JP3187697B2 - 冷延鋼帯の製造方法 - Google Patents
冷延鋼帯の製造方法Info
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- JP3187697B2 JP3187697B2 JP30755495A JP30755495A JP3187697B2 JP 3187697 B2 JP3187697 B2 JP 3187697B2 JP 30755495 A JP30755495 A JP 30755495A JP 30755495 A JP30755495 A JP 30755495A JP 3187697 B2 JP3187697 B2 JP 3187697B2
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- steel strip
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は冷延鋼帯の製造方法
に関する。
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ステンレス製品を製造するにあ
たっては、一定の歩留りを見込んで、先客からの注文量
に一定の係数を乗じた値で熱延鋼帯を製造する。このと
き、熱延鋼帯を製造する工場設備の最小設備使用に制約
された大きさ以上の熱延鋼帯しか製造できない。また、
冷延工場自体もそれぞれの設備の最小の設備仕様があ
り、それよりも小さな質量や鋼帯長さの中間製品は処理
することができない。ステンレス製品はその注文のロッ
トが小さく、特殊な成分形態のものは、上記の設備仕様
を満足させるために大きな質量の状態で製造せざるを得
なかった。例えば3トンが最小の仕様で注文が1トンし
かなければ残りの2トンは余剰品となり、スクラップ化
されるのが常であった。
たっては、一定の歩留りを見込んで、先客からの注文量
に一定の係数を乗じた値で熱延鋼帯を製造する。このと
き、熱延鋼帯を製造する工場設備の最小設備使用に制約
された大きさ以上の熱延鋼帯しか製造できない。また、
冷延工場自体もそれぞれの設備の最小の設備仕様があ
り、それよりも小さな質量や鋼帯長さの中間製品は処理
することができない。ステンレス製品はその注文のロッ
トが小さく、特殊な成分形態のものは、上記の設備仕様
を満足させるために大きな質量の状態で製造せざるを得
なかった。例えば3トンが最小の仕様で注文が1トンし
かなければ残りの2トンは余剰品となり、スクラップ化
されるのが常であった。
【0003】特開昭58−053302号公報に示すよ
うに、圧延機出側でコイルを分割する方法もあるが、当
該技術だけでは熱延スラブの大きさのばらつきによる余
剰小コイルの吸収は不可能であった。
うに、圧延機出側でコイルを分割する方法もあるが、当
該技術だけでは熱延スラブの大きさのばらつきによる余
剰小コイルの吸収は不可能であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来法では前述のよう
な問題が生じるため非常に非効率的であり、工場の収益
があがらなくなる。本発明はステンレス鋼の注文が圧延
工場の最小設備仕様の制約より小さいとき無駄が生じな
いようにすることを目的とする。
な問題が生じるため非常に非効率的であり、工場の収益
があがらなくなる。本発明はステンレス鋼の注文が圧延
工場の最小設備仕様の制約より小さいとき無駄が生じな
いようにすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記問題点を
解決するために特殊な成分形態のコイルが余剰にならな
いように、熱延鋼帯の焼鈍酸洗ライン又は酸洗ラインの
入側にTIG溶接機又はレーザ溶接機を設置して、溶接
部の板厚を母材の板厚の110%以下になるように溶接
接続する。接続された複数の鋼帯を連続して前記焼鈍酸
洗ライン又は酸洗ラインにより処理し、その後にライン
の出側で冷延鋼帯の単位重量を (単位重量)=(注文重量)×(歩留り係数)×(整数) にそろえて分割し、分割された鋼帯のうち前記溶接部を
含む鋼帯を冷延して製品化することを特徴とする冷延鋼
帯の製造方法である。ここで歩留り係数とは、製品歩留
りを考慮して付加しておく重量の比率を示す定数で、経
験的に適正に定めることができる。
解決するために特殊な成分形態のコイルが余剰にならな
いように、熱延鋼帯の焼鈍酸洗ライン又は酸洗ラインの
入側にTIG溶接機又はレーザ溶接機を設置して、溶接
部の板厚を母材の板厚の110%以下になるように溶接
接続する。接続された複数の鋼帯を連続して前記焼鈍酸
洗ライン又は酸洗ラインにより処理し、その後にライン
の出側で冷延鋼帯の単位重量を (単位重量)=(注文重量)×(歩留り係数)×(整数) にそろえて分割し、分割された鋼帯のうち前記溶接部を
含む鋼帯を冷延して製品化することを特徴とする冷延鋼
帯の製造方法である。ここで歩留り係数とは、製品歩留
りを考慮して付加しておく重量の比率を示す定数で、経
験的に適正に定めることができる。
【0006】本発明では溶接部の板厚を母材の板厚の1
10%以下にすることにより、圧延後に溶接部の段差模
様が確実に消滅するので110%以下に限定した。
10%以下にすることにより、圧延後に溶接部の段差模
様が確実に消滅するので110%以下に限定した。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明では、焼鈍酸洗ライン又は
酸洗ラインの入側で溶接部板厚が母材厚の110%以下
になるように溶接し、ラインの出側で、 (単位重量)=(注文重量)×(歩留り係数)×(整
数) にそろえて分割する。これにより、圧延後に溶接部の段
差の模様を削減させて、製品化することができた。
酸洗ラインの入側で溶接部板厚が母材厚の110%以下
になるように溶接し、ラインの出側で、 (単位重量)=(注文重量)×(歩留り係数)×(整
数) にそろえて分割する。これにより、圧延後に溶接部の段
差の模様を削減させて、製品化することができた。
【0008】図2はステンレス鋼帯の焼鈍酸洗ラインを
模式的に示したものである。ペイオフリール1で巻戻さ
れたステンレス鋼帯はシヤー2の後流で溶接機3によっ
て溶接結合される。溶接はTIG溶接又はレーザ溶接に
より、溶接部の板厚が母材の板厚の110%以下となる
ようにする。また溶接接合する熱延鋼帯は、注文量の倍
数に歩留りを考慮した長さとし、出側で冷延装置の最小
処理限度より大きい適宜の単位重量に分割可能となるよ
うにする。次いでルーパ4を経て焼鈍炉5に入りショッ
トブラスト装置でショットブラストされた後、塩浴槽
7、クエンチタンク9を経て酸洗槽10に入る。場合に
よって塩浴槽7、クエンチタンク9をバイパスする経路
8を通ることとしてもよい。酸洗槽10から出たステン
レス鋼帯はブラシ装置11、出側ルーパー12を経てシ
ヤー13で切断しテンションリール14で巻取る。
模式的に示したものである。ペイオフリール1で巻戻さ
れたステンレス鋼帯はシヤー2の後流で溶接機3によっ
て溶接結合される。溶接はTIG溶接又はレーザ溶接に
より、溶接部の板厚が母材の板厚の110%以下となる
ようにする。また溶接接合する熱延鋼帯は、注文量の倍
数に歩留りを考慮した長さとし、出側で冷延装置の最小
処理限度より大きい適宜の単位重量に分割可能となるよ
うにする。次いでルーパ4を経て焼鈍炉5に入りショッ
トブラスト装置でショットブラストされた後、塩浴槽
7、クエンチタンク9を経て酸洗槽10に入る。場合に
よって塩浴槽7、クエンチタンク9をバイパスする経路
8を通ることとしてもよい。酸洗槽10から出たステン
レス鋼帯はブラシ装置11、出側ルーパー12を経てシ
ヤー13で切断しテンションリール14で巻取る。
【0009】図3はゼンジミアミルを示したもので、ワ
インダ21、27、γ線厚さ計22、26、ポラステラ
リワイパ23、25を経て往復するステンレス鋼帯をゼ
ンジミアミル本体24で調質圧延する。このシステムで
はある一定の最小限以下の単位重量のコイルは加工する
ことができない。
インダ21、27、γ線厚さ計22、26、ポラステラ
リワイパ23、25を経て往復するステンレス鋼帯をゼ
ンジミアミル本体24で調質圧延する。このシステムで
はある一定の最小限以下の単位重量のコイルは加工する
ことができない。
【0010】
【実施例】SUS316−2B 4.0t×1250m
m(14トン)と4.0t×1250mm(10トン)
を7トンの注文3個にあてるため、図1に示すごとく入
側で入側コイル30、31をTIG溶接した後、出側で
出側コイル(7トン×3個)32、33、34に3分割
して最終工程の精整ラインで余剰がでないようにする。
このとき、溶接部の板厚は4.0tの110%以下にな
るように溶接しているので、溶接部の段差模様がなくな
る。
m(14トン)と4.0t×1250mm(10トン)
を7トンの注文3個にあてるため、図1に示すごとく入
側で入側コイル30、31をTIG溶接した後、出側で
出側コイル(7トン×3個)32、33、34に3分割
して最終工程の精整ラインで余剰がでないようにする。
このとき、溶接部の板厚は4.0tの110%以下にな
るように溶接しているので、溶接部の段差模様がなくな
る。
【0011】
【発明の効果】本発明は焼鈍酸洗ラインの入側で溶接段
差をなくして、圧延、焼鈍、調圧するようにしたからコ
イルが余剰になることもなく、円滑に処理できる。この
ため余剰在庫は従来600トンであったものが400ト
ンに低減することができた。また、歩留りも約1.0%
向上した。
差をなくして、圧延、焼鈍、調圧するようにしたからコ
イルが余剰になることもなく、円滑に処理できる。この
ため余剰在庫は従来600トンであったものが400ト
ンに低減することができた。また、歩留りも約1.0%
向上した。
【図1】本発明による鋼帯の装置方法を示す説明図であ
る。(a)はライン入側での鋼帯の状態、(b)はライ
ン出側での鋼帯の状態を示す。
る。(a)はライン入側での鋼帯の状態、(b)はライ
ン出側での鋼帯の状態を示す。
【図2】本発明を実施するための焼鈍、酸洗ラインの一
例を示すフロー図である。
例を示すフロー図である。
【図3】本発明を実施するための圧延機の一例を示す説
明図である。
明図である。
1 ペイオフリール 2 シャー 3 溶接機 4 ルーパ 5 焼鈍装置 6 ショットブ
ラスト 7 塩浴槽 8 バイパス 9 クエンチタンク 10 酸洗槽 11 ブラシ装置 12 ルーパ 13 シャー 14 テンション
リール 21、27 ワインダ 22、26 γ線
厚さ計 23、25 ポラステラリワイパ 24 ゼンジミア
ミル本体 30、31 入側コイル 32、33、34
出側コイル
ラスト 7 塩浴槽 8 バイパス 9 クエンチタンク 10 酸洗槽 11 ブラシ装置 12 ルーパ 13 シャー 14 テンション
リール 21、27 ワインダ 22、26 γ線
厚さ計 23、25 ポラステラリワイパ 24 ゼンジミア
ミル本体 30、31 入側コイル 32、33、34
出側コイル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21B 37/00,15/00
Claims (1)
- 【請求項1】 鋼帯の焼鈍酸洗ライン又は酸洗ラインの
入側で溶接部の板厚が母材の板厚の110%以下になる
ように鋼帯を溶接して複数の鋼帯を接続し、接続された
複数の鋼帯を連続して前記焼鈍酸洗ライン又は酸洗ライ
ンにより処理し、該ラインの出側で、注文重量の整数倍
に歩留り定数を乗じた値にそろえて分割し、分割された
鋼帯のうち前記溶接部を含む鋼帯を冷延して製品化する
ことを特徴とする冷延鋼帯の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30755495A JP3187697B2 (ja) | 1995-11-27 | 1995-11-27 | 冷延鋼帯の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30755495A JP3187697B2 (ja) | 1995-11-27 | 1995-11-27 | 冷延鋼帯の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09150211A JPH09150211A (ja) | 1997-06-10 |
JP3187697B2 true JP3187697B2 (ja) | 2001-07-11 |
Family
ID=17970491
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30755495A Expired - Fee Related JP3187697B2 (ja) | 1995-11-27 | 1995-11-27 | 冷延鋼帯の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3187697B2 (ja) |
-
1995
- 1995-11-27 JP JP30755495A patent/JP3187697B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09150211A (ja) | 1997-06-10 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20000718 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20010424 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
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