JP2745998B2 - 橋梁用箱桁の製造方法 - Google Patents
橋梁用箱桁の製造方法Info
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- JP2745998B2 JP2745998B2 JP24573392A JP24573392A JP2745998B2 JP 2745998 B2 JP2745998 B2 JP 2745998B2 JP 24573392 A JP24573392 A JP 24573392A JP 24573392 A JP24573392 A JP 24573392A JP 2745998 B2 JP2745998 B2 JP 2745998B2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、橋梁用箱桁の製造方
法、特に、箱桁の製造が容易且つ短時間に行える橋梁用
箱桁の製造方法に関するものである。
法、特に、箱桁の製造が容易且つ短時間に行える橋梁用
箱桁の製造方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】橋梁用箱桁とは、図２に示すように、鋼
板に補強材を溶接したものから構成される上フランジ用
箱桁パネル１および下フランジ用箱桁パネル２の両端部
に、鋼板に補強材を溶接したものからなるウェブ用箱桁
パネル３がそれぞれ垂直に溶接され、全体として箱型に
形成されたものである。図示の箱桁は、湾曲した箱桁の
例である。
板に補強材を溶接したものから構成される上フランジ用
箱桁パネル１および下フランジ用箱桁パネル２の両端部
に、鋼板に補強材を溶接したものからなるウェブ用箱桁
パネル３がそれぞれ垂直に溶接され、全体として箱型に
形成されたものである。図示の箱桁は、湾曲した箱桁の
例である。
【０００３】このような箱桁同士を互いにその長手方向
に連結するには、図３に示すように、ボルト孔が形成さ
れた連結板４によって行われる。従って、各箱桁パネル
の端部には、連結板４のボルト孔と合致するボルト孔を
形成する必要がある。
に連結するには、図３に示すように、ボルト孔が形成さ
れた連結板４によって行われる。従って、各箱桁パネル
の端部には、連結板４のボルト孔と合致するボルト孔を
形成する必要がある。
【０００４】従来、箱桁パネルおよび連結板へのボルト
孔の明け方として、以下のような方法が採られていた。
孔の明け方として、以下のような方法が採られていた。
【０００５】即ち、補強材を鋼板に溶接する前に、即
ち、箱桁パネルの組立て前に鋼板に孔明けを行う。この
際、孔明け位置は、溶接による鋼板の収縮量を想定して
決め、連結板の孔は、正規の孔径より小さめに形成す
る。そして、補強材の仮付け時に、パネル全体の寸法に
合わせて連結板の孔のリーミングを行う。（以下、この
Ａ工法という）
ち、箱桁パネルの組立て前に鋼板に孔明けを行う。この
際、孔明け位置は、溶接による鋼板の収縮量を想定して
決め、連結板の孔は、正規の孔径より小さめに形成す
る。そして、補強材の仮付け時に、パネル全体の寸法に
合わせて連結板の孔のリーミングを行う。（以下、この
Ａ工法という）
【０００６】箱桁パネル用鋼板へのボルト孔の孔明け
は、Ａ工法と同様に行い、箱桁の組立てが完了した後、
箱桁の寸法を計測し、箱桁全体の寸法が所定精度になる
ように、連結板の寸法を決定し、この後、連結板に孔明
けを行う。（以下、このＢ工法という）
は、Ａ工法と同様に行い、箱桁の組立てが完了した後、
箱桁の寸法を計測し、箱桁全体の寸法が所定精度になる
ように、連結板の寸法を決定し、この後、連結板に孔明
けを行う。（以下、このＢ工法という）
【０００７】箱桁パネルを箱型に組立てた後に、箱桁の
寸法を計測し、箱桁パネルに孔明けを行い、連結板に
は、予め、正規の寸法で孔明けを行う。（以下、このＣ
工法という）
寸法を計測し、箱桁パネルに孔明けを行い、連結板に
は、予め、正規の寸法で孔明けを行う。（以下、このＣ
工法という）
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たＡ〜Ｃ工法は、以下のような問題を有している。即
ち、Ａ工法は、溶接による鋼板の収縮量は、想定値のた
めに誤差が大きく、しかも、補強材の仮付け時に、連結
板の孔のリーミングを行うので、箱桁製造作業に長時間
を要する。
たＡ〜Ｃ工法は、以下のような問題を有している。即
ち、Ａ工法は、溶接による鋼板の収縮量は、想定値のた
めに誤差が大きく、しかも、補強材の仮付け時に、連結
板の孔のリーミングを行うので、箱桁製造作業に長時間
を要する。
【０００９】Ｂ工法は、連結板が全て個別の寸法を有す
るものとなるので、連結板の作製に時間を要する。
るものとなるので、連結板の作製に時間を要する。
【００１０】Ｃ工法は、箱桁の組立てが完了した後に孔
明けを行うので、孔明けに自動ボール盤を使用すること
ができず、人手作業となり、極めて非能率的である。
明けを行うので、孔明けに自動ボール盤を使用すること
ができず、人手作業となり、極めて非能率的である。
【００１１】従って、この発明の目的は、箱桁パネルに
形成するボルト孔の寸法精度が向上し、箱桁パネルへの
孔明けの自動化が図れ、これによって、箱桁の製造が容
易且つ短時間に行える橋梁用箱桁の製造方法を提供する
ことにある。
形成するボルト孔の寸法精度が向上し、箱桁パネルへの
孔明けの自動化が図れ、これによって、箱桁の製造が容
易且つ短時間に行える橋梁用箱桁の製造方法を提供する
ことにある。
【００１２】
【課題を解決するための手段】この発明は、所定形状に
切断されたフランジおよびウェブ用鋼板に補強材を仮付
けしてフランジおよびウェブ用箱桁パネルを組み立て、
次いで、前記補強材の本溶接を行い、次いで、前記補強
材の溶接により前記箱桁パネルに生じた溶接歪を除去
し、次いで、前記箱桁パネルにボルト孔を明け、そし
て、前記箱桁パネルを箱状に溶接により組み立て、この
ようにして組み立てられた箱桁を互いに連結するための
連結板は、予め正規寸法で製作しておくことに特徴を有
するものである。
切断されたフランジおよびウェブ用鋼板に補強材を仮付
けしてフランジおよびウェブ用箱桁パネルを組み立て、
次いで、前記補強材の本溶接を行い、次いで、前記補強
材の溶接により前記箱桁パネルに生じた溶接歪を除去
し、次いで、前記箱桁パネルにボルト孔を明け、そし
て、前記箱桁パネルを箱状に溶接により組み立て、この
ようにして組み立てられた箱桁を互いに連結するための
連結板は、予め正規寸法で製作しておくことに特徴を有
するものである。
【００１３】この発明の、橋梁用箱桁の製造方法の一実
施態様を、図面を参照しながら説明する。図１は、この
発明の、橋梁用箱桁の製造方法を適用した、箱桁パネル
の自動製造設備の概略斜視図である。
施態様を、図面を参照しながら説明する。図１は、この
発明の、橋梁用箱桁の製造方法を適用した、箱桁パネル
の自動製造設備の概略斜視図である。
【００１４】図１において、Ａは、上下フランジ用箱桁
パネルの鋼板５に縦リブ６を自動的に仮付けする自動仮
付溶接工程、Ｂは、仮付けされた縦リブ６を複数台の溶
接ロボット７により自動的に溶接する本溶接工程、Ｃ
は、縦リブ６の溶接により生じた歪を歪取機８によって
取る歪取工程、そして、Ｄは、歪取りされた鋼板５の所
定位置に孔明機９によって自動的に孔を明ける孔明工程
であり、次の仕上工程において、孔明けされた鋼板５の
所定位置に横リブ10が溶接される。これらの工程を経
て、フランジ用箱桁パネルが製作される。
パネルの鋼板５に縦リブ６を自動的に仮付けする自動仮
付溶接工程、Ｂは、仮付けされた縦リブ６を複数台の溶
接ロボット７により自動的に溶接する本溶接工程、Ｃ
は、縦リブ６の溶接により生じた歪を歪取機８によって
取る歪取工程、そして、Ｄは、歪取りされた鋼板５の所
定位置に孔明機９によって自動的に孔を明ける孔明工程
であり、次の仕上工程において、孔明けされた鋼板５の
所定位置に横リブ10が溶接される。これらの工程を経
て、フランジ用箱桁パネルが製作される。
【００１５】図１に示した、箱桁パネルの自動製造設備
は、上述したフランジ製造ラインとは別に、ウェブ製造
ラインが併設されている。このウェブ製造ラインにおい
て、ａは、箱桁パネルのウェブ用鋼板11に仮付けされた
バーティカルスティフナ12およびホリゾンタルスティフ
ナ13の本溶接を複数台の溶接ロボット14によって自動的
に行う溶接工程、ｂは、溶接歪を歪取機15によって取る
歪取工程、そして、ｃは、歪取りされた鋼板11の所定位
置に孔明機16によって自動的に孔を明ける孔明工程であ
る。これらの工程を経て、ウェブ用箱桁パネルが製作さ
れる。
は、上述したフランジ製造ラインとは別に、ウェブ製造
ラインが併設されている。このウェブ製造ラインにおい
て、ａは、箱桁パネルのウェブ用鋼板11に仮付けされた
バーティカルスティフナ12およびホリゾンタルスティフ
ナ13の本溶接を複数台の溶接ロボット14によって自動的
に行う溶接工程、ｂは、溶接歪を歪取機15によって取る
歪取工程、そして、ｃは、歪取りされた鋼板11の所定位
置に孔明機16によって自動的に孔を明ける孔明工程であ
る。これらの工程を経て、ウェブ用箱桁パネルが製作さ
れる。
【００１６】このようにして、フランジおよびウェブ用
箱桁パネルが製作されたら、これらを箱状に溶接して橋
梁用箱桁が製造される。
箱桁パネルが製作されたら、これらを箱状に溶接して橋
梁用箱桁が製造される。
【００１７】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、歪取後の箱桁パネル用鋼板に孔明けを行うので、極
めて高い寸法精度でボルト孔を箱桁パネル用鋼板に形成
することができる。従って、連結板は、正規寸法のもの
を一度にまとめて製作することができる。しかも、箱桁
パネルを箱型に組立てる前に孔明けを行うので、高能率
で孔明けが行えるNCボール盤を使用することができる。
このようなことから、箱桁の製造が容易且つ短時間に行
えるといった有用な効果がもたらされる。
ば、歪取後の箱桁パネル用鋼板に孔明けを行うので、極
めて高い寸法精度でボルト孔を箱桁パネル用鋼板に形成
することができる。従って、連結板は、正規寸法のもの
を一度にまとめて製作することができる。しかも、箱桁
パネルを箱型に組立てる前に孔明けを行うので、高能率
で孔明けが行えるNCボール盤を使用することができる。
このようなことから、箱桁の製造が容易且つ短時間に行
えるといった有用な効果がもたらされる。
【図１】この発明の、橋梁用箱桁の製造方法を適用し
た、箱桁パネルの自動製造設備の概略斜視図である。
た、箱桁パネルの自動製造設備の概略斜視図である。
【図２】橋梁用箱桁の部分斜視図である。
【図３】連結板によって連結された箱桁の部分正面図で
ある。
ある。
１：上フランジ用箱桁パネル、 ２：下フランジ用箱桁パネル、 ３：ウェブ用箱桁パネル、 ４：連結板、 ５：鋼板、 ６：縦リブ、 ７：溶接ロボット、 ８、15：歪取機、 ９、16：孔明機、 10：横リブ、 11：鋼板、 12：バーティカルスティフナ、 13：ホリゾンタルスティフナ、 14：溶接ロボット。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 桑村 忠明 東京都千代田区丸の内一丁目１番２号 日本鋼管株式会社内 (72)発明者 四方 淳夫 東京都千代田区丸の内一丁目１番２号 日本鋼管株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−203238（ＪＰ，Ａ) 特開 平４−313496（ＪＰ，Ａ)
Claims (1)
- 【請求項１】 所定形状に切断されたフランジおよびウ
ェブ用鋼板に補強材を仮付けしてフランジおよびウェブ
用箱桁パネルを組み立て、次いで、前記補強材の本溶接
を行い、次いで、前記補強材の溶接により前記箱桁パネ
ルに生じた溶接歪を除去し、次いで、前記箱桁パネルに
ボルト孔を明け、そして、前記箱桁パネルを箱状に溶接
により組み立て、このようにして組み立てられた箱桁を
互いに連結するための連結板は、予め正規寸法で製作し
ておくことを特徴とする、橋梁用箱桁の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24573392A JP2745998B2 (ja) | 1992-08-20 | 1992-08-20 | 橋梁用箱桁の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24573392A JP2745998B2 (ja) | 1992-08-20 | 1992-08-20 | 橋梁用箱桁の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0665906A JPH0665906A (ja) | 1994-03-08 |
| JP2745998B2 true JP2745998B2 (ja) | 1998-04-28 |
Family
ID=17137996
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP24573392A Expired - Fee Related JP2745998B2 (ja) | 1992-08-20 | 1992-08-20 | 橋梁用箱桁の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2745998B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN112404806B (zh) * | 2020-10-30 | 2022-08-12 | 渤海造船厂集团有限公司 | 一种弯曲肋骨自动装配焊接装置及方法 |
| CN112548503B (zh) * | 2020-12-06 | 2024-01-05 | 中国二冶集团有限公司 | 一种变截面薄壁扭曲箱型结构制作安装方法 |
| CN115070245A (zh) * | 2022-06-23 | 2022-09-20 | 中铁山桥集团有限公司 | 一种uhpc钢箱组合梁制作方法 |
-
1992
- 1992-08-20 JP JP24573392A patent/JP2745998B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0665906A (ja) | 1994-03-08 |
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Legal Events
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