JP2681944B2 - 真空溶解―加圧連続鋳造用複合モールド - Google Patents

真空溶解―加圧連続鋳造用複合モールド

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JP2681944B2 JP62257668A JP25766887A JP2681944B2 JP 2681944 B2 JP2681944 B2 JP 2681944B2 JP 62257668 A JP62257668 A JP 62257668A JP 25766887 A JP25766887 A JP 25766887A JP 2681944 B2 JP2681944 B2 JP 2681944B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、真空溶解‐加圧連続装置に用いるモール
ドに関するものである。 〔従来の技術〕 真空溶解‐加圧連続鋳造装置は、Zr,Ti,Crなどの活性
金属を含む鋼合金素材を溶解し、棒状体に連続鋳造する
装置として一般に知られている。第1図には、上記真空
溶解‐加圧連続鋳造装置の概略図が示されており、1は
チャンバ、2はモールド、3は水冷ジャケット、4は溶
湯、5はルツボ、6は高周波誘導コイル、7は棒状鋳
片、8は排気管、9は不活性ガス導入管を示す。上記真
空溶解‐加圧連続鋳造装置を用いて棒状鋳片を連続的に
鋳造する方法を説明する。 まず、排気管8のバルブを用いて、チャンバ1内を真
空し、ルツボ5内の金属を高周波誘導コイル6により溶
解し、溶湯4を得る。溶湯4が得られたならば、不活性
ガス導入管9を通ってArガスをチャンバ1に供給し、溶
湯4の表面をArガスにより加圧し、溶湯4を管状モール
ド2を通して上昇せしめ、水冷ジャケット3により冷却
しながら溶湯4を凝固せしめつつ棒状鋳片7を引き上
げ、連続的に鋳造する。上記モールド2の素材として、
ボロンナイトライドまたはグラファイトが使用されてお
り、これらの素材は熱伝導度が高いので水冷ジャケット
3による冷却効率がすぐれ、かつ潤滑性および加工性が
よいために正確な寸法の棒状鋳片をつくることができ、
モールド素材として広く使用されていた。 〔発明が解決しようとする問題点〕 ところが、上記ボロンナイトライドおよびグラファイ
トは、溶融金属に対する耐食性が劣るので、上記モール
ド2の溶湯に浸漬される部分は、溶損をうけやすい。第
2図は、溶損をうけたモールド2の拡大概略図を示し、
10は溶損部分を示す。 上記モールド2が溶損をうけると、ボロンナイトライ
ドの場合はN2ガスが発生し、グラファイトの場合は溶湯
中の微量酸素と反応してCOガスが発生する。上記発生ガ
スは、鋳片の凝固面に蓄積され、ガスホール欠陥11を生
じる。 このガスホール欠陥11が生じると、棒状鋳片7の引き
抜き中に、その部位で折損し、それ以上の引き抜きが不
可能になり、不良部分として歩留りを下げる原因とな
る。また、上記ガスホール欠陥11のある棒状鋳片を切断
して製造した原料を用いて真空蒸着を実施すると、上記
原料の溶解中に、ガスが急膨張し、溶融物がルツボより
飛散し、蒸着面を汚したり、蒸着むら発生の原因とな
り、蒸着薄膜品質を低下せしめることになる。 〔問題点を解決するための手段〕 上記溶融金属に対する耐食性にすぐれかつ熱衝撃性に
も強い耐火材としてZrO2系またはサイアロン系耐火材が
あることは知られているが、上記ZrO2系またはサイアロ
ン系耐火材は熱伝導度が極めて低く、ZrO2系またはサイ
アロン系耐火材で作製したモールドでは水冷ジャケット
による冷却効率が極めて悪いことがわかった。 そこで、本発明者等は、溶融金属に接触する部分の下
部モールドをZrO2系またはサイアロン系耐火材で作製
し、上記水冷ジャケットに接触する部分の上部モールド
を従来の熱伝導性に優れたボロンナイトライドまたはグ
ラファイトで作製し、下部モールドの上端部に下部モー
ルドの外径よりも小さい外径を有する小外径部分を形成
し、上部モールドの下端部に上部モールドの内径よりも
大きい内径を有する大内径部分を形成して前記下部モー
ルドの小外径部分を前記上部モールドの大内径部分に入
り込むように嵌合し接続した複合モールドを作製する
と、上部モールドと下部モールドの接合を一層強固にす
ることができるだけでなく、この複合モールドを用いて
真空溶解−加圧連続鋳造を行った場合、溶損の少ない下
部モールドに対する溶湯の接触面積を大きくとることが
でき、また熱伝導性にすぐれた上部モールドは水冷ジャ
ケットによる冷却効率にも優れ、ガスホール欠陥のない
棒状鋳片を連続的に鋳造することができるという知見を
得たのである。 この発明は、かかる知見にもとづいてなされたもので
あって、 熱伝導度が高くかつ潤滑性にすぐれた耐火材からな
り、下端部に上部モールドの内径よりも大きい内径を有
する大内径部分を有する上部モールドと、 溶湯と反応せずかつ熱衝撃性に強い耐火材からなり、
上端部は下部モールドの外径よりも小さい外径を有する
小外径部分を有する下部モールドとを接続してなる真空
溶解−加圧連続鋳造用複合モールドであって、 前記上部モールドと下部モールドを接続してなる接続
部は、下部モールドの小外径部分が上部モールドの大内
径部分に入り込むように嵌合しており、 さらに、上部モールドの周囲に水冷ジャケットを設け
た真空溶解−加圧連続鋳造用複合モールド、に特徴を有
するものである。 〔実施例〕 つぎに、この発明を実施例にもとづいて具体的に説明
する。 第3図は、この発明の真空溶解‐加圧連続鋳造用複合
モールドの概略図である。上記第3図において、12は上
部モールド、13は下部モールドであり、その他の番号は
第1図または第2図と同じであるから説明を省略する。
14は上記上部モールドと下部モールドとの接続部を示
し、上記接続は耐熱接着剤による接着、ネジ込み、耐熱
性ピンによるピン止め等の適宜手段を採用することがで
きる。上部モールド12は、前述の如く、ボロンナイトラ
イドあるいはグラファイト等の耐火材で作製することが
でき、下部モールド13は、ZrO2が40重量%以上含有され
ているZrO2系耐火材またはサイアロン系耐火材で作製す
ることが好ましい。 上記接続部14は、上記第3図に示されるように、耐熱
衝撃性に優れかつ溶湯と反応しない耐火材からなる下部
モールド13の上端部に下部モールド13の外径よりも小さ
い外径を有する小外径部分を形成し、熱伝導度が高くか
つ潤滑性にすぐれた耐火材からなる上部モールド12の下
端部に上部モールド12の内径よりも大きい内径を有する
大内径部分を形成し、下部モールド13の小外径部分を上
部モールド12の大内径部分に入り込むように嵌合して形
成する。かかる接続部14は、溶湯4に接触する下部モー
ルド13の溶湯接触面積を大きくとることができるだけで
なく、下部モールド13と上部モールド12の接続部14の接
触面積が大きくなるとことから、接合強度を大きくする
ことができる。上記ZrO2系耐火材は、ZrO2または95重量
%程度のZrO2と残り安定化剤とでなるものであり、サイ
アロン系耐火材とは、サイアロンまたはサイアロンを含
む耐火材からなるものである。 上記上部モールド12と下部モールド13からなる複合モ
ールドを用いて棒状鋳片7を真空溶解‐加圧連続鋳造
し、上記棒状鋳片全長に存在するガスホール欠陥の数を
超音波探傷器を用いて測定したところ、ガスホール欠陥
は存在しなかった。 一方、比較のために、従来の単一モールドを用いて真
空溶解‐加圧連続鋳造して得られた棒状鋳片全長を超音
波探傷器を用いて測定したところ、1m長当り2個のガス
ホール欠陥が発見された。 〔発明の効果〕 この発明の真空溶解‐加圧連続鋳造用複合モールドを
用いることにより棒状鋳片のガスホール欠陥発生を防止
することができ、モールドの溶損もなくなるのでモール
ドの寿命を大幅に延長することができた。
【図面の簡単な説明】 第1図は、真空溶解‐加圧連続鋳造装置の概略図、第2
図は、上記真空溶解‐加圧連続鋳造装置に用いる従来の
モールドの拡大説明図、 第3図は、上記真空溶解‐加圧連続鋳造装置に用いる本
願発明の複合モールドの拡大説明図である。 3…水冷ジャケット、4…溶湯 7…棒状鋳片、12…上部モールド 13…下部モールド、14…接続部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−106648(JP,A) 特開 昭63−130247(JP,A) 特公 昭48−5413(JP,B1)

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.熱伝導度が高くかつ潤滑性にすぐれた耐火材からな
    り、下端部に上部モールドの内径よりも大きい内径を有
    する大内径部分を有する上部モールドと、 溶湯と反応せずかつ熱衝撃性に強い耐火材からなり、上
    端部は下部モールドの外径よりも小さい外径を有する小
    外径部分を有する下部モールドとを接続してなる真空溶
    解−加圧連続鋳造用複合モールドであって、 前記上部モールドと下部モールドを接続してなる接続部
    は、下部モールドの小外径部分が上部モールドの大内径
    部分に入り込むように嵌合しており、 さらに、上部モールドの周囲に水冷ジャケットを設けた
    ことを特徴とする真空溶解−加圧連続鋳造用複合モール
    ド。 2.上記熱伝導度が高くかつ潤滑性にすぐれた耐火材
    は、ボロンナイトライドまたはグラファイトであり、上
    記溶湯と反応せずかつ熱衝撃性に強い耐火材は、ZrO2
    またはサイアロン系耐火材であることを特徴とする特許
    請求の範囲第1項記載の真空溶解−加圧連続鋳造用複合
    モールド。
JP62257668A 1987-10-13 1987-10-13 真空溶解―加圧連続鋳造用複合モールド Expired - Lifetime JP2681944B2 (ja)

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