JP2692516B2 - 高張力鋼板の製造方法 - Google Patents
高張力鋼板の製造方法Info
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- JP2692516B2 JP2692516B2 JP4320845A JP32084592A JP2692516B2 JP 2692516 B2 JP2692516 B2 JP 2692516B2 JP 4320845 A JP4320845 A JP 4320845A JP 32084592 A JP32084592 A JP 32084592A JP 2692516 B2 JP2692516 B2 JP 2692516B2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は高張力鋼板の製造方法に
関し、特に冷間タンデム圧延機を使用した調質圧延に関
するものである。
関し、特に冷間タンデム圧延機を使用した調質圧延に関
するものである。
【０００２】
【従来の技術】調質圧延機は通常の材質の平坦度を向上
させる目的で設計されており、調質圧延の圧下率は数％
以内の軽圧下である。通常は大径の作業ロールを有する
４重式又は２重式の調質圧延機を使用して鋼板を調質延
している。しかし、高張力鋼板の形状を矯正する場合に
は、調質圧延機では能力不足であり、冷間タンデム圧延
機（３スタンド以上）を使用して調質圧延を行ってい
る。
させる目的で設計されており、調質圧延の圧下率は数％
以内の軽圧下である。通常は大径の作業ロールを有する
４重式又は２重式の調質圧延機を使用して鋼板を調質延
している。しかし、高張力鋼板の形状を矯正する場合に
は、調質圧延機では能力不足であり、冷間タンデム圧延
機（３スタンド以上）を使用して調質圧延を行ってい
る。
【０００３】特開昭５７−１８４５０３号公報には、こ
のような冷間圧延と調質圧延とを行うことができるよう
にした兼用圧延機について、ロールの駆動系を切替えて
冷間圧延又は調質圧延を行うことが提案されている。ま
た、特開昭５７−１７１５０３号公報には圧下系統を切
換えることによって冷間圧延又は調質圧延を行うことが
提案されている。また、特開昭６１−８６００４号公報
には圧延油のエマルジョン濃度を低下させステンレス鋼
板を冷間圧延機によって調質圧延することが提案されて
いる。また、特開昭６１−１５０７０５号公報には多段
クラスタ圧延機のアセンブリを組替えることにより同一
の圧延機で冷間圧延又は調質圧延をすることが提案され
ている。
のような冷間圧延と調質圧延とを行うことができるよう
にした兼用圧延機について、ロールの駆動系を切替えて
冷間圧延又は調質圧延を行うことが提案されている。ま
た、特開昭５７−１７１５０３号公報には圧下系統を切
換えることによって冷間圧延又は調質圧延を行うことが
提案されている。また、特開昭６１−８６００４号公報
には圧延油のエマルジョン濃度を低下させステンレス鋼
板を冷間圧延機によって調質圧延することが提案されて
いる。また、特開昭６１−１５０７０５号公報には多段
クラスタ圧延機のアセンブリを組替えることにより同一
の圧延機で冷間圧延又は調質圧延をすることが提案され
ている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】従来の冷間タンデム圧
延機によって冷間圧延又は調質圧延を択一的に行った場
合には次のような問題点がある。 （１）圧下装置によるスタンド間張力制御ができない。 （２）伸張率が判らない。 （３）各スタンドの速度設定が困難である。 （４）圧延機の加減速時に荷重が変化し、形状変化が発
生する。 （５）圧延機の加減速時に荷重が変化し、スタンド間の
張力バランスが乱れる。 （６）圧延油と調圧液との切換えが必要である。 （７）冷間圧延と調質圧延切換えに長時間かかる。
延機によって冷間圧延又は調質圧延を択一的に行った場
合には次のような問題点がある。 （１）圧下装置によるスタンド間張力制御ができない。 （２）伸張率が判らない。 （３）各スタンドの速度設定が困難である。 （４）圧延機の加減速時に荷重が変化し、形状変化が発
生する。 （５）圧延機の加減速時に荷重が変化し、スタンド間の
張力バランスが乱れる。 （６）圧延油と調圧液との切換えが必要である。 （７）冷間圧延と調質圧延切換えに長時間かかる。
【０００５】また、特開昭５７−１８４５０３号公報及
び特開昭５７−１７１５０５号公報に提案されている方
法では、ロールの駆動系統又は圧下系統の切換えが必要
であり、制御系統を２系統設備しなければならなかっ
た。特開昭６１−８６００４号公報及び特開昭６１−１
５０７０５号公報に提案されている方法では、ゼンジミ
ラ圧延機又はクラスタ圧延機のアセンブリを取替える必
要があり、圧延機の構造が複雑にならざるを得なかっ
た。
び特開昭５７−１７１５０５号公報に提案されている方
法では、ロールの駆動系統又は圧下系統の切換えが必要
であり、制御系統を２系統設備しなければならなかっ
た。特開昭６１−８６００４号公報及び特開昭６１−１
５０７０５号公報に提案されている方法では、ゼンジミ
ラ圧延機又はクラスタ圧延機のアセンブリを取替える必
要があり、圧延機の構造が複雑にならざるを得なかっ
た。
【０００６】本発明は、このような従来の問題点を解決
するためになされたものであり、従来の冷間圧延機をそ
のまま使用して高張力鋼板を調質圧延してその形状矯正
をすることを可能にした高張力鋼板の製造方法を提供す
ることを目的とする。
するためになされたものであり、従来の冷間圧延機をそ
のまま使用して高張力鋼板を調質圧延してその形状矯正
をすることを可能にした高張力鋼板の製造方法を提供す
ることを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明の高張力鋼板の製
造方法は、２以上のスタンドからなる冷間圧延機の自動
板厚制御機能の内、荷重一定制御及びスタンド間張力制
御を行いつつ、鋼板の伸張率を求め、その鋼板の伸張率
と基準値との偏差が所定値以上のとき、スタンド間張力
制御の基準値をその偏差に応じて補正することより、冷
間圧延機により鋼板を調質圧延する。
造方法は、２以上のスタンドからなる冷間圧延機の自動
板厚制御機能の内、荷重一定制御及びスタンド間張力制
御を行いつつ、鋼板の伸張率を求め、その鋼板の伸張率
と基準値との偏差が所定値以上のとき、スタンド間張力
制御の基準値をその偏差に応じて補正することより、冷
間圧延機により鋼板を調質圧延する。
【０００８】
【作用】本発明においては、冷間圧延機の自動板厚制御
機能の内、荷重一定制御及びスタンド間張力制御を行
い、また、鋼板の伸張率を求め、その鋼板の伸張率と基
準値との偏差が所定値以上のとき、スタンド間張力制御
の基準値を補正することにより、冷間圧延機により鋼板
を調質圧延するので、従来の冷間圧延機をそのまま使用
して調質圧延することができ、冷間圧延機の圧延油及び
ワークロールを交換する必要がない。又冷間圧延と調質
圧延の切換を制御機能の一部だけで行うので切換の為の
圧延機の停止が必要がない。このように冷間圧延機によ
り高張力鋼板を調質圧延するので、その形状矯正が適切
になされる。
機能の内、荷重一定制御及びスタンド間張力制御を行
い、また、鋼板の伸張率を求め、その鋼板の伸張率と基
準値との偏差が所定値以上のとき、スタンド間張力制御
の基準値を補正することにより、冷間圧延機により鋼板
を調質圧延するので、従来の冷間圧延機をそのまま使用
して調質圧延することができ、冷間圧延機の圧延油及び
ワークロールを交換する必要がない。又冷間圧延と調質
圧延の切換を制御機能の一部だけで行うので切換の為の
圧延機の停止が必要がない。このように冷間圧延機によ
り高張力鋼板を調質圧延するので、その形状矯正が適切
になされる。
【０００９】
【実施例】図１は本発明の一実施例を実施する装置及び
その関連設備の構成を示したブロック図である。冷間タ
ンデム圧延機の各圧延スタンドは一対のワークロール１
及びバックアップロール２からそれぞれ構成されてい
る。冷間タンデム圧延機の入側には入側ブライドルロー
ル３が設けられており、出側には出側ブライドルロール
４が設けられている。入側ブライドルロール３は入側ブ
ライドルロール駆動モータ５により駆動され、この入側
ブライドルロール駆動モータ５にはエンコーダ６が接続
されており、このエンコーダ６からは入側ブライドルロ
ール駆動モータ５の回転パルス信号が出力される。出側
ブライドルロール４は出側ブライドルロール駆動モータ
７により駆動され、この入側ブライドルロール駆動モー
タ７にはエンコーダ８が接続されており、このエンコー
ダ８からは出側ブライドルロール駆動モータ７の回転パ
スル信号が出力される。
その関連設備の構成を示したブロック図である。冷間タ
ンデム圧延機の各圧延スタンドは一対のワークロール１
及びバックアップロール２からそれぞれ構成されてい
る。冷間タンデム圧延機の入側には入側ブライドルロー
ル３が設けられており、出側には出側ブライドルロール
４が設けられている。入側ブライドルロール３は入側ブ
ライドルロール駆動モータ５により駆動され、この入側
ブライドルロール駆動モータ５にはエンコーダ６が接続
されており、このエンコーダ６からは入側ブライドルロ
ール駆動モータ５の回転パルス信号が出力される。出側
ブライドルロール４は出側ブライドルロール駆動モータ
７により駆動され、この入側ブライドルロール駆動モー
タ７にはエンコーダ８が接続されており、このエンコー
ダ８からは出側ブライドルロール駆動モータ７の回転パ
スル信号が出力される。
【００１０】出側ブライドルロール４を経た鋼板１６は
フライングシャー９により縁とりされてテンションリー
ル１０に巻き取られる。また、ワークロール１に主機モ
ータ１１により駆動され、圧延スタンドの出側には張力
計１２が配置されており、鋼板１６のスタンド間張力が
計測される。張力計１２により計測された張力はスタン
ド間張力制御装置１３に供給され、スタンド間張力制御
装置１３は主機モータ１１の回転速度を制御する。この
スタンド間張力制御装置１３は各圧延スタンドに対応し
てそれぞれ設けられており、圧延機制御装置１４により
制御される。圧延機制御装置１４は圧延スケジュール計
算機１５からの各種の演算結果が設定される。
フライングシャー９により縁とりされてテンションリー
ル１０に巻き取られる。また、ワークロール１に主機モ
ータ１１により駆動され、圧延スタンドの出側には張力
計１２が配置されており、鋼板１６のスタンド間張力が
計測される。張力計１２により計測された張力はスタン
ド間張力制御装置１３に供給され、スタンド間張力制御
装置１３は主機モータ１１の回転速度を制御する。この
スタンド間張力制御装置１３は各圧延スタンドに対応し
てそれぞれ設けられており、圧延機制御装置１４により
制御される。圧延機制御装置１４は圧延スケジュール計
算機１５からの各種の演算結果が設定される。
【００１１】なお、図１の冷間タンデム圧延機及びその
制御装置は従来のものと同一であり、ＢＩＳＲＡ ＡＧ
Ｃ、各スタンドモニターＡＧＣ、各スタンド予測ＡＧ
Ｃ、各スタンド間張力制御等の自動板厚制御機構を備え
ているが、ここではスタンド間張力制御装置１３のみを
図示し、他の制御装置の図示を省略してある。
制御装置は従来のものと同一であり、ＢＩＳＲＡ ＡＧ
Ｃ、各スタンドモニターＡＧＣ、各スタンド予測ＡＧ
Ｃ、各スタンド間張力制御等の自動板厚制御機構を備え
ているが、ここではスタンド間張力制御装置１３のみを
図示し、他の制御装置の図示を省略してある。
【００１２】図１の冷間タンデム圧延機において冷間圧
延を行う場合には、圧延スケジュール計算機１５は圧延
スケジュール（各圧延スタンドの速度設定、各圧延スタ
ンドのロールギャップ、各圧延スタンド間の張力設定、
各圧延スタンドの出側板厚設定各圧延スタンドの圧延油
流量設定，圧力設定等）を演算し、圧延機制御装置１４
に指示する。圧延機制御装置１４は指示された圧延スケ
ジュール値を各機器にプリセットし制御する。自動板厚
制御装置（以下ＡＧＣという）（図示せず）も指示され
た圧延スケジュールに基づき多くの機能（ＢＩＳＲＡ
ＡＧＣ、各スタンドモニターＡＧＣ、各スタンド予測Ａ
ＧＣ、各スタンド間張力制御等）の制御を行う。
延を行う場合には、圧延スケジュール計算機１５は圧延
スケジュール（各圧延スタンドの速度設定、各圧延スタ
ンドのロールギャップ、各圧延スタンド間の張力設定、
各圧延スタンドの出側板厚設定各圧延スタンドの圧延油
流量設定，圧力設定等）を演算し、圧延機制御装置１４
に指示する。圧延機制御装置１４は指示された圧延スケ
ジュール値を各機器にプリセットし制御する。自動板厚
制御装置（以下ＡＧＣという）（図示せず）も指示され
た圧延スケジュールに基づき多くの機能（ＢＩＳＲＡ
ＡＧＣ、各スタンドモニターＡＧＣ、各スタンド予測Ａ
ＧＣ、各スタンド間張力制御等）の制御を行う。
【００１３】次に、図１の冷間タンデム圧延機において
調質圧延を行う場合について説明する。調質圧延を行う
場合には、圧延スケジュール計算機１５は圧延スケジュ
ール計算の実行をすることができないことから、鋼板の
サイズに対応したテーブルを作成し、各スタンド速度設
定、各スタンド間目標張力、目標伸張率及び最高速度各
圧延スタンドの圧延油流量設定，圧力設定のみを圧延制
御装置１４に指示する。圧延機制御装置１４は指示され
た圧延スケジュール従って冷間タンデム圧延機を制御す
る。ＡＧＣ制御も調質圧延に切換えられると冷間圧延の
機能を停止し、全スタンド荷重一定制御（以下ＣＰＲ制
御という）とスタンド間張力制御とを行う。ＣＰＲ制御
は冷間圧延の場合と基本的には同様であるが、スタンド
間張力制御はそのアクチュエータが冷間圧延の場合のロ
ールギャップ変更とは異なり、全て主機モータ１１の回
転速度を変更することにより張力制御を行う。従って、
スタンド間張力制御装置１３は、張力計１２からの実際
値と基準値とを比較し、その偏差に基いて主機モータ１
１の回転速度を制御することにより鋼板１６の張力を制
御する。
調質圧延を行う場合について説明する。調質圧延を行う
場合には、圧延スケジュール計算機１５は圧延スケジュ
ール計算の実行をすることができないことから、鋼板の
サイズに対応したテーブルを作成し、各スタンド速度設
定、各スタンド間目標張力、目標伸張率及び最高速度各
圧延スタンドの圧延油流量設定，圧力設定のみを圧延制
御装置１４に指示する。圧延機制御装置１４は指示され
た圧延スケジュール従って冷間タンデム圧延機を制御す
る。ＡＧＣ制御も調質圧延に切換えられると冷間圧延の
機能を停止し、全スタンド荷重一定制御（以下ＣＰＲ制
御という）とスタンド間張力制御とを行う。ＣＰＲ制御
は冷間圧延の場合と基本的には同様であるが、スタンド
間張力制御はそのアクチュエータが冷間圧延の場合のロ
ールギャップ変更とは異なり、全て主機モータ１１の回
転速度を変更することにより張力制御を行う。従って、
スタンド間張力制御装置１３は、張力計１２からの実際
値と基準値とを比較し、その偏差に基いて主機モータ１
１の回転速度を制御することにより鋼板１６の張力を制
御する。
【００１４】伸張率の制御は、入側ブライドル駆動モー
タ５に取付けられたエンコーダ６の回転パルス信号と出
側ブライドル駆動モータ７に取付けられたエンコーダ８
の回転パルス信号とに基いて伸張率を演算し、それを目
標伸張率と比較し、その偏差が例えば±０．１％を越え
た場合には、各スタンド間の目標張力を補正して適切な
伸張率制御をするようにする。
タ５に取付けられたエンコーダ６の回転パルス信号と出
側ブライドル駆動モータ７に取付けられたエンコーダ８
の回転パルス信号とに基いて伸張率を演算し、それを目
標伸張率と比較し、その偏差が例えば±０．１％を越え
た場合には、各スタンド間の目標張力を補正して適切な
伸張率制御をするようにする。
【００１５】本実施例においては冷間タンデム圧延機を
用いた調質圧延が上述のようにしてなされており、ＡＧ
Ｃ装置は板厚制御を行わずに、全スタンドについてＣＰ
Ｒ制御と各スタンド間張力制御のみを行うだけであり、
従って、ワークロール１及び圧延油は冷間圧延を行う場
合と調質圧延を行う場合とで切換える必要はなく、計算
機１５によりＡＧＣ装置の機能の一部を切換えるだけで
良い。従って、冷間圧延と調質圧延との切換は圧延機を
停止させることなく行うことができる。
用いた調質圧延が上述のようにしてなされており、ＡＧ
Ｃ装置は板厚制御を行わずに、全スタンドについてＣＰ
Ｒ制御と各スタンド間張力制御のみを行うだけであり、
従って、ワークロール１及び圧延油は冷間圧延を行う場
合と調質圧延を行う場合とで切換える必要はなく、計算
機１５によりＡＧＣ装置の機能の一部を切換えるだけで
良い。従って、冷間圧延と調質圧延との切換は圧延機を
停止させることなく行うことができる。
【００１６】また、本発明は例えば酸洗−冷間タンデム
圧延機−水，ミスト，ロールによる冷却の１以上を備え
た連続焼鈍炉で焼鈍，急冷により高張力鋼板を作った場
合にも適用でき、その場合にはその高張力鋼板に本発明
による冷間圧延機による調質圧延を施し、次に、電解洗
浄による洗浄をし、リコイルラインで検査，塗油して出
荷する。また、本発明はタイトコイル型焼鈍炉による高
張力鋼板にも適用できる。更に、本発明は熱延鋼板によ
る高張力鋼板の酸洗後にも適用できる。
圧延機−水，ミスト，ロールによる冷却の１以上を備え
た連続焼鈍炉で焼鈍，急冷により高張力鋼板を作った場
合にも適用でき、その場合にはその高張力鋼板に本発明
による冷間圧延機による調質圧延を施し、次に、電解洗
浄による洗浄をし、リコイルラインで検査，塗油して出
荷する。また、本発明はタイトコイル型焼鈍炉による高
張力鋼板にも適用できる。更に、本発明は熱延鋼板によ
る高張力鋼板の酸洗後にも適用できる。
【００１７】なお、上述の図１の実施例は５スタンドの
冷間タンデム圧延機に適用した例であるが、２スタンド
以上の冷間圧延機であれば本発明は適用される。また、
圧延機入側と出側にブライドルロールを設置した例であ
るがブライドルが無くても長さ計，厚さ計等で伸張率を
計測してもよい。
冷間タンデム圧延機に適用した例であるが、２スタンド
以上の冷間圧延機であれば本発明は適用される。また、
圧延機入側と出側にブライドルロールを設置した例であ
るがブライドルが無くても長さ計，厚さ計等で伸張率を
計測してもよい。
【００１８】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、高張力鋼
板の形状矯正を行うに際して調質圧延を冷間圧延機によ
って行うことができるようにしたので、調質圧延機の能
力不足によって形状矯正ができなかった高張力鋼板の形
状矯正が可能となり、冷間圧延機を用いるので質圧延機
の設備費を縮減できる。また、調質圧延用の圧延油は冷
間圧延用と同一のものを用いるので、それぞれの専用の
圧延油を用いる場合のように切換時における圧延機の洗
浄などが不要であると共に圧延油の混合による劣化の問
題もない。更に、調質圧延用のワークロールは冷間圧延
用と同一のものを用いるので、不必要な予備ロールを購
入管理する必要もなくランニングコストが低減する。
板の形状矯正を行うに際して調質圧延を冷間圧延機によ
って行うことができるようにしたので、調質圧延機の能
力不足によって形状矯正ができなかった高張力鋼板の形
状矯正が可能となり、冷間圧延機を用いるので質圧延機
の設備費を縮減できる。また、調質圧延用の圧延油は冷
間圧延用と同一のものを用いるので、それぞれの専用の
圧延油を用いる場合のように切換時における圧延機の洗
浄などが不要であると共に圧延油の混合による劣化の問
題もない。更に、調質圧延用のワークロールは冷間圧延
用と同一のものを用いるので、不必要な予備ロールを購
入管理する必要もなくランニングコストが低減する。
【図１】本発明の一実施例を実施するための装置及びそ
の関連設備の構成を示すブロック図である。
の関連設備の構成を示すブロック図である。
１ ワークロール ２ バックアップロール ３ 入側ブライドルロール ４ 出側ブライドルロール ５ 入側ブライドル駆動モータ ６ 入側ブライドル駆動モータＰＬＧ ７ 出側ブライドル駆動モータ ８ 出側ブライドル駆動モータＰＬＧ ９ フライングシャー １０ テンションリール １１ 主機モータ １２ 張力計 １３ スタンド間張力制御装置 １４ 圧延機制御装置 １５ 圧延スケジュール計算機 １６ 鋼板
Claims (1)
- 【請求項１】 ２以上のスタンドからなる冷間圧延機の
自動板厚制御機能の内、荷重一定制御及びスタンド間張
力制御を行いつつ、鋼板の伸張率を求め、その鋼板の伸
張率と基準値との偏差が所定値以上のとき、スタンド間
張力制御の基準値をその偏差に応じて補正することよ
り、冷間圧延機により鋼板を調質圧延することを特徴と
する高張力鋼板の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4320845A JP2692516B2 (ja) | 1992-11-30 | 1992-11-30 | 高張力鋼板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4320845A JP2692516B2 (ja) | 1992-11-30 | 1992-11-30 | 高張力鋼板の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06170426A JPH06170426A (ja) | 1994-06-21 |
| JP2692516B2 true JP2692516B2 (ja) | 1997-12-17 |
Family
ID=18125893
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4320845A Expired - Fee Related JP2692516B2 (ja) | 1992-11-30 | 1992-11-30 | 高張力鋼板の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2692516B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2019505385A (ja) * | 2015-12-22 | 2019-02-28 | ポスコＰｏｓｃｏ | ストリップ形状矯正装置及び方法 |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5196380B2 (ja) * | 2009-07-10 | 2013-05-15 | 株式会社日立製作所 | 圧延設備及びその制御方法 |
| JP5761071B2 (ja) * | 2012-02-21 | 2015-08-12 | 新日鐵住金株式会社 | 高張力鋼板の調質圧延方法、調質圧延設備及び圧延ライン |
| CN103978045B (zh) * | 2014-05-22 | 2015-10-21 | 邯钢集团邯宝钢铁有限公司 | 酸洗冷轧联合机组入口活套充套速度控制方法 |
| CN105251776B (zh) * | 2014-07-16 | 2017-05-24 | 鞍钢股份有限公司 | 一种冷连轧机带钢跟踪处理方法 |
-
1992
- 1992-11-30 JP JP4320845A patent/JP2692516B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2019505385A (ja) * | 2015-12-22 | 2019-02-28 | ポスコＰｏｓｃｏ | ストリップ形状矯正装置及び方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06170426A (ja) | 1994-06-21 |
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