JP2007272569A - 自動販売機の転倒防止具 - Google Patents
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Abstract
【課題】床面等を傷つけることもなく、容易に取り付けることが可能な自動販売機の転倒防止具を提供することを課題とする。
【解決手段】自動販売機の本体キャビネットの底部に螺合されるボルト本体5と該ボルト本体5の下端に連設された台座6と前記ボルト本体5に移動自在に螺合される締め付け具7を具備するレベルボルト2と、前記台座6の径寸法と同等以上の幅寸法を有する長板状の上板8と該上板8の長手方向に沿った両端に下側に向けて連設した前記台座6の高さ寸法と同等程度の高さ寸法を有する左右側板9と前記上板8の一端側から所定長だけ長手方向に向けて形成した前記ボルト本体5が嵌挿可能な幅寸法を有するスライド溝10とを有する防止具本体3と、防止具本体3における自動販売機より前方に突出する部分を覆い隠すカバー4と、を備えた。
【選択図】図1
【解決手段】自動販売機の本体キャビネットの底部に螺合されるボルト本体5と該ボルト本体5の下端に連設された台座6と前記ボルト本体5に移動自在に螺合される締め付け具7を具備するレベルボルト2と、前記台座6の径寸法と同等以上の幅寸法を有する長板状の上板8と該上板8の長手方向に沿った両端に下側に向けて連設した前記台座6の高さ寸法と同等程度の高さ寸法を有する左右側板9と前記上板8の一端側から所定長だけ長手方向に向けて形成した前記ボルト本体5が嵌挿可能な幅寸法を有するスライド溝10とを有する防止具本体3と、防止具本体3における自動販売機より前方に突出する部分を覆い隠すカバー4と、を備えた。
【選択図】図1
Description
本発明は自動販売機の転倒防止具に係り、より詳しくは、自動販売機や床面等に固着することなく、容易に装備することを可能とした自動販売機の転倒防止具に関する。
従来から、自動販売機の転倒を防止するための転倒防止具としては、自動販売機の本体キャビネットに取り付けるとともに床面等にも取り付け、これにより自動販売機の本体キャビネットを床面等に固定するものが大部分であった。
またその他、ボルト等で床面等に固定されるとともに、その上に自動販売機の本体キャビネットが移動不可能に係止される転倒防止具も提供されている。
更にその他、全体を長尺状のものに形成して、その上に自動販売機の本体キャビネットを移動不可能に載置する形態のものも提案されている。
特開2005−99924号公報
特開2001−27207号公報
特開平11−154264号公報
特開平8−161616号公報
特開平8−138130号公報
特開平8−96236号公報
特開平7−306980号公報
特開平7−272091号公報
特開平6−187554号公報
しかしながら、まず、自動販売機に固定する形態のものでは取り付け作業が大変であり、特に、既に設置してある自動販売機に装着する場合の作業は相当な労力を必要とする。
また、ボルト等で床面等に固定する転倒防止具では、屋内等の床面を傷つけることができない場所においては不向きである。
この点、自動販売機の本体キャビネットを載置する形態のものでは、床面等を傷つけることもなく、また自動販売機に取り付ける必要もないために前述したような問題点は回避できるが、その一方、このような、自動販売機の本体キャビネットを載置する形態のものでは、自動販売機の本体キャビネットを載置する際の位置合わせが大変である。即ち、この形態の転倒防止具を装着する場合には、転倒防止具上に自動販売機の本体キャビネットの底部に取り付けられたレベルボルトを載置する必要があるが、そのためには、まず本体キャビネットを吊り上げた後に、レベルボルトが設置される箇所に転倒防止具を置かなければならず、この位置合わせが大変な作業になる。また、このような形態の転倒防止具では、特に床面が傾斜し、あるいは床面に凹凸等のある場合には、本体キャビネットを載置した後に本体キャビネットの水平を取らなければならないため、その作業も大変である。
そこで、本発明は、床面等を傷つけることもなく、容易に取り付けることが可能な自動販売機の転倒防止具を提供することを課題としている。
本発明の自動販売機の転倒防止具は、自動販売機の本体キャビネットの底部に螺合されるボルト本体と、該ボルト本体の下端に連設された台座と、前記ボルト本体に移動自在に装着される締め付け具と、を具備するレベルボルトと、
前記台座の径寸法と同等以上の幅寸法を有する長板状の上板と、該上板の長手方向に沿った両端に下側に向けて連設した左右側板と、前記上板の一端側から所定長だけ長手方向に向けて形成した、前記ボルト本体が嵌挿可能な幅寸法を有するスライド溝と、を有する防止具本体と、を具備したことを特徴としている。
前記台座の径寸法と同等以上の幅寸法を有する長板状の上板と、該上板の長手方向に沿った両端に下側に向けて連設した左右側板と、前記上板の一端側から所定長だけ長手方向に向けて形成した、前記ボルト本体が嵌挿可能な幅寸法を有するスライド溝と、を有する防止具本体と、を具備したことを特徴としている。
本発明の自動販売機の転倒防止具を装着する場合には、自動販売機の本体キャビネットの底部四隅にレベルボルトを螺合するとともにその螺合割合を調節して本体キャビネットの水平を取る。
そしてその後、レベルボルトの台座が防止具本体における上板と床面との間に嵌挿しつつ前記ボルト本体を上板がスライド溝に嵌挿する形態で、前記防止具本体を自動販売機の下側に進入させる。そして、所定長だけ防止具本体を自動販売機の下側に進入させた後に、締め付け具を締め付けることで防止具本体をレベルボルトに係止する。そうすると、レベルボルトを介して前記防止具本体を自動販売機に係止することができるとともに、防止具本体におけるスライド溝を形成していない部分が自動販売機の前方に突出して、この突出した部分によって自動販売機の前方への転倒を防止することができる。
このように、本発明の自動販売機の転倒防止具では、自動販売機の本体キャビネットの底部四隅にレベルボルトを螺合するとともにその螺合割合を張設して本体キャビネットの水平を取った後に防止具本体を自動販売機の下側に進入させて締め付け具を締め付けるのみで装備することができるため、床面等を傷つけることもなく、また防止具本体の位置あわせをする必要もなく、更に取り付けた後に自動販売機の水平を取る必要もないために、容易に自動販売機に取り付けることが可能である。
本発明の自動販売機の転倒防止具では、自動販売機の本体キャビネットの底部の四隅にそれぞれ取り付けられるレベルボルトを有しており、このレベルボルトは、本体キャビネットの底部に螺合されるボルト本体と、このボルト本体の下端に連設された台座と、前記ボルト本体に移動自在に装着された締め付け具とで構成されている。
また、本発明の自動販売機の転倒防止具では、前記レベルボルトに係止される防止具本体を有しており、この防止具本体は、長板状の上板と、この上板の長手方向に沿った両端に下側に向けて連設された左右側板とで構成され、上板は、レベルボルトにおける台座の径寸法と同等以上の幅寸法を有している。
更に、上板には、その一端側から、長手方向に向けて所定長だけ、スライド溝が形成されており、このスライド溝の幅寸法は、前記レベルボルトにおけるボルト本体が嵌挿可能な寸法としている。
ここで、防止具本体を自動販売機の本体キャビネットに係止した際に自動販売機より前方に突出する部分を覆い隠すカバーを更に備えるとよく、これにより、防止具本体における自動販売機より前方に突出した部分によって商品購入者等がつまずくことを有効に防止できる。
またこのとき、前記カバーの表面に広告等を表示し、あるいは、カバーを透明又は半透明に形成してカバーの下側に配置した商品広告等をカバーの外側から目視可能にするとよく、これにより危険防止の効果とともに商品広告等の効果をカバーに持たせることが可能である。
更に、前記左右側板を、前記台座を嵌挿可能なプレート側スライド溝を有する基台プレートにおける前記プレート側スライド溝の両側に連設してもよく、これにより、左右側板及び上板を自動販売機の本体キャビネットにおける前後方向の寸法より長くする必要がなくなる。
更にまた、前記台座を、床面等に当接する台座本体部と、この台座本体部の上部に配置したスペーサ部とで構成するとともに、スペーサ部を着脱自在にしてもよく、これによれば、自動販売機の本体キャビネットに取り付けられている既存のレベルボルトに容易に防止具本体を係止することも可能となる。
本発明の自動販売機の転倒防止具(以下単に「転倒防止具」という。)の実施例について図面を参照して説明すると、図1は本実施例の転倒防止具の斜視図であり、また、図2は図1におけるA−A線断面構造を示す図であり、図において1が本実施例の転倒防止具、また図2においてVは自動販売機の本体キャビネットである。
そして、本実施例の転倒防止具1は、自動販売機における本体キャビネットの底部四隅にそれぞれ螺合される4個のレベルボルト2と、このレベルボルト2に係止されて自動販売機の転倒を防止するための防止具本体3と、防止具本体3の前方部分を覆い隠して商品購入者等の事故等を未然に防止するためのカバー4とで構成されている。
ここで、前記レベルボルト2について説明すると、図3は前記本実施例におけるレベルボルト2の正面図であり、本実施例において前記レベルボルト2はそれぞれ、その表面にねじ切りがされたボルト本体5を有しており、このボルト本体5は、自動販売機における本体キャビネットの底部四隅にそれぞれ螺合されることとしている。
即ち、一般的に自動販売機の本体キャビネットの底部四隅には脚部としてのレベルボルトが螺合されているが、本実施例における前記レベルボルトは、この自動販売機の本体キャビネットに備えられている既存のレベルボルトに代わるものとして使用される。
また、前記ボルト本体5の下端には床面に当接する台座6が連設され、本実施例においてこの台座6は、最下端に位置して床面に当接する台座本体601と、この台座本体部601の上部に配置されるスペーサ部602と、スペーサ部602の上部に配置される座金部603とを一体にして構成されている。
更に、前記ボルト本体5には、締め付け具としての締め付けナット7が螺合されており、この締め付けナット7は、ボルト本体5の長手方向へ移動自在とされている。
そして、この構成で、前記ボルト本体5を自動販売機における本体キャビネットの底部四隅に螺合するとともに、ボルト本体5の螺合割合を調節することにより、自動販売機の水平を取ることが可能となる。
次に、前記防止具本体3について説明すると、図4は、前記防止具本体3の斜視図である。そして、本実施例における前記防止具本体3は、全体を金属で一体に形成しており、長板状とした上板8と、この上板8の長手方向に沿った両端部に下側に向けて連設した左右の側板9とで構成されており、全体として溝型鋼形状としている。
そして、前記上板8の幅寸法は、前記台座6の径寸法と同等以上とし、また、前記左右側板9の高さ寸法は、前記台座6の高さ寸法と同等程度の寸法としており、これにより、前記上板8と左右側板9とで囲まれる空間内に前記台座6が嵌挿可能としている。
次に、前記上板8には、その一端から、長手方向に向けて、所定長だけスライド溝10を形成している。そして、このスライド溝10は、前記上板8の一端側で開放とされるとともにその最奥部は閉じられており、幅寸法は、前記ボルト本体5の径寸法と同等程度にしている。そしてこれにより、前記上板8と左右側板9とで囲まれる空間内に前記台座6を嵌挿しつつ、スライド溝10内にボルト本体5を嵌挿することを可能にしている。
この防止具本体3とレベルボルト2との関係を示した図が図6であり、図6において、スライド溝10内にボルト本体5を嵌挿することにより、前記上板8と左右側板9とで囲まれる空間内に前記台座6が嵌挿され、この状態で締め付けナット7を締め付けることにより、レベルボルト2に防止具本体3を係止することが可能となる。
なお、一般的に自動販売機の寸法は様々であるが、本実施例の転倒防止具1における前記防止具本体3では、全体の長さ寸法を1200ミリメートル、全体の高さ寸法を40ミリメートル、上板8の幅寸法を97ミリメートルとし、一方、前記ボルト本体5の径寸法はスライド溝10に嵌挿可能な寸法にし、前記台座6の径寸法及び高さ寸法は、台座6が、前記上板8と左右側板9とで囲まれる空間内に嵌挿可能な寸法としている。
また、前記スライド溝10の長さ寸法は、防止具本体3の長さ寸法の半分の600ミリメートルとしており、これにより、防止具本体3をレベルボルト2に係止した際には防止具本体3におけるスライド溝10を形成していない部分が自動販売機の前方側に突出し、この突出した部分によって自動販売機の前方への転倒を防止可能としている。
但し、これらの寸法は特に限定されるものではなく、防止具本体3を取り付ける自動販売機の本体キャビネットの寸法に対応して適宜変更される。
なお、前述の説明では、締め付け具として締め付けナット7を用いた場合を説明したが、締め付け具としては必ずしも締め付けナットを用いる必要はなく、スライド溝10内にボルト本体5を嵌挿した状態で防止具本体3をレベルボルト2に係止可能な手段であればいずれでもよく、例えば図9に示すようなバンド類や、クランプ等を用いてもよい。
また、図4においては、上板8の長手方向に沿った両端部の全域に左右の側板9を連設した形態を示しているが、左右の側板9は、必ずしも上板8の長手方向に沿った両端部の全域に連設する必要はなく、一部にのみ連設してもよい。従って、例えば、上板8の長手方向に向いた前後端部及び中央部等にのみ左右の側板9を連設してもよい。
次に、前記カバー4について説明すると、図5は本実施例におけるカバー4を背面側から示した斜視図であり、本実施例において前記カバー4は、前記防止具本体3における自動販売機の前方側に突出した部分を覆い隠すことが可能な寸法とした上部カバー11と、この上部カバー11の正面側の端部全域に下側に向けて連設した正面カバー12と、前記上部カバー11の左右側端部全域に下側に向けて連設した側部カバー13とで構成されており、全体を樹脂により形成している。但し、必ずしもこの構成にする必要はなく、前記防止具本体3における自動販売機の前方側に突出した部分を覆い隠すことが可能な形状であればいずれの形状でもよく、また、材質に関しても必ずしも樹脂に限定はされず、その他、木製、金属製等、いずれの材質を用いてもよい。更に、必ずしもカバー4を備える必要もない。
なお、図5において14は、商品広告を表示した部分である。即ち、本実施例における前記カバー4では、上部カバー11に商品広告を表示してなり、これにより、カバー4に、商品購入者等の事故等を未然防止する機能とともに商品広告手段としての機能を持たせている。
但し、必ずしも上部カバー11に商品広告を表示する必要はなく、これを備えなくてもよい。また、その他、カバー4の全体、あるいは上部カバー11、正面カバー12、側部カバー13のいずれかを透明又は半透明にするとともに、カバー4の内側に電飾看板等を配置し、これによりカバー4自体に電飾看板としての機能を持たせてもよい。
また、図5において401は、上部カバー11における基端部に上方へ向けて連設した縁部であり、この縁部401は、小銭等を落とした際にそれが自動販売機の下側に入ってしまうことを防止する役目をしているが、必ずしも必要なものではない。
次に、本実施例の転倒防止具1の装着方法について図7及び図8を参照して説明すると、図7及び図8においてVは自動販売機の本体キャビネットであり、側面側を示している。そして、本実施例の転倒防止具1を装着する場合には、まず、本体キャビネットVの底部四隅に装着されている既存のレベルボルトを本実施例における前記レベルボルト2に取り替えて、その後、本体キャビネットVを床面等に載置した後に、レベルボルト2におけるボルト本体5の本体キャビネットVに対する螺合割合を調節して、本体キャビネットVの水平を取る。
次に、ボルト本体5がスライド溝10に嵌挿されるような配置で、防止具本体3を本体キャビネットVの下側に進入させていき、4本のボルト本体5がスライド溝10に十分に嵌挿されまで防止具本体3を進入した段階で、締め付けナット7を締め付け、これによりレベルボルト2に防止具本体3を係止する。
そして、次に、防止具本体3における本体キャビネットVの前方側に突出している部分をカバー4で覆い隠し、これにより装着が終了する。この装着が終了した状態を示した図が図8である。
このように、本実施例の転倒防止具1では、本体キャビネットVの底部四隅に装着されている既存のレベルボルトを本実施例における前記レベルボルト2に取り替え、その後は防止具本体3を本体キャビネットVの下側に進入させるとともに締め付けナット7を締め付け、更にカバー4を被せるのみで良いので、極めて容易に装備することができる。
そして、このとき、本実施例の転倒防止具1では、本体キャビネットや床面に固定する形態でもなく、また本体キャビネットVを載置する形態でもなく、防止具本体を本体キャビネットに係止する形態としているために、床面等を傷つけることもなく、また、装備した後に水平取りや位置合わせをする必要がないという利点がある。
なお、前述の実施例においては、最下端に位置して床面に当接する台座本体部601と、この台座本体部601の上部に配置されるスペーサ部602と、このスペーサ部602の上部に配置される座金部603とを一体に構成した台座6を用いた場合を説明したが、その他、スペーサ602及び座金602を着脱自在にするか、あるいはスペーサ602を着脱自在にするとともに座金を備えない台座6としてもよく、これによれば、自動販売機の本体キャビネットに備え付けられている既存のレベルボルトを用いて本発明におけるレベルボルトにすることができ、それにより、自動販売機の本体キャビネットのレベルボルトを取り替える必要が無くなる。
即ち、図10はこの関係を示した図であり、図において18は、自動販売機の本体キャビネットに螺合されている既存のレベルボルトである。そして、この既存のレベルボルト18を用いる場合は、図において矢印で示すように、自動販売機の本体キャビネットに既に螺合されているレベルボルト18の台座1801の上方にスペーサ602を嵌挿し、その後に、防止具本体3を、台座1801及びスペーサ602が前記上板8と左右側板9とで囲まれる空間内に嵌挿されつつスライド溝10内にレベルボルト18が嵌挿されるように、自動販売機の本体キャビネットの下側に進入させ、更にその後に締め付け具7を締め付けるとよい。そうすると、レベルボルトを取り替えることなく防止具本体3を係止することが可能となり、既に設置されている自動販売機の場合でも容易に防止具本体3を係止することができる。この状態を示したレベルボルト18、台座1801、係止具本体3及びスペーサ602の関係を示した図が図11である。
なお、スペーサ602の形態は特に限定されず、台座1801の上方に着脱自在に装着可能なものであればいずれでもよい。
また、前記防止具本体3は、必ずしも溝型鋼形状にする必要もなく、例えば図12に示すように、左右の側板9を外側斜め下方に向けてテーパー状にしてもよく、これによれば、カバー4を用いない場合でも使用者がつまずくことを防止することができる。
次に、本発明の自動販売機の転倒防止具の他の実施例について図13を用いて説明すると、本実施例の自動販売機の転倒防止具では、基台プレートを用いて、この基台プレート上に前記左右側板9連設するとともに左右側板9を上板8で連通して防止具本体を構成した点を特徴としている。
即ち、図13において15が本実施例における防止具本体であり、本実施例における防止具本体15では、基台プレート16を有している。そして、この基台プレート16は、全体を金属製とした略長方形状の平板状としている。
また、前記基台プレート16は、長手方向に向いた一端側から所定長だけ、長手方向に向けてプレート側スライド溝17を形成しており、このプレート側スライド溝17は、基台プレート15の一端側で開放とされるとともにその最奥部は閉じられ、その幅寸法は、前記台座6が嵌挿可能な寸法としている。
そして、プレート側スライド溝17の長手方向に沿った両側には、上方に向けて左右側板9が連設されており、この左右側板9をその上端部分で連通する配置で、左右側板9には上板8が連設されている。
また、上板8には、両端が開放とされたスライド溝10が長手方向に向けて形成されており、このスライド溝10は、前記ボルト本体5が嵌挿可能な寸法とされている。なお、スライド溝10は必ずしも両端を開放にする必要はなく、前述の実施例におけるスライド溝と同様に、一端側のみを開放として最奥部を閉鎖してもよい。
このように構成される本実施例における防止具本体15では、プレート側スライド溝17内にレベルボルト2の台座6を嵌挿しつつ、レベルボルト2のボルト本体5を上板8のスライド溝10に所定長だけ嵌挿し、その後に締め付け具7を締め付けると、基台プレート16における自動販売機の前方に突出した部分によって、自動販売機の前方への転倒を防止することが可能である。
このように、本実施例における転倒防止具では、基台プレート16における自動販売機の前方に突出した部分によって自動販売機の前方の転倒を防止しているため、左右側板9及び上板8の長さ寸法を自動販売機の前後方向の寸法よりも長くする必要が無くなり、これにより、カバー4を用いない場合でも使用者がつまずいてしまうことを有効に防止することができる。
なお、本実施例の転倒防止具では、基台プレート16を備えて防止具本体15を構成した点を特徴としており、その他の点は前述の実施例における転倒防止具と同様であるので、重複した説明は省略するとともに、同一部分には同一符号を付した。
また、前述の実施例1の場合と同様に、前記左右側板9は、必ずしも、プレート側スライド溝17の長手方向に沿った両側の全域に連設する必要はなく、一部分にのみ連設してもよい。
本発明の自動販売機の転倒防止具は、自動販売機の底部に螺合したレベルボルトに防止具本体を係止するのみでよいので、自動販売機、ショーケース等のレベルボルトを底部に螺合可能な機器の全般に適用可能である。
1 転倒防止具
2 レベルボルト
3、15 防止具本体
4 カバー
5 ボルト本体
6 台座
7 締め付け具
8 上板
9 側板
10 スライド溝
11 上部カバー
12 正面カバー
13 側部カバー
14 商品広告
16 基台プレート
17 プレート側スライド溝
18 既存のレベルボルト
2 レベルボルト
3、15 防止具本体
4 カバー
5 ボルト本体
6 台座
7 締め付け具
8 上板
9 側板
10 スライド溝
11 上部カバー
12 正面カバー
13 側部カバー
14 商品広告
16 基台プレート
17 プレート側スライド溝
18 既存のレベルボルト
Claims (7)
- 自動販売機の本体キャビネットの底部に螺合されるボルト本体(5)と、該ボルト本体(5)の下端に連設された台座(6)と、前記ボルト本体(5)に移動自在に装着される締め付け具(7)と、を具備するレベルボルト(2)と、
前記台座(6)の径寸法と同等以上の幅寸法を有する長板状の上板(8)と、該上板(8)の長手方向に沿った両端に下側に向けて連設した左右側板(9)と、前記上板(8)の一端側から所定長だけ長手方向に向けて形成した、前記ボルト本体(5)が嵌挿可能な幅寸法を有するスライド溝(10)と、を有する防止具本体(3)と、を具備したことを特徴とする自動販売機の転倒防止具。 - 前記防止具本体(3)を自動販売機の本体キャビネットに係止した際に自動販売機より前方に突出する部分を覆い隠すカバー(4)を備えたことを特徴とする請求項1に記載の自動販売機の転倒防止具。
- 前記カバー(4)の表面に広告等を表示したことを特徴とする請求項2に記載の自動販売機の転倒防止具。
- 前記カバー(4)を透明又は半透明に形成して、カバー(4)の下側に配置した商品広告等をカバー(4)の外側から目視可能にしたことを特徴とする請求項2に記載の自動販売機の転倒防止具。
- 前記左右側板(9)を、前記台座(6)を嵌挿可能なプレート側スライド溝(17)を有する基台プレート(16)における前記プレート側スライド溝(17)の両側に連設したことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに自動販売機の転倒防止具。
- 前記台座(6)は、床面等に当接する台座本体部(601)と、該台座本体部(601)の上部に配置されるスペーサ部(602)と、を具備することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の自動販売機の転倒防止具。
- 前記スペーサ部(602)を着脱自在にしたことを特徴とする請求項6に記載の自動販売機の転倒防止具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006097518A JP2007272569A (ja) | 2006-03-31 | 2006-03-31 | 自動販売機の転倒防止具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006097518A JP2007272569A (ja) | 2006-03-31 | 2006-03-31 | 自動販売機の転倒防止具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007272569A true JP2007272569A (ja) | 2007-10-18 |
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Country Status (1)
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JP (1) | JP2007272569A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015232743A (ja) * | 2014-06-09 | 2015-12-24 | 株式会社サイコン工業 | 自動販売機等の据付石板用化粧プレート |
KR101837866B1 (ko) * | 2016-12-22 | 2018-03-13 | 이동근 | 가구 받침대 |
KR20180073441A (ko) * | 2016-12-22 | 2018-07-02 | 이동근 | 가구 받침대 |
-
2006
- 2006-03-31 JP JP2006097518A patent/JP2007272569A/ja active Pending
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