JP2633176B2 - 金属板端縁部の折り曲げ加工方法 - Google Patents

金属板端縁部の折り曲げ加工方法

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JP2633176B2
JP2633176B2 JP5172207A JP17220793A JP2633176B2 JP 2633176 B2 JP2633176 B2 JP 2633176B2 JP 5172207 A JP5172207 A JP 5172207A JP 17220793 A JP17220793 A JP 17220793A JP 2633176 B2 JP2633176 B2 JP 2633176B2
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roll
work
bending
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metal plate
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宗平 田村
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MORIMITSU KK
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  • Bending Of Plates, Rods, And Pipes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鋼板等の金属板ワーク
の端縁部を90゜乃至180゜折り曲げる加工方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、図8乃至図10に示すように、各
々受けロール1a〜1fと押えロール2a〜2fを備え
て、それぞれ折り曲げ角度を異にする複数の折り曲げ加
工用ロールセット3a〜3fを、折り曲げ角度の小さい
順に縦列状に配設して、金属板のワーク4の端縁部を各
折り曲げロールセット3a〜3fの受けロール1a〜1
fと押えロール2a〜2fの間に順次通過させることに
よってワーク4の端縁部を折り曲げる加工方法が公知で
ある。しかし、この加工方法では、複数のロール セット
3a〜3fの中で、折り曲げ角度が90゜以上になるロ
ールセット3c〜3fでは、ワークの端縁部の折曲部位
の片面のみが押えロール2c〜2fの圧力を受けること
になる。例えば、図9に示すように、5段目のロールセ
ット3eでは、ワーク4の下面に受けロール1eが接触
し、ワーク端縁部の折曲部位4aの外面部に押えロール
2eが接触するだけである。従って、ワーク4の端縁部
の折曲部位4aでは、外面に圧力を受けて、内面には圧
力を受けないので、両面の圧力のアンバランスによっ
て、図10に示すように折曲部位4aが波状に曲がるこ
と、いわゆるウェイブが発生するという問題があった。
このウェイブの発生を防止するには、例えば、特開平5
−185140号公報(特に図2のC)に開示されたよ
うに、ワークの折り曲げ端縁部の内外両面にそれぞれロ
ールを接触させるという方法が考えられる。しかしなが
ら、このようなロールの形状では、ワークの端縁部の折
り曲げ角度が90゜の場合に限定されてしまい、それ以
上折り曲げる場合、すなわち、90゜乃至180゜折り
曲げる場合は使用できずウェイブの発生を防止できなか
った。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、金属板の端
縁部を90゜乃至180゜折り曲げる場合においてその
折曲部位のウェイブの発生を防止できる加工方法の提供
を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の金属板端縁部の折り曲げ加工方法は、各々
受けロールと押えロールを備えて、それぞれ折り曲げ角
度を異にする複数の折り曲げ加工用ロールセットを、折
り曲げ角度の小さい順に縦列状に配設して、金属板のワ
ークの端縁部を各ロールセットの受けロールと押えロー
ルの間に順次通過させることによってワークの端縁部を
折り曲げる加工方法において、折り曲げ角度が90゜以
上になるロールセットにおける受けロールと押えロール
の間に第3のキャリアロールを配して、その押えロール
とキャリアロールを共に円錐形になすとともに、その押
えロールは後の段になるものほど円錐側面部と底面部の
なす角度を増加させ、逆にキャリアロールは後の段にな
るものほど円錐側面部と底 面部とのなす角度を減少させ
て、そのキャリアロールの円錐側面部をワークの端縁部
の折曲部位の内面側に、又、押えロールの円錐側面部を
ワークの端縁部の折曲部位の外面側にそれぞれ接触させ
ることによりワークの端縁部を90゜乃至180゜折り
曲げることを特徴とするものである。
【0005】
【作用】ワークの端縁部の折曲部位の両面を押えロール
とキャリアロールで挟み状態とすることによって、折曲
部位の両面の圧力のバランスがとれてウェイブの発生が
防止される。
【0006】
【実施例】以下、図1乃至図7に示した本発明の実施例
について詳説する。まず、図1は加工装置全体を示した
もので、9台の折り曲げ加工用のロールセット5a〜5
iが一定間隔で縦列状に配設されている。すなわち、こ
の装置は9段階で折曲加工を終了するようになってい
る。すべてのロールセット5a〜5iは、受けロール6
a〜6iと押えロール7a〜7iとを備え、更に、5段
目から8段目のロールセット5e〜5hにはキャリアロ
ール8a〜8dが付加されている。鋼板等のワーク9
は、その端縁部を1段目のロールセット5aの受けロー
ル6aと押えロール7aの間に挿入されて、その後、次
々と各ロールセット5b〜5iの受けロール6b〜6i
と押えロール7b〜7iの間を通過させられて、連続的
に折り曲げ加工を施される。
【0007】各ロールセット5a〜5iによるワーク9
の折り曲げ角度はそれぞれ異なっていて、1段目から次
第に折り曲げ角度は増大する。図2は1段目のロールセ
ット5aによるワーク9の折り曲げ工程を示している。
受けロール6aと押えロール7aは共に平行側面部と円
錐側面部を有して、その円錐側面部によってワーク9の
端縁部を折り曲げている。2段目、3段目のロールセッ
ト5b、5cは、このワーク9の端縁部の折曲部位9a
の折曲角度を段階的に増大させる。なお、ワーク9の端
縁部の折曲部位9aの幅は約15mmに設定されてい
る。1段目から4段目のロールセット5a〜5dによっ
て、ワーク9の端縁部は略90゜まで折り曲げられる。
【0008】次に、図3は5段目のロールセット5eに
よるワーク9の折り曲げ工程を示している。受けロール
6eは平行側面部のみになって、ワーク9の折曲部位9
aに対し未接触状態となり、押えロール7eの円錐側面
部がワーク9の折曲部位9aの外面に当接し、キャリア
ロール8aの円錐側面部が折曲部位9aの内面に当接し
て、折曲部位9aは押えロール7eとキャリアロール8
aに挟まれた状態となる。この5段目以降では,ワーク
9の折曲部位9aは90゜以上折り曲げられた状態とな
る。
【0009】図4、図5及び図6はそれぞれ、6段、7
段及び8段目におけるロールセット5f,5g,5hに
よるワーク9の折り曲げ工程を示している。後の段にな
るほど、押えロール6f,6g,6hの円錐側面部と底
面部とのなす角度が鈍角になり、逆にキャリアロール8
b,8c,8dの円錐側面部と底面部とのなす角度は鋭
角になっていく。
【0010】なお、図1において、9段目のロールセッ
ト5iにはキャリアロールが存在せず、ワーク9の折曲
部位9aは押えロール6iのみによって押し潰すだけに
なっている。
【0011】図7は折り曲げ加工が終了したワーク9を
示している。ワーク9の折曲部位9aは、前記のキャリ
アロール8a〜8dの作用によって少しもウェイブが発
生していない。
【0012】上記実施例では9段階で加工が終了するよ
うになっているが、この工程数は任意である。また、ワ
ーク9の折曲部位の幅は約14mmとなっているが、こ
の寸法も任意である。
【0013】
【発明の効果】本発明は上記の通りであり、金属板のワ
ークの端縁部を折り曲げる場合、特に90゜乃至180
゜折り曲げる場合に、その折曲部位におけるウェイブの
発生を防止して加工品の品質の向上を達成できる効果
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】加工装置全体の正面図である。
【図2】1段目のロールセットによる折り曲げ工程を示
す断面図である。
【図3】5段目のロールセットによる折り曲げ工程を示
す断面図である。
【図4】6段目のロールセットによる折り曲げ工程を示
す断面図である。
【図5】7段目のロールセットによる折り曲げ工程を示
す断面図である。
【図6】8段目のロールセットによる折り曲げ工程を示
す断面図である。
【図7】折り曲げ終了後のワークの斜視図である。
【図8】従来の加工装置全体の平面図である。
【図9】従来の加工装置における5段目のロールセット
による折り曲げ工程を示す断面図である。
【図10】従来の加工装置による折り曲げ加工終了状態
のワークの斜視図である。
【符号の説明】
1a,1b,1c,1d,1e,1f 受けロール 2a,2b,2c.2d,2e,2f 押えロール 3a,3b,3c.3d,3e,3f ロールセット 4 ワーク 4a 折曲部位 5a,5b,5c.5d,5e,5f,5g,5h,5
i ロールセット 6a,6b,6c.6d,6e,6f,6g,6h,6
i 受けロール 7a,7b,7c.7d,7e,7f,7g,7h,7
i 押えロール 8a,8b,8c.8d キャリアロール 9 ワーク 9a 折曲部位

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各々受けロールと押えロールを備えて、
    それぞれ折り曲げ角度を異にする複数の折り曲げ加工用
    ロールセットを、折り曲げ角度の小さい順に縦列状に配
    設して、金属板のワークの端縁部を各ロールセットの受
    けロールと押えロールの間に順次通過させることによっ
    てワークの端縁部を折り曲げる加工方法において、折り
    曲げ角度が90゜以上になるロールセットにおける受け
    ロールと押えロールの間に第3のキャリアロールを配し
    て、その押えロールとキャリアロールを共に円錐形にな
    すとともに、その押えロールは後の段になるものほど円
    錐側面部と底面部のなす角度を増加させ、逆にキャリア
    ロールは後の段になるものほど円錐側面部と底面部との
    なす角度を減少させて、そのキャリアロールの円錐側面
    部をワークの端縁部の折曲部位の内面側に、又、押えロ
    ールの円錐側面部をワークの端縁部の折曲部位の外面側
    にそれぞれ接触させることによりワークの端縁部を90
    ゜乃至180゜折り曲げることを特徴とする金属板端縁
    部の折り曲げ加工方法。
JP5172207A 1993-06-18 1993-06-18 金属板端縁部の折り曲げ加工方法 Expired - Lifetime JP2633176B2 (ja)

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JPH071047A JPH071047A (ja) 1995-01-06
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH05185140A (ja) * 1992-01-10 1993-07-27 Kawasaki Steel Corp 制振鋼管の製造方法

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JPH071047A (ja) 1995-01-06

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