JPH0733433U - 金型のカセット式冷却ブロック - Google Patents

金型のカセット式冷却ブロック

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JPH0733433U
JPH0733433U JP5986393U JP5986393U JPH0733433U JP H0733433 U JPH0733433 U JP H0733433U JP 5986393 U JP5986393 U JP 5986393U JP 5986393 U JP5986393 U JP 5986393U JP H0733433 U JPH0733433 U JP H0733433U
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JP
Japan
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cooling
mold
casting
block
cooling block
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Pending
Application number
JP5986393U
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English (en)
Inventor
和美 石川
勝洋 佐藤
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Hitachi Metals Ltd
Original Assignee
Hitachi Metals Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 薄肉部と厚肉部が混在する複雑形状の鋳物の
局部(厚肉部)を冷却することができる冷却手段を提供
する。 【構成】 金属製板状ブロックに設けた冷却孔の入口か
ら出口にかけての冷却通路を屈曲した冷却通路に形成し
たカセット式金型の冷却ブロックである。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は鋳造用金型の冷却に係り、特に、薄肉部と厚肉部の混在する複雑形状 の鋳物を製造する鋳造用金型に用いるカセット式冷却ブロックに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、鋳物の厚肉部のひけ巣等の鋳造欠陥を防止するために、冷し金等による 冷却手段が行われている。例えば、実公平1−20057号公報においては、図 4に示す如く、圧縮空気を冷却パイプ35の先端から冷し金28の腔部29内に 噴出し、冷し金28の先部30を冷却する金型の冷却装置を開示している。すな わち、型締めされてキャビィティ24を形成する可動型23と固定型22の少な くとも一方に形成されたジャケット27に冷却パイプ35が接続されている金型 21の冷却装置26であって、ジャケット27の先端31がキャビィティ24に 露呈され、冷し金28がジャケット27の周囲に微小間隙を有して介装されてキ ャビィティ24に臨まれている。なお、冷し金28は金型21にたいして断熱カ ラー33を介してフランジ32でボルト34により締結されている。この構成に おいて、キャビィティ24に注入された溶湯37のうち厚肉形成部25に対応す る溶湯は、冷し金28の先端31に直接当接されるので、冷し金28の先端31 からの冷熱伝導で放熱が促進される。その結果,凝固時の溶湯37の厚肉形成部 25は局部的に冷却され,その部分との温度差を強制的に調整して,ひけ巣,割 れ等の鋳造欠陥の防止を図るものである。なお、36は中子を示す。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
前記冷却装置は,金型(固定型又は可動型)に付設した冷却装置であるため, 少量多品種の生産では経済的でなく,また,薄肉部と厚肉部が混在する複雑形状 の鋳物の厚肉部のみの局部を冷却する冷却手段としては,あまりにも局所のみが 冷却されることから,適切でない場合等の問題がある。従って、本考案の目的は 複雑形状を有する鋳物の厚肉部の程度に応じた冷却を可能とする金型の冷却手段 を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案者は、複雑形状の鋳造鋳物の厚肉部に発生する鋳造欠陥を防止するため に、この厚肉部の金型部分をエア(空気)冷却するのに取替可能とする冷却手段 を用いることに想到し本考案に到達した。すなわち、本考案は金属製板状ブロッ クに設けた冷却孔の入口から出口にかけての冷却通路を屈曲した冷却通路に形成 することを特徴としている。 金型の冷却ブロックであり、鋳造される鋳物の局部的な厚肉部の程度に応じて 取替え使用可能なようにカセット式に製作されている。 本考案の金型の冷却ブロックについて図を参照して説明する。 図1は本考案の金型の冷却ブロックの平面図であり、図2は図1のA−A矢視 断面図である。本考案のカセット式冷却ブロック1は、図2に示す断面図の如く 、若干のテーパ部をもたせた平板状であって、図1に示す如く、冷却孔の入口3 から出口4にかけての冷却通路2を屈曲した形状に形成し、カセット式の小型で あるが冷却効率を増加する構成としたものである。そして、その適用に際しては 、図3に示す如く、金型の上型8と下型9とよりなるキャビィティ部に鋳造され る厚肉部7の局部をエア(空気)冷却するために、本考案の冷却ブロック1を金 型の鋳抜き部に挿入しボルト6で締めつけ固定するものである。鋳造される鋳物 の厚肉部の相違によって、冷却通路の屈曲の数や冷却ブロックの大きさの違うも のを取替えて適宜適用できる。
【0005】
【実施例及び作用】
(実施例1) 鋳造製品は、製品重量3kgの4ポートのインテークマニホールドで、ポート 間に比較的大きめのボス部(厚肉部分)がある。このボス部の内部欠陥発生ポテ ンシャルを下げるために、金型で鋳抜きをして極力肉厚を減らし、この鋳抜き部 を速やかに凝固させ、引け巣とアルミカジリ防止を目的にエア冷却を行った。こ の結果、ボス部の鋳巣を防止できた。 このエアー冷却したボス部のミクロ組織よりDAS(デンドライトアームスペ ーシング)の平均値は42であった。比較品として、エア冷却していない従来品 について同じ部位のDASの値を調べたところ49であった。このことから、エ ア冷却による組織微細化が行なわれていることがわかる。 なお、注湯する直前の金型温度(型の表面からキャビティに向かってあけた5 0mmφの穴に3.2mmφのシース熱電対を挿入して測温した温度)は415 ℃であった。冷却エアの供給圧力は3.0kgf/cm2 、鋳造時のアルミニウ ム溶湯の鋳込温度は695℃であった。
【0006】 (実施例2) 製品重量4.6kgのV型8気筒エンジン用のコレクターについては、鋳肌の 高品質を要求されることから、本考案の冷却ブロックによるエア(空気)冷却を 行った。この結果、厚肉部であるコレクー部からの気圧洩れを防止できた。 実施例2でのDAS(デントライトスペーシング)の値は、49であった。同 部位について、エア冷却なしの従来品についてのDASの値は52であった。こ のことから、エア冷却効果があったことが確認できた。 鋳込直前の金型温度は350℃であった。またアルミニウム溶湯の鋳込温度は 700℃であった。冷却エアの供給圧力は実施例1と同様3.0kgf/cm2 であった。
【0007】
【考案の効果】
以上述べた如く、本考案の金型のカセット式冷却ブロックによれば、鋳造され る複雑形状の鋳物であって、薄肉部と厚肉部が混在する場合に、厚肉部を局部的 に冷却することができるので鋳造欠陥の発生を防止することができる。しかも、 厚肉部の厚さに応じて、使用する冷却ブロックを適宜選択して使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の金型の冷却ブロックの平面図である。
【図2】図1のA−A矢視断面図である。
【図3】鋳造金型に本考案の冷却ブロックを適用した状
態を示す縦断面図である。
【図4】固定型と可動型とを有する鋳造用金型の冷却装
置の縦断図である。
【符号の説明】
1 カセット式冷却ブロック 2 冷却通路 3 冷却孔入口 4 冷却孔出口 5 金属製板状ブロック 6 ボルト 7 鋳物の厚肉部 8 上型 9 下型 21 鋳造用金型 22 固定型 23 可動型 24 キャビィティ 25 厚肉形成部 26 冷却装置 27 ジャケット 28 冷し金 29 腔部 30 先部 31 先端 32 フランジ 33 断熱カラー 34 ボルト 35 冷却パイプ 36 中子 37 溶湯

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋳物の厚肉部を冷却する冷却手段におい
    て、金属製板状ブロックに設けた冷却孔の入口から出口
    にかけての冷却通路を屈曲した冷却通路に形成したこと
    を特徴とする金型の冷却ブロック。
  2. 【請求項2】 鋳造される鋳物の局部的な厚肉部の程度
    に応じて取替え使用可能なようにカセット式に製作され
    ていることを特徴とする請求項1に記載の金型の冷却ブ
    ロック。
JP5986393U 1993-11-08 1993-11-08 金型のカセット式冷却ブロック Pending JPH0733433U (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015188889A (ja) * 2014-03-27 2015-11-02 株式会社豊田自動織機 鋳造用金型
WO2020230902A1 (ja) * 2019-05-16 2020-11-19 株式会社メッツ 鋳造装置
CN115279516A (zh) * 2020-03-06 2022-11-01 东京窑业株式会社 压铸用套筒的设置构造及压铸用套筒

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