JP2686233B2 - グレーチング - Google Patents

グレーチング

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JP2686233B2
JP2686233B2 JP17120994A JP17120994A JP2686233B2 JP 2686233 B2 JP2686233 B2 JP 2686233B2 JP 17120994 A JP17120994 A JP 17120994A JP 17120994 A JP17120994 A JP 17120994A JP 2686233 B2 JP2686233 B2 JP 2686233B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、グレーチングの構造に
関し、特に、公園やゴルフ場等での使用に際して、自然
環境下での景観保護を図ることができるグレーチングに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、排水溝やマンホールにグレー
チングと称する蓋体を嵌め込むことが行われている。グ
レーチングは、一般には、金属製の枠体内に同じく金属
からなる格子部材が溶接等により接合された構造を有し
ており、車両、あるいは歩行者の通行に際して所定の強
度をもってこれらを支持するとともに、格子部分を介し
て雨水等を容易に溝内に排水し得るように構成されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】排水設備の整った今日
の社会においては、いたる所で上述のグレーチングが使
用され、その機能が有効に発揮されている。
【0004】ところが、グレーチングを公園やゴルフ場
等、比較的自然に取り囲まれた環境下で使用する場合、
金属製のグレーチングは歩行者に視覚的な冷たさを与
え、また違和感があり公園等の景観を損なう等、外観面
での不具合を招いている。
【0005】従って、自然環境下で使用されるグレーチ
ングの構造においては、歩行者等の荷重に対する所定の
強度や排水性等の基本機能を維持した上で、上記外観的
な問題を解決することが望まれる。また、このようなグ
レーチング構造においては、歩行者の足になじむような
踏面構造とする方が好ましい。
【0006】本発明は、上記問題を解決するためになさ
れたものであり、基本的な機能を維持しつつ、自然環境
下での使用に際して景観を損なうことのないグレーチン
グを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
グレーチングの構造において、枠体の内部に格子状部材
が接合されてなるグレーチング本体の表面に、木材から
なる踏面部材を取付けてなるものである。
【0008】請求項2に係る発明は、上記請求項1記載
のグレーチングにおいて、複数の丸太材が上記格子状部
材上に並設され、各丸太材がグレーチング本体に着脱自
在に取付けられることにより踏面部材が構成されるもの
である。
【0009】請求項3に係る発明は、上記請求項2記載
のグレーチングにおいて、上記枠体は、相対向して配設
される少なくとも1組の側板からなり、相対向する1組
の側板に係合部が設けられるとともに、上記各丸太材の
両木口面に上記係合部と係合可能な被係合部が設けら
れ、上記側板の係合部と上記丸太材の被係合部とが係合
した状態で上記丸太材が上記グレーチング本体に取付け
られるものである。
【0010】請求項4に係る発明は、上記請求項3記載
のグレーチングにおいて、上記枠体は、相対向して配設
される2組の側板から構成される方形環状構造を有する
ものであって、上記いずれか1組の側板は、相対向する
部分に突片を具備するとともに、片方の側板が上記グレ
ーチング本体に対して着脱可能とされ、上記各丸太材
は、その両木口面に係合溝を具備し、この係合溝内に上
記突片が突入された状態で上記グレーチング本体に取付
けられ、他方1組の側板は、上記丸太材の軸方向と直交
する方向の各丸太材の移動を阻止する部分を具備してな
るものである。
【0011】請求項5に係る発明は、上記請求項3記載
のグレーチングにおいて、上記枠体は、相対向して配設
される2組の側板から構成される方形環状構造を有する
ものであって、上記いずれか1組の側板は、相対向する
部分に突片を具備し、上記各丸太材は、その両木口面に
係合溝を具備し、この係合溝内に上記突片が突入された
状態で上記グレーチング本体に取付けられ、他方1組の
側板は、上記丸太材の軸方向と直交する方向の丸太材の
移動を阻止する部分を具備するとともに、片方の側板が
上記グレーチング本体に対して着脱可能とされるもので
ある。
【0012】
【作用】上記請求項1記載のグレーチングによれば、木
材からなる踏面部材によってグレーチング本体の大部分
が覆われることにより、公園等に設置されたグレーチン
グの違和感が緩和され、景観を損なうことを防止するこ
とが可能となる。また、踏面が木材からなるので、歩行
者の足に作用するダメージが緩和され、歩行者の足にな
じみ易くなる。
【0013】上記請求項2記載のグレーチングによれ
ば、自然環境下での違和感がより緩和されるとともに、
グレーチングの製造において間伐材の有効利用を果たす
ことが可能となる。なお、本発明における丸太材とは、
全体が現実に丸太であるもの以外に、大木を加工して、
踏面部材表面に円弧状の木材表面が表れるようにしたも
のを包含する趣旨である。
【0014】上記請求項3記載のグレーチングによれ
ば、相対向する側板に設けられた各係合部と、丸太材の
両木口面に設けられた被係合部とが係合することにより
丸太材がグレーチング本体に取付け固定される一方、こ
れらの係合状態が解除されることによりグレーチング本
体に対する丸太材の着脱が可能となる。
【0015】上記請求項4記載のグレーチングによれ
ば、いずれか1組の側板に設けられた突片が、丸太材の
木口面に設けられた係合溝に突入することにより、丸太
材の軸方向の移動及び丸太材のグレーチング表面側への
離脱が阻止されるとともに、他方1組の側板により、軸
方向と直交する水平方向の丸太材の移動が阻止され、こ
れにより丸太材がグレーチング本体に固定される。そし
て、上記突片を具備した側板のうち取外し可能な片方の
側板をグレーチング本体から取外すことにより、丸太材
の軸方向の移動が許容されてグレーチング本体に対する
丸太材の着脱が可能となる。
【0016】上記請求項5記載のグレーチングによれ
ば、いずれか1組の側板に設けられた突片が、丸太材の
木口面に設けられた係合溝に突入することにより、丸太
材の軸方向の移動及び丸太材のグレーチング表面側への
離脱が阻止されるとともに、他方1組の側板により、軸
方向と直交する水平方向の丸太材の移動が阻止され、こ
れにより丸太材がグレーチング本体に固定される。そし
て、上記他方1組の側板のうち取外し可能な片方の側板
をグレーチング本体から取外すことにより、丸太材にお
ける、軸方向と直交する水平方向の移動が許容されてグ
レーチング本体に対する丸太材の着脱が可能となる。
【0017】
【実施例】本発明にかかるグレーチングの第1実施例に
ついて図面を用いて説明する。
【0018】図1は、本発明にかかるグレーチングの第
1実施例を示す斜視図で、図2は、同分解斜視図であ
る。これらの図に示すように、グレーチング10は、方
形状のグレーチング本体に複数の丸太材24を並設した
構造を有している。
【0019】上記グレーチング本体は、長寸法の縦側板
14a,14bと、短寸法の横側板16a,16bとか
らなる枠体12の内部に格子状部材18を具備した構造
を有している。
【0020】上記縦側板14a,14bには、その上端
に外側(図1では左右両側)に突出する支持突片15が
形成されている。この支持突片15は縦側板14a,1
4bの長手方向に亘って形成されており、グレーチング
10を使用する際には、この支持突片15が溝等の縁部
に係合してグレーチング10を支持するようになってい
る。
【0021】横側板16a,16bには、相対向して水
平に突出する係合片17が具備されており、この係合片
17が、後に詳述するように丸太材24に対する係合部
として機能するようになっている。また、片方の横側板
16aは、グレーチング本体に対して着脱可能とされて
おり、ボルト22等の固着手段により格子状部材18に
固定されるようになっている。
【0022】格子状部材18は、上記枠体12の内部に
接合されている。格子状部材18は、図2に示すよう
に、枠体12の長手方向に所定の間隔で配設される複数
の横強度材18aと、これらの横強度材18aを連結す
る縦強度材18bとから構成されている。そして、上記
横強度材18aの軸方向両端部(図2では左右両端部)
が、縦側板14a,14bの内側面に溶接等の手段によ
って接合されることにより、格子状部材18が枠体12
に接合されて歩行者等の荷重に対して所定の強度を有す
るようになっている。
【0023】上記格子状部材18において、上記横側板
16aに対向する横強度材18a(図2では手前側の横
強度材)には、上記横側板16aに対する取付孔21が
形成されている。すなわち、上記横側板16aを当該横
強度材18aに当接させた状態で、横側板16aの貫通
孔20と横強度材18aの取付孔21とに亘ってボルト
22を挿通し、背面側からナットを螺着することにより
横側板16aが格子状部材18に固定されるようになっ
ている。なお、この場合、横強度材18aにねじ孔を設
けて、ボルト22を直接螺着するようにしても構わな
い。
【0024】上記丸太材24は、スギ、あるいはヒノキ
から形成されており、専ら間伐材を利用して形成されて
いる。この丸太材24の寸法は、グレーチング本体の長
手寸法と略同一寸法とされ、その両木口面には上記係合
片17に対して被係合部となる水平溝25が形成されて
いる。
【0025】上記グレーチング10においては、複数本
の丸太材24が上記格子状部材18上に並べて載置され
た状態で、これらの後方(図1,2では奥側)の水平溝
25に横側板16bの係合片17が突入される一方、前
方(図1,2では手前側)の水平溝25に上記横側板1
6aの係合片17が突入されることにより、丸太材24
の軸方向の移動及び丸太材24の上方への離脱が阻止さ
れるとともに、軸方向と直交する方向(幅方向:図1で
は左右方向)の丸太材24の移動が縦側板14a,14
bにより阻止され、これによって丸太材24がグレーチ
ング本体に固定されるようになっている。そして、上記
横側板16aを格子状部材18から取外すことにより、
係合片17と前方の水平溝25との係合状態が解除さ
れ、これによって丸太材24の前方への移動が許容され
て丸太材24の着脱が可能となる。
【0026】以上のように構成された上記グレーチング
10においては、上述のように格子状部材18の表面に
丸太材24を並べて取付けたため、公園やゴルフ場等、
自然環境に取り囲まれた場所においてグレーチングを設
置する場合でも、格子状部材18が目立つことがなく、
グレーチングを設置したことによる違和感が緩和され
る。しかも、枠体12に格子状部材18を接合するとい
うグレーチングの基本構造が確保されているので、車両
や歩行者による荷重にも好適に耐えることが可能であ
る。また、排水性の面についても、丸太材24の表面は
通常不揃いであるから上述のように丸太材24を並設し
ても、雨水等が丸太材24の隙間から格子状部材18を
介して溝内に導かれるので排水性が低下するような虞も
ない。従って、上記グレーチング10を適用することに
より、グレーチングの機能を好適に発揮させつつ、しか
も公園等、自然環境下での景観を好適に保護することが
できる。
【0027】また、上記グレーチング10によれば、格
子状部材が歩行者の踏面となっていた従来のグレーチン
グに比べて、足に作用するダメージを緩和することがで
きるとうい効果があるので歩行者の足によりなじみ易
く、この点においても有利である。さらに、上記グレー
チング10を公園やゴルフ場等以外に、都市内、あるい
は博覧会場等で使用する場合には、歩行者等に外観的な
暖かさや安堵感を与えることができ、デザイン的にも極
めて有利である。
【0028】一方、上記グレーチング10の構造におい
ては、丸太材24の両木口面に水平溝25を形成し、横
側板16a,16bの係合片17を丸太材24の水平溝
25に突入させることにより丸太材24をグレーチング
本体に固定するとともに、片方の横側板16aを取外す
ことにより丸太材24の着脱を可能としたので、簡単な
構造で丸太材24を枠体12に着脱自在に取付けること
ができる。
【0029】従って、長期間の使用により丸太材24が
腐敗する等し、丸太材24を交換する必要が生じた場合
でも、グレーチング10の長手方向片側端部、すなわち
横側板16aが取付けられた部分を適度に持ち上げ、当
該横側板16aを取り外すだけで容易に丸太材24の交
換を行うことができ、極めて作業性が良い。
【0030】なお、上記グレーチング10と基本的に同
一構造を有するグレーチングの変形例として、例えば、
図3に示すようなグレーチングを構成することもでき
る。
【0031】すなわち、このグレーチング30において
は、同図に示すように、横側板16a,16bに代え
て、縦側板14a,14bに係合片17が具備されてい
る。そして、片側の縦側板14bがグレーチング本体に
対して着脱可能とされ、横側板16a、16bが共にグ
レーチング本体に一体に接合されている。丸太材24
は、横側板16a,16bの寸法と略同一の短寸法に形
成され、同図に示すようにグレーチング30の長手方向
に並べて格子状部材18上に載置される。
【0032】そして、上記縦側板14bがグレーチング
本体に固定された状態で、丸太材24の両水平溝25に
縦側板14a,14bの各係合片17が突入されて丸太
材24の軸方向の移動が阻止されるとともに、これと直
交する方向の丸太材24の移動が横側板16a,16b
により阻止され、これによって丸太材24がグレーチン
グ本体に固定されるようになっている。
【0033】このグレーチング30によれば、同図に示
すように、短寸法の丸太材24を、グレーチング10の
長手方向に並べて取り付けるため、上記グレーチング1
0と違ったデザインのグレーチングを構成することがで
きる。
【0034】次に、本発明にかかるグレーチングの第2
実施例について図4を用いて説明する。
【0035】図4は、本発明にかかるグレーチングの第
2実施例を示す分解斜視図である。なお、第2実施例の
説明において、上記第1実施例のグレーチング10と同
一機能を果たすものについては同一符号を付して説明す
る。
【0036】第2実施例のグレーチング35は、長寸法
の縦側板14a,14bと短寸法の横側板16a,16
bとからなる枠体12に格子状部材18が接合されるこ
とによりグレーチング本体が構成され、このグレーチン
グ本体に複数の丸太材24(図面中は1本のみ図示して
いる)が取付けられている点で第1実施例と共通する。
しかし、以下の点についてその構成が相違している。
【0037】すなわち、グレーチング35においては、
横側板16aがグレーチング本体に一体に接合され、片
方の縦側板14bがグレーチング本体に対してい着脱可
能となっている。また、格子状部材18の端部(図4で
は右側端部)には、補助側板14cが一体に接合され、
この補助側板14cに縦側板14bを取り付けるための
取付孔21が形成されている。つまり、上記横側板14
bを補助側板14cに当接させた状態で、縦側板14a
の貫通孔20と補助側板14cの取付孔21とに亘って
ボルトを挿通し、背面側からナットを螺着することによ
り縦側板14bが補助側板14cに固定されるようにな
っている。
【0038】このグレーチング35においても、丸太材
24の両水平溝25に横側板16a,16bの係合片1
7が突入することにより、丸太材24の軸方向の移動及
び丸太材24の上方への離脱が阻止されるとともに、こ
れと直交する方向(幅方向:図4では左右方向)の丸太
材24の移動が縦側板14a,14bにより阻止され、
これによって丸太材24がグレーチング本体に固定され
るようになっている。
【0039】そして、上記横側板14bが補助側板14
cから取外されることにより、丸太材24の幅方向片側
(図4では、右側)への移動が許容され、これによりグ
レーチング本体に対する丸太材24の着脱が可能とな
る。
【0040】このように、第2実施例のグレーチング3
5においては、丸太材24の水平溝25に横側板16
a,16bの係合片17を介在させ、各係合片17によ
り丸太材24の軸方向両端部をガイドしながらグレーチ
ング本体に取付けるように構成されている。
【0041】以上のように構成された上記グレーチング
35においても、上記第1実施例のグレーチング10同
様に、公園等、自然環境下での景観を損なうことなく好
適にその機能を発揮させることができる。
【0042】さらに、本発明にかかるグレーチングの第
3実施例について図5を用いて説明する。
【0043】図5は、本発明にかかるグレーチングの第
3実施例を示す分解斜視図である。なお、第3実施例の
説明においても、上記第1実施例のグレーチング10と
同一機能を果たすものについては同一符号を付して説明
する。
【0044】第3実施例のグレーチング40は、長寸法
の縦側板14a,14bと短寸法の横側板16a,16
bとからなる枠体12に格子状部材18が接合されるこ
とによりグレーチング本体が構成され、このグレーチン
グ本体に複数の丸太材24(図面中は2本のみ図示して
いる)が取付けられている点で第1実施例と共通する。
しかし、以下の点についてその構成が相違している。
【0045】すなわち、グレーチング40のグレーチン
グ本体においては、縦側板14a,14b、横側板16
a,16b及び格子状部材18が一体に接合されてお
り、各横側板16a,16bには、丸太材24の太さに
応じた所定の間隔で取付孔26が穿設されるようになっ
ている。そして、同図に示すように、丸太材24が格子
状部材18上に載置された状態で、グレーチング本体の
外側から各横側板16a,16bの取付孔26を介して
木ねじ27が丸太材24の木口面に螺着されることによ
り、丸太材24がグレーチング本体に取付け固定される
ようになっている。なお、丸太材24の木口面には、上
記第1及び第2実施例のような水平溝25は形成されて
いない。
【0046】以上のように構成された上記グレーチング
40においても、上記第1及び第2実施例のグレーチン
グ10,35同様に、公園等、自然環境下での景観を損
なうことなく好適にその機能を発揮させることができ
る。特に、第3実施例のグレーチング40によれば、丸
太材24の取付けに水平溝25を要しないので、丸太材
24の加工面で有利である。
【0047】なお、以上説明した上記第1〜第3実施例
のグレーチングは、本発明にかかるグレーチングを示す
一部の例であって、具体的な構造は本発明の趣旨を逸脱
しない範囲で適宜変更可能である。例えば、上記第1実
施例においては、横側板16a,16bの係合片17を
丸太材24の水平溝25に突入させ、丸太材24の軸方
向の移動及び丸太材24の上方への離脱を阻止しつつ、
軸方向と直交する方向の移動を縦側板14a,14bに
よって阻止することにより丸太材24をグレーチング本
体に取付けるようにしているが、上記係合片17に上下
に突出する突起部を幅方向に所定の間隔で設けるように
するとともに、丸太材24の木口面に十字状の溝を形成
し、この丸太材24の十字状の溝に係合片17及びその
突起部を突入させることにより丸太材24をグレーチン
グ本体に取り付けるようにしても構わない。
【0048】また、上記実施例のグレーチングは、いず
れも方形状に形成されているが、本発明のグレーチング
をマンホールの蓋体として適用する場合等には、円形の
グレーチングを構成することも可能である。例えば、こ
の場合、半円形の1組の側板からなる円形枠体の内部に
格子状部材を設けることによりグレーチング本体を構成
し、上記枠体の内周面側に水平に突出する係合片を設け
るとともに、片方の側板をグレーチング本体に対して着
脱可能とする。そして、両木口面に水平溝を具備した複
数の丸太材を、その両水平溝に上記両側板の係合片を突
入させて、各丸太材をグレーチング本体に取付けること
により円形のグレーチングを構成することができる。こ
れによれば、上記第1実施例同様に、片方の側板をグレ
ーチング本体から取外すことにより、丸太材をグレーチ
ング本体に対して容易に着脱することができる。
【0049】さらに、上記実施例においては、踏面部材
をスギ、あるいはヒノキの丸太材から構成するようにし
ているが、勿論、この種以外の丸太材を適用しても構わ
ない。また、グレーチングの使用場所等によっては、踏
面部材を板材から構成するようにしても構わない。但
し、板材を適用する場合には、複数の板材を一定の間隔
で取付ける等、排水性を考慮する方が好ましい。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載のグ
レーチングによれば、枠体内部に格子状部材を接合して
なるグレーチング本体の表面に、木材からなる踏面部材
が取付けられたので、踏面部材によってグレーチング本
体の大部分が覆われ、これにより公園等、自然環境下に
設置されたグレーチングの違和感が緩和される。従っ
て、グレーチングの自然環境下での使用に際して、その
景観を損なうことなくグレーチングの機能が発揮され
る。
【0051】また、請求項2記載のグレーチングによれ
ば、丸太材が並設されるとともに、各丸太材がグレーチ
ング本体に着脱自在に取付けられることにより踏面部材
が構成されるので、丸太材の形状等により自然環境での
違和感をより緩和することができるとともに、グレーチ
ングの製造において間伐材の有効利用を果たすことがで
き、さらに、丸太材の腐敗等による交換を容易に行うこ
とができる。
【0052】さらに、請求項3記載のグレーチングによ
れば、いずれか1組の側板に設けられた係合部と、丸太
材の両木口面に設けられた被係合部とが係合することに
より丸太材がグレーチング本体に取付け固定される一
方、これらの係合状態が解除されることによりグレーチ
ング本体に対する丸太材の着脱が可能となる。
【0053】また、請求項4記載のグレーチングによれ
ば、いずれか1組の側板に設けられた突片が、丸太材の
木口面に設けられた係合溝に突入することにより、丸太
材の軸方向の移動及び丸太材のグレーチング表面側への
離脱が阻止されるとともに、他方1組の側板により、軸
方向と直交する水平方向の丸太材の移動が阻止され、こ
れにより丸太材がグレーチング本体に固定される。そし
て、上記突片を具備した側板のうち取外し可能な片方の
側板をグレーチング本体から取外すことにより、丸太材
の軸方向の移動が許容されてグレーチング本体に対する
丸太材の着脱が可能となる。
【0054】さらに、請求項5記載のグレーチングによ
れば、いずれか1組の側板に設けられた突片が、丸太材
の木口面に設けられた係合溝に突入することにより、丸
太材の軸方向の移動及び丸太材のグレーチング表面側へ
の離脱が阻止されるとともに、他方1組の側板により、
軸方向と直交する水平方向の丸太材の移動が阻止され、
これにより丸太材がグレーチング本体に固定される。そ
して、上記他方の1組の側板のうち取外し可能な片方の
側板をグレーチング本体から取外すことにより、丸太材
における、軸方向と直交する水平方向の移動が許容され
てグレーチング本体に対する丸太材の着脱が可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るグレーチングの第1実施例を示す
斜視図である。
【図2】本発明に係るグレーチングの第1実施例を示す
分解斜視図である。
【図3】第1実施例のグレーチング構造の変形例を示す
分解斜視図である。
【図4】本発明に係るグレーチングの第2実施例を示す
分解斜視図である。
【図5】本発明に係るグレーチングの第3実施例を示す
分解斜視図である。
【符号の説明】
10,30,35,40 グレーチング 12 枠体 14a,14b 縦側板 15 支持突片 16a,16b 横側板 17 係合片 18 格子状部材 18a 横強度材 18b 縦強度材 20 貫通孔 21 取付孔 22 ボルト 24 丸太材 25 水平溝

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 グレーチングの構造において、枠体の内
    部に格子状部材が接合されてなるグレーチング本体の表
    面に、木材からなる踏面部材を取付けてなることを特徴
    とするグレーチング。
  2. 【請求項2】 上記請求項1記載のグレーチングにおい
    て、上記踏面部材は、複数の丸太材が上記格子状部材上
    に並設され、各丸太材がグレーチング本体に着脱自在に
    取付けられてなることを特徴とするグレーチング。
  3. 【請求項3】 上記請求項2記載のグレーチングにおい
    て、上記枠体は、相対向して配設される少なくとも1組
    の側板からなり、相対向する1組の側板に係合部が設け
    られるとともに、上記各丸太材の両木口面に上記係合部
    と係合可能な被係合部が設けられ、上記側板の係合部と
    上記丸太材の被係合部とが係合した状態で上記丸太材が
    上記グレーチング本体に取付けられることを特徴とする
    グレーチング。
  4. 【請求項4】 上記請求項3記載のグレーチングにおい
    て、上記枠体は、相対向して配設される2組の側板から
    構成される方形環状構造を有するものであって、上記い
    ずれか1組の側板は、相対向する部分に突片を具備する
    とともに、片方の側板が上記グレーチング本体に対して
    着脱可能とされ、上記各丸太材は、その両木口面に係合
    溝を具備し、この係合溝内に上記突片が突入された状態
    で上記グレーチング本体に取付けられ、他方1組の側板
    は、上記丸太材の軸方向と直交する方向の各丸太材の移
    動を阻止する部分を具備してなることを特徴とするグレ
    ーチング。
  5. 【請求項5】 上記請求項3記載のグレーチングにおい
    て、上記枠体は、相対向して配設される2組の側板から
    構成される方形環状構造を有するものであって、上記い
    ずれか1組の側板は、相対向する部分に突片を具備し、
    上記各丸太材は、その両木口面に係合溝を具備し、この
    係合溝内に上記突片が突入された状態で上記グレーチン
    グ本体に取付けられ、他方1組の側板は、上記丸太材の
    軸方向と直交する方向の丸太材の移動を阻止する部分を
    具備するとともに、片方の側板が上記グレーチング本体
    に対して着脱可能とされることを特徴とするグレーチン
    グ。
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