JP2701190B2 - ポリエステル系織編物のコーティング加工方法 - Google Patents

ポリエステル系織編物のコーティング加工方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、染料移行性を抑えるポ
リエステル系織編物のコーティング加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、一般的にナイロンまたは綿繊維等
をコーティング加工の織編物素材として、防水コーティ
ング、撥水透湿防水コーティング、防炎防融コーティン
グ、撥水防水コーティング等の各種コーティング加工を
行って、衣類用と産業用素材として広く用いている。
【0003】最近になって、ポリエステル繊維の優れた
機械的物性、形態安定性、耐候性、審美性及び安価な点
から、業界ではポリエステル織編物へのコーティング加
工方法の開発が意欲的に進行している。
【0004】しかし、ポリエステル繊維コーティング加
工織編物は致命的な欠点を持っている。コーティング工
程、縫製、保管、使用中コーティング層へ染料移行が起
こりやすく、接触使用される白色、または淡色織物を汚
染してしまう。
【0005】ポリエステル系繊維の分散染料染色は、繊
維と染料間に化学的結合能がなく、物理的親和性によっ
て繊維高分子鎖間に染料が混在する。そのため、コーテ
ィング工程中の熱、有機溶剤、樹脂によって分散染料が
移行しやすく、特に、コーティング層へ移行が起きて、
製品の品格を落とすだけでなく、縫製中の湿熱固定、保
管、取扱い、使用によって繊維からコーティング層へ、
コーティング層から接触使用される繊維製品側へ、染料
移行が多く起きて、汚染が発生する。一般的には、ポリ
エステル系織編物のコーティング加工は、淡色織編物ま
たは染料移行性問題が無視できる用途に限局して利用さ
れている。
【0006】また、上記ポリエステル系繊維で構成され
た織編物のコーティング加工での染料移行問題を改善す
るために、現在まで多用なコーティング加工方法が提示
されている。
【0007】特開昭61−252383号では、コーテ
ィング加工前後にタンニン類で湿式処理する別途の工程
を通じて染料移行を防止する方法を提示している。特開
昭61−19876号ではN−アルコオキシ化ポリアミ
ドをコーティング樹脂に使用する方法を提示している。
【0008】特開昭60−39479号は別途のコーテ
ィング層の形成工程として、コーティング層上に親水性
が大きいアミノ酸系樹脂等をコーティングして移行性を
防ぐ方法を提示している。特開平1−207475及び
特開平3−45782は染色された織物を一定な、低温
プラズマ処理した後、コーティング加工する方法を提示
している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、ポリエ
ステル系織編物の用途を広げるべく、さまざまな方法が
起草されてきた。しかし、従来の方法は、コーティング
加工に新しい工程を追加するか、コーティング樹脂種類
の制限または無機物と樹脂を配合することによって製品
の原価上昇巾が大きく、コーティング織編物のドレープ
性が損なわれるため、製品の品格を低下させる欠点を持
っている。また、移染防止コーティング工程が複雑で、
樹脂配合及びコーティング加工に大きい注意が要求され
るため、生産信頼度の低下を伴っている。
【0010】特開昭61−252383号では、タンニ
ン化合物で染料をカップリングして織編物内またはコー
ティング層内で染料の運動性を抑えて、移行防止性を得
ることが基本概念となっているが、ここに合成タンニン
とタンニン酸を処理するための別途の湿式工程が必要と
なるため、製品コストが上昇し、新しい工程による生産
性の低下が指摘される。提示されているタンニン類化合
物の湿式処理は、一般的に酸性染料と反応性染料及び一
部塩基性染料で染色した繊維製品の湿潤堅牢度増進を目
的として行われる公知の方法で、分散染料には効果がな
いか、あっても微小であることが知られている。
【0011】特開昭61−19876号はアルコオキシ
ジメチル基の置換度が5〜40モル%である部分N−ア
ルコオキシジメチルポリアミド樹脂をポリエステル織編
物にコーティングして、コーティング層樹脂と染料間の
親和性を抑えて、染料移行を減少させる方法だが、コー
ティング樹脂が既存のウレタン系またはアクリル樹脂に
比べて高価であり、コーティング製品の用途による多様
な触感を満足させることが出来ない。
【0012】特開昭60−39479号はコーティング
層両段または一方面に分散染料と親和性が小さい親水性
アミノ酸系等の樹脂コーティング層を形成して繊維上染
料がコーティング加工層へ移行するのを抑制させて染料
移行を防ぐ方法である。開発概念は前述の特開昭61−
19876号と同様だが、別途の染料移行防止樹脂コー
ティング層を作るため、製造原価の上昇と別途工程によ
る生産性の低下が問題となる。
【0013】特開昭60−45680号はコーティング
樹脂に分散染料と相溶性が極めて低いアルミニウム等の
微粉末を樹脂に対して0.5〜50重量%添加して不均
一系樹脂組成物をポリエステル織編物にコーティングし
て染料移行防止性を得る方法で、コーティング層に分布
した金属微粉末が染料の移行を妨害する効果によると主
張している。
【0014】染料移行防止性を得るためには金属微粉末
とコーティング樹脂の不均一系組成物を使用して織物上
に均一な微粉末コーティング層を得なければならないの
だが、実用上微粉末の均一な分布をコーティング層に形
成することは非常に困難で、微粉末の添加量が増加する
と繊維製品の固有の触感を損傷させる欠点を持ってい
る。
【0015】特開平2−216262号は移行する分散
染料をコーティング層または織編物上に導入された多孔
性二酸化ケイ素で包接して染料移行性を得る方法である
が、先述した特開昭60−45680号と同様に有機系
樹脂と無機粒子の均一配合が難しく、二酸化ケイ素の添
加量が大きいと樹脂粘度の増加巾が大きいだけでなく、
樹脂配合後時間による粘度変化が大きく、均一なコーテ
ィング層を得ることが困難であるため、コーティング加
工の信頼性が低い。
【0016】特開平1−207475号と特開平3−4
5782号は低温プラズマ処理によって染料移行防止重
合皮膜または素材表面改質によって染料移行防止性を染
色されたポリエステル織編物に付与した後、コーティン
グする方法であるが、現在、低温プラズマ工法は、設備
費用が非常に高価で、生産信頼性が不安定であるため、
実用性がなく、染料移行防止目的の別途工程として低温
プラズマを行う現実性はない。
【0017】本発明は、染料移行防止技術において、別
途工程の追加、樹脂種類の制限および不均一系コーティ
ング樹脂組成物による欠点を解消し、容易な加工方法
で、染料移行防止性に優れたポリエステル織編物のコー
ティング加工方法を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明は、ポリエステル繊維が主要構成素材とし
て用いられた織編物をコーティング加工する際、コーテ
ィング樹脂組成物に非還元性マルトオリゴ糖の環状化合
物、即ち、6〜8個がα−1,4グルコサイド結合状態
で存在するシクロデキストリン化合物(cyclodextrine
compound)を添加して均一系樹脂組成物を作製した後、
この樹脂を用いて、織編物上に通常の方法でコーティン
グして染料移行性の少ないポリエステル系織編物を得
る。
【0019】本発明におけるポリエステル系織編物と
は、ポリエステル100%の織編物だけでなく、ポリエ
ステルナイロン混用品、ポリエステル綿混用品、ポリエ
ステルレーヨン混用品、ポリエステルアクリル混用品
等、ポリエステルが製品の一構成繊維として用いられた
織編物を指すが、特にポリエステル100%の構成の織
編物に分散染料で染色されたコーティング加工に効果が
大きい。
【0020】非還元性マルトオリゴ等の環状化合物の中
でグルコース単位が6〜8個のα−1,4グルコサイド
結合で構成されたシクロデキストリン化合物は極性また
は非極性溶媒に溶解度が高く、化学変化が起こり難く、
コーティング樹脂と相溶性がよいため樹脂選択に制限が
ない。多様な性能と触感を持つコーティング製品を得る
ことが可能となり、均一系樹脂組成物を得ることもでき
るため、コーティング層内シクロデキストリン化合物
分布が均一し、少量であっても、充分な移行防止性を得
ることができる。
【0021】均一にコーティング層に存在するシクロデ
キストリン化合物はコーティング工程または縫製、取扱
い、使用中に移行する分散染料と親和性が高いので、分
散染料を包接/固定化することにより移行を抑え、接触
使用される白色または淡色繊維への汚染が起こらない。
【0022】シクロデキストリン化合物の使用量はポリ
エステル織編物に存在する分散染料の量に比例して使用
するのがよいが、概して、織編物重量に対して1.0〜
15重量%が良好で、さらには2.0〜10重量%が望
ましい。
【0023】1.0重量%未満の場合は効果が充分では
なく、15重量%を越えると、使用量が増しても移行防
止効果の向上が見られない。グルコース反復単位が5個
以下および9個以上のシクロデキストリン化合物は、高
価であるため、6〜8個が適当と考えられる。
【0024】コーティング加工用樹脂としては、アクリ
ル系、ウレタン系、シリコン系、フッ素系、塩化ビニー
ル系、アミド系、セルロース系、ペプチド系樹脂等、特
別に限定されず、単独または配合して使用することがで
きる。衣類用としては一般的にウレタン系、アクリル系
樹脂が広く使用される。
【0025】コーティング加工方式では、乾式、湿式、
溶融物冷却方式等、適用方式に制限はなく、使用樹脂と
コーティング層の性能発現の特性に応じて、適切な方式
で行うとよい。
【0026】本発明のコーティング加工方法で処理した
分散染料移行防止性に優れるポリエステル系織編物はナ
イロン、または綿織物に比べて機械的物性、耐化学性、
触感、審美性、経済性に優れているため、透湿防水製
品、撥水防水製品等の衣類用一般コーティング製品とと
もに工業的利用価値も非常に高い。
【0027】
【実施例】本発明の実施例について説明する。実施例と
比較例に用いたポリエステル系織編物は、経糸がポリエ
ステル100d/192f、緯糸がポリエステル75d
/72fであり、密度が平方インチあたり経糸216
本、緯糸94本の平織物を分散染料でディスパーゾルブ
ルーB−R(Dispersol Blue B−R、
ICI製、C.I.Disperse Blue 5
6)5% o.w.f.で青色を、ディスパーゾルレッ
ドB−2B(Dispersol Red B−2B、
ICI製、C.I.Disperse Red 60)
5% o.w.f.で赤色を、ミケトンポリエステルイ
エローF3G(Miketon Polyester
Yellow F3G、三井東圧化学株式会社製、C.
I. Disperse Yellow 54)5%
o.w.f.で黄色を、ミケトンポリエステルブラック
PBSF(Miketon Polyester Bl
ackPBSF、三井東圧化学株式会社製)10%o.
w.f.で黒色を、それぞれ使用して130℃で45分
間染色して、通常の方法で洗浄した後170℃で熱固定
して準備したものをコーティングに用いた。
【0028】コーティングした織物の染料移行性測定
は、日本工業規格のJISL0854の方法で行った
が、ポリエステル添付白布はシクロデキストリン化合物
を添加しない各々の試験片と同様にコーティングして、
試験片のコーティング面と添付白布のコーティング面が
接するように試料を準備した後、ガラス板2枚の間には
さみ、4.5kgの荷重を加えた後、120℃プラスマ
イナス2℃の恒温恒湿器内で80分間放置後、防冷の次
に試験片から添付白布への染料移行状態を汚染用グレー
スケールで等級判定をした。
【0029】また実施例と比較例に用いたコーティング
樹脂は次のようなものである。 1.ポリエステル系ポリウレタン樹脂 クリスボン(CRISVON)8006HV:大日本イ
ンキ化学株式会社製 パラレジン(PARARESIN)U−11:大原パラ
ジウム化学株式会社製
【0030】2.アクリル樹脂 クリスコート(CRISCOAT)P−1018A:大
日本インキ化学株式会社製
【0031】3.アミノ酸樹脂 ルクスキン(LUCKSKIN)UA−3295A、
B:セイコ化学株式会社製
【0032】(実施例1)クリスボン8006HVウレ
タン樹脂90部、ジメチルフォルムアミド50部、グル
コース反復単位が7のシクロデキストリン化合物10
部、架橋剤5部で組成される均一系コーティング樹脂を
試験織物にグラビアコーティング機でコーティングした
後、水中で凝固し、乾燥および熱処理して織物上シクロ
デキストリン化合物の付着量が5%o.w.f.になる
ように製造した。
【0033】(実施例2)クリスボン8006HVウレ
タン樹脂90部、ジメチルフォルムアミド50部、グル
コース反復単位が6のシクロデキストリン化合物5部、
架橋剤5部で組成される均一系コーティング樹脂を試験
織物に実施例1と同様にグラビアコーティング機でコー
ティングした後、水中で凝固し、乾燥および熱処理して
織物上シクロデキストリン化合物の付着量が2.5%
o.w.f.になるように製造した。
【0034】(実施例3)クリスボン8006HVウレ
タン樹脂90部、ジメチルフォルムアミド50部、グル
コース反復単位が8のシクロデキストリン化合物15
部、架橋剤5部で組成される均一系コーティング樹脂を
試験織物に実施例1と同様にグラビアコーティング機で
コーティングした後、水中で凝固し、乾燥および熱処理
して織物上シクロデキストリン化合物の付着量が7.5
%o.w.f.になるように製造した。
【0035】(比較例1)クリスボン8006HVウレ
タン樹脂100部を、ジメチルフォルムアミド30部に
溶解した樹脂を実施例1と同様にコーティング、乾燥お
よび熱処理した。
【0036】(実施例4)クリスボン8006HVウレ
タン樹脂90部、ジメチルフォルムアミド50部、グル
コース反復単位が6〜8のシクロデキストリン化合物
0部、架橋剤5部で組成される均一系コーティング樹脂
を試験織物に実施例1と同様にグラビアコーティング機
でコーティングした後、水中で凝固し、乾燥および熱処
理して織物上シクロデキストリン化合物の付着量が7%
o.w.f.になるように製造した。
【0037】以上の実施例1〜4でクリスボン8006
HVウレタン樹脂使用時には、架橋剤としてクリスボン
NX(大日本インキ化学株式会社製)を使用した。
【0038】(実施例5)グルコース反復単位が7の
クロデキストリン化合物10部、ジメチルフォルムアル
デヒド30部、パラレジンU−11を100部、架橋剤
及び触媒の混合物ケトU(Cat.U、大原パラジウム
株式会社製)10部、増粘剤のアンモニア水で組成され
る均一系樹脂組成物を試験織物にナイフコーティングし
た後乾燥及び熱処理をしてシクロデキストリン化合物
付着量が3%o.w.f.になるように製造した。
【0039】(比較例2)パラレジンU−11を100
部、混合物ケトU(Cat.U、大原パラジウム株式会
社製)10部、増粘剤のアンモニア水で組成される均一
系樹脂組成物を試験織物に実施例5と同様にコーティン
グ、乾燥及び熱処理をした。
【0040】(実施例6)クリスコートP−1018A
アクリル樹脂100部、イソシアン酸塩系架橋剤のクリ
スボンCL−3(大日本インキ化学株式会社製)3部、
トルエン2部、グルコース反復単位が7のシクロデキス
トリン化合物10部で組成される樹脂を試験織物にナイ
フコーティングした後、乾燥及び熱処理してシクロデキ
ストリン化合物の付着量が8%o.w.f.になるよう
にコーティング加工した。
【0041】(比較例3)クリスコートP−1018A
アクリル樹脂100部、イソシアン酸塩系架橋剤のクリ
スボンCL−3が3部、トルエン2部で組成される樹脂
を試験織物に実施例6同様にコーティング、乾燥及び熱
処理した。
【0042】(実施例7)アミノ酸樹脂ルクスキン32
95A50部、ルクスキン3295B50部、架橋剤の
ルクスキンCL−100(セイコ化学株式会社製)2
部、ジメチルフォルムアミド20部、グルコース反復単
位が7のシクロデキストリン化合物10部で組成される
均一系樹脂を試験織物にグラビアコーティングした後、
凝固、水洗、乾燥、熱処理してシクロデキストリン化合
の付着量が4%o.w.fになるようにコーティング
加工した。
【0043】(比較例4)アミノ酸樹脂ルクスキン32
95A50部、ルクスキン3295B50部、ルクスキ
ンCL−100を2部、ジメチルフォルムアミド20部
で組成される樹脂を実施例7と同様にして試験織物にコ
ーティング加工した。
【0044】以上の実施例1〜7、比較例1〜4を試験
した結果をまとめて図に示す。図1は、本発明の実施例
における試験結果の説明図である。結果から明らかなよ
うに、本発明のコーティング加工方法は、染料の移行が
小さく、従来の方法と比較して、堅牢度が格段に向上し
ていることがわかる。
【0045】
【発明の効果】上記のように、本発明のコーティング加
工方法で処理したポリエステル系織編物は、分散染料移
行防止性に優れている。従来の方法と比較しても染料の
堅牢度が大きく改善される。コーティング加工の工程数
は変化せず、容易な方法で確実な染料移行防止効果を得
られるため、信頼性、生産性の向上を図ることが出来
る。ポリエステル系織編物は、ナイロン、または綿織物
に比べて機械的物性、耐化学性、触感、審美性、経済性
に優れているおり、染料移行を前提とした限定利用では
なく、一般的な製品へ普及が望まれていたが、本発明の
コーティング方法により、透湿防水製品、撥水防水製品
等の衣類用一般コーティング製品への適用が可能とな
り、ポリエステル系織編物の工業的利用価値も非常に高
まる等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における試験結果の説明図であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 盧 在奎 大韓民國京畿道水原市長安區芭長洞583 −29

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエステル系繊維が主要構成素材とし
    て使用された染色織編物のコーティング加工において、
    コーティング樹脂組成物に非還元性マルトオリゴ糖の環
    状化合物を使用することを特徴とするポリエステル系織
    編物のコーティング加工方法。
  2. 【請求項2】 ポリエステル系繊維が主要構成素材とし
    て使用された染色織編物のコーティング加工において、
    コーティング樹脂組成物にα−1,4グルコサイド結合
    のグルコースが、6〜8個で構成されたシクロデキスト
    リン化合物を使用することを特徴とするポリエステル系
    織編物のコーティング加工方法。
  3. 【請求項3】 ポリエステル系繊維が主要構成素材とし
    て使用された染色織編物のコーティング加工において、
    コーティング樹脂組成物に非還元性マルトオリゴ糖の環
    状化合物を使用し、前記非還元性マルトオリゴ糖の織編
    物上付着量が、織編物重量に対して1.0〜1.5重量
    %であることを特徴とするポリエステル系織編物のコー
    ティング加工方法。
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