JP2689653B2 - 出力インピーダンス切換回路およびそれを用いた電気回路装置 - Google Patents

出力インピーダンス切換回路およびそれを用いた電気回路装置

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JP2689653B2 JP1309685A JP30968589A JP2689653B2 JP 2689653 B2 JP2689653 B2 JP 2689653B2 JP 1309685 A JP1309685 A JP 1309685A JP 30968589 A JP30968589 A JP 30968589A JP 2689653 B2 JP2689653 B2 JP 2689653B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は出力インピーダンス切換回路およびそれを用
いたFM/AMラジオ受信機等の電気回路装置に関するもの
である。
従来の技術 近年、FM/AMラジオ受信機用ICには、多機能性,高性
能化とともに、部品点数および端子ピン数の削減が求め
られている。
以下、従来のFM/AMラジオ受信機について第5図〜第
7図とともに説明する。
第5図は従来のFM/AMラジオ受信機のFM受信機側の構
成を示すブロック図である。
第5図において、FMチューナ回路1は、アンテナから
の信号を増幅する高周波増幅回路2,高周波増幅回路2の
出力信号と局部発振回路5の局部発振出力信号とを混合
して中間周波信号を出力する混合回路3,混合回路3から
出力される中間周波信号を増幅する中間周波増幅回路4,
中間周波増幅回路4の出力信号を検波する検波回路6で
構成されている。周知のように、FMステレオ放送信号を
受信した場合、検波回路6の出力信号はパイロット信号
を含むステレオ検波信号であり、このステレオ検波信号
が次段のステレオ復調回路7の入力端子25に供給され
る。
次に、ステレオ復調回路7の構成と動作を説明する。
ステレオ復調回路7中のステレオ復調信号発生回路8
は、いわゆるフェーズ・ロックド・ループ(PLL)回路
で構成されている。すなわち、位相比較器9と、位相比
較器9の出力信号の高域成分を除去する低域濾波器10
と、その出力を増幅する直流増幅器11と、直流増幅器11
の出力電圧に応じて発振周波数が制御される電圧制御発
振器12と、電圧制御発振器12の出力信号周波数を順次1/
2に分周する2段の1/2分周器13,14とをループ状に接続
したものである。そして位相比較器9の一方の入力端子
にFMチューナ回路1からのステレオ検波信号を入力し、
他方の入力端子に1/2分周器14の出力信号を入力し、両
入力信号の位相を比較しながら、ステレオ検波信号中の
19kHzのパイロット信号45[第7図(d)]の位相に対
して90度の位相差を有する信号43[第7図(b)]が1/
2分周器14から位相比較器9へ供給されるように周知のP
LL動作を行ない、ループ全体をロック状態に引き込む。
したがって、ロック状態においては、1/2分周器13か
ら、基本周波数が38kHzで、パイロット信号43に対して
所定の位相関係にある信号42[第7図(a)]が出力さ
れる。この信号42の一部は、ステレオ復調用のスイッチ
ング信号としてステレオ動作停止スイッチ回路23を介し
てステレオマルチプレックス回路24に供給される。ステ
レオマルチプレックス回路24には、FMチューナ回路1か
らのステレオ検波信号が入力端子25を介して供給されて
いる。そこで、ステレオマルチプレックス回路24におい
て、FM検波信号を、前述の38kHzのスイッチング信号42
でスイッチングすることにより、出力端子28に、左チャ
ネルおよび右チャネルの出力信号を分離して取出すこと
ができる。
一方、1/2分周器13の出力信号42の一部は、別の1/2分
周器22へも供給される。1/2分周器22では、1/2分周器14
の出力信号43を同期信号として1/2分周器13の出力信号4
2を1/2分周し、第7図(c)に示すような矩形波信号44
を出力する。この矩形波信号44は、1/2分周器14の出力
信号43に対して90度の位相差をもち、デューティ比が50
%で、19kHzの基本周波数をもっている。
この矩形波信号44は、FMチューナ回路1からのステレ
オ検波信号とともに位相比較器15に入力される。そして
位相比較器15において、両入力信号の掛算が行なわれ、
両入力信号の積の信号が出力される。この積信号は抵抗
器とコンデンサ27からなる低域濾波器16により高域成分
が除去され、直流増幅器17に供給される。直流増幅器17
の出力信号は、或るしきい値とヒステリシス特性を有す
るスイッチ回路18に入力される。スイッチ回路18では、
入力信号レベルすなわち、パイロット信号レベルがあら
かじめ定められたしきい値よりも大きい場合には十分な
電界強度のFMステレオ放送が受信されていると判断し、
その出力でステレオ表示器駆動回路19を駆動してステレ
オ表示器26を点灯させ、ステレオ放送であることを表示
するとともに、強制モノラル化スイッチ回路20を介して
ステレオ動作停止スイッチ23の機能を止め、前述のよう
なステレオ復調動作が行なわれるように制御する。一
方、入力信号レベルすなわちパイロット信号レベルがあ
らかじめ定められたしきい値よりも小さい場合には、ス
イッチ回路18において、十分な電界強度のFMステレオ放
送が受信されていないと判断し、その出力でステレオ表
示器26を消灯させるとともにステレオ動作停止スイッチ
23の機能を生かし、ステレオマルチプレックス回路24で
のステレオ復調動作を停止させる。その結果、ステレオ
マルチプレックス回路24の出力端子28にはモノラル信号
が出力される。
なお、第5図の構成においては、手動で操作されるス
イッチ21が設けられており、このスイッチ21を閉じるこ
とにより、強制モノラル化スイッチ回路20を動作させ、
ステレオ動作停止スイッチ23の機能を働かせて、ステレ
オマルチプレックス回路24での復調動作を止め、出力端
子28にモノラル信号を出力させることができる。
このように、FM受信機側には、パイロット信号レベル
を検出するために、低域濾波器16が必要であり、この低
域濾波器16は通常抵抗器とコンデンサ27で構成されてい
る。
次にAM受信機側の構成について第6図とともに説明す
る。
第6図に示すAM受信回路29においては、アンテナから
の信号を増幅する高周波増幅回路30と、高周波増幅回路
30の出力信号と局部発振回路34の出力信号とを混合する
混合回路31と、混合回路31からの中間周波信号を増幅す
る中間周波増幅回路32と、中間周波増幅回路32の出力を
検波する検波回路33とで信号伝送路が構成されており、
検波回路33の検波出力は出力端子39へ低周波信号として
出力される。
一方、検波出力の一部はAGC回路35にも供給される。A
GC回路35において、検波出力はまず増幅器36で増幅さ
れ、その後、抵抗器とコンデンサ38からなる低域濾波器
37に供給される。低域濾波器37の出力は、利得制御信号
として高周波増幅回路30,混合回路31,中間周波増幅回路
32に供給される。すなわち、低域濾波器37によって検波
出力の高周波信号成分が除去され、直流成分のみが各回
路の利得制御素子に供給され、入力信号のレベルに応じ
て自動的に利得を制御する。
このように、AM受信機側にもAGC回路35に低域濾波器3
7が必要であり、この低域濾波器37は通常抵抗器とコン
デンサ38で構成されている。
発明が解決しようとする課題 ところで、上述のコンデンサ27,28は集積回路内に組
込むことができないため、通常外付コンデンサとして集
積回路に接続される。このため、従来の構成において
は、FM/AMラジオ受信機を集積回路化しようとした場
合、集積回路の外部導出用ピンがFM受信機,AM受信機そ
れぞれの低域濾波器16,37に1つずつ必要となる。しか
もFM受信機用,AM受信機用にそれぞれ1個ずつの外付コ
ンデンサが必要となる。このため集積回路の小型化が困
難となり、また部品点数も多くなって廉価に製造するこ
とができないという問題がある。
本発明はこのような問題を解決するものである。
本発明の第一の目的は上述のFM/AMラジオ受信機等に
用いることのできる出力インピーダンス切換回路を提供
することにある。
本発明の第二の目的はそのような出力インピーダンス
切換回路を用いた電気回路装置を提供することにある。
課題を解決するための手段 本発明の出力インピーダンス切換回路は、それぞれ電
流源と、ボルテージフォロワと、カレントミラーからな
る2つのスイッチング回路を用い、各スイッチング回路
の出力端子と共通の出力端子の間あるいは各スイッチン
グ回路の出力端子間に抵抗を接続し、上記電流源を選択
的に動作させることによって共通の出力端子からみたイ
ンピーダンスを切換えるようにしたものである。
また本発明の電気回路装置は、選択的に動作する第1,
第2の回路からの制御信号によって上記出力インピーダ
ンス切換回路の2つのスイッチング回路を択一的に動作
させ、それによって得られる第1,第2の出力インピーダ
ンスと共通のリアクタンスとで所望のフィルタ特性をも
つ第1,第2の濾波器を構成し、これら第1,第2の濾波器
をそれぞれ第1,第2の回路に接続して所定の回路動作を
行わせるものである。
作用 本発明によれば、出力インピーダンス切換回路の2つ
のスイッチング回路を選択的に動作させることによって
2つの互いに異なる出力インピーダンスを得ることがで
きるから、たとえば2種類の濾波器を構成するのに別々
のインピーダンス回路と別々のリアクタンスを用いる場
合に比べ、部品点数の削減とコストダウンを図ることが
できる。しかも出力インピーダンス切換回路あるいはそ
れを含む回路を集積化した場合、外部導出用のピン数を
削減することができる。
実施例 以下、本発明の一実施例について第1図,第2図とと
もに説明する。
第1図は本発明の一実施例におけるFM/AMラジオ受信
機を示すブロック図であり、第5図,第6図に示した従
来例と対応する部分には同一符号を付し、説明を省略す
る。FM受信機側のステレオ復調回路7内のブロック16a
は出力インピーダンス切換回路40に接続されており、AM
受信回路29内のブロック37aも出力インピーダンス切換
回路40に接続されている。そして出力インピーダンス切
換回路40にはコンデンサ41が接続されている。
第1図のFM/AMラジオ受信機の動作を説明する。FM放
送受信時にはFM受信機側、すなわちFMチューナ回路1と
ステレオ復調回路7に電源電圧が供給され、AM受信機側
には電源電圧が供給されない。一方、AM放送受信時には
AM受信機側、すなわちAM受信回路29に電源電圧が供給さ
れ、FM受信機側には電源電圧が供給されない。そこでFM
放送受信時にはステレオ復調回路7からの制御電圧によ
って出力インピーダンス切換回路40をFM側に切換える。
その結果、ステレオ復調回路7のブロック16aと接地間
に、出力インピーダンス切換回路40内の第1のインピー
ダンスとコンデンサ41とが接続され、目的とする周波数
特性をもった低域濾波器が構成される。したがって、第
5図の従来例で述べたような所定のステレオ復調動作が
行われる。一方、AM受信時にはAM受信回路29からの制御
電圧によって出力インピーダンス切換回路40をAM側に切
換える。その結果、AM受信回路29のブロック37aと接地
間に、出力インピーダンス切換回路40内の第2のインピ
ーダンスとコンデンサ41とが接続され、目的とする周波
数特性をもった低域濾波器が構成される。したがって、
第6図の従来例で述べたような所定のAGC機能が働く。
このように、第1図の実施例によれば、FM受信機のパ
イロット信号レベル検出用およびAM受信機のAGC回路用
の各低域濾波器のコンデンサを兼用することができるか
ら、部品点数の削減と外部導出用ピン数の削減を図るこ
とができ、集積化が容易になる。
第2図は第1図の実施例における出力インピーダンス
切換回路40の具体回路を示すものである。出力インピー
ダンス切換回路40の中には、第1および第2のスイッチ
ング回路64,65が含まれている。第1のスイッチング回
路64は、電流源を構成する抵抗47およびトランジスタ48
と、トランジスタ48からの電流によってエミッタフォロ
ワとして働くトランジスタ49(以下このトランジスタ49
をエミッタフォロワと呼ぶ)と、抵抗50と、ダイオード
接続されたトランジスタ51と、トランジスタ48からの電
流をミラーし、エミッタフォロワ49の電流源として働く
カレントミラー用のトランジスタ52,53で構成されてい
る。そして電流源を構成するトランジスタ48のベースに
は、FM受信機のステレオ復調回路7から第1の制御電圧
が印加される。また第1のスイッチング回路64の出力端
子、すなわちエミッタフォロワ49のエミッタと、出力イ
ンピーダンス切換回路40の共通の出力端子63との間には
第1の抵抗54が接続されている。
一方、第2のスイッチング回路65も、第1のスイッチ
ング回路64と同様に、電流源を構成する抵抗55およびト
ランジスタ56と、エミッタフォロウ57と、抵抗58と、ダ
イオード接続されたトランジスタ59と、カレントミラー
用のトランジスタ60,61とで構成されている。そして電
流源を構成するトランジスタ56のベースにはAM受信回路
29から第2の制御電圧が印加される。また第2のスイッ
チング回路65の出力端子、すなわちエミッタフォロワ57
のエミッタと、第1のスイッチング回路64の出力端子、
すなわちエミッタフォロワ49のエミッタとの間に第2の
抵抗62が接続されている。そして出力インピーダンス切
換回路40の共通の出力端子63と接地間には、第1図に示
したコンデンサ41が接続されており、またこの共通の出
力端子63が、第1図に示したように、ステレオ復調回路
7のブロック16aとAM受信回路29のブロック37aに接続さ
れている。なお、第2図の66は電源端子である。
次に第2図の動作を説明する。
まず、FM放送受信時にはステレオ復調回路7に電源が
供給され、ステレオ復調回路7からの第1の制御電圧に
よって第1のスイッチング回路64の電流源47,48が動作
する。このため、エミッタフォロワ49,カレントミラー5
2,53が動作し、共通の出力端子63に第1の抵抗54を接続
する。このとき、AM受信回路29から第2のスイッチング
回路65のトランジスタ56へは制御電圧が加えられないか
ら、第2のスイッチング回路65は動作しない。このため
AM受信機側の入力インピーダンスは無限大となり、結
局、共通の出力端子63には第1の抵抗54とコンデンサ41
からなる第1の低域濾波器が接続されることになる。こ
の第1の低域濾波器と第1図のブロック16aの働きによ
ってFMステレオ検波信号中のパイロット信号レベルの検
出が行なわれる。
一方、AM放送受信時にはAM受信回路29に電源が供給さ
れ、AM受信回路29からの第2の制御電圧によって第2の
スイッチング回路65が動作する。このとき第1のスイッ
チング回路64は動作しないが、第1の抵抗54に対して第
2の抵抗62が直列に接続されているため、結局、共通の
出力端子63には第1,第2の抵抗54,62の直列回路とコン
デンサ41とからなる第2の低域濾波器が接続されること
になる。この第2の低域濾波器と第1図のブロック37a
の働きによってAM受信回路29のAGC回路35が動作する。
このように第2図の実施例によれば、FM放送受信時、
AM放送受信時に出力インピーダンス切換回路40の第1,第
2のスイッチング回路64,65を選択的に動作させて出力
インピーダンスを切換え、それらの出力インピーダンス
と、共通の1個のコンデンサ41とで第1,第2の低域濾波
器を構成し、第1,第2の低域濾波器をそれぞれFM受信機
側,AM受信機側に接続することによってパイロット信号
レベルの検出とAGC動作を行なわせることができる。
第3図は出力インピーダンス切換回路の他の実施例を
示すものである。
第3図の出力インピーダンス切換回路においても第1,
第2のスイッチング回路67,68が設けられている。第1
のスイッチング回路67は、第1の制御電圧69によって動
作する電流源70と、エミッタフォロワ71と、ダイオード
72と、カレントミラー用トランジスタ73,74とで構成さ
れている。そして第1のスイッチング回路67の出力端
子、すなわちエミッタフォロワ71のエミッタと出力イン
ピーダンス切換回路の共通の出力端子75の間に第1の抵
抗76が接続されている。一方、第2のスイッチング回路
68は、第2の制御電圧77によって動作するで電流源78
と、エミッタフォロワ79と、ダイオード80と、カレント
ミラー用トランジスタ81,82とで構成されている。そし
て第2のスイッチング回路の出力端子、すなわちエミッ
タフォロワ79のエミッタと出力インピーダンス切換回路
の共通の出力端子75との間に第2の抵抗83が接続されて
いる。なお、84は電源端子である。また第2図の実施例
と同様に、エミッタフォロワ71,79とダイオード72,80の
間に抵抗を挿入してもよい。
次に第3図の出力インピーダンス切換回路の動作を説
明する。
第1,第2の制御電圧69,77はいずれか一方のみが選択
的に加えられる。
第1の制御電圧69が加えられると、定電源70が動作
し、ダイオード72を介してカレントミラー73,74に電流
が流れる。この状態では第2の制御電圧77が加えられて
いないため、第2のスイッチング回路68は動作しない。
このとき、出力端子75からみた出力インピーダンスをZ,
第2の抵抗76の抵抗値をR1、エミッタフォロワ71のエミ
ッタ抵抗の値をre1、エミッタフォロワ71の電流増幅率
をhFE1、トランジスタ73のコレクタ抵抗の値をRC1、エ
ミッタフォロワ71に接続したダイオード72(通常はダイ
オード接続したトランジスタで構成される)のエミッタ
抵抗の値をre2、トランジスタ74のエミッタ抵抗の値をr
e3、第2の抵抗83の抵抗値R2、エミッタフォロワ79のエ
ミッタ抵抗の値をre4、エミッタフォロワ79の電流増幅
率をhFE2、トランジスタ81のコレクタ抵抗の値をRC2
エミッタフォロワ79に接続したダイオード(ダイオード
接続したトランジスタ)のエミッタ抵抗の値をre5、ト
ランジスタ82のエミッタ抵抗の値をre6とすると、出力
インピーダンスZは、 Z=(R1+1/((1/RC1) +(1/(re1+(re2+re3)/(1+hFE1))))) (R2+1/((1/RC2) +(1/(re4+(re5+re6)/(1+hFE2))))) ……(1) となる。
RC1≫1 ……(2) RC2≫1 ……(3) であり、トランジスタ79のエミッタ電流は0なので (1/RC2)+(1/(re4t(re5+re6)/(1 +hFE2)))=∞ ……(4) 式(2),(3),(4)より Z≒R1+(re1+(re2+re3)/(1+hFE1)) ……(5) hFE1≫1,re1≫(re2+re3)/(1+hFE1) ……(6) であるので、R1をre1に比べ十分大きな値にすると、 Z≒R1 ……(7) と近似できる。
一方、第2の制御電圧77が電流源78に加えられた場合
には、第2のスイッチング回路68のみが動作し、第1の
スイッチング回路67は動作しない。この場合にも、上記
と同様に考えることができ、出力端子75からみた出力イ
ンピーダンスZは Z≒R2 ……(8) となる。
すなわち、第3図に示す出力インピーダンス切換回路
によれば、第1,第2の制御電圧69,77を選択的に加える
ことによって、出力インピーダンスの値を第1の抵抗76
の値又は第2の抵抗83の値に切換えることができる。し
たがって第1,第2の制御電圧69,77をそれぞれ第1図に
示したステレオ復調回路7およびAM受信回路29から加
え、出力端子75と接地間に第1図に示したコンデンサ41
を接続すれば、FM放送受信時にはコンデンサ41と第1の
抵抗76からなる第1の低域濾波器がステレオ復調回路7
に接続され、パイロット信号レベルの検出が可能とな
り、またAM放送受信時にはコンデンサ41と第2の抵抗83
からなる第2の低域濾波器がAM受信回路29に接続され、
AGC動作が行われる。
第4図は出力インピーダンス切換回路の更に別の実施
例を示すものである。
第4図において、出力インピーダンス変換回路85は、
共通の電流源86と、第1,第2のスイッチング回路87,88
と、第1の抵抗89,90と、第2の抵抗91,92と、出力端子
93とで構成されている。出力インピーダンス切換回路85
の出力は出力端子93から導出されると同時に、他の目的
のために、電流源94,95およびインピーダンス変換用の
トランジスタ96,97からなるインピーダンス変換回路98
を介して、次段の差動増幅器99へ供給される。差動増幅
器99は、トランジスタ100,101と、電流源102と、コレク
タ抵抗103,104と、仮想の電圧源105とで構成されてい
る。106はその出力端子である。
出力インピーダンス切換回路85の第1のスイッチング
回路87は、第1の制御電圧107によって動作するトラン
ジスタ108と、エミッタフォロワ109,110と、ダイオード
111と、カレントミラー用トランジスタ112〜114と、そ
れらのエミッタ抵抗115〜117で構成されており、エミッ
タフォロワ109,110のエミッタにはそれぞれ第1の抵抗8
9,90が接続されている。
一方、第2のスイッチング回路88も、同様に、第2の
制御電圧118により動作するトランジスタ119と、エミッ
タフォロワ120,121と、ダイオード122と、カレントミラ
ー用トランジスタ123〜125と、それらのエミッタ抵抗12
6〜128で構成されており、エミッタフォロワ120,121の
エミッタと第1の抵抗89,90の一端との間にそれぞれ第
2の抵抗91,92が接続されている。
第4図の出力インピーダンス切換回路85は、基本的に
は第2図の出力インピーダンス切換回路40と同一であ
る。したがって、出力端子93と接地間にコンデンサ41を
接続し、第1図に示したFM受信機のステレオ復調回路7
から第1の制御電圧107を加え、AM受信回路29から第2
の制御電圧118を加えれば、FM放送受信時にはステレオ
復調回路7にコンデンサ41と第1の抵抗89,90からなる
第1の低域濾波器を接続してパイロット信号レベルを検
出することができ、AM放送受信時にはAM受信回路29にコ
ンデンサ41と第1の抵抗89,90および第2の抵抗91,92か
らなる第2の低域濾波器を接続してAGC動作を行わせる
ことができる。
ところで、第4図のように、第1,第2のスイッチング
回路87,88内にそれぞれ一対のエミッタフォロワ109,110
および120,121を接続し、各エミッタフォロワ109,110,1
20,121にそれぞれ第1,第2の抵抗89〜92を接続した場
合、出力インピーダンス切換回路85から差動出力を取出
すことができる。この差動出力を、たとえば第4図に示
すようなインピーダンス変換回路98を介して次段の差動
増幅器99へ供給すれば、差動増幅回路99の出力端子106
に現われる信号によってFM,AM切換えに伴う他の様々な
制御が可能になる。このとき、出力インピーダンス切換
回路85から差動形式の出力を取出せば、それを差動形式
の増幅器99で受けることができる。このようにすれば、
差動増幅器99内のバイアス点Aの電位を、トランジスタ
100,101が飽和しない範囲内で自由に設定することがで
きる。すなわち、トランジスタ100,101が飽和しない範
囲で、バイアス点Aの電位を、VCCから仮想の電圧源105
の電位分だけシフトした値に設定することができる。
したがって、第4図の実施例によれば、後段の増幅器
のバイアス点の設計の自由度が増すという利点がある。
なお、第4図には第2図の出力インピーダンス切換回
路40を差動形式に変更した例を示したが、第3図の出力
インピーダンス切換回路を差動形式に変更しても同様の
効果が得られることはいうまでもない。
また第2図〜第4図の実施例では、いずれもバイポー
ラトランジスタで出力インピーダンス切換回路を構成し
たが、MOSトランジスタで構成してもよい。MOSトランジ
スタで構成した場合は、ボルテージフォロワとしてエミ
ッタフォロワの代りにソースフォロワを用いる。また第
2図〜第4図の各トランジスタをすべて逆極性のトラン
ジスタで構成してもよい。
また、上記実施例では出力インピーダンス切換回路の
出力端子にコンデンサを接続し、低域濾波器を構成する
例を述べたが、コンデンサの代りにコイルを用いてもよ
いし、あるいはコンデンサやコイルを含む回路網を接続
して所望のフィルタ特性に切換えるようにしてもよい。
さらに、上記実施例ではFM/AMラジオ受信機を例に挙
げて説明したが、本発明は選択的に動作する2つの回路
に、互いに異なるフィルタ特性をもつ濾波器を選択的に
接続する場合に広く応用できることは言うまでもない。
発明の効果 本発明の出力インピーダンス切換回路は、それぞれ電
流源と、ボルテージフォロワと、カレントミラーからな
る2つのスイッチング回路を用い、各スイッチング回路
の出力端子と共通の出力端子間あるいは各スイッチング
回路の出力端子間に抵抗を接続し、上記電流源を選択的
に動作させることによって共通の出力端子からみたイン
ピーダンスを切換えるようにしたものであるから、共通
の出力端子にコンデンサやコイル等のリアクタンスを接
続しておけば、互いに異なる出力インピーダンスと共通
のリアクタンスとで2種類の濾波器を構成することがで
きる。このため、2種類の濾波器を構成するのに別々の
インピーダンス回路と別別のリアクタンスを用いる場合
に比べ、部品点数の削減とコストダウンを図ることがで
きる。しかも出力インピーダンス切換回路あるいはそれ
を含む回路を集積化した場合、外部導出用ピンの数を減
らすことができるから、集積回路化も容易になる。ま
た、この出力インピーダンス切換回路をFM/AMラジオ受
信機等の電気回路に組込み、それを集積回路化する場合
にも、外部導出ピン数および部品点数の削減を図ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例におけるFM/AMラジオ受信機
を示すブロック図、第2図は第1図の実施例に用いる出
力インピーダンス切換回路の回路図、第3図,第4図は
本発明の第2,第3の実施例における出力インピーダンス
切換回路の回路図、第5図は従来のFM受信機のブロック
図、第6図は従来のAM受信機のブロック図、第7図は第
5図の動作を説明するための電圧波形図である。 1……FMチューナ回路、7……ステレオ復調回路、29…
…AM受信回路、40,85……出力インピーダンス切換回
路、41……コンデンサ、64,67,87……第1のスイッチン
グ回路、65,68,88……第2のスイッチング回路、47,48,
55,56,70,78,86,108,119……電流源、49,57,71,79,109,
110,120,121……エミッタフォロワ、52,53,60,61,73,7
4,81,82,112〜114,123〜125……カレントミラーを構成
するトランジスタ、54,76,89,90……第1の抵抗、62,8
3,91,92……第2の抵抗、69,107……第1の制御電圧、7
7,118……第2の制御電圧、63,75,93……共通の出力端
子。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 廣瀬 淳子 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 藤田 良郎 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−81576(JP,A)

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1,第2の制御電圧によりそれぞれ選択的
    に動作する第1,第2の電流源と、 上記第1,第2の電流源からの電流によって動作する第1,
    第2のボルテージフォロワと、 上記第1,第2の電流源からの電流をミラーし、上記第1,
    第2のボルテージフォロワの電流源として動作する第1,
    第2のカレントミラーと、 上記第1,第2のボルテージフォロワの各出力端子と共通
    の出力端子との間にそれぞれ接続された第1,第2の抵抗
    と を備えたことを特徴とする出力インピーダンス切換回
    路。
  2. 【請求項2】第1,第2のボルテージフォロワをそれぞれ
    一対のボルテージフォロワで構成し、第1,第2の抵抗を
    それぞれ一対の抵抗で構成したことを特徴とする特許請
    求の範囲第1項記載の出力インピーダンス切換回路。
  3. 【請求項3】第1,第2の制御電圧によりそれぞれ選択的
    に動作する第1,第2の電流源と、 上記第1,第2の電流源からの電流によって動作する第1,
    第2のボルテージフォロワと、 上記第1,第2の電流源からの電流をミラーし、上記第1,
    第2のボルテージフォロワの電流源として動作する第1,
    第2のカレントミラーと、 上記第1のボルテージフォロワの出力端子と共通の出力
    端子との間に接続された第1の抵抗と、 上記第1,第2のボルテージフォロワの出力端子間に接続
    された第2の抵抗と を備えたことを特徴とする出力インピーダンス切換回
    路。
  4. 【請求項4】第1,第2のボルテージフォロワをそれぞれ
    一対のボルテージフォロワで構成し、第1,第2の抵抗を
    それぞれ一対の抵抗で構成したことを特徴とする特許請
    求の範囲第3項記載の出力インピーダンス切換回路。
  5. 【請求項5】選択的に動作する第1,第2の回路と、 上記第1の回路からの第1の制御電圧と上記第2の回路
    からの第2の制御電圧とによって出力インピーダンスを
    それぞれ第1,第2の出力インピーダンスに切換える出力
    インピーダンス切換回路と、 上記出力インピーダンス切換回路の出力端子に接続され
    た共通のリアクタンスと、 を備え、 上記第1の回路の動作時には上記第1の出力インピーダ
    ンスと上記共通のリアクタンスからなる第1の濾波器を
    上記第1の回路に接続し、上記第2の回路の動作時には
    上記第2の出力インピーダンスと上記共通のリアクタン
    スからなる第2の濾波器を上記第2の回路に接続するこ
    とを特徴とする電気回路装置。
  6. 【請求項6】第1の回路をFM受信機で構成し、第2の回
    路をAM受信機で構成し、リアクタンスをコンデンサで構
    成し、FM受信時には第1の出力インピーダンスと上記コ
    ンデンサとで構成される第1の低域濾波器をパイロット
    信号レベル検出用の低域濾波器として上記FM受信機に接
    続し、AM受信時には第2の出力インピーダンスと上記コ
    ンデンサとで構成される第2の低域濾波器を上記AM受信
    機のAGC回路に接続することを特徴とする特許請求の範
    囲第5項記載の電気回路装置。
  7. 【請求項7】出力インピーダンス切換回路を、 第1,第2の制御電圧によりそれぞれ選択的に動作する第
    1,第2の電流源と、 上記第1,第2の電流源からの電流によって動作する第1,
    第2のボルテージフォロワと、 上記第1,第2の電流源からの電流をミラーし、上記第1,
    第2のボルテージフォロワの電流源として動作する第1,
    第2のカレントミラーと、 上記第1,第2のボルテージフォロワの各出力端子と共通
    の出力端子との間にそれぞれ接続された第1,第2の抵抗
    と で構成したことを特徴とする特許請求の範囲第5項記載
    の電気回路装置。
  8. 【請求項8】第1,第2のボルテージフォロワをそれぞれ
    一対のボルテージフォロワで構成し、第1,第2の抵抗を
    それぞれ一対の抵抗で構成したことを特徴とする特許請
    求の範囲第7項記載の電気回路装置。
  9. 【請求項9】出力インピーダンス切換回路を、 第1,第2の制御電圧によりそれぞれ選択的に動作する第
    1,第2の電流源と、 上記第1,第2の電流源からの電流によって動作する第1,
    第2のボルテージフォロワと、 上記第1,第2の電流源からの電流をミラーし、上記第1,
    第2のボルテージフォロワの電流源として動作する第1,
    第2のカレントミラーと、 上記第1のボルテージフォロワの出力端子と共通の出力
    端子との間に接続された第1の抵抗と、 上記第1,第2のボルテージフォロワの出力端子間に接続
    された第2の抵抗と で構成したことを特徴とする特許請求の範囲第5項記載
    の電気回路装置。
  10. 【請求項10】第1,第2のボルテージフォロワをそれぞ
    れ一対のボルテージフォロワで構成し、第1,第2の抵抗
    をそれぞれ一対の抵抗で構成したことを特徴とする特許
    請求の範囲第8項記載の電気回路装置。
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