JP2725545B2 - 冷間圧延機を含む複合ラインの制御方法 - Google Patents

冷間圧延機を含む複合ラインの制御方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は酸洗ライン等の処理装置
と冷間圧延機とが接続された複合ラインの制御方法、特
に冷間圧延機の圧延停止により処理装置が停止し、その
停止により発生する金属ストリップ材料の変質の防止に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば酸洗ラインは、脱スケール・セク
ションである酸洗槽、リンスセクションであるスプレタ
ンク、中和タンク、リンスタンク及びドライと順に配設
されており、鋼板はこの酸洗ラインを走行して酸洗処理
が順次施される。ところが、冷間圧延機のロール組替等
により圧延ラインが停止すると酸洗ラインも停止し、脱
スケール・セクション以降のリンスセクションで各処理
液に浸漬されていない鋼板部分があるとそれが変色す
る。鋼板の変色した部分を冷間圧延すると、摩擦係数の
変化等により張力及び板厚が大きく変動し激しい場合は
板破断にいたり、歩留り及び作業能率の低下をまねいて
いた。
【0003】このようなことから、特開昭62−231
000号公報においては、鋼板の洗浄装置における入側
部及び出側部にそれぞれ緩衝部を設けることにより、鋼
板の送り速度が減速した場合においても洗浄装置内にお
ける鋼板の移動を継続し、停止による変色を防止する方
法が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】例えば酸洗ラインと冷
間圧延機とが接続された複合ラインにおいて、ライント
ラブル等によってラインが停止する他に、冷間圧延機は
ロール組替、サイクル終了等で定期的にラインが停止す
る。ライン停止時間が5分未満であれば鋼板の変色は問
題にならないが、5分以上ライン停止すると変色は進行
し、30分のライン停止時には変色部が50%以上の確
率で板破断が発生する。また、板破断に至らない場合で
も板厚が大きく変動し、オフゲージが発生し、歩留り低
下及び稼動率の低下をまねいていた。一方、特開昭62
−231000号公報においては、ライン停止時間が短
時間であれば効果は有るが走行停止が長時間(10分以
上)に亘ると効果が無いという問題点があった。
【0005】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたものであり、冷間圧延機の圧延停止があっ
ても処理装置が停止しないようにして金属ストリップ材
料が変質しないようにした、冷間圧延機を含む複合ライ
ンの制御方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の冷間圧延機を含
む複合ラインの制御方法は、冷間圧延機の圧延停止時間
及び圧延停止を予測し、圧延停止前に、冷間圧延機とそ
の上流側に配設された所定の処理装置との間に配設され
たコイル貯蔵装置の貯蔵量を減少させる工程と、冷間圧
延機の圧延停止が開始されると、所定の処理装置による
処理を圧延停止時間及びコイル貯蔵装置の貯蔵量に基い
たライン速度で所定の処理装置の処理を継続させる工程
とを有する。
【0007】
【作用】本発明においては、冷間圧延機の圧延停止時間
及び圧延停止を予測する。例えば圧下上昇通板点、ロー
ル組替点等(以下特異点という)による停止時間を求め
ておく。そして、特異点が例えばコイル貯蔵装置に到達
すると、コイル貯蔵装置の貯蔵量を減少させてその貯蔵
量を最低の状態にしておく。コイル貯蔵装置はコイルを
十分受けいれることができる状態になっているので、こ
の状態で冷間圧延機の圧延が停止しても、処理装置から
のコイルを受けるいれることができるので、処理装置の
ライン速度を圧延停止時間及びコイル貯蔵装置の貯蔵量
に基いて基いて決めることにより、処理装置による処理
をそのライン速度で継続させることができる。その結
果、従来のような処理装置の停止に伴う金属ストリップ
材料の変質が避けられる。例えば処理装置が酸洗装置の
場合には変色が避けられる。
【0008】
【実施例】図1は本発明の一実施例の制御方法を実施す
るための制御装置及びその関連設備の構成を示したブロ
ック図である。図において、ペイオフリール1から払い
出された鋼板11は溶接機2により必要に応じて溶接処
理が施され、入側ルーパーー3を経て酸洗槽4に送り出
される。酸洗槽4において酸洗処理が施された鋼板11
は、フリーループ5の状態になり、そして、トリーマ6
で縁どりがなされた後に中間ルーパー7に送り出され、
中間ルーパー7を経て冷間圧延機8により圧延される。
冷間圧延機8により圧延された鋼板11は、フライング
シャー9により縁どりされた後にテイションリール10
に巻き取られる。計算機11は各種の演算処理を施して
その結果を圧延制御装置13に供給する。また、各ロー
ルに取り付けられたエンコーダ(図示せず)からの信号
がトラッキング装置14に入力され、トラッキング装置
14は鋼板11の特異点をトラッキングし、そのトラッ
キング信号を圧延制御装置13に供給する。
【0009】まず、上述の特異点について説明する。こ
の特異点は、計算機12により指示される特異点と、オ
ペレータにより指示され特異点とに分類できる。オペレ
ータが指示する特異点としては、溶接点が圧延に耐えら
れないと判断した場合の溶接部と、圧延後の鋼板を巻き
戻し、鋼板表面にロール疵がありロール組替が必要と判
断した場合の組替え点とがある。前者の場合には、溶接
検査の完了時に溶接点を圧下上昇通板させることを圧延
機制御装置13及びトラッキング装置14にそれぞれ指
示し、後者の場合は圧延中の鋼板の切断点が冷間圧延機
8に到達した時、ロール組替を行うことを圧延機制御装
置13及びトラッキング装置14にそれぞれ指示する。
【0010】計算機12により指示される特異点として
は、酸洗入側の溶接機2により接続した溶接部の先行材
と後方材との板厚差が2ランク以上(1mm以上の板厚
差)異なる場合の溶接部と、板幅差が200mm以上あ
る場合の溶接部と、難溶接材を溶接し冷間圧延機8で溶
接部が正常に圧延できなく、溶接点の通過時に冷間圧延
機8を停止し、圧下上昇通板を行わせる必要がある場合
の溶接部とがあり、これら場合については溶接部の通過
時に冷間圧延機8を停止し、圧下上昇通板を行う指示を
圧延機制御装置13及びトラッキング装置14にそれぞ
れ与える。また、圧延サイクルが終了する最後の鋼板が
圧延を終了するとロール組替が必要であり、この場合も
特異点として、計算機12から圧延機制御装置1及びト
ラッキング装置14にそれぞれ指示する。
【0011】図2はこれら指示された特異点について停
止時間を求める際の動作を示すフローチャートである。
まず、最終スタンドのロールの組替えによる特異点があ
る場合には停止時間Aとして5分間を設定する。次に、
全スタンドのロール組替えによる特異点がある場合には
停止時間Bとして10分間を設定する。溶接部の圧下上
昇通板による特異点がある場合には停止相当時間Cとし
て15分間を設定する。サイズ変更部の圧下上昇通板に
よる特異点がある場合には停止相当時間Dとして205
分間を設定する。圧下上昇通板及びロール組替えによる
特異点がある場合には停止相当時間Eとして30分間を
設定する。このようにして停止時間及び停止相当時間が
求めれると、これらの総和は予測停止時間として上述す
るように酸洗槽4のライン速度を決める際に用いられ
る。なお、本発明においては、停止時間及び停止相当時
間を区別せずに、単に停止時間として扱っている。
【0012】図3は特異点における酸洗槽4のライン速
度及び冷間圧延機8の圧延速度の速度パターンを示した
図である。鋼板11がペイオフリール1から送り出さ
れ、トラッキング装置14によりトラッキング開始さ
れ、上述の特異点が中間ルーパー7に到達すると、圧延
機制御装置13は図3の速度パターンに示すように酸洗
槽4のライン速度を鋼板が変色しない最低速度(10m
pm)に設定すると共に、中間ルーパー7の同調点位置
を長端側から短端側に移動させる。中間ルーパー7のル
ープカーの短端側への移動が完了すると、酸洗槽4のラ
イン速度を冷間圧延機8の圧延速度まで加速し、酸洗槽
4のライン速度と冷間圧延機8の圧延速度とを同期させ
る。特異点が冷間圧延機8の手前に到達すると、圧延機
制御装置13は冷間圧延機8に停止指令を供給するとと
もに、中間ルーパー7の長端までの有効長と圧延機の予
測停止時間とに基いて酸洗槽4の目標ライン速度を演算
し、酸洗槽4のライン速度を決定し、更に、中間ルーパ
ー7のループカー同調点を短端側から長端側に移動させ
ることにより、冷間圧延機8の停止期間中に、酸洗槽4
の鋼板11を停止させることなく通板させる。
【0013】この目標ライン速度は、冷間圧延機8の停
止時間内において中間ルーパー7の貯蔵量が最大となる
ようにして決定される。目標ライン速度は例えば次式に
より求められる。 V=(L−Lp)/T V:目標ライン速度 L:ルーカー有効長 Lp:ループカー位置 T:停止時間
【0014】冷間圧延機8の作業が終了して圧延速度の
加速が開始すると、酸洗槽4のライン速度も加速して通
常の速度設定パターンとなる。以上の処理により、冷間
圧延機8の停止期間中に酸洗槽4を停止させることなく
通板することが可能となり、酸洗槽4における変色防止
の操業が実現されている。また、従来、冷間圧延機の圧
延作業時の張力変動により板破断していたが、これによ
り変色による板破断が皆無となり、生産性向上によるコ
ストダウン及び高歩留の生産が達成されている。
【0015】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、冷間圧延
機の上流に設けられた処理装置の処理が冷間圧延機を停
止しても継続することができるのようにしたので、処理
装置の処理が適切になされ、高歩留の生産が可能になっ
ている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る複合ラインの制御方法
を実施するための制御装置及びその関連設備の構成を示
すブロック図である。
【図2】特異点の停止時間を求めるための動作を示すフ
ローチャートである。
【図3】特異点における酸洗槽のライン速度及び冷間圧
延機の圧延速度の速度パターンを示した図である。
【符号の説明】
1 ペイオフリール 2 溶接機 3 入側ルーパー 4 酸洗槽 5 フリーループ 6 トリーマ 7 中間ルーパー 8 冷間圧延機 9 フライングシャー 10 テンションリール 11 鋼板 12 計算機 13 圧延機制御装置 14 トラッキング装置

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷間圧延機の圧延停止時間及び圧延停止
    を予測し、圧延停止前に、冷間圧延機とその上流側に配
    設された所定の処理装置との間に配設されたコイル貯蔵
    装置の貯蔵量を減少させる工程と、 冷間圧延機の圧延停止が開始されると、圧延停止時間及
    びコイル貯蔵装置の貯蔵量に基いたライン速度で所定の
    処理装置の処理を継続させる工程とを有する冷間圧延機
    を含む複合ラインの制御方法。
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