JP2679554B2 - 構造物用パネルの溶接歪取機 - Google Patents

構造物用パネルの溶接歪取機

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JP2679554B2
JP2679554B2 JP28400292A JP28400292A JP2679554B2 JP 2679554 B2 JP2679554 B2 JP 2679554B2 JP 28400292 A JP28400292 A JP 28400292A JP 28400292 A JP28400292 A JP 28400292A JP 2679554 B2 JP2679554 B2 JP 2679554B2
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upper roller
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清治 高畑
憲 藤村
茂 尾栢
忠明 桑村
淳夫 四方
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JFE Engineering Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、構造物用パネルの溶
接歪取機、特に、溶接歪の矯正時において、パネルを構
成する鋼板面に圧痕が発生しない構造物用パネルの溶接
歪取機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、構造物としての橋梁の箱桁パネル
の自動製造設備が構築され、注目を集めている。橋梁の
箱桁パネルとは、図4に示すように、鋼板に補強材を溶
接したものから構成される上フランジ用箱桁パネル1お
よび下フランジ用箱桁パネル2の両端部に、鋼板に補強
材を溶接したものからなるウェブ用箱桁パネル3がそれ
ぞれ垂直に溶接され、全体として箱型に形成されたもの
である。図示の箱桁は、湾曲した箱桁の例である。
【0003】上述した橋梁用箱桁パネルの自動製造設備
について図面を参照しながら説明する。図5は、橋梁用
箱桁パネルの自動製造設備を示す概略斜視図である。図
5において、Aは、上下フランジ用箱桁パネルの鋼板4
に縦リブ5を自動的に仮付けする自動仮付溶接工程、B
は、仮付けされた縦リブ5を複数台の多関節溶接ロボッ
ト6により自動的に溶接する本溶接工程、Cは、縦リブ
5の溶接により生じた歪を歪取機7によって取る歪取工
程、そして、Dは、歪取りされた鋼板4の所定位置に孔
明機8によって自動的に孔を明ける孔明工程であり、次
の仕上工程において、孔明けされた鋼板4の所定位置に
横リブ9が溶接される。これらの工程を経て、フランジ
用箱桁パネルが製作される。
【0004】図5に示した、箱桁パネルの自動製造設備
は、上述したフランジ製造ラインとは別に、ウェブ製造
ラインが併設されている。このウェブ製造ラインにおい
て、aは、箱桁パネルのウェブ用鋼板10に仮付けされた
バーティカルスティフナ11およびホリゾンタルスティフ
ナ12の本溶接を複数台の多関節溶接ロボット13によって
自動的に行う溶接工程、bは、溶接歪を歪取機14によっ
て取る歪取工程、そして、cは、歪取りされた鋼板10の
所定位置に孔明機15によって自動的に孔を明ける孔明工
程である。これらの工程を経て、ウェブ用箱桁パネルが
製作される。
【0005】このようにして、フランジおよびウェブ用
箱桁パネルが製作されたら、これらを箱状に溶接して、
図4に示すような橋梁用箱桁が製造される。
【0006】上述した自動製造設備において、例えば、
フランジ用箱桁パネルの製造ラインの歪取機7は、図6
に示すように、太鼓形の下ローラー16と一対の円筒形上
ローラー17とからなり、パネル用鋼板4の縦リブ5の溶
接位置に対応する下面に下ローラー16の中央凸部を当接
し、一対の上ローラー17によって縦リブ5の両側の鋼板
4を下方に押圧し、この状態でパネルを縦リブ5方向に
搬送して、図7に示すように、鋼板4と下ローラー16と
の接触点(P)を支点としてその両側の鋼板4を下方に
折り曲げ、かくして、パネルの溶接歪を矯正するもので
ある。鋼板4を水平より更に下方に折り曲げるのは、鋼
板4の弾性による戻りを考慮するためである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た、従来の溶接歪機は、以下のような問題を有してい
る。即ち、一対の上ローラー17は、円筒形であるので、
図6に示すように、歪矯正前においては、上ローラー17
の外側エッジ部(A)と鋼板4とが接触するので、矯正
開始後にこの接触部分に局部的な荷重かかかり、これに
よって、この部分に圧痕が発生する。一方、図7に示す
ように、歪矯正後においては、上ローラー17の内側エッ
ジ部(B)と鋼板4とが接触するので、矯正終了前にこ
の接触部分に局部的な荷重かかかり、これによって、こ
の部分に圧痕が発生する。即ち、上ローラー17によって
発生する圧痕は、縦リブ5の両側の鋼板4面にそれぞれ
2本づつ発生する。
【0008】従って、この発明の目的は、溶接歪の矯正
時において、パネルを構成する鋼板面に圧痕が発生しな
い構造物用パネルの溶接歪取機を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、構造物のパ
ネル用鋼板上に溶接される補強材の両側の前記鋼板面に
当接される、互いに平行に配された昇降可能な一対の上
ローラーと、前記上ローラーの直下に前記上ローラーと
平行に設けられた太鼓形の下ローラーとからなり、前記
下ローラーの中央凸部は、前記補強材の溶接位置におけ
る前記鋼板下面に当接される溶接歪取機において、前記
上ローラーの外周面は、外方に向かって円弧状に膨らん
でおり、前記外周面の円弧の中心点は、前記上ローラー
の軸線と直交する中心線より前記上ローラーの内面側に
偏心していることに特徴を有するものである。
【0010】次に、この発明の、構造物用パネルの溶接
歪取機の一実施態様を、図面を参照しながら説明する。
【0011】図1は、この発明の、構造物用パネルの溶
接歪取機によって、箱桁のフランジ用パネルを構成する
鋼板の溶接歪を矯正する場合の、矯正前の上ローラーと
鋼板との接触状態を示す側面図、図2は、構造物用パネ
ルの溶接歪取機によって、箱桁のフランジ用パネルを構
成する鋼板の溶接歪を矯正する場合の、矯正後の上ロー
ラーと鋼板との接触状態を示す側面図、図3は、この発
明の溶接歪取機における上ローラーの部分断面図であ
る。
【0012】図1から図3に示すように、この発明の、
構造物用パネルの溶接歪取機は、一対の上ローラー18
と、上ローラー18の直下に、これと平行に設けられる下
ローラー19とからなる点に関して、図6に示した従来の
溶接歪取機と同様であるが、上ローラー18の形状が従来
の溶接歪取機の上ローラーと異なる。即ち、この発明の
溶接歪取機の上ローラー18は、その外周面が外方に向か
って円弧状に膨らんでおり、前記外周面の円弧の中心点
(O)は、上ローラー18の軸線(l)と直交する中心線
(L)より上ローラー18の内面(S)側に偏心してい
る。
【0013】このような上ローラー18を有する、この発
明の溶接歪取機によれば、溶接歪の矯正は、従来と同様
に一対の上ローラー18によって縦リブ5の両側の鋼板4
を下方に押圧し、この状態でパネルを縦リブ5方向に搬
送することにより行うが、図1に示す矯正前から図2に
示す矯正後に亘って上ローラー18のエッジが鋼板4に接
触せず、上ローラー18の円弧面のみが連続的に接触す
る。従って、鋼板4面に上ローラー18による圧痕が発生
することは皆無である。なお、上ローラー18の内側のエ
ッジは、シャープな形状ではなく、面取りされているこ
とが望ましい。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、溶接歪取機の上ローラーの外周面を円弧面に形成す
ることによって、溶接歪の矯正時において、パネルを構
成する鋼板面に圧痕が発生することを防止することがで
きるといった有用な効果がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の、構造物用パネルの溶接歪取機によ
って、箱桁のフランジ用パネルを構成する鋼板の溶接歪
を矯正する場合の、矯正前の上ローラーと鋼板との接触
状態を示す側面図である。
【図2】この発明の、構造物用パネルの溶接歪取機によ
って、箱桁のフランジ用パネルを構成する鋼板の溶接歪
を矯正する場合の、矯正後の上ローラーと鋼板との接触
状態を示す側面図である。
【図3】この発明の溶接歪取機における上ローラーの部
分断面図である。
【図4】橋梁用箱桁の部分斜視図である。
【図5】箱桁パネルの自動製造設備を示す概略斜視図で
ある。
【図6】従来の溶接歪取機によって、箱桁のフランジ用
パネルを構成する鋼板の溶接歪を矯正する場合の、矯正
前の上ローラーと鋼板との接触状態を示す側面図であ
る。
【図7】従来の溶接歪取機によって、箱桁のフランジ用
パネルを構成する鋼板の溶接歪を矯正する場合の、矯正
後の上ローラーと鋼板との接触状態を示す側面図であ
る。
【符号の説明】
1:上フランジ用箱桁パネル、 2:下フランジ用箱桁パネル、 3:ウェブ用箱桁パネル、 4、10:鋼板、 5:縦リブ、 6、13:溶接ロボット、 7、14:歪取機、 8、15:孔明機、 9:横リブ、 11:バーティカルスティフナ、 12:ホリゾンタルスティフナ、 16:下ローラー、 17:上ローラー、 18:上ローラー、 19:下ローラー。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 桑村 忠明 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日本鋼管株式会社内 (72)発明者 四方 淳夫 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日本鋼管株式会社内 (56)参考文献 実開 昭54−139038(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構造物のパネル用鋼板上に溶接される補
    強材の両側の前記鋼板面に当接される、互いに平行に配
    された昇降可能な一対の上ローラーと、前記上ローラー
    の直下に前記上ローラーと平行に設けられた太鼓形の下
    ローラーとからなり、前記下ローラーの中央凸部は、前
    記補強材の溶接位置における前記鋼板下面に当接される
    溶接歪取機において、前記上ローラーの外周面は、外方
    に向かって円弧状に膨らんでおり、前記外周面の円弧の
    中心点は、前記上ローラーの軸線と直交する中心線より
    前記上ローラーの内面側に偏心していることを特徴とす
    る、構造物用パネルの溶接歪取機。
JP28400292A 1992-09-29 1992-09-29 構造物用パネルの溶接歪取機 Expired - Lifetime JP2679554B2 (ja)

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