JPH05230778A - 顔料プリントの洗濯耐久性改良方法 - Google Patents
顔料プリントの洗濯耐久性改良方法Info
- Publication number
- JPH05230778A JPH05230778A JP4070281A JP7028192A JPH05230778A JP H05230778 A JPH05230778 A JP H05230778A JP 4070281 A JP4070281 A JP 4070281A JP 7028192 A JP7028192 A JP 7028192A JP H05230778 A JPH05230778 A JP H05230778A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 繰り返し洗濯しても色落ちしない顔料プリン
トの洗濯耐久性改良方法を提供する。 【構成】 顔料でプリントされた繊維布帛に架橋剤を含
む処理液を付与し，しかる後に乾燥，熱処理する。 【効果】 顔料プリントについて，色落ちの洗濯耐久性
を向上させることができる。
トの洗濯耐久性改良方法を提供する。 【構成】 顔料でプリントされた繊維布帛に架橋剤を含
む処理液を付与し，しかる後に乾燥，熱処理する。 【効果】 顔料プリントについて，色落ちの洗濯耐久性
を向上させることができる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は，顔料でプリントされた
繊維製品の洗濯耐久性を改良する加工方法に関するもの
である。
繊維製品の洗濯耐久性を改良する加工方法に関するもの
である。
【０００２】
【従来の技術】従来，一般に顔料でプリントされた繊維
製品は，染料によるプリントに比べ，繰り返し洗濯によ
り色が落ちやすい欠点を有している。特に疎水性の合成
繊維であるポリエステル系繊維やアラミド繊維は，繰り
返しの洗濯により色が落ちやすく，洗濯耐久性に乏し
い。
製品は，染料によるプリントに比べ，繰り返し洗濯によ
り色が落ちやすい欠点を有している。特に疎水性の合成
繊維であるポリエステル系繊維やアラミド繊維は，繰り
返しの洗濯により色が落ちやすく，洗濯耐久性に乏し
い。
【０００３】一般の顔料プリントの場合には，色糊は顔
料，バインダー，架橋剤，レジューサー等からなり，印
捺，乾燥後熱処理を行う。従来の顔料プリント方法で洗
濯耐久性を改良する方法としては，色糊に含まれる架橋
剤にエチレンイミン系等の架橋剤を用いる方法がよく行
われているが，その効果のほどは不十分であるといわざ
るを得ない。
料，バインダー，架橋剤，レジューサー等からなり，印
捺，乾燥後熱処理を行う。従来の顔料プリント方法で洗
濯耐久性を改良する方法としては，色糊に含まれる架橋
剤にエチレンイミン系等の架橋剤を用いる方法がよく行
われているが，その効果のほどは不十分であるといわざ
るを得ない。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明は，このような
現状に鑑みて行われたもので，顔料でプリントされた繊
維製品の洗濯耐久性を向上させる加工方法を得ることを
目的とするものである。
現状に鑑みて行われたもので，顔料でプリントされた繊
維製品の洗濯耐久性を向上させる加工方法を得ることを
目的とするものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は，上記目的を達
成するもので，次の構成よりなるものである。
成するもので，次の構成よりなるものである。
【０００６】すなわち，本発明は，顔料でプリントされ
た繊維製品に架橋剤を含む処理液を付与し，しかる後に
乾燥，熱処理することを特徴とする顔料プリントの洗濯
耐久性改良方法を要旨とするものである。
た繊維製品に架橋剤を含む処理液を付与し，しかる後に
乾燥，熱処理することを特徴とする顔料プリントの洗濯
耐久性改良方法を要旨とするものである。
【０００７】以下，本発明を詳細に説明する。
【０００８】本発明でいう顔料でプリントされた繊維製
品とは，木綿，羊毛，絹等の天然繊維，ポリエステル繊
維，ナイロン繊維，アラミド繊維等の合成繊維等から構
成された織編物に，公知の方法で顔料プリントされた捺
染物を意味するものである。
品とは，木綿，羊毛，絹等の天然繊維，ポリエステル繊
維，ナイロン繊維，アラミド繊維等の合成繊維等から構
成された織編物に，公知の方法で顔料プリントされた捺
染物を意味するものである。
【０００９】本発明方法では，上述の顔料でプリントさ
れた繊維製品に架橋剤を含む処理液を付与する。ここで
いう架橋剤としては，メラミン系，グリオキザール系，
尿素ホルマリン系等のアミノ樹脂あるいはエポキシ系樹
脂，イソシアネート系樹脂，エチレンイミン系樹脂等の
架橋剤を挙げることができる。これらの中で，性能や風
合等の点から，グリオキザール系樹脂を用いるのが最も
好ましい。
れた繊維製品に架橋剤を含む処理液を付与する。ここで
いう架橋剤としては，メラミン系，グリオキザール系，
尿素ホルマリン系等のアミノ樹脂あるいはエポキシ系樹
脂，イソシアネート系樹脂，エチレンイミン系樹脂等の
架橋剤を挙げることができる。これらの中で，性能や風
合等の点から，グリオキザール系樹脂を用いるのが最も
好ましい。
【００１０】これらの架橋剤は，繊維重量に対して0.３
〜８％の範囲で付与する。好ましくは，0.８〜３％であ
る。付与方法については，公知のいかなる方法で付与し
てもよいが，生産性の点からパディング法で行うのが最
も好ましい。
〜８％の範囲で付与する。好ましくは，0.８〜３％であ
る。付与方法については，公知のいかなる方法で付与し
てもよいが，生産性の点からパディング法で行うのが最
も好ましい。
【００１１】処理剤の付与後，本発明では，１００〜１
８０℃にて数分間の熱処理を行い，架橋を完結する。ま
た，処理するにあたっては，通常使用されている柔軟
剤，フィックス剤等を処理液に併用しても差し支えな
い。
８０℃にて数分間の熱処理を行い，架橋を完結する。ま
た，処理するにあたっては，通常使用されている柔軟
剤，フィックス剤等を処理液に併用しても差し支えな
い。
【００１２】
【作 用】本発明のごとく，顔料でプリントされた繊維
製品に架橋剤による樹脂加工を行うと，バインダー樹脂
被膜の架橋密度が上がり，しかも繊維上のバインダー樹
脂被膜と繊維とが架橋されることにより，洗濯耐久性が
一段と向上するものと推測される。
製品に架橋剤による樹脂加工を行うと，バインダー樹脂
被膜の架橋密度が上がり，しかも繊維上のバインダー樹
脂被膜と繊維とが架橋されることにより，洗濯耐久性が
一段と向上するものと推測される。
【００１３】
【実施例】次に，本発明を実施例によりさらに具体的に
説明するが，実施例における布帛の評価は，家庭洗濯
（ＪＩＳ Ｌ−０２１７，１０３法）１０回，３０回，
５０回後の試料について色の落ち方を肉眼で判定し，次
の３段階評価を行った。 ○───まったく色落ちが認められない △───やや色落ちが認められる ×───はっきり色落ちが認められる
説明するが，実施例における布帛の評価は，家庭洗濯
（ＪＩＳ Ｌ−０２１７，１０３法）１０回，３０回，
５０回後の試料について色の落ち方を肉眼で判定し，次
の３段階評価を行った。 ○───まったく色落ちが認められない △───やや色落ちが認められる ×───はっきり色落ちが認められる
【００１４】実施例１ アラミド繊維１００％よりなる織物に公知の方法で顔料
プリントされた織物を用意し，被加工布帛とした。次
に，下記処方１に示す樹脂液をピックアップ５０％でパ
ッドし，１１０℃で２分間乾燥した。 〔処方１〕 Sumitex Resin ＮＳ−１１ ６０ｇ／リットル （住友化学工業株式会社製，グリオキザール系樹脂） Sumitex Accelerator Ｘ−８０ １８ｇ／リットル （住友化学工業株式会社製，触媒）
プリントされた織物を用意し，被加工布帛とした。次
に，下記処方１に示す樹脂液をピックアップ５０％でパ
ッドし，１１０℃で２分間乾燥した。 〔処方１〕 Sumitex Resin ＮＳ−１１ ６０ｇ／リットル （住友化学工業株式会社製，グリオキザール系樹脂） Sumitex Accelerator Ｘ−８０ １８ｇ／リットル （住友化学工業株式会社製，触媒）
【００１５】この後，ピンテンターを用いて１６０℃で
２分間の乾燥処理を行い，本発明の加工布帛を得た。
２分間の乾燥処理を行い，本発明の加工布帛を得た。
【００１６】本発明との比較のため，顔料プリントのみ
を行った比較用布帛を用意した。
を行った比較用布帛を用意した。
【００１７】本発明および比較用の布帛についての性能
の測定評価を行い，その結果を合わせて表１に示した。
の測定評価を行い，その結果を合わせて表１に示した。
【表１】
【００１８】表１から明らかなように，本発明方法によ
る加工布帛は，色落ちの洗濯耐久性が非常に良好であっ
た。
る加工布帛は，色落ちの洗濯耐久性が非常に良好であっ
た。
【００１９】
【発明の効果】本発明方法によれば，顔料プリントにつ
いて極めて効果的に色落ちの洗濯耐久性を向上させるこ
とができる。
いて極めて効果的に色落ちの洗濯耐久性を向上させるこ
とができる。
Claims (1)
- 【請求項１】 顔料でプリントされた繊維製品に架橋剤
を含む処理液を付与し，しかる後に乾燥，熱処理するこ
とを特徴とする顔料プリントの洗濯耐久性改良方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4070281A JPH05230778A (ja) | 1992-02-19 | 1992-02-19 | 顔料プリントの洗濯耐久性改良方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4070281A JPH05230778A (ja) | 1992-02-19 | 1992-02-19 | 顔料プリントの洗濯耐久性改良方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05230778A true JPH05230778A (ja) | 1993-09-07 |
Family
ID=13426953
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4070281A Pending JPH05230778A (ja) | 1992-02-19 | 1992-02-19 | 顔料プリントの洗濯耐久性改良方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05230778A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US20150274982A1 (en) * | 2013-03-13 | 2015-10-01 | Warwick Mills, Inc. | Two step dyeing process for protective yarns and textiles made from high tenacity fibers |
-
1992
- 1992-02-19 JP JP4070281A patent/JPH05230778A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US20150274982A1 (en) * | 2013-03-13 | 2015-10-01 | Warwick Mills, Inc. | Two step dyeing process for protective yarns and textiles made from high tenacity fibers |
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