JP2682814B2 - アーク溶接用ワイヤ - Google Patents
アーク溶接用ワイヤInfo
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Description
に二硫化モリブデン(以下、MoS2という)を付着さ
せて、アーク安定性を向上させたアーク溶接用ワイヤに
関し、特に、アーク溶接用のフラックス入りワイヤ及び
ソリッドワイヤに関する。
保護雰囲気中で溶接する軟鋼用溶接用ソリッドワイヤ
は、ワイヤ表層に銅メッキが施されているのが一般的で
ある。この種のワイヤは、例えば、直径が0.9〜1.
6mmのような細径のものを、例えば、1〜20m/分
の速度で溶接部に向けて送給し、被溶接部を溶かすため
に例えば、80〜500Aのような大きな溶接電流がワ
イヤに通電されるのが一般的である。銅メッキはワイヤ
送給を良好にし、給電子(溶接チップ)からワイヤへの
通電を良好にし、且つ、保存中の防錆を図るために有効
であるとされている。特に、近年、作業能率の向上の観
点から、ロボット及び自動溶接機等を使用し、長時間連
続して溶接することの必要性が高まっていることから、
ワイヤ送給性、チップ−ワイヤ間の通電性及びチップの
摩耗特性等が重要視されつつある。
においても、アーク不安定に関する問題点、ひいてはこ
れが原因で起こるスパッタ量増加の問題点が根本的に存
在することが従来から指摘されている。これは、製造工
程による銅メッキの不均一性、メッキ後の伸線工程・ワ
イヤ送給途中のコンジットライナーとの摩擦等により銅
メッキが剥離し、Fe地が露出し、結果的に安定した通
電が行われないことによることが原因であることが判明
した。
くすることが考えられるが、そうすると、逆に銅メッキ
が剥離し易くなり、問題対策にならないばかりでなく、
銅が増加することにより溶接時に銅及び銅酸化物を含有
する有害ヒュームが多く発生し、溶接作業者の健康上非
常に好ましくないという問題も生じてくる。更に、溶接
金属中に銅量が増加し、高温割れが発生しやすくなると
いう問題も生じてくる。
ら、製造工程中の焼鈍温度及び雰囲気等を調整すること
によってワイヤ表面に酸素富化層を生成させ、溶接時の
溶滴の表面張力を下げ、アーク安定性を向上させてスパ
ッタ量を低減させたワイヤがある。
化を図ったものであり、通電安定化向上に関しては何等
効果がないことは自明である。また、粒界酸化させたワ
イヤは、一般的に、表面凹凸が比較的大きく、且つ、酸
化層の存在により銅メッキがかえって剥離し易くなり、
通電安定性には逆効果であるといえる。
メッキに変わる適切な表面処理が必要不可欠になる。換
言すれば、ワイヤ表面に銅メッキが存在すること自体が
問題であることになり、銅メッキがなく、且つ、諸性能
を満足する適切なワイヤ表面処理を施すことが必須であ
る。
り、特公昭55−128395号、特公昭53−624
7号、特公昭53−3940号、特開昭49−9195
0号等が提案されている。これらの従来技術において
は、例えば、ワイヤ表面にMoS2、グラファイト、ジ
ンクジチオフォスフェート、潤滑油、防錆剤等を適当量
塗布することにより、ワイヤ送給性、チップ−ワイヤ間
の通電安定性、耐錆性等を向上させようとしている。
送給性及び通電安定性に関しては十分に改善されたとは
いえず、依然として問題点として解決されていない。
給性を向上すべく表面に有機モリブデンを塗布したワイ
ヤが開示されているが、送給性の面では効果はみられる
ものの、通電性安定化の面では何等効果は認められてい
ない。
問題も、これらの従来技術では、本質的には解決されて
いないのが現状であった。
のであって、ワイヤ送給性、チップ−ワイヤ間の通電安
定性及び耐錆性等の特性を十分満足することができるメ
ッキの施されていないアーク溶接用ワイヤを提供するこ
とを目的とする。
ク溶接用ワイヤは、その表面の測定対象領域における見
かけ上の表面積をSm、実表面積をSaとした場合に、
下記数式1で定義される比表面積が0.005乃至0.
035であると共に、前記表面に0.004乃至0.2
4g/m2のMoS2が付着しており、前記表面にメッキ
が施されていないことを特徴とするアーク溶接用フラッ
クス入りワイヤである。
積(mm2) Sm;測定対象領域におけるワイヤ表面のみかけ上の面
積(mm2)。
イヤは、その表面の測定対象域における見かけ上の表面
積をSm、実表面積をSaとした場合に、比表面積が
0.0005乃至0.05であると共に、前記表面に
0.001乃至0.5g/m2のMoS2が付着してお
り、前記表面にメッキが施されていないことを特徴とす
るアーク溶接用ソリッドワイヤである。
研究及び調査を多数実施したところ、ワイヤ表面に適当
量のMoS2が均一に存在しているときに、良好なワイ
ヤ送給性及び良好なチップ−ワイヤ間の通電安定性を有
するワイヤを得ることができることを見いだした。
イヤ表面に付着させるために、更に研究を重ねたとこ
ろ、ワイヤ表面に適当な凹凸が存在するときに、MoS
2をワイヤ表面に均一に付着しやすいことが判明した。
即ち、適当な凹凸が存在するときには、凹部にMoS2
がトラップされ、ワイヤ表面に残り易く、これにより均
一付着が可能になる。更に、アンカー効果によりMoS
2がワイヤ表面から剥がれにくいという作用も生じる。
抵抗)を極力低下させること、換言すれば、可能な限り
銅メッキワイヤと同等レベルにすることにおかれてい
た。そのためには、ワイヤ表面の平滑化が最も重要な必
要条件の一つであるとの結論に至った。
抵抗を低下させれば低下させる程、溶接中に、突然、ア
ークが不安定になる確率が増大する傾向にあった。
なり、スパッタが多量に発生したワイヤについて詳細に
調査したところ、接触抵抗のバラツキがアーク不安定及
びスパッタ多量発生の原因であることが判明した。
触抵抗のバラツキは同レベルであった。接触抵抗のバラ
ツキが同レベルであるとすると、接触抵抗が低いワイヤ
である程、接触抵抗のバラツキがワイヤの通電性、ひい
てはアーク安定性に及ぼす影響が大きくなることが推定
される。
ヤの表面性状(平滑度、潤滑剤その他異物の付着等)に
より影響を受けるので、この接触抵抗のバラツキを銅メ
ッキレベルまでにすることは困難と考えられる。
触抵抗のバラツキが同一であれば、接触抵抗を増加させ
れば、接触抵抗のバラツキがワイヤの通電性、引いては
アーク安定性に及ぼす影響が少なくなるのではと考える
に至った。
適宜制御し、接触抵抗の嵩上げをしたところ、銅メッキ
ワイヤと同等以上のアーク安定性が得られ、スパッタ発
生量が激減した。図1は横軸にワイヤ長さをとり、縦軸
に接触抵抗値をとって、両者の関係を示すグラフ図であ
る。図1の(a)は表面が平滑な場合(平均抵抗値=
0.033Ω、標準偏差=0.071Ω)、(b)は表
面に適当な凹凸とMoS2が存在する場合(平均抵抗値
=0.146Ω、標準偏差=0.021Ω)である。
に適当な凹凸とMoS2が存在する場合には、表面が平
滑な場合に比して、平均接触抵抗値は高いものの、その
ばらつきはきわめて小さい。
問題点として以下の点を考慮する必要がある。先ず、本
発明を見いだすに至ったワイヤ表面の凹凸(粗さ)の規
定である。この詳細な理由は、前述したとおりである。
次に、MoS2の湿式塗布では、MoS2分散液のMoS
2分散安定性の確保、具体的には、液の粘度調整や最適
分散安定剤の選定、場合によっては、静電塗布による均
一塗布(最終製品径、又は、スキンパス前)である。ま
た、MoS2乾式塗布では、例えば、乾式潤滑剤へMo
S2を添加し、伸線により圧着する場合、乾式潤滑剤中
の流動性を良好にすることはもとより、伸線後のワイヤ
表面処理(乾式研磨、湿式洗浄、酸洗い、熱処理等)条
件を適切に制御し、MoS2を均一に残留させることが
重要であった。更に、銅メッキがないこと、錆発生因子
となるMoS2がFe地表面に直接残留していることに
より、耐錆性の確保には、十分な注意を払う必要があっ
た。具体的に、検討した事項としては、ワイヤ表面のp
H制御(ワイヤ表面抽出溶接のpH:3.5〜10に制
御)、防錆剤の適用又は両者の併用等を施すことによっ
て耐錆性を確保した。
ラックス入りワイヤは、前記数式1で定義される比表面
積が0.005〜0.035であると共に、表面に0.
004〜0.24g/m2のMoS2が付着しており、前
記表面にメッキが施されていないことを特徴とするもの
である。
ワイヤは、前記数式1で定義される比表面積が0.00
05乃至0.05であると共に、表面に0.001乃至
0.5g/m2のMoS2が付着しており、前記表面に
メッキが施されていないことを特徴とするものである。
aは、ワイヤ表面の微細な凹凸を3次元定量化したもの
である。
る。図2にワイヤ表面の微小部分を3次元直交座標系で
示すように、ワイヤの実表面2は凹凸を有しており、そ
の実表面2の面積Saは、この実表面2をX−Y面に投
影した見かけ上の表面3の面積Smよりも大きい。そこ
で、図3に示すように、ワイヤ1の表面に、その長手方
向(以下、横方向)の長さが600μm、周方向(以
下、縦方向)の長さが500μmの測定領域(測定視
野)をとり、これを図4に示すように平面に展開し、横
方向の長さを256分割し、縦方向の長さを200分割
して256×200個の有限の区間に分割する。そし
て、各メッシュの交点における実表面の位置(即ち、実
表面の高さ)を測定する。この実表面の高さは、図2の
3次元直交座標系で、X−Y面が測定視野になり、実表
面の高さH11、H12等(図5参照)はZ軸の値として求
められる。この高さH11、H12等の位置を隣接する3点
毎に結ぶと、図5のようになる。そこで、実表面を図5
の各高さ位置H11、H12、H21等を結ぶことにより得ら
れる多数の三角形の連結により近似することとし、図6
に示すように、これらの各三角形の面積S11、S12等を
算出してこれを全て加算することにより、実表面積Sa
とする。
る実表面の高さH11、H12等は、電子線三次元粗さ解析
装置により測定することができる。この三次元粗さ解析
装置はSEM(走査型電子顕微鏡)の一種であり、試料
面に対し略垂直方向に電子を照射し、二次電子を電子線
照射点から4等配の方向について4本の検出器で検出
し、その検出結果をマイクロコンピュータで演算処理す
ることにより三次元(X,Y,Z)の位置情報を得るも
のである。
(測定視野)の面積、即ち、Sm=500(μm)×6
00(μm)=300000(μm2)となる。
実表面の凹凸を考慮した実表面積Saを求めた後、前記
数式1に従ってワイヤ比表面積を求める。
実表面積の測定領域においてワイヤ表面に疵がないこと
及びワイヤ表面の付着不純物等を十分に除去することが
必要である。また、この比表面積は、ワイヤ表面の複数
箇所(例えば、3本の供試材について各3箇所の合計9
箇所)において求め、その平均値とする。
細かくすることにより、実表面積の測定値をより一層真
値に近づけることができるが、前述の如く、500μm
×600μmの領域を200×256に分割することに
より、得られた比表面積はアーク安定性との間に優れた
相関関係を示し、ワイヤの評価が可能であった。一方、
メッシュをそれ以上細かくすると、コンピュータにおけ
る解析に時間がかかるなどの不都合が生じる他、ワイヤ
評価精度の向上は少なかった。このため、本発明におい
ては、測定領域(測定視野)を500μm×600μm
とし、これを200×256分割して求めた比表面積を
特許請求の範囲に規定した。
SBO601、JISBO651で規定されている触針
法で測定されている。しかし、触針法では針先の曲率よ
りも小さな凹凸の検出が困難であり、また、触針法によ
り求めたワイヤ表面の状況は、SEMによる観察から得
られるワイヤ表面の状況と必ずしも一致していない。こ
のため、従来、このワイヤ表面の状況とアーク安定性と
の間には、相関関係が認められなかった。
3次元的に定量化する方法を用いて測定したところ、従
来相関がみられなかった表面粗さとアーク安定性は、一
定の関係があることが認められた。これは、ワイヤの表
面粗さを一定値以下に抑制することにより、ワイヤと溶
接チップとの接触面積が増大し、単位面積当たりの電流
密度が下がり、通電がスムーズに行われているためであ
ると考えられる。
体表面を平面に展開した状態で、500μm×600μ
m(300000μm2)である。
ついて説明する。 (A)先ず、フラックス入りワイヤの場合について説明
する。
2 ワイヤ表面のMoS2 量が0.24g/m2 を超える場
合は、 MoS2中に含まれるS化合物が原因になって、
ワイヤ表面に錆が発生する。一方、ワイヤ表面のMoS
2 量が0.004g/m2未満の場合は、ワイヤ送給時
の送給抵抗が高くなると共に、溶接時に給電点における
高温での通電性の安定化が劣化し、アーク安定性も低下
する。このため、ワイヤ表面におけるMoS2の付着量
は、0.004乃至0.24g/m2 であることが必要
である。
表面積をSaとした場合に、比表面積{(Sa/Sm)
−1}が0.005乃至0.035であることが必要で
ある。前記比表面積が0.035を超えると、ワイヤ表
面の凹凸が大きいため、ワイヤ表面の凹部内にMoS2
が入り込み、表面凸部におけるMoS2量が少なくなっ
てMoS2による潤滑効果を十分に得ることができな
い。このため、ワイヤの送給性及びアーク安定性が低下
する。一方、比表面積が0.005未満の場合は、ワイ
ヤ表面が平滑すぎるため、ワイヤ表面にMoS2を保持
することが困難になり、MoS2による潤滑効果を十分
に得ることができない。従って、比表面積は、0.00
5乃至0.035であることが必要である。なお、比表
面積のより好ましい範囲は、0.005乃至0.015
である。
かったため、ワイヤ送給性及び耐錆性の両方をいずれも
向上させることが極めて困難であった。しかし、本発明
の如く、比表面積を特定の範囲にすることにより、前述
の範囲のMoS2量で十分なワイヤ送給性を得ることが
できると共に、耐錆性を向上させることができる。
g/m2 本願発明に係るワイヤにおいては、上述の如く、比表面
積が特定の範囲内に設定されていると共に、ワイヤ表面
に所定量のMoS2が付着しているため、潤滑油を使用
しなくても良好なワイヤ送給性を得ることができる。し
かし、ワイヤ送給性をより一層向上させるために、ワイ
ヤ表面に更に潤滑油を付着させることが好ましい。ワイ
ヤ表面にMoS2及び油の両方を付着させることによ
り、錆の原因である水分とMoS2とが直接接触するこ
とを回避でき、耐錆性が著しく向上する。また、これに
より、MoS2の摩擦係数がMoS2単独で存在する場合
に比して低下してワイヤ送給性がより一層向上すると共
に、MoS2がワイヤ表面に均一に分散され、溶接の際
に給電点における高温での通電性が安定化されて、連続
溶接に極めて好適のワイヤを得ることができる。
0.50g/m2を超えると、溶接金属中の拡散水素量
が高くなる。一方、ワイヤ表面の潤滑油の量が0.04
g/m2未満の場合は、MoS2をワイヤ表面に均一に分
散させることができなくなり、ワイヤ表面にMoS2が
偏在して錆の原因になる。従って、ワイヤ表面に潤滑油
を付着させる場合は、0.04乃至0.50g/m2と
することが好ましい。
以下,鉄粉及びFe化合物量;0.15g/m2 以下 ワイヤ表面に付着している潤滑剤、外皮剥離物及び含有
フラックス等の付着物は、長時間に亘って連続して溶接
を行う際に、送給系での詰まりの原因になる。特に、鉄
粉及びFe化合物は、詰まりの原因になりやすい。この
ため、ワイヤ表面の付着物量は0.80g/m2以下、
鉄粉及びFe化合物量はFe元素換算で0.15g/m
2以下とすることが好ましい。
至0.16g/m2 長時間連続して溶接を行う際に、ワイヤ表面にCa化合
物が0.16g/m2を超えて存在すると通電不良の原
因となり、アークが不安定になる。このため、ワイヤ表
面のCa化合物量は、Ca元素換算で0.16g/m2
以下とすることが好ましい。但し、ワイヤを伸線する場
合に、伸線潤滑剤中にCa化合物を配合することによ
り、ワイヤの伸線性が向上し、且つ、ワイヤ表面のMo
S2付着量をコントロールすることができる。また、ワ
イヤ表面のMoS2は強い酸性を示すが、Ca化合物は
MoS2による酸性を中和し、耐錆性を向上させるとい
う作用もある。このため、伸線潤滑剤中にCa化合物を
配合することが好ましい。この場合に、ワイヤ表面のC
a量が0.003g/m2未満の場合は、上述の効果を
十分に得ることができない。一方、ワイヤ表面のCa量
が0.16g/m2を超えると、前述の如く、通電不良
の原因となり、アークが不安定になる。従って、ワイヤ
表面におけるCa量はCa元素換算で0.003乃至
0.16g/m2であることが好ましい。 (B)次に、ソリッドワイヤの場合について説明する。
えると、ワイヤ表面の凹凸が大きくなり、それ自体でも
送給摩擦抵抗が上昇し、送給性が劣化する。更に、Mo
S2粒子が大きな凹の部分にトラップされ、通電安定性
の効果も発揮されない。一方、比表面積が0.0005
未満の場合は、ワイヤ表面が平滑過ぎるため、ワイヤ表
面にMoS2を均一に保持することが困難になり、通電
安定性が確保できなくなる。
ると、ワイヤ表面からMoS2が脱落し、コンジットケ
ーブル内に、脱落物が詰まり、ワイヤの送給不良の原因
となる。ワイヤ表面からのMoS2脱落を抑制するに
は、ワイヤを未洗浄のままで、その比表面積を0.00
08〜0.08にすることが更に望ましい。この場合に
おいて、MoS2が付着したワイヤ表面の比表面積は、
本発明の請求項5にて規定したとおりである。
は、MoS2が溶接中に送給系に詰まったり、MoS2中
のSが原因になって、ワイヤ表面に錆が発生したり、溶
接金属中にSが増加し、高温割れが発生したり、ワイヤ
外観が黒くなる等種々の問題点が生じるようになる。一
方、ワイヤ表面のMoS2量が0.001未満の場合
は、送給性が劣化すると共に、通電安定性効果が発揮さ
れなくなる。
ると、ワイヤ表面のMoS2量及びワイヤ表面の比表面
積は、両者間に下記に示す関係があることが好ましい。
は、即ち、より通電安定性を要求されるような場合に
は、C(カーボン)に代表されるような固体通電性物質
及びその他の半導体物質を0.001〜0.035g/
m2添加すると、更に一層、通電安定性が確保される。
限定されるものではない。このことは、MoS2は薄片
状に固化し易いためと思われるが、MoS2のワイヤ表
面への付着性を考慮すると、平均粒径で0.1〜10μ
mのMoS2が望ましい。
積が特定の範囲内に設定されていると共に、ワイヤ表面
の所定量のMoS2が付着しているため、潤滑油を使用
しなくても良好なワイヤ送給性を得ることができる。し
かし、ワイヤ送給性をより一層向上させるために、ワイ
ヤ表面に更に潤滑油を付着させることが好ましい。ワイ
ヤ表面にMoS2及び油の両方を付着させることによ
り、錆の原因である水分とMoS2とが直接接触するこ
とが回避でき、耐錆性が著しく向上する。但し、ワイヤ
表面における潤滑油の量が0.5g/m2を超えると、
溶接金属中の拡散性水素量が高くなる。一方、ワイヤ表
面の潤滑油の量が0.01g/m2未満の場合は送給性
の向上が発揮されない。耐錆性を考慮した場合、潤滑油
の更に好ましい範囲は0.05〜0.5g/m2であ
る。
mol/m2 アルカリ金属(Li,Na,K,Rb,Cs)は従来か
ら、それ自体の電位傾度が低く、即ちイオン化エネルギ
が低い。このため、アルカリ金属の添加はアーク安定性
に有効であるとされてきた。しかし、ワイヤにこれらの
アルカリ金属を付着させる場合は、通電性を阻害しない
ように考慮する必要がある。本発明においては、以下に
示す範囲であれば、通電性を阻害しないことを確認し
た。なお、本願発明において、アルカリ金属とは、アル
カリ金属を含有する混合物又は化合物等(有機、無機)
のことである。
a,K,Rb,Csからなる少なくとも1種又は2種以
上)量が0.010mol/m2を超えると、通電性を
阻害し、良好なアーク安定性が得られなくなる。一方、
アルカリ金属量が0.0005mol/m2未満の場
合、アーク安定性向上及びスパッタ量低減の効果が発揮
されなくなる。アーク安定性向上及びスパッタ量低減の
効果を考慮すると、更に好ましい範囲は0.002〜
0.1mol/m2である。なお、本発明で規定してい
るアルカリ金属量は各アルカリ金属元素換算量である。
カリ金属及び製造途中に発生する不可避的付着物等は、
長時間に亘って連続して溶接を行う際に、送給系での詰
まりの原因になる。このため、ワイヤ表面の付着物量は
2.0g/m2以下にすることが好ましい。過酷な送給
系の条件下で溶接するような詰まりが発生しやすい場合
を考慮すると、表面付着物量は1.0g/m2以下が好
ましい。
m、ワイヤ中全酸素量;70ppm以下 従来から、ソリッドワイヤの溶滴移行性を改善する(溶
滴移行をスプレー状にする)手段としてワイヤ中の酸素
濃度の制御がある。これは、溶滴の粘性及び表面引張に
影響を与えているためとされている。本発明の場合、表
面にMoS2(S;Sも酸素と同様の効果)を含むた
め、溶滴移行に影響(スプレー化)を与えるが、これは
十分ではなく、表層酸素濃度及びトータル酸素濃度を制
御することにより、更に一層、良好な効果が得られる。
ppmを超える場合には、ワイヤ表面の導電性が低下
し、通電性が劣化して、アーク安定性を満足しなくな
る。一方、100ppm未満の場合、溶滴移行への影響
を確認できない。ワイヤトータル酸素濃度が70ppm
を超えると、溶滴表面の導電性が不十分になって溶滴移
行時の微小短絡が増加する。また、溶着金属中の酸素濃
度が増加し、機械的性能を劣化させるので好ましくな
い。
約0.05〜0.2mmの深さ部分の酸素濃度のことを
いう。
フラックス入りワイヤおよびソリッドワイヤに関してで
あるが、作業効果上、SAW(サブマージ溶接)用ワイ
ヤについて適用されることも自明である。
を実際に製造し、連続溶接性を調べた結果について、比
較例と比較して説明する。先ず、軟鋼製外皮にフラック
スを充填したフラックス入りワイヤ(めっき無し)を製
造した。この製造工程において、ワイヤ表面にMoS2
及び/又は潤滑油を付着させた。そして、これらのワイ
ヤの表面のMoS2量、比表面積及び潤滑油量を、以下
に示すようにして測定した。
出し、溶媒(クロロフォルム)に浸した脱脂綿で前記供
試材の表面を拭き取った。この場合に、毎回新しい脱脂
綿を使用して、供試材表面の拭き取りを5回繰り返し
た。
を50gの王水(HCl(36重量%)12.8g+H
NO3 (60重量%)37.16g)に溶解し、70℃
の温度に加熱した。
を入れた容器を洗浄した洗浄液を150mg(50mg
づつ3回)加え、1000mlにした。
誘導結合プラズマ(ICP)法により測定した。
面の単位面積(1m2 )当たりのMoS2 量を算出し
た。この場合に、ワイヤの表面積は、ワイヤの公称径を
半径として計算した。
mの3本の供試材を切り出した。なお、各供試材は表面
に疵がない部分を選んで切り出した。そして、これらの
供試材の表面を、供試材を腐食させる虞れがない有機溶
媒(例えば、石油エーテル、アセトン、四塩化炭素及び
フロン等)を使用して超音波洗浄することにより、ワイ
ヤ表面に付着している汚れ及び油脂分等の不純物を取り
除いた。この場合に、供試材が相互に擦れ合って疵が付
くことを防止するために、供試材の超音波洗浄は1本づ
つ行った。なお、超音波洗浄時に使用する洗浄液は、前
記有機溶媒に替えて、加工工程において使用する潤滑剤
を除去するのに適した液(湯及びその他の脱脂液等)を
使用してもよい。
いて、縦が500μm、横が600μmの領域(見かけ
上の表面積Sm=300000μm2 )における実表面
積を電子線三次元粗さ解析装置(例えば、ERA−80
00:(株)エリオニクス社製)を使用して測定した。そ
して、これらの実表面積の測定値の平均を算出し、これ
をワイヤの実表面積Saとした。なお、測定倍率は、ワ
イヤ径に拘わらず一定(150倍)とした。
Saにより、ワイヤ比表面積{(Sa/Sm)−1}を
算出した。
った(JIS K 0102−25,26に準じる)。
即ち、先ず、ワイヤから長さが25cmの供試材を4
本切り出し、溶媒(四塩化炭素)に浸した脱脂綿で前記
供試材の表面を拭き取った。この場合に、毎回新しい脱
脂綿を使用して、供試材表面の拭き取りを5回繰り返し
た。
に四塩化炭素を10ml加え、脱脂綿に四塩化炭素の液
をよくなじませた後に、この四塩化炭素の液をフラスコ
に移した。
ラス棒等で搾り、この四塩化炭素を前記フラスコに移し
た。
のメスフラスコに移し、更に約10mlの四塩化炭素で
前記フラスコを洗浄し、この洗浄液もメスフラスコに移
した。
で四塩化炭素を加えた。
溶液中の油分を定量した。この場合に、以下の方法によ
り検量線を作製した。先ず、メスフラスコ中の溶液を長
さが50mmの赤外線測定用セル(石英製)に装入し、
波長が3.4μm付近の吸光度を測定する。また、測定
すべき潤滑油2gに四塩化炭素を加えて200mlに希
釈した溶液(S1)を得た後、この溶液S1を2mlと
り、この溶液に四塩化炭素を加えて200mlに希釈し
た溶液S2を得た。そして、この溶液S2を2ml、1
0ml及び40mlとり、各溶液に四塩化炭素を加えて
200mlに希釈し、溶液中の油の濃度が0.002m
g/ml、0.01mg/ml及び0.04mg/ml
の標準試料を得た。
定して検量線を求め、この検量線を使用して供試材表面
の潤滑油の量を求めた。そして、測定により得た潤滑油
の量から、ワイヤ表面の単位面積当たりの油量を算出し
た。この場合に、ワイヤの表面積はワイヤ公称径を半径
として求めた。
離物、含有フラックス等を含む付着物量、鉄粉及びFe
化合物量、ワイヤ表面に存在するCa化合物量の定量
は、MoS2 量の定量と同様の原子吸光法又はICPで
分析を行った。
イヤ表面のMoS2量、油量、付着物量、鉄粉及びFe
化合物量並びにCa化合物量を下記表1,2に示す。
ヤについて、耐錆性、連続溶接性及び拡散水素量を調べ
た。これらの結果を、下記表3にまとめて示す。但し、
耐錆性は、恒温恒湿槽を使用し、30℃の温度で湿度が
80%の条件で耐錆試験を行い、672時間経過した後
に点状の錆が発生した場合を×、錆が発生しない場合を
○で示した。また、連続溶接性は、各ワイヤを適正な電
流及び電圧で連続溶接を行い、15分間経過後及び60
分間経過後における送給抵抗を、スタート時の送給抵抗
と比較し、下記数式2で求めた百分率が0(%)の場合
を◎、0〜5(%)の場合を○、5〜10(%)の場合
を△、10(%)以上の場合を×で示した。
スタート時の抵抗}×100 拡散性水素量は、JIS規格に準じてガスクロマトグラ
フィ法により溶接金属の拡散水素量を測定し、5ml未
満の場合を○、5ml以上の場合を×で示した。そし
て、これらの結果から、連続溶接性を総合的に評価し、
連続溶接性が優れている場合を○、劣っている場合を×
で示した。
8はいずれも連続溶接性が良好であると共に、耐錆性が
良好であり、拡散水素量も十分に低いものであった。特
に、実施例4,7,8については、連続溶接性が極めて
優れていた。一方、比較例1は、油量は適量であるため
耐錆性は優れているものの、連続溶接した場合の送給性
に難点があるものであった。比較例2は、比表面積は本
発明範囲内であるがワイヤ表面のMoS2 量及び油量が
過剰であるために、耐錆性及び連続溶接性が劣ると共に
拡散性水素量が多いものであった。比較例3は、ワイヤ
表面の油量は適量であるため拡散性水素量は拡散性水素
量は多くないが、耐錆性及び連続溶接性が劣るものであ
った。比較例4は、ワイヤ表面のMoS2 量が少なく、
且つ、比表面積も小さいため、耐錆性及び連続溶接性が
劣るものであった。比較例5は、潤滑油によりある程度
の送給性は確保しているものの満足できるものではな
く、長時間連続溶接には適さないものであった。比較例
6も、比表面積が小さいためワイヤ送給性が満足できる
ものではなく、長時間連続溶接には適さないものであっ
た。比較例7は、MoS2 量が多いため、耐錆性が劣る
ものであった。比較例8は、比表面積が小さいと共に油
量が多いため、連続溶接性が劣ると共に溶接金属中の拡
散性水素量が多いものであった。 「実施例B」次に、ソリッドワイヤについての実施例に
ついて、比較例と比較して説明する。
ラダイス等)の形状、表面仕上げ精度や及びイス素材に
用いられる硬質粒子(WC;タングステンカーバイト、
ダイヤ等)の粒度を調整することによって行った。測定方法 スプール及びパックに収納されたワイヤからサンプリ
ングした長さが約20mmの3本の供試材ワイヤを切り
出した。なお、各供試材は表面に疵がない部分を選んで
切り出した。そして、これらの供試材の表面を、供試材
を腐食させる虞れがない有機溶媒(例えば、石油エーテ
ル、アセトン、四塩化炭素及びフロン等)を使用して超
音波洗浄することにより、ワイヤ表面に付着している汚
れ及び油脂分等の不純物を取り除いた。この場合に、供
試材が相互に擦れ合って疵が付くことを防止するため
に、供試材の超音波洗浄は1本づつ行った。なお、超音
波洗浄時に使用する洗浄液は、前記有機溶媒に替えて、
加工工程において使用する潤滑剤を除去するのに適した
液(湯及びその他の脱脂液等)を使用してもよい。
いて、縦が500μm、横が600μmの領域(見かけ
上の表面積Sm=300000μm2)における実表面
積を電子線三次元粗さ解析装置(例えば、ERA−80
00:(株)エリオニクス社製)を使用して測定した。
そして、これらの実表面積の測定値の平均を算出し、こ
れをワイヤの実表面積Saとした。なお、測定倍率は、
ワイヤ径に拘わらず一定(150倍)とした。
Saにより、ワイヤ比表面積{(Sa/Sm)−1}を
算出した。
送給潤滑剤中に分散又は懸濁させることにより付着させ
た。送給潤滑剤はスキンパスや静電塗油装置等により塗
布した。測定方法 MoS2 量 先ず、ワイヤから長さが25cmの供試材を4本切り
出し、溶媒(クロロフォルム)に浸した脱脂綿で前記供
試材の表面を拭き取った。この場合に、毎回新しい脱脂
綿を使用して、供試材表面の拭き取りを5回繰り返し
た。
を50gの王水(HCl(36重量%)12.8g+H
NO3 (60重量%)37.16g)に溶解し、70℃
の温度に加熱した。
を入れた容器を洗浄した洗浄液を150mg(50mg
づつ3回)加え、1000mlにした。
誘導結合プラズマ(ICP)法により測定した。
面の単位面積(1m2 )当たりのMoS2 量を算出し
た。この場合に、ワイヤの表面積は、ワイヤの公称径を
半径として計算した。
った(JIS K 0102−25,26に準じる)。
即ち、先ず、ワイヤから長さが25cmの供試材を4
本切り出し、溶媒(四塩化炭素)に浸した脱脂綿で前記
供試材の表面を拭き取った。この場合に、毎回新しい脱
脂綿を使用して、供試材表面の拭き取りを5回繰り返し
た。
に四塩化炭素を10ml加え、脱脂綿に四塩化炭素の液
をよくなじませた後に、この四塩化炭素の液をフラスコ
に移した。
ラス棒等で搾り、この四塩化炭素を前記フラスコに移し
た。
のメスフラスコに移し、更に約10mlの四塩化炭素で
前記フラスコを洗浄し、この洗浄液もメスフラスコに移
した。
で四塩化炭素を加えた。
溶液中の油分を定量した。この場合に、以下の方法によ
り検量線を作製した。先ず、メスフラスコ中の溶液を長
さが50mmの赤外線測定用セル(石英製)に装入し、
波長が3.4μm付近の吸光度を測定する。また、測定
すべき潤滑油2gに四塩化炭素を加えて200mlに希
釈した溶液(S1)を得た後、この溶液S1を2mlと
り、この溶液に四塩化炭素を加えて200mlに希釈し
た溶液S2を得た。そして、この溶液S2を2ml、1
0ml及び40mlとり、各溶液に四塩化炭素を加えて
200mlに希釈し、溶液中の油の濃度が0.002m
g/ml、0.01mg/ml及び0.04mg/ml
の標準試料を得た。
定して検量線を求め、この検量線を使用して供試材表面
の潤滑油の量を求めた。そして、測定により得た潤滑油
の量から、ワイヤ表面の単位面積当たりの油量を算出し
た。この場合に、ワイヤの表面積はワイヤ公称径を半径
として求めた。
研削して0.2〜0.5gの試料を採取し、インパルス
炉を使った不活性ガス中での溶融型酸素分析法によって
酸素濃度を測定しこれをワイヤ表層部酸素濃度とした。
ワイヤトータル酸素濃度についてもワイヤの表層部の研
削を行わずに同様の方法で行った。
では、便宜的にワイヤ表面の接触電気抵抗を測定し、接
触電気抵抗値という電気的特性をもってワイヤ表面の不
均一さを知る指標とした。
ような装置により測定することができる。この図7に示
す装置は市販の電気接点シミュレータを本願発明者等が
改良したものである。ワイヤ1は矢印方向に連続的に移
動させる。このワイヤ1に電流端子12と電圧端子13
とを接触させ、電流端子12は電流リード線7を介して
電源6に接続されている。電圧端子13は電圧リード線
9を介して接触電気抵抗計8に接続されている。また、
電流端子12と電圧端子13との間のワイヤ1の表面に
は、電極4が荷重機構5により適宜の荷重を印加されな
がらワイヤ1に接触するようになっており、この電極4
は電流リード線7及び電圧リード線9を介して夫々電源
6及び接触電気抵抗計8の他方の端子に接触されてい
る。
を知るためには、長手方向にわたって、接触電気抵抗を
測定する必要がある。そのため、ワイヤ1を連続的に駆
動しながら接触電気抵抗を測定する。電圧端子13及び
電流端子12は、接触電気抵抗の測定に影響しなけれ
ば、ワイヤ1の両端に固定しても、又は端子位置を固定
してワイヤ1表面に摺動させてもよい。
m/分まで変えて測定を行ったところ、1分間に1mm
〜50cmの移動速度で測定すると、測定は可能である
が時間がかかりすぎて実用的でなく、5m〜10mの移
動速度で測定を行うと、測定は可能であるが、振動等に
より精度に問題があった。このため、適正な速度範囲は
1分間に50cm〜5mであるが、本発明においては速
度を1.2±0.4m/分とした。電流は1μAから1
00Aまで変えて測定した。測定電流が1μA〜50m
Aの範囲でも接触電気抵抗は測定できるが、起電力のバ
ラツキが大きすぎるために精度が低い。測定電流が5A
から100Aの範囲でも接触電気抵抗は測定できるが、
電流が高すぎて電極4とワイヤ1との接点が変質し、酸
化し、更には溶融してしまう。また、電流が高いと、測
定される接触抵抗の値及びその差がいずれ小さくなり、
耐錆び性が異なるワイヤ間でもその差が不明確になる。
適正な測定電流の範囲は50mAから5Aの範囲であ
る。本発明においては電流を0.5±0.1Aとした。
間に発生する電位差(V)を接触電気抵抗計8で測定
し、この電位差を測定電流で除することによって接触電
気抵抗(Ω)を計算した。この電位差は測定距離を0.
01〜0.5mm間隔で行う必要がある。これは、微小
な付着物が溶接用ワイヤ表面に残留しても、その存在を
検知できるようにするためである。実際の測定は0.1
±0.02mm間隔で行った。なお、この測定距離と
は、ワイヤ1を移動速度1.0±0.2m/分で移動さ
せつつ所定の時間間隔で接触電気抵抗を測定することに
よりその測定間隔を0.1±0.02mmにするもので
ある。
使用した。基準電極としては純銅の方が望ましいが、純
銅では摩耗が激しいという問題があった。測定される接
触電気抵抗の値は他の銅合金を用いて測定しても大差は
なかった。電流端子電極4の厚さは2mmであり、先端
にはR1mmの曲率を付け、表面粗さはエメリー紙(#
400)で研磨したままの状態にした。この電流端子電
極4を電荷機構5によりワイヤ1に押し付ける力は0.
49±0.05N(50±5gf)である。この押し付
け力は、大きくするとワイヤの表面全体の接触電気抵抗
の値が小さくなり、電気的な不均一さの程度が小さくな
って、不都合が生じた。逆に押し付け力を小さくすると
ワイヤ表面の電気的不均一さが誇張されすぎて、不都合
が生じた。ワイヤ1と電流端子電極4の相対的な移動速
度は1.0±0.2m/分とした。この速度で測定を行
えば50mmのワイヤについて3秒で測定できる。実際
の測定は4m程度の長さ全長にわたって測定し、その中
から任意の50mm部分の抵抗値を計算機によって統計
処理すればよい。ワイヤの接触電気抵抗値は直線的に測
定すればよい。必要なら螺旋状に測定しても、ジグザグ
に測定してもよい。測定の軌跡は問題ではなく、どのよ
うな軌跡であってもワイヤ50mm全長にわたって順次
接触電気抵抗を測定すればよい。但し、測定装置の簡便
の点で、直線的に測定するのが好ましい。以上のよう
に、データを採取したものをコンピュータ処理により平
均値および標準偏差(STD)を得た。評価方法 10000mm長手方向に測定した場合の平均値接触抵
抗が400mΩ以下であり、且つ 接触抵抗の標準偏差が100mΩ未満 →◎ 100以上〜200mΩ未満→○ 200mΩ以上 →△
O2(いずれも、25リットル/min)。
測定した。即ち、図8に示す如く、6mのコンジットチ
ューブ21の中央部に直径300mmのループ21a
(3回り)を形成すると共に、先端近傍に曲率0.01
(R=100mm)の3つのカーブを形成し、先端にカ
ーブドトーチ23を取り付け、ワイヤスプール24に巻
回した各供試ワイヤWを送給ロール25によってコンジ
ットチューブ21内に送り込み、送給ロール25にかか
る送給抵抗を測定し、平均送給抵抗値を得た。なお、図
8は過酷な送給系を示し、図9はコンジットチューブが
直線であり、通常の送給系を示す。評価基準 平均送給抵抗値;過酷な送給系でも4kgf未満→◎ + 2以上〜3kgf未満 →◎ 3以上〜4kgf未満 →○ 4kgf以上 →△
差(g/m2)を付着物量とした。
ー、インナーライナー、インナーチューブ、チップの重
量増加量により判断した。
着金属の拡散性水素量を測定し、5ml/100g未満
を○、5ml/100g以上を△とした。
分析例 下記表4(その1)) −12 直径0.9〜1.6mm(成分分析例 下記表
4(その2)) この供試材料の組成を下記表3に示す。また、供試ワイ
ヤのワイヤNo.、比表面積、MoS2量、潤滑油量を下記
表5に示す。更に、これらの実施例及び比較例の性能評
価の結果を下記表6に示す。
(1.2mm) 試験No.3比較例(YGW−11系 直径1.2m
m) 比表面積:0.0001、MoS2量:0.05g/
m2、油量:0.05g/m2に制御したノーメッキワイ
ヤ 試験No.4比較例(YGW−11系、直径1.2m
m) 比表面積:0.0001、MoS2量:0.30g/
m2、油量:0.05g/m2に制御したノーメッキワイ
ヤ 試験No.5比較例(YGW−11系、直径1.2m
m) 比表面積:0.0001、MoS2量:0.60g/
m2、油量:0.05g/m2に制御したノーメッキワイ
ヤ 試験No.6発明例(YGW−11系、直径1.2m
m) 比表面積:0.01、MoS2量:0.05g/m2、油
量:0.05g/m2に制御したノーメッキワイヤ 試験No.7比較例(YGW−11系、直径1.2m
m) 比表面積:0.01、MoS2量:0.0005g/
m2、油量:0.05g/m2に制御したノーメッキワイ
ヤ 試験No.8比較例(YGW−11系、直径1.2m
m) 比表面積:0.01、MoS2量:0.60g/m2、油
量:0.05g/m2に制御したノーメッキワイヤ 試験No.9発明例(YGW−11系、直径1.2m
m) 比表面積:0.04、MoS2量:0.05g/m2、油
量:0.05g/m2に制御したノーメッキワイヤ 試験No.10比較例(YGW−11系、直径1.2m
m) 比表面積:0.06、MoS2量:0.05g/m2、油
量:0.05g/m2に制御したノーメッキワイヤ 試験No.11発明例(YGW−11系、直径1.2m
m) 比表面積:0.005、MoS2量:0.05g/m2、
油量:0.05g/m2に制御したノーメッキワイヤ 試験No.12発明例(YGW−11系、直径1.2m
m) 比表面積:0.005、MoS2量:0.20g/m2、
油量:0.05g/m2に制御したノーメッキワイヤ 試験No.13発明例(YGW−11系、直径1.2m
m) 比表面積:0.005、MoS2量:0.30g/m2、
油量:0.05g/m2に制御したノーメッキワイヤ 試験No.14比較例(YGW−11系、直径1.2m
m) 比表面積:0.01、MoS2量:0.05g/m2、油
量:0.60g/m2に制御したノーメッキワイヤ 試験No.15比較例(YGW−11系、直径1.2m
m) 比表面積:0.01、MoS2量:0.05g/m2、油
量:0.005g/m2に制御したノーメッキワイヤ 試験No.16発明例(YGW−11系、直径1.2m
m) 比表面積:0.01、MoS2量:0.05g/m2、油
量:0.02g/m2に制御したノーメッキワイヤ 試験No.17発明例(YGW−11系、直径1.6m
m) 比表面積:0.01、MoS2量:0.05g/m2、油
量:0.05g/m2に制御したノーメッキワイヤ 試験No.18発明例(YGW−11系、直径1.2m
m)MAG溶接(Ar−20%CO2) 比表面積:0.02、MoS2量:0.04g/m2、油
量:0.05g/m2に制御したノーメッキワイヤ 試験No.19従来例 従来のYGW−12系メッキワイヤ(直径1.2mm) 試験No.20発明例(YGW−12系、直径1.2m
m) 比表面積:0.03、MoS2量:0.05g/m2、油
量:0.05g/m2に制御したノーメッキワイヤ 試験No.21発明例(YGW−11系、直径1.2m
m) No.6に同じ 試験No.22発明例(YGW−11系、直径1.2m
m) アルカリ量:0.0005mol/m2に制御した試験
No.6に該当するノーメッキワイヤ 試験No.23発明例(YGW−11系、直径1.2m
m) アルカリ量:0.005mol/m2に制御した試験N
o.6に該当するノーメッキワイヤ 試験No.24発明例(YGW−11系、直径1.2m
m) アルカリ量:0.01mol/m2、拭き取り量:0.
70g/m2に制御した試験No.6に該当するノーメ
ッキワイヤ 試験No.25比較例(YGW−11系、直径1.2m
m) アルカリ量:0.02mol/m2、拭き取り量:0.
90g/m2に制御した試験No.6に該当するノーメ
ッキワイヤ 試験No.26発明例(YGW−11系、直径1.2m
m) C量:0.001g/m2、拭き取り量:0.50g/
m2に制御した試験No.6に該当するノーメッキワイ
ヤ 試験No.27発明例(YGW−11系、直径1.2m
m) C量:0.03g/m2、拭き取り量:0.75g/m2
に制御した試験No.6に該当するノーメッキワイヤ 試験No.28比較例(YGW−11系、直径1.2m
m) C量:0.04g/m2、拭き取り量:0.91g/m2
に制御した試験No.6に該当するノーメッキワイヤ 試験No.29発明例(YGW−11系、直径1.2m
m) アルカリ量:0.01mol/m2、C量:0.03g
/m2、拭き取り量:1.10g/m2に制御した試験N
o.6に該当するノーメッキワイヤ 試験No.30比較例(YGW−11系、直径1.2m
m) アルカリ量:0.01mol/m2、C量:0.03g
/m2、拭き取り量:2.50g/m2に制御した試験N
o.6に該当するノーメッキワイヤで油量を増加させた
ワイヤ 試験No.31発明例 表層部分の酸素量:120ppm、ワイヤ全体の酸素
量:30ppmに制御した試験No.9に該当するノー
メッキワイヤ 試験No.32発明例 表層部分の酸素量:800ppm、ワイヤ全体の酸素
量:40ppmに制御した試験No.9に該当するノー
メッキワイヤ 試験No.33比較例 表層部分の酸素量:1200ppm、ワイヤ全体の酸素
量:55ppmに制御した試験No.34に該当するノ
ーメッキワイヤ 試験No.34比較例 表層部分の酸素量:800ppm、ワイヤ全体の酸素
量:80ppmに制御した試験No.9に該当するノー
メッキワイヤ
施例はいずれもワイヤ送給性が優れており、通電安定性
も優れていた。
クス入りワイヤ及びソリッドワイヤは、比表面積が特定
の範囲であると共に表面に所定量のMoS2が付着して
いるから、ワイヤ送給性及びアーク安定性が優れている
と共に耐錆性が良好であり、且つ、溶接金属柱の拡散水
素量を低減できて、更に高温割れが発生しにくいという
効果を奏する。このため、本願発明は、ロボット等を使
用した溶接作業における連続溶接を可能とし、溶接作業
の能率向上に多大の貢献をなす。
係を示すグラフ図である。
直交座標系により示す模式図である。
である。
メッシュを示す模式図である。
3次元直交座標系により示し、実表面を三角形の連結で
近似する模式図である。
図である。
Claims (9)
- 【請求項1】 その表面の測定対象領域における見かけ
上の表面積をSm、実表面積をSaとした場合に、下記
数式で定義される比表面積が0.005乃至0.035
であると共に、前記表面に0.004乃至0.24g/
m 2の二硫化モリブデンが付着しており、前記表面にメ
ッキが施されていないことを特徴とするアーク溶接用フ
ラックス入りワイヤ。 比表面積=(Sa/Sm)−1 - 【請求項2】 前記表面に0.04乃至0.50g/m
2の潤滑油が付着していることを特徴とする請求項1に
記載のアーク溶接用フラックス入りワイヤ。 - 【請求項3】 前記表面に付着している付着物の量を
0.80g/m 2以下に規制すると共に、前記付着物中
の鉄粉及びFe化合物量をFe元素換算で0.15g/
m 2以下に規制したことを特徴とする請求項1又は2に
記載のアーク溶接用フラックス入りワイヤ。 - 【請求項4】 前記表面にCa化合物がCa元素換算で
0.003乃至0.16g/m2付着していることを特
徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のアーク
溶接用フラックス入りワイヤ。 - 【請求項5】 その表面の測定対象域における見かけ上
の表面積をSm、実表面積をSaとした場合に、下記数
式で定義される比表面積が0.0005乃至0.05で
あると共に、前記表面に0.001乃至0.5g/m2
の二硫化モリブデンが付着しており、前記表面にメッキ
が施されていないことを特徴とするアーク溶接用ソリッ
ドワイヤ。 比表面積=(Sa/Sm)−1 - 【請求項6】 前記表面に0.01乃至0.50g/m
2の潤滑油が付着していることを特徴とする請求項5に
記載のアーク溶接用ソリッドワイヤ。 - 【請求項7】 Li,Na、K,Rb又はCsを含有す
る化合物を1種類又は2種類以上、その各元素の元素換
算量で、0.0005乃至0.010mol/m2だけ
表面に付着させたことを特徴とする請求項5又は6に記
載のアーク溶接用ソリッドワイヤ。 - 【請求項8】 前記表面に付着している付着物の量を
2.0g/m2以下に規制したことを特徴とする請求項
5乃至7のいずれか1項に記載のアーク溶接用ソリッド
ワイヤ。 - 【請求項9】 ワイヤ表層部酸素濃度が100乃至10
00ppm、全体の平均酸素濃度が70ppm以下であ
ることを特徴とする請求項5乃至8のいずれか1項に記
載のアーク溶接用ソリッドワイヤ。
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