止している。なお保護ゴム層16の厚さは0.5〜2.0mmの範囲、巾Waは15mm以上が好ましい。厚さが0.5mm未満、及び巾Waが15mm未満では、亀裂損傷の防止効果が不充分であり、又厚さが2.0mmより大の場合、軽量化を阻害する。なお保護ゴム層16によりサイドウォール部3全体を被覆しても良く、従って保護ゴム層16は、その半径方向下端がフランジ端に至まで、その巾Waを広げることができる。この保護ゴム層16としては、複素弾性率E*が3〜8MPaのゴムが好適であり、特にエチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)等の耐候性に優れるゴムが望ましい。なお複素弾性率E*は、温度70℃、周波数10Hz、初期伸張歪10%、動歪の振幅±1%の条件で測定した値である。
なお図4に示すように、サイドウォールゴム3Gの半径方向外端部3Geが、トレッドゴム2Gの外端部2Geを被覆するSOT(サイドウォール・オーバー・トレッド)構造を採用する場合には、境界面Jの外端Jeが、ゴム厚さが大なトレッド端Te近傍に位置する。そのため、裾開き形状から裾閉じ形状に移行する際の引っ張り歪みが、境界面Jの外端Jeに作用しにくくなる。従って、SOT構造を採用した場合には、保護ゴム層16を設けることなく、前記境界面Jに起因する亀裂損傷を防止できる。
次に、前記空気入りタイヤ1の製造方法を説明する。この製造方法では、グリーンタイヤ1Aを加硫金型21に装着しかつブラダー20により加圧する加硫ステップを具える。
なお前記グリーンタイヤ1Aは、グリーンタイヤ形成ステップにより前記成形形状Y1に近い裾開き形状に形成される。なおグリーンタイヤ形成ステップとしては、従来と同様の方法が採用しうるため、本明細書ではその説明を省略する。
又前記加硫金型21は、図6に示すように、タイヤ成形面23を有する加硫金型本体22と、このタイヤ成形面23内に装着したグリーンタイヤ1Aのタイヤ内面SIを加圧するブラダー20とを具える。
前記加硫金型本体22は、一方のタイヤ外側面を形成する上型22U、他方のタイヤ外側面を形成する下型(図示しない)、及びトレッド面を形成できかつ周方向に分離可能な複数のセグメント22Tとを具え、上型22Uとセグメント22Tとをプレスのラム側に、又下型をベッド側にそれぞれ取付けることによって、プレスのラムの昇降により上型22U、下型及びセグメント22Tは互いに合体及び分離ができ、又合体することによりタイヤ成形面23で囲む成形室を形成する。
前記ブラダー20は、ゴム組成物、合成樹脂等を用いて形成された袋状の周知の弾性シート体であり、高温、高圧の気体又は液体の注入によって膨満し、グリーンタイヤ1Aを前記タイヤ成形面23に押付けることによって加硫処理と成形処理とが同時に行われる。
ここで、前記タイヤ成形面23は、トレッド部2の外面(トレッド面)を形成するトレッド成形面部23Aと、サイドウォール部3の外面を形成するサイドウォール成形面部23Bと、ビード部4の外面を形成するビード成形面部23Cとから形成される。このタイヤ成形面23は、前述した成形形状Y1のタイヤ1における外面プロファイルと実質的に同一のプロファイルを有し、前記ビード成形面部23Cにおけるタイヤ軸方向最大巾が、前記タイヤ成形面23におけるタイヤ軸方向最大巾をなしている。
そして、前記加硫ステップでは、このような加硫金型21を用い、タイヤ内面SIがトレッド部2からサイドウォール部3をへてビード部4に至る間を半径方向内方に向かってタイヤ軸方向外側にのびる裾開き状の成形形状Y1にて前記グリーンタイヤ1Aを加硫成形する。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
図1のタイヤ構造をなす自動二輪車用タイヤ(タイヤサイズ120/70R17)を表1の仕様に基づき試作するとともに、試供タイヤの操縦安定性、外観不良、耐久性、リム組み性についてテストし、その結果を表1に記載した。表1に記載以外は、実質的に同仕様である。なお実施例4において、保護ゴム層は、厚さ0.9mm、巾Waが20mm、複素弾性率6MPaである。
(1)操縦安定性:
試供タイヤをリム(17×3.5MT)、内圧(250kPa)の条件にて、大型自動二輪車(1000cc)の前輪に装着し、タイヤテストコースを走行したときの、操縦性、安定性をドライバーの官能評価により、比較例1を6点とする10点法で評価した。数値が大きいほど優れている。なお自動二輪車の後輪には、タイヤサイズ190/50R17の市販のタイヤを装着している。
(2)外観不良:
試供タイヤを加硫成形したとき、サイドウォール部におけるゴムの流動不良に起因した、クラック、文字がけなどの成形不良の発生の有無を、目視検査によって確認し、その発生率(%)で表示した。
(3)耐久性:
試供タイヤをリム(17×3.5MT)、内圧(230kPa)、荷重(2kN)の条件にて、ドラム上を速度50km/hにて走行させ、1万5千km走行後のタイヤ外側面における亀裂損傷の有無を目視検査によって確認した。
(4)リム組み性:
リム組時のエアー充填作業のしやすさを含むリム組性を、作業者の官能評価により、比較例1を6点とする10点法で評価した。数値が大きいほど優れている。
Figure 0005091599
表1の如く、成形形状が裾開き形状をなす実施例タイヤでは、サイドウォール部にオーバハング部が形成されないため、ブラダーによる加圧不足が発生せず、サイドウォールゴムの厚さが0.5mmにおいても外観不良が発生しない。これに対して、成形形状が裾閉じ形状をなす比較例タイヤでは、サイドウォールゴムの厚さが1.5mm以下ではゴム流動不足となって、外観不良が発生するのが確認できる。
又成形形状が裾開き形状をなす実施例タイヤでは、加硫成型時におけるカーカスコードへの配列乱れ、及びバンドコードの位置ずれに起因するテンション不足などが防止されるため、操縦安定性が向上するのが確認できる。特に、コア中心巾の差(WC1−WC0)が25mm以下の場合、リム組み時のカーカスコードに残留応力が発生しないため、より優れた操縦安定性が得られるのが確認できる。
又コア中心巾の差(WC1−WC0)が−10mm未満の場合、エアーイン性が減じてリム組み性能を低下することが確認できる。
又実施例タイヤでは、TOS構造の場合には、サイドウォールゴムとトレッドゴムとの境界面にて亀裂損傷しやすい傾向があり、境界面の外端を保護ゴム層で被覆することで、前記亀裂損傷を抑制しうるのが確認できる。なお実施例タイヤでは、SOT構造の場合には、保護ゴム層なしでも亀裂損傷を抑制しうるのが確認できる。
本発明の空気入りタイヤの成形形状を示す断面図である。 空気入りタイヤの内のタイヤ安定形状を示す断面図である。 空気入りタイヤがTOS構造の場合のバットレス部分を示す断面図である。 空気入りタイヤがSOT構造の場合のバットレス部分を示す断面図である。 ビードコアの一部を拡大して示す断面図である。 加硫ステップを示す断面図である。 (A)、(B)は従来のタイヤ製造方法を説明する断面図である。 (A)、(B)は従来タイヤの問題点を説明する略図である。 他の従来タイヤを示す断面図である。 ビードコアの従来例を示す断面図である。
符号の説明
1 空気入りタイヤ
1A グリーンタイヤ
2 トレッド部
2G トレッドゴム
3 サイドウォール部
3G サイドウォールゴム
4 ビード部
5 ビードコア
5p 断面中心
6 カーカス
10 コア
11 シース層
11A シース線
12 ケーブルビード
16 保護ゴム層
20 ブラダー
21 加硫金型
23 タイヤ成形面
23A トレッド成形面部
23B サイドウォール成形面部
23C ビード成形面部
C タイヤ赤道
J 境界面
Te トレッド端
TW トレッド巾
Y1 成形形状
Y2 内のタイヤ安定形状

Claims (9)

  1. ビード部に埋設されたビードコアと、トレッド部からサイドウォール部をへてビード部の前記ビードコアで係止されるカーカスとを具え、かつトレッド部の外面がタイヤ赤道からトレッド端に向かって凸円弧状に湾曲してのびる空気入りタイヤであって、
    前記ビードコアは、環状のコアと、このコアの周囲を螺旋状に巻付きながらタイヤ周方向に周回する少なくとも1本のシース線からなるシース層とを有するケーブルビードからなり、
    金型から取り出されかつ非リム組み状態のタイヤ子午断面において、
    前記空気入りタイヤは、タイヤ形状が安定して一定に保たれる2つのタイヤ安定形状を有し、
    前記タイヤ安定形状は、タイヤ内面がトレッド部からサイドウォール部をへてビード部に至る間を半径方向内方に向かってタイヤ軸方向外側にのび、タイヤ内面の半径方向内端で、タイヤ内面のタイヤ軸方向の最大巾をもつ裾開き状の成形形状と、
    ビード部が前記成形形状のタイヤのビード部よりもタイヤ軸方向内方となる内方位置に、タイヤ形状が安定して一定に保たれる内のタイヤ安定形状とであり、
    前記内のタイヤ安定形状は、タイヤ内面のタイヤ軸方向の最大巾位置が、前記サイドウォール部に位置し、かつタイヤ内面が前記最大巾位置から前記半径方向内端に向かって、タイヤ軸方向内側にのびることにより、裾閉じ形状をなし、
    しかも、この内のタイヤ安定形状のタイヤにおける前記ビードコアの断面中心間のコア中心巾WC1は、タイヤを正規リムにリム組みしたリム組み状態のタイヤにおけるコア中心巾WC0との差(WC1−WC0)が、−10〜+25mmの範囲であることを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記タイヤは、前記内のタイヤ安定形状において、前記トレッド端間のタイヤ軸方向のトレッド巾がタイヤ最大巾をなす自動二輪車用タイヤであることを特徴とする請求項1記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記カーカスの外側に、前記サイドウォール部の外面をなすサイドウォールゴムが配されるとともに、該サイドウォールゴムの最大ゴム厚さは1.5mm以下であることを特徴とする請求項2記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記カーカスの外側に、前記サイドウォール部の外面をなすサイドウォールゴムが配されるとともに、該サイドウォールゴムの半径方向外端部は、前記トレッド部の外面をなすトレッドゴムのタイヤ軸方向外端部を被覆することを特徴とする請求項2又は3記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記カーカスの外側に、前記サイドウォール部の外面をなすサイドウォールゴムが配されるとともに、該サイドウォールゴムの半径方向外端部は、前記トレッド部の外面をなすトレッドゴムのタイヤ軸方向外端部により被覆され、かつ前記サイドウォールゴムの半径方向外端部とトレッドゴムのタイヤ軸方向外端部との境界面の外端は、タイヤ外面に配されかつ前記サイドウォールゴムとトレッドゴムとに跨って周方向にのびる帯状の保護ゴム層によって被覆されることを特徴とする請求項2又は3記載の空気入りタイヤ。
  6. 請求項1〜5記載の空気入りタイヤを製造する製造方法であって、
    ビード部にビードコアを埋設したグリーンタイヤを加硫金型に装着しかつブラダーにより加圧する加硫ステップを具え、
    前記ビードコアは、環状のコアと、このコアの周囲に螺旋状に巻付きながらタイヤ周方向に周回する少なくとも1本のシース線からなるシース層とを有するケーブルビードからなるとともに、
    前記加硫ステップは、タイヤ内面がトレッド部からサイドウォール部をへてビード部に至る間を半径方向内方に向かってタイヤ軸方向外側にのびる裾開き状の成形形状にて前記グリーンタイヤを加硫成形することを特徴とする空気入りタイヤの製造方法。
  7. 前記加硫金型は、トレッド部の外面を形成するトレッド成形面部と、サイドウォール部の外面を形成するサイドウォール成形面部と、ビード部の外面を形成するビード成形面部とを有するタイヤ成形面を具えるとともに、
    前記ビード成形面部におけるタイヤ軸方向最大巾が、前記タイヤ成形面におけるタイヤ軸方向最大巾をなすことを特徴とする請求項6記載の空気入りタイヤの製造方法。
  8. 前記成形形状における、前記コアのコア断面中心と前記内のタイヤ安定形状での前記タイヤ内面の前記最大巾位置とのタイヤ軸方向距離が、
    前記内のタイヤ安定形状における、前記コア断面中心と前記タイヤ内面の前記最大巾位置とのタイヤ軸方向距離と等しい請求項1乃至5のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  9. 前記トレッド部の外面とタイヤ赤道との交点である赤道点から前記トレッド端までのタイヤ半径方向高さであるキャンバ量htが、
    前記赤道点から前記コアのコア断面中心までのタイヤ半径方向高さHtの40〜75%の範囲である請求項1乃至5のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
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