JP3292564B2 - 熱延鋼帯の圧延方法 - Google Patents

熱延鋼帯の圧延方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱延鋼帯の圧延方法に
関し、特に連続熱間圧延におけるストリップの切断位置
制御に関する。
【0002】
【従来の技術】寸法・鋼種など種類の異なる素材(スラ
ブ)を、粗圧延中又は粗圧延終了後にオンラインで接合
し、仕上圧延にて所定の寸法に仕上げ、その後注文に応
じた大きさに分割して巻取り、製品コイルに加工する連
続熱間圧延(エンドレス圧延)が提案され、実施されて
いる。
【0003】このような連続熱間圧延機の代表的な設備
配置列を図2に示す。粗圧延機1で圧延されたシートバ
ーは、シートバー接合装置2で接合され、クロップシャ
ー3を経て仕上圧延機4で所定の寸法に加工され、熱延
鋼帯冷却装置6で冷却されストリップシャー7で製品コ
イル単位に分割されてコイラピンチロール8を経てコイ
ラマンドレル9に巻取られる。
【0004】仕上圧延後の熱延鋼帯の切断及び巻取作業
においては、異なる鋼種、異なる寸法の熱延鋼帯が連続
して仕上圧延されてきたものを、鋼種の変更部分や寸法
の変更部分においてできるだけ歩留を低下させることな
く切断することにより、単一鋼種かつ単一寸法の製品コ
イルに分割して巻取ることが要求される。熱間圧延の各
工程での、スラブとコイルの分割の状態の概念を図3に
示す。鋼種、寸法毎に分割された素材(スラブ)は加
熱、粗圧延を経て接合される。図3中、「接合」から
「切断」までの工程の間が異鋼種・異寸法の中間製品が
接続されている状態である。切断後、鋼種、寸法ごとに
分割された製品となりコイルに巻き取られる。
【0005】一般的には、異なる素材(スラブ)を接続
した点を狙ってストリップシャーで切断することによ
り、歩留の向上を図っている。一方、下工程の酸洗工程
などで、熱延コイルの内巻側や外巻側に、リーダースト
リップが必要とされる場合がある。このような製品に対
しては、熱延段階から計画的に接合点の位置がコイルの
内巻側又は外巻側になるように、切断点の位置をコント
ロールしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述したような連続熱
間圧延における熱延鋼帯の切断作業において、 (1)切断精度により、接合点が先行材(切断時の前
材)の最外巻に付着したり、後続材(切断時の後材)の
最内巻に付着したりする。 (2)後続材の先端がコイラーマンドレルに巻き付く際
に、マンドレルとシャー前ピンチロールとの間に大きな
瞬時張力が発生する。接合部の材料強度がこの瞬時張力
よりも弱い場合、この最弱部で熱延鋼帯が破断してしま
う。という問題があった。
【0007】上記(1)の問題に対しては、本来不用で
ある下流工程を追加して、不用部のリジェクトを行って
いる。また上記(2)のケースでは、事故当該材は当然
のことながら製品化することはできずにスクラップとし
て処理され、また事故の復旧のために長時間のライン休
止を伴うことになる。本発明は、前記問題点を解決した
熱延鋼帯切断の技術を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記問題点を
解決するために、熱延鋼帯の切断誤差を考慮した上で切
断点を接合点よりも下流側に決定し、切断作業のバラツ
キを許容しても常に安定して接合点を後続材の内巻に付
着させるようにしたものである。すなわち、本発明は、
仕上圧延前にシートバーを接合し、仕上圧延を終了した
熱延鋼帯を巻取直前で切断する連続熱間圧延における熱
延鋼帯の切断に当り、 1)巻取張力が確立されるまでにコイラーマンドレルに
巻き付いているコイル先端部分の熱延鋼帯の長さ 2)制御装置がトラッキングしている接合点と実接合点
の位置の誤差及び切断制御時に発生する制御誤差に相当
する熱延鋼帯の長さ並びに 3)シャー前ピンチロールとコイラーマンドレル間の距
離 の和だけ接合点よりも下流側の位置を切断することを特
徴とする熱延鋼帯の圧延方法である。
【0009】
【作用】本発明によれば、切断速度と接合点のトラッキ
ング誤差と切断制御誤差を総合的に考慮して切断目標を
決定するようにしたから、上記誤差発生のもとでも、接
合点より下流側で、かつマンドレルへの巻付時の瞬時張
力が接合点に及ばない位置での切断が行われるようにな
り、接合点を安定して後続材の内巻側に付着させること
ができるようになる。切断点の誤差の構造と、切断目標
点の決め方を、以下に説明する。
【0010】切断点の誤差(σc )は、接合点のトラッ
キング誤差(σRTK )と、シャーの切断制御誤差
(σSH)の2種類の誤差で構成される。それぞれの誤差
(標準偏差で表わす)の大きさの関係は、 σc =√(σRTK 2+σSH 2 ) ……(1) となる。これらσRTK 及びσSHは切断速度に依存して変
化するが、切断速度とこれらの誤差の関係を指定するこ
とは容易である。
【0011】また、熱延鋼帯の張力が確立されるのは、
遅くとも熱延鋼帯先端がマンドレルに到着してから4巻
目以前であるので、このときに瞬時張力が発生する範囲
内に接合点が入らないよういに切断目標点を決めればよ
い。すなわち、トラッキング誤差α*σc 分と、上述の
張力確立までの長さ分と、マンドレルからシャー前ピン
チロールまでの間の距離との合計分だけ接合点よりも下
流側の位置を切断目標とすることにより、接合点に過大
な張力がかかることを防止することができる。
【0012】
【実施例】実操業において、製品板厚0.8〜6.0m
mの範囲での熱延鋼帯切断速度は、おおよそ300〜1
200mpmである。また、切断点のトラッキング精度
の悪化を防ぐために、切断点トラッキング中の加減速は
行っていない。図1は、本発明の実施例を示す説明図で
ある。熱間圧延された熱延鋼帯10は圧延方向11の方
向に走行している。熱延鋼帯10の接合点12は、仕上
圧延機4の入側から接合位置をトラッキングすることに
より求めている。すなわち、接合点12が仕上圧延機4
の最終スタンドを通過した後、仕上圧延機出側板速と経
過時間により移送長さを計算して、接合点12を求め
る。
【0013】仕上最終スタンドとストリップシャー7と
の間の距離は約150mである。実施例の装置において
は、1.0mm厚の熱延鋼帯を1000mpmで切断す
る際の誤差は、それぞれトラッキング誤差σRTK が2.
51m、切断制御誤差σSHが0.33mであり、これら
による切断点誤差σc は2.53mであった。トラッキ
ング誤差σRTK 及び切断制御誤差σSHを時間で表記する
と、それぞれ150msec,20msecに相当す
る。
【0014】図1中の切断点誤差L2 は、 L2 =α*σc (α=3) として設定されている。また、張力確立までの巻数は4
巻とし、これに相当する板長さをL1 とした。熱延鋼帯
の先端がマンドレル9へ巻付く時の瞬時張力はシャー入
側ピンチロール5までしか伝達されない。マンドレル9
からシャー前ピンチロール5までの距離L3 は装置のレ
イアウトにより決り、実施例では、L3 =12mであ
る。切断目標点をトラッキングされた接合点12よりL
1 +L2 +L3 の距離分だけ下流側に設定することにし
たので、熱延鋼帯の破断等のトラブルもなく、良好な結
果を得られている。
【0015】
【発明の効果】本発明により、接合点を安定して製品コ
イルの内巻側に付着させることができるようになったか
ら、熱延鋼帯がマンドレルに巻付く時の過大な張力によ
る接合部の破断事故は無くなり、設備稼動率及び歩留り
が大きく向上した。また、ホットコイルの内巻き側にリ
ーダーストリップを装着する必要がある製品に対して、
熱延段階においてリーダーストリップをつけることが可
能となったので、酸洗工程でのリーダーストリップ装着
作業を省略することができるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の説明図である。
【図2】連続熱間圧延機の代表的なレイアウトである。
【図3】各工程におけるスラブとコイルの分割状態を示
す概念図である。
【符号の説明】
1 粗圧延機 2 シートバー
接合装置 3 クロップシャー 4 仕上圧延機 5 シャー前ピンチロール 6 熱延鋼帯冷
却装置 7 ストリップシャー 8 コイラピン
チロール 9 コイラマンドレル 10 熱延鋼帯 11 圧延方向 12 接合点
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 武智 敏貞 千葉市中央区川崎町1番地 川崎製鉄株 式会社 千葉製鉄所内 (56)参考文献 特開 平4−200802(JP,A) 特開 平7−164048(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21B 1/26 B21B 15/00 B21B 37/00 B21C 47/26

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 仕上圧延前にシートバーを接合し、仕上
    圧延を終了した熱延鋼帯を巻取直前で切断する連続熱間
    圧延における熱延鋼帯の切断に当り、 1)巻取張力が確立されるまでにコイラーマンドレルに
    巻き付いているコイル先端部分の熱延鋼帯の長さ 2)制御装置がトラッキングしている接合点と実接合点
    の位置の誤差及び切断制御時に発生する制御誤差に相当
    する熱延鋼帯の長さ並びに 3)シャー前ピンチロールとコイラーマンドレル間の距
    離 の和だけ接合点よりも下流側の位置を切断することを特
    徴とする熱延鋼帯の圧延方法。
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