JPH067895A - 引上げ連続鋳造用冷却鋳型 - Google Patents

引上げ連続鋳造用冷却鋳型

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JPH067895A
JPH067895A JP13327092A JP13327092A JPH067895A JP H067895 A JPH067895 A JP H067895A JP 13327092 A JP13327092 A JP 13327092A JP 13327092 A JP13327092 A JP 13327092A JP H067895 A JPH067895 A JP H067895A
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JP
Japan
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molten metal
sleeve
mold
boundary
pulling
Prior art date
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Pending
Application number
JP13327092A
Other languages
English (en)
Inventor
Masao Furuta
正夫 古田
Masahiro Inui
正弘 乾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
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Publication of JPH067895A publication Critical patent/JPH067895A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 環状の水冷ジャケット(11)の内側に筒状スリ
ーブ(2)を装着した引上げ連続鋳造用冷却鋳型に於て、
スリーブ(2)は、湯面よりも下位の部分において、上部
は熱伝導性の高い材料で形成され、下部は熱伝導性の低
い材料で形成され、両材料の境界部(3)はスリーブの軸
心に直交する面内に位置している。 【作用及び効果】 スリーブの熱伝導性の高い部分に接
している溶湯は、速やかに凝固層を形成し、熱伝導性の
低い部分に接している溶湯の凝固は遅れ、スリーブの熱
伝導性の高い部分と低い部分との境界部(3))おいて、
引上げ中の溶湯凝固層が破断する。スリーブの温度状
況、溶湯の温度、溶湯の凝固状態が多少変化しても引上
げ下端位置は移動せず、溶湯凝固層のブレークアウトに
よる連続鋳造の途切れを防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、上下に貫通した型孔を
有する冷却鋳型の下部を溶湯中に浸けて、型孔の下部開
口から溶湯を浸入させ、該溶湯を型孔周囲から冷却し凝
固させつつ連続的に引上げて管体を形成する引上げ連続
鋳造に用いる冷却鋳型に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び解決すべき課題】引上げ連続鋳造装置
に使用する冷却鋳型は、図3に示す如く、環状の冷却ジ
ャケット(11)の中央部に熱伝導率が高く、耐熱性に優れ
た材料で形成された筒状スリーブ(2)を装着し、ジャケ
ット(11)の外周を耐火物層(14)で保護している。スリー
ブ(2)の内面が、製造すべき管体(51)の外径に対応する
型孔を構成している。
【0003】上記冷却鋳型(1)を、上部は湯面から臨出
させ、下部を溶湯(5)中に浸けてスリーブ(2)の下部開
口から溶湯を浸入させる。スリーブ(2)を包囲する冷却
ジャケット(11)内の冷却水によって、型孔に沿って溶湯
(5)を冷却凝固させつつ、凝固層をピンチローラ等によ
る引上げ装置(7)にて間欠的に引き上げて、管体(51)を
連続鋳造するものである。
【0004】冷却鋳型(1)内の湯面下に於いて、溶湯が
凝固して引上げ可能な部分と、充分に凝固しておらず引
上げに耐えられない部分とが連続しており、スリーブ
(2)の内面とが交わる部分が溶湯凝固層の引上げ下端と
なる。
【0005】引上げ下端の高さ位置はスリーブの温度状
況と、溶湯の温度及び凝固状況で決まる。それらの状況
が変れば、溶湯凝固層の引上げ下端位置は上下に移動す
る。特に鋳造の初期は、前記状況が大きく変化して引上
げ下端位置は上方に移動する傾向にあり、安定状態にな
る前に湯面に達し、連続鋳造が途切れてしまう所謂ブレ
ークアウトが発生する問題があった。
【0006】そこで、出願人は図2に示す如く、湯面下
においてスリーブ(2)の内面に突条(6)を形成して、溶
湯凝固層の引上げの際、該突条部分で溶湯凝固層が千切
れる様になし、溶湯凝固層の引上げ下端を突条(6)位置
に規制し、溶湯凝固層のブレークアウトによる連続鋳造
の途切れを防止する冷却鋳型を案出した。
【0007】しかし、上記図2に示す冷却鋳型の場合、
溶湯凝固層が引上げられた後に、突条(6)近傍への溶湯
の回り込みが悪くなって環状の空間が生じ、溶湯凝固層
の間欠引上げの1回毎の引上げ距離に対応して、鋳造管
体の外周に略等間隔に周溝状の皺が生じる虞れがあるこ
とが判った。本発明は、ブレークアウトを防止でき、且
つ鋳造管体の外周に周溝状の皺の生じることのない冷却
鋳型を明らかにするものである。
【0008】
【課題を解決する手段】本発明の冷却鋳型は、環状の冷
却ジャケット(11)の内側に筒状スリーブ(2)を装着し、
冷却ジャケット(11)を耐火物層(14)で保護し、上部は湯
面から臨出させ、下部を溶湯(5)中に浸けてスリーブ
(2)の下部開口から溶湯を浸入させ、型孔に沿って溶湯
(5)を冷却凝固させつつ、凝固層を引上げ装置(7)にて
間欠的に引き上げて、管体(51)を連続鋳造する引上げ連
続鋳造用冷却鋳型に於て、スリーブ(2)は、湯面よりも
下位の部分において、上部は熱伝導性の高い材料で形成
され、下部は熱伝導性の低い材料で形成され、両材料の
境界部(3)はスリーブ(2)の軸心に直交する面内に位置
している。
【0009】
【作用及び効果】湯面より下位のスリーブ内にて、スリ
ーブ(2)の熱伝導性の高い部分に接している溶湯は、速
やかに凝固層を形成し、熱伝導性の低い部分に接してい
る溶湯の凝固は遅れ、スリーブ(2)の熱伝導性の高い部
分と低い部分との境界部(3)において、溶湯凝固層は非
常に破断し易くなり、そのため溶湯凝固層の引上げ下端
がスリーブ(2)の材質境界部(3)に限られる。
【0010】スリーブ(2)の温度状況、溶湯の温度、溶
湯の凝固状態が多少変化しても引上げ下端位置は移動せ
ず、溶湯凝固層のブレークアウトによる連続鋳造の途切
れを防止できる。
【0011】
【実施例】第1図は本発明の冷却鋳型(1)を示してお
り、該冷却鋳型(1)は、銅製の筒状モールド(12)を環状
の冷却ジャケット(11)で包囲し、ジャケット(11)の外周
を耐火物層(14)で保護している。冷却ジャケット(11)の
内部には冷却水が充満する水室(13)が形成されている。
【0012】銅モールド(12)の下端内面には、冷却ジャ
ケット(11)の底面高さに対応して全周に亘って凹段部(1
0)が形成され、該凹段部(10)の肩部(15)が後記するスリ
ーブ(2)に対する冷却下端となっている。モールド(12)
内に、筒状スリーブ(2)が嵌合されている。
【0013】実施例のスリーブ(2)は上部、中間部、下
部の材質が異なっており、下部(21)はジルコニア、チタ
ン酸アルミニューム等の耐熱性が良好で熱伝導性の低い
材料、中間部(22)は窒化ホウ素、窒化ホウ素複合材等の
耐熱性及び熱伝導性の良好な材料、上部(23)は黒鉛、銅
等の耐熱性及び滑りの良好な材料で形成されている。
【0014】下部(21)と中間部(22)との境界、中間部(2
2)と上部(23)の境界部(4)は夫々スリーブ(2)の軸心に
直交する面内に位置し、下部(21)と中間部(22)との境界
部(3)は、前記銅モールド(12)の凹段部(10)の肩部(15)
の近傍に位置し、中間部(22)と上部(23)の境界部(3)は
湯面より上位となる位置にある。
【0015】然して、スリーブ(2)の中間部(22)に湯面
が達する深さに上記冷却鋳型(1)を溶湯(5)中に浸け
る。鋳型(1)の下端開口からスリーブ(2)内に浸入した
溶湯(5)は、スリーブ(2)に接して冷却され凝固し、こ
の凝固層が引上げ装置によって間欠的に引上げられて管
体(51)が形成される。
【0016】湯面より下位のスリーブ内にて、スリーブ
(2)の熱伝導性の高い部分に接している溶湯は、速やか
に凝固層を形成し、熱伝導性の低い部分に接している溶
湯の凝固は遅れ、スリーブ(2)の熱伝導性の高い部分と
低い部分との境界部(3)において、溶湯凝固層は非常に
破断し易くなり、そのため溶湯凝固層の引上げ下端がス
リーブの境界に限られる。
【0017】スリーブ(2)の温度状況、溶湯の温度、溶
湯の凝固状態が多少変化しても引上げ下端位置は移動せ
ず、溶湯凝固層のブレークアウトによる連続鋳造の途切
れを防止できる。
【0018】又、図2に示す様に、スリーブ(2)の内面
に突条(6)を突設して、溶湯凝固層の引上げ下端位置を
制御する場合の様に、鋳造管体の外周に周溝状の皺が生
じる虞れもない。
【0019】本発明の実施に際し、スリーブ(2)の中間
部(22)と上部(23)は、窒化ホウ素、窒化ホウソ複合材等
の材料によって一体に成形してもよい等、特許請求の範
囲に記載の範囲で種々の変形が可能であるのは勿論であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の冷却鋳型の断面図である。
【図2】内周に突条を形成したスリーブの断面図でる。
【図3】従来例の冷却鋳型の断面図である。
【符号の説明】
(1) 冷却鋳型 (2) スリーブ (3) 境界部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 環状の冷却ジャケット(11)の内側に筒状
    スリーブ(2)を装着し、冷却ジャケット(11)を耐火物層
    (14)で保護し、上部は湯面から臨出させ、下部を溶湯
    (5)中に浸けてスリーブ(2)の下部開口から溶湯を浸入
    させ、スリーブ(2)の内面に沿って溶湯(5)を冷却凝固
    させつつ凝固層を間欠的に引上げて管体(51)を連続鋳造
    する引上げ連続鋳造用冷却鋳型に於て、スリーブ(2)
    は、湯面よりも下位の部分において、上部は熱伝導性の
    高い材料で形成され、下部は熱伝導性の低い材料で形成
    され、両材料の境界部(3)はスリーブ(2)の軸心に直交
    する面内に位置している管体の引上げ連続鋳造用冷却鋳
    型。
JP13327092A 1992-05-26 1992-05-26 引上げ連続鋳造用冷却鋳型 Pending JPH067895A (ja)

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JP13327092A JPH067895A (ja) 1992-05-26 1992-05-26 引上げ連続鋳造用冷却鋳型

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JPH067895A true JPH067895A (ja) 1994-01-18

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0199747A (ja) * 1987-10-13 1989-04-18 Mitsubishi Metal Corp 真空溶解―加圧連続鋳造用複合モールド
JPH03133547A (ja) * 1989-10-17 1991-06-06 Kubota Corp 引上げ連続鋳造用冷却鋳型

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0199747A (ja) * 1987-10-13 1989-04-18 Mitsubishi Metal Corp 真空溶解―加圧連続鋳造用複合モールド
JPH03133547A (ja) * 1989-10-17 1991-06-06 Kubota Corp 引上げ連続鋳造用冷却鋳型

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Date Code Title Description
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19980818