JPH0132894Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案はテーブル板を寝台の両側に突設した側
柵の横棒上に載置して床上の短手方向に架設状態
で支持することによつて患者等が寝台上で食事
や、化粧、読書等を行なえるようにした寝台用テ
ーブルに関するものである。

（従来の技術及びその問題点） 寝台の両側に突設した側柵の横棒上に載置して
使用する寝台用テーブルでは、横棒上に載置した
テーブル板が外力によつて移動したり、外れたり
しないようにするために、その左右両端に支持部
材を取り付ける。例えば実開昭57年第27945号公
報に開示される寝台用テーブルではテーブル板の
幅よりも狭く、水平板部と垂直板部とを一体に形
成した支持部材を、水平板部を以つてねじでテー
ブル板の下側に取り付けている。従来はこのよう
にテーブル板の幅よりも狭い支持部材をテーブル
板の片側からねじで取り付けるようにしているの
で、取付強度が比較的小さく、またテーブル板の
端縁の保護や装飾のための縁部材の取り付け等の
端縁の加工は、全ての端縁について行なわなけれ
ばならない。

（問題点を解決するための手段） 本考案は以上の従来の問題点を解決することを
目的とするもので、以下実施例に基づいて詳述す
る。

符号１は支持部材であつて、該支持部材１は一
側に嵌合枠部２を構成すると共に、他側に係合突
片部３を構成する。そして該嵌合枠部２の上下側
にねじ穴４，４′を構成する。符号５はテーブル
板であつて、該テーブル板５の左右端部に前記嵌
合枠部２のねじ穴４，４′に対応したねじ穴６を
構成する。

かかる構成に於いて本考案は前記嵌合枠部２を
テーブル板５の端部に嵌合して包持すると共、前
記ねじ穴４，４′，６を貫くねじ７を締め付けて
テーブル板５の左右端部に前記支持部材１を取り
付ける。符号８はナツトである。

（作用） 本考案はこのように、支持部材１は嵌合枠部２
をテーブル板５の端部に嵌合して包持すると共
に、該嵌合枠部２でテーブル板５を挾持するよう
にねじ７で締め付けて取り付けるので、簡単な構
成でありながらその取付強度が大きいという特徴
がある。またテーブル板５は前記嵌合枠部２によ
つて左右端部が覆われるので、端縁の保護や装飾
のための加工、例えば縁部材９の取り付けは長手
縁１０だけで良く、短手縁１１の加工を省略でき
るので、加工に要する時間を短縮し得ると共に、
縁部材９の節約ともなり、製造コストを低減する
ことができる。

しかして本考案は、寝台１２の左右側に設けた
側柵１３の水平棒１４上に前記テーブル板５の左
右端部の支持部材１の係合突片部３を載置して支
持することによりテーブル板５を床上の短手方向
に架設状態とすることができ、以つて患者等はか
かるテーブル板５を利用して寝台１２上で食事を
したり、化粧や読書等を行なうことができる。前
記係合突片部３は例えば第１図に示すように逆樋
状にわん曲させて、かかるわん曲１５を前記水平
棒１４に係合させることにより、左右方向への移
動を防止することができる。また該係合突片部３
はわん曲させなくとも、第５図ａに示すように下
方に係合ピン１６を設けると共に、前記水平棒１
４に該係合ピン１６を係合自在な穴１７を設けて
前後、左右方向の移動を防止することができる。
この他係合突片部３の左右方向並びに前後方向の
移動を防止する構成は、例えば第３図に示すゴム
等の摩擦体１８、突起１９等により適宜に構成し
て良い。

（実施態様） 本考案では嵌合枠部２は前述した通りテーブル
板５の上側にも存在するものであるから、この上
側に一体成形等によつて適宜の凹設収納部２０を
構成することも容易にでき、かかる凹設収納部２
０に体温計２１を収納するようにすれば、病院等
に於ける必需品ではあるものの置き場所が一定し
ていなかつたかかる体温計２１を、やはり病院等
に於ける必需品である寝台用テーブルを効果的に
利用して合理的な位置に収納し得るという特徴が
ある。

（考案の効果） 本考案は以上の通り、テーブル板の左右端部に
構成する支持部材の一側に嵌合枠部を構成し、か
かる嵌合枠部によつてテーブル板の端縁を完全に
包持した状態で、嵌合枠部及びテーブル板を貫通
させてねじで取り付けるので、取り付けが簡単で
ありながら取付強度が大きく、しかもテーブル板
の短手縁については端縁の保護や装飾のための加
工が不要となり、加工に要する工程及びコストを
低減し得るという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図ａ，ｂは本考案の支持部材の一実施例を
示す夫々一側並びに他側から見た斜視図、第２図
はテーブル板の一実施例の端部を示す斜視図、第
３図は取り付け状態を示す要部断面図、第４図は
使用状態説明図、第５図ａ，ｂは使用状態に於け
る他実施例の構成を示す夫々要部断面図、要部斜
視図である。 符号１……支持部材、２……嵌合枠部、３……
係合突片部、４，４′，６……ねじ穴、５……テ
ーブル板、７……ねじ、８……ナツト、９……縁
部材、１０……長手縁、１１……短手縁、１２…
…寝台、１３……側柵、１４……水平棒、１５…
…わん曲部、１６……係合ピン、１７……穴、１
８……摩擦体、１９……突起、２０……凹部収納
部、２１……体温計。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 一側に嵌合枠部を構成すると共に、他側に係
   合突片部を構成した支持部材と、テーブル板と
   から構成し、前記嵌合枠部の上下側にねじ穴を
   構成すると共に、テーブル板の左右端部にもね
   じ穴を構成し、前記嵌合枠部をテーブル板の端
   部に嵌合して包持すると共に、前記ねじ穴を貫
   くねじを締め付けて前記テーブル板の左右端部
   に支持部材を取り付けて成る寝台用テーブル。 (2) 嵌合枠部の上側に凹設収納部を形成したこと
   を特徴とする実用新案登録請求の範囲第１項記
   載の寝台用テーブル。