JPH07256428A - 加圧鋳造法 - Google Patents
加圧鋳造法Info
- Publication number
- JPH07256428A JPH07256428A JP5336694A JP5336694A JPH07256428A JP H07256428 A JPH07256428 A JP H07256428A JP 5336694 A JP5336694 A JP 5336694A JP 5336694 A JP5336694 A JP 5336694A JP H07256428 A JPH07256428 A JP H07256428A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- plunger
- heat insulating
- plunger tip
- insulating layer
- casting method
- Prior art date
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- Pending
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- Molds, Cores, And Manufacturing Methods Thereof (AREA)
- Coating By Spraying Or Casting (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 加圧鋳造法により鋳造する際に、湯口近傍に
発生する引け巣を、大幅に低減できるようにしたこと。 【構成】 プランジャー７により金型１内の溶湯を加圧
して鋳造する加圧鋳造法において、プランジャーチップ
６先端部及び金型ビスケット部８に、断熱層９を形成し
たプランジャーと金型を用いて加圧鋳造することを特徴
とする加圧鋳造法。
発生する引け巣を、大幅に低減できるようにしたこと。 【構成】 プランジャー７により金型１内の溶湯を加圧
して鋳造する加圧鋳造法において、プランジャーチップ
６先端部及び金型ビスケット部８に、断熱層９を形成し
たプランジャーと金型を用いて加圧鋳造することを特徴
とする加圧鋳造法。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、加圧鋳造において抜熱
が著しいビスケット部及びプランジャーチップ先端間の
溶湯の冷却・凝固速度を低下させ、湯口部における有効
な押湯効果による引け巣防止を目的とした鋳造法に関す
るものである。
が著しいビスケット部及びプランジャーチップ先端間の
溶湯の冷却・凝固速度を低下させ、湯口部における有効
な押湯効果による引け巣防止を目的とした鋳造法に関す
るものである。
【０００２】
【従来の技術】加圧鋳造は、プランジャーにより金型内
の溶湯を加圧して鋳造する方法で、鋳造された製品は、
特に加工を施さずに使用されるもので、広い分野に利用
されている。しかし加圧鋳造においては、金型のビスケ
ット部、及びプランジャーチップ先端間の湯口部近傍の
溶湯の温度が低下する抜熱現象が起り、引け巣が発生
し、製品の歩留まりが低下する問題があった。これを防
止するため湯口部を加熱する方法が行われているが、こ
の方法においては、金型全体にも熱影響が及ぶため、引
け巣の発生を防止することが困難であった。
の溶湯を加圧して鋳造する方法で、鋳造された製品は、
特に加工を施さずに使用されるもので、広い分野に利用
されている。しかし加圧鋳造においては、金型のビスケ
ット部、及びプランジャーチップ先端間の湯口部近傍の
溶湯の温度が低下する抜熱現象が起り、引け巣が発生
し、製品の歩留まりが低下する問題があった。これを防
止するため湯口部を加熱する方法が行われているが、こ
の方法においては、金型全体にも熱影響が及ぶため、引
け巣の発生を防止することが困難であった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、引け巣
の発生を防止するために、金型に温度勾配をつけて湯口
部の凝固を遅らせる実験を行った。その結果、金型の温
度勾配を制御するだけでは湯口部の凝固を遅らせること
はできず、引け巣の発生を完全に防止できなかった。ま
た、製品形状によっては湯口部の凝固が製品内部より先
に凝固し湯口を閉塞する実験結果を得た。さらに、プラ
ンジャーによって加圧されているビスケット部は、エア
ギャップが形成されず抜熱が著しく、これが湯口部の温
度低下の原因であることが実験によって明らかになっ
た。本発明は上記の知見に基づいてなされたもので、湯
口部近傍の溶湯の温度低下を緩和して、引け巣発生の少
ない加圧鋳造法を開発したものである。
の発生を防止するために、金型に温度勾配をつけて湯口
部の凝固を遅らせる実験を行った。その結果、金型の温
度勾配を制御するだけでは湯口部の凝固を遅らせること
はできず、引け巣の発生を完全に防止できなかった。ま
た、製品形状によっては湯口部の凝固が製品内部より先
に凝固し湯口を閉塞する実験結果を得た。さらに、プラ
ンジャーによって加圧されているビスケット部は、エア
ギャップが形成されず抜熱が著しく、これが湯口部の温
度低下の原因であることが実験によって明らかになっ
た。本発明は上記の知見に基づいてなされたもので、湯
口部近傍の溶湯の温度低下を緩和して、引け巣発生の少
ない加圧鋳造法を開発したものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明はプランジャーに
より金型内の溶湯を加圧して鋳造する加圧鋳造法におい
て、プランジャーチップ先端部及び金型ビスケット部
に、断熱層を形成したプランジャーと金型を用いて加圧
鋳造することを特徴とする加圧鋳造法を請求項１とし、
前記の断熱層は、セラミックスまたはサーメットからな
る材料であることを特徴とする請求項１記載の加圧鋳造
法を請求項２とし、前記の断熱層は、溶射または嵌込み
により形成することを特徴とする請求項１または２記載
の加圧鋳造法を請求項３とするものである。
より金型内の溶湯を加圧して鋳造する加圧鋳造法におい
て、プランジャーチップ先端部及び金型ビスケット部
に、断熱層を形成したプランジャーと金型を用いて加圧
鋳造することを特徴とする加圧鋳造法を請求項１とし、
前記の断熱層は、セラミックスまたはサーメットからな
る材料であることを特徴とする請求項１記載の加圧鋳造
法を請求項２とし、前記の断熱層は、溶射または嵌込み
により形成することを特徴とする請求項１または２記載
の加圧鋳造法を請求項３とするものである。
【０００５】
【作用】すなわち本発明は、プランジャーチップ先端部
及び金型ビスケット部に、熱伝導率の低い、かつ溶湯と
の反応性の低い断熱層を形成したプランジャー及び金型
を用いて加圧鋳造するもので、プランジャーチップ及び
金型ビスケット部の溶湯への熱伝導を低下させ、湯口部
の溶湯の凝固の進行を遅くすることを可能にした。また
プランジャー加圧による金型内溶湯への押湯効果を増大
させることができ、その結果引け巣の発生を防止できる
ものである。また、本発明によって加圧鋳造法の他の特
長（例えば、エアギャップの低減による冷却速度の増
加、ガス溶解度の増加によるガス欠陥の低減）が鋳造品
の品質の向上に寄与できるものである。
及び金型ビスケット部に、熱伝導率の低い、かつ溶湯と
の反応性の低い断熱層を形成したプランジャー及び金型
を用いて加圧鋳造するもので、プランジャーチップ及び
金型ビスケット部の溶湯への熱伝導を低下させ、湯口部
の溶湯の凝固の進行を遅くすることを可能にした。また
プランジャー加圧による金型内溶湯への押湯効果を増大
させることができ、その結果引け巣の発生を防止できる
ものである。また、本発明によって加圧鋳造法の他の特
長（例えば、エアギャップの低減による冷却速度の増
加、ガス溶解度の増加によるガス欠陥の低減）が鋳造品
の品質の向上に寄与できるものである。
【０００６】上記の被覆層の材料としては、熱伝導率が
低く、かつ溶湯と反応性の低いもの、例えばセラミック
スまたはサーメットがよく、セラミックとしては、ジル
コニア、アルミナ、マグネシア、Ｓｉｃ等が使用でき、
またサーメットとしては、アルミナ−Ｆｅ系、ＴｉＣ−
Ｎｉ系、ＴｉＣ−Ｃｏ系等が使用できる。さらに上記の
断熱層を形成する方法としては、溶射または嵌込みによ
って容易に形成できる。
低く、かつ溶湯と反応性の低いもの、例えばセラミック
スまたはサーメットがよく、セラミックとしては、ジル
コニア、アルミナ、マグネシア、Ｓｉｃ等が使用でき、
またサーメットとしては、アルミナ−Ｆｅ系、ＴｉＣ−
Ｎｉ系、ＴｉＣ−Ｃｏ系等が使用できる。さらに上記の
断熱層を形成する方法としては、溶射または嵌込みによ
って容易に形成できる。
【０００７】
【実施例】以下に本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図１は本発明の一実施例に係る加圧鋳造法
に用いた装置の側断面図であり、１は金型で、溶湯が鋳
造される２の金型キャビティとその下方のランナー部３
があり、金型は水冷パイプ４により冷却される。金型の
側面のスリーブ５内にはプランジャーチップ６を有する
プランジャー７があり、前記プランジャーチップ６の先
端部及びプランジャーチップと対向する金型ビスケット
部８にジルコニアを溶射して断熱層９を形成する。
て説明する。図１は本発明の一実施例に係る加圧鋳造法
に用いた装置の側断面図であり、１は金型で、溶湯が鋳
造される２の金型キャビティとその下方のランナー部３
があり、金型は水冷パイプ４により冷却される。金型の
側面のスリーブ５内にはプランジャーチップ６を有する
プランジャー７があり、前記プランジャーチップ６の先
端部及びプランジャーチップと対向する金型ビスケット
部８にジルコニアを溶射して断熱層９を形成する。
【０００８】このように構成した金型とプランジャーの
加圧鋳造装置により、表１に示すアルミニウム合金を鋳
造温度６００℃、鋳造圧力８００ｋｇｆとして、図２に
示すような厚さ２０ｍｍ、巾１００ｍｍ、長さ２００ｍ
ｍの鋳造品を得た。また比較のため断熱層を形成しない
従来の方法により、同様の鋳造品を作成した。そしてこ
れら試料の引け巣の発生位置を、図２に示すようにラン
ナー部から製品部へかかる寸法を測定して求めて発生状
況を調べた。この結果を表１に示す。
加圧鋳造装置により、表１に示すアルミニウム合金を鋳
造温度６００℃、鋳造圧力８００ｋｇｆとして、図２に
示すような厚さ２０ｍｍ、巾１００ｍｍ、長さ２００ｍ
ｍの鋳造品を得た。また比較のため断熱層を形成しない
従来の方法により、同様の鋳造品を作成した。そしてこ
れら試料の引け巣の発生位置を、図２に示すようにラン
ナー部から製品部へかかる寸法を測定して求めて発生状
況を調べた。この結果を表１に示す。
【０００９】
【表１】
【００１０】表１から明らかなように、本発明方法のＡ
Ｃ３Ａ及びＡＣ４ＣＨ合金は引け巣が全く発生せず、ま
たＡＤＣ５、ＡＣ９Ａ合金は、引け巣発生位置がランナ
ー部に発生しているが、これは図２に示すように、引け
巣１０の発生位置が製品部に及ばないため、製品歩留ま
りの低下にならない。これに対して従来の方法では、い
ずれの合金も引け巣位置が製品部にも発生し歩留まりが
低下する。
Ｃ３Ａ及びＡＣ４ＣＨ合金は引け巣が全く発生せず、ま
たＡＤＣ５、ＡＣ９Ａ合金は、引け巣発生位置がランナ
ー部に発生しているが、これは図２に示すように、引け
巣１０の発生位置が製品部に及ばないため、製品歩留ま
りの低下にならない。これに対して従来の方法では、い
ずれの合金も引け巣位置が製品部にも発生し歩留まりが
低下する。
【００１１】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれば
湯口部近傍に発生する引け巣を著しく低減でき、したが
って歩留まりを大きく向上できるもので、工業上顕著な
効果を奏するものである。
湯口部近傍に発生する引け巣を著しく低減でき、したが
って歩留まりを大きく向上できるもので、工業上顕著な
効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施例に係る加圧鋳造法に用いる装
置の側断面図
置の側断面図
【図２】本発明の一実施例による鋳造製品の側面図
１ 金型 ２ 金型キャビティ ３ ランナー部 ４ 水冷パイプ ５ スリーブ ６ プランジャーチップ ７ プランジャー ８ 金型ビスケット部 ９ 断熱層 １０ 引け巣
Claims (3)
- 【請求項１】 プランジャーにより金型内の溶湯を加圧
して鋳造する加圧鋳造法において、プランジャーチップ
先端部及び金型ビスケット部に、断熱層を形成したプラ
ンジャーと金型を用いて加圧鋳造することを特徴とする
加圧鋳造法。 - 【請求項２】 前記の断熱層は、セラミックスまたはサ
ーメットからなる材料であることを特徴とする請求項１
記載の加圧鋳造法。 - 【請求項３】 前記の断熱層は、溶射または嵌込みによ
り形成することを特徴とする請求項１または２記載の加
圧鋳造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5336694A JPH07256428A (ja) | 1994-03-24 | 1994-03-24 | 加圧鋳造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5336694A JPH07256428A (ja) | 1994-03-24 | 1994-03-24 | 加圧鋳造法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07256428A true JPH07256428A (ja) | 1995-10-09 |
Family
ID=12940823
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5336694A Pending JPH07256428A (ja) | 1994-03-24 | 1994-03-24 | 加圧鋳造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07256428A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2003055626A1 (en) * | 2001-12-28 | 2003-07-10 | Bbs-Riva S.P.A. | Hydraulic device for pumping molten metal and/or controlling a molten metal flow |
| CN104308119A (zh) * | 2014-10-09 | 2015-01-28 | 河北锐利机械科技有限公司 | 减速箱座的金属铸型及其加压铸造方法 |
-
1994
- 1994-03-24 JP JP5336694A patent/JPH07256428A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2003055626A1 (en) * | 2001-12-28 | 2003-07-10 | Bbs-Riva S.P.A. | Hydraulic device for pumping molten metal and/or controlling a molten metal flow |
| US7427190B2 (en) | 2001-12-28 | 2008-09-23 | Bbs-Riva S.P.A. | Hydraulic device for pumping molten metal and/or controlling a molten metal flow |
| CN104308119A (zh) * | 2014-10-09 | 2015-01-28 | 河北锐利机械科技有限公司 | 减速箱座的金属铸型及其加压铸造方法 |
| CN104308119B (zh) * | 2014-10-09 | 2018-07-13 | 河北锐利机械科技有限公司 | 减速箱座的金属铸型及其加压铸造方法 |
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