JP3019113B2 - 中空状低融点合金製中子の製造方法 - Google Patents

中空状低融点合金製中子の製造方法

Info

Publication number
JP3019113B2
JP3019113B2 JP3121341A JP12134191A JP3019113B2 JP 3019113 B2 JP3019113 B2 JP 3019113B2 JP 3121341 A JP3121341 A JP 3121341A JP 12134191 A JP12134191 A JP 12134191A JP 3019113 B2 JP3019113 B2 JP 3019113B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
melting point
point alloy
core
mold
low melting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP3121341A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04351246A (ja
Inventor
昌臣 鈴木
Original Assignee
カルソニック株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by カルソニック株式会社 filed Critical カルソニック株式会社
Priority to JP3121341A priority Critical patent/JP3019113B2/ja
Publication of JPH04351246A publication Critical patent/JPH04351246A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3019113B2 publication Critical patent/JP3019113B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Molds, Cores, And Manufacturing Methods Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複雑形状をした合成樹
脂製管状部材の製造に使用される中空状低融点合金製中
子の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車のキャブレタとエンジンと
を接続するインテークマニホールド、ターボチャージャ
ーで加圧された空気をエンジンの吸気側に導くためのタ
ーボ用配管等のエンジン用吸気部材は、アルミニウムダ
イカスト等で製造されていた。然し、アルミニウムダイ
カスト等の製品では、肉厚の薄肉化に限度があり、エン
ジンの軽量化に伴ってインテークマニホールド,ターボ
用配管等の軽量化ができない欠点があった。
【0003】そこで、軽量化のためにインテークマニホ
ールドを樹脂化することが、例えば、特開昭58−82
059号公報等に開示されている。図6に示す如く、イ
ンテークマニホールド1の各ブランチ2の形状は複雑な
ため、通常の樹脂成形方法では製造することが困難であ
る。そのため、図7に示す如く、インテークマニホール
ド1のブランチ2を形成する中子10を、例えば錫−ビ
スマス合金等の低融点合金で製造したものを使用してい
る。
【0004】この低融点合金製の中子10を用いれば、
公知の手段によって複数に分割できる金型14を用い
て、射出成形される。その場合には、金型14内に低融
点合金製の中子10を配したのち、ナイロン等の樹脂を
溶融状態で注入し、金型14と低融点合金製の中子10
との間に樹脂層6を形成する。
【0005】その後、金型14を開いて、図7に示す状
態の成形部材7を取り出す。次に、この成形部材7を、
低融点合金の融点よりも高く樹脂の融点よりも低い温度
(例えば、190℃)にされたオイルバス中に浸漬す
る。オイルバス中では、低融点合金が融解し、成形部材
7から溶出し、樹脂層6を残すことになる。
【0006】その結果、図6に示すインテークマニホー
ルド1を得ることができる。このインテークマニホール
ド1は、コレクタパイプ3とフランジ4,5とが一体に
成形されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】然し乍ら、斯かる従来
の低融点合金製の中子10は、比重の大きな錫−ビスマ
ス合金等の低融点合金によって形成されているため、重
くなり、金型内に配置する際の作業性が悪く、而も危険
であった。又、低融点合金製の中子10は、無垢の低融
点合金によって形成されているため、オイルバス等によ
る融解,溶出に時間が掛かり過ぎるという問題があっ
た。
【0008】更に、低融点合金製の中子10は、無垢の
低融点合金によって形成されているため、材料費が高価
となる問題があった。そこで、低融点合金製の中子10
を中空状に形成することが考えられるが、鋳込み時に中
空部を形成する場合には、別途特別な中子が必要にな
り、また、機械加工等で中空部を形成する場合には、多
大な工数が必要になるという問題があった。
【0009】本発明は斯かる従来の問題点を解決するた
めに為されたもので、その目的は、中空状の低融点合金
製中子を簡易,確実に製造することのできる中空状低融
点合金製中子の製造方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の中空状低融点合
金製中子の製造方法は、鋳型内に形成される中子形成空
間内に、鋳型の湯口から溶融状態の低融点合金を鋳込ん
だ後、前記中子形成空間内の低融点合金を、鋳型内に配
置される冷却配管に冷却液を流して冷却するとともに、
中子形成空間の表面側に位置する低融点合金の温度を温
度センサにより測定し、測定された低融点合金の温度が
所定の温度になったところで、前記鋳型を横転あるいは
反転させて、中子形成空間の内部に位置する溶融状態の
低融点合金を、前記湯口から外部に排出するものであ
る。
【0011】
【作用】本発明の中空状低融点合金製中子の製造方法に
於ては、鋳型を横転あるいは反転させて、中子形成空間
の内部に位置する溶融状態の低融点合金を、湯口から外
部に排出することにより、中子の中心に沿って中空部が
形成される。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1及び図2は、本発明の中空状低融点合金製中
子の製造方法の一実施例に使用される鋳型を示すもの
で、この鋳型21は、上型23と下型25とにより形成
されている。
【0013】上型23と下型25との間には、ターボチ
ャージャーで加圧された空気をエンジンの吸気側に導く
ための樹脂製ターボ用配管の内形形状に対応する形状の
中子形成空間27が形成されている。上型23には、湯
口29および押湯口31が形成されている。上型23お
よび下型25には、中子形成空間27の廻りに冷却配管
33が蛇行状態で配置されている。
【0014】また、上型23の中子形成空間27の近傍
には、中子形成空間27の表面側に位置する低融点合金
の温度を測定する、例えば、熱電対からなる温度センサ
35が配置されている。このような鋳型21は、図3に
示すように、マスターモデル37を型枠39にセットし
て、所定厚さの砂(生砂,レジン等)41を被せた後、
図4に示すように、ステンレス,アルミニウム等の冷却
配管33、および温度センサ35を設置し、さらに、砂
を被せることにより製造される。
【0015】そして、このような鋳型21を用いて本発
明の中空状低融点合金製中子の製造方法の一実施例が以
下述べるようにして行われる。すなわち、先ず、鋳型2
1内に形成される中子形成空間27内に、鋳型21の湯
口29から溶融状態の、例えば、錫−ビスマス合金等の
低融点合金が鋳込まれる。
【0016】この後、中子形成空間27内の低融点合金
が、鋳型21内に配置される冷却配管33に、水等の冷
却液を流すことにより冷却され、同時に、中子形成空間
27の表面側に位置する低融点合金の温度が温度センサ
35により測定される。そして、測定された低融点合金
の温度が所定の温度になったところで、鋳型21が、例
えば、図5に示すように、横転され、中子形成空間27
の内部に位置する溶融状態の低融点合金43が、湯口2
9から外部に排出され、中子の中心に沿って中空部45
の形成される中空状低融点合金製中子47が得られる。
【0017】なお、鋳型21の横転時の温度センサ35
の温度は、低融点合金43の材質,中子形成空間27の
形状,温度センサ35の位置等により決定されるもの
で、中子形成空間27の外側の低融点合金43が凝固状
態であり、内部の低融点合金43が溶融状態である時
に、温度センサ35により検出される温度の値が予め選
択されて使用される。
【0018】しかして、上述した本発明の中空状低融点
合金製中子の製造方法では、鋳型21を横転させて、中
子形成空間47の内部に位置する溶融状態の低融点合金
43を、湯口29から外部に排出することにより、中子
の中心に沿って中空部45が形成されるため、中空状低
融点合金製中子47を簡易,確実に製造することが可能
となる。
【0019】そして、中子形成空間27内に鋳込まれた
低融点合金43を、鋳型21内に配置される冷却配管3
3に冷却液を流して冷却するようにしたので、低融点合
金43の冷却時間を従来より大幅に低減することが可能
となる。また、中子形成空間27の表面側に位置する低
融点合金43の温度を温度センサ35により測定し、測
定された低融点合金43の温度が、予め定められた所定
の温度になったところで、鋳型21を横転させて、中子
形成空間27の内部に位置する溶融状態の低融点合金4
3を、湯口29から外部に排出するようにしたので、製
造された中空状低融点合金製中子47の肉厚のバラツキ
等を比較的小さく抑えることが可能となり、所定形状の
中空状低融点合金製中子47を確実に製造することが可
能となる。
【0020】なお、以上述べた実施例では、鋳型21を
横転した例について説明したが、本発明はかかる実施例
に限定されるものではなく、例えば、反転等しても良い
ことは勿論である。
【0021】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の中空状低融
点合金製中子の製造方法では、中空状低融点合金製中子
を簡易,確実に製造することができるという利点があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の中空状低融点合金製中子の製造方法の
一実施例に使用される鋳型を示す断面図である。
【図2】図1の鋳型の斜視図である。
【図3】型枠にマスターモデルを配置した状態を示す断
面図である。
【図4】型枠に冷却配管および温度センサを配置した状
態を示す断面図である。
【図5】鋳型を横転した状態を示す断面図である。
【図6】インテークマニホールドを示す斜視図である。
【図7】従来のインテークマニホールドの成形状態を示
す断面図である。
【符号の説明】
21 鋳型 27 中子形成空間 29 湯口 33 冷却配管 35 温度センサ 43 低融点合金 47 中空状低融点合金製中子

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋳型(21)内に形成される中子形成空
    間(27)内に、鋳型(21)の湯口(29)から溶融
    状態の低融点合金(43)を鋳込んだ後、前記中子形成
    空間(27)内の低融点合金(43)を、鋳型(21)
    内に配置される冷却配管(33)に冷却液を流して冷却
    するとともに、中子形成空間(27)の表面側に位置す
    る低融点合金(43)の温度を温度センサ(35)によ
    り測定し、測定された低融点合金(43)の温度が所定
    の温度になったところで、前記鋳型(21)を横転ある
    いは反転させて、中子形成空間(27)の内部に位置す
    る溶融状態の低融点合金(43)を、前記湯口(29)
    から外部に排出することを特徴とする中空状低融点合金
    製中子の製造方法。
JP3121341A 1991-05-27 1991-05-27 中空状低融点合金製中子の製造方法 Expired - Lifetime JP3019113B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3121341A JP3019113B2 (ja) 1991-05-27 1991-05-27 中空状低融点合金製中子の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3121341A JP3019113B2 (ja) 1991-05-27 1991-05-27 中空状低融点合金製中子の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04351246A JPH04351246A (ja) 1992-12-07
JP3019113B2 true JP3019113B2 (ja) 2000-03-13

Family

ID=14808871

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3121341A Expired - Lifetime JP3019113B2 (ja) 1991-05-27 1991-05-27 中空状低融点合金製中子の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3019113B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6195232B1 (en) 1995-08-24 2001-02-27 Torohead, Inc. Low-noise toroidal thin film head with solenoidal coil

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012245556A (ja) * 2011-05-30 2012-12-13 Toyota Motor Corp 金型、ダイカスト成形装置、および金型の温度制御方法
CN104043783B (zh) * 2014-06-17 2016-01-27 中核苏阀横店机械有限公司 小口径高磅级阀体铸件型芯

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6195232B1 (en) 1995-08-24 2001-02-27 Torohead, Inc. Low-noise toroidal thin film head with solenoidal coil

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04351246A (ja) 1992-12-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8448692B2 (en) Mold for gravity casting and gravity casting method using the mold
CN110153371B (zh) 防止球铁曲轴缩松缺陷的铸造方法
JP3019113B2 (ja) 中空状低融点合金製中子の製造方法
CN110711844B (zh) 一种金属型重力铸造设备及其模具冷却系统
JPS5884639A (ja) 車輪の鋳型
JPS5911383B2 (ja) タイヤ成形加硫用金型の低圧鋳造用鋳型
JPS5882059A (ja) インテ−クマニホ−ルド製造方法
JPH06213087A (ja) 吸気系部品の製造方法
JPS63295852A (ja) エンジン用合成樹脂製吸気管の製造方法
US5092390A (en) Method and mold for sand casting varying thickness articles
KR920703245A (ko) 열 방출 속도를 조절한 성형 캐스팅 방법
JPS61255745A (ja) 分配チヤンバ一体型吸気マニホルドの鋳造方法
CN104259393B (zh) 一种无铅黄铜龙头的铸造工艺
JP2979940B2 (ja) 鋳造装置
JPS603960A (ja) 冷却水路を内蔵した鋳物の製造法
CN219169551U (zh) 一种铸钢定子压圈的铸造模具
JPH07204782A (ja) アルミニウム製金型
JPH04229236A (ja) 合成樹脂製管状部材の製造方法及びそれに用いる低融点合金製中子
CN110548835A (zh) 一种避免汽缸盖缩松的方法
JP3070693B2 (ja) 低融点合金製中子の製造方法
JP3214983B2 (ja) フルモールド鋳造方法
JP4209538B2 (ja) 金型鋳造方法
CN218171233U (zh) 一种用于尾灯电镀装饰条注塑模具的浇筑结构
JPH06269923A (ja) 車両用ホイールの鋳造方法及びその鋳造用金型
JPH0340443Y2 (ja)