JP2773825B2 - 乗用車用ラジアルタイヤ - Google Patents

乗用車用ラジアルタイヤ

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JP2773825B2
JP2773825B2 JP1312445A JP31244589A JP2773825B2 JP 2773825 B2 JP2773825 B2 JP 2773825B2 JP 1312445 A JP1312445 A JP 1312445A JP 31244589 A JP31244589 A JP 31244589A JP 2773825 B2 JP2773825 B2 JP 2773825B2
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浩明 作野
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住友ゴム工業 株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、操縦安定性能を損なうことなく乗心地性能
を向上させた乗用車用ラジアルタイヤに関する。
〔従来の技術〕
近年、乗用車の動力性能の向上に伴い、それに耐えう
る剛性の大なるいわゆる高性能タイヤが、乗用車用ラジ
アルタイヤとして使用されつつある。このような乗用車
用ラジアルタイヤは、高速性能、操縦安定性能において
優れた性能を有する反面、タイヤ剛性の向上によって、
突起乗越し時におけるエンベロープ性能に劣り乗心地性
を損なっている。
従って、この乗心地性能を改善するべく、トレッドゴ
ムの厚さを増し、又はトレッドゴムを粘弾性係数の異な
る複数種類のゴムにより形成することが行われている。
〔発明が解決しようとする課題〕 しかしながら、トレッドゴム厚さを増すものは、乗心
地性の改善に役立つとはいえ、内部発熱を増しタイヤ耐
久性を低下させかつ転がり抵抗を損なうという問題があ
る。
又複数種類のゴムを用いるときにも、その製造を煩瑣
とし、コストの増大を伴う。
本発明は、カーカスプロフアイルを従来タイヤに比し
て下膨らみ状とすることを基本として、高速安定性、操
縦安定性能を損なうことなく、乗心地性能を高めうる乗
用車用ラジアルタイヤの提供を目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、タイヤを正規リムにリム組しかつ正規内圧
を充填した正規内圧状態におけるカーカスプロファイル
において、タイヤのビードベースBからカーカスの最大
巾位置aまでの半径方向の距離であるカーカス最大巾高
さhと、前記ビードベースBからカーカスの最高位置b
までの半径方向の距離であるカーカス断面高さHとの比
h/Hを0.460以上かつ0.495以下とするとともに、前記カ
ーカスの最大巾位置aと、バットレス部の半径方向内縁
のカーカス位置cとを通りかつその間においてカーカス
に沿う円弧の曲率半径Rと、前記カーカスの最大巾位置
a、a間のタイヤ軸方向の距離であるカーカス最大巾W
との比R/Wが0.45以上かつ0.60以下とした乗用車用ラジ
アルタイヤである。
〔作用〕
カーカスの最大巾位置の高さであるカーカス最大巾高
さhとカーカス断面高さHとの比h/Hを0.460以上かつ0.
495以下としている。これにより、カーカスの最大巾位
置aの高さhは、カーカス断面高さHの半分高さを通る
高さ中心線xよりも下方で湾曲する下膨らみ状となる。
従ってタイヤ荷重による変形中心は、前記中心線xの下
方に位置する。又この変形中心と接地面との間の高さ
が、従来タイヤに比べて大きい。そのため、前記変形部
分における変形量に対する接地面における半径方向の変
形量が従来タイヤに比して大となる。このように、縦剛
性のみを従来タイヤに比して低下させることにより、乗
心地性を高める。さらに変形中心が、中心線x下方に位
置することは、下方部分の曲率半径を小とし、曲げ変形
を大とすることによりさらに縦剛性を低下する。なお従
来タイヤにおける前記比hs/Hは0.5以上かつ0.6以下程度
に設定される。
又本発明のタイヤにおいては前記カーカスの最大巾位
置aとタイヤのバットレス部下端のカーカス位置cとを
通りかつその間においてカーカスに添う曲率半径Rと、
最大巾Wとの比h/Wを0.45以上かつ0.60以下とし、従来
タイヤに比してその値を大としている。
このように、この範囲において曲率半径Rを大とする
ことは、サイドウォール上方部の円滑な変形を可能と
し、タイヤの乗心地性能を高めるとともに、局部的な過
度の変形を防止することにより、応力発生を減じ、タイ
ヤ耐久性を高める。
〔実施例〕
以下本発明の一実施例を図面に基づき説明する。
図において、乗用車用ラジアルタイヤ1は、ビードコ
ア2が通る両側のビード部3、3と、該ビード部3から
タイヤの半径方向外向きにのびるサイドウオール部4
と、その上端を継ぐトレッド部5とを有し、又前記トレ
ッド部5からサイドウオール部4を通り前記ビードコア
2の廻りを折返すカーカス6と、トレッド部5の内方か
つカーカスの半径方向外側に配されるベルト層7とを具
える。
又本例では、正規のリム15に装着しかつ正規内圧を充
填した正規内圧状態において、タイヤ1は、サイドウオ
ール部4の最大外面間のタイヤ最大巾WDと、ビードベー
スBからトレッド面の最高点までのタイヤの高さHDの
比、即ち偏平率HD/WDを、0.45よりも大かつ0.8よりも小
にした偏平タイヤとして形成される。
カーカス6は、本実施例では、2層のカーカスプライ
9、9からなり、該カーカスプライ9はカーカスコード
をタイヤ赤道Cに対して70〜90度の角度で配列してい
る。又カーカスコードとして、ナイロン、ポリエステ
ル、レーヨン等の有機繊維コードの他、スチールコード
をも採用できる。又ベルト層7は、内外2層に配される
ベルトプライ10、11からなり、外側にベルトプライ11の
巾は内側のベルトプライ10の巾に比して巾狭に形成され
る。又ベルトプライ10、11は、タイヤ赤道に対して比較
的小かつ角度でかつ交差して配されるベルトコードを有
し、又このベルトコードはスチール、芳香族ポリアミド
などの高弾性材を用いている。
又前記正規内圧状態における本発明のタイヤ1のカー
カス6の厚さ中間点を結ぶカーカスプロフアイルF1を、
第2図において実線で示し、又従来タイヤのカーカスプ
ロフアイルF2を一点鎖線で示すように、タイヤ1では、
タイヤのビードベースBからカーカス6の最大巾位置a
までの半径方向の距離であるカーカス最大巾高さhと、
前記ビードベースBからカーカスの最高位置bまでの半
径方向の距離であるカーカス断面高さHとの比h/Hを0.4
60以上かつ0.495以下としている。
本発明のタイヤは、このようにカーカス最大巾高さh
を0.5よりも小とし、即ちカーカス断面高さHの2分の
1高さを通る中心線Xよりも半径方向内側の低所に、カ
ーカスの最大巾位置aを位置させ、これによりカーカス
プロフアイルF1を下膨らみとしている。なお前記比hs/H
が0.50以上である従来タイヤにおいては、上膨らみとな
る。
本発明の乗用車用ラジアルタイヤ1では、このように
下膨らみとすることにより、前記のごとく、タイヤ荷重
による変形中心は、前記中心線xの下方に位置する。又
この変形中心と接地面との間の高さが、従来タイヤに比
べて大きい。そのため、前記変形部分における変形量に
対する接地面における半径方向の変形量が従来タイヤに
比して大となる。このように、縦剛性のみを従来タイヤ
に比して低下させることにより、乗心地性を高める。さ
らに変形中心が、中心線x下方に位置することは、下方
部分の曲率半径を小とし、曲げ変形を大とすることによ
りさらに縦剛性を低下する。
さらに本発明のタイヤにおいては、カーカスの最大巾
位置aと、バットレス部の半径方向内縁のカーカス位置
cとを通りかつその間においてカーカスに沿う円弧の曲
率半径Rと、前記カーカスの最大巾位置間のタイヤ軸方
向の距離であるカーカス最大巾Wとの比R/Wが0.45以上
かつ0.60以下にしている。これにより前記のようにサイ
ドウォール上方部の変形を円滑とし、乗心地性を高め
る。又ここでバットレス部の半径方向内縁のカーカス位
置とは、トレッド部のタイヤ軸方向外縁dからの半径線
がカーカスと交わる点eと、前記カーカス最大巾位置a
との間の長さの1/4を、前記点eから隔てる位置をい
う。
これに比して、従来タイヤの前記比R/Wは、0.35以上
かつ0.45以下である。
本発明のタイヤにおいては、このために、前記比R/W
を0.45以上かつ0.60以下としている。なお前記観点か
ら、その値は好ましくは0.50以上さらに好ましくは0.52
よりも大とすることによって、さらに湾曲部における変
形を容易とし、タイヤの耐久性を高め、かつ乗心地性を
向上できる。
なお本発明のタイヤは、偏平タイヤの他、標準タイヤ
としても利用しうる。
〔具体例〕
タイヤサイズ185/70R14のタイヤを、第1表に示す仕
様により実施例品を試作した。なお比較例としての従来
タイヤとともに、操縦安定性能、直進走行安定性、乗心
地性能、コーナリングフォース、セルフアライニングト
ルク、エンベロープ特性を測定した。なお操縦安定性
能、直進走行安定性、乗心地性能については、実車によ
るドライバーのフィーリングによって、5点法により評
価し、点数が大なるほど良い結果であることを示す。又
コーナーリングパワCP、セルフアライニングパワはコー
ナリング測定ドラム試験機上かつスリップ角1゜で測定
した値を示す。又反力は、ドラム試験機により時速60km
に相当する回転数で回転させ、かつ高さ1cmの突起をド
ラムに設けることにより、その乗り越し時に生じる反力
をエンベロープ性能として測定し指数表示している。こ
の反力が小なるほど、エンベロープ特性に優れ乗心地性
能がよい。
第1表にその結果を示すように、実施例品は、操縦安
定性能等を阻害することなく乗心地性を向 上しているのがわかる。
〔発明の効果〕
このように本発明の乗用車用ラジアルタイヤは、他の
性能を損なうことなく乗心地性能を改善できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す断面図、第2図はその
カーカスプロフアイルを例示する線図である。 2……ビードコア、3……ビード部、 4……サイドウオール部、5……トレッド部、 6……カーカス、7……ベルト層。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】タイヤを正規リムにリム組しかつ正規内圧
    を充填した正規内圧状態におけるカーカスプロファイル
    において、タイヤのビードベースBからカーカスの最大
    巾位置aまでの半径方向の距離であるカーカス最大巾高
    さhと、前記ビードベースBからカーカスの最高位置b
    までの半径方向の距離であるカーカス断面高さHとの比
    h/Hを0.460以上かつ0.495以下とするとともに、前記カ
    ーカスの最大巾位置aと、バットレス部の半径方向内縁
    のカーカス位置cとを通りかつその間においてカーカス
    に沿う円弧の曲率半径Rと、前記カーカスの最大巾位置
    a、a間のタイヤ軸方向の距離であるカーカス最大巾W
    との比R/Wが0.45以上かつ0.60以下とした乗用車用ラジ
    アルタイヤ。
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