JP3227361B2 - ステンレス鋼帯の処理方法 - Google Patents

ステンレス鋼帯の処理方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ステンレス鋼帯の
冷間圧延・焼鈍・調質圧延に関し、とくに冷間圧延等に
供するステンレス鋼帯の処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ステンレス鋼は、耐食性を目的とした鋼
であり、その主要成分はCr系、Cr−Ni系の2種類に大別
され、また組織によってフェライト系、マルテンサイト
系、オーステナイト系等に分類される。ステンレス鋼
は、化学工業をはじめ、各種産業用機器、一般家庭用
品、建築用品、自動車部品、海洋開発用機器など、その
用途は広く、鋼の種類も多い。
【0003】一般に、ステンレス鋼製品を工場生産する
に際しては、注文量に一定の歩止りを見込んだ係数を乗
じた量で生産している。しかし、例えばステンレス鋼製
品を熱延鋼帯として製造する場合に、製造可能な最小量
は、工場設備の最小設備仕様により決定される大きさの
熱延鋼帯となる。同様に、冷延工場においてもそれぞれ
の設備には最小の設備仕様があり、それよりも小さな質
量や長さの製品は処理することができない。一般に、ス
テンレス製品はその注文のロットが小さく、特に、特殊
な成分組成のものは継続して注文が得られる見込みもな
い。そのため、注文量との量的隔たりはあるが、製造可
能最小量であるそれぞれの設備の最小設備仕様に合致す
る大きさで製造せざるを得ないという問題があった。例
えば、3トンが最小の仕様で注文が1トンしかなけれ
ば、残りの2トンは余剰品となり、スクラップ化される
のが常であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、要求量の少
ないステンレス鋼帯製品を歩留高く処理できるステンレ
ス鋼帯の処理方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、重量%で、C
r:17〜19%、Ni:8〜11%を含有するステンレス熱延
鋼帯と、Cr:14〜17%、Ni:6〜8%を含有するステン
レス熱延鋼帯と、Cr:16〜25%、Ni:10〜20%、Mo:3
%以下を含有するステンレス熱延鋼帯とからなる群の中
から選ばれた2個以上の鋼帯について、該鋼帯の対応す
る端部を、突き合せ溶接により接合し、1つの鋼帯とす
るコイルビルトアップ工程と、前記ビルトアップ鋼帯を
冷間圧延する冷間圧延工程と、前記冷間圧延したビルト
アップ鋼帯を連続焼鈍する焼鈍工程と、あるいはさらに
前記焼鈍ずみビルトアップ鋼帯を調質圧延する調圧工程
と、により処理したのちビルトアップ鋼帯を分割するこ
とを特徴とするステンレス鋼帯の処理方法であり、さら
に、前記群は、重量%で、C:0.05%以下、Cr:10〜13
%、Ni: 0.1%以下を含有するステンレス熱延鋼帯と、
C:0.08%以下、Cr:16〜17%、Ni: 0.1%以下を含有
するステンレス熱延鋼帯とからなる群が好適である。
【0006】
【発明の実施の形態】コイルビルトアップ工程で、1つ
の鋼帯として連結できる熱延鋼帯の種類は、焼鈍条件の
許容範囲により決定される。その1つの群は、Cr:17〜
18%、Ni:8〜11%を含有するステンレス熱延鋼帯と、
Cr:14〜17%、Ni:6〜8%を含有するステンレス熱延
鋼帯と、Cr:16〜25%、Ni:10〜20%、Mo:3%以下を
含有するステンレス熱延鋼帯とで形成される。
【0007】また、他の1つの群は、C:0.05%以下、
Cr:10〜13%、Ni: 0.1%以下を含有するステンレス熱
延鋼帯と、C:0.08%以下、Cr:16〜17%、Ni: 0.1%
以下を含有するステンレス熱延鋼帯とで形成される。こ
の群に入る鋼帯は、同一鋼種でも、あるいは異なる鋼種
とでも2個以上接合し、1つの鋼帯にビルトアップでき
る。
【0008】各種鋼帯の対応する端部を突き合せ溶接で
接合し、処理可能な大きさの熱延鋼帯とする。コイルビ
ルトアップ工程は、例えば図1に示し装置で行うことが
できる。鋼帯1はペイオフリール2から払い出され、レ
ベラ3で平坦化したのち、必要に応じトリマ9、エッジ
研削装置10をとおり、テンションユニット11によりテン
ションリール12に巻く。所要量の鋼帯1を払い出し、シ
ャー4で切断したのち、次に接合すべき別の鋼帯をペイ
オフリール2に供給し、先端をリーダストリップ供給テ
ーブル6にバキュームホイスト5で整えたのち、溶接機
7で鋼帯の端部を接合する。溶接は、TIG溶接が好適
である。接合したのち、鋼帯表面に形成された溶接ビー
ドをビード研削装置8で研削し平滑化する。2個のコイ
ルで所定の最小大きさに達しないときは、さらに同一群
に属する鋼帯を接合してもよい。
【0009】ビルトアップ鋼帯の冷間圧延工程は、通常
の冷間圧延と特に相異はなく、図2に示すゼンジミアミ
ル15を用いて圧延するのが好適である。ゼンジミアミル
に限定されるものではなく、ステンレス鋼が圧延できる
圧延機であればいずれも好適である。また、同一ビルト
アップ鋼帯の中で仕上厚が相異するときは、段付圧延を
行えばよい。なお、図中13はγ線厚み計、14はワイパで
ある。
【0010】ビルトアップ鋼帯の連続焼鈍工程は、通常
の連続焼鈍ラインで実施できる。図3に示す連続焼鈍ラ
インが好適に適用できる。連続焼鈍ラインでは、ペイオ
フリールから払出された鋼帯1は焼鈍炉17で焼鈍処理し
たのち冷却帯18を通過し、表面スケールを除去するた
め、塩浴槽19、クエンチタンク20および酸洗槽21で処理
し、さらに表面をブラシ装置22で研磨してテンションリ
ール12で巻取る。符号16はルーパを示す。
【0011】鋼種が異なっても焼鈍条件が許容範囲が同
一であるため、連続して同一ビルトアップ鋼帯で処理が
可能となる。ビルトアップ鋼帯の調質圧延工程は、要求
される表面性状にすればよく、圧延条件は特別なもので
はなく、通常と同一でよい。ビルトアップ鋼帯の中で、
調質圧延条件が異なるときは、調質圧延工程前に分割す
ればよい。
【0012】
【実施例】
(実施例1)C:0.04%、Si: 0.5%、Mn: 0.6%、C
r:12.5%を含有するSUS410ステンレス熱延鋼帯( 2.6m
m厚×1250mm幅、2ton )と、C:0.06%、Si: 0.5
%、Mn:0.5%、Cr:16.5%を含有するSUS430ステンレ
ス熱延鋼帯( 2.7mm厚×1250mm幅、1.5ton)をコイルビ
ルトアップラインで接合し、ゼンジミア圧延機によりSU
S410は 0.5mm厚、SUS430は 0.8mm厚に段付圧延した。そ
の後、ビルトアップ鋼帯は、連続焼鈍ラインで1120℃×
10sec の焼鈍を行い製品とした。段付部は約350kg(72
m)で折れ模様の発生が多少見られたが、少量(約 350
kg)であり、特に歩留の低下にはならなかった。 (実施例2)C:0.06%、Si: 0.5%、Mn: 1.0%、C
r:18.5%、Ni:9%を含有するSUS304ステンレス熱延
鋼帯( 2.6mm厚×1250mm幅、2ton )と、C:0.06%、
Si: 0.5%、Mn: 1.0%、Cr:16.5%、Ni:11%、Mo:
2.5%を含有するSUS316ステンレス熱延鋼帯( 2.7mm厚
×1250mm幅、1.5ton)をコイルビルトアップラインで接
合し、ゼンジミア圧延機によりSUS304は 0.5mm厚、SUS3
16は 0.8mm厚に段付圧延した。その後、ビルトアップ鋼
帯は、連続焼鈍ラインで1120℃×10sec の焼鈍を行っ
た。段付部は約350kg (73m)で折れ模様がわずかに発
生したが、少量であったため、製品への影響はなかっ
た。
【0013】
【発明の効果】本発明によれば、小単重コイルを突き合
せ溶接して、一体の鋼帯で圧延焼鈍あるいはさらに調圧
することででき、製品の余剰を作ることなく、少量多品
種のステンレス製品が処理できる。このため余剰在庫の
低減や歩留りの向上が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施するためのコイルビルトアップラ
インの概略図である。
【図2】本発明の実施に適用できる冷間圧延用ゼンジミ
ア圧延機の概略断面図である。
【図3】本発明の実施に適用できる連続焼鈍ラインの1
例を示す概略図である。
【符号の説明】
1 鋼帯 2 ペイオフリール 3 レベラ 4 シャー 5 バキュームホイスト 6 リーダストリップ供給テーブル 7 溶接機 8 ビード研削装置 9 トリマ 10 エッジ研削装置 11 テンションユニット 12 テンションリール 13 γ線厚み計 14 ワイパ 15 圧延機(ゼンジミアミル) 16 ルーパ 17 焼鈍炉 18 冷却帯 19 塩浴槽 20 クエンチタンク 21 酸洗槽 22 ブラシ装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C22C 38/40 C22C 38/40 38/44 38/44 (56)参考文献 特開 平5−271771(JP,A) 特開 平7−268461(JP,A) 特開 平7−310145(JP,A) 特開 昭57−202906(JP,A) 特開 昭52−33814(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21B 3/02 B21B 1/26 B21B 15/00 B23K 9/025 C22C 38/00 C22C 38/40 C22C 38/44

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量%で、Cr:17〜19%、Ni:8〜11%
    を含有するステンレス熱延鋼帯と、Cr:14〜17%、Ni:
    6〜8%を含有するステンレス熱延鋼帯と、Cr:16〜25
    %、Ni:10〜20%、Mo:3%以下を含有するステンレス
    熱延鋼帯とからなる群の中から選ばれた2個以上の鋼帯
    について、該鋼帯の対応する端部を、突き合せ溶接によ
    り接合し、1つの鋼帯とするコイルビルトアップ工程
    と、前記ビルトアップ鋼帯を冷間圧延する冷間圧延工程
    と、前記冷間圧延したビルトアップ鋼帯を連続焼鈍する
    焼鈍工程と、あるいはさらに前記焼鈍ずみビルトアップ
    鋼帯を調質圧延する調圧工程と、により処理したのちビ
    ルトアップ鋼帯を分割することを特徴とするステンレス
    鋼帯の処理方法。
  2. 【請求項2】 前記群が、重量%で、C:0.05%以下、
    Cr:10〜13%、Ni:0.1%以下を含有するステンレス熱
    延鋼帯と、C:0.08%以下、Cr:16〜17%、Ni: 0.1%
    以下を含有するステンレス熱延鋼帯とからなる群である
    請求項1記載のステンレス鋼帯の処理方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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